仮面ライダーTHE DARK AGE 【6th Stage/Shadow Freak】 |
邪悪は蔓延り、正義は跋扈する。 太陽は罪人を包み、聖人を焼く。月は獣を滾らせ、人を惑わす。 憐憫と軽蔑は意を持って人を刺し。愚行と賢明は相対にして紙一重にある。 人間は創生と滅亡の輪廻を果てども芽生え永らえる。 教会の様な豪華なステンドグラスが囲む巨大な空間の中。 紅い絨毯を敷いた大階段の前で少女が書を片手に歌うように朗する。 「即ち、妹よ。人は学ばぬが学ぶ事を止めぬ。記し、残し、繋げ、辺境にして正常たる時代の歯車を回す。 まるで万華鏡の様だ。あれは鏡のパターンが同じだから同じ動きしかしないが、その極彩色は一瞬一瞬毎に形を変えていく。 時代も同じ様に文明の栄華と衰退が繰り返されるのだ。」 「ではお姉様。私達は栄華の黄昏に堕ちた過ちなのですの?衰退の門出に咲いた歪みですの?」 堂々たる少女の声と、透き通るような少女の声が交差する。 もう一人の少女は階段の横のイスに座り凛とした姿で姉に問う。 「今はまだ分からぬ。しかし我らが何れの産物だとしても世に為すべき事を我らは成すだけだ。」 「お姉様が世界に何を望み、何を行うのか楽しみですわ。」 二人の少女は哂い合う。 それでも―――――――人は彼らと慣れ合う事も無く、知り合いながら生きている。 雑踏蠢く休日の昼間。 そびえ立つビルが作りだす影と合間を縫って大勢の人々が行き交う。 眼に見えるのは平和そのものの午後の風景。 平和故に人々はほおっておいた。ここに死は存在しない信じていた。 だから警察が現場に現れたのはそれから一時間後であった。 眠るように電信柱に横たわっている浮浪者風の男にブルーシートを掛けられた。 周囲は騒然となり、沢山の制服警官が黄色いテープの内側で野次馬にあれこれと注意を促している。 その中で何人かの私服警官が渋い顔をしながらうろついている。 そんな中一人の男がのっそりと黄色のテープを潜って入ろうとした。 「誰だ貴様は?誰の許可を得て。」 近くにいた若い私服警官が咎めようとした時、男は無造作に胸の許可証を手で持って突き付けた。 黒髪に隠れた眼がギロリと若い刑事を睨む。 「お前の上司さんの許可だ。」 石場である。黒いコートを着たずんぐりとした筋骨隆々の肉体は野生の熊のような威圧感を醸し出す。 しかし若い刑事はたじろく事も無く許可証に目を配らせた。 「お前エスか。」 途端に刑事は不快な感情をそのまま表情に出し石場を見上げた。 エスとは石場達の所属部隊スマイルズの俗称であり現場の警察にとっては嫌悪感を禁じえない単語であった。 真面目に働いている現場の人間にとっては、急成長の企業のガードマン風情が自分達以上の捜査権を得て 事ある毎に事件に介入してくるのは我慢ならなかった。 「成金の犬が何のようだ。」 「事件の匂いに誘われてな。鼻が利くんだよ。」 刑事の皮肉を年長者らしい落ち着いた態度で切り返した。 その遣り取りに若い刑事はチッと明らかに聞こえる形で舌打ちをして眼を逸らす。 流石に咎めようかと石場が動いた時、間延びした声が掛けられた。 「よぉ、石場ぁ。」 トレンチコートを着た如何にもベテランと言った感じの刑事がこちらに手を振っている。 ボサボサの髪に無精ひげを生やしニコニコと愛想笑いを浮かべながらおぼつか無い足取りで駆けてきた。 彼は若い刑事の隣に立つとポンポンと背中を叩き、親指で来た方向を指した。 「お前さんはここはいいからサ、あっちで事情聴取しててもらえる?どーも俺だと怖がられちまってさー。」 反対側の手でバリバリと髪を掻きながらぼやく。 若い刑事は少しだけ嘆息すると、はいと短く答えて去って行った。 改めて石場と向き合ったコートの刑事は苦笑した。 「よっ、石場。相変わらずシブい顔してんなぁ。」 「久しぶりだな森下。捜査中に邪魔して悪い。」 森下呼ばれた刑事はひらひらと手をぶらつかせた。 「大方凍死だろうって話だ。昨日は寒かったしなぁ、外で毛布無しはたまったもんじゃねーよな。 ま、検死の結果待たなきゃいけないけど十中八九お前が思っているような事件じゃないから、すぐ済む。」 ふむ、と石場は頷き遠く事情聴取に向かった若い刑事に目をやった。遠くで何やら若者に聞き込みをしている。 「俺相手に一歩も引かずに犬とはな。あの若いの中々根性の据わった奴だ、多少捻くれてはいるが。」 石場の呟きに森下は、うーんと唸った。 「正直こっちは肩身が狭いね。しかし上がゴチャゴチャやったせいで現場は馬鹿にされて、たまに真面目にやっても見向きもされない。 挙句の果てにはお前らみたいなのが支持されて、ここの警察組織を解散する議論もされてるってなれば少しは捻くれるかな。」 森下のぼやきに石場は少し顔をしかめた。 「だったらお前が締めなきゃいかんだろう。お前はこんな事で屈する奴ではないだろうに。」 「いやぁ、俺はもうとっくに諦めてるよ。今は辞め時の見極めかな。」 眼の下に浅黒い筋を際立たせて森下は呟いた。きっと彼も何もしなかったわけではあるまい。 しかし、長年そびえ立つ上層部の壁は積もり積もったヘドロのように拭い切れるものではなかったのだろう。 だとしても石場には今の森下の姿を少し、見たくなかった。その視線に気づいた森下は自嘲気味に笑った。 「何だい、インターハイのライバルの今の体たらくに幻滅したかい?