Fate/stay night感想記

●佐々木の私見と偏見に基づいた感想です。
●ネタバレいっぱいなので、気になる方はご注意を。
●ついでに、言いたい放題なのは気にしないで下され。


 1話  2話  3話  4話  5話  6話



第1話 始まりの日<1月6日>


始まりは第4回聖杯戦争。
最終決戦であるセイバーvsアーチャー(ギルガメッシュ)。
英雄王のゲート・オブ・バビロンを潜り抜けて肉薄する騎士王。そして起こる大火災。

そして、10年後。
凛の英霊召喚。現れたサーヴァントは「とんでもないマスターに引き当てられた」と皮肉たっぷりに告げる。


◆◆◆◆


………取りあえず、この時点で本編にもギルっちが出てくるコトは確定かな?
気合声はちょっと甲高い感じでしたが、まだ声優さんが決まってなくて誰かが間に合わせで演じたのかもしれないし。
凛ちゃんの声は以前聞いたときの違和感がなかったなあ〜いい感じ。ちゃきちゃきとハキハキの間くらいで可愛い。そして弓。

ナンダヨアノえろ声………!!

エロボイスマスターといったら、この作品では中田言峰がトップのような気がするのですが、諏訪部アーチャーのゾクゾクとする声は反則ですよ!! キングオブエロボイス! 
出てきたキャラクターの中で、一番武内さんの絵柄を引き立てる作画にもなってるように思うし(私見ですが)。愛されてるなあ、エミヤってば(笑)


OP歌詞はゲーム同様でしたが、曲名が「THIS ILLUSION」から「disillusion」に変更。読み方は同じでも「これは、幻想」から「迷いを覚まさせる(断ち切る)」と意味自体は大きく変化。何やら、セイバールートを忠実に物語にするのかなー、と思わされました。
OPで出てきたランサー兄貴はマジに美人さんでしたね☆ 一番の懸念事項だった瞳の色もきっちりとキレイな紅だし〜。やっぱり神の血が入ってるモノは紅目じゃないとねー。しなやかな獣のような体躯が闇の中に映えるその姿に感動を覚えましたよ。


そして本編をつらつらと見ていたのですが、ここで中田言峰以上のエロボイスにもう一人出会えるとは思わなかったよ、真殿一成!! なに、あの受け声は。真殿さんって、あんな凛とした声だったっけ(失礼な……)。生徒会室で差し向かいでご飯タイムの士郎&一成……うわー! 凛ルートの「真昼の情事」をこの2人で演じて欲しいよう〜!!


その他声優陣もいい感じでしたね。
杉山士郎も、伊藤藤ねえも原作の雰囲気とすごく合っていたし! 門脇イリヤもまあ別に問題はないかと。
ただ桜はイヤ。あのわざとらしい「はかなげ」演出がちょっと肌に合わないし、この声で黒桜を演じることはできないように思えた。まあ、黒桜が出てくる予定はないのだろうけど……。
おかげで、hollow ataraxiaで少し上がった桜株が大きく急降下(ヲイ)。


あとED。曲も穏やかな優しい雰囲気で、鎧下のドレス姿のセイバーというのがとてもよいと思うのですが……終盤で全身が映った時のスカートの裾の揺れ方がわざとらしい気がしました。


全体的に第1話は作画もキレイだし、セイバールートの土台となる話やセリフ(ネコさんの語りとか)などの構成も素晴らしかったと思います。
ただ、次回予告で出てきた第2話の作画レベルが、第1話に比べると落ちている気がしたのがちょっと………。アニキの瞳の色がキレイな紅に見えなかったし。アーチャーとの戦闘シーンの動きも雑っぽかったし。
とりあえず、神奈ランサーの出番が多いのでそれだけを楽しみにしておりますよ☆



第2話 運命の夜<1月13日>


槍が出た、槍が出た、槍が出た!!!
はあはあはあはあ………畜生、何て可愛いんだ槍!!
頼む、これ以上喋ってくれるな。動いてくれるな。


犯したくなるから!!(マテ)



