仮面ライダーセレナ第伍話「一人天下/ニムブルモード」
これまでの仮面ライダーセレナは
 オッス!オラの名前はクロ!
 かつてE・Vに改造されたキメラさ。
 仲間に拒絶され途方に暮れていた僕は、偶然CCC団に拾われバイト感覚で手を貸していたんだ。
 でも、ある時特別なキメラを探すという指令を受けて偵察していた時、突然白いバイクから発射されたアンカーに捕まって、抵抗していた所を白いアーマーを纏ったコスプレ少女にフルボッコにされたんだ。
 なんやかんやで虫かごに詰め込まれた僕は、コスプレ少女の家で、コスプレ少女のベルトと仲良くなったんだ。
 その後は彼女の協力もあって虫かごから出して貰った後、バラ肉とレタスをご馳走して貰えた僕。
 いつの間にか研究所でバイトするかも知れない事になっていたのにはちょっと魂消たけどね。
 だが、そんな僕を待っていたのはガン見されながらの排便という羞恥プレイだった!
 それを何とか乗り越えた僕は、精も根も尽き果てて眠りにつくのだった。





―――――朝

 土曜日、学校は休みな朝。
 鳥もさえずる清々しい朝。
 私はカーテンから差し込んでくる日差しを浴びて、柔らかい敷き布団の上では無くやや硬い絨毯の上で、椅子の脚にしがみついた状態で目が覚めた。
 掛け布団代わりに被っていたタオルは部屋の隅で丸くなっている。
 どうやら寝ている間に蹴っ飛ばしてしまったようだ。
 取り敢えずゆっくり身を起こし、風呂場の前の洗面所に向かう。
 そこで歯を磨いて、顔を洗う。
 ある程度頭がスッキリした私は、朝食を摂りに居間に向かった。
 居間に着いたが、人の気配がしない。
「巻奈さーん!朝ご飯はー?」
 台所に向かって声を掛ける物の、返事がない、ただの台所のようだ。
「あっれー?居ないのー?」
 声を掛けながら台所に向かうと、その途中にある食卓の上に一枚の紙切れが置いてあるのに気付く。
『少し早いですが、研究所に行ってきます。
 夕飯までには帰るので、留守番お願いしますね』
 と書いてあった。
「ふむ、そう言えば昨日そんな事言ってたような」
 机に括り付けておいたクロも居なくなっていた事を思い出す。
 考えながらふとテレビの上の時計を確かめる。
 “9:30”だった。
 昨日寝たのが十時過ぎ位だったから、11時間
「うーん、微妙な時間だ。
 オロ?裏にも何か・・・」
 よく見ると、紙切れの裏にも何か書いてあるのが透けて見えた。
 ひっくり返して読んでみる。
『台所に菓子パンを用意してあるので、適当に食べてください。
 足りなかったら冷蔵庫の中の物を使っても良いですよ』
 との事だった。
 台所を覗くと、確かに籠に入った菓子パンが置いてある。
「まぁ、冷えたベーコンエッグ喰うよりかはマシかも知れんね」
 そう言いながら籠の中からメロンパンを取りだして頬張る。
「さて、適当に食べたらシャワー浴びるかな」
 そうぼやきながらメロンパンを飲み込んだ私は、冷蔵庫から牛乳を出してコップに注ぎ、一気に飲む。
「ぷはー!
 やっぱり朝はコレだね!
 さーてお次はどれを食べようかな〜」
 そうして少し迷った末、私は籠からクリームパンを取り出して囓るのだった。

***

 あれから籠に入っていた四つの菓子パンを全て平らげた私は、食べている最中に決めた通りに、風呂場でシャワーを浴びていた。
「♪〜♪〜♪〜〜」
 適当に鼻歌を歌いながらシャワーを浴びる。
 一応昨日入らなかったお風呂の代わりなので、体を洗い、髪も洗う。
 私の髪は銀色なので、ちょっとでもお手入れを怠ると、すぐに“只の白髪”に成り下がってしまう。
 だから、髪は念入りにケアするのだ。
 一通り終わると風呂場から出て、バスタオルで体を拭いた。
 更衣室に設置された下着入れからパンツを一枚取り出すと、それを履く。
 ブラジャーに関しては、残念ながら必要ないと巻奈さんが判断して買って貰っていないのだ。
 どうしても欲しい時は、何故か入っているサラシを巻く事になっている。
 馬鹿にしおってからに・・・。

 パンツを履いた私は、洗面所の鏡の前に立ち、髪に櫛を入れる。
 数分程髪のトリートメントを続けていると、髪が銀色のツヤを放つ。
 そして鏡の前で髪を“バサリ”とかき上げた。
(ふっふ〜ん、今日も私の髪は良い感じだぜ!)
 何かテンションが上がってきた私は、鏡の前でポーズを取り始める。
 普段は学校があるし、巻奈さんも居るのでこんな事はしないのだが、今日は誰も居ない。
 今、この家は私の天下!
 イッツ フリィーダム!!

 色々ポーズを取っている内にふと有る事に気付く。
 悩殺(だと私が思っている)ポーズを取っている時に強く思ったのだが、私にはどうしても足りない物が有るように感じた。
 主に胸。
 もっと限定して言うと、乳、乳房、おっぱい
 英語で言うと“bust”、読みはバスト。
 そして私のそれは何処までも広がる原っぱの如く平坦だ。
「・・・・・・」
 何だかテンション下がってきた・・・。
 巻奈さんと言い、柚乃っちと言い、どうして私の周りにはこう、おっぱいの大きい人が多いんだろう。
 でも巻奈さんのアレは人工物で、所長の趣味な訳で、つまり小さくても天然物の私の胸の方が色んな意味で勝っているのでは無いか?
 何処がと言われても困るが。
 偉い人が言っていた気がする、「貧乳はステータスだ!希少価値だ!!」と。
 や〜いや〜い、巻奈さんの人工おっぱ〜い!
「・・・・・・orz」
 何だか惨めになってきた。
 もうやめよ。
 将来の可能性に期待だ。
(勉強しよう・・・)
 取り敢えず、テスト勉強をするべく私はションボリしながら自室に戻っていったのだった。

