愛はお金で買えますか? 〜 バレンタインの風景 TYPE2008 |
バレンタイン・デー(聖バレンタインの日)。 西暦3世紀・ローマのキリスト教司祭、 バレンチノ(英語読みでバレンタイン)師の名にちなんだ、愛の告白の日…… 「……なんだけど。あんなのただのお菓子会社の陰謀だなんて、 いまどき子供でも知ってるわよね、まったく――」 「司ちゃん、バレンタインになんか恨みでもあるわけ……?(汗 」 ZECT学園2年某組。紙コップ入りのコーヒーを前に、なんだか悪態をついている 天道 司と、同じくココアを飲みながら、その言葉に思わず汗する加々美 そあらの姿がそこにあった。 そあらのそのツッコミに、憮然とした表情で―― 「恨み、というか……まぁその…… ほら、あるじゃない? なんとも思ってない相手にもらっても単なる迷惑、っていうか」 「うわ司ちゃん、それすごい暴言っっ!? それはひどいよぉ、せっかく女の子の気持ちを伝えるきっかけになる日なのに!」 「それはまぁ、そうなんだけど――」 珍しく歯切れの悪い口調で、司は答える。おりしもその時、教室の扉がガラッと開き ――比喩(ひゆ)ではなく、どどどどどど、と流れ込んでくる、人、人、人、人、さらに人――――! 「…………って、わぁ――――っっ!?」 思わずオドロき、紙コップを持って後づさるそあら。 そしてそちらには目すらくれず、その“群れ”は司の元へと、怒涛の勢いで殺到した――! 「司さまー! これ、アタシの愛ですどうぞ!!」 「てててて、天道さんっっ!! こここ、これ、これ受け取ってくださいっっ!!」 「司のアネゴー!! これ、ワシだと思って食べてください!!」 「お姉さまって呼ばせてください! なんなら即それ以上の関係でも……っ!」 ――エトセトラ、エトセトラ。 つまりこの“群れ”全部が、司にチョコを渡そうとする人たち、であった。 どういうわけだか、あきらかに他校の制服、あきらかに男子生徒まで※混じっていたりする。 ……お前らどうやってZECT学園の強固なセキュリティ突破したんだ。(ツッコミ ※個人的には、ZECT学園は女子校を想定しています。もちろん公式ではないですが。 「……って、こらぁぁぁぁぁぁっっっ!? あんたたち、どっから入ったの――――っっ!!?」 程なくして、橘 さくら先生がガードマンを引き連れてやってくる。 同時、雲の子を散らすようにずどどどど、逃げ去っていくその“群れ”。後には言うまでもなく そあらと司、そして山と積まれた大量のチョコレートが残るのだった。 「…………。えーと。(汗 」 「こういう形でこんなにいっぱい気持ちを伝えられても、正直手に余るのよね…… もらった以上は、ちゃんとお返しとか考えないといけないし―― …………って。どうしたのよかがみん、妙に嬉しそうにニヤニヤ笑って」 「――ううん、別に。」 微笑むそあら。……迷惑そうにしながらも口ではぶつぶつ言いながらも、 ちゃんとお返しのことを考えるあたりは、間違いなく司の美点である。 (……なんて面と向かって言っちゃたら、きっとものすごく怒るんだろうけど……) それでも、司のそういう面が見られて。少なくともこのときそあらは至極上機嫌で、 くい、と飲み干した紙コップの中のココアが、妙においしく感じられたのだった――――。 ★ 「まぁ、ホントのところバレンタイン・デーってすでに恋愛イベントじゃなくなりましたからねー。 単に“チョコと一緒に気持ちを伝える日”になっちゃってるってゆーか。それでも、 そういうきっかけになる日、ってのには十分意味があるとは思いますけど――」 少し時間が遡る。 2/14朝方のライブラリカフェ・ミルクディッパー、厨房。 充満するチョコレートの、香り、香り、香り――バレンタインデーに向けて受注を受けていた チョコレートが、ギリギリではあるがようやくすべて完成し、店主・津上 翔は 満足そうに、差し込んでくる朝日に目を細めていた―――― 「ふぅ。これで全部完成ですねー。臨時アルバイトの皆さん、お疲れさまでしたー。 …………って、あら?」 後ろを振り向く。そこにいるのは、チョコの受注に対して翔の手をもってしてもとても追いつかず、 臨時で来てもらったバイトの娘たち…………が、机に一斉に突っ伏していた。 「ど〜したんですか、みなさん? そんなにだらしなく突っ伏してると、 疲労困憊(ひろうこんぱい)してるように見えますよ?」 「疲労困憊してんのよ見てのとおり文字通りっっ!?」 うがー、と噛み付く寸前といった勢いで、疲れた体にムチうちつつ翔に食ってかかるのは 相川 始穂。かつて――もう3年くらい前の話、店の名前も違っていたが――この店で バイトをしていた人物である。