仮面ライダーイグナイト 第三十五話 明日を掴み取れ

『ここは狭い、もっと広い場所で決着をつけようか!』
異形の狂獣と化した殲鬼姫は、空を覆うばかりに巨大な背中の羽根を羽ばたかせ彩乃が降りてきた穴へと向かっていった。

「みんな、私達も!」
「とは言っても私達には翼はおろかブースターもないんだ・・・・・・・」
ぼやく祥子より先に、彩乃の背中の日輪から炎が吹き上がったかと思えば、炎は力強く燃え盛る紅蓮の翼に変わった。

「さ、皆私に掴まって。」
「本当に何でもありね今のあんたって・・・・・」
半分呆れ気味になりながらも眞子は彩乃が差し出す右手に掴まると、それに合わせ春姫、祥子、奈々美の順に掴まっていき、
全員の手が繋がったのを確認した彩乃は一足先に地上へ向かった殲鬼姫を追いかけた。不死鳥と化した
彩乃の速さは風の力を司る眞子でさえ及びもつかぬ速さで縦穴を飛んでいき、無限を思わせる奈落の穴から
一分さえたたずに地上へと降り立たせた。

『来たか』
荒魔の襲来で未だ手付かずのままの瓦礫の山を舞台に、彩乃達五人と殲鬼姫は改めて対峙した。

「ここなら思いっきりやれるわ。決着をつけましょう殲鬼姫。」
『そうじゃ・・・・な!』
文字通り開口一番とばかりに口から発射した光の熱戦を五人は横っ飛びでかわし、黄兜を葬った
必殺の合体攻撃が殲鬼姫に牙を向いた。

「サンダースパーク!」
「スプラッシュアロー!」
雷と水の一撃が殲鬼姫の胸に命中し、殲鬼姫の巨体が僅かに揺らいだ。すかさず残りの二人がここぞとばかりに動いた。

『ぐぅ!雑魚が小賢しい真似を!』
「彩乃!」
「私達も!」
「・・・・・うん!」
親友の考えを察知した彩乃は大きく頷き臨戦態勢に入った。

「トルネードスピン!」
「ロックバレット!」
「クリムゾンヴォルケーノ!」
竜巻の力で威力とスピードを倍加させた岩盤の雨に、鉄拳の連打から雨あられと撃ちだされる火球の力が灯り、
岩盤の嵐は溶岩の雨となりながら殲鬼姫に襲い掛かる

『ぐあぁああ!一度ならず二度までもわらわにこのような恥辱を!!』
巨大な殲鬼姫の拳が振り下ろされるより先に五人はすかさず散開して回避し、殲鬼姫の拳は
空しく地面に巨大な凹みを作るだけに終わった。

「眞子、行くよ!」
「オッケー!」
太陽の聖剣の力で爆発的に強化された脚力で天高くジャンプすると、彩乃はお家芸のバーニングライダーキックの体制に入った。
そこに眞子のトルネードスピンが加わる。青鰭戦の時は不発に終わったイグナイト熱閃キックだ。
一方の殲鬼姫も左手を盾に二人の合体技を迎え撃つ。

『ぐうううう!』
「はぁああああああああああ!うりゃああああああああああ!!!!」
『ぎゃあああああああああああ!!!』
竜巻の力で高速回転を続ける彩乃の一撃は、見事殲鬼姫の左手に風穴を空けた。通常のイグナイトなら
まだ防ぎようがあっただろうが、通常形態の何十倍にも強化されている今のイグナイトに貫けぬものはなかった。

『至高の存在たるわらわに仇なすとは!!天地に背く冒涜と知れ!!』
風穴の開いた左手を抑える殲鬼姫の怒りは怒髪天など通り過ぎていた。怒りの雄たけびを上げるたびに
瓦礫が振るえ突風が吹き上がる。常人ならこの恐怖に耐え切れずに発狂をしているだろう。だが
五人は臆することなく最後まで巨悪と混沌の現況に向かい合う。