………こほん。
最初は凛のモノローグからでしたね。ちなみに凛パパの時臣さんの声は音響監督が御自らあててらっしゃいますな………シーブック(ガンダムF91)の声とかあててらっしゃらなかったかしら? 三ツ矢雄二さんといい、柏倉ツトムさんといい、声優出身の音響監督さんって以外に多いですね。

セイバーセイバーと口にする凛に対して、お澄ましさんなアーチャー。
それどころか「君が召喚した私が最強でないはずがない」なんて………アンタどこの女タラシよ。どこのホストよ。どこの夜王よ!
………いかんいかん、どうも暴走気味だぞなもし。いや、それにしてもここでジェラシーを垣間見せる弓が可愛くて好きだったのでちょっと残念な気も。


学園生活では美綴や慎二も出てきて何か楽しそうな感じ。
美綴好きだー! 声もいい感じ〜v この声でhollow ataraxiaの花屋のシーンとかやってくれないかな………。
慎二はわかりやすいですね。すごく予想通り。



日が暮れて、行動を開始した凛の元に姿を現すランサー。そのランサーにアーチャーをぶつける凛。校庭ではじまるサーヴァント同士の対決………それを偶然見てしまった士郎だったが、ランサーに見つけられて校舎内に逃げ込む。

つか、

………兄さん、怖いです。
座り込んではあはあしている士郎の前に、ろくろ首のように顔を突き出すのはどうかと。
むしろ、ゲイボルク使わなくてもあれで士郎の心臓止まってもおかしくないかと。
5センチくらいしか刃が入ってなかったように見えるのですが………充分か。
でも、個人的にはグサっと刺し貫いてほしかったかも。


いや、問題はそこではなく。


「見られたからには死んでくれや」は入ってて「まったく、いけすかねえマスターだこと」は入ってないのよ!!
あれじゃ、単なる典型的悪役ですよ。しかも、大物ぶってる悪役ですよ。


ついでに、槍捌きがあまりキレイではないかと。
無駄な動き多すぎて、見ててウザい。
実用一辺倒の槍使いではないのか、彼は? 一々、頭の上で槍回してみたり手首のスナップ利かせて槍を弄んで見せたり………本編でそういう印象がなかったので、不自然に感じましたね。

更に飛び蹴りがカッコよくない。
土蔵の中で、士郎はあんなに粘ってないっしょ?


まあ、アニメFateにおける槍の役割が見えた感じですかね。
なんつーの?「噛ませ狗」以外の何者でもないかと。



やはり神奈さんの声はステキだったのではないでしょうか。
ちょっと低めという気もしないでもないですが、気合声などは特によいかも。
エロいし。
いやいやいやいや! 槍ボイスがセクシーでないのは槍ファンが赦さないと思うし。
なんかもう、これから槍からみのSS書くときは全て神奈さんの声でセリフが出てきそうで正直困りますよ。だって、

エロ声ですよ……?




土蔵に追いつめられた士郎の背後で、召喚魔方陣が輝きを放つ。
そこから現れたのは、金砂の髪の銀の鎧の少女―――そして、彼女は士郎に告げる。


「問おう、貴方が私のマスターか」と。



さてさて、来週はいよいよかの方の登場です―――そして、イリヤ&バーサーカーのコンビも登場です。次回予告で見せた、雨合羽セイバーに………萌え(笑)。



第3話 開幕<1月20日>


槍祭り第二弾(笑)。
今日もランサーは美人でした。


冒頭、召喚されたばかりのセイバーとランサーの戦い。
がつんがつん火花散らしあうサーヴァント戦が繰り広げられますが………やっぱり兄貴の槍捌きがどうも無駄が多すぎるよなあ。
武器の姿を隠したままのセイバーに「卑怯者め!!」って言うランサーがもうかわゆくてのう……。2話でちょっとねっとりした風のしゃべり方だったのが、少年ぽくなっててそれもまたいい。大人の身体にいつも少年のココロ、という感じで。
けどね、ゲイ・ボル「グ」じゃないと思うの。いや、かくゆうワタクシもSSを書くときうっかり書いたりするけど。まあ、濁音か清音かというのは公式でもどっちつかずになってる部分あるから仕方ないか。
刺し穿つ死棘の槍、に関してはセイバーが解説してくれちゃってます。それにしても「御身はアイルランドの光の御子か」だけでなく「クランの番犬」なんて超丁寧なご説明までしてくれちゃって………それでもわけわからなそうな士郎の反応をよそに「有名すぎるのも考え物だ」なんて言ってしまえるアニキがアホっぽくてかわゆくてのう(またか!!)……。そして、てくてくと歩いて去りつつも「追ってくるなら決死の覚悟を抱いてこい」なんて負けdogたっぷりな後ろ姿がかわゆ………ごほん。

