デュランダは今、姿を消している。 昨日雲雀にしたように体内に潜りこんでいるというわけではない。 デュランダは自分の身体を龍紋レベルにまで分解し、不可視にしている。 髪をかき分けてうなじから出入りするように見せるのはただのクセだ。 学校では姿を見せず声も出さないようにと前もってが言いつけているせいか、する事がないデュランダは眠っている事が大半だが。 リボーンと共に学校に訪れたあの日、ワケがわからぬまま雲雀に襲われて逃げ出した時出現したこうもりの羽のようなものは姿を変えたデュランダなのだ。 パンくずのついた指をぺろりと舐めて、は自販機の前で立ち止まった。 「あ、ニィさんや」 「エ!?」 しかし、雲雀はどこにもいなかった。 歩くのは並中生や通勤途中の大人だけ。 「居ないじゃない」 メットを脱いで顔を見せたのは、雲雀恭弥。 「・・・朝っぱらからバイクでエスケープ?いい身分だね委員長。手下がボコボコ、とばっちりで罪の無い一般生徒もボコボコだってのに」 「そのたちの悪いイタズラの犯人を今から咬み殺しに行くんだよ」 「・・・・それって黒曜?」 「相手はもういなかったけど。結構ひどくやられてた」 「そう。じゃあ、結構楽しめそうだ」 「犯人ってさ、もしかして最近来た転校生?」 「首謀者が転校生なら、用心した方がいいと思うけど」 あまり思い出したくはないが、黒曜に来た転校生・六道骸の存在がの頭から離れない。 あれは異端だ。 静謐な狂気をはらんだ異端。 「そんなに気になるなら、一緒に行く?」 「はあ!?なんであたしが!」 「言ってみただけ。邪魔だから連れてなんかいかない」 「・・・ふーん。別にいいけど」 「ニィさん!果物うまかったで!」 「アンタ何なついてんのよ!」 「ね、姐さんひどいわ!」 「じゃあ」 雲雀のバイクはカーブを曲がって姿を消した。
「んー?」 「腕章、返すんやなかった?」 「あああ!もう!なんでもっと早く言わないのよ、ばか!!」 「エエ、またワシのせい!?」 「・・・まあ、いいわ」 「姐さん、なんかあったん?ボコボコとか黒曜とかってなんなん?」 「いいのいいの!今はそれより学校学校!安全第一!留年回避!」 イチゴ牛乳を一気に飲み干し、は足早に学校に向かった。 リプレイ
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(06/12/15)