だがな、悪いけどこれが現実なんだよ。」 「だが・・・いや、すまん。」 おどけて見せた友人の姿が妙に痛々しい。昔と今では表面には出てないだけで二人の間に少し溝があるように感じる。 何だかんだで上手くいっている自分が急に申し訳なくなって、石場は頭を垂れた。 「だから何でお前が頭下げるんだよ。ヒデェのは寧ろ俺だ。どの面下げて刑事名乗ってんだって話だよ。」 「娘さん、元気か。」 もはや聞いていると居た堪れなくない。石場は無理やり話題を逸らした。 すると森下はぱっと笑顔になった。 「ああ。なんでも自分の担当作家の人気が出てきたってんで大忙しなんだと。昇給するとか言ってたな。羨ましい話だぜ。」 「そうか、それはよかった。」 「これもお前のお陰だ。あの作家ちゃん紹介してくれたのもお前のツテだったしな。」 「それは違うさ。きっかけは与えたがそこからはあいつ等二人で頑張っていったんだ。人気が出たならそれは全部あいつ等の実力だよ。」 先ほどまでの重苦しい話題とは違い、今では少し空気も軽くなっていた。 やはり年を取るとそこはかとなく暗い話題しか出なくなるものだろうか。 「所でお前さんのトコの若い連中は?」 「ああ、今日は非番だ。それでお前に相談があって来た。」 「はいよ、今日は何だい。」 空気が解れたところで石場は森下へ今日の本題を告げた。 「やっぱり俺は茶色ですね。茶か紺かってのは雅か艶かって事で、茶色にはより趣きを感じるんですよ。」 莱穂が真剣な眼差しで呟く。 「成程、非常に興味深い見解ですね。しかし紺色の高貴さこそ上流階級のある種の優越感と言いますか、自らの品格をも高めてくれる 効果をもたらしていると僕は推察しますね。やはりご主人さま気分をより味わうならば、紺ではないでしょうか。」 それに八雲が冷静な判断で切り返す。 「ふむ、シチュエーションは、山の中にひっそりと建つ貴族の血を引く老紳士・・・その傍らにはうら若きメイドの少女・・・。 この場合は茶色。」 「そうです。そして大都会の真ん中にその力を鼓舞せんとばかりにそびえ立つ現代の宮殿。そこに召抱えられるは一流の使用人たち。 こういう時は紺色なのですよ。」 「お前ら、もう黙れ。」 ティーカップに手を掛けてカタカタと揺らしながらアッシュは呻くように訴えた。 現在彼らはとある喫茶店に足を運んでいる。丸テーブルを大の男三人組で囲んでいるのは普通なら中々異様な光景である。 しかし場所が場所だけにそれも気になる事はない。 「御帰りなさいませー、ご主人さま♪」 「いってらっしゃいませー、ご主人さまー☆」 ここはゴシックローズ、八雲の行きつけのメイド喫茶である。 メイドのレベルの高さに加え料理の旨さと、カウンターでほほ笑むマスターの粋なキャラも人気なガサナキ市の穴場スポットである。 今日は三日前の出動の際に置き忘れていた八雲の荷物を取りに来る、だけのはずだったのだが何故か男三人で ティータイムを洒落込む事になってしまった、おまけに。 「やはー、モンブランですにゃんっ。どうぞ、アッシュさま☆」 「あ、あの・・・ガトーショコラお持ちいたしましたにゃん、ご主人さまぁ・・・こ、これでいいのかな、莱穂?」 「ショートケーキ運搬任務、予定所要時間内に完了。これからずっと、ご奉仕するにゃん。」 何故か付いてきたレヴリアクター三人娘までメイドの恰好で自分達に接客し始めている。 店に着いた途端ライムがメイド服を着て見たいと駄々をこねてしまい、それにイリスもミュウも乗っかってきたのだ。 恐ろしいのは店に子供用のメイド服がきちんと用意されていた事だ。アッシュが問いただしてもマスターはにこやかに流した。 この世には力だけでは、どうあっても解き明かせないものがこの世にある事を彼は感じるのだった。 現在ライムは小豆色のシンプルなメイド服、イリスはピンク色に彩られた白いフリルのアニメ系メイド、 ミュウは黒を基調としたゴスロリ調のメイド服を着用しそれぞれお盆を手に近くに立っている、しかも何故か全員ネコミミ装備である。 まじかで見る機会の少ない少女のメイド姿に周りの好奇の視線が集まったがアッシュが全部睨みかえすと客は慌てて目を逸らした。 そんな事はお構いなしに莱穂と八雲はメイド服の定義についてあれこれ論議していたのだった。 「ライムちゃん、お部屋をお連れしますって言ってみて。」 「ん?いいけど何で?」 「やめてくれミュウ。ちっ、どれを選んでも何かのネタに引っかかるのか。」 アッシュとしては当たり障りのない服を選んだつもりだったのだが、 どうあがいてもオタクの記憶の琴線に引っ掛かってしまうようだ。 「うーん、可愛い子は何着ても様になりますねー。敢えてピンク色というファンタジーメイドを選ぶ莱穂クンもチャレンジャーですね。」 「さっきの話と矛盾するかもしれないですけどメイ喫にはメイ喫の楽しみ方がありますからね。ささ、イリス隣に座って。」 「アファマーティブ・・・ですにゃん。」 顔を赤らめながらも可愛く小首を傾げながらケーキを机に置き、莱穂の左隣の席にちょこんとイリスは腰を降ろした。 ライムとミュウもケーキを置くとそれぞれの共生者の隣に腰かけた。 (お姉ちゃんっ。今だよ、今!) (へっ?) 突然頭に響いてきた念話にイリスはライムの方を向くと、彼女がくいくいと親指で莱穂を指していた。 (あーんもう、だーかーらっ!