仮面ライダーナスカ #8「静かであり確かな狂い〜It is quiet and a certain going mad〜」
一枚の葉っぱが風に乗り




僕等の街にやって来た




だけど、なんにもしないで




僕等の街を去って行った




僕等は風を追いかけた




綺麗な緑の、たった一つの葉っぱを捕まえる為だけに




僕等は風を追いかけた




その先にあるものが見たかったから




でも、僕等は




葉っぱの行く先を知らなかった────












最近、ボクは姫野ちゃんと話す時、違和感を感じる。
あの時からかな?由里香ちゃんも同じライダーだって分かってから。
「あ、アリサちゃん・・・・ここの生活、楽しい・・・・?」
「・・・・え、あ、うん!それはもう大家族みたいで毎日楽しいよ!!」
とか。
「姫野ちゃん・・・・手伝・・・・おうか?」
「え、いい・・・・・・ううん、お願い・・・・するね」
とか。


家族のはずなのに、なんだか、自由を感じない───













お久しぶりです。天音アリサっす。

うん。実に今日はいい天気だ。


12月7日
県民の日、孤児院のみんなは公園へ遊びに行っていたり、別の街に行ったりして殆どいない。
院長も別の街に行こうとしている子供達に付き添っていて、今孤児院にいるのは、きっと寝ている姫野ちゃんだけ。
まぁ朝の6時台だから無理もないっちゃあないけど。

「うー・・・・・・・・んっっ────!」
お日様の恵み少々、余計なもの少々を思いっきり体に浴びて、ボクは静かに、そして力強くスタートを切る。

いやぁ、実に喜ばしいことだね羽を伸ばすって言うのは。
にしても羽を伸ばすって言葉誰が考えたんだろうね?羽を伸ばして鳥は楽になるのかな?なんだかそうは思えないんだな。


人は飛ぶ鳥を見て「自由でいいな」と言う。けれど、鳥にしてみれば、飛ぶことは生きる為の単なる必須スキルでしかない。
故に、飛べない鳥は生きることは出来ないのである。
今まで、鳥が生きるホームフィールドとしてきた空ではなく、完全にアウェーの地上を征した事があっただろうか?

ないよね。

人に翼が生えていない理由を現実と幻想の狭間で言わせてもらうと、ただ単に生物の分布バランスを合わせる為だと・・・・・・
誰の哲学だろう・・・・・・?誰かが言ったのかな・・・・・?



ていうか、話が飛躍し過ぎちゃったね。反省反省。
とにかく、昔の人のメタファーはよくわからないのね。



そうそう、最近携帯買って貰っちゃいました。何時までも姫野ちゃんの携帯にお世話になる訳にもいきませんから。
などと言って交渉した結果、こんな欲張りなボクなんかの為に院長が携帯を買ってくださった訳ですよ。
身寄りの無いボクを引き取ってくださったり、携帯電話という人生のオプション的な存在を買ってくださったり、
もうあなたには感謝の心でいっぱいです。

こういう休日はラッキーなことがありそうだって言う平凡でのほほんとした思考がいつものボクの心境であるべきものだって最近やっと分かってきた。
ドールとかいう怪物じみたのに追い掛け回されてる事が正しいなんて思いたくも無い。
常に脳内フル稼働なんて出来る訳が無い。
出来たりそれが正しかったりしても絶対にしたくない。
だってこの上なく疲れるんだもん。いつまでーも変なことに頭使いっぱなしでさ。

そりゃボクだって人だもん・・・・・?
?←コレがついたのはどうしてだろう?

まいっか。今日はあのマイも「好きにしちゃってください」って言ってたしね。( ̄ー ̄)


今日はこの街を歩いていこうと思う。
リポートできるほど”街を歩く”なんて経験はなんか知らないけどないし、
ボクだっていろいろ見てみたい好奇心旺盛なティーンエイジャーだしね。←自分で言うか・・・・orz

と、携帯をおもちゃにしながら開き直ってみる。

とはいえボクもこの街の代表選手的建物の場所ならある程度覚えたよ。そこいらの範囲なら道案内・・・・・


「?」

マ○オっぽい服装の上にジャケット着ててデイゴの花をかんざしにした女の子が
(・.・ ) ( ・.・)←こんな風に左右にあるショウウインドウで憧れの品が両方あって目移りしている感じになっています。


ふと、その子はボクの方を見て走りよって来た。
手前でちょっとずつスピードが落ちている=ボクに何か用があるみたい。
少しだけ気の引けたボク。それは相手に対して失礼にあたるからすぐ立て直そうね。ほらそれっぽい構えしてるからそれから。

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・」
ボクは簪の花を見てこの事態を予想するべきだったかもしれないと今は思ったりたまにする。

「くまあ、まあやいびいが?」

( ・◇・)?

