仮面ライダーセレナ 番外篇1・中編「吸血鬼と彷徨う”伝説”/仮面ライダーライグ(初登場補正付き)」
『グリフォンとは、鷲の上半身に、獅子の下半身を持った伝説上の生き物である。
 鳥の王と獣の王が合体している為、強く高貴な生き物として持て囃され、古くから王家の象徴などに使われたりしてきました。
 実は、そんなグリフォンの役割の一つに、「欲に目が眩んだ者を処罰する」と言う物が有ります。
 彼等は財宝の眠る場所に巣を作る習性があり、そのテリトリー内に入った者を捕まえて引き裂いてしまうのだとか。
 そしてグリフォンは現在でも健在で、警戒範囲をどんどん広げて居るそうです。
 君子危うきに近寄らず、身の丈に合わない益を得ようとすると、グリフォンが殺しに来るかも知れませんねぇ。
 くわばらくわばら

 まぁ、私としては自分の宝を守る為にそこまでするグリフォンも、大概強欲な気もしますけど。




 では、本編をどうぞ、セレナでした!』




***



「代金は――アンタ達の命で良いわ」
『Are you ready?』



 夜風にマントを靡かせて、女騎士――否、仮面ライダーとそのバックルに逆さまに止まっている銀色のコウモリモドキがそう宣言する。

「……」
「くっ……」

 対峙するはステンドグラスの様な体色の大柄な怪物――ゴリラファンガイアと、彼に似た色合いのドレスを着て、頬にもステンドグラスの様な模様が浮かんでいる背中から翅を生やした女性――ドラゴンフライファンガイア(たん)だ。
 対峙するその構図だけを見れば、不利な戦いに挑む戦士の図にも見える。
 だが、並び立つ二体のファンガイアは、数値的には有利な立場にありながら、最大級の警戒を解くことが出来なかった。
 彼等は無意識のうちに――知っても否定するだろうが――相手の発する雰囲気に完全に飲まれていた。

「貴女…その姿は何なのよ!?」

 ドラゴンフライファンガイアが、対峙する仮面ライダーに向かってそう言い放つ。
 その問いに、そのライダーは自分を指さし答えた。

「ああ、コレ?意外だったかしら?私がこんな姿になったのが。
 コレはね、アンタ達の王様と私達の王様、そして人間の戦士達の鎧を参考に人間と協力して作って見た物。システム名は“ライグ”、この姿は“フェザーフォーム”って呼んでるわ。
 呼びたければ取り敢えず仮面ライダーライグとでも呼びなさい」

 “ライグたん”って呼んでも良いけどね、そう冗談めかして締め括るその声は、自慢げだ。
 仮面ライダーライグ(以下ライグ)の返答に、二体のファンガイアはいきり立つ。

「ドレス自慢って訳?いい気な物ね!」
「巫山戯おって…レジェンドルガめ、ココで始末してくれる!」
「あはは!前置きは終わりって訳ね。良いわ、見積もりを始めましょう。
 “取り立て方”はそれから決めてあげる」“ヒュンッ”
「!」
「っ!?」

 台詞が終わるや否や、ライグの姿が消える。

「どk「遅い」“ジャギンッ”ぐっあ!」

 そして消えたライグの姿を探そうとした瞬間、ゴリラファンガイアは目の前に現れたライグに、いつの間にか持っていた灰色に淡く光る剣で切り上げられていた。

「ハッ!」“ドゴンッ!”「ぐぅおおっ!!?」

 更に怯んだ所に、わざわざ切り傷の出来た部分を狙って蹴り飛ばされ、ゴリラファンガイアの巨体が嘘のように吹き飛んだ。

「へ?「鈍い!」“ガスッ!”ぐぶっ!」

 その光景を見て惚けたような顔をしているドラゴンフライ(たん)だったが、一瞬で直ぐ横に移動してきたライグの回し蹴りを鳩尾に食らい、くの字に体を折る。

“ギュンッ!”「もう一発!」“ガッ!”「むぎゅっ!?」

 ライグはその場で体ごと縦回転し、ドラゴンフライ(たん)の背中にダメ押しでカカトを振り下ろす。その衝撃でドラゴンフライ(たん)は顔面から地面に叩き付けられた。
 更に倒れた所を両肩の中間、翅の付け根辺りを踏みつられけ、路面に押しつけられる。

「ふぎっ!!?」

 藻掻こうとしても、俯せで路面にシッカリ押しつけられてしまい、体の構造上手足は殆ど動かせず、翅位しか自由にならない。
 背筋を使ってシャチホコのように反り返れば足も何とか動かせそうだが、不幸なことにドラゴンフライ(たん)にはその状態で蹴りを入れられる程体が柔らかくなかった。

「うぐぐ…くそっ…!」

 少し離れた所でゴリラファンガイアが身を起こす。
 ドラゴンフライ(たん)は彼に助けを求めようと口を開くが…

「ほら、お仲間を返してあげるわよ」
「え?「オラッ!」“ドウッ!”むごオォォォ!!?」

 起き上がったばかりのゴリラファンガイアに向かって、ドラゴンフライ(たん)が砲弾のように吹き飛んで行く。
 ライグが踏みつけていたドラゴンフライ(たん)の体をサッカーボールのように蹴飛ばしたのだ。

「なぁ!?“ドゴォン!”くぅおぉっ!!?」「うああああっ!!」

 予想外の攻撃を避けることが出来ずに、二人纏めて揉みくちゃになりながら吹き飛んだ。

「…く…この」
「ううぅ…」

 更に数メートル程転がった後、ヨロヨロとファンガイア達が立ち上がるのを、ライグは手に持った剣を玩(もてあそ)びながら待って居た。

「全く…この時代のファンガイアはとことんヌルいわね。
 弱いのは私が楽で良いけれど」
「貴様…!」
「準備は出来た?ちゃんと本気になってる?死ぬ覚悟もOK?
 じゃ、仕切り直すわよ、シッカリ抗いなさい!」

 そう一方的に捲し立てると、ライグの背中のマントが風もないのに翼のように広がり、その体が浮き上がる。
 そのまま一度羽ばたくと、身構えているファンガイア達に向かって飛翔した。


***



「ほらほらもっとピッチを上げなさい!」
「っ…くそっ!」
「こんの、当たりなさいよ!」


(ほぇ〜凄いモンだなぁ〜)

 未だに動かない体で、私はその光景に見入っていた。
 最初はビビって余裕なんて無かったけど、自分も似た様なのと戦っているせいか、直ぐに落ち着くことが出来た。
 いま私の眼の前で繰り広げられているのは、ある意味一方的な戦い。
 二体の怪人が、一人のライダーを集中攻撃して、攻撃されているライダーは数える程しか反撃していない。
 こう書くと、怪人が有利のワンサイドゲームに思えるけど、実態は違う。
 むしろ真逆だと言って良いかもしれない。
 実際に見てみれば分かる。
 怪人二体の怒濤の攻撃は全く意味を成さず、逆にライダーが時折繰り出す反撃は、的確に怪人達にダメージを蓄積して言っているのが分かる。
 四方から浴びせかけられる拳を、蹴りを、体当たりを、肘を、膝を、爪を、それら全てを躱し、逸らし、受け流し、時には弾く。
 全ての攻撃を――後方からの攻撃でさえも的確に見切って、体を、両手両足を、あとはどうも自分の意志で動かせるらしい背中のマントを使ったり、更には浮いたり着地したりの三次元の動きも交えて最小限の動きで立ち回っている。
 そして一瞬の隙を見付け、或いは作り出して――