『消えされ!!』
「させるか!」
右手から放たれる光の波動を彩乃が炎の盾で受け止める間、次に奈々美と祥子が動く。

「奈々美!」
「はい!」
素早く殲鬼姫の足元に回りこむのを見計らい、懇親の一撃で戦斧とフレイルを地面に叩きつけ殲鬼姫の足元に大穴を空ける。

『くっ!?』
突如足元を掬われ大きくバランスを崩しそうになるが、何とか残った足で踏ん張る。しかし残った眞子がそれを許さない。

「ウインドキックスライサー!」
『ぐぁあ!』
残った足に鋭い痛覚が襲い、殲鬼姫は大きく体制を崩した。そこに春姫の閉めの一撃が入る。

「アブソリュートコフィン!」
『な、なにぃ!』
絶対零度の手枷が地面に触れた殲鬼姫の右手を縛り上げ殲鬼姫の動きを封じた。

「彩乃ちゃん!」
「はい!プロミネンスブレード!」
空の雲さえ届かんばかりの巨大な火柱は、殲鬼姫を横一文字に容赦なく切り裂いたかに見えた。だが

『図に乗るな家畜風情がぁ!!!!』
殲鬼姫の口から吹き上がる闇の波動が瓦礫を巻き込みながら回りにいた五人を軽々と吹き飛ばしていく。

「きゃあああああああ!」
『塵も残さん!魔光雷!!』
左右の翼から白と黒のイカヅチが天へと登り、数秒の時間差の後黒雲に吸い込まれた白と黒のイカヅチが
雨となり彩乃達を悲鳴さえ許さず容赦なく焼き払う。これで勝負は帰したと誰もが思うだろう。
だがその予想は瓦礫の中から息切れを起こしながらも這い上がる五人の影に呆気なく敗れた。

『なにぃ!?』
「まだまだ・・・・・この程度じゃへこたれないんだから!」
「お姉ちゃんとの約束を果たすためにも、ここまで来て死んでたまるもんですか!」
「食べるんだもん・・・・勝って、春姫さんのメガジャンボドームケーキ・・・・」
「えぇ、今までで最高のケーキをご馳走してあげます〜。」
「うん!私達の帰りを待ってる皆を安心させるためにも、絶対に生きて帰ろう!」
奈々美が、祥子が、眞子が、春姫が、そして彩乃が自分のありのままの思いを口にする。
この絶望しか残されていないなかで決して折れることのない五人の心力に殲鬼姫は目を疑う。

『なぜ、なぜ抗う!?なぜわらわに背く!分からないのか!?世界とはわらわのような至高の存在が
支配してこそ真の平和、真の繁栄が生まれる!それこそが世界の真理だとなぜ理解せんのだ!?』
「それを独裁って言うのよ、殲鬼姫!」
殲鬼姫の言葉を彩乃は迷わずに切り捨て周りも小さく頷く。力による支配、そこに平和は生まれない。
繁栄は決してもたらされない。そこには人の意思は存在しないのだから。人は違う。違うからこそ
差別が生まれ憎しみが生まれ争いが生まれる。だが個々の差があるから生まれるものもある。

「殲鬼姫、あんたが私達と決定的に違うところは何かわかる!それは、私達人間は不完全な存在だということよ!
でもね、私達は不完全だからこそ強くなれるのよ!」
『そのような虚言、聞く価値もない!!』
彩乃の言葉を世迷いごとと切り捨て、殲鬼姫の口から巨大な光球が飛び出し爆風と粉塵が巻きあがる。
しかし五人は巻き上がる粉塵の中から次々と飛び出し、殲鬼姫に悠然と向かっていく

「虚言なんかじゃない!人間はあんたの言う出来損ないだから可能性が生まれるのよ!」
「完全じゃないからこそ、人はさらなる高みを目指すことができる!」
「終わりが見えない、分からないからこそ、人は昨日の自分より輝きたいと思えるんです!」
「完全じゃないからこそ、皆で力を合わせ支え合おうという気持ちが生まれる!」
「完全になるということはお互いを理解しあい、支えあい一つになることよ!あんたみたいな身勝手な考えと違うんだから!」
眞子の起こす風の刃が、祥子の生む雷の鉄槌が殲鬼姫に再び放たれる。

