そう呟くのは、改造制服に身を包んだ学生。 頭はリーゼント。 彼がいるのは人気の無い路地裏で、足元のコンクリートは血に濡れている。 「草壁さん!」 「どうだった?」 「そうか・・・」 一般生徒への襲撃も数件報告されているが、おそらく無関係ではないだろう。 合わせれば、すでに被害は十人以上。 「黒曜は最近やってきた転校生に数日で制圧されたと噂に聞きます。まさか、奴ら並盛まで・・・・」 「とりあえず、委員長に連絡をつける。お前は他の委員に注意を。一応、<裏>の連中にも」 「はッ」 不穏な空気が並盛町をゆっくり覆っていく。 リプレイ
30
何か、夢を見た気がするが目覚めると同時に忘れた。 雲雀はゆっくりと起き上がる。 周りを見渡せばすっきりとした一般的な家庭の居間。 テーブルの上にはリモコンと携帯が置かれるのみ。 その下に眠りこけていた保健医もいない。 「・・・・・・・」 (確か、の家に来て・・・・) それで、・・・どうした? ふいに、かすかな振動ともに馴染みのある曲が流れ出す。 「姐さん、ケイタイ鳴っとるでー」 さらにキッチンから声が聞こえた。 ・・・緑〜たなびく並盛の〜〜・・・ 「校歌!?着信音校歌ってアイツか!?ホントどんだけ学校好きだよ!」 「・・・・ああ、なんだ起きたの」 そう言うにちらりと視線だけやって、雲雀は携帯を取った。 通話ボタンを押すと、少し慌てたような草壁の声が返ってくる。 「・・・・そんな挨拶はいいから、用件は?」 続く草壁の話に、雲雀の表情は曇った。 「・・・・そう、6人目か。わかった」 「ニィさん調子はどないや?」 「乗るな」 デュランダは素直に離れ、今度はに近づいて長い髪をかき分けるようにして登り、頭の上に立つ。 アレはくすぐったくないのだろうか、と思いながらを眺める雲雀。 「・・・・・、で?」 「で、ってなに」 そう言い返すと、は複雑な顔をする。 「だからヨネスケって誰」 熱も、痛みも無い。 「で、昼飯は?」 「いらない」 雲雀には、なにがなんだかわからない。 「帰る」 「あそ」 「ニィさん、またな〜」
「もういっぺん龍紋と術式おさらいしないとダメかなあ・・・」 「でもシャマルに止められてるやん」 「ま、そもそも試す相手もいないしね」 「ニィさんならつきあってくれるんちゃう?」 「冗談。ったく、地味に生きてんのになんでヘンなのが寄って来るんだろーなー」 「ところで姐さん。コレは?」 うんざりとした表情をするに、デュランダは何かをよいしょと持ち上げて見せた。
「そ、そやかて・・・・」 「つーかアイツなんでバイク乗ってんの!?トシ誤魔化してんじゃね!?」 「姐さんと同じやなァ」 「一緒にするな!!」 |
(06/12/09)
→ リプレイ四章 異邦人 (黒曜編ベース)に続く。