「はあ、ま、間に合った・・・」

息を切らせつつ廊下を走るツナ。
教室はすぐそこだ。




安堵して廊下の角を曲がれば。










「やあ」




「!ひ、ヒバリさん!?」













廊下の向こうから、雲雀恭弥がやってきた。





























  リプレイ 23




































雲雀はツナに近づき、のことを尋ねてきた。




「ふーん、そう。やっぱり休むんだ」

「は、ハイ・・・でも元気そうでした」

「だろうね」
そう返して、雲雀は去っていった。

予想していたかのような言葉に、ツナはその後姿を目で追う。

(・・・あれ?)
違和感を覚えて、首を傾げた

「10代目!!」
教室のドアが勢いよく開くと同時に、獄寺が声を上げた。

「うわ!?」
驚いて飛び上がるツナ。

「いま、ヒバリの声がしませんでしたか!?」

「あ、ウン。もう行っちゃったよ・・・」
そういえば獄寺君耳が良かったっけ、と思い出すツナ。

「何しに来てたんスか?アイツ」
獄寺は不機嫌さを隠しもせずに問う。

こめかみの絆創膏が、嫌でも目に入る。

「ああ・・・姉ちゃんのこと聞かれただけだよ」

「ヒバリも姉さんのこと心配してたんじゃね?」
教室の中から山本が近づいてきて会話に加わった。

「そーかあ?」
疑わしそうな獄寺。

「・・・・・・」
多少なりとも雲雀はのことを気に掛けているとツナは思う。
それが山本の言うように心配をしているのか、単なる興味かまではわからないが。

正直ツナはほっとしていた。

(あの妙な力やデュランダのことまで聞かれなくて良かった・・・)

そもそも聞かれても答えられないし、ツナは知りたくもなかった。
考え出せば、どうしても倒れた時の青白い顔に辿り着いてしまうから。

(あー、やめやめ!)
振り払うように頭を振るツナ。




「・・・10代目?」
「どーした?ツナ」

「な、なんでもない」

声を掛けてくる二人の格好を見て、ツナはふいに気付いた。

(あ、そうか)






衣替えはまだ先。

動けば汗を掻くほどの気温なのに。












(ヒバリさん、長袖着てた・・・)






















まるで、素肌を隠すかのように。










































その頃。





「えー天気やなァ・・・・・」

他の洗濯物と共に物干し竿に干されたデュランダは、顔を上げた。




「このボディーには、晩夏とはいえキツイで・・・なあ姐さん」
陽射しに目を細める。

当のは塀越しに奈々と話し込んでいる。

「えー、半額なんですか?それは行かなきゃ!」
「そうなの〜。夕方一緒にお買い物行きましょうよ?ちゃん」
「それじゃ、帰りに駅前のケーキ屋さんに寄りません?」
「いいわね〜」
「そういえば昨日のドラマ見ました〜?」
「観た観た!もう泣いちゃって〜」
「ね〜!」





「・・・・・・・・・・・・・」

盛り上がる会話に、デュランダの声は届かない。

「なにこの疎外感!ワシも混ぜてえや!って、洗濯バサミが!洗濯バサミが外れへん!?凶器が!凶器が降り注ぐ!ワシから水分を奪う!!干物になる!!スルメみたく身体からアミノ酸の白い粉が!!うまみ成分が出る!今はこの配色が憎いいいいいい!!」




激しく主張しジタバタと暴れるデュランダだが、体力が尽きたのかぐったりと物干し竿に項垂れた。








気付かずに会話を続けると奈々。














しばらくして。








「もー、まだニンニク臭い!」

「冷たァ!?」

消臭スプレーを吹きつけられ、ようやくデュランダは復活した。





















・・・続。











 

 +  + 

またデューオチで申し訳ない。
次はあのヒトがようやく登場。
(06/12/03)