『小さかしいわ!』
二人の攻撃を片手で軽く払い除け、口からの黒い波動が二人を飲み込む。

「させない!」
二人の前に躍り出た彩乃が造った炎の壁が二人を守り抜いた。

「奈々美!」
「はい!」
彩乃が攻撃を防いだ間をぬい、春姫と奈々美が殲鬼姫の膝元まで近づき必殺の一撃を叩き込む。

「スプラッシュアロー!」
「アースシェイカー!」
『ぐあぁ!』
予想だになかった膝カックンをもろにくらい殲鬼姫の姿勢がわずかに崩れ隙が生まれた。勿論その隙を見逃さないはずがない。

「トルネードスピン!」
「インディグネイトバニッシャー!」
「フェニックスデモリッシャー!」
『ぐうううう!』
風の力と重なった紅蓮の不死鳥と雷神の突貫が殲鬼姫の鳩尾に叩き込まれ、殲鬼姫から虫の潰れた声がもれる。

「やった、の?」
彩乃の期待は、高々と伸ばした殲鬼姫の右手から放たれる光と闇の雨によって悲しく崩れ去った。

「「「「「きゃあああああああああああ!!!」」」」」
『無駄だ!所詮不完全のきさんらが束になってかかろうと、完全たるわらわを倒すことなどできん!!』
「くっそぉおお・・・・・・・!」
剣を杖にしながら立ち上がる彩乃も、祥子達四人も限界が来ていた。当たり前だ。ここまで
フルパワーの状態で力を行使し続けたのだ。度重なる連戦で消費した力は想像に硬くない。

「せめて、奴を倒す決定打となる技があれば・・・・・・・・」
ポツンと彩乃が呟いた途端、太陽の聖剣に納められた炎の宝珠が再び眩い光を放ち五人を包み込んだ。

「きゃああああああああ!こ、今度は何!?」
「いったい、何が起こるの!?」
困惑する彩乃達を尻目に、この予期せぬ事態を起こした張本人は静かに、そして気高い声で再び彩乃達に語りかけた。

(彩乃、そして四人の封魔師たちよ・・・・・)
「ご先祖様!?」
「ご先祖様?」
彩乃は目の前に立ち尽くす半透明の影に狐に抓まれた顔になり、四人はオウム返しをしながら
始めて目を合わせる先代の姿を前に、揃いも揃って鳩が豆鉄砲食らったような顔を見せてしまった。

(彩乃、そして四人の封魔師達よ、もはや主らはわらわ達先代を超えたようじゃな。)
「ご先祖様、今は」
(分かっておる、今は駄弁を言うている暇はない。じゃから手短に用件を言おう。千年前、
わらわ達先代がなしえられなかった最後の務めを。)
「最後の務め?」
(彩乃、太陽の聖剣に五行の力を合わせるのじゃ。)
「五行の力?」
(太陽の聖剣のもう一つの力、それは五行の力の完全なる一体。主らが持つ宝珠の、五行の力を一つに合わせるのじゃ。
 それこそ、ぬしが望む殲鬼姫を打ち倒す真なる究極の力。)
「究極の、力・・・・・・」
先代の言葉を聞き逃すまいと一字一句噛み締めていた彩乃達の前に一人、また一人と祥子達と同じ
封魔師の鎧を纏った少女達が姿を現した。それは言わずとも祥子達には分かった。感じ取れた。

「ご先祖様。」
「大先輩様、よね。」

(わらわ達の悲劇を繰り返さぬために)
(わらわ達がなし得なかった真なる終焉を)
(わらわ達が見ることのできなかった平和という光を)
(この千年にわたる因縁を、主らの手で断ち切ってくれ)
(彩乃、そして我らが遠き娘達よ!天明の都に、永久の光を取り戻してくれ!)
光が収まり陽炎とともに消えていった先祖達の願いを噛み締め、五人は力強く頷き見つめあった。

「皆!これで全てが終わる!全員の力を太陽の聖剣に!」
「「「「いいですとも!(はい〜!)(えぇ!)(うん!)」」」」
太陽の聖剣を中心に、それぞれの武器が太陽の聖剣と重なる。そして聖剣から溢れんばかりの炎が
巻き起こり五人を包み込む。だがその炎は四人を焼き払うことはない。それどころか、恐怖と苦痛に冷え切った
五人の心と身体を優しく温めてくれた。炎は次第にその姿を巨大な不死鳥へと変えていく。

