翌朝、日曜日。

空は快晴。

どこからか、布団を叩く音が聞こえる。




通りをゆく人は少なく、時折子ども達の乗る自転車がはしゃぐ声を連れて駆けていく。






昼にはまだ少し早いその時間、家の前に一台のバイクが止まった。

乗っているのはまだ年若い少年。

学生服の腕には腕章。







切れ長の瞳で表札を確認し、少年はバイクを降りた。

































  リプレイ 27
































昨晩の夕飯は宴会と化し、筆舌に尽くし難いものとなった。

真っ先に被害に遭ったのは、デュランダ。

途中隣家の少年がやってきて蝶々結びという屈辱的かつ悲惨な状態からは抜け出せたものの、半ば強制的に参加させられた少年と手を組んで考えた逃走の算段もむなしく、家庭教師の赤ん坊や自称愛人やらが乱入し、目も当てられない有様となった。

(悪夢、アレは悪夢や忘れよう・・・・)

居間は足の踏み場も無いくらい汚れ散らかっている。

見ない振りをして、フヨフヨと空中を泳ぐように廊下に出るデュランダ。






「居るんなら出なよ」

それは、血の気が引くほど聞き覚えのある声。
恐る恐る玄関を見れば、なぜか三和土に雲雀恭弥がいた。




目が覚めても悪夢はまだ続いている。
デュランダは絶望と恐怖に身を硬くした。

「に、ニィさん・・・なんでここに・・・?」

は居るの?」

「お、おりますけど・・・・」
虫かごのトラウマのせいか、デュランダは素直に答えた。

そう、と返事を返すと、雲雀は靴を脱いで三和土を上がる。

「ちょ、ちょお、ニィさん!?」

「僕は君の兄さんじゃない」
キッパリと言い捨て、廊下を進んで居間に向かう雲雀。




だが、ありとあらゆるものが散乱し、肉と酒と煙のにおいが染み付いた居間を見た雲雀は足を止めて眉をひそめた。

「ニィさん、一足遅かったな。宴は終わったで・・・・」
後を追いかけてきたデュランダが言う。

「臭い」

雲雀はそこにあった消臭スプレーを容赦無くデュランダに吹きつけた。

「冷ッたあああ!!なにこの二日連続ゥ!?」
至近距離の消臭攻撃にデュランダはくの字に身をよじる。

雲雀はもう一度臭い、と言って部屋を横切る。

足元に転がった物を次々蹴っ飛ばしながら。

「痛っ」
タオルケットにくるまれた大きな塊が声を出したが、雲雀は気にせず窓の前まで歩く。

カーテンを引き窓を開けるとすぐさまきびすを返し、ソファーでだらしなく眠るシャマルを一瞥もせずに蹴落とす。
ぐえ、とくぐもった声が聞こえた。

当然それも気にしない。

さらに向かいのソファーに投げ出されていたオセロをぞんざいに床に落とすと、雲雀はそこに座った。




シャマルを落とす必要なかったんちゃうん?とデュランダは思ったが、むさいオッサンがテーブルを挟んで目の前にいるのはそれはそれでウザいのかもしれない。




雲雀は腕を組んであたりを一瞥すると、不快そうに眉をしかめたまま言った。






「で、この家は客にお茶も出さないの?」






「黙れこのヨネスケもどき!!アレなんか二日連続!?」

タオルケットをバッサと翻し、が立ち上がった。







先ほど雲雀が蹴ったのは、床に寝ていただったのだ。


















・・・続。











 

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委員長襲来
(06/12/08)