***
12:45

 部屋で服を着て勉強していた私は、結構お腹が空いて来ている事に気付く。
 最近気付いた事なのだが、この体は同年代の女子と比べると些か燃費が悪いようだ。
「なんか作るか・・・」
 そう決めた私は、何か連絡が会った時の為に携帯を持って、再び台所に向かう。


 さて、台所に立ったは良いが、何を作るか決めていなかった。
 取り敢えず冷蔵庫を覗くと、ウインナー、卵六個、ベーコン、タマネギ、桜エビ、人参、レタス、キャベツ、各種バラ肉、カマンベールチーズ、もやしetc・・・。
 結構色々有るようだ。
 冷凍庫には、氷が幾つか、アイスが七個、冷凍食品は唐揚げとブロッコリーだけだった。
 調味料は十分な量が一通り。
 炊飯器の中にはご飯が十分な量入っている。
「うむ、何を作ろうか・・・」
 カレー、却下、これは美味しく作るには時間が必要だ。
 野菜炒め、これも却下、お昼はもっと体力が付きそうなものを食べたい。
 少なくともメインではないだろう。
 ならステーキ?無理、そこまで大きな肉の塊は無い。
 唐揚げ一袋、コレは微妙、条件としては悪くないが“作ろう”と決めたのだから最低限の調理はしないと悲しい。
 氷があるからかき氷、アホか、それはオヤツだ、体力も付かなそうだし。
 炒飯、ここら辺が妥当か。
 もっと良い料理があるのかも知れないが、今は思いつかない。
「よし!」
 作る物を決めた私は、早速冷蔵庫から材料を取り出し、調理に取りかかった。

***

「うん!美味しそうに出来た」
 思った以上に上手に出来た炒飯を、中華鍋から大きな平皿に移して形を整えた。
 そして食器入れからレンゲを取り出し、皿の隅に乗せ、それを食卓まで持って行く。
 そして、私もその前に座り手を合わせる。
「いただきます!」
 そして食べようとレンゲを手に取ったその時、側に置いておいた携帯から軽いリズムの歌が流れ出した。
“♪ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜、ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜〜何でも出来t”“ピッ”
 仕方なくレンゲを置き、流れ始めた電波な歌を遮って携帯に出る。
「は〜い、もしもし?」
 食事の邪魔をされたので、つい投げ遣りな対応になってしまう。
『あ、マスター、今大丈夫ですか?』
 セレナだった。
「大丈夫じゃないよ。
 これから食事する所」
 さっさと切り上げて冷める前に炒飯を食べたいのだ。
『そうですか、取り敢えず用件を。
 つい先程、研究所のレーダーが戦闘態のキメラを感知しました。
 変身の申請は確認されていないようです』
「うぇ!マジで!?」
 それはビックリだ。
『マジです。
 ですので、マスターには可能な限り速やかに接触、及び捕縛を行って貰いたいそうです』
「そうかー、そう言う事なら仕方ない。
 取り敢えず食べてから行くよ。
 変身したらまたお腹空くしね」
『そうですね、まぁ仕方ないでしょう。
 では、早く完食して格納庫まで来てください。
 私はそこに置かれていますから』
「了解・・・・・・そう言えばアンタ電話かけられたんだね」
 ふと疑問に思った事を問いかける。
『今回の改造で色々パワーアップしましたから。
 電話やインターネットの回線に介入するなんて朝飯前ですよ』
「何か犯罪チックな進化だね」
『正義の為には多少の違法行為は仕方ないのです』
「何か矛盾してない?その理論」
『それは良いのでさっさと食べ切ってこちらに来てください。
 敵は待ってはくれません』
「あいさー、じゃあ切るよ」
 そう言って通話を切り、私は目の前の炒飯をさっさと平らげる事にした。


「ふぅ、ごちそうさま。
 さて、行きますか!」
 山盛りの炒飯を20秒で食べ切った私は、家中の電気を消し、戸締まりを確認してから家を出た。
 そして、鍵を閉めた事を確認すると、研究所格納庫に急いで向かうのだった。
***
五分後

「ふぃー、着いた・・・」
 格納庫に到着した私は、走った事で額に浮かんだ汗を拭う。
『やっと来ましたか』
 声のした方を見ると、マシンアクセラーのシートにセレナが乗せられていた。
 いや、近付いてよく見ると、ただ乗っているのではなくセロハンテープで貼り付けられていた。
 気にせずベリッと剥がしてセレナを手に取る。
「とにかく改造人間が出現した所に向かおう」
『それは良いのですが、マスター・・・』
「ん?何?」
『その格好は?』
「え?」
 言われて格好を確認すると、勉強する時に着替えた、ややもっさりしたデザインの部屋着のままだった。
「あ、しまった」
『・・・ハァ、まぁ良いです。
 急がせたのは私ですし、変身してしまえば関係有りませんから』
 呆れた口調でフォローするセレナ。
 AIのくせにその口調には多分に「ダメだコイツ」と言った感情が含まれている。
「う・・・・・・まぁ、良いや。
 取り敢えず、変身!」
 少しショックを受けながらも、ポーズを取りながら変身する。
 セレナから発せられる光を浴びて、“ややもっさりしたデザインの部屋着”は、白い強化スーツに変化した。
「仮面ライダーセレナ、見!参!!」
『誰も居ないのに見得を切って、虚しくないですか?』
「・・・・・・」