あーんってして貰うかして上げるか、ドサクサに紛れてどっちでもいいからやっちゃえ!) 「ふ、ふえぇっ!?」 突然のライムの提案に思わず声に出してイリスは立ち上がってしまった。 驚いて皆がイリスの方を向く。 「どうしたの?」 「あ、いえ何でもないですにゃん。」 何とか気持ちを落ち着け再び席に座ったが胸中は穏やかではない。 俯き加減でちらりとライムを見ると彼女がジト目で見つめてきた。 (ちょっと待って、急にそんなの恥ずかしいよぉ。) (やらないとお姉ちゃんの事一生チキン呼ばわりするよ。) (そんなぁ。) まさかこんな事になるとは予想していなかったイリスは心の中でぐるぐると悩み続けた。 が、最早逃れられないと感じ覚悟を決めた。こうなったら破れかぶれである。 「あ、あのご、ご主人さま!」 顔を真っ赤にして莱穂を見上げる。突然呼ばれた莱穂が、ん?とイリスを見つめる。 憧れの視線に見つめられ声が引っ込みそうになったが何とか押し出す。 「じ、自分は、はうっ、あーんがしたいでありますにゃん!」 遂に言ってしまった、しかし緊張しすぎて何故か軍人口調。 莱穂は首をかしげてキョトンとしている。どうやら意味を掴みかねているようだ。 慌ててイリスはフォークでガトーショコラをさくりと削るとそのまま莱穂に差し出した。 「あーんですにゃん!」 そこでやっと意味がわかったのか、莱穂はぽんと手を鳴らしニッコリ笑った。 「あー、はいはい。あーん。」 ぱくっ。 (いよぉっしゃぁーーー!おりゃぁーー!!) (イリス・・・ぐっじょぶっ。) 「ひ、ひわわぁ〜。」 突然頭の中に気合の入ったライムの歓声とミュウのエールが響いてくる。 イリスは顔が火照ってさらにさらに縮こまってしまったが、突然顎を触られぐいと上に引き上げられた。 眼を見開いて前を見ると右手にフォークを持って莱穂がニコニコ笑っている、まさか。 「お返し。はい、あ〜ん。」 「あ・・・あうあ・・・。」 ぱくっ。 一瞬の出来事だったので覚悟してなかった。口にフォークを滑り込まされ、口にほろ苦いショコラの味が広がる。 (え?え?これ、莱穂とか、かかかかか間接、はふっ。) イリスの思考は、ぼふっとオーバーヒートしてしまった。 「うっそー!莱穂さんてば、ダイターンッ!」 「カムヒア?」 ライムは口に手を当て大げさに驚いて、ミュウはよくわからない言葉を口走った。 当のイリスはお風呂上がりの様なとろんとした顔のままでゆらゆらと頭を揺らして呆けている。 くるりとライムがアッシュの方を見上げる。眼を逸らしかけたがじーっと迫る視線に漢は耐えられなかった。 「やるのか?私もやるのか?」 「アッシュ様、どーゾにゃん☆」 アッシュは心の中で漢の涙を流した。 「あれ?僕等もしかして空気?」 「ケーキ、ウマウマ、にゃん。」 「うん、オッケーよ。」 ファイルや雑誌がが混在する机の上で女性が紙束を手に満足げな声を上げた。 電話や人々の声が引切り無しに響き渡りオフィス内を様々な音が駆け巡る。 ガサナキ市の高層ビルのワンフロアを丸ごと貸し切って運営されているとある雑誌編集部である。 机の前には黒髪を小ざっぱりと短く切り揃え、ジーンズにワイシャツと言うラフな格好にも拘らず利発そうな印象を醸し出す女性がいた。 「初回掲載から十二回分に書き下ろしが二本、対談にあとがきも全部揃ったわ。初版は取り敢えず一万部予定してるわ。」 「あー。」 「ウチみたいなマイナー雑誌としてはコレ結構冒険だけど、私は絶対売れるって信じてるから。」 「いー。」 机に置かれたA4サイズの茶封筒に紙束を戻すと視線を左に移した。 そこにも女性が座っていたがこちらはかなり対照的な出で立ちで気の無い返事をした。 「値段は税込みで850円よ。発売日の詳しい日程が決まったらまた教えるから。」 「うー。」 「それから烏丸書店でのサイン会も計画してるわ。デスクからもゴーサイン出たし、何より書店側からの要望なんだからね。」 「えー。」 背中を軽く曲げ何所か調子が悪そうに相槌を打つがさっきから視線が下向きで何所か虚ろである。 黒髪の女性は少しカクっと呆れながらも持ち直した。 「アンケートの子達からの反応もいいし、この前も文芸雑誌で取り上げられたじゃない。自信持って一つ成果出しましょ。」 「おー。」 「ねえ、ちょっとアンタ。」 「かー、うぐぇッ!?」 遂に黒髪は堪忍袋の緒が切れ、立ち上がって翠髪の襟元を掴んだ。 「さっきから人の話聞いてんの!?」 「千早ちゃん苦し、うぐっ!!」 その瞬間翠髪の女性の顔がびくっと痙攣し口元を手で押さえる。 「ぎもじ・・わりゅ・・・い」 「はッ。るーな、まさかまた!?」 千早はイスからるーなを引っぺがし首を掴むと一目散に走り出した。 「どいてどいてー!」 編集部内にバタバタと走る音が響き渡る。千早はるーなの首根っこを引きずりながら大急ぎでオフィス内を駆けていく。 途中何度もぶつかりそうになったり他人の机のファイルを落っことしたりしたが構うものか、一大事なのだ。 「ぢばやぢゃん〜、ぐるじいよぉぉ〜。」 「我慢しなさい!もうすぐだからっ!」 涙目で訴えるるーなに檄を飛ばし千早は大急ぎで女子トイレに駆け込んだ。 「やれやれ、また始まったよ。」 「るーな先生のアレ?ホント毎回懲りないよねぇ。千早ちゃんも担当とは言え大変だ。」 他の編集部員が苦笑いを浮かべて事の顛末を見守った。 