「くまーまーやいびーが?」

はい?え?え?何語?
「あの・・・・すみません・・・・どこのお国の人ですか?」
あぁっ!ストレートに言い過ぎた!!
「道んかいまゆとーやびーん」
ダメだ。質問に答えられてないと思う。
「えと・・・・も、も、も、もしもーし・・・・」
「くまぁ・・・・・まぁ・・・・やい・・・びーが?」
母国語を話す度にどんどん前のめりになって行っているんだけど気のせい?
わぁ大丈夫!?
「ちょっとキミ、ほんとに大丈夫!?」
「あぬ・・・・わっさ・・・・い・・・びぃん・・・・」
倒れちゃったよ!!どうしよう!?えーと、えーと、落ち着けぇ、ボク。最後の言葉は何だ?

わっさいびーん

くまーま、やいびーが、わっさいびーん
くまーま、やいびーが、わっさいびーん

くまーま、やいびーが、わっさいびーん!!




おちつけてなぁいぃ。(;_;)( ;_)( ;)(  )(; )(_; )(;_;)o(;△;)o










て言うわけでね姫野ちゃん。
自体は王道的ギャルゲーみたいな展開になったわけなんだよ。分かってほしいが半分、分からなくていいが半分の微妙な感じ。
「うん。それで、この子は?」
「疲れきっちゃったのかな?急に倒れたんだ」

さっきのでいごの花の子は簪を机の上に置いて、孤児院のボク達の部屋に寝かせています。
そう、いつもお馴染み、『ワケあり』です。

「なんか言ってた?」
「くまーま、やいびーが、わっさいびーん!!って」
「え・・・・・?」
しまった、アレをつい声に出してしまった。


\\\////
  ¶ ¶
  ¶ ¶
  ¶ ¶   ←これはわさび
  ¶ ¶
 \ /


どうでもいいよ!!しかもぜんぜん似てない!!


「ねえアリサちゃん。ひょっとして疲れてる?」
「え?」
「なんて言うか・・・・・最近のアリサちゃん、精神が不安定だよ?」
「ボク、なんかおかしい?」
「ううん、そういう事じゃないの。ただね・・・・」

「ただ?」

「なんか、思い出したのかなって・・・・・・」




姫野ちゃんは、ボクの精神が不安定だと・・・・・言って・・・・・き・・・・・・不安定・・・・・
言われてみれば・・・・・・・最近ボクは行き当たりばったりって言うか・・・・・身も蓋もないって言うか・・・・・・

ここ最近で、ちっちゃい出来事の記憶は断片的に取り戻している。
だけど、強く印象的な過去を思い出したって事はない。

話す事でもないと思うけど、例えばこんな事。



「どうしたの?」
ボクは泣いている子供を目の前にしていた。その子はこう言った。
「おかあさんとはぐれちゃったぁ」
ボクよりちっちゃい女の子だった。
「泣かないで。わたしが、お姉ちゃんが一緒に探してあげるから」
一瞬、本当にボクの記憶か疑った。ボクは自分の事を”わたし”なんて言った事はない。
姫野ちゃんには「どうして自分の事を”ボク”なんて言うの?」と聞かれた事があった。
自分がなんで”ボク”なのかは、”ボク”自身にもわからない。
でも、あの日目覚めた時から、”わたし”とは言わずに”ボク”と言った。



