「誰がヨネスケだよ。君、酒臭いよ」 「酒飲んだら酒臭いに決まってるだろ。アイドルだってトイレに行くんだよ。幻想を持つな」 「何の幻想。風紀委員長の前で飲酒を隠しもしないなんていい度胸だね」 「ヒトんちに不法侵入しといてお前の方がいい度胸だよ。お酒は二十歳になってからだよ、ったく」 そして。 「あ、今日何曜日?」 「・・・・・・・・・・・」 あからさまな話のはぐらかしは、雲雀でなくても頭に来るだろう。 「に、日曜やで、姐さん」 「そうだよ、日曜日だよ。なんで制服着てんだよこの学校大好きっ子が。制服フェチが。かえれかえれっ!お前に食わせる肉はねェ!」 「・・・元気なようだね。良かったよ、これで安心していつでも君を咬み殺せる」 それを見たは思いっきりブサイクに顔をしかめた。 「なんでコイツ中に入れたのデュランダ!留守番もできないの?子ヤギみたいに白い手で騙されたの?チョーク食った声で騙されたの!?」 は手を伸ばし、ひっつかんだデュランダに向かって怒鳴る。 「姐さん朝からテンション高いなァ、ツバ飛んだでェ・・・?」 「あーもー、やだやだ。早く猟師さん来て撃っちゃってくんないかな!」 「それは赤ずきんだろ」 「どうでもいいよ。そんな話なら他所でやってよ。ヤギとか狼とか猫とかそんなモンは知らん!」 「話をしてるのは君一人」 リプレイ
28
雲雀が差し出したのは、果物カゴ。 は、視線を雲雀から果物カゴにやる。 「何そのテンプレお見舞い。・・・見舞い?病院?ここはあたしの家であたしはいたって元気なんだよ。まさかあんな一撃でどうにかなると思ってんの?昨日休んだのはただのサボリだよ。勘違いすんなよおかげでこちとらさらに上をいく勘違い野郎に情報漏えいだよどうしてくれんだ。まあこれは貰っておくけどね」 デュランダは、興味津々に果物カゴに近寄る。 「それはただの土産。飲酒だのサボリだの堂々と口にして、一体どういうつもり?咬み殺すよ?」 「どうもこうもないよ。初めての訪問で土産付きってどこの出来たお嬢さんだよお気遣い無く」 「どういたしまして。委員会は毎週木曜だから」 「・・・は?」 「試験期間を除く毎週木曜日、月初が全委員会の集会。あとは風紀委員の会議。遅れないように」 「な、なにいってんの?」 「・・・・姐さん、これ」 それは、雲雀のものと色違いの腕章だった。 目を丸くするの表情を見て、してやったりとばかりに雲雀は少し頬を緩めた。 「群れる草食動物は嫌いだけど、君みたいな正体不明なヤツも野放しにはできないからね。確かに渡したよ。じゃ」 雲雀は立ち上がる。 「ちょッ、ちょーちょーちょー、待て!待てって!」 足元に寝転がっていたシャマルはに全体重を掛けられぐえっと鳴いた。 「デュー、お客様にお茶!早く!!」 「お構いなく」 「まあそう言うなって!ちょっと落ち着いてゆっくり話し合おう!委員会って何!?」 「だから待てってー!」 「・・・っ」 その表情をは見逃さなかった。 「・・・アンタ熱あんの?」 「無いよ」 「腕でソレだけ熱いって異常じゃない。なのになんで長袖なんか着てんの?デュー、お茶より先に先生。すぐ起こして」 「シャマルは姐さんの足の下やで・・・?」 「ヤダ!先生なんでそんなトコに寝てんの!?床が生温かいと思ったら!」 「あー、じゃあそいつ逃げないように捕まえといて。先生いつまで寝てんの?ラグマットが汚れるでしょ起きて!」 「主治医よりマット優先!?」 「いちいち突っ込まないの!ホラ逃げるよ!」 「ええええ、ちょ、ニィさん待ってや!」 「ッ!」 「アレ!?」 |
(06/12/08)