そして、その始穂がいるということは当然、 「……というか津上さん。津上さんの腕前をもってして、かつわたしたちをフルに使ってすら ギリギリでしか完成できないほどの件数、なんで断りもせずに引き受けるんですか……?」 「! れ、レオナちゃん大丈夫なの!?」 「あ、始穂ちゃん……う、うん、まぁ、なんとか――――」 天川 レオナもここにいる。ちなみにもちろん剣崎 一菜もいるのだが、彼女は激務に疲れきり、 「きゅ〜。」と、そのまま目を覚まさずここで昏倒していた。それはともかく、レオナの問いに 翔はにこやかに微笑んで――つまり始穂たちの神経を逆なでしながら答える。 「頼んでくる数だけ、伝えたい気持ちがある、ってことでしょう? そういうのはやっぱり、応援してあげたいじゃないですかー……件数については、まぁ、 みんなに『手伝って』もらえばギリギリなんとかなるレベルだと思いましたし――」 「こんな重労働、『手伝い』なんてレベルじゃないわよっっ!!?」 「てゆーか、明らかに賑やかし的な注文もあるんですがっっ!!?」 思わず叫んでレオナが指差した先には――人間がすっぽり入ってまだ余裕のありそうな、 巨大な特注の化粧箱。そこに貼ってあるラベルには、「注文:北崎 沙耶 様」と書いてある。 あいにくその中身までレオナが見る機会はなかったが、なんというか注文者とそのサイズの時点で まともな注文ではないのは明らかだった。 だが、――そんなレオナを、翔はゆっくりと諭す。 「あ、天川さんそんな風に言っちゃだめですよ? 人間、気持ちの表し方にはいろんな形があるんです。天川さんには単なる賑やかしに見えても、 北崎さん――注文した人にとっては、すごく真摯な気持ちの表れかもしれないでしょ? もちろん、受け取るひとがどう思うかは別問題ですけど、それはその人同士の問題ですし」 「……………………。」 「北崎さんに限ってそれはないと思います。」とすごく言いたいところだが、 言ってること自体は翔のそれの方が――珍しいことに――正論なので、思わず押し黙るレオナ。 そこへたたみかけるように、しれっと翔が続ける。 「まあ、いつもよりちょっと忙しくしちゃったのは確かですから、そこは謝りますけど。 いつもはアルバイトの忙しさが【2.VERYEASY】くらいだったんですが、 今回【4.NORMAL】くらいでしたからねー。」 「『ちょっと』どころじゃなぁぁぁぁぁぁぁぁいっっ!!?」 「というか、これだけこき使って【4.NORMAL】って、どんだけ上があるんですかっっ!?」 「しかも昔バイトしてたころの――普段のレベルが【2.VERYEASY】っっ!?」 「というか、それだけ人をこき使って、かつ自分だってそれ以上にすごい速度で動いてたのに 元気一杯な津上さんってなんなんですかっっ!!」 「(さらっと)あ、わたしはペース配分心得てますからー」 「「って、だったらこっちのペース配分も考えろ」てください――――――――――っっ!!!」 ……ツッコミどころ満載であった。 「まぁまぁ。もちろん忙しさに応じて、労働に対する対価(バイト代)ちゃんととはずみますよー。 高額ニコニコ現金払いに、加えて――はい、これ。」 にっこり笑って翔が差し出したのは――紙袋。手に持ってみるとずっしり重いそれが、 一菜の分まで含めて3つ。 「?なんですかこれ」 「ま、わたしからのバレンタインのプレゼント代わりですねー。チョコレートの最高峰、 ゴディバ※の最高級セレクションクラスチョコレート――」 ※実在するメーカーです。 「!! ご、ゴディバのセレクションクラス――――!?」 「――を、再現できるようグラム単位まで再現した、カカオバターはじめ材料とレシピのセットです。」 「「――自前で作るんかい」ですかっっっ!!」 ……思わずツッコまずにはいられなかった始穂たち。だが、翔は動じもせず続ける。 「だって、相川さんや天川さんにも、チョコあげたい相手とかいるでしょ? ……少なくとも、チョコの材料、という意味では世界最高峰のものですよそれ。」 「――え?」 「手作りがいい、既製品はダメだ――みたいなことは絶対に言わないですけど。 天川さんたちなら、自分で作ったのを相手に贈りたいんじゃないかなー、とか思って。 ほら、それだけの技量(ウデマエ)だってあるんですし」 「…………。え、ぇえ、そうですね」「――まぁそうね。津上さんの言うとおりだわ」 ――確かに、どんなチョコを贈りたいか、というアイデアはいくつかある。 つぶやきつつ、ちろ、と始穂を見るレオナ。同様に、ちろ、と一菜を見る始穂。 そしてその一菜はいまだ昏倒しており――なんというか、見事なまでに一方通行だったが。 