『なんじゃ、この力は!!』
「「「「「はぁあああああああああ!!!」」」」」
不死鳥は紅蓮の炎から青、黄、桃、緑と眩く点滅しながらその翼を広げ天高く舞い上がる。

『させるものかぁああ!!』
殲鬼姫の両手から、翼から稲妻と光闇の弾丸が雨あられと打ち出されていくが、不死鳥のオーラはそれさえも弾き返していく。

『これは!?これほどの力が彼奴らにあるというのか!!』
「これで決める!!だぁあああああああああああああああああ!!」
『人間如きがぁああああああああああ!!!!!この天明の都もろとも、消え去るがいい!!!!』
五人に突き出した右手と瞬時に再生させた左手から放たれた光と闇の波動は二色に交じり合い、
白黒の雷光の柱となり五色の不死鳥へとぶつかり激しく相対しあう。二色の波動と五原色の不死鳥は
互いに押しつ押させるつつの均衡を続ける。

「「「「「やぁあああああああああああああああ!!!!!!!!」」」」」
『そんな不完全な力を寄り合わせたぐらいで、絶対のわらわに敵うと思うておるのか!!!!』
「言ったでしょ、人は完全じゃないからこそお互いを支えあい、高めあうことで一人以上の力が生まれるのよ!」
「あなたの力がどんなに強くても!」
「私達の諦めない心は、決して消せない!」
「私達の今思う気持ちは一つ!」
「あんたをぶっ倒すという気持ちがね!」
五人の叫びが不死鳥の翼を激しく揺らし、さらにその翼を肥大化させていく。

『な、なんじゃと!!?』
殲鬼姫の雷光が僅かに揺らいだ。攻めるなら今。五人の残りの力、全ての思いがこの瞬間に込められた。

「「「「「はぁああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」」」」」
『がぁあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!』
雷光を突破した彩乃たちの一撃は殲鬼姫に直撃し、巻き起こる巨大な炎の竜巻が殲鬼姫を包み込んでいく。

『わらわが・・・・・・・・絶対の支配者たるわらわが・・・・・・卑小で脆弱な人間の可能性などに・・・・・・
負けた・・・・・のか・・・・・わらわが・・・・わらわが・・・・・・陽炎となって・・・・・いく・・・・・・・』

聖なる焔に焼き尽くされながら、自分の中の正義を貫き最後まで彩乃達の目指す未来を否定し、人を捨て、
この世を捨て、この世の命全てを否定し己の正義だけを信じ続けた魔王は己が否定し続けた
愚かで脆弱な生き物の可能性という力によって、遂に完全に消え去った。

「未来なんて私達自身で掴み取って見せるわ。そう、未来は、いつでもこの手の中で眠ってる・・・・・・・・
 あんたみたいな奴がいなくても、人は未来を歩んでいける・・・・・・・」
力強く握り締められた右手を見つめながら、彩乃ははるか先の未来を思いながら力強く握り締めた。

「皆さん見てください!空が!」
「え?」
「空?」
春姫が指差しながら叫ぶ空へ目を向けると、空を我が者顔で覆っていた黒雲が霞となって掻き消えていく。






同時刻 天明市各市街
絢斗「見ろ、黒雲が!街を覆っていた黒雲が」
湊「消えていく・・・・・・」
悠麻「ということは・・・・・・」
遼那「終わったんだ・・・・・やったぁ!やったよ絢斗!」
絢斗「お、おい遼那!/////」
喜びのあまり絢斗に抱きつく遼那の姿に、他の三人から今までの絶体絶命の状況からの開放に、思わず笑顔がこぼれ落ちた。




オリヴィエ『やった・・・・・終わったんだな、何もかも・・・・・』
アリサ『はい!何だかよく分かんないけどボク達が勝ったのですよ!』
シャル『今日はこれで閉店と言ったところですか、やれやれ。』
スミレ「あぁ!今日は仮面ライダーリュミエールVS仮面ライダーレンゲルのスペシャル特番の日だったんだ!」
心地よくさえ感じる疲労をかみ締める三人の気持ちを遠慮なくぶち壊した契約者は、そのまま己の欲望を満たすべく
駅のプラットホームめざし全力で足を動かした。