とりあえず、ランサー兄貴の出番はしばらくはないでしょう。


その後、追ってきたアーチャーをブッ倒して凛に攻撃を仕掛けるセイバーを止める士郎………ってところで、完全にセイバールート決定?(今更ですが)。


声の雰囲気からいっておとなしめ、の感のある植田凛ですが、セリフ自体はキツい。
へっぽこ、が2回も飛び出した………アワレシロウ。


中田言峰のご登場ですが、芝居がかった動作に磨きがかかってます。こう、見るからに腹に一物という感じです。原作コンセプト通りです。
「喜べ少年、君の願いはようやく叶う」
は、もちっと囁くような陰湿さで言ってほしかった……。


教会での3人の会話は、少々回りくどい感あり。
確かに、ゲーム未体験の人にもわかりやすく、という意図があるのはわかるのだけれど……聞いてて混乱しました。ちょっとリプレイしてみたくなった。
というか、凛が「セイバーは霊体になれない」なんて言峰に言ってましたが………この辺りもすごく違和感。ゲームでは言峰を警戒して何も言わなかったじゃないですか? 何かこう、ゲームの中の絶対的なものがガラガラと崩れていくストーリー展開に、私自身は先が見えなくなっています。


来週はいよいよ対バーサーカー戦。
そして私服セイバーのお目見えです。



第4話 最強の敵<1月27日>


その前に。
前回の感想でゲイボル「グ」に異論反論オブジェクションした佐々木ですが、原典のスペルはGae-Bolgなので資料によってはゲイボルグだったりガエブルガだったりします。あくまでFate/staynightでは「ゲイ・ボルク」と呼んでいただけで。まあ、それにしたって本編から忠実に作ろうと考えるならばボルクにして欲しかったかなー、と。


閑話休題。


やってきたきたやってきた。
巨人と少女、狂戦士と聖杯―――バーサーカー・ヘラクレスとイリヤたんの登場です。
門脇イリヤは作り声がキツいなーと最初思ったのもつかの間(お辞儀のトコあたりね)、バーサーカーの真名を暴露するあたりではすでに馴染んでしまいました………。

しかし、何というか………戦闘シーンは、回を追うごとに面白くなくなってくなあ。
いや、あくまで個人的意見です。
バーサーカーを翻弄するセイバーの動きがぴょんこぴょんこしてて可愛いのは分かるのですが(つーか、それに引きずられて電柱倒したり電線切ったり………冬木町の善良な皆様の生活を壊さないでやってくらさい、馬坂さん……)、ゲームでドキドキしたような緊迫感が感じにくかったです。凛がバーサーカーに放つガンドもあまり………。しょぼすぎて、これはバーサーカー以外でも効かないだろう、なんて。

ここで気になったのは、何の脈絡もなくキャスターが出てきたコトです。
いえ、直接何も手を出してきてはいないですし、一言も喋りもしてません。
ただ、セイバーvsバーサーカーの戦いを遠見の水晶から観戦しているという感じです。

ただセイバールートをなぞるだけではないのですねうふふふふ。
そして、この予感は的中(笑)。


本編通り、セイバーを庇って瀕死の重傷を負う士郎。その姿に士気を殺がれて踵を返すイリヤ。
そして、士郎は―――夢を見る。


縁側で「正義の味方」になる、と切嗣に告げた夜のこと。
それを聞いて、安心したかのように………命を手放した切嗣。
その、心底嬉しそうな微笑みを残した横顔の切嗣を見ながら、恐らくは「最後」と決めた涙を流した少年・士郎。