そんな状況をきっぱり無視しつつあるいは気づかず、翔は状況をまとめる。 「そんなわけで、みなさんお疲れ様でした、あーんどありがとうございましたー。 それじゃあとは、あなたたちに幸せなバレンタインライフが訪れますように――」 「はい、がんばります……それはいいんですけど」 「? 『それはいいんですけど』」 「……疲れてへとへとだから、」「ちょっと休んでからにしますぅぅぅぅ……」 そして、今回昏倒したままでついにひとつも台詞がなかった一菜に並ぶように、 すってんと倒れこむ始穂とレオナだった。 「あらあら〜。2人とも精根尽き果ててますねー。疲れてるのにあんなに叫んだりするから。」 …………誰のせいだ、誰の。(ツッコミ ともあれ翔は優しく微笑むと、レオナたちを一人づつ、用意していた寝室へと 運んで寝かせてあげるのだった。……いちおー優しい人では、ある。方向性はともかく。(ぉ ――そういうわけで。一菜ちゃんたちのバレンタインデーは、明日以降15日〜16日にずれ込む予定です。 ★ 時間は進んで、その日の昼。北崎さんのマンション。 「と、いうわけで、特注ひーん、御開帳ー☆」 ぱんぱかぱかぱかぱーん☆ とファンファーレが鳴ったかもしれない。 ミルクディッパーから届けられた巨大な箱をばっっ、と開いた北崎 沙耶、 そして(バイト先から帰らず、不在のレオナ除く)ファイズィーチームの前に姿を現した その中身は――もちろん、チョコだった。ただし、人間大の。 いや、正確に言おう。 チョコで沙耶の顔から体型からすべてをきっちり再現し、扇情的なポーズをとらせている。 服を着ておらず、かつチョコレート色――そりゃそうだ――であることを除けば、 まるで沙耶が2人いるような錯覚すら覚える、そんな見事な造形だった。 「ワンダーフェスティバル※とかに出品すれば、すごい高値がつきますね。」 「……って、いや夕菜ちゃんそういう感想でいいわけっっ!?」 ※世界最大規模のガレージキット……のみならず、美少女フィギュアとロボットフィギュアを筆頭に 絶版プラモ・着ぐるみ・カードゲーム・折り鶴(……いやマジで)等、あらゆるオモチャの祭典である。 「つか北崎、このチョコ誰に贈るわけよ。こんなもんちょっとやそっとじゃ食べきれないだろうから、 贈った相手に喜ばれるかがまず微妙だし、それに――――」 「? それに?」 「/// ――――――――。 ///」 その沙耶の問い返しには、雅菜は顔を赤らめ目をそむけるだけで、答えない。……さすがに、 乙女の口から「いかがわしい行為(コト)に使われるんじゃないの?」とまでは言えねぇのである。 だが、その表情だけで言いたいことがわかったのだろう。沙耶はいたずらっぽく笑いながら、 「あー、雅菜ちゃんえっちだー」 「!? /// だ、だだだだだ、誰がよっ!?? /// 「あ、でも心配しなくていーよ? このチョコ自分用だからー」 「へ? ……そーなの?」 「うん、自分用。自分とおんなじ体型のカタチをゆびさきで味わえるし、チョコってことは 当然人肌の温度で融けるから、そのまんまチョコレートプレイに突入できるスグレモノで……」 「/// 何をやろうとしてんのよアンタわぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!?。 ///」 「(さらっと)うん。ナニをヤろうとしてるのー☆」 「/// ……やかましぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!!! ///」 ……なんだかよくわからない方向で盛り上がる(?)沙耶と雅菜。 そちらに目を向けずあるいは意図的に無視しつつ、等身大チョコをまじまじと見つめる夕菜がいた。 そんな夕菜に、ぽそりと言葉をかけるいぬみ。 「……って。夕菜ちゃんなにやってんの。沙耶さんのプロポーションうらやましがってるとか?」 「え? それもなくはないですが、違いますよ??」 「……まさかとは思うけど、SB社の新商品になるかも、とか思ってないわよね」 「…………………………。もちろんですよ?」 「今の間はなによ今の間は。」 「(しれっと)別に。……もっとこう、くだらないことです。 ほら、ホワイトデーがあるじゃないですか。3月14日。……このチョコは自分用って北崎さん 言ってましたけど、もし誰かがもらったりしたら、お返しいくらぐらいになるのかな、とか思って。」 「あー。……チョコの量だけ考えても、ものすごい値段よねこれ。おまけに手間賃もかかってるだろーし。 ホワイトデー3倍返しの原則から行くと、いったいいくらになるんだか……」 「――!!