そう、雨紋に説明する亜里沙。 「て、龍麻が言ってたの。心配しなくてもだいじょーぶよ!アタシたちをココによこしたのは、京一がいるとわかってての判断・・・だったんだけど。まさか京一があんなもんにッ」 亜里沙の口調は軽く、その鞭はしなやかにそして鋭く舞う。 澱んだ真紅に染められた不良たちは、どれだけ強く打たれても、倒れても、また起き上がり向かってくる。 だけを、狙うかのように。 そう言う亜里沙だが、息が上がってきている。 「ッ亜里沙ちゃん後ろ!」 同時に襲い掛かった不良たちは、一人は亜里沙の鞭に伏したが、もう一人は・・・その口から、有り得ない量の澱んだ深紅を吐き出した。 疲れを見せ始めた亜里沙の、一瞬の隙を突いて。 「ッ!!」 「藤咲!!」 だが、それより早く残った不良たちがと、を庇う舞子に襲い掛かる。 ぱっと広がる微粒の粉に、不良たちは顔を歪めて動きを止める。 次々と膝を崩すが、すべてに効いたわけではなかった。 「きゃあ!?」 背後のはなにもできず、ただ、壁にもたれて気を失う亜里沙の姿を見た。 それが、数秒後の舞子の姿でもあるということは、容易に想像できる。 雨紋の攻撃が残りの不良をなぎ払うが、舞子を助けるには間に合いそうもない。 思わず、は持っていたギターケースを振るった。 だが勢いのついたギターケースはそのまま地面へと叩きつけられた。 激しい音ともに、ケースが開く。 思わず叫ぶ。 慌ててもとに戻そうとしたところに、別の不良が吐き出した。 (わたしのせい・・・?) 京一も、雨紋も、亜里沙も舞子も・・・、そして龍麻も、如月も。 その向こうに、垣間見たものは、 泣きそうな顔で雨紋を見上げる舞子は、深紅を浴びせられる寸前に突き飛ばされ、しりもちをついていた。 呆然とする雨紋。 |
深紅に飲まれたヒロイン。その頃龍麻は・・・
(06/09/28)