この辺りの演出は非常に丁寧。
ゲーム本編でもじわりときた部分ですが、音楽・画像・声いずれも素晴らしいです。
「爺さんの夢は、オレが叶えてやる」
という幼い士郎の決意………不退転なものでありながら、さりげなく。そしてそのさりげなさの中に不退転を読み取った切嗣。
二人の絆の強さが伺える部分です。


夢から覚めた士郎は凛に現実を突きつけられた後、セイバーを探して道場へとたどり着く。
そこで静かに正座しているセイバーを見つめて一悶着。
直後、
「ぐう〜」
と、鳴った士郎の腹。それに対して
空腹は敵です!!
と言い切ったセイバー。

・・・何だか妙に笑えるのは気のせいですか(爆)?

更に、和食は食べられるのかと聞く士郎に、食べられるものならかまわない、と答えた上に
贅沢は敵です!!
と付け加えるセイバー。

・・・腹を抱えて爆笑したのは、ワタシだけではあるまい?


と、そんな感じで幕を閉じたのですが、次回予告は穂群学校舎内の階段の踊り場。
そうです、夕日を背負い魔術刻印に力を込める凛の姿。
―――どうやって凛ルートを捻じ込む気だオイ



第5話 魔術師二人(前編)<2月3日>


どこかぎこちないながらも、絆らしきものを感じ始めた士郎とセイバー。
そんなセイバーを一人残しての朝食に、どこか士郎は違和感を抱く。
そして、夕飯時。部屋に残っていたセイバーを強引に食卓へと連れて行く。


・・・というコトで、セイバーちゃん衛宮邸の他のメンツにお披露目です。
今回はタイガーこと藤ねえ大活躍(?)。
切嗣の知り合いという名目で衛宮家の一員に加わろうとするセイバーを道場に連れ込んで………反対にのされる、と。
しかし、実に藤ねえというキャラクターが生かされてますね。
伊藤藤ねえは「天真爛漫不思議空間」「やるときゃやるさの士郎のお姉さん」という二つの面を実に生き生きと感じさせてくれます(一番の辺りCVはこの人かも。私見ですが)。
下屋桜もいままでの嫌らしいくらいに壊れそうな儚げな声から、おっとり少女くらいに聞こえるので、staynightの(セイバールート、凛ルートの)桜のイメージを彷彿とさせてくれます。


・・・単に慣れただけかもな(苦笑)。


そして、アーチャーとともに夜の新都を徘徊する凛。
竜牙兵をガンドで蹴散らし、吸魂結界をブチ壊すその姿は正義の味方(笑)。
まさに魔法少女カレイドルビー(爆)。
「すぐに倒せるマスター(=士郎)を選ばず、倒すのが難しいマスターを選ぶ」とアーチャーに揶揄された凛は「今度士郎がのこのこと自分の前に姿を現したら殺す」と。

この時点で、アーチャーの「真意」は見えにくい。
原作未プレイならば単純にアーチャーの発言は聖杯戦争のセオリーととらえるだろう。
ここの部分は伏線として描かれていると思うので、アーチャーの真名を明かす凛ルートをうまく取り入れるというコトになるんでしょうな。


そんな凛の心中をよそに、次の日ものこのこと学校へ向かう士郎。
けれど、校門をくぐると激しい違和感を感じる・・・というトコロで意味ありげにアイマスク。
それだけでなく、生徒会室にいた士郎と一成を訪ねてきた葛木先生は一成に用があってきたはずなのに、何故か士郎の方ばかりを視界に入れている。ここの伏線の張り方も上手いな〜。
先生の用は美綴の失踪についてのもので、教師と生徒会長の秘密事項なのだから部外者にあまりきかせたくはない、という態度を取っているように見えるのだ。

そして、夕暮れ。
人気のなくなった校舎の中で―――凛は士郎を殺そうと襲い掛かる。

この辺りの描写、個人的に好きですね。
繰り出されるガンドから一生懸命逃げようとする士郎と、躍起になって追いかける凛
士郎には悪いのだけど大変コミカル!

