一緒に下校する友人もまだ見つけられず、はとりあえず保健室にやってきた。 「めけめけ・・・?」 「先生、知ってる?風紀委員を筆頭に生徒が次々襲われてるんだよ」 「知らねェわけねーだろ。職員会議でも一番に話題になってたぜ。だからお前も早く帰れ」 「先生、一緒に帰らない?」 「はあ?なに言ってんだ、お前」 「いやだって、蝶よ花よと育てられた患者が襲われたらどーすんの?」 「襲われるような覚えがあんのか?」 「無いよ。全然無い」 「じゃあいいじゃねーか、一人で帰れ」 「いやだって、むさくてエロい女の敵が襲われたらどーすんの?」 「オレか!?それはオレのことか!?オレが襲われるってのか!?」 「だからさー、一緒に帰ろうよ?」 「断る!」
窓から聞こえた声に、二人は視線をやった。 「・・・リボーン!?」 「ちゃおっス。・・・シャマル、急患だぞ」 「急患?」
リプレイ
34
ツナと山本に肩を抱えられてやってきた獄寺は、肩から胸にかけて数え切れないほどの針が刺さっていた。 「シャマル、獄寺君が・・・!」 「落ち着け、リボーンから話は聞いてる。奥のベッドに寝かせろ。・・・」 既に治療の準備はできていた。 シャマルとが中に入ると、再びカーテンが引かれて処置が始まる。 ツナと山本は椅子にも座らず、じっとカーテンを見つめる。
「姉ちゃん!」 「まだ治療は続いてるけど、もう大丈夫。それより二人とも、怪我は?」 二人の服は、獄寺の血で汚れていた。 「いや、オレは・・・」 「そう。じゃあ何か飲み物買ってくるから座って待ってて」
人気の無い廊下に、リボーンはいた。 「・・・それ、なに?」 「レオンだ。尻尾が切れて、形が保てねーんだ」 「なんで尻尾が?レオンってカメレオンでしょ?」 やわらかくてあたたかい。 「レオンの尻尾が切れるのは、不吉な事が起こる前触れだ」 レオンはすぐ目を閉じ、また形を変え始める。 「・・・・それって、例えば並中生が黒曜生に襲われたりとか?」 「知ってたのか」 「襲われてるのは風紀委員を含めてそれなりに実力のある生徒だよね?」 「そーだな」 「連中の目的は何?首謀者は誰?」 獄寺を理由も告げずに病院でなく保健室に運んだことが気になっていた。 シャマルは名医だ。 リボーンが多くを語らずとも、シャマルは動いた。 この、言いようもない漠然とした不安がどこから来るのかわからないことが、一番の不安なのだ。 「・・・レオンが繭化する」 リボーンがそう言うと、レオンは長く伸びてリボーンの手から離れて天井に張り付いた。 「リボーン!」 「レオンがああなる時、オレの生徒は死にかけるんだ」 「・・・つまり連中の狙いはツナで、マフィア関係って事ね」 「そうだ。そして、連中を捕まえるのがツナに下された指令だ」 リボーンの言葉に、は目を見開く。 「首謀者が誰だかかわかっててそう言ってるの!?」 「お前は知ってるのか、ヤツを。・・・六道骸を」 返事の代わりに立ち上がり、リノリウムの廊下を上履きできゅっと鳴らして身を翻す。
リボーンが呼んでも、は止まらない。
思わず足を止める。 「び、ビアンキ・・・どうしてこ、」 驚くの言葉を遮るリボーン。 「わかったわリボーン!」 「ぴょ!?」
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(06/12/15)