いつも、目を閉じてそれを思い出す時には、その疑問があった。

その度ボクは、静かな不安に覆われる。




考えると、考えるから、考えなくても・・・・・・



ボクはやっぱり、つまづいている。



嘘ついてゴメン。”話したくなかった”だ。





「・・・・・アリサちゃん?」
「ふぇ?」
姫野ちゃんの声で、ボクは過去から引き離された。
「前言撤回。アリサちゃんやっぱり変」
撤回されちゃった・・・・・

がばぁっ
さっきまで寝てた人が急に起きたもんで、驚かずにはいられなかった。
「・・・お・・きた・・・・・」
半目でとろけている印象のその子は、辺りを見渡した後、今の目線ぐらいに置いてある机の上の簪に目をやった。
静かに半目のまんま、というかけだるそうに半目のまんま簪の所へ向かっていく。
ゆっくり、そしてなんだか危ない足取りで。
簪を手に取り、慣れた手付きみたいなんだけど、どこどなーく冴えてないと言うか、力の抜けていると言うか・・・・・。

簪のセットを完了したら何故か割と直立に立った。簪付けると精神安定する系?(どんだけぇ〜)

ん?あら?後ろへどんどん倒れて・・・・・

「えっ!?」
っていった頃には
「はぎゃあっ!」
って叫びながらその子は倒れていた。この状況は何さ?
「あいたたたたぁ・・・・・」
抽象的とはいえ、初めてこの子が発するまともな日本語が聞けた気がする
ライダァー チョップ !\(0\0)___/☆)0°)// ←ボク
失礼なこと言っちゃあいけないよ。

あ、ようやくお目覚め・・・・
「ふあ・・・・・どこっすか?ここ?」
「こ・・孤児院です」
どうして慌てているんだ?ボク。
「・・・・・あっ!」
なんだろう?次はどんな言葉が飛び出して来るの!?
「・・・・・あれ?」
あれっ?て・・・・こっちの台詞だよ。
「ど、どうしたの?」
「何してたんすかね?あたし」
これまたこちらの台詞っす。ボク等キミが謎過ぎて落ち付いていらんないっす。

えと、じゃあ聞こうか・・・・
「・・・・・誰!?」
「ふあ・・・?」
「名前は・・・・?」
「あ・・・・あたし、丸宮まるみや・・・・奈央なお・・・って言いますハイ」
最初に言っておく。間違ってもどっかの食品メーカーの娘さんじゃあない。
「丸宮奈央ちゃん・・・・・?」
「・・・・お名前は・・・?」
「あ、天音アリサです・・・・」
「立川姫野です・・・・」
なんとなくギクシャクしてるのは承知の助。試しに・・・・・

ぱんっ!!

「ふわあっ!!」
手を奈央ちゃんの眼前で叩いてみたら、やっぱりしゃきっとした。
「ふ、ふあ、わっさいび〜ん・・・・・」
だからそのわっさいびーんって何!?
「・・・・立てる?」
「あ、あい・・・・すみませんです・・・・・」




でもなんだかんだ言って、この空気が一番心が落ち着くの。






「・・・・・・ホントにありがとうございまっす」
「いいって。なんか・・・・えー、なんでもない」
奈央ちゃんの話を整理すると、
奈央ちゃんは一昨日から故郷の那覇を出て、だいたい四時間前にここ東京に着いたらしい。
あぁ、沖縄弁って奴なんね・・・それ・・・・。
なんで上京したかというと、「夢に目覚めた」とか言って両親の了承を経て一人で・・・ここまで来たらしい。
その間の宿泊所とかどうしたんだろう・・・・・?いや、その前によく許したね、親。
なんだか色々ツッコみたい所あるだろうけれど、話が余計にややこしくなるから今回は控えてね。

はい。説明終わりっす。


「奈央ちゃんの夢って何?」
「クリーニング屋を開くことっす!」
「・・・・どして?」
「どうしてっすかね?」
全然考えていない御様子。大丈夫かね?深く考えられないのが14歳ならでは。
「でも、あたし綺麗なものが大好きっす!!真っ白なものが大好きっす!!心を篭めてじっくり綺麗にしていくことが大好きっす!!」
「へ・・・へぇ・・・・・・」
服って真っ白なものばっかりじゃないんだけどね・・・・・。