「隙アリ♪」
“ドゴッ!”「ぐがっ!」
“ザザシュッ!”「うぎゃっ!?」


 蹴りを入れたり、手に持った剣や背中のマントで切り裂く。
 全てが始めから決まり切っているダンスの様な攻防。
 攻撃の回数こそ少ないが、いたぶられているのは間違いなく怪人達の方だろう。

(参考に……ならないね、凄すぎて)

 最初に蹴り倒した時にアッサリ瞬殺出来たっぽいのに、わざわざ見えるようなスピードで“戦って”居る理由は私には理解出来ないけど、最初に数秒で二体の怪人を這いつくばらせた動きから見るに、あのライダーは多分ニムブルモードと似たようなスピード特化型…だと思う。
 でも、攻撃力が殆ど無いこっちのと違って、アッチのはそれなりに攻撃力が有るみたいだ。
 そう言う意味じゃ“特化”って言うのは間違いなのかも。
 まぁ、反撃は足技か剣だけだから、ひょっとしたら腕力は低いのかも知れないけど、キック力も無くなるこっちより万倍マシだ。
 オマケにあのマントも結構良いしさ、それに比べてこっちのショボイ事。
 何アレ、翼になったり腕代わりになったり、時には剣みたいに相手を切ったり…格差社会とはこの事か…。
 って、何を愚痴っているんだ、私は。


 軌道修正軌道修正


 能力だけじゃなくて、ソレを使いこなすだけの技量もある。
 しかも見た感じ、全然余裕というか、わざわざ手加減して遊んでいる様にすら見える。
 かと言って油断してる訳じゃ無くて、飽くまで真剣に見切った上で余裕を持っている感じ。
 矛盾してるかも知れないけど、そう感じたのだ。
 今でさえセレナの能力に振り回され気味な私と偉い違いだ。
 まぁ、あの人は何度もあの姿に変身してるっぽいし、まだ変身し始めて1,2ヶ月程度の私が張り合おうなんてのが身の程知らずかも知れないんだけど。
 ぬぅ、ジェラしぃ…。
 ってまた逸れた。


「ふっ!」
“ジャギン!”「ぐおぉ!!」
“ジャキィン!”「っあぁ!!』


 今度は手に持っていた剣がいきなり伸びて、まるで蛇のようにうねりながら怪人達を斬り裂き吹き飛ばす(何で斬られて吹き飛ぶんだろう?《※特撮的お約束です》)。


「遅い、遅いなぁ、速さも、それを補う技術も頭数も能力も無い。
 仕方無いから今度はコレで相手してあげるわ。…ライグキバット?」
『All right』


 そして相手の包囲を吹き飛ばして余裕が出来たそのライダーは、剣を何処かに仕舞うと右腰から何かを取り出した。

(銀色のホイッスル?)

 そう見えた。
 (不完全だが)改造人間の発達した視力で持ってしても、頭の部分に白と黄色の鳥の翼と獣の爪の様な装飾が施されている以外はホイッスルにしか見えなかった。
 戦闘中に取り出すんだから、只のホイッスルって事は無いだろうけど、ホイッスルだった。

(アレを吹くと何か起こるのかな)

 そして彼女はそのホイッスル(?)をベルトに逆さまにくっ付いていたデフォルメした顔だけのコウモリみたいなヤツ(多分アレがライグキバットだろう)の口に咥えさせ、その下顎を上から指で軽く叩いた。


『Form shift-Fang』 “♪――――――――……”

(え?自分で吹くんじゃないの?)

 ホイッスルの飾りが黄色く光り、笛から風を切るような不思議な音が鳴り響く。
 そして私と倒れて居る二体の怪人の目の前で、そのライダーは姿を変えた。


***


 笛の音が響く。
 ファンガイア達は警戒しながら、先程ライグが助けた少女――鷹音は少し戸惑ったように、ライグを見つめていた。


“カシャン/パキィーン!”


 ライグのバイザーが黄色く輝きながら、バイザーが獅子を思わせる形に変化する。
 同時にどこからとも無く無数の千切れた鎖の破片らしき物が現れてライグの足甲と背中にまとわり付くと、白く鋭いデザインだったライグの足甲が、まるで封印されたかのように、拘束具のような、所々に鎖が繋がった灰色の物に変化していた。
 また、背中のマントも無くなり、マントの生えていた場所には代わりに灰色の装甲と鎖が装着される。
 そして足甲と入れ替わるように、腕から肩に掛けての鎖が光と共に砕け散り、閉じ込められていた物が解放されたかのように、新たな形に変化した。
 現れたのは元よりも一回り大きな黄色の籠手。更にその部分の手の甲側に取り付けられている盾のようなパーツがより一層腕を大きく見せ、肩の鎧には爪のような突起が生え、獣の手の様なデザインに変化していた。
 十の指の先は鋭く尖り、腕の盾の真ん中程には血のように赤い珠が左右二つずつ埋め込まれて、淡い輝きを放っている。ファンタジーの魔獣から腕をもぎ取って加工しましたと言っても通じそうな外見だ。
 最後に、髪の白い部分が金色に変わる。



「…さて、続きを始めましょう」
『Return it to the life and the God』
「ぬ……」
「す、姿が変わったのがどうしたって言うのよ!」「待て!迂闊に…」

 手招きするライグに警戒するゴリラファンガイアとは対称的に、ドラゴンフライ(たん)は剣を作り出して襲いかかる。
 ゴリラファンガイアは慌てて声を掛けるが…

「死ねえぇぇぇ!!」「馬鹿ねぇ」“カィン”
「あっ“ガッ”うぐっ!?」

 突き出された剣を、ライグは側面から殴りつけることで吹き飛ばす。
 更に逆の手を突き出し、衝撃で体勢を崩したドラゴンフライ(たん)の首を掴んだ。
 そしてその体を高く吊り上げ――

「ふんっ!!」“ドッゴオォォォン!!!”

 路面が砕ける程のパワーで叩き付ける!
 呻き声すら上げられず、割れた路面に埋め込まれるドラゴンフライ。

「先走りは感心しないわね」

 そしてライグはグッタリしたドラゴンフライ(たん)を瓦礫の中から再び持ち上げると、ゴリラファンガイアの方に投げ捨てる。

「うっ……ぐ…く」

 投げられたドラゴンフライ(たん)は悔しげに呻くと、一瞬ゴリラファンガイアに目配せし、再びライグに向けて吶喊する。

「馬鹿の一つ覚え…かしら?」

 が、呆れながら身構えるライグの目の前で、今度は途中で翅を広げて飛び上がった。

「おぉ!?」

 その行動が予想外だったのか、ライグが初めて驚いた様な顔をする。
 そして彼女を追うように、数瞬遅れてゴリラファンガイアもライグに突撃。
 ドラゴンフライ(たん)はそれに合わせるようにライグに向かって急降下を始めた。

「へぇ!」

 上空と地上の二面攻撃。
 感心したように呻くライグに、ゴリラファンガイアは両拳を重ね合わせ、全力を込めて薙ぎ払うように振り回し、同時にドラゴンフライ(たん)も全速度を乗せたキックを繰り出した。

「ふぅんっ!!!」「食らえやあぁぁっ!!!」

 食らえば片方だけでも大ダメージ必至の二つの威力がライグに襲いかかる。

((殺った!))

 “二体の渾身の一撃、そう簡単に防げる物でも無いはずだ”ファンガイア達は勝利を確信した。


“ドゴガアァァァァァン!!!!”