 AIの余計な一言に著しくテンションを下げられながらも、私は腰の辺りの違和感に気がつく。
「ねぇ、セレナ、腰の辺りのフィット感が若干薄れてるんだけど。
 あと腰の右にも何か着いてるね。
 よく見るとバックルの形も少しだけ変わってるし」
 ベルトの右には箱の様な物が着いており、バックルは右の方に板状のパーツが少し飛び出している。
 その疑問をセレナにぶつけた。
『ああ、それですか。
 それも今回の改造によって新たに追加された機能ですよ』
「新しい機能?」
『ええ、移動しながら説明しますから、早くマシンアクセラーに乗ってください』
「はいよ」
 答えながらマシンアクセラーのシートに座る。
 セレナからの信号を受けてシステムが起動、エンジンも動き出す。
 同時に表示され始めたレーダーを頼りに、私は格納庫から発進した。

***

『さて、今回追加された幾つかの機能についての説明ですが』
 走行中、ヘッドギア内のスピーカーからセレナが話しかけてきた。
「ふんふん」
『まずは戦闘中にスペックバランスの変更が可能になりました』
「スペックバランス?」
『はい、パワー、スピード、反応、防御力等のバランスを、あらかじめ決めておいた幾つかのパターンから選択して変更できるようになりました。』
「いわゆる“フォームチェンジ”って事?」
『システム上の名称は“モードチェンジ”ですけどね。
 また、ベルトの右に追加されたボックスには、メモリースティックが何本か入って居ます。
 それをセレナスティンガンに差し込む事で、分解・再構成して差し込んだスティックに対応した、別の武器に変える事が出来ます』
「ふーん、戦略の幅が広がりそうだね」
『バックルの変化とモードチェンジの仕方についてですが、コレは実際に使う時に表示を出しますのでその時に。
 あ。マスター、今から2番目の交差点を左です』
「了解っと」
 セレナの案内に従って交差点を曲がる。
『最後にマスターが感じた腰のフィット感の減少ですが』
「何?何が原因なの?」
『おそらく新機能の“周辺の原子をスーツに変換する際に、下着を識別して分解対象から除外する”機能による物でしょう』
「なっ!ってうわわわわわぁ!!」
 思いも掛けない答えにハンドル操作をミスってしまい、スリップしながらも涙目でブレーキを掛ける。
「は、はぁ〜、セーフ・・・。
 ってことはアレか、この感覚はスーツとの間にパンツが残ってるからって事?」
 涙目のまま、セレナを糾弾する。
『ええ、マスターが服を丸ごと変換されるのが不満だったようなので、所長に進言しておきました』
「あれはそう言う意味じゃなかったんだけど・・・。
 まぁ、ノーパンはどうかと思ったし、良いか」
 “そう悪い事でもないかな”と思った私は、もう気にする事は止めて目的地に向かう事にしたのだった。

***

 もうしばらくバイクを走らせて、レーダーの示す場所に到着する。
 そこは―――
「倉庫?」
『特撮とかでよく使われそうな寂れ具合ですね』
 海に面した、寂れた倉庫が並ぶ場所だった。
「ん?アレは・・・」
 見回している内に物陰に何かを見付ける。
『服・・・でしょうか』
 近寄って見るとやはり服だ、それも女物の。
 隠すように畳んで、更に風に飛ばされない為か、重しが乗せてある。
「改造人間が変身する前に脱いだのかな」
『その通りでしょう。
 ここにキメラが潜んでいる証拠でもあります』
 取り敢えず回収しておく。
「でも結構数があるね、倉庫。
 どこに居るんだろう」
『少し待ってください。
 ・・・・・・・・・10時の方向、約70メートルと言った所でしょうか』
 バイザーに方向を示す矢印が表示される。
「それも新機能?」
『ええ、さっきは説明し忘れましたが、半径300メートル以内のキメラの位置を感知できます。
 もっとも、走査してから結果が出るまでにタイムラグがあるので戦闘ではあまり使えませんが』
 しかし、潜んでいる改造人間を捜すには十分だ。
 私は示された矢印の方向にバイクを走らせた。

 矢印に従って進んだ先で倉庫に突き当たる。
『恐らくこの中でしょう』
「ちょっと覗いてみよう」
 そしてかつて窓だったらしき壁の穴なから中を覗き込む。
 すると中に、黄色っぽい何かが、機材の山に向かって歩いていくのが見えた。
 それが向かう先を見ると、機材に埋もれるようにして頭から血を流した女の人が倒れて居るではないか。
「ちょ、ちょっと!ヤバイよ!」
 慌てる私。
『早急に取り押さえましょう。
 あの人に何かをしようとしているのは明白です。
 先制攻撃で轢き殺しましょう』
「そ、そうだね!」
 テンパって思わず同意してしまう私。
 そして私はバイクに跨り、女の人を狙う改造人間と思しき影に向かって突撃した。

***

 茶色い猫のような意匠の装甲を纏った異形=“リンクスファクター”は、さっき自分が弾き飛ばした女性に向かって近づいていた。
 この近くで、子供を連れて歩いていた所を纏めて攫おうとしたのだが、逃げ回る2人を捕まえるのに案外手こずった上、母親の抵抗が思いの外強く、振り払った時には、もう子供の方は逃げていた。
 本気でやれば一瞬で振り解けたのかも知れないが、そう易々と一般人を殺す訳にも行かないので手加減してしたら時間が掛かってしまった。
 仕方ないので母親だけでも攫ってしまう事に決めて、今に至るという訳だ。
 そうして、前方に意識を向けていると、ふと右の方からバイクのエンジン音が聞こえてきた。
 何事かと目を向けると、自分に向かって突撃してくる白いバイクが目に入る。
 リンクスファクターは慌てて避けようとするが、間に合わずに見事に衝突、衝撃で反対側の廃材の山にはね飛ばされてしまう。
「「どええええええぇぇぇえぇえ!!!?」」
 自分とぶつかったバイクの主の声が重なるのを危機ながら、リンクスファクターは廃材の山に突っ込み、その衝撃で崩れた廃材に埋もれていった。