「・・・・・あ」
ぽかんと口をあけて、今度はどうしたの?奈央ちゃん。
「今何時っすか!?」
タダイマノ時間ハ、午前9時23分デス。
「マジっすか!?」
マジデス。(・3・)〜♪
「きゃーっ!ギリギリっす―っ!!」
「何に・・・?」
「工場見学っす!!」
工場見学? ヘ(゜Д、゜)ノ ヘ(。□°)ヘ エッ??
「急がないと間に合わないっすーっ!!」
らしい・・・・・。ちょっとよく分からない子だ。



ジャケットを急いで着て、大きな音を立てて扉を開けっぱ  なしにし  て走っ  て  行っ   た   あRE?
「Aリ・・ ・ ゃN・・・・あリSAtyあ・・・・・・・NE・・  SIた・・・ ・?』
か4いNaぁ    ん
か ・・ HEADアタマ   変だ ・・・ ノイ

掛かっ
MEの前・・ ・  ・・   奈2も・・ 
 ・・  ・ 見栄な・  ・い・  ・・・






「アリサちゃん!?アリサちゃん!!」



「ぁっ!?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・色々わかんなくて知りたいことたくさん出来た。けどそれがはっきりとわからない。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・・」
「大丈夫!?」
唯一はっきりしている疑問があった。


「今何が起こった!?」


「なにって・・・・こっちが聞きたいよ!」
気が付くと、手の位置は床の上でボクの膝の横辺りにあった。
「・・・・・・・・・一体何だ・・・・・・今の感覚・・・・・」

ありのまま、感じたままにボクに起こった出来事を話そう。

「・・・・・なんか・・・・目の前が、急にパズルみたいにバラバラに映って・・・・そしたら・・・・姫野ちゃんの声が・・・・変な風に聞こえて・・・・」
「どんな風に・・・・・?」
「・・・・・よくわかんない・・・・・ただ・・・・言葉になってなかった・・・・・」
「・・・・そしたら?」
「そしたら・・・・意識が捻れるみたいになって・・・・息出来なくなっちゃって・・・・頭の中、おかしくなって・・・・・それで・・・」
「・・・・わかった。もういいよ。ごめんね」
ごめんねの意味が分からなかった・・・。



ボクは、一瞬だけ心の拠り所を失った気がした。





すると、
「!」
今度は感じたことのある感覚だ!

・・・・・・・・・
奈央ちゃんだ・・・・・ちゃんと工場着いたんだ・・・・・・・・え・・・・ドール!?
あれ・・・・・でも奈央ちゃん結構冷静だ・・・・・・って・・・・あれ?動かない・・・・え、え?ええ!?倒れちゃった!?
なにあれ!?何の機械!?ボクの・・・・って言うか、マイのアレに似てる!?
<おっっしゃああああ!!取ったどおおおおおおおっ!!>
?誰の声だ?声と連動してドールが勝ち誇っている・・・・・。


「───ぁっ!!」
今のヴィジョンを信じるとしたら、うわぁ・・・・ボクの休日どこいったぁ?ってことになるねぇ。

しょうがないなぁっ、姫野ちゃんに今見たヴィジョン=事情を話してLet's GOだ!!






・・・・姫野ちゃんまで付いて来るとは思ってなかったよ・・・・・・。
いや、姫野ちゃんに事情話しちゃったからだと思うんだけどね。なんで話しちゃったかなぁ・・・・・・・(・_・。))
それはそうと、どうしよう、今何所にいるだろう?あっ、そうだ!こういう時こそ携帯電話だ!

さっき奈央ちゃんが寝ている間に、電話番号確かめちゃった・・・・・
あのね、偶然奈央ちゃんの携帯の着信音鳴っちゃって、でたら奈央ちゃんの親で、
話がごっちゃにな・・・・・ううん、ごめんなさい。勝手に見てゴメンなさい。本当ゴメンなさい(。_。;) ゴメンネ

090・・・・

『はいもしもし丸宮です』
「奈央ちゃん!?今何所にいる!?」
『ふえ・・・・?なんであたしの名前知ってるんすか?』
「アリサだよ!ほらさっき一緒にいた!」
『・・・・・アリサ・・・さん・・・・あ』
「思い出した!?」