 そして拳と蹴りが命中し、衝撃で砕けた路面が上げた粉塵がライグの姿を覆い隠す。
 しかし……

「な…まさか」
「え…嘘…」

 彼等の口から漏れたのは、呆然とした呟き。
 彼等は自分の一撃に良い手応えがないことに苦い顔をしつつも、粉塵が巻き上がった事を訝しみ、そして相方も同じ顔をしている事をお互いに認識すると、絶望したような表情に変化していた。
 正直、一瞬だけ、彼等は自分達の攻撃が上手く行ったと思っていた。
 彼等にとって、自分か相方の攻撃が防がれる事は織り込み済みだった。
 自分達より相手の方が強いのだから、どちらかは防がれるのはむしろ道理だろう。
 最悪目にも止まらないスピードで回避されてしまうだろうという事も考えていた。
 それでも絶望するには変わりないが、納得できない事も無い。
 しかし――両方とも“防がれる”のは……

「ビックリしたかしら?」
「「!」」

 粉塵の中からからかうような声が聞こえた。
 直ぐに粉塵は夜風に流れ、その中の様子が見えるように成る。

「う…ひええぇ!?」
「化け物め……」

 ライグは、ゴリラファンガイアとドラゴンフライ(たん)の全力の一撃を、それぞれ“片手”で受け止めていた。
 ゴリラファンガイアの両拳は右腕のシールドで、ドラゴンフライ(たん)の蹴りは真っ向から左手で掴んで。衝撃そのものは殺しきれなかったのか足は幾らか路面にめり込んでいるが、その体には全くダメージが見られなかった。
 巻き起こった粉塵は足がめり込んだ時に地面が少し砕けたからだろう。

「あら?化け物はお互い様でしょ」

 そう平然と笑っているライグに、二体はしばらく思考が停止してしまった。

「ぼーっとしない!!」
“バゴンッ!”「ぐがっ!!」「ふぎょおおぉ!!?」

 その隙にライグはドラゴンフライ(たん)の足をシッカリ握り直し、その下で固まっていたゴリラファンガイアに向けて、ハンマーのように振り下ろす。
 二体揃って地面に叩き付けられたファンガイア達に向かって、ライグは笑いながら先程とは違う、紫色の渦巻きのような装飾が掘られたホイッスル――フエッスルを取り出した。

「ダメダメね。こんな意程度のコンビネーションで押し通すには、力も速さも反応速度も心構えも何もかも足りないわ」
“カチャ” 『Magic assistance stand-by』“♪〜〜〜――…………”

 先程とは違った、何処かおどろおどろしいメロディが紫に輝くフエッスルから響く。
 すると、ライグの足下に、変身した時にライグキバットが展開した物とよく似た、竜巻を象ったような灰色の紋章が、音もなく浮かび上がる。
 するとそれは少し離れた所に移動し、“飛び出す絵本”の様に立ち上がった。
 そしてライグはドラゴンフライ(たん)を再び持ち上げると、その紋章に向かって放り投げた。

“ジ…ジジ…バチバチバチバチバチバチ…”
「っ…あ!?な…何…よ、コレ」

 投げられたドラゴンフライ(たん)は紋章に衝突すると、そのまま張り付いてしまう。
 彼女の体は、その紋章に吸い付けられ、磔になってしまったのだ。

「しばらくそこで待ってなさい。“スチャ”
 …は〜あ、このフォームになる必要なかったかしらね」

 必至に体を動かそうとするドラゴンフライ(たん)にそう言い捨てると、ライグは更に別の鷲の頭部のような形をしたフエッスルを取り出した。
 そして自分の“思惑”が完全に外れてしまった事に憂鬱そうな溜息をつくと、ダメージが大きくて未だに立ち上がれないゴリラファンガイアに向き直る。

「全く、その程度の実力なら大人しく王様に従っていれば良かったのに…。
 実力も無い、後ろ盾も無いじゃ、“アイツ等”が目覚めた時、対抗出来無いどころか、手駒にされるのがオチよ?このまま生かしても利用価値が無いどころか居るだけ不利益になる。
 だから…」“カチャ”
『Wake up』 “♪―――――!…ビキッ……バキィ―――ン!”


 フエッスルが銀色に輝きながら鳥の鳴き声のようなメロディを響かせる。
 瞬間、ライグの全身の鎖にヒビが入り、砕け散った。

 腕はそのまま、脚部はフェザーフォームの物に変わり、背中からマントが生えてくる。
 バイザーは一瞬でフェザー・ファングの両方の特色を併せ持った形に変化し、髪の色は変身前の三色に戻った。
 フェザーフォームの時にも、ファングフォームの時にも巻かれたままだった胸の鎖と拘束具も無くなり、そこに埋め込まれていた藍色の大きな珠が姿を現す。
 最後に四肢と胸に収められた計九個の珠が強く光ると、ライグを中心に灰色のオーラのような物が吹き荒れた。


 ブレイクフォーム…全ての鎖から解き放たれた真の姿を表したライグは、吹き荒ぶ灰色の風にマントを靡かせながら、ゾッとするような獰猛な声でゴリラファンガイアに宣告する。


「文字通り“命を貰う”!」


“ゴゥッ!!”「う…ぉ!?」

 その声の直後、全身を強烈な衝撃が襲ったと思ったら、地面が“消えた”。
 否、そうではない。

「…!」

 眼下に広がる街並み。
 地面が消えたのではなく、ゴリラファンガイアの方が空に打ち上げられたのだ。
 ふと、自分の近くを何かが通ったような気がして、彼は何とか体を上に向ける。


「ふふ…」


 彼の目に映ったのは、丸く大きく黄金色に輝く満月。


「た、助けてくれ!」


 そして満月をバックに宙を舞うライグの姿。


「アンタはこれから殺そうとする相手のそんな言葉を聞き入れた事があるのかしら?」


 その背中のマントからは灰色の光の粒子が噴き出して巨大な翼を形成し、胸の大きな珠と右の足甲に並ぶ二つの珠は強く輝いていた。


「私は…無いわ」


 ライグは力を溜めるように両足を縮め、灰色の翼が大きく羽ばたくと弓を引き絞るようにゴリラファンガイアとの距離が開く。
 そして翼が再び動くと、ライグの体はゴリラファンガイアに向かってスリングショットの弾の如く発射された。

「っでえぇぇ――――――い!!!」

 裂帛の気合いと共に空色に輝く右足を突き出した“ライダーキック”の体勢で。
 その姿はマントからの灰色の光をアフターバーナーに、右足の空色の光を弾頭にした、さながら光のミサイルの様だった。

「う、うわああぁぁぁぁぁぁ!!!」

 ゴリラファンガイアは恐怖の悲鳴を上げるが、生憎飛行能力のない彼では避ける事など出来るはずもない。半秒にも満たない時間で彼とライグの距離はゼロに成り、光る右足が彼の体のど真ん中に叩き込まれる。

“バギンッ”ぁ」

 一瞬の交錯。

 ライダーキックの姿勢のまま、マントを動かしてブレーキを掛けるライグ。
 その背後には、棍棒で叩き砕かれたガラス像の様な断面を晒して、上半身と下半身が分かたれたゴリラファンガイア。
 それは思い出したかのように“ピシピシ”と音を立ててガラスのように変質し――

『Break』

 ――甲高い音を立てて砕け散った。
 後に残るのは白く輝く光の玉。

「ふぅ」

 キックの体勢を解き、ライグは光の玉の方を向くと、左腰から掌より少し大きいサイズの箱を取り外した。

「ま、死ねば役には立つだけまだマシかしらね」

 そして彼女が箱の表面のボタンの一つを押すと、箱の上部が蓋のように開き、そこに吸い込まれるように光の玉が動く。
 そして最終的に“ヒュポン”と言う軽い音と共に箱に飲み込まれ、蓋が閉じた。

「確かに頂戴しました、さて次だ」

 ライグがそう呟くと、その体が重力に引かれたように真下に加速。一瞬で地面スレスレまで到達すると、速度を殺して殆ど音を立てずに着地した。
 ドラゴンフライ(たん)の方を見ると、いつの間にか束縛していた紋章が消え、解放されたドラゴンフライ(たん)が逃げ出した所だった。

