fairy tale 2
〜少年編〜
あるところに、こころの優しい英雄がいました。
その人は英雄でしたが、あまりしあわせではありませんでした。
なぜかというと、少し前に英雄はとてもすごいことをしたのです。
そのために英雄と呼ばれるようになったのですが、英雄はそのとてもすごいことをするためにたくさんの犠牲をはらいました。
こころの優しい英雄にとってそれはとてもつらく、悲しいことでした。
ですから英雄は英雄と呼ばれるようになっても、しあわせになれないのでした。
あるとき、英雄は一人で川辺で魚つりをしていました。
魚つりをすると、英雄はいろいろなことを思い出しました。
このよでいちばん大切な親友の顔、大好きだったおとうさまの大きな手、英雄をたくさんかわいがってくれた
つきびとのシチューなどがうかんでは消えていきます。
英雄は悲しくなりました。
なぜならその人達は、もうこのよにいないからです。
英雄はあまりのさびしさにどうしてもいられなくなりました。
その時、英雄は英雄のほんとうの名前を呼ぶ声を聞きました。
それまでずっと英雄としか呼ばれなかったのです。
英雄は振り向きました。
するとそこにはあたまに金のわをつけた一人の少年がいました。
少年は言います、自分はこれからすごいことをするのだと。
そしてそのために英雄に仲間になってほしいとのだと。
英雄は悩みました。
またたくさんの犠牲をだし、つらく悲しい思いをくりかえしたくなかったのです。
しかし、英雄は少年のきらきらとしたきぼうに満ちあふれた目を見ると、不思議とそれをずっと見ていたいと思いました。
ずっと少年の目を見ていると、しあわせになれそうな気がしたのです。
英雄は少年の仲間になりました。
そして少年がすごいことをなしとげるまで、そのとなりでずっと少年の目を見ていました。
英雄がしあわせになったかどうかはわかりません。
しかしまた旅を始めた英雄は、たびたび少年に会いにいきます。
王様になった少年は、英雄が来るといつも目をきらきらとさせるのでした。
そして英雄は、いつまでもいつまでもその目を見ていましたとさ。
fin
*…………………POSTSCRIPT…………………*
童話風…の第二段です。
今度は主坊編!
〜少年編〜と書いたのは、〜2主編〜だと文に合わなくなるのでそう表記しました。
ルク坊童話風を書いてから、ほかのカプ(←カップリングの略)でもやってみたくなりまして…♥
でもあんま書くつもりは…ていうか書けるか心配だったので、書くつもりあんま無かったんですけど
書けちゃってむしろびっくりです(笑)
でも書きやすいです、童話風!(短いから(爆))
ちなみにこの童話風シリーズでは坊ちゃん・2主どちらもバッドエンディング設定でいきます。
他の小説はみんなベストエンディングなんですけどね。
2004.11.09 真白茶飴
*……………………………………………………*