仮面ライダーバルキリーたん 第44話「Life threatening escape」 |
「Life threatening escape」 Mバルキリー「・・・・慧、どうしてあんたの周りってこうも予測不可能の事態、それもろくでもないことばかり引き起こす連中ばかりなの・・・?」 慧(知るか、そんなん。もう考えるだけでも頭が痛い) アスモデウス「いきなり飛んできたかと思ったら・・・これだもんねぇ」 そう言いながらも、5mほど先の床に空いた大きな穴が二つを見て目の前で起こった事態を分析しようとするが、もはやそんな余裕すらない。 だって、後ろの軍艦は大砲で見る影もなく無残なまでに壊れているし、火に包まれ出し、激しく燃え上がっている。早くしないと自分たちがいる軍艦までもが危ない。 そう思っていた矢先に、突然、 「バルキリー、覚悟!!」 と威勢のいい声がしたかと思いきや、床板をぶち抜いて穴開けてめり込んでいるトラのイマジンと蛇のイマジンがうめき声を上げてのびている・・・・何がしたかったのか。 ガバッ!!! あ、起き上がった。 クシナダ「バカかテメェは!!!!よりによって床板いたんでるところに着地はねぇだろっ!!これじゃあたいら、ただのバカじゃねぇかっ!!」 ショウカ「うっさいババァ!!ボクだって床板とあんたのお肌や脳みそやたるんだおっぱいだとかがここまでいたんでるなんて思わなかったんだよっ!!」 クシナダ「今さりげなくあたいの悪口言わなかったか!?」 そういうなり、蛇のイマジン少女とトラのイマジン少女が片手でお互いの片腕をつかみながら顔面にパンチをめり込ませ、掴み合いに発展する。 うんうん、仲がいいなぁ、この二人。 思う存分じゃれあってるがいいさ。 Mバルキリー「よーし、バカはほっといて逃げるだぞ」 アスモデウス「邪魔しちゃいけないわよねぇ。お楽しみのいいところなんだし」 Mバルキリー「うんうん、仲良きことはいいことだ」 笑顔で言いあいながら、炎に包まれて海に沈んでいく壮絶な光景をバックに青春ドラマ顔負けの殴り合いをしている二人を見守りつつも二人は走り出す。 クシナダ「待てや、ゴルァアアアアアアアアアッ!!!」 ショウカ「あっさり無視するなあああああああっ!!」 あ、もう追いかけてきた。 Mバルキリー「何?」 クシナダ「覚悟しろって言ってるのに、どこまで緊張感ねぇんだよっ!!それに、何だよ、その生暖かいものを見るような視線はぁあああああああっ!?」 Mバルキリー「あ、お構いなく。いや、なんだかいい雰囲気というか、燃えるような熱いラブラブ展開中かと思ったので声をかけてはヤボかと思いまして」 うんうん、空気を読める子だ。 「「ザケんな、バカァアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」」 やっぱり? Mバルキリー「・・・はぁ・・・・相手にするのも面倒だから放っておいたのに」 ぼやきつつも、敵の攻撃を避けつつ、軍艦を逃げながら前から襲い来る敵を次々とぶっ飛ばしていく・・・かなりハードだが、これも慧曰く、 慧(いつものこととはいえ、ヘヴィな展開・・・) 人生そのものがレベル最大難関hardレベルの超凶悪なアクションゲームのようなもん。 しかもゲームオーバー一発であの世行きというとんでもない設定だ。 そんなとんでもない人生を16年も生きてきているのだから、ある意味精神的には3倍以上もの達観している感じがある。なんて灰色の女子高生ライフなのだろうか。 慧(平和なんてしょせんまやかしさっ・・!!) Mバルキリー「慧!?いきなり、絶叫して涙をドバドバ流して血管浮かべて何喉が張り裂けんばかりに荒みきった発言をかまそうとしているんだっ!?」 慧(平和!?平穏!?普通の人生!?何それ、美味しいの!?) Mバルキリー「やべぇ、慧が壊れた!!」 完全に世捨て人と化しそうになっている慧を必死で精神的にサポートしながら、火に包まれ、頭上を砲弾だの銃弾だのが飛び交い、海賊たちが襲い来るそんな地獄を駆け抜けるマジシャンフォーム。 エメラルド(・・・お姉ちゃんもう限界だ・・・!) マラカイト(考えてみれば、今までこんなトラブルだらけに遭っているのに、感情の大爆発を起こすか、感情に押しつぶされるか・・・ギリギリというか、ノイローゼ一歩手前の状態でしたものね) パール(ノイローゼ?何それ、美味しいの!?) ムーン(お前とは一生無縁のモンだよっ!!) アクアマリン(慧さん・・・苦労してるんですね) ダイヤ(・・・・同情する) 「食らええええええええっ!!」 掛け声とともに、後ろからただならない気配を感じて、飛び退くと、無数の銃弾が通り抜け、壁や床をぶち抜き破壊する。 後ろには銃を構えている見たこともない戦士=バルキリーベルトを巻きつけた青いトラを模したような戦士・仮面ライダーバルキリーたん・ガンフォーム(ショウカバージョン)がいた!銃を肩に構えて、余裕綽々に口笛など吹いている。 