「あっちゃ〜、まだまだ未完成かぁ。もっと改良が必要ね」

 飛んで逃げて行くその背中を見ながらライグは残念そうにボヤき、フェザーフォームの解きに持って居た全長40cm程の剣を取り出した。

「でもさ…」

 そうしている内に逃げて行くドラゴンフライ(たん)との距離はもう150M程に成っている。

「その程度の逃げ足じゃあ…」

 ゴリラファンガイアに宣告した時と同じような声音に成るライグの胸の珠が強く蒼く輝き始める。それに呼応するように剣を持った右腕の籠手の珠も空色に輝き出した。

『Stream connect』

 更には手に持った剣までも灰色の光を放ち始め、刀身の先端まで余すことなく光るソレを、ライグは腰を落として振りかぶる。
 距離は既に200Mは超える程に開いて居た。だが彼女は慌てず振りかぶった右腕に力を籠めて行く。

「全然遅いっ!!!」“ヒュ…”

 叫びと共に剣が振られ、前に突き出される。するとその勢いと遠心力で弾き出されたようにその刃が伸びた。正確に言うなら刀身部分が無数の“く”の字型のパーツに分解され、その芯の部分にワイヤーが入った“蛇腹剣”や“多節刃”と呼ばれる形状に変形している。
 剣は今も必死に逃げているドラゴンフライ(たん)目掛けて、さながら灰色のレーザービームの様に伸びて行った。



「ん?……ひぃっ!?」

 何となく風を切るような音を耳にしたドラゴンフライ(たん)が後を振り向くと、見えるは自分より遙かに速い速度で迫る灰色の切っ先。
 破れかぶれで体をずらし、間一髪、翅の一部を切り裂くだけで灰色の線は横を素通りしていった

「えっ!?」

 と思ったのも束の間、線は前を塞ぐように曲がり、彼女の周りを囲むように円を形作る。ドこのまま自分に巻き付くのかと思ったラゴンフライ(たん)は、上に逃げようとするが、今度は縦の円を描くように彼女を囲んでしまう。

「な、何よこれ!?」

 尽く逃げ道を潰され、呆然とするドラゴンフライ(たん)の前で、線はドンドン彼女の周りを囲んで行き、最終的にワイヤーフレームの地球儀のような形となってドラゴンフライ(たん)を閉じ込めてしまった。
 そして球形の檻を形成した線は、今度はその大きさを狭め始める。

「え゙」

 先程翅を切り裂いた事から分かるように、この檻を構成する線は、全て鋭い刃と化している。
 それが狭まると言う事はどう言う事か…

“ゾシュ……”

 一気に檻が収束し、切り刻まれてバラバラになるドラゴンフライ(たん)。
 揚力を失い、落下する途中でガラス化して更に細かく砕け散って行くドラゴンフライ(たん)の“破片”、後に残ったのは灰色の線に絡め取られた光の玉だけ。



 痛みを感じる間も無く絶命したのは、彼女にとって幸運だったのかも知れない。





「ふむ、毎度あり〜…なんつって」

 ドラゴンフライ(たん)をバラバラにした張本人は、その中から出てきた光の玉を伸びた刃ごと引き寄せると、軽口を叩きながら先程と同じように箱に吸い込ませ、ソレをベルトの左側にマウントし直した。

『Battle sequence complete』
「了解さね」

 ライグキバットがベルトから離れると、ライグは巻いていた黒いベルトを外す。
 すると、纏っていた鎧は音を立てて砕け散り、三色の髪をチョンマゲポニーにした女性が姿を現した。


「っふぅ!あーのど渇いた〜。なまじ全力出さないようにしてた分余計疲れたよー。
 冷えたお茶が飲みたい…」
『非?』
「いや、一匹ずつや“操り人形”ならともかく、二匹同時を変身せず余裕で仕留められると思う程自惚れちゃ居ないわよ。
 “洗礼”を使うのもまっぴら御免だしね」
『…解?』
「そっちの姿見られたら今度は人間に襲われかねないしねぇ…折角ほとぼりも冷めてきたのに」

 喋り方が戻った相棒の意見にゲンナリしながら言い返すと、その相棒が更に彼女に話し掛ける。

『思』
「へ?忘れてる事?」
『向』
「あ、忘れてた」

 そうしてライグキバットに髪を引かれた彼女は、何かを思い出したかの様に振り向き、そちらの方に向かっていった。


***


 と言う訳で今回二回目の語り部役の空k…もとい鷹音です。

 一体私は誰に向かってモノローグで語っているんだろう……。

 体が動かないせいか、無駄に思考が回って逸れて行ってしまう私の方に、変身を解いたライダーの中の人が歩いてきた。
 って、暢気に考えてる場合じゃ無い、聞けばあの人も人間とは違う怪物らしい。
 改造人間かとも思ったけど、一瞬とは言え変身しても服が破れなかったのは大きな違いだ。
 さっき戦ったのも本当に私を助ける為だったのか、確証は無い。
 嫌な言い方だけど、私はこの人を簡単には信用出来ない。ついさっきまで命に関わる状況だった分余計にその思いは強くなってる。あの怪人の話だとレジェンドルガって名前らしいけど…

「えーと、そこのお嬢ちゃん?怪我は……」

 思わず体を硬くした私を見て、レジェンドルガさん(仮)は硬直して言葉を切った。
 その瞬間、気まずさと寂しさが入り交じった表情を浮かべていたように見えたけど、直ぐにソレは消える。

「あ…あはははは!ゴメンね〜、怖がらせちゃったかしら?
 えと…別にアナタをどうにかしようなんて気はないから、恐かったらこのままどっか行くからさ」

 直ぐに誤魔化す様に笑いながら謝ってくる彼女に対して、私は取り敢えず警戒を解く事にした。
 どうせ動けないから逃げる事も抵抗する事も出来ないし、さっきの表情と今の笑い方のせいで何だか悪い事した気分に成ってきたからだ。
 そんな私の程度を感じ取ったのか、レジェンドルガさん(仮)はホッとしたような表情をすると、私に手を差し出してきた。

「えーと、立てる?」
「む…無……理」

 さっきよりは幾分マシに成ってきたけど、まだ体が動かない。喋るのも辛くて途切れ途切れにしか声が出なかった。

「あら?別に立てなくなるような怪我をしている様には見えないけど、何かの病気かしら“くいくい”…ん?」
『欠』
「え?…分かったわ、ちょっとジッとしててね」
「?……ゅっ!?」

 一緒にいた銀色の生首コウモリに何か言われたっぽいレジェンドルガさん(仮)は、いきなり私のおでこにヒンヤリした右手を当ててきた。同時に私の中を何かが駆け巡ったような気がして、思わず変な声を出してしまった。

「ほんとだ…珍しいわね、人間がライフエナジー欠乏症なんて。
 “診た”感じちょっと混ざり物が入ってるみたいだけど、そのせいかしら?」
『補』
「はいはい、分かってるわよ…ほれ」
『ガブリ』

 私から手を離した後何かを考え込むけど、またしても同じように中断させられて、今度は左手に持っていたベルトからDSLite位の大きさの箱を外して、ソレを生首コウモリにかませた。
 不気味な虹色の光が箱からコウモリに移って行くのが分かる。
 私に何をする気なんだろうか…。
 すると、箱を戻した後、代わりに飛んでいた生首コウモリを掴んだ女の人が、にこやかにソレをこっちに向けてきた。