萌黄「やった!やったよぉ皆!」
歌「ふぅ、こういう泥臭い戦いはもうこれっきりにしたいものです。」
茜「勝った・・・・・勝ったんだ!ばんざーい!」
藍「これで、彩乃ちゃんや祥子さん達も帰ってきます!」
碧「天明市も救われたんですね・・・・」
舞「終わったのはいいけど、腹減った・・・・」
そう言うと舞のお腹から今まで忘れ去られていた腹の虫が元気よく鳴り出し、五人の笑い声が元気よく木霊した。




コロナ『天明市を覆っていた黒雲は完全に消滅、同時に出現していた怪人の群れも消滅したそうです。』
蘭「そう、任務終了ね。皆、すぐで悪いけど報告もかねて本部に帰還するわよ。」

シャルロット『GJネ幸也!ご馳走作って待ってるネ!』
幸也「いや、それは勘弁してもらえないかな・・・・」

隆之『聖。後の処理はこっちで班を送るから、すぐに本部に戻ってくれ。それと、お疲れ様聖。』
聖「はい!水上聖、いますぐ本部に帰還します!」
無線越しに敬礼する聖を見習い、残りの二人も軽く敬礼をすると、三人は仲間の待つ本部へと足を動かした。
すると聖は再び無線のスイッチを押し、見えたない所で乱闘をしていたと思われる最凶の戦友に連絡を入れた。




『イザベラさん、こちら聖、任務終了です。今すぐヴァルハラ本部へ帰還してください。』
「ちっ、これからって時に消えやがって。」
不平不満が詰まった舌打ちをしながらも、狂犬と恐れられた少女は無線のスイッチを切りその場を後にした。




「何だよ何だよ、やっと火ぃ付き始め燃えてきたって思ったらタイミング見計らったみてぇに消えやがって。面白くねぇの。」
街がこんな様子じゃお目当ての店もやってないと判断したようで、龍の名と力を宿した無邪気な狂戦士は
幼馴染のいる馴染みの店に向かうべく、灰色の影となって消えていった。






「終わったのね・・・・・・・」
「えぇ、疲労でさえ心地よく感じます〜。」
「なんか十年以上戦ってた気がするわ。」
「それ、どっかで聞いたよ。」
ぼやきながら背筋を伸ばす眞子に、奈々美もつられ縮みこんだ背筋を目いっぱい伸ばした。

「見て皆!」
「うわぁ・・・・・」
「綺麗・・・・」
「ベタだけど、やっぱ最後はベタで閉めるものなのかしらね?」
「えぇ、空も私達を祝福しているみたいです〜。」
彩乃が指差す先には、黒雲で覆われていた闇をかき消すように力強く昇る朝日が天明の街を優しく照らし出した。

「この後、何しようかな・・・・・」
眞子の一言に全員が黙り込んだ。今まで殲鬼姫を、スペクターを倒すという大きな目標で動いていただけに、
その目標が消えてしまい今まで陰ることなく灯り続けていた炎がぷっつりと消えクールダウン状態に陥ってしまったようだ。

「そんなの決まってるじゃん。」
「え?」
そう言うと彩乃はゆっくりと、そして確実に大地を踏みしめ歩き始めた。

「どこ行くのよ、彩乃。」
「決まってるじゃないですか祥子さん。」
深呼吸をし一息間をおき、後光に差し込む朝日にも負けない笑顔を向けながら彩乃はハッキリとした声で答えた。

「帰りましょう、私達の家へ。」


イタリアーノリク
2010年02月08日(月) 10時15分00秒 公開
■この作品の著作権はイタリアーノリクさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ

今更ながらもお恥ずかしながら、戻ってきましたイタリアーノです。でクウガと仮面ライダーを作った男たちに情熱と愛情を貰いました。
やっぱ大野剣友会の話は燃える!特に父親とスーツアクターの
狭間で苦悩する中村さんのお話は何度見ても泣けます。
クウガは一話一話が神話並の面白さで名言がてんこ盛りです!
個人的に12話と26話と30話は神!そして再確認した。
ヒーロー番組とは教育番組であると。