千早は個室にるーなを叩きこむと急いで後ろを向いた。 「う、うぐ、うぐ、うぐぐげ、うぐえぇぇぇぇッ!」 るーなの絶叫が限界に達し、ばっと千早は耳をきつく塞ぐ。 「ッ――――――――――――――――――――――(自主規制)―――――――――――――――――――――ッ。」 唯今、閲覧上表現が大変困難な状況が展開されました事を深くお詫びいたします。 暫く此方の展開でお待ちください。 「ハッピーバレンタインー♪お兄ちゃんっ、イリス頑張ってチョコ作ったんだよ。ほえ?無いじゃんって? もう、ここにあるよぅ・・・チョコソースを掛けてぇ・・・チョコレートはわ・た・ ―――――っ、お待たせしました。では、続きをどうぞ。 「アンタって奴はホント何回言ったか分からないけども。」 わなわなと千早は怒りに体を震わせる。 「何で毎度毎度来る度に二日酔いなのよ!!しかも今朝も飲んだでしょ!?どれだけ酒好きなのよ!?」 事が終わり、迷惑をかけた人へ謝り元の席に着くとさっそくるーなは怒られた。 他の編集部員は毎度の事と笑い交じりに遠巻きで見守っている。 「るーなは最初からクライマックス。」 そんな中でも、るーなは水を片手にきゅぴーんとキザっぽい笑いを浮かべ親指を立てる。 がっと首を掴まれ睨まれた。 「ごめんなさいは?」 「ごめんなさい、悪かったです、許して下さい。」 しゅんとるーなはしょ気てしまった。涙を浮かべながら上目づかいでちろっと千早を見るが怒り心頭の彼女に再び下を向いた。 るーなは色白というよりは青白く今にも倒れてしまいそうで、半分だけ開けた隈付きの眼は何所か刺々しくより印象を暗めにする。 でろんでろんに伸ばし放題の淡い翠色の髪は首のあたりで真っ黒いリボンで縛ってはいるものの座っていると床に付くほど長い。 真っ黒なジッパー式トレーナーはよれよれで、紺色のワイドパンツもサスペンダーを垂らしっ放しでだらしない事この上ない。 「くへへ、でも単行本出ちゃうんだ。もう私達御終いだね。」 気味の悪い笑いを浮かべながらるーなはブーツ同士をぶつけて鳴らす。 「何でそういう発想になるのよ。」 「初めは皆珍しくてて寄ってきてもハイエナみたいに食べ終わったら捨て逃げするんだ・・・・死にたい、マジ死にたい・・・。」 一人で頭を抱えおおうと唸るるーなに対して千早は嘆息し机に頬杖をついた。 「馬鹿じゃないの。しかも達って何よ、私まで一緒?」 「作者と担当は一心同体って前に言ったよね、千早ちゃん。一緒に・・・堕ちよ?」 「もう、しっかりしてよ。何時も言ってるけどアンタにはまぎれも無く本物の才能があるの! 雑誌の短編だけじゃなくて、長編の構想だって十分面白かったわよ?何時になったら前向きに仕事する気になるのよ。」 懇願するように腕を掴むがるーなは俯いたまま視線を逸らす。コンビを組んで一年は過ぎているのに彼女は未だに鬱なままだ。 雑誌の連載記事担当として中々芽の出なかった千早にとってるーなは正に青天の霹靂だった。 紹介された際に読んだ彼女の短編にあった粗削りだが確かな可能性を見出し、千早は誰よりも早く彼女を自分の雑誌に呼び込んだ。 以来、千早とるーなは雑誌の連載小説を二人三脚で進めていき、処女作となる本の刊行まで漕ぎ付けた。 今では会社でも千早の活躍は注目されている。成功させれば彼女の評価は著しく上がるに違いない。 だがそれよりも、同じ不遇の思いをしてきたと言う、るーなの才能がこの世の中に認められる事が嬉しかった。 余りにも人間性に問題があり過ぎて誰もが匙を投げていたようだが千早は諦めず邪険にされながらも根気よく付き合った。 その結果今では絶対の信頼関係を築けた、のはいいのだが。 「才能?何ソレ美味しいの?人生なんてツマンネ。飽きた、寝る。」 相変わらず彼女のうつ病は治らない。だらんとるーなは隣の机に突っ伏してしまった。 対外的な事は今まで自分がやってきたので問題だったがサイン会ともなると話は別だ。ファンに何か悪い影響を与えないといいのだが。 「兎に角いい?今回はアンタも私も正念場なの。一心同体だって言うんだったら私の我が侭にだって付き合いなさい。 まだ決まってないけどサイン会の時はそれなりの格好をさせるから。」 「ふわぁーい。」 「まったく、着飾れば美人だって言うのにコイツは。」 実際彼女の自宅で下着姿で寝そべっているのを見た時ははっきり言って自分が女であることを忘れて見入ってしまった。 羨ましいだとかそんな感情よりも先に、彼女の美しさに思わず息を呑んで魅せられてしまったのだ。 モデル並の抜群のスタイルに、グラドル並の巨乳と美尻と艶めかしい括れ、雪の様な真っ白な肌に長い翠色の髪が絡みついて 激しくエロティックだったのを覚えている。 そして一番驚いたのは彼女の目だ。普段は髪に隠れているので気がつかなかったが左目が茶色なのに対し右目は橙色をしていた。 加えて未知数だが確かな文才、こんな事を彼女に言うのもどうかと思うが彼女は本当に神秘的で何所か浮世離れした存在に見える。。 目の前でだらしなく寝そべっているのは、人間ではなく生まれてくる場所を間違ったか神様に落された天使なんじゃないかと思えてくる。 (って、んなワケあるかいっ。) 自身の中でキラキラと美化されたるーな像をぶんぶんと振り払った。 そう、そんなわけはないのだ。先ほどの一件もある。