「じゃあ、今から“補充”するわね。
 ちょっとくすぐったいわよ。大丈夫、痛みは一瞬だから」

 え?ちょっと待って。つまりくすぐったくて痛い訳?
 どっちかじゃなくてダブル?
 つーかその笑顔は何?
 ストップ!まだ心の準備が

「そんなに恐がらなくて良いから、注射みたいな物だしね」
「…ぉ…」

 しまった!声が出ない!!
 うわぁ、もうコウモリの口が直ぐ傍まで!
 くそぉ!警戒を解くんじゃなかった!!
 タンマ!少しだけ!もう少しだけm……



 アッ―――――――







「……うぅ…」

 生首コウモリを噛みつかされ、何かを注入される事一分少々、解放された私はピクピク震えながら呪詛の呻きを上げていた。

「どう?動けるように成ったかしら?」
「はぁ!?…ん?……おっ…体が…動く」

 さっきまで殆ど出せなかった声が出せるようになってる。
 それにまだ体中に違和感はあるけど、体の方も普通に動く分には問題無い感じにまで回復していた。

「いや良かった、こんな夜中に動けない女の子を一人で放置するのは流石にアレだしね」

 カラカラと笑いながら助け起こしてくれるレジェンドルガさん(仮)。
 倒れて居た時は結構背が高く見えたけど、こうして立って向き合ってみると、精々元の私より幾分か高いくらいの背の高さしかないと分かる。私のクラスにもこの人より背が高いのは何人か居るくらいの高さだ。
 でも雰囲気その物が大人っぽくも子供っぽくもあるせいで、余計に年代が分からない。

「さっきの…くすぐったかったです…」
「ちょっとだけだったでしょ?」
「一分間も続けば立派な拷問ですよ」

 それほど強くなかったとは言え、何かを注入されてる間中、体の隅々までモニョモニョするようにくすぐったさが駆け巡り、しかもそれが一分間絶え間なく続く。普通なら一生味わう機会は無さそうな苦しさだ。
 思わずレジェンドルガさん(仮)を恨みたくなるけど、治療の一環だったみたいだし怒る訳にも行かない。

「帰れそう?」
「何とか…」

 体中に何かフワフワしているような、それでいて長時間の正座から解放されたあの痺れの様な物が有って、完調とは行かないまでも、帰って寝る位は大丈夫そうだ。
 しかし私はこのまま帰りたいとは思わなかった。
 出来れば自分に降りかかった出来事をある程度でも知って起きたいと思ったから。

「あの…」
「ん?何かしら?」
「不躾ですけど貴女、何者ですか?それにさっきの怪物も…」
「突然ねぇ……気になる?」
「気になります」
「どうしても?」
「え…その…出来れば、ですけど」

 威圧するように言われて思わず引き下がりそうになる。でもレジェンドルガさん(仮)は私を無理に帰そうとせず、私の答えに考えるような素振りを見せた。

「ふーん、どうしようかしらね。
 あちこちに言いふらさないって約束出来るなら説明してあげても良いわよ」
「…分かりました、約束します」
「あら、アッサリと返事するのね。
 ま、多少なら話しても良いけど、教えた相手にもちゃんと口止めする事よ?」
「はい!」
「良い返事ね、まぁコッチとしてはアナタを監視できるわけでも無し、口先だけの嘘だとしても信じるしかないのだけれど」
「だ、大丈夫ですよぉ!」
「ふふ…まあ良いわ、信じてあげる。ここじゃなんだし、少し移動しましょう。
 結界を切ったからいつ人が通りかかるか分からないわ。通報でもされたら事だしね」

 背後の所々砕かれた路面を見て苦笑すると、リュックを拾い、自転車を起こすレジェンドルガさん(仮)。
 ついでに私のアイスも拾って自転車のカゴに入れてくれた。

「ああそうだ、自己紹介位は済ませておきましょうか」

 そういってレジェンドルガさん(仮)は畏まって私の前に立つ。


「私の名前は“早桐茶夜(はやぎりさよ)”


 そして彼女は懐から名刺を取り出して私の方に差し出すと、一瞬だけあの怪人の姿に変わりながらこう言った。




「でも一部の人間は私の事を“グリフォンレジェンドルガ”とも呼ぶ事もあるわ。
 “恐怖の悲鳴”を“至上の音楽”とする滅び損ないの魔族“レジェンドルガ”、その死に損ないの一人、それが私よ。
 あ、私は“恐怖の悲鳴”には全く興味無いんで安心して?
 今夜限りの付き合いだとは思うけど、よろしくね」




 人の良さそうな、でもどことなく腹に一物抱えてそうな笑顔を浮かべながら締めくくった彼女――茶夜さんの顔を、貰った名刺と見比べながら、私は「…はあ」と間抜けな返事をするだけだった。




…後編へ続く→
@PF
2009年12月08日(火) 17時29分00秒 公開
■この作品の著作権は@PFさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
えーまず謝っておこうと思います。
前回の後書きの最後で「次回、番外編・後編にもお付き合い戴ければ幸いです」何て書きましたが、中編に成ってしまいました。
相変わらず己の纏める力の無さに落ち込みそうですorz
むしろ段々下がっている気が…。
次回の内容的に今回を後編、次回をエピローグにしても良かったんですけどね。

あと、今回の戦闘が途中で端折ってあったり、一方的過ぎたりしますが、初登場補正と言う事でご容赦を。
茶夜自身、キャラコンセプトが「ラスボスの直前辺りに出てくる様な大ボスが気まぐれで人間の味方をしてくれている」みたいな感じですんで、普通のファンガイア程度じゃ噛ませ犬ですよ。
後は書き方を、ちょっと恥ずかしさを何時もより多めに振り切った感じにしてみました。
違いなんて判らないかもですが、情けない事に未だ“自分なりの書き方”を模索している感じなので。

話が変わりすぎますが、今は公開まで既に二週間をきった劇場版ライダーが非常に楽しみです。
三ヶ月前のあの投げっぱなし感に報いるだけの作品である事を強く願っています。
しかしてっきりライジングアルティメットや超クライマックスフォームは一回こっきりな物だと思い込んでいましたけど、断片的な情報や映像から見るにディケイドに出るっぽいですねぇ。

えーと、今回の話に際して、この作品独自の解釈を少し晒して行きます。
長いので飛ばして貰っても構いません。
飛ばしやすいように設定の部分だけ太字にしたりしたいのですけど、この部分にはタグを使えないっぽいので”*”で目印をば。



********************

まずライフエナジーに関して
ライフエナジーとは生き物全てに宿る根源的な力、読んで字の如く生命力です。
普通の生き物はコレを生命活動によって生産、消費するサイクルを形成していますが、人間を除いた魔族の殆どはコレを体内で自力で生産する事が出来ないか、消費に生産が追いつかない為、他者から奪い取る事で生命を維持しています。
そしてライフエナジーが正常な生命サイクルを維持する量を下回ってしまった場合、体の各部に異常が出てしまい、強い倦怠感、精神の異常、強烈な飢餓感、ライフエナジーを求めて凶暴化、場合によっては活動その物が困難になってしまう等の症状に襲われます。
これをライフエナジー欠乏症と呼び、通常ライフエナジーを生産できない魔族にしか発症しませんが、何らかの理由でライフエナジーを過度に消耗、或いは供給が滞った場合は他の生物にも起こる場合があります。
魔族に襲われた場合、通常は一気に致死量まで吸い尽くされる為、欠乏症が起こる前に死に至ります。
公式仮面ライダーで欠乏症に陥ったのは現在の所ワタルに襲われかけた小野寺ユウスケのみ(フロッグファンガイアこと大村さんの暴走も、コレが原因の一つの可能性は有る)。