***

「あいたたたたたたた・・・」
 衝突した反動で、バイクごと倒れた私は全身が痛むのを感じながらも身を起こす。
 そして右に目を向けると、さっき見た頭から血を流して倒れて居る女性が見えた。
「!だ、大丈夫ですか!?」
 慌てて駆け寄る。
 呼吸と脈拍は正常なようだ。
 揺すってみると微かに反応があった。
 僅かに目が開く。
「ん・・・・・・・・・う・・・」
「すいません!大丈夫ですか!!」
 更に声を掛けると、完全に気がついたのか目の焦点が合う。
「う・・・・・・ハッ!マミちゃん!?」
 ガバリと起き上がって周りを見回す女性。
「良かった、気がついた・・・」
 ホッとする私。
「あ、貴女、誰ですか?
 あのキメラは?
 マミはどうなったんですか!?」
 いきなり質問される。
「ちょ、ちょっと、いっぺんに質問しないでくださいよ。
 取り敢えず私はセレナ、“仮面ライダーセレナ”って呼んでください。
 あと、あの改造人間は今あそこの崩れた廃材の中です。
 それと・・・マミって言うのは娘さんですか?」
「そうです!まだ五歳に成ったばかりで・・・!」
 掴み掛かってくる女性。
「わ、私が来た方向には、それっぽい子供は居ませんでしたよぅ!
 居るとしたあっちの方向かも」
 そう言って私が入ってきた方向とは逆を指さす。
「とにかく私があの改造人間の相手をするので、その間にマミちゃんを見付けてこの場所から離れてください」
 そこまで言い終わるや否や、廃材の山が吹き飛び、中からリンクスファクターが立ち上がった。
「早く行ってください!!」
 女の人を立たせ、リンクスファクターと向き合いながら後ろに行くように促す。
「ですが・・・」
 私の事を気にしているのか、すぐには動かない。
「早く!!!」
「!・・・あ、ありがとうございます!
 貴女もどうかお気を付けて!」
 私の声に一瞬驚き、逡巡した物の、後ろに向かって走り出した女性。

 背後で女性が遠ざかっていく気配を感じながら呟く。
「ねぇセレナ、“ありがとう”だってさ」
『まるで“正義の味方”みたいですね、マスター』
「あはは、そうだね。
 じゃあ、正義の味方は正義の味方らしく、悪の改造人間を懲らしめるとしますか!」
 そう叫びながら、左腰のセレナスティンガンをブレイガンモードにして、連射しながらリンクスファクターに接近した。
「くっ、よくも邪魔を!」
 リンクスファクターが防御しながら毒づく。
 若い女の声だ。
「ははっ、どう致しましてっ!」
 距離を詰めた私は、ブレイガンモードからレイピアモードに変形させて、伸びた刀身で左から斬りかかる。
 それをバックステップで避けるリンクスファクター。
 私は振り下ろした回転の勢いのまま体を回転させ、一歩踏み込みながら右足で後ろ回し蹴りを放つ。
「甘いっ!」
 リンクスファクターはそれを上に飛ぶ事で避け、私の頭上を越えて背後に着地した。
「しまっ・・・」
「でりゃっ!」
 無防備な背中に蹴りを入れられる。
「うあっ!?」
 その衝撃で前につんのめってしまう。
「うわったったったったった!」
 そこに追い打ちで跳び蹴りを食らわせてくる。
「が・・・ッ」
 今度こそ吹っ飛ばされ、顔面から壁に激突する。
「ぶっ!」
「あははは、そんなザマじゃ私には勝てないわよ?」
 鼻を押さえて悶える私を、嘲笑するリンクスファクター。
『パワーはこちらの方が上ですが、機動力はあちらの方が勝っていますね。
 正に“当たらなければどうと言う事はない”と言うヤツですか』
「くそっ!」
 再び突撃、レイピアモードで何度か斬りかかるも、全て避けられてしまった。
 途中で急にスティンガンを手放し、拳でのラッシュに切り替えた物の、最初の一撃には驚いたような反応をしたが、結局全て躱された。
「だから当たらない・・・って!」
「ぐうっ!」
 どこからか取り出したダガーに斬りつけられ、更に蹴り飛ばされる。
 私は吹き飛ばされ、倉庫の床に這いつくばる。
「遅いねぇ、貴女には速さが足りないよ」
 ダガーを玩びながら声を掛けてくる。
「く・・・っそ、ちょこまかと」
 何か無いか、この状況を打破できそうな物は、私とアイツの速さの差を埋められそうな要素は、考えろ、考えろ!
 そして一つ思いだす。
(『パワー、スピード、反応、防御力等のバランスを、あらかじめ決めておいた幾つかのパターンから選択して変更できるようになりました。』)
 そうセレナが言っていた事を。
 私はセレナに小声で問いかける。
「セレナ、アイツに追いつけそうなスピードを持ったモードってある?」
『やっと気付きましたか・・・。
 有りますよ』
 なにか聞き捨てならない言葉を聞いたような気がするが、今はそんな場合では無い。
「じゃあ、それで」
『分かりました、表示を出しますから従ってください』
 その言葉と供に、バイザーに案内表示が出る。
 表示に従い、バックルの珠を囲む輪っかのパーツを、青い部分が上に来るようにダイヤルみたいに回す。
 その様子を、リンクスファクターは訝しげに見ている。
 そして、以前必殺技を使った時のように、上に来た輪っかの青い部分を上から押す。
 すると“カチリ”と言う音と供に、白い珠から青い光があふれ出した。
「な、何をするつもり!?」
 リンクスファクターが叫んでいる。
『ニムブルモード』
 そしてセレナの言葉と供に、青い光が弾けた。


