探し物はなんですか
「見つけた」
「………アリス」
「ほら、帰るわよ」
「帰らないぜ」
「なによ…ちょっと台所に置いてあったレインボーカラーの変なキノコ、捨てただけじゃない」
「変なキノコじゃない!あれはな、見た目はキノコらしくなくとも、世界三大美味茸の一つだったんだぜ!?まさかアリスともあろう者がそんなことも知らなかったとは」
「知るか」
「当社比だしな」
「もっと知るか!!1」
「…ともかく、あれは非常に貴重な一品だったんだ。あれを探すのに私がこの森のどんな奥深くまで入ったことか…」
「え。魔法の森の奥深く?そんな危険な所まで…どうして(もしかして私のため…とか?)」
「………いや、そのな。今朝、研究の徹夜明けで、少し目を覚まそうとふらふら頭でぽ〜と森を散歩してたら…ついうっかり迷い込んでしまった森の奥深くで、偶然見つけたんだ」
「偶然かよ(ちょっとでも期待した私の馬鹿っ)」
「でな、暗いトコでキラキラ七色に光ってたキノコの光が、アリスの魔法みたく見えたから…だから、なんとなく」
「…なんとなく。」
「そうだ、なんとなくアリスんちの台所に置いといた」
「…まったく…、私はまたこれがどんなイタズラなのかと朝から恐々としてしまったわ」
「イタズラなんかじゃないぜっ(ぶすっ)」
「………わかった、悪かった。私が悪かったから、もう拗ねてないで、帰って夕飯にしましょ?」
「つーん」
「(研究明けでイライラしてるのかしら…)ああもう、ほら、ちょっとこっちを向いて」
「やだぜ…って、な、」
ちゅっ
「…仲直りのしるし。さ、帰るわよ」
「…アリス、顔、赤い」
「うるさい。帰るの?帰らないの?」
「む………しょうがないな、帰ってやるぜ、しょうがないからな。アリスからのキス(仲直りのしるし)だからな」
「う、うるさいわね…(照)」
2011.05.17