キメラのライフエナジーに関して
ライフエナジーは生物が生み出し、そして消費するエネルギーであり、体の何割かがナノマシンに置き換わっているキメラはライフエナジーの生産も消費も普通の人間に比べて半分程度になっています。その為、ライフエナジーの所有量も半分程度です。
しかし、体だけでなくライフエナジーその物の性質も魔族にとっては非常に吸収しにくい物に変化して居る為、外部からの干渉に非常に抵抗力が強く、普通の人間に比べて吸収される速度は5%以下にまで落ち込みます。
そもそもキメラは変身すれば魔族を十分撃退できるだけの力を持っている為、鷹音のような特殊な事情でも無ければ、逃げるかファンガイアの方が逆に餌食に成ってしまうのがオチであり、今回の様なケースは非常に稀。
また、ライフエナジーを吸収される速度がかなり遅い為に中断されやすく、それ故に今回欠乏症が起きました。
一言で言えば、キメラを襲う事はファンガイアにとって、百害あって一利なしと言っても過言でないくらいリスクとリターンが釣り合わない行為です。

ファンガイアの現状
概ね原作キバと同じような道を歩んできており、現在は今代キングを筆頭とした新生チェックメイト・フォー主導で人間との共存を進めている。
その存在はまだ公にはされておらず、各対魔族組織や国の上層部のみが知っており、民間でこの事を知る者は少ない。(因みに健一郎と巻奈は知ってる)
キメラという存在に関しては有る事情から多少忌々しく思っており、先走った者が襲いかかって返り討ちに遭う事件も何件か起きている。
現在、共存に反対する者が勝手に人間を襲っている事が問題となっている。
人間との恋愛に関しては解禁されているが、チェックメイト・フォーに対して届け出をする事が推奨されている(義務ではない)。
しかし人間と結婚する場合、配偶者に己の正体を明かし、所定の施設へ赴き共に面接を受ける義務がある(普通に愛し合っていれば面接でダメ出しをされる事はまず無い)。
コレを破った場合、クィーンやビショップに拉致され、罰金やお仕置き、お説教等を受けさせられ、後日手続きを踏む事を約束させられる。
ハーフ・クォーターファンガイアでお同じである。
ファンガイア同士の場合は特にこの決まりは適用されない。

レジェンドルガ
コチラも原作キバとほぼ同じ。
“恐怖の悲鳴”を“最高の音楽”とする魔族であり、四〜五〇〇年前にファンガイアとの決戦に敗北、王は封印され、殆どの者が死亡、生き残った者も封印されるか眠りにつく。
現在では彼等の事を直接知る者は魔族の中でも一握りの長生きのみと成っている。
“魔界城の王”編に当たる事件はまだ起きておらず、茶夜と未覚醒状態の王以外は封印が解けていない。
ライフエナジーの吸収方法は、マミーレジェンドルガが復活直後に近くの人間を取り込んでいた事から、恐らくは対象を直接捕食する事だと思われる。
しかしメドューサレジェンドルガが普通に大食いだった事から、別に普通の食事でも良いのかも知れない。
この作品ではライフエナジーの接種が必須であり、食事は嗜好に過ぎないと扱う。


こんな物でしょうか。少し前にキバ超全集を手に入れた為、結構それに影響されています。
ライフエナジーの欄で人間がさり気なく魔族扱いだったりとか。
茶夜がポーンとナイトを探す理由も超全集を読んだ人には何となく分かるかも。
いや、分からないか、茶夜の目的明かしてないし。


次は登場ライダーに関して

早桐 茶夜(はやぎり さよ)

高校生位の背丈の女性で、長い髪をポニーテールにしている。
髪の色は、根本の方から毛先に向けて、茶色から金色、途中で更に白に変化する。
スタイルはスレンダーで胸の大きさは可もなく不可もなく(鷹音視点)
年齢が分かりにくい顔をしており、飄々とした振る舞いや中途半端な背丈も相まって、外見から歳を計れない。
その正体はグリフォンレジェンドルガ。
大昔のファンガイアとの戦いで殲滅されずに眠りについたレジェンドルガの一人の一人で、現在封印されずに活動している唯一のレジェンドルガ。
因みに復活してから既に二十年以上経過している。
幾つかの魔術を習得している。

魔術
茶夜の使う魔術は全て復活後に習得した物であり、旅をしている内に知った技術と我流のハイブリット。
全て後述のライグの欄に記載されている、魔術補助フエッスル「マジックフエッスル」で効果をブースト可能。

索敵:範囲内の動く物を探知出来る。範囲を広げる程、精度を高める程、精神的負担が大きくなり、戦闘中に使えるのは、半径3メートル程が限界。
また、戦闘形態になった魔族が居ることを何となく探知する程度ならば、比較的軽い負担で使用可能で、眠っている時以外は殆ど常時展開している。
ブラッディローズ程広範囲をカバー出来る訳ではないが、彼女はコレで十分すぎると思っている。
マジックフエッスル使用で、範囲拡大や精度アップ可能。

人払い:広範囲に自分のオーラ的な物をバラ撒く事で、近くを通った人に「ここは通らない方がいい気がする」と言うイメージを無意識に持たせ、来にくくする結界。
主に戦闘中に展開する。何故かキメラ改造を受けている人間には効果が薄い。
レーダー等に対するジャミング効果もある。

捕縛:竜巻の紋章を作り出し、触れた相手を磔にして拘束する。
ファンガイアの先代キングや今代キング達が使っていた物を、彼女なりに解釈して見様見真似で再現した物で、ほぼ我流。
その為、オリジナルと仕様が違い、燃費も持続時間も劣る。
その癖マジックフエッスルを吹いた状態でなければ、実用性はほぼゼロと言って良い程出しにくい術である。

本編で使用したこれら以外にも、幻を作り出したり、姿を消したりする事も出来る。
こちらもマジックフエッスルで効果を強めることが可能。


ライグキバット
茶夜の依頼で作られたメカニカルモンスターで、ライグのコアユニット兼茶夜の相棒。
キバット族を模して作られており、高度なAIを搭載している。一応♀型。
基本的に「応」や「承」という風に、漢字一文字しか発音しないが、何故か茶夜は言いたいことがハッキリ理解出来る。
変身すると口数が少なくなるが、何故か英語でしゃべり出す。
茶夜とは別の開発者の趣味で、アニメっぽい女の子の声で喋るようになっているが、喋り方のせいで台無しである。
正義感が割と強く、人間の倫理に疎い茶夜を補うポジションにいる。
エネルギーは太陽光・風力・動作時に出る摩擦や熱・茶夜から分けられる魔皇力…等を電力に変換して使っている。
常に簡単な探知魔術を使っており、眠っている間の茶夜の補助などを行う。
ロボット三原則は組み込まれていない。
好みのタイプは「真ゲッ○ーロボ」と「超銀河グ○ンラガン」
因みにキバットシリーズの例に漏れず、体当たりの威力が理不尽なまでに高く、一般人程度なら単体でも行動不能に出来る。
NotCV:若本


仮面ライダーライグ
茶夜がある対魔族組織の協力を得て開発したライダーシステム。
型式番号は「KGN-LN」
早桐茶夜にライグキバットが「アクティブフォース」を注入した後、ライグベルトに逆さまに留まる事で変身。
デザインとしては、ブラウンのドレスの上から肩から胸・腰までを覆うプレートアーマーや籠手、足甲を重ね着して、バイザーを装着した感じで、体のあちこちに鎖(カテナ)が巻かれている。
基本形態のフェザーフォームとファングフォーム、ウェイクアップしたブレイクフォームと言う、三つの形態を持つ。
本来、グリフォンをイメージして作られているが、性能と安定性を両立する為に、通常は特性を鷲と獅子の二つのフォームに分割して与えられている。
所持フエッスルはフォームチェンジ用のシフトフエッスルと、ウェイクアップ用のキーフエッスル、魔術補助を行うマジックフエッスルの三つがあり、右腰のフエッスロットに収納されている。