『モードチェンジ正常完了』
 そして光の中から出た私の姿は変化していた。
 大まかな形は変わらないが、装甲の出っ張りが減り、ややスッキリした身軽そうなデザインに変わっている。
 また、白い装甲のあちこちに青いラインが入っており、バックルの珠は青くなっている。
「これ・・・は?」
『ニムブルモード、機動力に特化したモードです。
 コレなら敵の機動力にも対抗出来ますよ』
「本当?よし!」
 リンクスファクターと改めて向かい合う。
 呆然としていたリンクスファクターは、私と向き合った事に気がつくと、ハッとして気を取り直した。
「ふ、ふん、そんな形と色がちょっと変わった位で私に追いつける物か!」
 そう言って襲いかかってくるリンクスファクター。
 ダガーによる刺突を上半身を反らして躱し、右足をその腹に当て、押し出すようにして蹴ると同時に左足で軽く跳ぶ。
 蹴った勢いで後ろに距離を取り、今の蹴りでバランスを崩したリンクスファクターに向かって今度はこちらから攻撃を仕掛ける。
 まずは以前クモ男にしたように、突進の勢いを乗せた右拳を叩き込む。
「!?
 何の!」
 が、それはリンクスファクターの腕によって防御されてしまう。
 気にせず更に接近して今度は顎に向かって、左からアッパーを放つ。
「グハっ!?」
 私の攻撃速度に対応しきれないのか、コレは直撃。
 更にガードが解け、無防備になった腹に向けて、右足で膝蹴りを放つ。
「ぐぅうっ!」
 バックステップで軽く距離を取り、さっきは外れた後ろ回し蹴りを今度は左足で、今膝蹴りを叩き込んだポイントに放つ。
「あああぁっ!!?」
 怯んでいたリンクスファクターは避けられずに、またも直撃。
 そのまま私から見て左前に吹き飛ぶ。

「ふぅ、結構上手く決まったね。
 それなりのダメージに成ってると思うけど・・・」
 私は吹き飛び倒れるリンクスファクターを見て、そう言う判断を下す。
『それはどうでしょう』
 しかし、セレナは微妙な反応だ。
「え?それってどういう・・・」
「いったたた・・・。
 今のはちょっと痛いなぁ」
 多少痛そうに脇腹を押さえてはいるが、大したダメージでもなさそうにアッサリ立ち上がるリンクスファクター。
「うぇ!あんまり効いてない!?」
 見た目に反して防御力が高いタイプだったのだろうか。
『恐らくマスターの考えているのとは違う原因ですよ』
 私の考えを呼んだかのように口を挟むセレナ。
「ど、どういう事?」
 恐る恐る聞き返す。
『私は言いましたよね。
 モードチェンジはスペックの“バランス”を変える物だと』
 バランスの所を強調して言うセレナ。
「バランスを変える・・・
 ひょっとして・・・・・・!?」
 その言葉に思い当たる私。
『ええ、今のマスターは機動力・反応速度が増している代わりに、パワー・防御力が下がっています』
「や、やっぱり!」

「今度はこっちのターンだね!」
 そうこうしている内に、リンクスファクターがこちらに向かってきた。
 私の攻撃が脅威に値しないと判断したのか、さっき以上に迷いのない突進だ。
「あわわわわわわ!」
 慌てながらも取り敢えず避ける。
 すぐさま進路修正をしてこちらに向かってくる。
 今度はダガーを持った腕を大きく振って攻撃してきた。
 耐性を低くしながらリンクスファクターの体の横から後ろに抜けるように躱す。
 その時、視界の隅に何かが見えた。 
 チェンジする前に手放したセレナスティンガンだ。
(アレを使えば・・・)
 打撃がダメなら斬撃だ。
 急いで駆け寄り、セレナスティンガンを拾って構える。
(・・・?)
 しかし、妙な違和感を感じる。
 さっきまでより少し重いような。
 しかしそんな事を気にしている暇もなく、三たびこちらに向かってきたリンクスファクターが目に入る。
 スティンガンで斬りつけるが、重さのせいかチェンジ前より少し大振りになってしまった。
 刃は掠めた物の、ギリギリで避けられてしまう。
「くぅ!あぶなっ!」
 距離を取るリンクスファクター。
「くそっ・・・セレナ、さっきまでより重く感じるんだけど、これってやっぱり私のパワーが下がってるせい?」
 舌打ちしながらセレナに問いかける。
『おそらくは』
「どうにかならない?」
『・・・・・・武器の再構成に関しての話は覚えていますか?』
「?・・・・・・ああ、あれか!
 確か腰のボックスの」
『忘れてたんですね。
 取り敢えずボックスの青いボタンを押してください』
「了か、おっと!」
 いつの間にか接近していたリンクスファクターの攻撃を避ける。
 更に連続で攻撃してくるが、何とか躱していく。
「おのれ、ちょこまかと!」
 さっきの私が言った文句が、今度はリンクスファクターの口から出る。
「っと、青いボタン・・・コレか!」
 避けながら腰の右のボックスの青いボタンを押す。
 するとボックスの一部か開き、中から青いラインの入った銀色のスティックが飛び出してきた。
『それをスティンガンに差し込んでください』
 出てきたスティックを引き抜き、バイザーの表示に従って、セレナスティンガンのグリップの下に差し込む。
『トランスフォーム』
 その瞬間、私がモードチェンジした時のように、セレナスティンガンが青く輝きだした。
「うおっ、まぶしっ!」
 さっきと違って身構えていなかったせいか、そう言ってリンクスファクターは目を覆う。
 一方私の方はバイザーが遮光してくれているので、それほどでもない。
 念の為、リンクスファクターが目を覆っている間に逃げて距離を取っておく。
 やがて青い光は私の左腕を覆い
『ニムブルクロウ』
 セレナの声と供に弾けた。