こいつが天使なら世の人間の殆どは神か仏だ。 「ほら、るーな。立ちなさい、そこ他人の席なんだから。今日はもういいから帰って休みなさい。」 「うう〜ん、千早ちゃんはー?」 「私はまだ仕事よ、あ、それとこれ今回のアンケートの集計だから眼を通しといて。ついでにファンレターも一緒に。」 そう言って机の紙の山からクリップで纏まれた葉書サイズの紙束をるーなに渡す。 「でも今時珍しいわね、読者の感想全部に眼を通すなんて、わぁ!?何よ!?」 突然椅子から崩れるようにるーなが千早に抱きついてきた。 「ちょ、ちょっと離しなさいってばこら、え?」 「ごめんね、千早ちゃん。」 それだけ囁くとるーなは腰を上げ、椅子に掛けてあった自前のコートを剥ぎ取るとよたよたとふら付きながら出て行った。 「何なのよ、まだ酔いが抜けてないの?」 不審顔でるーなを見送った千早は再びデスクに目を落とした。体にはまだるーなにしがみつかれた時の感触がまだ残っている。 服の上からでもはっきりと分かる彼女の柔らかな体の質感が少し胸中をくすぐる。 (何・・・考えてんのよ私はっ!) ぎゅっと自分の胸を抑え衝動を抑え込む。 最近ますます酷くなっている。いけないのに、彼女の傍にいるのはただ仕事の為だけで、 でも私の本心は彼女を求めて。 「よお、お前この前の話。何か分かったかライダーの奴。」 「ぜーんぜん。向こうさんガード硬くてさー。門前払いだったよ。」 後ろからの突然の会話にはっとなり千早は我に返った。 はあはあと息が切れている、危なかった。 振り返ると机を一つ挟んで同僚達が談笑していた。確かMT社に突撃取材を敢行するとか言ってたか。 少し前から出始めた謎の怪人と戦っていると言う噂だが実際この目でその戦闘を目撃したわけではない。 数日前のモールの大崩壊事件にも何か関わりを持っているそうだが、これも真相は明らかではない。 興味はある事にはあるが、今はそんな事に構っている暇ではない。 「・・・仮面ライダー、か。」 千早はそれだけ呟くと再び机に向かった。 扉の影から千早の様子を観察していたるーなは無言で離れた。 左右にブレながら廊下を歩くるーなは羽織ったコートのポケットに右手を突っ込む。さっきから着信の振動がしている。 携帯を開け相手を確認すると少しため息をし電話に出た。 「「俺だ。」」 「何。」 暗くてやる気がないのは変わらないが先ほどとは打って変わった乱暴な声で応対した。 「調査の件ならもうそっちに任せたでしょ。現段階で送れる情報はもうないわよ。」 「「本はどうなった?」」 電話の向こうから低い男の明るい声がする。何時もと少し調子が違うし、会話が若干かみ合わない。 近くに部外者がいるのだろうか。だとしたらそんな時に何で電話を掛けてくるんだ。 疑問は湧いたが向こうの質問には答えることにした。 「今の状況だと単行本は問題なく出るから。それから今月号のアンケートのデータは批判傾向が前回より1.5%減少。 次はC−2タイプで執筆中だよ。後、遅れていたR−3タイプの文章構成プランが出来たからアンケートと併せて確認をお願い。」 「「ああ、わかった。ちょっと待ってくれ・・・問題なく出るってさ・・・それから今月も・・・ああ、うん・・。」」 一旦電話口から声が離れ、誰かと談笑する声が聞こえる。 聞き覚えがあると思ったが、すぐに思い出せた。 (それで、心配になってアタシに電話?まだ直接掛けられてないんだ。) 「すまない、娘さんは元気か?だそうだ。」 「石場さん、そいつに自分で確認しろ根性無しって言っといて。」 「・・・特にないんだな、わかった。もういいぞ、それじゃ仕事頑張ってくれ。」 そう言うと一方的に電話は切られた。 チッとるーなは舌打ちすると、がさがさとポケットを探り中からアンケートの束を取り出す。 再びよたよたと歩きながらそれを流し読みをしていく。 途中まで一枚一枚捲っていたが、面倒臭くなってパラパラと雑に捲りしまい直した。 「先生の文章感動しました、か。何時か発狂させてみようかなこの娘。」 るーなは世間が言うような埋もれていた小説家ではない。文章を通して人間心理を操作する実験を行うスマイルズの隊員なのだ。 荒事の多いスマイルズの中でも数少ないインドアな仕事だが、中々長期的で根気のいる仕事だ。 文章の性格から表現技法に至るまで全てをパラメータ化し作品として世に送り出し反応を見て、さらに書き続ける。 今では彼女は駄作だろうが秀作だろうが全て計算して作れる上に、人間を意のままに動かす事も可能だ。 加えて彼女はもう一つ実験を並行して行っている。それが担当の千早との関係だ。 石場を通して紹介された時は気づかなかったが付き合いが長くなる内に彼女の隠れた性癖を発見したのである。 所謂彼女は陰性のレズビアンだったのだ。発見した時は少々驚いたが利用出来ると感じ、実験の追加を求め受理された。 今や千早は自らの良心と欲望の境界で葛藤している。勿論この段階で留めさせているのはワザとだ。簡単に落としては面白くない。 「くすくす、ちょっと抱きついただけであそこまで興奮しちゃうなんて。弄り過ぎちゃったかな?」 彼女を家に招待した時もワザと下着で過ごしたが本当に面白かった。食い付きが良すぎて危うくあっち側に引きずられる所だった。 こんな事やってる時点で引きずられているのかもしれないが問題はない。