とある組織が当時の最新技術と、茶夜が提供したレジェンドルガや他の魔族の魔術や知識とを掛け合わせて開発したシステムで、茶夜自身のグリフォンレジェンドルガの力が利用されている。
茶夜が所持していた大型の魔皇石1つが胸部、両の籠手に「地」の人工魔皇石が2つずつ、両の足甲に「宙」の人工魔皇石が2つずつ、合計9つの魔皇石が埋め込まれている。
比較的旧型に当たるシステム(マキナとほぼ同期)だが、完成後も茶夜自身の改造や、彼女が放浪している最中に一時的に身を寄せた幾つかの組織によって何度も改良が施され、大きく性能や仕様が変化している。
元々人間が装備出来る物を目指して作られたが、完成してみれば茶夜以外が装着すると、込められたグリフォンレジェンドルガの力に侵されて、まともに動けない程の多大な負担を強いる欠陥品になってしまった。
結局茶夜に引き取られ、彼女の専用装備となっている。

外見はファンタジックで、所々魔術関連の技術が投入されてこそいるが、中身は基本的に機械技術メインで構成された、れっきとしたメカ系ライダーである。


仮面ライダーライグ フェザーフォーム
ライグの初期形態、或いはファングフォームかブレイクフォーム時にシフトフエッスルを吹くと変化する形態。
脚部と背中のカテナが解放され、機動力と脚力、思考速度に秀でている。
カラーリングは茶色と白。
背中のマントは自分の意思で動かす事が出来、翼にする事で飛行や浮遊が可能。
茶夜自身が習得している魔術を使用する事も出来る。


仮面ライダーライグ ファングフォーム
フェザーフォーム時にシフトフエッスルを吹くと変化する形態。
ウイングフォームとは対称的に、腕部のカテナが解放され、パワーと防御力、反射神経に秀でている。
カラーリングは茶色と黄色(カレー色とか言うな!)
髪の色は茶色から金色へのグラデーション。
ライオンをモチーフにしたデザインで、肩から腕全体を覆うように装甲が増設され、ペルソナも猛獣の顔に似た形に変化する。
指の先からは鋭い爪が生えている。
パワーが高く、格闘戦を得意とする。
この形態でも魔術の使用が可能。


仮面ライダーライグ ブレイクフォーム
“ウェイクアップ”する事で全身のカテナが解放された、ライグの真の姿。
モチーフはグリフォン。
髪の色は普段の茶夜と同じになる。
フェザー、ファング両方の特性が発揮され、完全解放された9つの魔皇石の働きでスペックが大幅に上昇している。
この形態では四肢がウェイクアップしたキバの右足と同じような状態になり、増幅された魔皇力を茶夜が任意に収束させる事により、必殺技を放つ事が出来る。
シフトフエッスルを吹くことで、フェザーフォームに戻ることが出来る。

必殺技は、空中に殴り飛ばした相手を、魔皇力を集中させた右足で蹴り砕く「カラーレス・ドーンブレイク」。
魔皇力の収束は茶夜の任意で行われる為、パンチや光弾を生成しての砲撃等、他にも色々バリエーションが有る。


ファンガイアスレイヤー+(プラス)
正式名称は存在せず、「ファンガイアスレイヤー+」は飽くまで呼称に過ぎない。
有る組織から譲り受けた旧型の対ファンガイア武装「ファンガイアスレイヤー」を、茶夜がライグ制作時に余った魔皇石の破片を組み込んで強化(魔)改造した武器。
魔皇力を伝達しやすく、溜め込むことも出来る。
ウィップスタイル時の射程が大幅に伸ばされ、魔皇力を込める事で、威力を何倍にも高める事が出来る様に改造されている。
更に魔皇力を“魔術”レベルで操れる者が使えば、鞭の動きを任意で操作する事も可能。
ウィップスタイルの芯のワイヤー部分にも魔皇力を通わせる事で、刃部分とほぼ同等の切れ味を持たせる事が出来る為、刃の間隔が広くなりすぎる程に伸ばしても攻撃力は殆ど変わらない。
普通の人間が使う分には、少し重くなっている以外は普通のファンガイアスレイヤーと殆ど同じ。


ライフポッド
ライグベルトのフエッスロットと反対側に装着されているDSLite位のサイズの箱。
蓋を開けると、倒した相手から出てきたライフエナジーを吸い込み、“サバト”等に変化させずに閉じ込めて保存する事が出来る。
いわば保存食入れであり、ライフエナジーの摂取が必要な茶夜の生命線。
ついでにサバト化の防止にも成る。
容量はチェックメイト・フォークラスのファンガイア30体分。
また、装着時にライフエナジーを引き出し、能力ブーストや体力回復を行う。
それ以外にも、ライフエナジーをライグキバットに取り込ませた上で、他人を噛ませる事でライフエナジーの譲渡も可能。


いやー長かった、設定だけでもう7000文字に届こうかと言う状態です。
これでもまだあえて書いてない設定が3000文字程有るのですが(茶夜の細かいプロフィールや過去等)、これを書くかどうかは、後編の内容、そして呼んでくださる(だろう)方々の意見次第として、この場では削らせて貰います。
茶夜の言動に微妙なズレを感じた方がいるかも知れませんが、それに関しては後編で説明しますので。
尚、断っておきますと、番外篇キャラの設定はセレナの設定集に追加する気はありません。
幾つか番外篇が溜まってきたら纏めて番外篇設定集にするつもりですので。



********************

さーてレス返しのお時間です。

>鴎さん

>キバ系の世界とセレナの世界が無理なく溶け込んでおり、これまでとは異なった雰囲気の作品に新しい楽しさと面白さを感じました!!

そう言って戴けて幸いです。
一応初期段階からキバやその他の平成ライダーの設定を一部織り込む事は決まっていたのですが、ちゃんと合わせる事が出来るのか不安でしたのでw

>今回主役のような雰囲気のレジェンドルガの女性が変身する謎の仮面ライダー・・その実力が今から楽しみです。

ちょっと実力を発揮し切らせてやる事が出来ませんでしたが、ご了承をorz

>慧「鷹音さんの思ってること分かります。そういう心構えがあれば、私も一日一回は車に必ずはねられたり、マンホールに落ちたり、自転車で川にダイブして制 服オシャカになったり、イマジンだのレジェンドルガに襲われて怪我したり、過労と筋肉痛と精神疲労で倒れたりとか・・・受け入れられるはず・・・なの に・・見舞われるときが多すぎて・・・受け入れようとしても泣きたくなるわぁあああああああ(涙)」

>ある意味精神的に達観している一面を垣間見ました。
>うちの娘にも見習ってほしいと思います。

えー(汗)ウチの子はちょっとトラブルに巻き込まれやすいだけなので、慧さん程不幸って訳でもないし、そっちくらいの不幸オンパレードともなると開き直るのは難しすぎると思うヨ、うん。
まぁ、ウチの子はまだ明かしていない過去の出来事から、どんなに動揺しても根っこの方は簡単には揺るがない精神構造に成ってますし。
以前右腕を斬り飛ばされても冷静に思考できた実績があるのですよ、ウチの子。

>アメジスト「マヨネーズの代わりにこれにセレナさん突っ込んだらどうなるのか・・・学術的にも趣味としても興味はありませんこと、鷹音さん?」

セレナ『ええと…ぶっ飛ばして良いですか、アメジストさん?(爽やかな声)
 ……まぁ、正直に答えますと、私は別に味覚はないので、マヨネーズでも溶けた粘土でもあのアイスでも大した違いなくダメージを受けると思いますよ。
 要は粘性の高い液体がダメな訳ですし。
 それはともかくアメジストさん、ぶっ飛ばして良いですか?(大切な事なので二回言いました)』


>YPさん

>機械の命って電気なんじゃね?
>つまりセレナは電気を吸われてらめぇぇぇぇ!
>……ところでセレナって動力源なんでしたっけ?