ディケイド、大人の事情より子供の夢を優先してほしいものです。
特撮とは子供が見るものなんですから。

それとようやく千年の時を超え殲鬼姫との因縁に終止符を打つことができました。
今更と思うでしょうが、個人的に連載は遅れてもドロンはするなというポリシーがありまして
何とか投稿にこぎつけました。

次回、最終回です。投稿にこぎつけるか否かは、未定です。

おせぇよ!思いながらもレス返しもします

TO DarkMoonNightさん
>今回の話の中で、一番衝撃を受けました。
彩乃も言っていたとおり、生きるということは他の命を食らうこと。ですがそれに感謝するか
当たり前と思うかでもかなり違うと思います

>殲鬼姫は小さな理由といっていますが、彩乃ちゃんにしてみれば大切なこと。その想いが強さとなるように感じます。
守る者があるから人は強くなれる。人は誰かのために戦ってこそ本当の意味で命を賭けられると私は思います。



TO YPさん
>あんなのスザクじゃない、くるるぎさんや!w
原作はあんなにウザくて外道だったのに、確かにさんづけしなきゃいけなかったですね。ラストは
ルルーシュ剣崎君並みに過酷な運命背負う最後だったけど。両方とも自主的になったんですけど

>わかっちゃいました、わかっちゃいましたが……こうやって活字で表現されると、なんとなく笑いがこみ上げてきますw
漫画やアニメやラノベじゃ姿と年齢は反比例するのは常識です!見た目はロリ、しかし中身は千歳のおば(魔光雷


>そう意味ではロリ姫さまも、どうしようもなく人間です。身体云々ではなく、心が。
シャッチョさんも言っていましたが人間は差別的な生き物です。ブリタニア皇帝も「人は平等ではない」と言っていました。
しかしそこに発展と進化が生まれるのも事実。人って生き物はつくづく不便で難儀な生き物です。

>普通アレだけ自分についてきてくれるヒトがいなくなっちゃたら、こんな言葉出てきませんもんね。
そうですねぇ、本来ならここまで自分に尽くしてくれる人がいたら改心するのが普通ですが、
人を捨て自分以外の命を駒や捨石にしか感じられない上昇志向の塊の殲鬼姫にそれを求めるのは愚の骨頂でしょう。



TOイシス師匠
>うう・・・めがっさ遅れて申し訳ないにょろ。
大丈夫!(グッ!)私なんてレス返信するのに半年以上も遅れてしまいましたし!(いばれねぇ!

>強い信念で立ち向かう彩乃ちゃん、いいですねぇ。多くの試練を乗り越えて立派に成長したという
>感じがしました。こう読んでるとやっぱり彼女は主人公タイプですね。
ありがとうございます。最近じゃ主人公にもいろいろいますが、やっぱり私的にはこんな王道ヒーローが一番好きです。

>見事ろり姫さまをズタボロにしましたね!けど、ろり姫さまも巨大化し最後の戦いに臨もうとしてきました。
>勝つのは巨大ろり姫さまか!?(どっちだよ)それとも全員集合した彩乃ちゃんたち
自分の正義のために戦う者と大切な者を守るために戦う者とじゃ背負う覚悟の質が違います。

>そういう展開を否定することはともかく、特定の個人を攻撃するようなセリフはあまり感心しませんね。
>それもシリアスな最終決戦でこういうセリフを持ってくることもちょっとなー、と思ったのが私の感想でした。
どうもすいません・・・・・・・・orz。悪ノリが過ぎました。





それとオマケで超荒魔のテーマも作ってみました。ゴル○ーザ四天王登場!のノリで。

超荒魔全員登場!

黒棘!ふはは!ふはは!背中に棘針を飛び散らす!ヘタレ陰湿、手口は粘着卑劣。風土覚醒、フルボッコ見せ場は特には無し!