重要なのは彼女を完全に手籠めにした後だ。 自らの力で彼女をトップに押し上げ、さらに手広く展開させれば報道面でもメイプルテック社を後押し出来るように仕向けられる。 それだけの力が自分にはあるし、今や社長も全幅の信頼を置いてこの活動を支援してくれている。 「くくく、あははは。」 別に彼女は自分の昇進だとか、世界征服だとかそんな事に興味はない。ただ実験がしたいだけだ。 誰にも気づかれず、地下に潜りこんでいるような場所から気づかないうちに人を支配する。 マリオネットのような人々が幸せそうに毎日を過ごすのを想像するだけでたまらない。 その手始めとして意識改造した人間は今や手の平の上で悶える正に自らが望む人形そのものだ。 「ごめんね♪、千早ちゃん。」 誰にともなくるーなは呟くと再び着信した電話に気づいた。 またかとうっとおしく思いながら耳に押し当てた。 「「来たぜー、仕事中かー?」」 先ほどとは違う少し甲高い少年の声が聞こえてくる。その声にほっとした笑みを浮かべた。 「もう終わったから大丈夫だよ、カノンちゃん今どこかな?」 「「玄関のとこにいるぜ。」」 「もう、寒いんだから中に入っててもよかったのに。」 「「いいよ、外で待ってる。」」 電話を切ったカノンは白い息を吐きながらビルを見上げる。 両手に紙袋を抱えベンチに座り続けて待ち続ける。 「はァーッ、さぶ。」 カノンは伸びをしながらぼんやりと呟いた。 深い緑色の軍人か海外のエリート校の制服を思わせる高級そうな服に身を包みベレー帽を被っている。 帽子から溢れ出たスミレ色の長髪はきちんと手入れが行き届いており、後髪部はしっかり三つ編みにして纏めていた。 白いニーソックスに包まれた足をふらふらと揺らしローファーの靴同士をぶつけ、まだ半ズボンの季節ではなかったなと考えた。 ビルに遮られて亀裂の様に覗いている空を見る目は琥珀色に輝く。 まるで少女のような少年だが、そこには意志の強さよりも猛禽類の様な獰猛さを湛えていた。 「おまたせー、ひゃう〜。」 突然変な声が降ってきて視線を前に戻すとげっそりとした様子のるーなが立っていた。 袖口と襟元に白いファーが付いた紫色の長いコートを着ている為普段から悪い顔色がさらに悪く見える。 ニコニコ顔の筈なのだが何所か引き攣っており、見下したような笑いになってしまっている。 「どしたぁ?」 「ふふ、さ、さぶいよぉぉ・・・コ、コーヒー頂戴〜。」 カノンは嘆息しながらも立ち上がって、紙袋をるーなに突きつける。 るーなは猫背のままぎこちない動きで紙袋の中を探り、ストロー付きの紙コップを取り出すとそのまま一気に中身を吸い出した。 「ううう、心まで沁みる温かさだよぅ〜。」 「安い女だなぁ。ほい、お釣りだ月子。」 ぐいっと手を突き出されたが。るーなはむーと唸った。 「あの、だからるーなだって言ってるじゃん。いい加減そんなダサいあだ名やめてよぉ。」 「テメェ如きがるーななんて洒落た名前持ってんじゃねーよ。月子で十分だ。」 やいのやいの言いながら、二人は雑踏へ歩き出そうとすると。 「ん?何だ、マジかよ。」 突然カノンが立ち止まり、ぼそぼそと呟き出した。 「どしたの?」 「おかっぱから念話が入った。車道をド頭イカれたヤローが爆走中だそうだ!」 その瞬間、るーなの顔がぎんっと引きしまる。 「カノン!」 「行くぞ!」 カノンの体が硝子の様に砕け散り、るーなの体に吸着する。 琥珀色の宝玉を湛える翠色のベルト状の虫が巻かれた。 ドゥン、ドゥン、ドゥン。 鈍く沈むように待機音が空気に響く。 るーなは両手を誰かを抱き止めるように広げ、右手を左胸の前に持っていき上にした手の甲に左腕の肘を乗せる。 左手の甲を前に、手の小指と薬指を閉じそれ以外で鉤爪を形作る様に曲げる。 「変身ッ。」 琥珀色の輝きが増し、ベルトから幾本もの触手が伸びる―なを包む。 だがそれは他のライダーと違い余りにも激しい。まるで彼女を喰わんとせんばかりに。 ぎゅるぎゅると彼女の体の大きさが増していき、びきっとひび割れるように金色のスリットが入っていく。 やがて彼女を包んでいた触手が形を成しそこにライダーを具現させる。 だがその姿は余りにも禍々しかった。 背中からは黄金色の四本の鋭い触手が生え、道路をのた打ち回り穴を穿っている。 右腕が異常に肥大化しており、緑の装甲と生物的な透明な琥珀色の爪からはぽたぽたと体液が流れ落ちている。 グルルルと口のクラッシャーから湯気と異常な唸り声が漏れる。 正に怪物であった。これこそがるーなが手に入れた、そしてるーなにしか使えない絶大なる力。 「仮面ライダープリエル、降臨ッッ!!」 ごうと緑の怪物が吠え、大気が揺さぶられる。 触手をマントの様に翻しながら近くに止めてあった緑色のバイクに近づく。 「行くよ、エバーグリーン。」 <<よっしゃ、ブチかますぞ月子!あ、誰だ?また通信かよ。>> カノンが脳内波長を通信に合わせる。 <<こらーっ!私の事おかっぱって呼ぶな言ってるだろー!ショートカットだー!>> いきなり耳をつんざく少女の叫び声にるーなはびくっと驚いた。 危うく跨ったバイクから落ちそうになる。 <<っ―――!耳元で騒ぐなアホがっ!言い方変えただけだろうが、何が違うんだよ!?>> <<煩い!ていうかさっさと来なさいホントに非常事態何だから!皆出てるんだよ!>> <<ツインテールと長いのも来てんのか?