26 告白



「愛してる」


我々男性は、言葉ほどに、誓ったほどには、それを向ける相手を愛さない。
どこかの文豪が、作品の主人公に言わせた言葉だ。


そんなことはない。
それを、証明してみせよう。



そして今日も私は、誠意を見せるために職場へ行く。
「本当に私を好きだというのなら、私を困らせないで下さい」と言い放った彼女のために、
今日も時間通りに仕事を終わらせてみせよう。



定時きっかりに始める彼女とのデートが、私が彼女に贈る告白のひとつひとつ。





出典はシェークスピア、『十二夜』。 ヴァイオラがオーシーノー公爵に怒鳴る言葉。 30題に戻る