それよっ!!」 いきなり。雅菜の怒声を受けていた沙耶が、いぬみたちの会話に割り込んでくる。 「さ、沙耶さん!!? なによ今の『それよ』ってのは?」 「うわ、いぬみちゃんそれすごいぐっどあいであー! このチョコ男のひとにあげて、 ホワイトデーに3倍返しでこのチョコ3個返してもらえば、3回『愉(たの)しめる』よねー!! じゃあさっそく追加注文して、このチョコ男の人にくばって――――」 「「「/// ――――って、こらぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!!? ///」」」 追加注文するんかい、とか、「配る」んかい、とか、そういう3倍返し要求するんかい、とか。 あらゆる意味をこめて、一斉にツッコむいぬみ・夕菜・雅菜だった―――― ★ ――甘味処 たちばな。 「――ヒビキ様、これをお受け取りください」 「ヒビキさん、これどーぞ。バレンタインのチョコレートです――」 ずずい、とヒビキの前に化粧箱を差し出したのは、イブキそして志村 純(現代)。 「わ、ありがと♪」とにこやかにお礼を言いつつ箱を開けるヒビキ。中身は当然チョコなのだが、 そのチョコは――2人が2人とも、ヒビキの顔をあしらったデザインのものだった。 「――うわ、凝ってるわねー2人とも! 特に純の方なんて、私そっくりじゃない!」 「えぇ。……ほら、わたし時々ミルクディッパーに届け物するじゃないですか。 ……そのたびになんだか店長さんの妹さんの友達とやらが逃げていくのがすごく気になるけど…… で、店長さんに頼んで作ってもらった特注品です。あそこのお店のだから味も保証つき、 となりの砕けたデザインのとはエラい違いで――――」 「(ぴき。)……えぇ。わたくしのは手作りですから。正直、型(かたち)も味もとなりのには 敵(かな)いませんが、気持ちは込めているつもりです。 少なくとも、となりの出来合いのものよりは。」 「(ぴききっ)……気持ちを込めて、その結果オイシくないもの贈るよりはよっぽどいいと思――」 ねちねち口論になりかける純とイブキ。そこへ慌てて、ヒビキが割って入る。 「あぁ、こらこらケンカしないの。どっちも嬉しいから――だいたい、特注だから手作りだからって 思いの強さに優劣がつくんなら――木野先生の手伝いで忙しい中、わざわざ時間をとって来てくれた 明日美の想いがあなたたちに劣るとでも言うわけ?」 「「――――あ゛。」」 ……大失言、だった。 イブキも純も、互いをけなすつもりだったのであって、別に明日美を馬鹿にしたかったわけではない。 傍らで、ヒビキへのチョコ――急いで買ってきた、市販の贈答用――を手にしつつ 困ったような表情を浮かべている明日美に、イブキも純も慌てて頭を下げる。 「――ご、ごめん明日美っ! そういうことが言いたかったんじゃなくて――」 「も、申し訳ありません明日美さんっっ! その、なんとお詫びしていいか…………」 「……あ、あの、いい。わかってるから、2人ともそんな気にしないで――(汗 」 ――実際、明日美にしてみれば「あー、2人とも相変わらずヒビキさんのこととなると仲悪いなー」 とか思っていただけであり、2人に自分への悪気がないことなど最初から承知している。 にもかかわらずこうまで真摯(しんし)に謝罪された日には、かえって恐縮してしまうというものだ。 なので、この空気を打破すべく、明日美は強引に話題を変えた。 「あ、で、でもやっぱりすごいですねーヒビキさん! あそこに積まれた包み、 あれ全部、全国の『猛士』の鬼少女から贈られてきたチョコレートでしょ?」 言いつつ、向こうに積まれたチョコの山へと目を向ける。 全国の鬼少女の憧れの的(※公式設定。ケータイ空間過去ログ2005.4.24参照)である ヒビキ宛に、それこそ全国から贈られて来たバレンタインのチョコレートだった。 その山を――ややわざとらしい仕草で――ひとつづつ崩して、どこから贈られたのかを確認する明日美。 「えぇと、沖縄の掃鬼(ソーキ)たん、越後の大幽鬼(おおゆき)たん、栃木の渋牙鬼(しぶがき)たん、 大阪の西鬼たん、北海道の凍鬼たん、九州の羽撃鬼たん……ホントに日本全国津々浦々ですねー。 …………って、あ、あれ?」 そんな中、一つ、名前を書いてないチョコレートを見つける。「ヒビキさんへ」と書いてあるし 『猛士』から贈られてきた山の中の一つなので、ヒビキへの贈り物なのは間違いないと思うが―― 「……この『ヒビキさんへ』って書いてある字。これって――志村さんの字じゃない?」 「へ!? ……あぁ、こりゃ確かにわたしの字そっくりだわ」 明日美の手にしたそのチョコの宛名を覗き込む純。