少しなまりのある少女の声がを呼んだ。 顔を上げてそちらを見れば、チャイナ服に身を包んだ少女と牛柄のシャツを着た青年がいた。 「髪伸ばしました?さん」 「・・・・え?えっと」 10年バズーカを知らないには、二人がハルを救ったことは知っていても、隣家で居候するチビっ子二人の10年後の姿だとは想像もできない。 そして、なぜか一人顔を青くする10年後のランボこと大人ランボ。 「うああああああッ、ごめんなさい先生いいい!!」 「エエエ、なに!?」 「やだ、ランボったら。久しぶりにさんに会って緊張してるの?おかしー」 「多分それ絶対違うと思うけど!?」 「はひい、な、なにごとですか〜?」 しかし、一番状況を理解していないのは二人の間にいた他校生の少女・三浦ハルだったりする。
リプレイ
40
10年バズーカの効果が切れ、ランボとイーピンは元の姿に戻った。 にもさっぱりわからなかったが、ノドが渇いたと言って騒ぐランボを連れてとりあえず近くの公園のベンチに向かう。 「自己紹介が遅れました、三浦ハルと申します!」 ベンチに正座し、に向かって丁寧にお辞儀するハル。 「まさかツナさんにこんな素敵な隠しお姉さまがいるなんて・・・!」 「隠しっていうか姉っていうか・・・まあいいや。です、よろしく」 の隣では、自販機で買った缶ジュースを飲むランボとイーピンがいる。 「は!そういえば、さんも並中生なんですよね!き、危険です!早く家に帰らないと、悪漢が・・・!」 「大丈夫だよ」 それに、彼らはもう並中生を襲うことはない。 「いいえ!ハルがお家までお送りします!ハルは将来マフィアのボスになるツナさんの妻になるのです。お姉さんの一人や二人守ってみせます!」 「ハルちゃん、ツナがマフィアのボスになること知って・・・?」 「はい!」 「そっか・・・、なら教えてあげる。ツナは並中を襲っていた連中のアジトに乗り込んだの」 「ええ!?そ、そんな・・・・」 「だから、あたしは大丈夫。ツナのことも、信じて待ってあげて」 「代わりに、ランボとイーピンを家までお願い」 (デュランダ!起きてデュランダ!早く身体を再構成しなさい!) 歩きながらデュランダに呼びかける。 リボーンの言葉がの脳裏をよぎる。 これだけ完全なフォローをしたリボーンが、なぜになにも言伝を残さなかったのか。 (戦力外・蚊帳の外っていう可能性もあるけど・・・) なんとなく、試されている気がした。 そもそも、誰かに縛られたり命令されたりなんてのはこの上ない苦痛。 紛れもなくそれはの内に眠る龍の性、この魂の前身。 従うのは唯一己のみ。 きっとそれでいい。 この世界にまつろわぬ、異邦人のままでいい。 (あたしはあたしのためにここにいるよ、リボーン)
異質を隠しもしないあの異邦人は、なにを思ってこの世界に立つのだろう?
大通りまで出たはどこか吹っ切れた表情でタクシーを止める。 「黒曜センターまで」 アルコバレーノ。底の知れない赤ん坊だ。 |
ヒロインの未来をチラ見せ。
(06/12/21)