「ねェ、ツナ。あの制服ってどこのガッコ?」




「え?」

姉ちゃんの声に、振り返ろうとしたオレ。






「見ないの!!」

ごきゃ!

「痛あ!?」







く、首から変な音が・・・!!




























06 間 接キ ス












































学校からの帰り道、一人だったオレに声を掛けてきたのは隣に住んでる幼馴染の姉ちゃんだった。
姉ちゃんもオレとおなじ並中に通っている。学年はいっこ上。

そのまま一緒に帰っていると、姉ちゃんが質問をしてきて。

「もう!なにすんだよ姉ちゃん!」
振り返ろうとしたオレの首が、無理矢理変な方向に曲げられた・・・。

痛い。痛すぎる!

「あからさまに見ないの!ほら、あの店のガラス越しに見て!」

「なんだよそれもう〜」

ったくヒトに聞いといて。
でも、言うこと聞かないと後が怖いので、言われたとおり通りかかった店の窓ガラスを見た。

そこに映る学生はオレたちのナナメ後ろを歩いていて、その制服は。




「ああ、あれ隣町の黒曜中だよ」

「隣町!?・・・そんなとこから・・・・」

「そんなとこから・・・なに?」

「・・・なんでもない。さ帰ろ帰ろ」
足早に歩き出す姉ちゃん。

なんでもないって。
・・・・本当かなあ。

「姉ちゃん、また変なことに首突っ込んだんじゃないの・・・?」

「あたしがどこに首突っ込むっての!?犬じゃあるまいし!そして頭から外れなくなって投稿ビデオ大賞か!?」

「わけわかんないよ!」

「いーわよもう!そこの自販機でジュース買うから待ってて!」

つかつかと自販機に近寄る姉ちゃん。

なんか怒ってるし意味わかんないし・・・。
仕方なく後ろで待つオレ。

姉ちゃんは缶ジュースを買って取り出し口から取り出すと、その場でブルタブを開け牛乳飲みをした。
風呂上りに飲む牛乳のアレ。




そして、オレに体ごと向き直った。

次の瞬間、姉ちゃんの手から缶ジュースが消えた。




跡形も無く。

・・・・・・・・・え!?






「な、なに?手品?」

「何が手品だ!?なにがハンドパワーだ!耳はでかくならないよレッドスネークかもん!」

「姉ちゃん、それイロイロ混ざってるから!ていうか今の何!?」

「ていうかそれはこっちが聞きたいの!ここ最近こんなんばっか!学校でも食べかけのパンとか書いたメモとかシャーペンとかまで無くなるの!なんで!?」

「・・・・・・え、なんで?」

「それを聞いてるんじゃないの!!」

うわ、胸倉つかまれた!

「そんなのオレが知るわけないだろおおお!?」

そしてゆすられた。

「キモチ悪いよツナ〜〜〜!!」

「ぐええ、しま、しまって・・・!」





首絞めてるよ姉ちゃ・・・ッ、ぐふ!?

































* * *














「クフフ、ご苦労でしたね、千種」

缶ジュースを受け取った少年はそう言って笑った。

「・・・いえ」
一瞬の内にから缶ジュースを奪った少年は、静かにそう返す。

廃屋には光が差込み、二人が黒曜生だとわかる。

「また、コレクションが増えましたね・・・クフ、クフフフ」
独特の笑い方をする少年の名は、六道骸。

ゆっくりと、背後の棚を振り返る。

そこには、が無くしたはずのメモ、シャーペンが。





ある目的のため日本にやってきた彼ら。

日本にやってきたばかりのある日、骸は町でを見かけ・・一目ぼれしたのだ。




「・・・クフフ」

骸は、まだ冷たい缶ジュースをじっとみつめ。




それに、唇を近づけた。



























* * *





















「誰かの恨みでも買ってるんじゃないのか?お前」




とりあえず、姉ちゃんも一緒に家に帰ってリボーンに相談してみたけれど一蹴された。




「・・・、ああ」

そっか、どっちかっていうと姉ちゃんの場合そっちだよ!




「ちょっとお!?なに一瞬で納得してるのツナ!?」

「あんまりだれかれ構わず噛みつくなよ。オレは寝るぞ」

「あたしはのら犬か!ちょ、リボーン!?」

リボーンは一瞬で寝入った。
・・・あーあ、こーなると起きないぞ。

無理に起こそうとすると大変なことになるのは姉ちゃんも知ってるし。




「なによう!どっちにしたってこの可憐な姉ちゃんが狙われてるのには変わりないでしょ!?どーすんの?暗い人気のない夜道で襲われたりしたら!?」

「そんなとこ通らなきゃいいじゃん・・・?」

「お約束でしょーが!」

「そんなお約束に忠実にならなくていいから!大体姉ちゃんなら暴漢だろうとストーカーだろうと返り討ちにできるんじゃないの?」




あのヒバリさんとだって対等に渡り合えるくらいだし。




「それはそうだけど!とりあえずストーカーの場合の対策としてジュースにはたっぷりハバネロ仕込んどいたけど!」







「・・・・・」




相手が誰だか知らないけど。





・・・・・・ご愁傷様。





オレが合掌しているその時。




























知らない廃屋で、いずれ出会う男が、ハバネロ入りジュースにもんどりうっていた。





















・・・終。













 

 

・・・すいません(土下座)
(06/09/21)