えーと…一応変身時に余った鷹音の生命力から変換したエネルギーを着服したり、普通にACアダプタ接続して充電したりですかね。
設定とかには書いてないですけど。

>冬はやっぱりアイスだよね、でもシャーベットもいいぞ!

でもこの話の時間軸は夏、それも夏休み中なんだぜ…嘘みたいだろ?
ゴメンナサイ、書くのが遅くなっているウチに現実が冬になっても未だ夏休み中と言う。

>>18禁的展開
>それは、つまり、ロリ音ちゃんがあんなことやこんなことを…………………………ゴクリ

ヤッパリ彼女も女の子ですし、この危険な世の中、いつそんな事に巻き込まれるやも知れませんw
まぁ、そんなの書いたらここから追い出されてしまいますが。

>ドライアイス直にぶつけてやればいいんじゃね?
>なにもゴーヤスペシャルぶつけることはないんじゃね?
>(´・ω・)これには同情せざるをえない、ゴリラファンガイアさんカワイソス。

腐っても怪人ですから、ドライアイスが少し当たったくらいではしもやけなんてしませんのです。
でも味覚と嗅覚はそうそう頑丈になれませんし、か弱い(笑)女の子が狙うとしたらそこに付け込むしかないでしょうw

>つまり女怪人が人間と恋に落ちた場合、人間×怪人という倒錯的なマニアックプレイができるということですね!(ぇ
>触手プレイとかも夢じゃないんだー、やったー、ヒャッハー!(ぉ

ええ、まぁ、形質によっては可能ですねぇ。
多少人間に近いとは言っても、完全に少女化している訳では無いですしw
でも非常に力が強くなるので、男の側が潰されないように気を付けないといけませんよ?

>>銀色の鞭のような物
>ファンガイアスレイヤーでいいのかな?

イェス、その物ではなく、上記の通り改造してありますけど。

>ライグキバットがガブリ→鎖がベルトに→変身って流れじゃないのね。
>ライ的な機械式ライダーだとしたら、ライグたん(ぉ)はキバット一族じゃなくてあなごキバットと同類かしら。

うい、ライグは部分的に魔族の力を利用した、科学系ライダーでレイに非常に近いですね。
装着者に関してレイ以上に重い問題を抱えていますが、茶夜が装着する分には全く問題有りません。
むしろセキュリティ的に有利に働いているくらいでムッシュ。


>ひだりさん

>相も変わらず災☆難GIRLでございます。
>そもそも縮んだ時点で普通はありえないレベルの珍事なのに、アイス買いに出かけたぐらいで怪物に襲われるわ命は吸われかけるわと、もう涙ナシには語れませんね。

巻き込まれないと話が進みませんしw
行く先々でコナンや金田一が事件に巻き込まれるような物です。
或いは良太郎がイマジンに憑かれた人間に関わりやすいような物かもw

>まあ、「夜中出歩いていたら怪人に襲われた時の目潰し用」としてはこの上なく有用だったわけですし、ウム!

ですねwまぁ、販売元としては不本意極まりないでしょうが。

>………………鷹音ちゃんに恥じらいの心があったことにひだりはビックリだ!!
>だってほら、マッサージでらめえええとか言っちゃう子ですしおすし……

鷹音「…ひっく…ぅぐ……違うもん……えぐ…私…エッチな子じゃ…ないも゙ん……」
セレナ『そうやって直ぐ泣くからロリだのガキだの言われるんですよ、m9(^Д^)プギャー』
鷹音「ひ、酷いぃ…!」

>>>『レイキ』と『セレナ』でコラボ

む、むぅ、やる気だけあっても状況が噛み合わないと難しいですからね、これorz
正直、他のクロスを書いたりする作者さんの度胸と技量には頭が下がって上げられない感じです。
いつか出来れば良いな


ではこの辺で失礼させていただきます。
今度こそ後編で会いましょう。

この作品の感想をお寄せください。
F3xbsN I loved your blog article.Really looking forward to read more. Want more. -20 Bookmarking Service ■2012-08-07 07:11:47 91.201.64.7
ヒャッハー、最高に出遅れたぜヒャッハー。
(´・ω・)……すごく……風邪が酷いです……orz

>ライグ VS ファンガイア´s
一方的だーい。
初登場補正があるとはいえレジェンドルガ&らいだぁぱぅわぁだとこんなもんでせぅか。

>\(^q^)/凄すぎて参考にならねぇ
きっと生れつきの怪人と元人間のロリ音ちゃんだとイロイロ差が出るんだよ。
例えるなら地デジ対応のプラズマTVと、チューナーをつけたブラウン管TVみたいな、ね。(ぉ
後付け能力ってのは手足のように使えるまで時間がかかると聞きますしお寿司。

>特撮的お約束
味方に勘違いでボコられたり、やられた怪人が爆発したり、伏線をまるごと放置したり、ですね!(ぇー

>「す、姿が変わったのが(ry」
待て待て慌てるな平成ライダーの着替え=パワーアップだ待て慌てるな待てこれは@PFの罠だ。

>((殺った!))
チガウ、ソレ、ヤレテナイフラグヤ。

>ちょっとくすぐっタイム
……ん?
“噛みつかされ”ってことは、ロリ音ちゃんがライグキバットたんに噛み付いたのか?

でわー、こんかいはー、この辺でヒャッハー。
50 YP@グロッキー中 ■2009-12-08 08:15:36 proxy20024.docomo.ne.jp
遅くなりましたが、感想を投稿させていただきます。

>グリフォン
グリフォンに関する知識ですが、そういった伝承があったのは知らなかったです。こういった情報を聞いていると後の物語の展開がより感慨深く感じられ、面白さが増しますね。

トパーズ「セレナさんはかなりの博識なんだな・・・知識も教養も申し分ない。うちのバカ共に見習わせたいくらいだ。もちろん、性格を除いてだが」

>「準備は出来た?ちゃんと本気になってる?死ぬ覚悟もOK?
 じゃ、仕切り直すわよ、シッカリ抗いなさい!」
リュウタロスに匹敵するのではないかと思わんばかりの一歩通行。
ある意味死刑宣告にしか聞こえないですが、それでもバトルにおける興奮と臨場感を引き出していてとても面白いです。台詞の一つ一つに力を入れることでさらに「セレナ」の世界観が広がります。

>アイツ等
これは・・・新しい敵の予感?
緊張感が漂う謎めいた一言・・今後の展開が気になりますね。

>“グリフォンレジェンドルガ”
仮面ライダーライグに変身する早桐茶夜さんの正体が明らかになりましたね。彼女の目的、今後の動向が非常に気になります。
一見明るくサバサバしてますけど、戦闘における相手を圧倒する力と冷酷な一面から鷹音さんいわく「一物抱えている」といった表現がしっくりくる女性ですね。今後の活躍期待しております。

>>>『レイキ』と『セレナ』でコラボ
面白そうなお話ですね。
それでしたら・・・「バルキリー」と「セレナ」のコラボのクロス、もし機会がありましたらいつかお願いいたします。こっちは茶夜さんのような人柄のいい「レジェンドルガ」はいませんけど(笑)

次回も楽しみにしております!!

50 ■2009-12-03 03:43:03 st0416.nas931.ichikawa.nttpc.ne.jp
合計 80
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