32 好き?



「ね〜、ロイ」
「何だね?エドワード」


ごろごろごろ。
ベッドの上で転がりながら、横にいるロイに声を掛けるエド。
応じるロイも似たような状態なのだが。


「オレのこと、好き?」
「もちろん、好きだとも。愛してると言ってもいい」
「そ。良かった。オレもロイのこと愛してるよ」


時々、オレだけが想いを寄せてるんだったらやだな、って思う時があってさぁ。



俯せになって呟くエドに、ロイが覆い被さってささやく。

「私も、同じことを思う時があるよ」


ただ、そういう時に限って君の方からそう言ってくれるから嬉しかったりするのだけどね。




旅から一旦帰ってきた直後、みたいな時間。 45題に戻る