キラアスのアスランは白いのが特徴です。
彼は多くの場合純粋で、軍人とは思えないほど無防備でウカツな行動を取りがちです。また天然でもありますから、自分がいかに危うい行動を取っているか自覚していません。なまじ優秀にできているため、危うい状況に追い込まれても危なげなくこなしてしまいます。自覚がないのはそのあたりが原因かもしれません。
キラ・ヤマトは大切な幼なじみであり、たったひとりの親友という点においてはすべてのアスランに共通している公式ですが、キラアスのアスランにとって、キラは唯一にして、ときに絶対ともいうべき存在でもあります。
それを利用しないという手はありません。彼はたいへん思い込みの激しい性格もしていますから、甘えん坊で泣き虫だった昔のままの幼なじみとして、アスランに甘えてみましょう。上目遣いの仔犬モードを装えば完璧です。
デスティニーにおいても、彼は流されやすく、押しに弱いことが判明しています。にっこり笑って無邪気に押し倒すというのもたのしいですが、あなたがキラ・ヤマトであるなら、ときに引いてみるというのもバリエーションのひとつとしてたのしむことができます。キラアスの彼は騙されやすく、ほだされやすい傾向にありますから、淋しげにして見せればすぐに落ちます。あとは、なし崩しに気持ちよくしてあげればいいのです。また放置プレイも効果的です。彼を少し突き放したあと、やさしくしたり、そっと肩に手を置いて慰めてみましょう。めったに吐かない弱音を見せてくれるかもしれません。
ときに、あなたがやりすぎたとしても心配する必要はありません。キラアスのアスランは、キラにはたいへん甘くできているのです。互いに敵として戦ったという後ろめたさも有効ですから、多少むちゃなことをされても、彼はそれを罰として受け止める、少しばかりMな精神も持ち合わせています。
ただし、アフターケアは必須です。痛いばかりだと、彼は愛されていないのではないかと思い、浮気に走りかねません。また、わけのわからない早とちりから、身を引くという予想外の行動も起こしかねません。シン・アスカという新主人公も現れたことですから、そろそろ放置プレイはやめて、アスランをさらいにきてはいかがでしょう。あなたは確かに最高にして最強のコーディネイターですが、アスランもまたSEEDを持つものです。焦らしすぎると種割りを起こしたあげく、ハツカネズミになって、元の黙阿弥になってしまいかねません。何事もほどほどにしておきましょう。
イザアスのアスランは強情なのが特徴です。
彼は天然かクールかのどちらかで、多くの場合、これぞザフトレッドというくらいに優秀ですが、素直とは言い難い性格をしています。そのためイザアスのアスランは、イザークを認めていながら口に出さず、また意地っ張りで負けず嫌いな性格から、けんかになってしまう傾向にあるようです。意地っ張りで負けず嫌いという点においてはイザークも負けていませんから、歩み寄るということもありません。そのくせ互いにわかりあっているという、不思議な関係でもあります。
イザアスの最大の特徴はライバル同士という関係にあります。ライバルの場合、多くは互いに認め合い、高め合いますが、アスランの場合、心が明後日に向いているためイザークに対してたいへん失礼な言動をとりがちです。そのためイザークが怒って突っかかってくるのも、よく言えば天然、悪く言えば無神経な彼はわかっていません。イザークの方がデリケートで熱くできているのです。
あなたがイザークであるなら、ときに折れることも必要です。すでに認め合ってもいますから、あなたが少し折れてやれば彼の態度は軟化するはずです。彼が先に行動を起こしたカーペンタリアの夕日を思い出しながら、部下にしてやると言えば済むことです。「折れている」のではなく、「折れてやっている」んだと思えばいいのです。
「戻って来い」と言えば、彼はあなたのもとへ戻ろうとします。しかし戻ってくる方向が間違いがちなのも、流されがちな彼の特徴と言えます。搬送途中でうっかり無人島に落ちてたり、ストライクと戦っていたはずがオーブに保護されていた彼です。あなたの元に戻るつもりが、気が付けば議長のところにいたあげく、何故かミネルバと合流していた、なんてこともあり得るかもしれません。彼は心はあるのですが、たいがいにおいて心だけなのです。彼の行動にはこの先も注意が必要です。ときに本当に優秀なのか?と疑いたくなる彼の行動ですが、意外に世話好きなあなたには、目の離せない刺激的な相手とも言えます。
どうしてもあなたが折れたくないという場合には、彼の負けず嫌いを利用しましょう。むずかしいことはありません。「貴様には無理だろうが」などと鼻で笑ってやればいいのです。例えそれがベッドの中であろうと、どんなプレイであろうと、彼は意地になって任務を遂行しようとするはずです。ただし限度を忘れてはいけません。ザフトレッドのナンバーワンとナンバーツーであったふたりです。やみくもな体力は、ときに互いの足腰を危なくすることになりかねません。
シンアスのアスランは憧れのひとというのが定位置のようです。彼は伝説のエースであり、憧れの人でもあります。何しろ「あのひと」に「アスランさん」です。
18歳のアスランは、昔の彼とは違い、少しばかり周りに振り回されがちでお疲れ気味のようです。しかし、押しに弱く、流されがちなのは変わっていません。そこを利用しましょう。彼は甘えてくる年下タイプに弱いのです。また、互いによく似た立場にあることから、アスランはシンに対して「昔の自分を見ているようだ」という思いもあります。ようするにシンパシィです。ユニウスセブンでの出来事や大気圏突入での交流もあります。掴みはオッケー、このまま突っ走っても大きな失敗はまずありません。
シンアスのアスランの場合、多くはすでに誰かのお手つきにあるようです。相手がイザークの場合、シンよりイザークの方が立場が上ですから慎重に運ばねばなりません。また、イザークはアスランにプロポーズしたばかりでもありますから、このあたりもタイミングを計る必要があるでしょう。イザアスのアスランは手強いことも多いですから、その点においても注意が必要です。
しかしキラの場合は実力しだいです。キラアスのアスランは、イザアスの彼より概ねチョロくできています。キラは彼を放置プレイ中ですから、その隙を狙いましょう。かっさらえばいいのです。相手は最高にして最強のコーディネイターですが、心配はいりません。あなたがシン・アスカであれば、あなたも種割りを起こしたわけですから、簡単には負けません。さっさとかっさらって、既成事実を作ってしまえばいいのです。デスティニーにおいてはあなたが主人公です。遠慮することはありません。
現段階でアスランはかなり心が弱っています。いまなら簡単に落ちるでしょう。彼は押しに弱く、流されやすいうえ、ミネルバに合流するという情報もあります。いまがチャンスです。しかし、ここでへたにあなたが「あの人が可哀想だ」などど言って見守りモードに入ってしまうと、ヤツは天然モードを発動させて好意をペットロボットで現わしかねません。うっかりそれを喜んで見せたりしたらたいへんです。ヤツはいくつでも同じものを贈ってきます。遠回しに言っても絶望的に通じません。いくつもハロを貰ってもうれしくはないでしょうから、ここはストレートに一回お願いしてみるのもいいかもしれません。
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