『どうしてあたしの携帯の番号を!!?』
「あ〜ごめんなさいごめんなさい!勝手に見てごめんなさい!ごめんなさいごめんなさい!産まれてきてすみません!m(T-T)m ホントウニゴメン」
『いや、そこまで謝らなくても・・・・・』
「で、今何処!?」
『え?えと、今工場に着いた所なんすけど・・・・・』
「工場の名前は!?」
『えと・・・・』
「じゃ、じゃあ、そこから動かないで!むしろ五十歩ぐらい下がってボク達を待って!!」
『へ!?』
聞く限り拒否ってる反応。と言うかボクもボクで答えを聞いてない。
「とにかくそれ以上工場に入りこまないで!信じられないかもしれないけど、その・・・・ヤバイものがあるんだ!!」
『え・・・・・・・・え?』
「動かないでね!?動かないで分かった!?」
『えは、は、はいっす!!!』


奈央ちゃん離して、ドールを何とかしなくちゃ!
「あ、アリサちゃん、待っ───」
あら?何時の間にか姫野ちゃんの声が聞こえなくなっちゃった・・・・・。
でもそんなの関係ねえ!そんなの関係ねえ!ってくらい気にしてはいなかった。


「ど、どうなってんすか!?アリサはん!!」
何時からボクへの呼称が関西弁になっちゃったの?
「奈央ちゃん───ふえっ!?」


午前9時46分、工場に着きましたよ。



わーい・・・・・なにあれぇ・・・・?巨大な飛行怪物ぅ・・・・。

『「でっかい鷲!!」』
二人揃って、マジで!?
巨大な鷲はアコーディオンの蛇腹の部分みたいな構造の羽をその構造に順じて動かしている。
その羽を全開に広げ・・・・わわわわわわわわわこっち来たああああああっっ!!
伏せろーーーーーっ!!


うわ・・・・ボク等の後ろの建物は、中央に穴空いてる・・・・ぽっかりと・・・・うそでしょ・・・・・。
はっ!早く奈央ちゃん逃がさないと!
「やばい、やびよ!?逃げよう!!」
一瞬変な口調になっちゃったけど気にしている暇はない。急いで奈央ちゃんの手を引いて・・・
「駄目っす!!工場の中の人を見捨てる訳にいかないっす!!」
あ、手が離れた。奈央ちゃん!?

奈央ちゃんは、そのまま工場の中へと走り去って行っちゃったよおおおおぉぉぉぉぉぉ・・・・・・o(T△T=T△T)oジタバタ

もう、しょうがない!最後の手段だ!



腹の辺りに手を当てて・・・・

出てきたベルトに向かってボクはこう言うんだ。


「変身!!」
『Spin up!!』
そう、後はいつも通りのセオリー。
『Henshin!!』

もしもヒーローショーなら、ボクの役の人はこういうだろう・・・・・

仮面ライダーナスカ、参上!!

最もボクは名乗りなんてヒーローじみたことはしない。 ( ̄_ ̄)


それよりも、あのでっかい鷲どうしよう・・・
よし、でっかいならでっかいでその分的が大きい。
ダガーレインを放った───けど
「あらっ?通り過ぎちゃった。もう一回!」
ダガーレインもう一発!当たらない!!
「ええっ!?すり抜けちゃう!」
どうしたものか。倒す方法がないじゃないか!
<あっ!なんだオメエ!?邪魔すんな!!>
向こうから声が聞こえた。
と、同時にでっかい鷲が突っ込んできたああああっ!!




───あれ?すり抜けた?
あぁ、そういう事か。わかったぞ。

その後、鷲は戻っては来なかった。





遅れて姫野ちゃんが到着した。
「や、やっと着いた・・・・もう変身してる・・・・」
うん。
「悪いんだけど姫野ちゃん、戻ってて」
「えーっ!?せっかくここまで走って来たのにぃ!」
「ごめん・・・・院までじゃなくていいから、とりあえずここいらっから離れて」
「うー。わかった・・・・」
姫野ちゃんがだんだん拗ねていくのが分かる。映像付きの広○苑に「拗ねる」って単語で載せられるよ。
でっかい文字で「うぐぅ」って書いてやろうかい?

悪ふざけが過ぎたかな・・・・?

