27 寝顔 じっ…と。 見つめてくる視線に、くすぐったさを覚えて。 ゆっくりと、目を開ければ。 何故か瞼の下に隠されている、彼の瞳。 私が起きそうなことに気付いて、慌てて寝たフリをした、と。 可笑しさを堪えて、もう一度、目を閉じる。 彼はどうやら、私の寝顔がお気に召したらしいから。 おやすみなさい。 45題に戻る