同盟軍本拠地:フウル城

三寒四温

「さぁっむーーーーーーーーーーい!!」
「…そんなに寒い?」
「寒いですよ!しかも、そうかと思ったらすぐに暖かくなったりして…もーなんなんですかこの異常気象!?
一体いつになったらこの冬は終わるんですかぁ!?」
「………それは——別段おかしなことではないよ」
「え?そうなんですか??」
「うん、寒さと暖かさが交互に来て、それを繰り返してからやっと春になるんだ。だから別段おかしいわけじゃないよ。
そういう気候って良くあるんだ。知らなかった?」
トキはクゥの頭の良さにほーっと目を輝かせる。
「博識ですねー!すごいです!!それでこそ僕のクゥさんだ!!」
「そ、そう?そうかな、別にそんなんでもないと思うけど」
「すごいですよ!!やっぱり憧れますねー」
そう言ってクゥに抱きつくトキ。
クゥはふ、と少し微笑んで自分からもトキを抱きしめる。
愛しそうに。
『こんな…あの頃の僕と同じ年頃の少年が…また、天魁星になった。
 あの頃の僕はひどく気持ちに余裕が無かった。
 でも、この子は。』
抱きしめながらクゥはそんなことを考える。
『最初は、どうしてまた同じ歴史を星は繰り返すのか…って思ったけど。
 …この子は、僕と違う。』
「………トキは、すごいね」
するりとクゥの口から不思議と素直な言葉が出た。
トキはいつも小難しいことばかり言っている口から出た率直な賞賛に驚く。
「え、ええっ!?嘘です!そんなん絶っっっっっ対ありえません!!!」
「そんなに否定しなくても…」
「いえ、否定じゃなくて事実ですっ!!」
「君ね…も少し軍主って自覚持とうよ…」
「クゥさんの目の前で偉そうなこと言えませんよーー!!」
トキが頭をぶんぶん振って否定する。
そんなトキにクゥはついクスクスと笑ってしまうのを止められなかった。
「ち、ちょっと笑わないで下さいー!」
否定したくせ、やはり笑われるのが嫌なのか不満そうな声を出す。
そんなトキにクゥは益々笑いを抑えられなくなるのだった。
「もー!」
「あはは、スネないでってトキ。僕は本当にトキをすごいと思ったんだから」
「…本当ですか?」
「本当だよ、僕は気温なんて気づかなかったから、ね。
トキは敏感なんだね」
『あの頃の僕は…みんな同じように見えた。
 笑顔の演技でさらりさらりとみんなかわしていた。
 そのせいなのかな…このフウル城のような、のんびりとした雰囲気は無かった。
 血気盛んな連中が多かったから、威勢だけは溢れてたんだけど。』
「…トキは、すごいね………ありがとう」
そしてクゥはふわりと微笑んだ。
その笑みに先刻までとのギャップにトキがドギマギしてたのは言うまでもない。


同盟軍本拠地、フウル城には今日も穏やかな日が過ぎていく……………


*…………………POSTSCRIPT…………………*

わ、短くまとまった……………!!!
なんだか短く書くのって苦手なんですよー。
ていうかいつも書いてると勝手に長くなってくんですねー、困ったことに。
それで最終的に収集がつかなくなる気が……………
長いのって苦手……………(え)
そんなんでいつも話を完結できない気がします、餃子は(爆)
連載とか書いてみたいけど、こんなんだから躊躇してるんですよねー(笑)
きっといつか書くだろうけど。
書きたいし!!
ああでもちゃんとまとまってくれるのかしらっ!?
不安ーー!!

阿呆ですね、もーどうしよ(涙)


 2004.12.05 真白茶飴

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【三寒四温】
冬、三日ほど寒い日が続き、それから四日暖かい日が続く。
それが繰り返されること。
中国北東部や朝鮮半島北部でよく見られる。
シベリア高気圧が関係してるらしい。
(餃子脳内辞書抜粋)