次、白羽根!はい縦ロール、縦ロール、金髪縦ロール凸光る。何気にツンデレ、憧れお○夫人。惨敗逃走その後青鰭に惨殺!
「あぁ、扱い酷すぎるわこれ・・・・(涙」

我らが、超荒魔。棘、羽根、舞い上がれ!
「それでも、超荒魔の中で私が一番物語に貢献したと思うんですけど・・・・」
「へっ!・・・・・・・(嘲笑」

青鰭!狂気凶器、悲鳴を呼ぶ女、馬鹿笑い。Loving kill! loving kill!その他に興味はノンノン
腕、脚、どタマ、今日はどこ切り落とそうかしら?

詩の赤薔薇!ナルシー、ナルシー、ナルシス脚本屋。火が苦手。ジェントルメンジェントルメン、
舞台は正々堂々。脚本最悪自分がバッドエンド

「本家ベ○バラのコスプレ、見せてあげましょうか?」

我らが超荒魔。鰭、薔薇、舞い上がれ!
「ちょ、超荒魔の中で私が一番美しいと思うんですが・・・・・」
「うん、そうなんじゃない?(投げやり」

「我が自慢の棘で悶え苦しみながら、屈辱のまま死んで逝きなさい」
「黒棘はともかく赤薔薇まで倒すとは!私結構根に持つタイプでね!」
「あははははははは!始める前に最初に落とされるところを決めておいてね♪」
「さぁ、幕を上げよう。我が舞台で美しく散りなさい!」

「私か?いいだろう!」
ロリコン、忠誠、最後の超荒魔、忠節心。忠義、武人、姿はジ○レミア卿。全ては荒魔の世界のため
「「「「殲鬼姫様の意のままに!」」」」
「「「「「いざ行け!最強の超荒魔!」」」」」


この作品の感想をお寄せください。
v30ko1 I loved your blog.Thanks Again. Really Great. 30 amazing services ■2012-08-07 04:29:10 91.201.64.7
どうもはじめまして。
今回はじめて感想を投稿させていただきます鴎といいます。
どうぞよろしくお願いいたします。
仮面ライダーイグナイト、第一話から読ませていただき、大変面白い作品でした!!呼んでいてスピード感あふれる展開、登場人物の魅力、世界観、読めば読むほどイグナイトの世界にハマりました。

感想を投稿させていただきます!!

>五人は臆することなく最後まで巨悪と混沌の現況に向かい合う
このチームワーク、仲間をお互いに信じ支えあう姿勢がとても印象的で、イグナイトならではの醍醐味。信じあう絆やそれぞれの信念をかけて戦う真っ直ぐな戦い方にはどの作品でも輝いていましたが、最終決戦ではそれがひときわ目立っていました。

>『なぜ、なぜ抗う!?なぜわらわに背く!分からないのか!?世界とはわらわのような至高の存在が
支配してこそ真の平和、真の繁栄が生まれる!それこそが世界の真理だとなぜ理解せんのだ!?』

晶「そうだよね・・・。晶もそういうこと思ってたけど、結局自分も他人も傷つけていただけだったよ。殲鬼姫、力は振り回すものでも振りかざすものでもない、自分の心を奮い立たせるためのものなんだよ」

>自分の中の正義を貫き最後まで彩乃達の目指す未来を否定し、人を捨て、
この世を捨て、この世の命全てを否定し己の正義だけを信じ続けた魔王。

ルシファー「まあ、その考えは悪くはねえんじゃねぇか?結局は誰が言おうが、テメェの信じるもの貫くことが生きるってことなんだからよ。でも、あんたは自分の配下まで犠牲にした。そんな器じゃ伸びることはねぇよ」

マモン「自分を支えてきてくれる強さ、今ある強さが自分だけのものじゃないって受け入れなかった心の弱さが原因だったのかもな」

最終回も楽しみにしております!!そして、これは大変あつかましいお願いなのですが、今度今執筆している「仮面ライダーバルキリーたん」との共同作品とか・・・お願いできますか?大変あつかましいようで申し訳ございませんが、もしよろしかったら今後とも長いお付き合いのほどよろしくお願いいたしたく書かせていただきました。

それでは最終回楽しみにしております!!
50 ■2010-03-13 17:01:40 lo02.022.geragera.co.jp
・・・最初に言っておく。


お帰りなさーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!!!!

