ぎゅ。



12 後ろから抱き締める



「…何の真似ですか?」
「分かってて尋くのは、君の良くないクセだよ」


尋いたところでロクな返事が返ってくるとは期待していない。
それでも、上官に対する礼儀として質問したホークアイに、当の上官の返事は何ともつれないものだった。


「では質問を代えます。仕事場である執務室で、それも勤務中に、
 部下を招き寄せて後ろから抱き締めるとは、一体どういうおつもりでなさっていることですか?」
「無粋なことを尋くね」


そう言うと、マスタングはホークアイの肩に顎を載せた。
必然的に、ホークアイの耳元で話す形になる。


「私がしたいから、しているだけだよ。
 もし君がイヤだというなら大人しく引き下がるから、そう言ってくれ」

私は君と違って、聞かないうちから分かるほど賢くないのでね。
くすくすと笑って、言葉とは反対に、ホークアイを抱き締める腕の力を強める。
後半部分は全く思ってもいないことだろう、と断定するホークアイ。






ほんの僅かに、そう、ロイが気付かないほど僅かに、ホークアイの口元を笑みが彩る。


「そうですね、この状態は少々不本意です」


今、上官の顔にさぞかし情けない色が浮かんでいるだろう、と想像しながら。
ホークアイは矢を放つ。


「どうせなら、抱き締められるだけではなく、私も貴方を抱き締めたいです」









告げたその顔が、ほんのり紅く。
しかし、後ろから抱き締めているマスタングにその表情を知る由がないこともまた、
ホークアイの計算の内だったに違いない。





リザ姐さん素敵です。 アニメの新OPでも、ムダに心底カッコイイ。(ムダに、なんてとんでもないですね) あのOPのおかげで、「ホークアイ中尉の銃弾に射抜かれ隊」に入隊する決意を固めました。 (いや、流石にそこまで宣言しようか抵抗あったんですよ、前は。) リザさんに守ってもらえる大佐が心底羨ましいです。 どこかのイベント記念発行アンソロのアンケートにあった話ですが、 一日だけ鋼キャラと代われるなら、絶対に大佐を指名します。 守られてみるも良し、仕事サボって探して貰い、銃口向けられるも良し(待て)。 特に書いてないけど、一宮のランキングでは 1.ホークアイ中尉 2.マスタング大佐 3.ハボック少尉&エドワードです。 日々、東方司令部に生きてます。 30題に戻る