そこに書いてある「ヒビキさんへ」の文字は、 純も明日美も、そしてヒビキも見慣れた筆跡、すなわち志村 純のそれに見えた。 「……けど、それわたしのじゃないわよ。わたしはちゃんと自分のを用意してたわけだし」 「よね。けど――ほんと、コレ純の筆跡そっくりだわ。」 首をかしげながら、その謎の鬼少女――『猛士』からまとめて送られてきたチョコの山に入っていた以上、 誰であろうと鬼少女のものには違いない、はずだ――からのチョコを受け取り、開くヒビキ。 その中身は、イブキのそれよりさらにいびつなヒビキの顔型で―― 後日、明日美たちがヒビキに聞くところによると。 その味は、純が贈ったもの――すなわち、ミルクディッパーの津上さん謹製――にも匹敵する、 びっくりするほど美味しいチョコだった、という話だった。 ★ その「たちばな」からやや距離を置いた場所で。 「じゅんに言われたとおり、作ったチョコおいてきた……筆跡で、そっこー見抜かれかけてたけど。」 苦笑まじりにそんなセリフをつぶやくのは――ゼロノスたんと契約するイマジン・デネブ。 彼女が「たちばな」に忍びこんで、チョコを山の中に混ぜたのである……まぁデネブくらい 隠密にたけ、かつ害意のない存在でないと、イブキと純(現代)の口論に気をとられていたとはいえ 鬼少女のいる中にものを忍ばせるなど不可能だろう。そしてもちろん、 そのチョコを作ったのはデネブ――ではなく。 「……なるほど。そこまであっさり気づかれそうになるなんて、わたしの認識が甘かったわね。 デネブに書いてもらうとか、もう少し気を利かせとくべきだったわ――――」 志村 純(未来)、である。型作りに何度も失敗したのだろうか、指は包帯だらけだった。 ……言うまでもないが。デネブ――家事全般の天才で、純に憑依することも出来る――が 憑依してチョコを作ったというのなら、間違ってもこんな状態にはならない。 つまりあれは、デネブにチョコの作り方の指導を受け、純が手ずから作ったチョコだったのだ。 ――わざわざ、ヒビキに渡すためだけに。 「じゅんー……ワタシがこっそり置いてくるんじゃなくて、いっそ正面から渡しに行けばよかったのに」 「……って、デネブ。もも(=良)のヤツならともかく、アンタがそういうこと言うの? あっちの純――『自分』に触れるとマズい上に、他の連中への説明もすっごいヤヤコシイんだってこと、 アンタならとーぜんわかってるでしょうに」 そう。そういう理由で、純は「たちばな」に顔を出すことは出来ない――出来なくはないが、 あとの状況が厄介なことになりすぎる。故にデネブに運んでもらったわけだ。が―― 「……けど、あれじゃひびきちゃん、あのチョコ作ったのがじゅんだなんて、わかんないですよ?」 「だーかーらー、わかられちゃ困るんだってば。……そりゃまぁ、そんなことを言うんなら 最初から渡さなけりゃいいだろ、とかいわれたらそうなんだけど――ま、そこはごめん、見逃して」 そうとだけつぶやいて、視線をそらす純(未来)。 この時代においてはかりそめの存在であろうとも、やはり感情は――心はある、ということなのだ。 ヒビキを――悲惨な未来において自らが……してしまった師匠を、慕う感情(きもち)が。 「…………。」 純の、その横顔をじっと見つめるデネブ。そして、おもむろに声をかける。 「――じゅん。」 「? なによデネブ」 「ワタシが、覚えてるから」 「……は?」 「ワタシは、ぜんぶ知ってる。じゅんが、ひびきちゃんにチョコ作るために材料そろえたり、 なれない調理道具扱ったり、チョコの作り方調べたり、やけどしながらがんばったりしたこと。 ちゃんと、知ってるから――――」 それ以上は「だから元気を出せ」とも「ひとりじゃないから寂しがらないで」ともデネブは言わない。 そんなデネブに純は少しだけ微笑んで、 「――ばぁか。」 とだけ口にする。そしてそれ以上は言葉を交わすことなく、それでもどこか嬉しそうに、 ゼロライナーへと帰っていく2人だった―― ★ ――その夜、ミルクディッパー。 朝までのチョコ作成、そしてそこからのチョコ販売も終わり、ようやく落ち着いた店内に、 店主・津上 翔、そして販売の手伝いをしてくれた加々美 そあらだけが残っていた。 ちなみに翔の妹・野上 良と同居人・風谷 真魚は、自室でイマジンたちと バレンタインミニパーティーを行っているため、ここにはいない。 また同じく販売のバイトに顔を出した天道 司と日下部 ひよりは先に帰宅している。 そあらが一人残ったのは、単純に後片付けのためだった。 「というわけで、加々美さんお世話になってお疲れ様でしたー」 「あ、いえ――ほとんどが予約商品だったんで、思ったよりは楽でしたよ?」 