仮面ライダーマジュナ 14 |
14 ---------------------------------------------------------------------- エーテルの意思の空間に呼ばれたわたしはみんなの戦いを見ることしか出来ない・・・。傷つくみんなを見ているのはとてもつらい・・・それでも、エーテルの語る真実はわたしの想像をこえていて・・・。 桜の映像が消えその様子がわからない。死ぬわけがないと心で思っても不安でそれが押しつぶされそうだ・・・。 「彼女は生きています・・・。」 エーテルの言葉・・・生きてる・・・でもあのままにしておけば桜は・・・・。 「わたしをここから出して!」 エーテルは首を横に振る。どうして・・・・・・疑問を感じつつも雅ちゃんたちの映像を見る。 「ここからは・・・別行動を・・・。」 雅ちゃんが口を開く。 「わたしは研究所にいく・・・ファントムをこれ以上造らせないために。」 決意に満ちた目・・・。そんな雅ちゃんを見て礼さんは頷く。 「わかりました。でも、時間もありません・・・わたしは動力炉を目指します。ゆずさんと美羽さんは樹奈さんを探しながら社長さんのところへ。」 「うん、わかった。」 ゆずはうんと頷き美羽ちゃんの手をとり歩き出す。 「あ、あの・・・後で会いましょう。」 美羽ちゃんが去り際に言った。その言葉に雅ちゃんと礼さんは頷きそれぞれの方向へと歩き出す。 2人で歩くゆずと美羽ちゃん。通路は白い壁で覆われていて方向感覚を無くしそうだ。 「敵の姿がないね・・・。」 「うん・・・。」 言われてみればシーンと静まり返っている。しばらく歩いて行くと目の前に扉が見える。 「この奥に樹奈がいたりして。」 「いやな感じがする。」 ゆずは扉の横についているボタンを押す。プシューっと音を立て扉が開く。2人はそのまま扉をくぐり中へ入る。 「うわ・・・広っ!?」 ゆずが驚きつつ言う。その部屋はかなり広い・・・多分野球場くらいの大きさがある。周りには観客席の様な座席が並んでいる・・・まるで・・・・・・。 「闘技場・・・。」 美羽ちゃんがぽつりと言う。 「ふふ、よく来たわね。お嬢さん達・・・わたしは赤の部隊隊長の小原美由紀。悪いけどここできえてもらうわ・・・。」 ゆずと美羽ちゃんの目の前に赤い戦闘服に身を包んだ妖しい女性が立っていた。 「まあ、部隊といってもわたし1人なんだけど・・・ふふ。」 妖しく笑う。ゆずは銃をぬき美羽ちゃんはショーテルを構える。 「ここは通してもらうよ!」 ゆずが叫ぶが小原はそれを見てクスクス笑う。それがかんにさわったのかゆずが銃を乱射する。それを見ていた美羽ちゃんは相手に向かい走り出す。 「ふふ・・かわいい攻撃ね。」 ゆずの魔力弾を持っていた扇子で叩き落とす。 「やああああっ!!」 美羽ちゃんは右手のショーテルを振り下ろす・・・がそれも扇子で受け止められる。 「それでも攻撃?お姉さんがホントの攻撃を教えてあげる!」 瞬時に膨れ上がる殺気。扇子を横薙ぎに振るうとそれは炎を纏い美羽ちゃんを襲う。 「くっ・・・・。」 それをショーテルで受けるが押されていく。 「美羽!!」 ゆずはプレートを銃にセット。「ガトリング」の電子音声とともに1秒間に200発の弾丸を小原に撃ち込む。 「!・・・ふふっ・・・やればできるじゃない・・・・ん・・・。」 小原が顔を歪める。右の頬に1筋の傷・・・そして血が流れる。小原の顔がみるみるうちに変貌する。すごい形相だ・・・まるで鬼。 「よ、よくもわたしの顔に傷を・・・・許さないよ・・・ガキがあっ!!」 叫ぶと同時に近くの美羽ちゃんを弾き飛ばしゆずに近ずく。速い・・・。 「ぐあっ!」 ゆずは首を捕まれ持ち上げられる。ぎりぎりとゆずの首を締め上げていく。 「楽には死なせないよ・・・。」 鬼の形相で言う。 「ゆずちゃん!!」 美羽ちゃんが叫び小原に体当たりをする。その衝撃でゆずは解放される。 「げほっ・・・はあ、はあ・・・。さんきゅ、美羽。」 苦しそうに言う。美羽ちゃんはゆずの前に立ち小原と対峙する。 「いいこと思いついた・・・あなた達仲良しさんみたいだから・・・個別に殺してあげる。そっちのおチビさんに黒いお嬢さんが死ぬところを見せたあとその絶望と悲しみの中で殺してあげる。」 な・・・ミストラルってこんなのばかりなの?なかば呆れるがそれをできるだけの力があるのも事実だ。 「・・・だれが・・・だれがミジンコ級ドちびだぁっ!!」 ゆずがキレた・・・。銃を乱射しつつ小原に近づく。 「甘いのよ!おチビちゃん!!」 ゆずは軽々と吹き飛ばされ壁に背中から突っ込む。その瞬間、ゆずの周りに赤いオリが出現しゆずを閉じ込める。 