どくり

身体中の血液が沸き、ざわりとした感覚が走る…

ここは、どこ?

どくり

どくり どくり

一体、ぼくはー…

どくり どくり どくり

どうして



――――どうしてここに 産まれたー…?











そこで、一つの産声が、上がった。


皇帝バルバロッサ・ルーグナーの治める赤月帝国の首都―黄金の都、グレッグミンスター。
その中心、城にも近い一画にその館はあった。
貴族達の豪邸が立ち並ぶ中、質素だがしっかりとした造りのその館。
産声はその中から聞こえてきた。

小さく、か細い…それは、今にも死んでしまいそうな。
母親の、愛子の無事を知り喜ぶ声などまるで聞こえず、その館は葬式でもしているかの静けさだった。
…誰の、声も、聞こえず…まるで産まれた赤子を誰もが歓迎していないかの如く…まるで、産まれた赤子を忌み嫌うかの如く………



天に見放されたかのような、彼の者の波乱の生。
彼の者の哀しい性…

そして、それらをすべて超越するかの如く…否、或る意味それは救いだったのであろうか?

彼の者の、例えようのない、魅力――――…


ルティル・マクドール

これはその者の物語。


*…………………POSTSCRIPT…………………*

ルティルの話…序章。
本当は…ルティルの話は、すべてきちんとプロットを立てて纏めてから、長編小説として書くつもりだったんです。
…が。
「結構無理そうだ。ていうかやっぱり無理だ」という結論に達し。
根性のない真白は諦めました。
これはその名残です。
………。
いつか同人誌として…きちんと纏めて、世に出すかも知んない…ルティルの話の序章です。
まぁ、このサイトでのルティルの話の序章としても、それはそれで別に問題無いんで…
とりあえず、ここでの序章とでも、考えておいて…くれちゃったりしたら…
真白が嬉しいかなと。
えへっ!

 2007.04.02 真白茶飴

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