(今この瞬間だけは、僕のものでいて)


























































「優しいのですね、君は」






それは違う。










言おうとしたが、肩に押し付けるように頭を抱えられていて。




「・・・・・・・・・」

無言を返す。









その願いを拒否しなかったのは、確かに自分自身。






もう一方の腕が腰に回り、強く抱きしめられた。



なすがまま、この腕を回すこともなく。









伝わらない熱。


奪われない熱。










非現実なその存在に、囁かれる。












「・・・・ありがとう」




同時に流れ込むものは。













冷たい水の感覚。


重く、頑丈な戒め。





それは犯した罪への罰。
当然の報い。












「これで。このぬくもりで」

















耐えられます。


















「・・・・・・・・」

























やがて何もかも消えうせて。






部屋には、自分ひとり。










とり残されたような気分で、思う。






たとえ幻でも。


その一瞬だけでも。


せめて手を差し伸ばして。


嘘でも、言えばよかったのだろうか。










「優しくなんか・・・ない」





一人、呟く。


















 一度だけでいいから抱きしめさせて




































愛 し て

あ 遊びなんて言葉知らないから
い 一度だけでいいから抱きしめさせて
し 思考回路はいつだって優先されている
て 手加減できないよ、そんなの無理に決まってる



















 

ブラウザバックプリーズ

(06/11/23)