そんな中、アイマスクの女―――サーヴァント・ライダーがその姿を現す………!
というところで以下次号。


今回は伏線をたくさん張り巡らせていた話の割りにテンポもよく、すごく面白かったー。
サーヴァントの戦闘シーンがないというだけでこんなに完成度が高いというか・・・いや、ホント心情描写にはすごく気を遣っていて丁寧なので。だから、次回の対ライダー戦がどうなるか…楽しみで不安ですよ。



第6話 魔術師二人(後編)<2月10日>


夕暮れの校舎であかいあくまに追っかけられる正義の味方(笑)。
その続編と、第五のサーヴァント・ライダーの登場です。


階下から聞こえる女生徒の悲鳴に、抗争一時中断。
生命力を抜き取られ衰弱した女生徒を助けるため、凛が宝石の魔力を解放しようとするところで、集中する彼女の顔めがけて飛んでくる刃。腕を差し出して身を挺する形で士郎は凛を守ると、女生徒を凛に任せて敵を追い始める。

なんかね、ホントにアニメの士郎は士郎らしさの粋を集めてるよね。
女の子の顔めがけて武器を放つなんて……!!
いや、士郎さん。そこツッコミ所違 う か ら (笑)。

サーヴァントの気配を追って弓道場裏の林に潜り込む士郎は、そこで学校を休んでいる慎二らしき人影を見つけると近寄っていくが・・・そこでサーヴァント・ライダーの襲撃を受ける。
懸命に対抗する士郎だけど、相手はサーヴァント。思わずセイバーを呼ぼうと令呪を使おうとするが、彼の脳裏には対バーサーカー戦の血塗れになったセイバーの姿がよぎる。

ここの士郎の心情描写もすごく丁寧。
セイバーをこれ以上危険な目に合わせられない。たとえ、セイバーが「何かあったときには私を令呪で呼んで欲しい」と言ったとしても………そんな士郎の『正義の味方』っぷりが如実に現れていると思う。

強がりを言って、ライダーに一人立ち向かう士郎。
「他のサーヴァントに比べたら迫力不足だ」
とか言わんでいいことを言って、ライダー姉さんをぷっつんさせる(笑)。
浅川ライダーは感情を抑制した声で、一つ間違えれば棒読みにも聞こえるかもしれない。
けれど、「先程、聞き捨てならないことを言っていたようですが………」というセリフにギリシアの女怪の意地らしきモノが滲み出てました。


ライダーダガーで木に吊るされた士郎を助けると、凛は手当てがてら士郎を自邸に案内すると休戦協定を結ぶ。話がついた後で士郎をアーチャーに送らせる。


はい、見せ場です。

帰り道、士郎の甘さを鼻で馬鹿笑いするアーチャーにムキになって突っかかる士郎。
また諏訪部アーチャーが憎たらしいほど上手い。凛に対する声質と士郎に対する声質の違いは一耳聴然。士郎に対する敵意をむき出しにして、士郎を傷つけるために悪意を込めた言葉を次々と吐き出すアーチャー。けれど、

一度も振り返らず、その理想を追っていけるか………衛宮士郎?

背中越しに語るその言葉は、それまでの「敵意」とは何かが違う。
そして、家に帰り着いた士郎は、アーチャーのその言葉を深く深く思う。


最大のネタバレ&伏線がここで出てきましたな。
ゲーム未プレイの人でも、ここでのアーチャーの行動に違和感を感じる人もいるかもしれません。最初はイヤミとか皮肉とか……小姑レベルの嫌がらせなのに、途中から、

「自分が痛みを背負うことで、万物全てが救えると考えている……おめでたい話だ」
「理想論を抱き続ける限り、現実との摩擦…矛盾は増え続ける」
「無意味な理想はやがて現実の前に敗れるだろう」

と、どこか嫌がらせを超えたレベルの……殺意に近い感情をそのセリフに表しつつ、最後に「一度も〜」。

アーチャーの複雑な心中が窺えます。
つか、この声で

「さらばだ、理想を抱いて溺死しろ」

を早く披露して欲しい………(笑)。


そして次回予告。
ついにきた………もう、「ぱくぱくセイバーはとまらない」でよろしく哀愁。


原画の人も作画監督さんも、だいぶ武内さんの絵柄を吸収して安定してきましたね。
凛やセイバーの絵が安定してきて、キレイになっていっているようです。



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