どゆこった。>> <<えっと、カノン君。そろそろ名前覚えて欲しいな。ツインテールって。>> <<長いの・・・地味。>> 通信に二人が割り込んできた。どうやら本当に二人も参加しているらしい。 こんな事は今までに一度も無かった、しかし。 <<お前らの印象つったらそれくらいしかねえんだよ。どいつもこいつもゴスロリじゃわかんねーよ。>> <<ひどっ!カッコイイからって調子にのってー!バレンタインにチョコ貰えなくても知らないぞー!>> 微妙に彼らの論点はずれていた。 その間にるーなはエバーグリーンを起動させアクセルを全開にして走らせだす。 歩道から車道に、翠色の牙が躍り出る。 「「お前ら、ちょっと黙れ。るーな、聞こえるか。」」 アッシュの声が響き、レヴリアクター達が押し黙った。 どうも彼も精神的に焦っているように感じられる。 「聞こえるよ、アッシュ。今どこ走ってる?」 「「三番道路だ。莱穂が四番から、八雲が一番から追ってる。」」 「アタシは二番か。でも何で皆で。」 「「数が多すぎるんだ。」」 「は?」 アッシュの呻くような訴えにるーなは素っ頓狂な声を上げる。 普通ヘッドピースは一事件に付き一体だったはずだ少なくとも今までは。 「「奴ら遂に本腰入れたんでしょうかね・・・バイク部隊投入してきたんですよ。多分結構いますよ。」」 「うげ、何ソレ・・・八雲さん内勁でどばーんって出来ないの。」 「「早いんですよ、コイツ等。しかも上手いことフォメーション組んでくるし。」」 「「るーなさん、取り敢えず早く来て!潰さないとヤバいんだよ!コイツ等の向かってる先が」」 莱穂が悲痛に叫ぶ。どうやら本当に緊急事態らしい。 るーなはさらにエバーグリーンの速度を上げて車道を疾走して行く。 嫌な予感が過ぎる。 「莱穂くん?何処なの?」 恐る恐る聞いたるーなは莱穂の返答に戦慄した。 「メイプルテックの本社、標的は俺達だ!」 ビル風吹き荒れる屋上。二人の人影が下界を見下ろす。 「ルーヴェイくん、こんな話を知っているかね。人は学ばぬが学ぶ事を止めぬ。記し、残し、繋げ、辺境にして正常たる時代の歯車を回す。」 「ジェイ、それはルクレツィアが言ったのかい。いや待てよ、その言い回しはテネレッツァか。」 男はサングラスをくいっと上に押し上げる。 「しかし残念だったネェ、彼らは気付いてしまったようだよ。」 青年は口元に微笑を浮かべた。 「いいや、これでいいのさ。我が同胞たちよ・・・さあ、行っておいで。」 それがたとえ深淵の底から延びた手でも、愛していると言うのなら私は逃げない。〜仮面ライダー THE DARK AGE〜 |
フォッケウルフ
2008年04月10日(木) 01時43分29秒 公開 ■この作品の著作権はフォッケウルフさんにあります。無断転載は禁止です。 |
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こんにちわ 感想を書いていなかった事を思い出したのでここで書かせていただきます。 メイド喫茶ですか・・・・。 似合っているのであればとやかく言うのは野暮でしょうけど、 子供の教育方針を間違えておられておりませんかw あ〜んってちょっとおいwって感じです。 今回の話でアッシュさんが本当に好きになったかもw >>>>「ハッピーバレンタインー♪お兄ちゃんっ、イリス頑張ってチョコ作ったんだよ。ほえ?無いじゃんって? もう、ここにあるよぅ・・・チョコソースを掛けてぇ・・・チョコレートはわ・た・ ちょっっっwwwwおまっwwwwおぇwwww! 非常にこの続きが気になってます。 ・・・・そう思っている時点で私の中で何かが終わったかも・・・ これ以上こわれる前に、撤退します。 それでは、次回の更新を楽しみにしています。 |
50点 | 深優 | ■2008-02-19 22:24:42 | softbank219044180070.bbtec.net |
メイド喫茶、堪能させていただきましたwww いやはや、フォッケウルフさんとこのレブリアクターたちは皆可愛いから、メイドが良く似合うこと似合うことw うちのメイドのレナさんなんて、もうメイドと呼ぶのもアレなぐらいアレな性格ですし・・・(苦笑 イリスちゃんと莱穂君のあーん合戦、微笑ましいですねぃw羨ましいぞちくしょー! さて、話は変わって新たなライダーも出現しましたね。 るーなさんは何とも恐ろしい内面を持ってますなぁ。よくこんな人をメイプルテック社は制御できるなw レブリアクターのカノン君はまさかの男の子!こんな可愛い子が女の子のはずがない(待て 蝶パワー型のプリエルの活躍は次回に持ち越しですが、どんな動きをするのか楽しみですwww 生体的なライダーってなかなか面白そうですし。 そして、敵っぽいのも徐々に登場。なんともサンホラちっくですね!いいぞ、どんどんやれ! とりあえず、ジェイクリッドとルーヴィエはJimangと領主様の声で再生しますねwww はたして、サンホラーズ(勝手に命名)の狙いは何なのか? メイプルテック社を狙ってきましたので、これからどんどん大掛かりな攻勢を仕掛けてくるのでしょう。 頑張れ、ライダーの皆!己の力とレブリアクターとの愛の力で(ぉ)撃退するのだ!! では、長々と失礼しました。 バレンタイン話ですが、ここはあえてサンホラーズ(まだ言うか)の面々からお願いしたいですね(欲張りな 色々と大変そうですが、ご無理のないように。おーるぼわーる。 |