「な、なに・・・。」 手を伸ばしオリに触ろうとした瞬間バチッと電気が走る。 「な・・・閉じ込められた?」 「そこで見てなさいおサルさん。こっちの子が殺される瞬間を・・・。腕を引きちぎり内蔵をブチまけて殺してあげる。」 恐ろしいことを言ってのける。 「そう簡単には・・・やられない。」 ショーテルを構えて相手を見る。その様子を見て妖しく笑う小原。 「レッドレイ・・・。」 小原が静かにいい指を美羽ちゃんに向ける。瞬間、赤い光が走り美羽ちゃんの右肩を打ち抜く。 「うあああああっ!」 右肩から血が吹き出る。痛みでショーテルを落とす美羽ちゃん。その様子を笑いながら見つつ接近し負傷した右肩を鷲掴みにしてブン投げる。投げられた美羽ちゃんはゆずのオリへと衝突。オリの電撃がさらに追い討ちをかける。 「み・・・美羽!」 ゆずは美羽ちゃんに向けて呼びかける。でも、美羽ちゃんは動かない。そこに小原がきて美羽ちゃんの頭を鷲掴みして持ち上げる。 「あ・・・あう・・・・・。」 呻く美羽ちゃん。もうボロボロだ・・・勝負はついてるのに。 「や・・・やめて!やめて!やめて〜〜〜〜!!」 ゆずの叫びはむなしく響く。それを見て楽しそうに笑い人差し指を美羽ちゃんの左足に当てると再び赤い光で攻撃する。 「ああああああああああああっ!!」 「美羽!!お願い・・・やめて!やめてよ・・・・やめてよ・・・。」 ゆずの悲痛の叫びは小原の悦びになっていく。 「いい声・・・感じちゃうじゃない。」 うっとりとした目で言う。そして、美羽ちゃんを地面に叩きつける。もう、ほとんど動けない美羽ちゃん。泣き叫ぶゆず。 「美羽!美羽!!死んじゃう・・・死んじゃうよ・・・やめて、美羽を傷つけないで・・・。」 涙でぐちゃぐちゃの顔で叫ぶゆず。もう、見ていられない・・・・助けなきゃ・・・。 「いい加減にして!ここから出して!美羽ちゃんが殺される!!」 やはり、エーテルは首を横に振るだけだ。なんで・・・こんな・・・。 「あら、もう動けないのかしら・・・。」 美羽ちゃんの右肩をぐりぐり踏みつけながら残念そうに言う。 「やめて!やめて!やめて!やめて!」 「ふふ・・・やめて下さい・・・でしょ?」 いやらしい目でゆずを見る。下衆だ・・・この女は・・・。 「・・・お願いします・・・やめて下さい・・・美羽を苦しめないで下さい。」 泣きながら言うゆず。満足そうにそれを聞く小原。 「お願いされたんじゃしかたないわ・・・。じゃあ、これ以上苦しまないように殺してあげる。」 な・・・なんてことを言う。その言葉にゆずは半狂乱となりオリの電撃を無視して格子を開けようとする。その光景のどこがおかしいのか笑い続ける小原。 「さてさて、このかわいい頭を踏みつけて脳みそでもぶちまけてやろうかしら。」 足をスーッと上げる。その瞬間、信じられない事が起こる。炎が美羽ちゃんと足の間を走る。ゆずがオリを破壊して表に出てきたのだ。手のひらは電撃でズタボロになっている。 「許さない・・・許さない・・・あんただけは絶対に!!」 ベルトのスイッチを押しプレートをセット。ゆずも雅ちゃんからプレートを貰ってた・・・。「チェンジ フェニックス」の電子音声が鳴り炎がゆずを包み込み新たな姿・・・フェニックスフォームへと変身する。炎の翼がゆずの怒りを現す様に周りの壁を焦がす。 「ふふ・・・あなた達だけがパワーアップできると思ったら大間違いよ・・・。来なさいオロチ!」 小原が叫ぶと巨大な蛇のファントムが音もなく現れる。 「フュージョン!」 叫ぶとオロチと融合する。その姿はラミアとかゆう魔物のようだ。人の上半身に下半身が蛇・・・。 「どう?美しいでしょう。」 両手を広げて言う。ゆずはその言葉を笑い飛ばし叫ぶ。 「そんなの・・・ただの蛇女じゃない!てか、キモイよ・・・それ。」 ゆずの言葉に顔を真っ赤にして怒る蛇女は長い尾でゆずに攻撃を仕掛ける。ゆずは美羽ちゃんを抱き上げ観客席に飛ぶ。 「雅からもらったエリクサーとか言う薬。」 小瓶を取り出し美羽ちゃんに飲ませて立ち上がる。 「ちょっと待っててね・・・美羽。すぐに決着をつけるから。」 ゆずは静かに宙に飛び蛇女を見る。 「このガキ・・・しねぇ!!」 赤い光がゆずへと放たれる。ゆずはプレートを銃にセット。「マジックバースト」と電子音声が鳴り炎の力が銃へと集まる。 「プロミネンスイクスプロージョン!!」 超巨大な炎の波動が蛇女に向かう。それを見て焦って逃げようとするが間に合わず炎に飲み込まれ灰となるがその灰も炎の中に消える。 「・・・終わった。」 ゆずは美羽ちゃんのそばに降り立ちノーマルフォームへと戻る。 「ごめんね・・・ゆずちゃん・・・わたし、役に立たなくて。」 美羽ちゃんは泣いていた。ゆずは頭を撫でてあげる。 「疲れたでしょ。今は少し休もう・・・。」 と言って手をつなぎ並んで眠りにつく。ここで映像が消える・・・エーテルが少なくなったのだろう。 「・・・・そろそろ話してよ・・・。エーテルって何?」 わたしの言葉にエーテルは頷き話し出す。その話を聞いてわたしはやはり・・・と思った。それと同時にこの馬鹿げた戦いを止めようと心から思うのであった。 To Be Continued・・・・・ ---------------------------------------------------------------------- 次回予告 樹奈「美羽ちゃん!大丈夫〜!?」 美羽「あ、おかげさまで多分生きてます。」 ゆず「エリクサーが効いてればね!」 樹奈「あの薬のコト?」 雅「HPとMP全回復の薬・・・非売品。」 樹奈「競売で買えたような?」 桜「ネタがわからないんだけど・・・。」 美羽「あの、まだ戦いは続くので応援してください。」 ゆず「よろしく!」 ---------------------------------------------------------------------- |
ジェミナス
http://geminass01.hp.infoseek.co.jp/index.html 2006年08月16日(水) 09時40分13秒 公開 ■この作品の著作権はジェミナスさんにあります。無断転載は禁止です。 |
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lX2Ese Im grateful for the blog article.Thanks Again. Awesome. | 50点 | Article Submission | ■2012-07-14 23:57:55 | 192.162.19.21 |
沙菜:「いつもらいだぁすらっしゅだと飽きが来るので・・・」 で、何故にガタックゼクター? 沙菜:「フンイキフンイキ!あと始穂ちゃんがカブトゼクター使ってたし」 『1』 早速押してるし・・・ あ、HICKYです。感想入れます。 >ゆずちゃん美羽ちゃんvs赤い人 ダメだ・・・赤い人もろくな人じゃないっ! 沙菜:「美羽ちゃんが・・・ホントに死んじゃうよ・・・!」 『2』 あぁっもう美羽ちゃんが・・・赤い変な人に殺され・・・ 沙菜:「あっ!ゆずちゃんがパワーアップだよ!」 一日一回なだけあります・・・つ、強い・・・!! 沙菜:「赤い変態さんが灰になったね!」 変態言わないの。 でもこれで桜ちゃんに続いて二人がご休憩ですか・・・ 沙菜:「後は先に行った礼さんと雅ちゃんだね!」 一体いつになったら樹奈ちゃんは出れるんでしょう・・・?? >ドク○ちゃんのエスカリボルグ 沙菜:「今日は忘れなかったよ!樹奈ちゃん!」 あ、ビニールのトゲバットですか・・・よかった・・・ 沙菜:「でもね、今回は使わないの。だからポイ」(ポイ はい?らいだぁすらっしゅならもう通じませんよ・・・!! 沙菜:「甘いわ!」 『3』 3!?2はいつ押したの!? 沙菜:「結構最初の方だよ!らいだーきっく!」 『RIDER KICK!』 沙菜:「とぅ!」 えっちょっぎゃぁぁぁぁっっ!?!? はぁはぁ・・・では、次回に期待いたします・・・ではっ! 沙菜:「樹奈ちゃん達頑張れ〜!」 |
50点 | HICKY | ■2006-08-16 18:04:15 | 220-152-66-128.rev.home.ne.jp |
どうも、超絶煙男レブナントです。 久遠「失礼する。」 >フェニックスフォーム 凄い力ですね。 久遠「続々と自分の力を上昇させている。」 凄いことですね。 久遠「苦戦こそすれ敗北は無さそうだ。」 >小原美由紀 台詞がエロイですねぇ〜 久遠「そうか?」 あ、君は引っ込んでていいよ、牙。 久遠「…俺の扱いが悪くなってないか?」 いやぁ〜、ホンマ別嬪さんやで!! 久遠「…。」 勝利したわけですが。 久遠「勝ちは勝ちだ。無様でも勝利すれば気高い。」 そういうものなんですか? 久遠「戦いはそういうものだろう。」 >恐竜とドラゴン ジュラシックパーク面白いですよね。 久遠「ありえない表現があったりするらしいな。」 そんなことはどうでもいい。 面白ければそれでいいのだ。 久遠「異存ない。」 そろそろ去りますね。 では、レブナントでした。 |
50点 | レブナント | ■2006-08-15 18:03:09 | 81tt139.omn.ne.jp |
合計 | 150点 |