「あっ、そうだ!」
ボクは急いでメモ用紙を姫野ちゃんに渡した。
「姫野ちゃん、離れたら、携帯で書いてある通りに事を進めて」
「えっ・・・・・う、うん・・・・」
「ありがとう!」


信じてくれてありがとう。

口で言えたら・・・・・・・いいのにな・・・・・・・。




「おーい!なーおちゃーん!」
奈央ちゃんの奇怪な行動に少々頭を悩まされた。なんで行っちゃうかな?
とにかく連れ戻さないと・・・・恐らくは取り返しの付かない事になる。
休日にも関わらず頭をフルに活用し始めるボクがいた。
何回もやって来て余裕が出来たのは確か。

「!」
急いで変身を解除した。いた。いたよ。ドールだ!オフにしないと気付かれるねこれ。
ん?なんかベルト持ってる・・・・・”ということは”とボクはそっと全身を緊張させながら身を少し乗り出した。


いた。奈央ちゃん。あれ?工場の職員さん達は?
奈央ちゃんとドール以外そこには人はいなかった。

<だれだぁ?>
ドールの声かこれ!?えっ!?ドールって喋れんの!?
<おいっ!なんかこそこそしてて気持ち悪いんだよ!出て来い!!>
禍禍しいカラス・・?なドールが人にもわかるサインを放っている。と、同時にベルトを放り投げた。
痛っ!・・・・だけどボクにも1つ言わせて。一人の女として。


「キミにだけは気持ち悪いって言われたくないなぁ・・・・・・・!!」( ̄△ ̄#)
両手を上げながらも、そんな気なさそうな態度と声色でドールの前まで姿を見せた。
当然、驚く奈央ちゃん。ベルトはボクの足元にある。
「あ、あ、あ、アリッサちん!?」
小さい”つ”は余計っす。ベルトから離れるように前進する。
「もうっ!なんでこんな危ない事したの!」
「あ、危ないって・・・・それこっちの台詞っす!逃げて!本当にやられるっすよ!?」
「えぇ・・・?」
奈央ちゃんには助かる自身があるっぽい。

「そう言えば・・・・恐くないんすか?」
「最初はね。でも、最近慣れて来た」
<なにゴチャゴチャ訳わかんねえ話ししてんだ!!>
ドールは両腕から触手を伸ばし、
「ひゃあっ!!」
ムチのように叩いて奈央ちゃんを脅した。
カラスが触手出すなぁっ!!」
<うるせえ!!カラスじゃねえ!!フェニックスだ!!>
「どう見てもカラスだろ!!」
<だあああっ!!ムカツク奴だなあッ!!テメエから先に殺ってやる!!>
触手は両方ともボクの方へと向けられた。
「アリっつぁん!!」
・・・・・もう突っ込むのも嫌になって来た・・・・。


やや余裕を持って触手をかわして見せると、奈央ちゃんは更に驚いた。
「うそ・・・・マジっすか・・・・?」
マジです。










「10時25分・・・・に、なった!」
外待機の姫野が携帯メールの送信ボタンを押した。








〜♪
奈央ちゃんの携帯の着信音がなった。
「!?」
メールが入った!

「・・・・・・」
奈央ちゃんはドールの方に、何かを決心したような強い目を向ける。
ドールは完全にボク以外眼中に無い状況。これでいい。

後は、ドールに奈央ちゃんの方を振り向かせなければ・・・・

<だああっ!なにしやがる!!>
奈央ちゃんは、カラスのドールの死角を通り、ベルトをゲート裏に隠して・・・・・・・・逃げた。

「これでOK・・・っと」
<テメエこの野郎!!あのベルト持っていきやがったな!!>
「ベルトって何さ!?」
<とぼけんなあああっ!!>
おや?早くも効果発揮かな?
「言いがかりだよっ!!」

詰め過ぎた間合いを、一旦極度的に離した。

<おい!あの女は何処へ行った!!>
「逃がしたよ。それとさっき家族にメールいれるように頼んだ。その子にね」
<あんだと!?>
「メールには電話番号が書いてあってね、メールに書いた通りに行動してくれれば援軍来るよ」
<援軍!?>
「どうする?」
<どうするもこうするもテメエを殺って逃げるまでだあっ!!>
「そうくるか・・・・」

もう一度、ボクのベルトを体現させた。
「変身」
以下省略。


<うらあっ!!>
いちいちうるさいドールが一直線で触手を突っ込ませた。
ボクはその触手を掴み、離さない。
「逃がしたりはしないよ」
<テンメエエエエエエエ!!>
触手から電気が走ってきた。少々ピリッと来たよ。
「乱暴な奴だ・・・!!」
すぐさま離したボクは、ライダーキックの体勢に入った。
今回は片足ずつなんて面倒な連弾タイプにせずにいきなり両足でキックだ!

