「いいか、むやみにその力を使うんじゃねーぞ?





はいはい、わかってますって。




「使えば寿命を縮めるぞ。お前の身体と魂は、サイズが合ってねェようなもんなんだから」








も〜、わかってるってば。先生こそもうちょっとお酒控えたほうがいいよ?







「うっせ」




あは。

じゃあいってくるね、・・・シャマル先生。

















































  リプレイ 07

































あ〜、次は体育かあ、かったるいなあ。
しかも校庭でマラソンかよ。
女子は体育館でバトミントンだってさ。
バトミントンのほうが断然いいよな〜・・・楽だし。




なんてオレが思ってるその頃、姉ちゃんはオレたちのクラスの前を通りかかっていた。






「誰もいなーい・・・少子化現象?」

男子も女子も体育の授業で教室にはいないので、がらんとしているのは当然。
・・・なのだが。

「うん?」
は足を止めた。

教室の中で動く人影がひとつ。

着替えを置いた机と机の間を、キョロキョロしながら移動している。
時折身をかがめて、何かをしている。

「・・・・・・・・」
は、じっとその人影を見つめる。

人影は教室内をぐるりと一巡してから教室を出て、そこでようやくに気付いた。

「!?」
ギョッとしたその表情に、は首を傾げる。
出てきた人影は、あまり素行の良くなさそうな男子生徒だった。

「・・・ッ」
男子生徒は駆け出す。
逃げ出すようにに背を向けて。

「・・・なによ。人のカオ見て逃げるなんてシツレイね」
眉をひそめる




気を取り直して歩き出すに、声を掛ける男がいた。

「オイ、そこの女子!」

声を掛けられたのが自分だとは露ほども思わず、歩き続ける

「オイ、待てと言ってる!」
男は大股でに近づき、肩を掴んだ。

「・・・何?あたし?」
ようやく振り返る

「他に誰がいる!授業中だろうが、何をふらふらしている?」

に声を掛けたのは風紀委員副委員長の草壁だったのが、もちろんが知るはずもない。

「ふらふらって・・・そっちこそ」
「オレは巡回中だ!最近、移動教室中で空になったクラスを狙って金品を奪う輩が出没していてな」
「はあ、そりゃ大変だ。つか、ここのガッコの先生はガクラン着てるんスね〜」
はジロジロと無遠慮に草壁を眺める。

「生徒だオレは!!」

「・・・どーでもいいケド、いい加減手ェ退けてよ。髪までひっぱってて痛いんだけど」
ガクランリーゼントで強面の草壁にひるむことなくそう言う

「草壁さん!このクラスやられてます!」
声に振り返れば、数人の風紀委員が先ほどの教室から顔を出した。

「・・・お前?」
その声に、草壁はを見下ろす。
「なによ?」
ワケがわからぬまま睨み返す

「お前たち、この女を連れて行け」
他の風紀委員にそう命令する草壁。

「はあ!?なに?」
次々やって来る風紀委員に周りを囲まれ、さすがにたじろぐ

だが、草壁の手がの肩を掴んで離さない。

「ちょ、なによ?・・・あ!まさかあたしが盗んだとでもゆーわけ!?」

「授業中に廊下を徘徊する女子を捕まえたと委員長に連絡しろ」

「女子じゃない!あたしにはというかーいい名前があるんだよ!いい加減離せ!」




そう言ってが肩を掴む草壁の手に触れた瞬間、草壁の腕に黒い紐のようなものが絡まって、その身体は空に投げ出されリノリウムの廊下に背中から落ちた。




「・・・・・ッ」

周りの風紀委員たちは息を呑んだ。




彼らの目には、まるでが草壁を一本背負いでもしたかのように見えただろう。









黒い紐のようなものは目にも留まらぬ速さで収縮し、の手を伝って袖口からブラウスの中に消えた。












それを目撃したのは、ようやくこの場にやってきた雲雀だけ。














「・・・ワオ、これはこれは」




雲雀は笑う。














面白いヤツが、転校してきた。




















・・・続。











 

 +  + 

雲雀警報継続チュ〜
(06/10/03)