 現れたのは左腕を肘まで覆う青い手甲。
 手の方からは銀色の、爪のようなブレードが三枚生えている。
 長さは30センチ位だろうか。
 スティンガンよりリーチが短く、かなり接近しなければ当たらないだろう、だが
「おお、軽い!」
 通常形態でセレナスティンガンを持った時以上に軽く感じる。
『高機動戦闘用近接武装・ニムブルクロウ。
 装着した腕の力をある程度増幅する機能もあります。
 これなら振るうのに不都合は無いと思いますが』
 丁寧に解説してくれるセレナ。
「うん、コレなら行けそう!」
 リンクスファクターに向かい、軽く右を前にして半身に構える。
「く・・・う・・・まだちょっとチカチカする・・・。
 よくもやってくれたね!」
 半ばキレながら相手も身構える。
「三度目の正直、今度こそ倒してやるから!」
 睨み付けて叫ぶ。
「それはこっちの台詞さ!」
 叫び返しながら、もう一本ダガーを取り出し構えるリンクスファクター。
 お互い構えながら睨み合う。
 こちらが足に力を込めた時、相手も力を込めたのが分かる。
 そして私達はほぼ同時に駆けだした。
 お互いの距離は一瞬でゼロになる。
「はっ!!」
 こちらの頭を狙って右のダガーで斬りつけてくる。
 私はその一撃を屈んで避け、お返しに爪で斬りつけようとするが
「!」
 その事を予見していたかの様に、屈んだ私の顔目掛けて左のダガーを突き出してくる。
「くぅっ!」
 顔を避けつつ、クロウを引き寄せ手甲部分で受け流す。
 火花を散らしながら手甲を滑って行き、背後に抜けていくダガー。
 そのまますれ違い、右回転で振り向きざまに斬りつける。
 相手も同じように斬りつけてきた様だが、こちらの爪の方が一瞬早く命中する。
「あがぁっ!?」
 間髪入れずに、その一撃で怯んだ敵の体を滅多切りにする。
「ふっ!やっ!せいっ!だっ!はっ!おらっ!くらえっ!えいっ!ほっ!せやっ!うりゃっ!――――――」
「ぐっ!あっ!いっ!くっ!おぅっ!がっ!うぐ!ちょっ!まっ!ッ!、!――――――」


 いつしかダガーを取り落とし、最後のほうは呻き声も上げられなくなっている様子のリンクスファクター。
 そしてもうフラフラの相手から距離を取り
「どおりゃあぁっ!!」
「どおおおおおぉぉぉぉぉっ!!?」
 勢いを付けたドロップキックで吹き飛ばす。
 流石に叫びながら吹っ飛んでいくリンクスファクターを確認しながら
「セレナ、止め行くよ!
 前のヤツって今使える!?」
『無理です』
「じゃあ、今出せるヤツのやり方出して!」
『了解』
 例によって例の如くバイザーに案内表示が出る。
 それに従いバックルの変化していた部分、右から飛び出している板状のパーツを引き抜く。
 引き抜いたそれは
「鍵?」
『ある意味間違っては居ませんね』
 取り敢えず続けて表示された案内に従い、ニムブルクロウの手甲部分の肘の辺りに有るスリットにそれを差し込み、押す。すると―――――
『キー認証、ニムブルクロウ限定解除承認・・・イグニション』
「おおぉ!」
 セレナの言葉と供に、クロウの手甲部分が展開、中に金色のパーツが覗く。
 そして爪にエネルギーが流れ込み、青く輝きながら“バチバチ”と帯電する。
『準備完了、これで斬りつけてください』
「よっしゃ!」
 私は今ようやく立ち上がったリンクスファクターに向かって、爪を後ろに引きながら走り出す。
 そしてその体を射程内に収め――――
「っしゃあっ!!!」
 すれ違いざまに振り抜いて斬りつけた!
「あ?」
 何をされたのか理解が追いついていないのか、ボンヤリした声を出すリンクスファクター。
 そして私が彼女の後方で爪を振り抜いた姿勢で停止し、クロウが放熱の為の蒸気を吐き出した瞬間
「あ・・・あ、あああばばばっばばばばばばばばっばばばばばばばばっばばばぁ―――――――!!!!???」
 斬撃の痕が青く輝き出し、放電し始めた。
「お、おお、思ったより派手だね。
 死んじゃったりしない・・・よね?」
 呆然とする私。
『さあ?運が悪ければ死んじゃうんじゃないでしょうか?』
「えええええ!?」


 やがて数十秒後
「ばばばばばばばば―――――あ、あぁぁ・・・あ“パタリ”」
 放電が止み、リンクスファクターは力尽きたのか俯せに倒れたきり全く動かない。
 やがて全身にひびが入り、爆散、中から全裸の二十歳位の女の人が出てきた。
 私はニムブルクロウから“鍵”とメモリースティックを抜き元の場所に戻す。
 そして元に戻ったセレナスティンガンをベルトの左のホルダーにマウントし、生きているか確かめる為に、元リンクスファクターに近寄るのだった。
「だ、大丈夫かな」
 脈を取ってみると、一応生きている様だ。
「ほっ、良かった」
『結果オーライってヤツですね』
 取り敢えず安心した私は、少し離れた所に倒れて居るマシンアクセラーを起こす。
 そして収納スペースから首輪とさっき回収した服、更に縄を取り出し、元リンクスファクターの所へ戻る。
 流石に裸の女性に首輪を付けるのは、色んな意味でやばすぎると思ったので、先に服を着せてからはめる。
 そしてその上から縄でグルグル巻きにして、警察に電話しようとする。
 が、よく考えたら携帯電話はスーツ形成の過程で分解されてしまっているのだ。
 そこで思いついたのが
「ねぇセレナ、110番にかけられる?」
『出来ますけど私には電話番号が存在していませんから、普通にやったのでは怪しまれるかも知れません。
 元々不正規の回線ですから』
「え、じゃあどうしよう。
 まさか放置して置く訳にも行かないし・・・」
 と考え込んでいると、外の方からパトカーのサイレンの音が聞こえてきた。
「あれ?まだ呼んでないのに」
『しかも音の変化のパターンから推測するに、こちらに向かっている様です』
「一体何で・・・あ!」
 悩んでいると、一つの可能性に思い当たる。
『さっきの母親・・・』
 セレナも同じ答えにたどり着いたらしい。
 おそらく最初に逃がした女性が逃げてすぐに警察に連絡したのだろう。
 そして戦いが終わった今になって現場にたどり着いた、と言う訳だ。
「うーん、悪い事をした訳じゃ無いんだけど、あんまり警察に会いたくないなぁ」
『事情徴収とかされそうですしね』
「うん・・・」
『では、トンズラするとしましょう』
「異議無し!」
 さっさと決定を下すと、私は速やかにマシンアクセラーに跨り、警察に見つからない様に気を付けながら倉庫を後にしたのだった。


