「・・・あーあ」 (京子ちゃんはまあ・・・先生がついてるから大丈夫だろうけど・・・・)
腹が立つくらい晴れた空を見上げる。
耳に届くのは、ここにいないはずの。 『わかった!山本、獄寺君殴って!』 (・・・なにこれ・・・・、ツナの声?) 『ふげっ!』 の目に飛び込んできたのは、ビアンキに殴り飛ばされたツナの姿だった。
が思い当たるのはただ一つ。 おそらくその目が見る風景には見入る。 敵はやはり、リボーンの読みどおりツナの周りの人間を人質にした。 ツナや他のメンバーの表情はわからないが、苦渋に満ちているに違いない。 シャマルは、京子をちゃんと追いかけられただろうか。 聞こえていた声も、遠くなったり近くなったりひどく不安定だ。 デュランダの龍氣に同調しようとしても、自分一人並盛町にいて状況だけを見せつけられては集中できない。 は焦燥にかられた。 もう一度意識を集中すると、敵に脅され自らにナイフを突きさそうとするツナの姿があった。 「・・・・ッ!」 すんでのところで人質となっていた少女達は救い出された。 どちらも、あっという間に刺客を倒した。
突如、風景が急速に流れた。 荒廃した施設が見える。 複合施設と呼ばれるだけあって広い。 (デュランダ・・・もしかして迷ってるの?) 持っているサクラクラ病の処方箋を建物の中を探索して直接渡すか、ツナたちに託すか。
「デュー・・・?」 (ああ、やっぱり姐さんや。この処方箋、チビどもに渡した方がエエ?龍氣が途絶えてしもて、ニィさんの気配がわからんようになって・・・・) 「・・・あっ」 ツナがメンバーから離れ、雑木林に入っていく姿が見えたからだ。 (デュー、追って!) (え、ナニ。チビを?) (そう、早く!)
リプレイ
38
もとはレストランだったその広間も荒れ果て、薄暗い。 ただ置かれたソファーだけは新品同様で、そこに座る少年ともども異質だった。 「骸様」 「どうかしましたか?千種」 「人質が・・・」 「・・・ああ、彼らを見てホームシックにでもなったのでしょう。仕方のない子だ」 「・・・・・」 「散歩がてら、連れ戻しましょうか・・・。千種も来ますか?」 「・・・、はい」 広間を出る前、千種・・・柿本千種は窓を振り返った。
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(06/12/20)