これは昨日の話。

オレは退屈な授業の真っ最中で、あくびをかみ殺していた。










その頃姉ちゃんは、家の前にいたんだ。





































  リプレイ 05


























「さ、わ、だ」

少女が一人、ツナの家の前に立って表札を読んだ。
着ているのは並盛中の制服。

だがその容姿も、面差しも、中学生にしてはずいぶん大人っぽかった。

「・・・ふふ」
そして、笑う。




「誰だ?」

その声に少女が顔を上げると、塀の上にスーツを着た赤ん坊がいた。
胸元にはおしゃぶり。
被った帽子にカメレオンをのせ、大きな瞳で少女を見下ろす。

「あたし?あたしは

か」

「うん。隣に越してきたの。君は?」
はっきりと受け答えする赤ん坊に、は興味津々に尋ねた。

「オレはリボーンだ」

「リボーン君はこの家の、子?」

「違うぞ」

「そう。・・・ここに男の子が住んでると思うんだけど、知ってる?」

「ああ。オレはツナの家庭教師だからな」

「・・・かてきょ?」

「ああ」

「何の科目?」

「なんでも、だ」

「あっは!なるほど。じゃあツナも少しは男の子らしくなってるのかな?」
はリボーンを抱き上げた。

「まだまだだな」
あっさり答えるリボーン。

「そっか、まだまだか!」
あははは、と笑う

「・・・それならあたしも頑張っちゃおっかな」

「?なにをだ」

「ツナの姉貴分復活、てね」

「・・・お前何者だ?」

「あたしは昔、ココに住んでたの。事情があっていなくなっちゃったけど、また戻ってきたんだ」

そう言って、は見上げた。

もう一度住むことになった我が家を。











「もう一度、やり直すためにね」









「ツナの家庭教師はオレだ。お前はいらないぞ」

「でも、まだまだなんでしょ?」

「マフィアのボスとしてはな」

「・・・ま、マフィア?」
怪訝な顔をする

リボーンはの手から逃れ、再び塀の上に立つ。

「オレは、ツナをボンゴレファミリー10代目ボスにするためにイタリアからやって来たんだ」

「ボン、ゴレ・・・?」

「そうだぞ。オレの本職は殺し屋だ」




「・・・つまんない冗談」
それまでの明るい表情を一瞬で消す

「冗談じゃねーぞ」

リボーンはヒラっと飛び上がる。

次の瞬間、リボーンが立っていた場所に亀裂が入る。

コンクリートが割れる音は後から。
ヴン!と空を切る音すら避け、リボーンはの懐に飛び込んだ。
制服のリボンを掴み、胸元に足をかけ、銃を構える。




「コレでわかったか?わかったらソレをしまえ。女に銃を向ける趣味はない」




「・・・・・・・」
リボーンが言うソレと呼んだものをしまう

すると、リボーンはもう一度塀へと飛び上がった。




「ちょうどいい、ついて来い。ツナの様子を見に行くぞ」
リボーンはくるりと身を反転させ歩き出す。

「え、ツナ家にいないの・・・?」
後を追う

「学校だぞ」

「あ、・・・ああそっか〜、ガッコだね。平日だし」
何事もなかったかのようにへらっと笑う





「早くこっちの常識思い出せよ、






「・・・・・・・・・。そーね、思い出したよ。先生がボンゴレとかいうマフィアの主治医やってたって」




「そうだぞ。お前のことはシャマルから聞いてるぞ」
最初からわかっていて、リボーンはに話しかけたのだ。

「・・・なんて赤ん坊よ。知ってたのね」

「あんまり挙動が怪しかったんでな」




「・・・だって、何度並中に向かってもココに戻ってきちゃうのよ。変な磁場があるんだわきっと」


















「・・・・お前がとんでもねー方向音痴だってのも、そう言えば聞いたな」





















そして二人は、並盛中にやってきた。

もちろんオレはそんな事は全然知らなかった。





姉ちゃんがナニを抱えて戻ってきたかすらも。











・・・続。











 

 +  + 

ヒロインの謎が明かされるのはもうちょっと先。
(06/09/16)