「今回、お店の当日売りを大量に用意するほどの余裕はさすがになかったものですから。 ……【1.BEGINNER】くらいでしたかねー、売り子さんの忙しさ」 「…………何のランク付けですか、それは。」 「(しれっと)それはともかく。加々美さんはチョコとかもらわなかったんですか?」 「え? あ、じつはその――バイトの終わりぎわに、司ちゃんから。 『あ、そーだ忘れてた。はいかがみん、これ。……いい? 確かに渡したわよ!?』 ……で、わたしに押し付けてそのまま帰っちゃいましたけど(ごそごそ)…………って、あ。」 カバンから取り出すチョコレート――だが、 その包装が破れて、中身のチョコが実に半分以上露出していた。 「あー!破けてるー!?」 「あらら。カバンの底で擦れちゃったんですかねー。 ……って。――――え――――」 そのチョコを見て、なぜか絶句する翔――正確には、チョコの中心部にあるシンボルマークを見て。 そあらは、不思議そうに問いかける。 「どうかしましたか、津上さん?」 「……か、加々美さん。ちょっと――そのチョコ、ひとカケラでいいんでいただけますか?」 「?? ……そりゃあ、いいですけど……」 ものすごく珍しいことに、驚愕した表情で声を振るわせつつ言う翔に、 心底いぶかしげな視線を向けつつ、そあらはぱき、とチョコを割り手渡した。 そのチョコを口に入れ、ひとなめ、ひとかじり。――刹那、翔の瞳が、か、と見開かれる。 「――――――――っ!!」 「……!? ど、どうしたんですかいきなり! 津上さんっ!?」 「(わなわな)……ま、間違いありません、このチョコは、あの……!?」 「『あの』って…………まさか、なにかいわくつきのものだったりするんですか?」 「えぇ。これこそはゴディバやピエール=マルコリーニすらも超えるという幻の逸品、 今は滅びた英国貴族ディスカビル家に家伝として伝わる製法によって作られたという ディスカビルズロイヤレィストショコラァテ!!――まさか日本で口に出来るなんて……!?」 ……そんな幻の逸品の味をなんでそこまでたやすく知ってるねん、とか たった一口でそこまで見抜くんかい、とかいろいろツッコミはあるが、まぁこのひとですから。(ぉ それはともかく、翔はこのチョコに関するウンチクをはき続ける。 「味もそうですけど、ほら、ここのチョコの真ん中の、モノテールの女の子の横顔のようなマーク。 このマークが、本物のディス(略)であることの証拠です。独自の製法によるすっきりした苦味と 芳醇な甘みに魅入られた人間は多いんですが、生産量は極小で……現在でもわずかに イギリスの一地方で、手作りで作られているだけなんですよ――――」 「そ……そんなスゴいものを司ちゃんどっから手に入れたんですかっ!?」 「そこまではわかりません――まぁ天道さんですから、 どこで手に入れても不思議だとは思いませんけど。けど、だとすると…………」 めずらしく、思案げな表情で言葉を切る翔。 「『だとすると』……? なんですか、津上さん??」 「めっちゃ高値ですよこのチョコ。ちなみにこのサイズで、相場ざっと10万円くらいかと。」 ――――まるで、明日の天気の話題程度のようにあっさりと。 トンデモナイ台詞が、そあらの耳を突き抜けた。 「…………。え゛?」 「だから、10まんえん。……ほら。」 おもむろに携帯電話を開き、チョコレートの紹介サイトやオークションサイトを巡る翔。 そこで提示された相場価格は……さすがは幻の味、というべきか。 確かに、いまそあらが手に持ってるサイズ程度のものすら、10万とか20万とかの高値ばっかりだった。 「……うわ、ほんとだ。 なんで司ちゃん、そんなめちゃめちゃフンパツしてくれたんだろ……」 いくらなんでも、値段が高すぎる。そこへ、ぽそっと翔の一言が突き刺さる。 「あー、でも加々美さん大変ですねー。 バレンタインのチョコってことは、ホワイトデーは3倍返しでしょ?」 ――ぴし。今度はそあらが硬直する番だった。 「さ、ささささ3倍返しって……30まんえ――――――――んっっ!!?」 「あー、そう考えれば『確かに渡したわよ?』なんて念を押したのも納得ですねー。 お返し期待してる、ってのを強調した、と。」 「……そんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!?」 狼狽する、しまくるそあら――そりゃそうだ。そこへさらに、(悪気はないが)追い討ちをかける翔。 