<おおおおおらあああああっっ!!>

うわっ!なんだ!?受けとめた!?
って気持ちが油断に繋がってしまい・・・・
「ぐわあっ!!」
ボクは軽々と弾き飛ばされてしまった。一筋縄じゃいかないか・・・・


やっといてよかったよ。




『止まりなさい!!』
<ああっ!?>
信じられない事に、ドールはぴたっと止まった。本当に止まった。予想外。
『ベルトを持って投降しなさい!』
<持ってかれちまったよんなの!!>



ヽ (´ー`)┌



「あれ?」
<あん?>
「ボクと戦ってる最中かな?あっちの方でなんか落としてったけど・・・・・・あっ!!」
ボクが指を指した方向にはベルトがあった。
<ベルト!!>
ドールは真っ先にそのベルトの方へと走った。

ボクは、その真逆の方向、ゲート裏へと走る。


あった。本物・・の奈央ちゃんのベルト!
急いでダガーレインを撃ちこみ、運命操作を行った。

間にあった!








<・・・・ニセモンじゃねえかこれえっ!!>
「奈央ちゃん受け取って!!」
今ドールがいる方とは反対の方向にベルトを投げ飛ばした。

投げた方向に、奈央ちゃんはきちんと立っていた。



<ああぁあああぁぁっっ!!>
溢れ出す怒りを顕にしたドール。




「ストレスがあんまりにも溜まってる状態だと、記憶力とか判断力とかって落ちるんだ」
<なんの話だああっ!!>
「これは人間だけじゃなくて他の生物も一緒だよ」
ドールとボクとの間にかなりの温度差を感じる。
「さっきの声のことだけど、アレも偽物」
<アレもかよ!?>

奈央ちゃんが携帯電話を出し、ボタンを押した。
『止まりなさい!!』
再度ボタンを押して、停止させた。

「携帯って便利だね。すごいや」
<テメエ何しやがった!?>
「奈央ちゃんはメールの通りに行動しただけだよ。ベルトをゲートの裏に隠して携帯で添付データの音声を再生してって書いてある通りにね
ここの工場の内面はある程度知っていた。ボク独自に行った事があって、そのときに一番最初にここに来た。
一応代表選手的な建物だからね。

ボクが自信満々に話していると、奈央ちゃんは・・・・
「あの・・・・・アリサさん、なんでこんな面倒な事を?」
「・・・・・・・・」


「アリサさん?」



「・・・・・・・・なんでこんな事したんだろう・・・・」



分からなかった。どうしてこんな七面倒くさい事をしたのか。
そう深く考えようとはしなかった。

あの時はそれが重要な事だったのかもしれない。
でも、今となっては、理由がわからない。理由がつくのを拒否している。


<おらあっ!!説明終わったかあああっ!!>
ドールの怒りに満ちた叫びで、ボクは我に返った。

「と、とにかく変身して!」
「え、ええっ!?」
なんで戸惑うかな・・・・・?分かってるよ?そりゃキミがライダーだってのは大分前から。
「あっ、はいっす!」


奈央ちゃんのライダーベルト(付けるタイプだからレプリカかな?)は、バックルのすぐ横に、穴が開いている。
奈央ちゃんはベルトを装着し、ジャケットの胸ポケットから、鍵のような物を取り出し、バックル横の穴に挿し込み、回して横に倒した。