50点 | イシス | ■2008-02-17 01:08:41 | 219-117-191-196.cnc.jp |
俺の感想、パート6!(6話的な意味で。5話の感想を飛ばすぐらいすごいらしい。らしい) 渋い雰囲気漂う中、イリスちゃんたちのドタバタ騒ぎは本当に心が癒されますなあ……(心の枯れた精神的老人の戯言) メイド服とかね、バレンタインとかね、たまらないよね、チクショウッ!(行き場の無い衝動) 全体的な流れとしては逼迫。戦いは激化の一途ですな…… 新しいライダー組も黒くて深くて引き込まれます超←重↓力↑。 「ばれんたいん」なる西洋東洋のちゃんぽん祭事にはこのひだり興味などありませぬが、強いて、敢えて、言うのならばッ、イリスちゃんっ……!狂おしいほどにイリスちゃんを選択っ……! 適当と言うかやりたい放題な感想で申し訳ありません。ひだりでした。 |
50点 | ひだり | ■2008-02-15 04:20:34 | p6071-ipbfp02takakise.saga.ocn.ne.jp |
世の為人の為、悪の野望打ち砕くダイターン3! この日輪の輝きを恐れぬならかかってこい! どうも〜、青嵐昇華でございます 携帯から失礼します >三人娘 >あーんがしたいでありますにゃん イリスちゃん・・・・GOODJOB!! 自分もあーんされたいでありまするにゃん! るーなさんReverseの間に入ったアレは最後の大事なとこお預けにされててクソワロタw あんまりノリノリだったんでライムちゃんかと思いましたがやられましたw ミュウミュウ(確定)もさりげないボケをかましてくれてナイスですw それにしてもこの娘達ノリノリである >ライダーズ ちょっw男三人、メイド喫茶で何話してんですかw 莱穂クンは私の中で大分イメージ変わりましたね〜 このギャップがまた魅力です アッシュさんはホントに大変だw 色んな意味で頑張ってください! 八雲さん語りますね〜w まさか初登場時点でメイド喫茶にいたとは想像できませんでした >るーなさん ちょっ、黒w 全て計算して弄んでいるとはなんと言うドS いや〜、大人の女性はえっちぃですなぁw いよいよ本格的な戦いになりそうですね いやはや目が離せませんね〜 バレンタイン企画ですかwむぅ、誰にしようか悩みます。 ここはあえて、アッシュさんの過去に関わるヤンデレの彼女に・・・・ って、さすがにまずいですねw それじゃ、ライムちゃんでw バレンタインということでウチもこんなことになってます 湊「バレンタインだね〜w」(にこにこ) 遼那「なんか嬉しそうね、どうしたの?」 湊「だって今日はチョ・・・・」 遼那「ないわよ。」 湊「・・・・(フリーズベント)」 絢斗「はぁ・・・・」 悠麻「その、なんだ・・・・食うか?」(抱えきれない程の貰い物) 絢斗「バッキャロォォォオ!!」(脱兎) 遼那「あれ、絢斗は?」 悠麻「夕日に向かって走っていった。」 遼那「むー、せっかく用意してきたのに・・・・。はい、これ、矢倉君の分。」湊「じゃ、勿体ないから絢斗の分はわたしが貰う〜w」 それでは青嵐昇華でした |
50点 | 青嵐昇華 | ■2008-02-14 23:54:25 | proxy3119.docomo.ne.jp |
どうもでっす、あぁ最近は寒いですねー。 では感想をば。 >真面目に働いている現場の人間にとっては、急成長の企業のガードマン風情が自分達以上の捜査権を得て事ある毎に事件に介入してくるのは我慢ならなかった。 確かにそうですわね。 こういう地味な確執が描かれるというのは面白いです。 「仮面ライダー」における警察って関係が曖昧ですしー。 >「やっぱり俺は茶色ですね。」 >「やはりご主人さま気分をより味わうならば、紺ではないでしょうか。」 空気を読まずに、ここはレザーの黒だと言ってみるw いや、やっぱり私は黒派です。 >店に子供用のメイド服がきちんと用意されていた ちょっと待てその店危ないぞ!? >「あー、はいはい。あーん。」 何だか保父さんっぽいなぁw >「ハッピーバレンタインー♪お兄ちゃんっ、イリス頑張ってチョコ作ったんだよ。ほえ?無いじゃんって?もう、ここにあるよぅ・・・チョコソースを掛けてぇ・・・チョコレートはわ・た・ きっ、貴様ぁぁぁぁあああっ!? こんなところで切るとは、鬼か悪魔かっ!? ちくしょう、俺のときめきを30倍にして返せぇぇぇぇええ……… と、トチ狂ってみるテスト(念のために言っておきますが、私にそういう趣味はございませんよ?)。 >「才能?何ソレ美味しいの?人生なんてツマンネ。飽きた、寝る。」 何というダメ人間。 とか思ってたら…… >文章を通して人間心理を操作する実験を行うスマイルズの隊員なのだ。 ちょ、えぇぇぇぇぇええ? 小悪魔だなぁ。 >まるで彼女を喰わんとせんばかりに。 さて、これは一体何を意味するのやら? >バレンタイン話 絶対領域が出てくれば、私はもう満足ですw |
50点 | YP | ■2008-02-14 23:24:49 | i121-112-239-198.s11.a028.ap.plala.or.jp |
合計 | 230点 |