17 前世からの付き合い 縁がある人というのは、生まれてくる前からの縁があったりするとか。 「例えば、私と大佐も、前世からの縁があるのかもしれませんね」 「ほう」 君にしては面白いことを言う。 感心したように呟く大佐に、私は複雑な気分になる。 そんなにいつもの私は面白くないのかしら? そんな私の心の中を見透かしたように、大佐が笑う。 「もちろん、いつもの君も面白いがね。…何と言えばいいかな、いつも君は現実思考だから」 「私が前世なんて話をするのが珍しい、と」 「そういう事だ」 あぁ、不思議。 この人のこんな一言にでさえも、心がふわりと軽くなる。 大佐の側で仕事をしてもう数年になるけれど、会ってからまだ数年しか経っていないのもまた事実。 なのにこんなにも、私を分かってくれている。 やっぱり、前世からの付き合いなのかもしれない。 「前世での縁というのも嬉しいんですけど」 「ん?」 「…できれば、生まれ変わってもまた、あなたの側にいたいです」 その時はまた、もっとお互いのことを分かっていられるように。
転生ネタって言うのかな? 難しいようで、意外と簡単に書けました。 30題に戻る