『Lock out!!』

「変身!」

『HENSHIN!!』

バックル中央が回りだし、光に包まれた奈央ちゃんはライダーへと姿を変えた。




「うわっ・・・・・・なんだか、いつもと違うっす」
そうだった。あの時『装着者の力を増幅させる』ってタクト振ったんだっけ?
「一応タクト振っといたよ」
「あ、ありがとうございまっす」
<何時まで待たせんだよテメエ等はよおおおおおおっっ!!!>
カンカンに怒っている。
「もう待たせないよ!」
「はいっす!」
<じゃあいいんだな?殺っていいんだな!?>
「奈央ちゃん。もう一回でしとめよう!」
「はいっす!!でもちょっと待ってください」
奈央ちゃんは立て掛けてあった鉄棒を持った。するとその棒が見る見るうちに立派そうな武器になった。棒という概念は変わらない。

「はああああっ!!」

ドールに向けて、武器を思いきり投げつけた。

<ぐおわあっ!!>
どうだ!ダメージは大きい!何せ貫いているのだから。
「回転!」
指示をすると、その通りに武器は回りだした。あっという間に、ドールの身体を突き抜けた。
「今っす!!」

言葉にすぐさま反応して、ライダーキックの体勢に入る。
「ライダーキック!」
『Rider kick!!』
今度は、回転を加えて───!!外してなるものか!!

「はああああああっ!!!」

ドウッ!直撃だ!!
<うぐああああああああっ!!>
キックは、ドールを貫いた───









その後の話。
「今日からここでお手伝いをさせて頂く事になりましたっす!丸宮奈央っす!!」
なんでか奈央ちゃんがここのお手伝いさんを希望しちゃって、ボクは恩人扱いされて、まあ色々賑やかになって。
ちなみに奈央ちゃんは大分前に紹介した、弓村紗奈ちゃんの部屋に泊まる事になった。紗奈ちゃんは大喜びで・・・・

はい。現在に至るっす。(・ρ゜)








「精神が不安定だよ?」

「やっぱりアリサちゃん変」


変・・・・・かな・・・・・ボク・・・・・

丸宮奈央と言う人物が現れて、ちょっとだけ、姫野ちゃんとに家族らしさが戻った・・・かなって思う。

でも、違うのかな?

やっぱり、血が繋がっていないと家族って言えないんだろうか?

自分の記憶を失って、初めて考える家族の意味。

でもその前に・・・・・



「・・・・・・・」


なんて言うのかな・・・・・互いに気を遣い過ぎてるのかな?




姫野ちゃんの方を向けなくなってきている・・・・・・。




この休日、ボクは羽を伸ばそうと思った。

でもそれは違った。

ボクはただ、”虚ろになる事”から離れられないでいた。離れる勇気が無かった。だから逃げていただけだった・・・・。

その弱さという事実を、謝ったメタファーで言葉にした。ただそれだけ。

けれど、それは、ボクは・・・・と、考えたり、思いつめたりすると、すぐに言い訳を探し出してしまう。



ボクは自由なんかじゃない。
ずっと地に足を付けたままではいられない。
誰かに支えてもらいたい。それを誰に向かっても口に出して言えない。
その理由もわからない。



考えると、考えるから、考えなくても・・・・・・



ボクはやっぱり、つまづいている。
Preciouse
2007年07月28日(土) 09時27分53秒 公開
■この作品の著作権はPreciouseさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
I'm Preciouse
お久しぶりです。本当にお久しぶりでございます皆様。すみません、大変長い間ほったらかしにし

ておりました。
本当にすみません。

この間、私も物書きとしてのスキルを上げていた次第でありまして、その結果が今回の「ナスカ」

でございます。
構成面に関しましては、本当にあまり成長出来ていません。
なので、責めて文体に関して力を入れさせて頂きました。

7でも言ったと思いますが、奇抜な表現が随所に散りばめられております。
反面、小ネタで進んでしまった間が残っている事も反省しています。

でも、今回は一応、アリサの不安定な心境を表現したつもりではいます。


あまりここを長くする訳にはいかないので、本日の花言葉。

デイゴ・・・夢

これOnlyです今日は・・・・。
いきなりこれを見て、話がごちゃごちゃで分からなくなるのを防ぐ為に、設定にあらすじを入れた

り、今までのを改良して再投稿をするなどの処置をしたいと思います。

>zeroさん
話の構成がごちゃごちゃな上に、ものすごぉく間を開けてしまってすみません。
一応、アリサの精神上の問題なのです其処は。


See you bye

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