やみくも

大学生、杜秋生（と　あきなま）はどこにでもいる普通のエロゲーマー、エロゲーとネット巡回で徹夜が日課、当然、女の子とキスをしたり、つきあったこともなく、ましてやセックスなんて…な人生をあゆんできた。
　
ところがある日、なんと杜君は現実のフラグ(注１)を立ててしまった。
　
今までの人生振り返ってもこんな棚からボタラッキーありえないってくらい素敵な出会いに当然、杜君は彼女と仲良くしたいと思うのだけど、自分への自信も、恋愛経験も、根性も、勇気もまったくといってないし、二次元の女の子とのコミュニケーション（注２）は居心地が良すぎて、現実の女の子とのコミュニケーションは意外とめんどくさいし、ストレスがたまってしまう。
　
さぁ、そんな杜君の明日はどっちだ！

「主人公は重度の二次元美少女萌えなので
　
[1]カッコ良さげだったり、モテっぽい、フラグを成立させてしまいそうな行動をとる。
[2]女の子に、自分にとって都合のよくない言動をされる。
　
などで激しいストレスをうけます。ゲーム中では、それらのシチュエーションに遭遇することによって、パラメータの「恋に恋して胸キュン度」略して「萌え度」が減少します。
「萌え度」が低下していくと
　
[1]ひきこもりがちになって外出時のイベントが起こりにくくなる。
[2]他人との会話がしどろもどろになりやすくなって、コミュニケーションが受身になりやすくなる。
例：「あー」とか「うー」しか言えなったり（誇張が入っています）
[3]我慢ができにくくなって、相手の気持ちを考えない行動をとりやすくなる。
　
など、主人公がネガティブな行動をとってしまうストーリー展開になってしまってフラグ成立ができなくなってしまう。（ゲーム内では、ストーリー中、萌え度の数値をチェックして分岐させる）
ということで、ゲーム攻略のためには「萌え度」の維持が鍵になります。
　
「萌え度」の回復を行うには、「自宅」で「エロゲーをする」を選択することで「萌え度」が回復します。　また、特別イベントの「特典付き初回限定（注３）をゲットする」や「ビックサイト（注４）に行く」などでも回復を行えます。
　
しかし、「萌え度」の回復を行うことで「エロゲ脳度」も上昇することになります。「エロゲ脳度」が高くなりすぎると、いくつかの選択肢が選択不可になります。（選択肢はすべて表示されるが選択できなくなる）
　
「エロゲ脳度」がさらに上昇すると、ゲーム内に「脳内彼女」や「脳内義妹」が追加され、そうなると通常のハッピーエンドは達成不可になりますが、新たに上記のキャラの攻略ルートが追加されるので（ある意味）フラグ成立です。」

＜4/27追記＞　ヒロインとのストーリーを進めることで、ヒロインが「自分が思惑を越えるような」萌える行動をとったり、そのような状況になったり、杜君がかっこいい行動をとったときに自分のことを認めることができた場合にも萌え度は回復します。

　戻る
　
（注１）フラグ：ゲーム用語、特にギャルゲーでよく使用される。　ゲームのイベントが発生するかどうかの判定のプログラム内の処理を旗に見立ててフラグと呼んだのが（たぶん）はじまり。
転じて、現実でのクリスマス、バレンタインなどの企業側がおいしいカップルイベントで相手が居ないとき、自虐的に「フラグがたってないから」と言ったり、思いがけないことから異性との縁が生まれたとき「フラグがたったようです」とか
　
（注２）二次元の女の子とのコミュニケーション：ギャルゲーとかエロゲー
　
（注３）特典付き初回限定：エロゲーやギャルゲーの初回販売分に付いてくるマウスパッドだとかカレンダーだとかポスターだとかトランプのこと、これを使いこなしてこそヲタ、
　
（注４）ビックサイト：年に二回、日本最大級の同人誌即売会「コミックマーケット」が開催される聖地。　ついに他人事にならなくなってきました。