Gバルキリー「ふんふんふふん♪次はどこ狙おっかなー♪」 Mバルキリー「・・・ちっ・・・やべぇな・・・!あと一歩遅かったら・・・!」 あと一歩で、急所を確実に撃ち抜かれて無事では済まなかった。 Gバルキリー「さぁーてと、貴方の歪みし思いを狙い打つっ!!」 Mバルキリー「どっちが歪んでるんだよっ!」 Gバルキリー「拒否は受け付けないよっ!」 Mバルキリー「無視かいっ!?」 慧(・・・・敵・・・だね) Mバルキリー「そうだね・・・これはどうみても・・・・!つか、何だよ、あれ!?何であいつ、バルキリーのベルトを!?」 ダイヤ(考えられるのは、あれはバルキリーの力をベースに作り上げたものとかかな) エメラルド(・・・・・うーん、でも、智って性格悪いから、そんなちゃちいことするかなあ?敵だったら誰だろうと倒すだけなんだしさ) ムーン(むしろ、倒せない状況を作って苦しむさまを楽しむよな) パール(ほえ?そうなの?) 慧(・・・あのバルキリーベルト・・・おそらく同じ性能だろうね・・・どう・・・・エメラルド・・・・見た感じ) エメラルド(バルキリーベルトは早々量産できるような代物じゃないよ。フリーエネルギーを具現化するためのエネルギー変換装置が複雑極まりないし、回路だって複製なんか出来るもんじゃない・・・あれ・・・てことは・・・何であいつがアレ持ってるの?) マラカイト(・・・・主と同じように仮面ライダーバルキリーに変身できるイマジン) エメラルド(そう・・・なると・・) 智「あははははははは!!面白いことになったじゃん、バルキリー!!」 そう、タイミングよく出てきたのは今回の事件の元凶。 パンク風のデザインシャツを着こんだ可愛らしくも、小憎たらしい笑みを浮かべている、それでいてその瞳は全てのものを蔑まんとしている冷たい光を帯びている悪魔。 智「さあ、早くしないと、死んじゃうぞぉ〜!!きゃはははははははははっ!まあ、手を出してもいいけどね、でも、でもぉ、君のお母さんの大事な仲間に手ぇあげられるのかな〜♪この子たちはねぇ、君のお母さんと契約していたイマジンなんだよん。その大事な仲間を・・・倒すことが出来るのかなぁあ!?きゃはははははっ!!」 エメラルド(やっぱり、そうくるのかよっ!) アクアマリン(どこまで酷いことをするんですの・・・っ!?) ダイヤ(外道が・・・!) イマジンたちが怒りに満ちた憤懣を露にする。 他人を苦しめ、傷つけ、挙句の果てには命を奪うことでさえ彼女にしてみればゲームでしかないのだ。自分の満足を満たせればそれでいいというあまりにも自己中心的な考え。 それが許し難かった。 アスモデウス「やぁれやれ、小悪党って感じですねぇ。関係ないっしょ、何だろうと、邪魔な奴は消せばいいだけよん」 関節剣をレロリと色っぽく舐めて、振り上げようとした時・・・。 がしっ。 アスモデウスの手を慧が掴んでいた。 その握力はぎりぎりとアスモデウスの手首を握りつけ、指が食い込み、凄まじい力で下げる。 アスモデウス「あいたたたたたっ!け、慧ちゃん、何を・・・」 振り返ったとき、アスモデウスの顔が凍りついた。 いや、そこにいたイマジン全員ももはやそこにいた慧を見て、血の気が引いており、青白くなった全身をガタガタガタ震わせていた。もちろん・・・恐怖で。 慧「・・・・・そう・・・・お母さんの・・・・ふふ・・・うふふ・・・・うふふふ・・・」 笑っていた。 しかし、目に宿っているのは完全に理性を失った獣のような凶暴な鋭い光。 口元だけが三日月のように歪んでつり上がり、くっくっくっと正気とは思えない笑い声が吐き出される。 慧「・・・・・あたしね・・・小さい頃お父さんからよく、こう言われたの・・・・『お母さんのこと、頼むよ』ってさあ・・・・・。でもさあ・・・あの通り天然というか・・・・ウニとタワシの区別もつけられないわ、生活費をエロゲーやギャルゲーについつい衝動買いしては積み上げて部屋散らかすわ、娘にコスプレさせて写真撮ってコレクションにして鼻血を出しながら浮かれているわ・・・って、根元からもうある意味残念でさあ・・・・それをどうにかして軌道修正かけなくちゃ・・・いつか社会でボロが出て失敗してはいけないから・・・・あたしがずっと、ずっと、ずぅぅううっと、お母さんの天然ボケを更生させて、まっとうに社会人努めてほしいって思って厳しくしてきたわ。これが・・あたしが母さんにしてあげられる唯一の親孝行だから・・・だから・・・・」 慧が満面の笑顔で顔を上げる。その笑顔がもはや鬼が怒り狂っている方がまだマシとも思えるほど怖かった。アスモデウスなど、顔が青ざめてガタガタブルブル震えているし。 慧「身内が関わってくる不祥事は娘であるあたしが最大限回避及び解決に取り組むべきだと思うの」 話だけならこれほど親孝行で心優しい、義理人情と責任感に満ち溢れている慧の人柄を証明できるのだが、頭に浮いた血管といい、近くにいるだけで震えが止まらなくなるような怒りを漂わせては、もはや次の言葉を聞くのさえ怖い。 慧「あんたら全員、思い切りぶん殴って、悔い改めさせてやるