仮面ライダー青龍 第8話「苦悩と距離」



遺伝子保管所

ここは様々な生物の遺伝子を保管する施設である。

何故そのような事をするかというと、

この地球には絶滅してしまった種、絶滅の危機に瀕している種などの様々な生き物がいる。

そういった種の万が一の保健として遺伝子を保管しているのだ。

一見すると、物語とは関係のない場所に思えるが、そこから今回の話は始まる。



『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

白衣を着た研究員たちが部屋の隅に固まっていた。

その理由は・・・・・・・・・・・

「某は無駄な犠牲を出したくない。大人しく保存されている遺伝子を渡してもらおうか。」

蜂を思わせる改造人間『仮面ライダークイーン』が研究員たちと対峙していた。

「こ、断る!!ここにある物を渡すわけにはいかない!!」

主任と思われる研究員が言った。

「・・・・・・そうか。」

クイーンは静かにそう言うと、腰から下げていたレイピアを抜き、研究員の首筋につきつけた。

わずか一瞬の出来事である。

「・・・・・頼む。」

クイーンが呟いた。

思いがけない言葉に研究員たちは驚く。

「・・・・・これ以上は・・・・・命を奪わなければならない・・・・・某は・・・・・それだけはしたくない。」

クイーンの手が震え出した。

「・・・・・・・・・・・・・・・」

研究員の一人が黙って保管室の鍵を開けた。

「感謝する。」

クイーンはレイピアを納めた。



『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

「はっ!」

【主の間】でクイーンは緑色の宝玉の前に跪いていた。

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

「はっ!御命令の物、確かに回収いたしました。」

そう言うと、クイーンはケースを取り出し、宝玉に掲げた。

すると、宝玉からケースに光が発せられてケースは消滅した。

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

「いえ、某などには勿体無きお言葉・・・・・・・」

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

「はっ!別命あるまで待機いたします。」

クイーンは深く頭を下げると【主の間】を出ようとした。

その時。

扉が開き、白黒のフードを被った人物が【主の間】に入って来た。

「・・・・キング・・・・」

クイーンが静かに呟いた。

キングと呼ばれた男?はただ黙って宝玉の前に跪くと、クイーンを見るような動作をした。

フードに隠れて顔は見えない。

だが・・・・

ゾクッ・・・・

背筋に悪寒が走るのを感じたクイーンは、足早に【主の間】を出た。



クイーンが【主の間】を出てしばらく歩くと、一番会いたくなかった相手がそこにいた。

同じ『六戦駒』のメンバーながら最も仲の悪い奴。

ルークである。

「やあ、クイーン。御苦労様。」

ルークは親しみを込めて話しかけるが、クイーンは無視して素通りしようとする。

「今回のご活躍、聞いたよ・・・・・・・甘いんじゃないかい?」

「何?」

無視するつもりだったが、最後の言葉が引っ掛かった。

「どういう意味だ。」

「まんまの意味さ。一人も殺さずに生かしておいたそうじゃないか。」

「そのことに何か問題でも?」

クイーンは長くルークと話していたくなかったので、早く会話を終わらせたかった。

「いいや、でも君に一つ忠告をと思ってね。」

「なんだと?貴公が某に忠告だと?」

クイーンは何をバカな、とでも言いたげな口調で返した。

「君は優しさと甘さを勘違いしているみたいだからね。はっきり言って、そういうの自己満足ってヤツじゃないかなぁ?」

「・・・・・・・・・・・・・・」

「そういうのって、迷惑なんだけど。」

「くっ!!言わせておけば!!」

クイーンの手がレイピアを引き抜き、ルークの首筋を狙った。

が・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・チリーン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「×××」

突然、意味不明な言葉と鈴の音が響いたかと思うと、クイーンとルークの動きが止まった。

「なっ!?」

「あれ?」

突然の出来事に二人は驚くが、そこにこの状況とは場違いな声が。

「二人とモ、何をしてるんでスカ?」

二人は声のする方向を見ようとするが、首が動かない。

その方向から、白い表紙の本を持ち、首に鈴の付いた首輪をした少女が歩いてきた。

「幹部同士でノ、武力的衝突は禁止されテいまス。」

カタコトな口調で話す少女が二人の近くで立ち止まり、本を閉じると二人の体が動くようになった。

「いやいやマキナ嬢。僕たちは別に争っていたわけじゃないですよ。」

「本当ですカ?」

ルークは弁明するが、マキナと呼ばれた少女は信じていないといった目でルークを見た。

「いやはや、信じてもらえないかねぇ。」

ルークは困ったようにマキナに話す。

「・・・・・・・分かりましタ。この事ハ主様ニハ報告シません。」

マキナは渋々といった感じで言った。

「感謝しますマキナ嬢。それではまた。」

ルークは深く頭を下げ、足早に去って行った。

「・・・・・申し訳ない、マキナ殿に迷惑をかけるつもりはなかったのですが・・・・・」

そう言うと、クイーンはマキナに頭を下げた。

「大丈夫デスよ。わたしハクイーンさんガ、優しい人ダって知っていますカラ。」

そう言って微笑むマキナ。

「・・・・・・・某はまだまだ未熟です。」

クイーンは再び一礼して、マキナと別れた。



郊外のとある林

人っ子一人なく、ただ静まりかえっている。

しかしその上空では激しい戦いが繰り広げられていた。

「はあぁぁぁぁぁぁぁ!!」

『カアァァァァァァァァ!!』

朱色の影と黒い影が何度も空中で激突する。

「はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・・・」

朱色の影・・・・仮面ライダー朱雀。

『カアァァァァァァァァァァ!!』

黒い影・・・・下級ディメンター『カラス一等兵』。

両者の空中戦は熾烈を極めていた。

「朱雀弓!!」

朱雀の叫びと共に朱色の弓が転送されてきた。

「はあっ!!」

その弓から光の矢が次々と放たれる。

しかしカラス一等兵は矢の間をすり抜け、逆に自身の羽を手裏剣のように投げつけてきた。

カキン! カキン! カキン! カキン!

矢と羽が空中でぶつかり合う。

お互いに素早さを駆使して、敵の攻撃をかわしつつ反撃を繰り出していった。

ズバッ!!

「っ!!」

鋼のように固い羽が、朱雀の左肩を切り裂いた。

痛みで朱雀の注意がそれる。

その一瞬の隙をカラス一等兵は見逃さなかった。

『カアァァァァァァァァ!!』

一気に加速し、朱雀との間合いを詰める。

「!!」

気が付いた時には既に手遅れで、朱雀はカラス一等兵の強靭な握力で首を絞められていた。

「ぐ・・・あぁぁ・・・・」

人間を大きく上回る怪力で首を絞められ、朱雀の意識が飛びそうになるが必死にそれを堪える。

『カアァァァァァァァァァァ!!!』

甲高い鳴き声を上げ、さらに力を入れるカラス一等兵。

「ぐ・・・・・・・・あぁぁぁ・・・・はあぁぁぁぁぁ!!!」

朱雀は力を振り絞り、朱雀弓でカラス一等兵の腹を斬りつけた。

『カアァァァァァァァ!!』

防御力が低かったのか、はたまた腹が急所だったのかは定かではないが、カラス一等兵は苦しみながら朱雀の首から手を離した。

「はぁっ!!」

その隙に朱雀の放った光の矢がカラス一等兵の漆黒の翼を射抜いた。

『カアァァァァァァァァァァァ!!』

飛行能力を失い、カラス一等兵は落下し始めるが、最後の抵抗とばかりに朱雀にしがみ付いた。

「なっ!?ちょっと!!離れなさいよ!!」

朱雀は必死に引き剥がそうとするが、そんな事をしている内に二人は重力に逆らえず落下し始めた。

見る見る内に迫る地表。

朱雀は落下のダメージを最小限に留める為に、カラス一等兵を自分の下にした。

「くっ!」

ドカアァァァァァァァァン!!!

朱雀とカラス一等兵は轟音と共に地表に激突した。



ドカアァァァァァァァァン!!!

「あの音は!?」

凄まじい衝撃音が離れた場所でクロアリ二等兵と戦っていた青龍と玄武の耳に届いた。

「由香里さん!」

「うん!」

玄武と青龍はすぐに現場に向かった。



二人が現場に到着すると、辺りは粉塵まみれだった。

「み、瑞穂さーん!!」

思わぬ状況に慌てた青龍が叫んだ。

が、返事はない。

「由香里さん。」

玄武が青龍の肩を叩きながら、ある一点を指差した。

そこを見ると、粉塵の中から人影がこちらに歩いてくる。

「!?」

思わず身構える青龍と玄武。

「はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・ちょっとは仮面ライダーらしくなってきたわね。」

ボロボロになった朱雀が姿を見せた。

「み、瑞穂さん!?大丈夫ですか!?」

朱雀を見て、青龍は側に駆け寄る。

「大丈夫よ、これくらい・・・・・・なんともない。」

本人はそう言うが、とても大丈夫には見えなかった。

「大丈夫なわけないじゃないですか!!すぐに手当てを・・・・・・」

「大丈夫って言ってるでしょう!!」

「!?」

「本当に大丈夫だから・・・・・・」

「は、はい。」

青龍は怪我の事が気がかりだったが、結局朱雀に圧されて何も言えなくなってしまった。

「リーダー代理として命じます。本日はここで解散、後は本部からの指示を待って。」

「は、はい。」

「・・・・・・了解。」

そう言うと朱雀は翼を広げて空の彼方へ飛び去った。

それを見送った二人は変身を解いた。

「ふう・・・・・それじゃあ、わたしは・・・・・・」

「あ、あの・・・・・由香里さん。」

突然、奈々が由香里に話しかけた。

「どうしたの?奈々ちゃん。」

由香里は奈々を見るが、どうも様子がおかしい。

顔を赤くしてモジモジしている。

「そ、その・・・・・・ご相談したい事が・・・・・・」

「そ、相談!?奈々ちゃんが!?わたしに!?」

思わぬ発言に仰天する由香里。

当の奈々は相変わらず、顔を赤くしながらモジモジしていた。

「実は・・・・・・」

奈々が話し始めた。



奈々の相談も気になるが、ここで話は大きく飛ぶ。



「・・・・・・ほ・・・・・ん・・・・み・・・・・さ・・・・・・」

誰かが何かを言っている。

すごく遠くから声が聞こえる。

「う・・・・・・ん・・・・・・・」

「みず・・・・・・ん・・・・・・ほさ・・・・・・・・」

まだ声がする。どんどん近づいて来ている。

「みずほさ・・・・・瑞穂さん・・・・・」

瑞穂?ああ、私の名前だ。

私の名前?

「瑞穂さん、瑞穂さん・・・・・・」

「はっ!?」

ここで瑞穂は飛び起きた。

慌てて周りを見る。

そこは自分の通う学校の教室だった。

そして自分を呼んでいたのは・・・・・・・

「あっ・・・・・やっと起きた。大丈夫?瑞穂さん。」

「え?あ?え?」

状況が飲みこめずに素っ頓狂な声を出してしまう瑞穂。

そしてそれに気付き、慌てて口を塞いだ。

「瑞穂さんが授業中に居眠りするなんて珍しいね。体調でも悪いの?」


瑞穂に話しかけるこの少年。

名前は北條 総一(ほうじょう そういち)。瑞穂のクラスメイトにして幼馴染。

そして彼は、伊集院家(瑞穂の家)と並ぶ名家、北條家の跡取りでもある。


「大丈夫よ、ちょっと寝不足なのかも・・・・・・」

「あんまり無理しないほうがいいよ。」

「ありがとう。」

一言、礼を言うと瑞穂は教室を出て行った。

「・・・・・・・・・・・・・」

総一はその後ろ姿を黙って見送った。



「はぁ・・・・・・・・」

瑞穂は一人溜息をついた。

授業中に居眠り、とんだ失態である。

終了後に起こされたので教師には気付かれなかった・・・・・からといって良い事など一つもない。

それともう一つ・・・・・・

「痛っ・・・・・・」

昨日の戦闘で受けた傷が痛む。

由香里達には大丈夫などと言ったが、実際はあまり大丈夫とは言えない怪我だった。

「琴乃さんが無理する理由が良く分かりますわ。」

瑞穂は誰に言うでもなく呟いた。

由香里の前ではあんな事を言ったが、自分も同じ様な事をしている。

「冷たい人・・・・・・・」

瑞穂はあの時琴乃の事をそう言った。

(それは私の方ですね・・・・・・・・)

瑞穂は心の中で改めて自分の言った事を恥じた。

ギィ・・・・・・

「!?」

突然ドアの開く音がしたので、瑞穂は慌てて振りかえった。

そこにいたのは総一だった。

「やっぱりここに居たんだね、瑞穂。」

「ど、どうして私がここに居るって・・・・・・」

「ほら、瑞穂、昔から悩んだりするとよく空を見ていたから・・・・・・だから屋上かなぁって・・・・」

照れくさそうに笑う総一。

しかし瑞穂は慌てて顔を反らす。

「わ、私は別に悩んでなんか・・・・・」

「嘘だね。」

総一は瑞穂が喋り終わる前にそれを否定した。

「なっ・・・・・なんで・・・・・・」

「瑞穂、絶対に無理してるでしょ?」

「私は無理なんか・・・・・・」

してない。と言って否定したかったが、何故かその先の言葉が出て来ない。

「私は、私は・・・・・・」

「瑞穂・・・・・なんでそんなに無理ばかりするの?もしかして、家の事?」

総一がたずねた。

「・・・・・・・・・私はいずれ伊集院の家を継がなければならない。でも、総一や本堂君とは違って、私は女だから・・・・・女だからって嘗められるわけにはいかないの。そんな事したら伊集院の名に傷を付けてしまう。」

総一はただ黙って瑞穂の話を聞いていた。

「そんな事はあってはいけないの。だから・・・・・・私は人に弱みを見せたくないの。いいえ、見せてはいけないの。だから、私は一人で出来なきゃいけないのよ。」

「そんな事はないよ。」

総一は静かに言った。

「瑞穂は今だって一生懸命やってるじゃないか。きっとみんなだって分かってくれるよ。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

それを黙って聞いていた瑞穂が唐突に総一に抱きついた。

「えっ!?ちょ、ちょっと!?」

「うっ・・・・うっ・・・・うっ・・・・うっ・・・・」

慌てる総一だったが、瑞穂の口から漏れる声を聞いてただ黙って瑞穂の頭を撫でた。



まもなく休み時間も終了する頃の屋上に、瑞穂と総一はいた。

「さっきの事は、他言無用だからね。」

やや顔を赤くしながら、瑞穂は総一に言った。

「わかってるよ。絶対に誰にも言わない。」

総一も照れくさそうに微笑んだ。

「じゃあ、私は先に行くから。」

瑞穂はそう言って、ドアを開けた。

「ありがと、総一。」

出て行く瞬間、瑞穂は小声でそう呟いた。

「どういたしまして。」

そして総一も小声で呟いた。

それから間を置いて、総一も屋上を後にした。



時間は跳んで深夜。

とあるビルの屋上。

そこから街を見下ろすコウモリのような異形。

『ふふふ・・・・・・・』

不気味に笑う異形の背後に新たに二体の異形が現われた。

一体はまるで獅子の如き姿をし、もう一体は巨大な犀の如き姿をしていた。

『やあ、「大将」に「中佐」じゃないか。僕に何かご用かい?』

コウモリの異形は軽い口調で、二体に話しかける。

『ふん、「道化師」。お前が知っている【仮面ライダー】とやらの情報を渡してもらおうか。』

『大将』と呼ばれたライオン型の異形が、『道化師』と呼ばれたコウモリ型の異形に強い口調で言った。

『別にいいけど・・・・・なんでまた?』

『当然、闘う為だ。我等の同朋を何人も倒していると聞く。それだけ強いなら是非とも闘ってみたくてな。』

そう言って拳を鳴らす『大将』。

『ゴオォォォォォォォォ!!!』

『中佐』と呼ばれたサイ型の異形が大きな遠吠えを上げる。

『俺もコイツもやる気満々って事だ。』

『へぇー、それなら・・・・・はい』

そう言うと、『道化師』は何処からかボールのような物を出して、『大将』と『中佐』に投げた。

『感謝するぜ。』

一言そう言うと、『大将』と『中佐』は姿を消した。

『「大将」と「中佐」か・・・・・・面白くなりそうだ。』

『道化師』は怪しく微笑むと、翼を広げて夜空に姿を消した。



ここはリセッターの本拠地【夢幻館】。

その内部にある【主の間】。

そこには三人の人影が。

「珍しいねぇ・・・・・君たちと一緒に呼び出されるとは。」

気だるそうな声を出すルーク。

「あーら・・・・・なんで貴方がここにいるのかしら?確か謹慎くらったってマキナから聞いたけど?」

嫌味ったらしい口調でルークに話しかける人影。

声からするに女性のようだ。

『ケケケケ・・・・・・まったくだぜ。なんで俺様がお前らと一緒に呼ばれるんだよ。』

別の人影が、不満タラタラと言った口調で言った。

一応男性の声だが、どこか機械的な声だった。

「お前ら・・・・というのはどういう事かしら?まさか、私がルークと同じだとでも?」

『その通りだ。』

いがみ合いになる両者。

「あーあ・・・・・そのまま二人で戦って同士討ちでもしてくれないかねぇ・・・・・」

ルークが小声で呟いた。

『「何か言いました?」』

「別に・・・・・・。」

一見すると、普通に話しをしているように見えるが、三人はお互いに敵対心を剥き出しにしている。

殺伐とした空気が【主の間】に流れる。

そこに。

壁の宝玉が緑色に輝いた。

そして全員が跪く。

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

『「「ははっ!」」』

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

「はっ!噂は聞いています。最近、我らの事をかぎ回っている奴がいると・・・・」

ルークが話すが、それを遮って女性の声が割り込んだ。

「しかし、所詮は人間。我らの事を探るなど不可能な話。」

だが。

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

『「「!?」」』

主の言葉に全員が驚いた。

「しかし、それならばビショップの仕事では?」

ルークが進言する。

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

「いいえ、僕は謹慎を解いていただけるのであれば・・・・・・」

ルークはそれ以上の事は言わなかった。

『しかし、主様。それでは【中核計画】に大幅な遅れが出てしまいます。』

「じゃあ、君は脱落だね。」

『なんだと!!』

「ルークの言う通りね。やる気がないなら止めなさい。」

ルークと女性が同時に言った。

こういう時のみ息が合う。

『チッ・・・・・いいよな、お前らは。【神器計画】と【仮面計画】はさぞスムーズに進んでいるんだろうな?』

「チッ・・・・・」

「くっ・・・・・」

皮肉たっぷりに返され、二人は言葉を失う。

二人の反応から察するに、スムーズに進んでないらしい。

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

『「「ははっ!総ては主様とリセッターの為に!」」』



つづく



次回予告

ついに出現する上級ディメンター。

その力の前に窮地に陥る青龍たち。

そこに現われる五人目の仮面ライダー!?

しかし、事態は思わぬ方向へ・・・・・・

次回 仮面ライダー青龍 第9話「上級ディメンターと五人目の戦士」



新キャラ

北條 総一(ほうじょう そういち)
年齢:18歳
おとなしい性格。伊集院家と並ぶ北條家の後継ぎで瑞穂のクラスメイトにして幼馴染。勉強・運動神経ともに良く常にクラスの上位にいるが少々影が薄い。普段は他人に見せない瑞穂の苦しみを知る数少ない人物でもある。


ディメンターファイル05

『TYPE−03』カラス一等兵
カラスに似た容姿をした下級ディメンター。
飛行能力を持っており、上空から急降下して獲物を襲う。また、羽は鉄のように固く手裏剣のように投げて使用する事もできる。会話能力はない。



プラスマイナス
2006年12月17日(日) 21時29分03秒 公開
■この作品の著作権はプラスマイナスさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ

どうも、プラスマイナスです。
今回は瑞穂ツンデレ化?でしたが、ディメンターとリセッターがそれぞれ不穏な動きを見せ始めました。
そして次回はいよいよ五人目の戦士が登場する・・・・・のか?

〈返信〉

>トト弐世さん

ポーンとルークの秘密。それについてはもう少し先の話ですね。因みによく言われる仮面ライダーのカテゴリーで言うと、ポーンはバイオ系。ルークはメカニック系。ナイト、ビショップ、クイーンの三人はベーシック?系みたいな感じです。

リセッターという組織が大きく見えてくださったなら幸いです。ですが、実は幹部は冒頭の少女マキナやラストの二人のように『六戦駒』だけではないんです。

六戦駒は個性派揃いです。クイーンは組織内ではやや異端の穏健的な性格の幹部です。故に、ルークとは特に仲が悪いわけです。


>カラスさん

お褒めいただき光栄です。

幹部は個性派揃いで、全員我が強いので任務によって手を組んだり組まなかったりみたいな感じです。

ナイト、実は誰よりも先行して登場していました(第2話)。ナイトという名の仮面ライダーはもう実在しますが、ここはチェスの駒をモチーフすると決めた時から覚悟していたので、どうかお付き合いください。

ビショップは六戦駒の中でも特に暗殺や殺人を専門とする幹部で、第4話の噂話に登場する仮面ライダーも実は彼だったりします。
というか、地味に噂の五人のライダーが全員登場してたり・・・・・・

では、第9話でまた・・・・・

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