***


 セレナとリンクスファクターが戦っていた倉庫から少し離れた物陰に彼は潜んでいた。
「ふぅん、下見の最中に反応が有ったから駆けつけてみれば、少し面白い物が見られたな。
 ・・・しかし甘いねぇ」
 声から察するにまだ高校生位だろうか。
 独り呟きながら物陰から立ち上がる。
「さって・・・ここに警察が来る前に退散するとしますか」
 そう言って彼は倉庫に背を向け、その場を離れるのだった。


***
 帰り道にて、バイクに乗りながら・・・

『マスター、一つ謝っておかなければいけない事があります』
「何?藪から棒に」
『今回のモードチェンジに関して何ですか』
「使うべきだって分かっていたのに黙っていた事?」
『いえ、それ位独りで気付いて貰わないとこれから大変ですから・・・。
 そうで無くてですね、実は現在のモードチェンジにはちょっとした欠点が有りまして・・・』
「え?何かヤバイの!?」
『ええ、今回は戦いが急だった為、改造が不完全でして・・・・・・その、まだ少し変換プロセスに無駄が多いというか何というか・・・』
「ええぇ?それで何!?実は成功確率50%以下で失敗したら爆発していたとか!!?」
『いえ、そうで無くてですね・・・ええと、無駄が多い分、消耗も大きいと言うか』
「なーんだ、そんなこt、ええええええええええ!!?
 それって何!?また倒れるの、私!!?」
『あはははははは』
「あははじゃな―――――い!!!!!」
@PF
2009年03月28日(土) 12時36分25秒 公開
■この作品の著作権は@PFさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
こんにちは、法事帰りの@PFです。
やけに早く目が覚めたので投稿しまふ。
きっと昼頃に昼寝すると思いますがw
思ったより早く第伍話をお届けできたかも知れません。

実家の近くの本屋でベン・トーの三巻を手に入れました。
まだ読破していませんが。
タイトルの弁当の値段が、290円>295円>300円と来ているので、次はきっと305円だと思います。
一体何弁当なのでしょうか?

今回登場した“仮面ライダーセレナ・ニムブルモード”
イメージはクウガのドラゴンフォームですかね。
武器はロッドではなくクロー付きの手甲になっております。
まぁ私から言える事はそれくらいでしょうか。


それではレス返しなのです。

>フィナーレ&リスタートDarkMoonNightさん

>うん、友情とはいいものだ・・・・・・しかし、クロは準レギュラーか・・・・・・もったいない
前回の後書きにも書きましたが、私自身にキャラを使いこなす自信が無いので、レギュラー化はちょっと・・・と言うのが本音です。
小慣れてきたら出番が増えるかも知れませんけどね。

>変身した後が「マキナ」なんで「??」だったけど、まさかアンドロイドだったとは・・・
>しかし、所長よ・・・・・・GJすぎんだろっっ!!
>いや、そこは設定を考えた@PFさんがGJなのか?まぁなんにせよ、GJ!!
取り敢えず貴方の性癖は分かった気がしますw
因みに「マキナ」が本名で「巻奈」は只の当て字だったりします。

>・・・・・・巻奈さん、あんたは「人間」だよ・・・・・・
>たとえ押し付けだとしても、そう考えることはなかなか出来ることじゃないよ・・・・・・
人の心を持った機械、と言う部分を表現できているみたいで少し安心しました。

>ちなみに私は家族の前で堂々と書いていますよっっ!!そうでもしなきゃ、このスピードではできなかったんだ!!(まぁ、家にいても一人で居ることが多いというのもありますが・・・・・・)
俺に出来ない事を平然とやってのけるッ!そこに(ry


>YPさん

>外道ベルトとおっともだちー♪
>……てか扱いがヒドいな!?
>たこ糸でくくりつけられたりご飯はバラ肉だったり。
>そして極め付けが、その、……羞恥プレイ。
>この家には外道しかいないのか!?(ぉ
まぁ、羞恥プレイは置いといて(ぉ、バラ肉に関してはむしろ本人が同意していますからね。
下手に調理してあると、材料の何が有害か分かった物じゃないですからw
因みに犬にチョコを食わせると死に、猫にイカを食わせると腰が抜けるというのは有名(?)な話。
巻奈は案外天然外道なのかも知れませんねー、鷹音以外にはw

>>巻菜さん
>アンドロイドだったとは、おぢさんビックリにょろ。
>まぁプロポーション云々はおいといて、『心を持ち始めたアンドロイド(みたいなもの)キャラ』っていうのはいいですよねー。
>そのキャラのみに焦点を当ててもいろいろ葛藤とかできる(現にしてる)し、直情キャラとからませると面白いですし。
本当のところ、“心を手に入れる”というプロセスは“セレナ”の前日譚に当たる、“フォルテ”の物語で通過している事には成っているのですが、本人はその事を認め切れておらず揺らいでいる、といった感じでしょうか。


第四話は突っ込みどころが少なかったかも知れませんね。
まぁ、後半があんなでしたから無理もないかな。
では、今回はこの辺で。
ご意見、ご感想、その他諸々、待ってます。

この作品の感想をお寄せください。
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お久しぶりです、イシスなのです。ようやく追いつきました。
ここ最近の新人さんたちの勢いは凄まじいです。あれですか、実は皆さん範馬の血を引いていて
ちょっと耳を捻じるだけで脳内麻薬を使いこなし、それでこのペースを維持してるとか。
私にもその秘訣を伝授して頂けませんか・・・?やっぱ崖から落ちなきゃ駄目ッスか!?

