fairy tale 3
〜つきびと編〜
昔々あるところに、こころの優しい英雄がいました。
その人は英雄でしたが、あまりしあわせではありませんでした。
なぜかというと、少し前に英雄はとてもすごいことをしたのです。
そのために英雄と呼ばれるようになったのですが、英雄はそのとてもすごいことをするためにたくさんの犠牲をはらいました。
こころの優しい英雄にとってそれはとてもつらく、悲しいことでした。
ですから英雄は英雄と呼ばれるようになっても、しあわせになれないのでした。
昔英雄には、ははおやのようなつきびとがいました。
つきびとは、英雄の小さな頃からずっとそばにいました。
つきびとは青年でしたが、小さな頃にほんとうのははおやを亡くした英雄にとっては、ははおやのような人だったのです。
英雄はつきびとの作るおいしいシチューが大好きでした。
それらは英雄がすごいことをし始めても変わりませんでした。
あるときつきびとは眠る英雄を見て言いました。
あなたはもう大きくなってしまったと。
そして自分の手はもうひつようないのだ、と。
それは眠っている英雄には聞こえませんでした。
つぎの日、英雄はぜったいぜつめいのききに会いました。
英雄はこのままではみんなしんでしまうと思いました。
そのとき、つきびとが英雄を助けるために自分の身を犠牲にしました。
英雄はつきびとの名を叫びました。
なんどもなんども叫びました。
しかしつきびとは英雄をまもるために英雄の叫びに耳をかしませんでした。
それから英雄はすごいことをなしとげました。
しかし英雄はその後みんなの前から姿を消し、旅にでたのです。
英雄はつきびとをしなせてしまったことにふかく傷ついていました。
英雄はその悲しみから、もうなにかを失いたくないと思ったのです。
もうなにものにもかかわりたくないと。
そうして、英雄のしあわせをさがす旅は始まりました。
fin
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第三弾はグレ坊ですー☆
ところで童話風書いてていつもどうしようと思うこと…漢字。
これはほんとうに童話のように小っちゃい子が読めるような話にしたかったので、
文の感じを損ねないように所々ひらがなにしてったんです。
ですが、どれを漢字にしていいか迷うっ……………!!
漢字にしないと文脈上意味わかんなくて、でも漢字にすると難しくなっちゃうみたいなのがしばしばありまして(涙)
あとどんな漢字だったら童話に使って良いかなーとかさー…
妙なところにこだわる餃子(笑)
2004.11.09 真白茶飴
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