「夢でも見たんじゃないの?デュー。また寝ぼけて」
デュランダの言葉を聞き返すことなくハナから疑う

「夢やない!寝ぼけてもなーい!」
針金のような前脚をばたばたさせて怒るデュランダ。

「ニィさんって・・・雲雀の事だろ?なんで黒曜に乗り込んだヤツの状態がお前にわかるんだ」
隣で聞いていたシャマルはもっともなことを言った。

シャマルの言葉に、は再びデュランダを捕まえて問い詰める。
「アンタ、まさか追いかけて!?」

「ちゃうて、意識を同調しただけやて。ニィさんの中にまだちょっとだけ龍氣が残っとったから気配もすぐ探せるし・・・・」

「・・・・アンタそんな事できたの?」
驚く

「え、そんなん普通やん」
きょとんとするデュランダ。

登校中、デュランダがバイクに乗った雲雀をいち早く見つけたのを思い出す

「・・・まあいいわ。それで?」

「学校行ったらワシ暇やし、ちょっとニィさんの戦いっぷりでも見学しよおもて意識を飛ばしたら、ニィさんフラフラでボコボコにされて、気絶したとこで相手の男に引きずられてどっかに運ばれてった」
先ほどまでの慌てっぷりが嘘のように冷静に話すデュランダ。

「相手は誰?誰にやられたの」

「見たこと無いヤツやったで」

「どんなヤツ?服は?」

矢継ぎ早に質問を繰り出す

「ん〜と、ガクラン。なんかヘンなヤツやったわ」

「・・・・もしかして、両目の色が違った?」

「うん。それにアレは・・・幻術みたいや。こっちの人間でもああいう事が出来るヤツがおるんやなァ」
なぜか感心したように言うデュランダ。

「そいつ、髪の分け目が稲妻型だった?」

「うん」

「おい、そいつは・・・」
眉をひそめるシャマル。

「六道骸だよ。間違いない」

「でもなァ、おかしいんやで?」
デュランダは頭を傾げる。

「あいつらがおかしいのは知ってるよ」

「や、そうやなくて・・・ニィさん、桜見たとたんフラフラしだしてな」

「さくら?この季節に?見間違いじゃないの?」

「ちゃうて!めっちゃ高密度の術やったけど、ワシああいうの効かんしー!」

「あ」
シャマルは声を漏らす。

「なに?先生」
が見ると、シャマルは白衣の胸ポケットから何かを取り出した。

「デュランダ君さー、ちょっとお使い頼まれて」
カプセルをいくつか出し、紙に包むシャマル。

「へ?」

「これな、サクラクラ病の処方箋だ」
紙に包んで、デュランダに差し出す。

「サクラクラ病?」

「まあなんだ、とりあえず行ってこい。それで治るから」

「えー、ワシが?そんなん危ないやん。なんかワシのことも気づいとったっぽいし・・・他にも危なそうなんおったで〜?」

「届けるだけでいい。リボーンたち預けてもいいから。サクラクラ病の処方箋だって言えばあいつらもわかる」

「だったらあたしが行くよ」
手を出す

「デュランダのほうが目立たねェし早いだろ。最強最古の黒龍様ならこれぐらいできるよな?」
デュランダに向かって包みを差し出すシャマル。

「楽勝や!ほな姐さんいってきまー!」

「ちょ、デュー!?」

デュランダは包みを口に咥えると、細長いその姿を一対の黒い翼に姿を変えて力強く羽ばたく。

あっという間に小さくなったその姿は、遠目にはカラスのようだった。






















  リプレイ 36


















障害のない空を、デュランダは翔る。

かすかな龍氣を頼りに。

途中丸々とした小鳥とすれ違い、デュランダは閉鎖された複合娯楽施設・黒曜センターに潜入した。



















・・・続。











 

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(06/12/18)