「ホークアイ准将、きれいですよね」
「あぁ、そうだな」
「准将は、普段は化粧っ気のない方ですけど、
 こうして装ってみてもそれが似合うから、本当の美人と言えるでしょうね」
「ホークアイ准将のイメージってーと、
 金の髪が青い軍服と黒い拳銃によく映える、って感じだったが、
 白いドレスも似合うもんだなー」
「元々ウェディングドレスはどんな女性にも似合うんだそうですよ」
「しかし准将の似合うことと言ったら、ほめ言葉のボキャブラリーが足りないぜ」


…と、同僚たちからほめ言葉のシャワーを浴びているホークアイ。
少し離れた所でそれを聞きながら、微かに照れ笑いが浮かぶ。

それを目敏く見つけたマスタングが顔を覗き込む。


「どうしたんだい、リザ」
「ふふっ、何も?」

それにしても、と言葉をつなげる。

「ここまで、本当に長かったわね。
 いろいろあったけど…やっと、これで」
「そうだな、本当に長かった。
 けれど、これで誰はばかることなく君を傍においておける」
「職権乱用よね、実は」
「構わないさ。私は大総統ではあるけれど、
 その前にただの人間であって、決して神でも聖人ではないのだからね」

そう言って、リザの手をとる。
その薬指には、さきほど挙げた式でつけたリングが光っている。




マスタングは、ゆっくりと指を絡めた。

「まだ、東方司令部にいた頃」

徐に語り始める。

「君が、私の置いていった手袋に指を絡めているのを見てしまってね」
「・・・・・!」

見られていたのか、そう思い、ホークアイが耳まで赤くなる。

「その事を、いつ言おうかと思っていたんだ」

もう片方の手で、反対側から華奢な手を包んで。

「やっと、言えた」

祈るように、呟く。

「…これからは、いつでも君の傍にいる。
 あの日の手袋のように、決して置いて行ったりはしない。だから・・・」




『絡ませたこの指を、どうか解かないでいてほしい』

ホークアイの声が、マスタングのそれに唱和した。






こんな感じの話です。


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