久々にリクさんのSSが読めて、もう嬉し涙がボロボロ出てきて部屋が洪水になりそうですw
遂に彩乃ちゃんたちとろり姫様たちとの決着がつきました。いやー、お熱い展開!!
お互いの全てをぶつけ合い、その果てに彩乃ちゃんたちが天明市に平和をもたらす
ことができたのは、本当に見てて清々しいですねw最初は苦戦とかも多くて大丈夫かなって
思いましたけど、何度も試練を乗り越えていく内に皆強く逞しくなって、それが
この結果に結びついたんだな〜とか思います。なにはともあれ、皆お疲れ様!!

そしてろり姫様、惜しくも(?)野望成就ならず!!次回頑張りましょう!(!?


にしても、こんなにリクさんが頑張ってSS書いてんのに、私は時間を無駄にして一向に
話を書こうともしない・・・これでは駄目ですね!己の心を入れ替えます!!
まずはちゃんと『リュミエール』劇場版、終わらせるぞー!!


ところでディケイドについてですが、お話のアレさは置いておき、私はディケイドの
お陰で苦手意識のあったクロスオーバーに凄く興味を持てるようになりました。
色々と破壊したディケイドですが、私の中に新たな道を作ってくれたのには感謝です。

それに鎌田や純一ニーサンなど、私好みのキャラも出ましたしねwww(そこかよ


んでは、最終回もよろしくお願いします!!おーるぼわーる。
50 イシス ■2010-02-15 23:08:21 p5193-ipngn901funabasi.chiba.ocn.ne.jp
よっこいしょ。

出遅れ気味に感想書かせていただきます。

よくよく考えてみたら拝見はさせていただいていたんですがけっこうかいてなかったんですよね〜・・・すいませんm(_ _)m

しっかし、このシリーズも私がちょうどここのサイトを知ってから始まった位ですからだいたい参年くらいですか・・・歴史を感じます。

殲鬼姫さんも、私の中では彼女は彼女の正義があった用に決して完全な悪い人には見えないんですよね。この世に完全な物などありはしないのにそれを求めていた姿などは彼女は否定するかも知れませんが紛れもなく「人」その者でしたし、荒魔になったのも弱い物を隠すための彼女なりの強がりだったのかも知れません。そう思うと人間くさくて私は好きな分類ですね。

我らが

決して彩乃さんたちが嫌いというわけではないノですが、陰日向に卑しくいやしく生きる私としては彼女たちがまぶしすぎるのかも知れませんね。

さて、話は変わりますが結構前に言ったのですが、イグナイトが完了したくらいにロリ姫の外伝話を書かせてくださいと言った件なんですが、半年前くらいから8割弱の草案ができましたので書いてよろしいでしょうか?
まあ、駄目なら駄目であきらめますので。

ぐだぐだ書きすぎましたね・・・失礼。
次回は最終回のようなので楽しみにしています・・・・それでは!
50 深優 ■2010-02-14 22:08:08 em114-48-96-26.pool.e-mobile.ne.jp
お久しぶりでございます、それではカン・ソー!

>『なぜ、なぜ抗う!?』
何故って言われても、鼠だって猫に襲われたら反撃するでしょうに……。(苦笑い
そういえばロリ姫さまは力を自覚してからオカシクなっていったのかなぁ?
もしそうなら、ロリ姫さまも力に振り回されてると言えなくもないけど……ここまで来ちゃったら、もうどうしようもないかな。

>完全だの不完全だの
ロリ姫さまってやたらと“自分が完全であること”にこだわりますよねぇ……。
プライドの高さだったり性格的なものもあるんでしょうが、コンプレックスの裏返しにも見えるなぁ。
遥か昔の不完全だった自分と決別したいからこそ、スペクターになっちゃったのかなー、とか妄想が蔓延っちゃうネ!

どうやら次で終わりっぽいふいんき( 註:何故か変換できない )なんで、最終回を楽しみに待ってますー。
50 YP(人間讃歌は勇気の讃歌!) ■2010-02-13 12:54:19 proxybg025.docomo.ne.jp
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