「安心していいですよ、加々美さん」 「つつつつつ、津上さんっっ!? バイト代前借りとか――」 「バイトの忙しさレベルを【7.HARDEST】や【8.EXPART】まで上げれば、 一ヶ月30万どころか、50万くらい稼げる程度のバイト代は出しますから!!」 「……わたしを殺ス気ですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!?」 ――そあらの絶叫が、ミルクディッパー内に響き渡った。 その大声に驚いて、2階でパーティーしていた良やイマジンたちが思わず椅子から転げ落ちた、 なんて話はまぁ余談である。 ★ 同時刻。 古びた、しかし手入れの行き届いた洋館――「お屋敷」という表現がしっくり来るだろうか。 その一室で、2人の少女が対面していた。一人は、天道 司。そしてもう一人は―― この屋敷の主人であり、仮面ライダー少女・サソードたんの有資格者・神代 御剣(みつる)。 「――というわけで、あんたから預かったチョコ、ちゃんとそあらに渡しといたわよ」 「ありがとーなのだ、つかさ。あたし、いま手がこんな状態だから、どーも直接渡しづらくて……」 そういう御剣の指は、火傷の包帯だらけだった。若干11歳にして司にすら匹敵する能力を持つ スーパー小学生、その泣き所の一つは、料理である……真剣に取り組めばすぐ上達はするのだろうが、 普段の料理はじいやまかせであるため、経験が絶対的に不足している。 そんな中にあっても、そあらにチョコを渡したい一心で努力した結果がこれだった。 そして――司がそあらに言った『確かに渡したわよ?』という発言は、 単に「これはわたしからじゃなくて預かり物なんだからね!」という意味であった。 「いや、そりゃチョコ渡すくらいやってあげるけど。でも恥ずかしがらなくてもいいじゃない。 アイツ、あんたの努力を笑うような根性悪じゃないわよ、わかってんでしょ?」 「うん、もちろん、わかってるのだ。けど――だからこそ同情を引くようなところを見せたくない。 お返しとか期待したいわけでもないし。それに――――」 いったん言葉を切る、御剣。 「……チョコあげたい、って思ったのがばれんたいんでーのすぐ前だったんで、 チョコの型とかはじいやに言って引っ張り出してもらった古い骨董品みたいな型だったし、 チョコのレシピも、じいやが物置から見つけてきた古い羊皮紙に書かれてたヤツだったから。」 ……ここで、場面が切り替わる。ここは神代邸の台所。 そこに転がる、古びたチョコレート型の中央には――モノテールの、少女の横顔の紋章。 そして、チョコのレシピらしき羊皮紙には、“Discaville”というサインが書かれていた。 ――ディスカビル。神代家の先祖にあたる、今は途絶えたイギリス貴族の血統である。 ――御剣は、知らない。 旧ディスカビル家の製法で作られたチョコが、現在幻の逸品として珍重されていることを。 司の方はディスカビルズロイヤレィストショコラァテの名称は伝え聞いていたものの、さすがに 実物を食べたことはなく、ゆえにまさか――ディスカビル、という名称が共通するとはいえ―― こんな身近にその製法が伝わっていようとは思いもよらなかった。……というか、 よもやバレンタインのお友達チョコごときに10万相場のものを渡した、なんて そあらが思うことなどまさかないだろうとも、思っていた。……不幸なことに。 ちなみに、原価で言えばせいぜい1000円程度である。 この製法で作られたチョコが超高値で飛ぶように売れ、神代家の悲願である ディスカビル家の再興に大きく貢献することになるのだが――それは1年後、 正式にディスカビルコーポレーションの商品としてこのチョコが発売されてからの話である。 ふたたび、神代邸応接間。 「来年こそは――ゼッタイ、そんなやっつけじゃなくて、 きちんと事前から用意して、ちゃんとしたチョコ渡すのだー!!」 「――そう。じゃ、がんばんなさい。」 決意を口にする御剣――冷静に考えれば、火傷だらけとはいえレシピだけ与えられたほぼ独力で きちんとディス(略)の味を再現できてるあたり、さすがというかものすごい才能の片鱗を 見せているわけだが、今年の場当たり的な仕事は、御剣的には全く納得できていないらしい。 それを――突き放した口調ではあるが、内容的には間違いなく――応援する司。 そこで――唐突に、御剣が話題を変えた。 「ところで、つかさ。つかさはそあらにチョコはどーしたのだ?」 「ん? いやまぁ、その……」 そう。バイトの終わり際に渡したチョコが御剣のものなら、すなわちそれは司のものではない。 ……なぜか歯切れ悪く、言葉を切る司。それでも、御剣の事情だけ聞いといて自分は内緒にするのは さすがにためらわれたか、少しだけ照れたように――観念したように、口を開いた。 