んなことより感想ですねw
一人で鏡の前に立ち下着姿で変なポーズを取る鷹音ちゃん、可愛いなぁwwwちゃんと女の子らしく
胸とか気にするところがまた可愛らしいwwwまぁ、需要はあるさ!ぺったんこが好きな人もいるさ!
私は大きい方が好きだけどな!!!(待てや

今回の戦いは実に正義の味方っぽい+新フォームのお披露目でしたな。スピード系となると
クウガドラゴン、アギトストーム、キバガルルが浮かびますが、この3フォームが長物武器だったけど
セレナニムブルモードは近接武器なんですよね。この辺りの違いが面白いなぁと思います。
今後はどんなフォームに変わっていくのかも楽しみです。

にしても、本当セレナはヒドイなぁwwwこれでよく鷹音ちゃんと戦っていけるなぁと
感心してしまいますよwでも、こういう距離感って読んでて楽しいですよねぇ。
セレナが小馬鹿にしつつそれにムキになる鷹音ちゃんコンビ、本当に素晴らしいです。
これからもこういう距離感でいて欲しいですね。


そいでは、次回でまた。おーるぼわーる。
50 イシス ■2009-03-31 01:01:56 219-117-191-196.cnc.jp
こんばんわでやんす。
「実はあんまし来ないレアキャラなんで、冒頭のあらすぢがわりとマジでありがたい」
八兎ジャックでござんす……いや、さすがにここまで全部読んでるというか、
セレナ(&マキナ)の素敵AIプログラムした人と是非お友達になりたいとか
思ってっけどさ。【 そこかい。 】

で、前半は一人天下な一日のお話。
とりあえず昼飯の材料……う〜ん、そのラインナップならチーズフォンデュとか
オススメですが、さすがに(巻奈さんいないし)一人でそんなもん喰うのは微妙か。
で、昼飯喰ってるときに出動要請――

>正義の為には多少の違法行為は仕方ないのです
「「「「「「ですよねー」」」」」」と、今あちこちのライダー少女組織&
どこぞの科学者ネットワークがいっせいに頷く声がオイラの心の中に響きました。(ぉ

>AIのくせにその口調には多分に「ダメだコイツ」と言った感情が含まれている。
>『誰も居ないのに見得を切って、虚しくないですか?』
>『ええ、マスターが服を丸ごと変換されるのが不満だったようなので、所長に進言しておきました』
ホンマにステキAIだな君はおいっ!? お友達になってください!(待
とりあえず鷹音ちん、最後の機能は「ドジってとっ捕まって脱がされた」ときに
とても重要な意味を持つと思うんだ(以下謎のジェット・スマッシュで蹴撃

>『やっと気付きましたか・・・。有りますよ』
いや助言してあげようよこのステキAIっっ!?

>「ふぅん、下見の最中に反応が有ったから(中略)・・・しかし甘いねぇ」
てなわけで、謎の男キター。
こんだけ意味ありげに出てきて激弱だったりしたら画期的なんですが(ぉぃ、
さすがにそんなわけはなかろうて、とりあえずコイツが当面の敵、かな??

ではまぁ、こんなもんで。
50 八兎ジャック(花粉と風邪のダブルタイフーン(涙)) ■2009-03-29 22:34:26 35.234.210.220.megaegg.ne.jp
ぉれ、さんぢょ。
……体調万全じゃないとキメ台詞もイマイチですやね。

>あらすじ
セレナはあらすじが面白いっすよねー。
くすりと笑わせられます。

>ざ・一人天下
フリーダムすぐるw
しかし鷹音ちゃんはノーブラっすか。
……ぐふふ。(下卑た笑み
そしてサラシを巻くとな。
……げひひ。(邪な笑い

>おっぱい
気を落とすことないさ鷹音ちゃん、ペッタンコにも需要はある。
それにこうも言うじゃないか、『大きい胸には夢がつまってるが、小さい胸はみんなに夢を与えたから小さいんだ』って。
なにが言いたいかっていうと、オイラはヒンニュー教ってことさ!(爽やかに

>ニムブルモード
青色は高機動で決定打に欠ける、みんな知ってるね。
しかし武器がツメって珍しい。

>全裸
あぁ、セレナ実写化しないかなぁ……いひひ。

最後に言っておく、また今度!
50 YP ■2009-03-28 12:46:38 proxy20025.docomo.ne.jp
ども、DarkMoonNightです。感想行きますぜ!!

>一人天下

まさにフリーダムなんだろうけど、意外に普通な鷹音ちゃん。まぁ、休日の高校生らしさは出ていますね。

>セレナ
君はどんどん進化しおって・・・・・・だが、そこがいい(断言

>リンクスさん
・・・・・・いや、服がもったいないとはいえ一歩間違えれば捕まりますよね!?・・・・・・いや、どうせ誘拐に失敗したら捕まるのか・・・・・・

>ニムブルモード

もはやライダーのお約束♪しかし、設定が秀逸だ・・・・・・スペックバランスを限り有る中で変更するからどこかにデメリットがおきる・・・・・・説得力がありますね♪関係ない話ですが、ひょっとしたらクウガも似たようなシステムだったのかもしれませんね・・・・・・@PFさんすげ〜!!

しかしそうなると、それ以上のパワーアップは身体に負担がかかりそうだなぁ・・・・・・それもお約束だけど

それでは、今回はこの辺で・・・・・・
50 DarkMoonNight ■2009-03-27 09:52:36 p6251-ipad15yosemiya.okinawa.ocn.ne.jp
合計 230
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