「…………ちゃんと、あげてるわよ。今朝、紙コップに入れて。」 ――そあらが朝飲んでいたココア。あれの中身が、実は司が作ったココア……つまり ホットチョコレート、だった。 「……つかさのことだから、ちゃんと1から作ったホットチョコだと思うけど。 それゼッタイそあら、つかさからのバレンタインチョコだなんて思ってないと思うのだ……(汗 」 「いーのよ。別にお返しとか期待したいわけじゃなし。それに―― あんたと同じ。形はどうあれ『気持ちをあげる』、それ自体が大事だと思うわけよ。」 そう言い、珍しくもやはり照れくさそうに苦笑する司。 そして御剣はその言葉に、「――うんっっ!!」と元気よく頷くのだった―――― ――愛はお金で買えますか? 了―― おまけ。 ……言うまでもないことだが。 そあらがディスカビルズ(略)の真相に気づくのは一月後・ホワイトデーのことであったそうな。 ………………心底、合掌。(ちーん/☆) ★ バレンタイン当日から数日過ぎたある日。 「最近、そあらのヤツバイトに精出してるわねー、津上さん」 「なんとかランクが【6.VERY HARD】くらいまではついてこれるようになりましたねー。 なんでも、ホワイトデーのお返しにお金稼ぎたいからってことで……」 「ふぅん?」 そんなにお高いチョコ贈ったやつがいるんだ? とは司は問い返さない。 かわりに口をついて出たのは、呆れているとも感心しているともとれる言葉。 「……そあらも律儀ねぇ。あんなものそれこそ気持ちなんだから、金額的な3倍返しなんかじゃなくて もっと――そう、気持ちのこもったものにするとか考えればいいのに」 「少なくとも、『送る側が最初から3倍返しを想定する』なんてのはダメですけどねー。 けど、そういうところをきちんとするのは加々美さんの美点――いいところですよ?」 「――まぁね。」 ――そあらのバイトの原因が、誤解が誤解を呼んだ末の自分だとはつゆ知らず。 口元をほころばせ、おもむろに注文したミルクココアを飲み干す司。 ホワイトデーまではまだ半月もの期間がある、2月の末のミルクディッパーでの話だった…… |
八兎ジャック
2008年03月15日(土) 20時35分01秒 公開 ■この作品の著作権は八兎ジャックさんにあります。無断転載は禁止です。 |
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こんにちは さすが2月のビックイベントですね >『あ、そーだ忘れてた。はいかがみん、これ。……いい? 確かに渡したわよ!?』 な、なんというツンデレ!? と、思いましたら御剣ちゃんのかwww 誰からのものかちゃんと言おうよw >そあらちゃん 中学生が30〜50万稼げるバイトって丼だけハードなんだw じつはZECTのお給料よりよかったりして ・・・・・あれ、そういや君はチョコ誰にもあげないの? 大矢ちゃんの出番がなかったのはNEXTたんで忙しいからですかね (4)も楽しみです! |
50点 | 青嵐昇華 | ■2008-03-01 11:33:43 | i219-165-224-233.s02.a040.ap.plala.or.jp |
どもです−。 いやー、八兎さんのもたらした「Double-Action Climax form」情報にしばし打ちのめされてましたw >もらった以上は、ちゃんとお返しとか考えないといけないし 何だかんだ言っても司ちゃんはいい子じゃのう――――とか思ってたら似た趣旨のことをそあらちゃん(地の文なので正確には八兎さん)に言われてて俺涙目w >「疲労困憊してんのよ見てのとおり文字通りっっ!?」 相変わらず翔ちゃんは酷ぇな、だがそれがいい。 つーかこの翔ちゃん以外想像できなくなった私は、すっかり洗脳されてしまったのでは……? >絶版プラモ・着ぐるみ・カードゲーム・折り鶴(……いやマジで)等、あらゆるオモチャの祭典である。 ま じ か !? >響鬼ぐみ ここは至って平和ですなぁ。 >ゼロノス ここは設定上どうしても切ない終わり方ですよねー。 いやまぁそれがゼロノス組の魅力なのかもしれませんが。 >ディスカビル家の再興に大きく貢献することになる ま じ か !? パート2 たかがチョコにそんな大げさなw >『送る側が最初から3倍返しを想定する』なんてのはダメですけどねー ちょっと耳が痛かったり(汗。 いや私は男ですが。 |
50点 | YP | ■2008-03-01 00:42:55 | i121-112-92-36.s11.a028.ap.plala.or.jp |
合計 | 320点 |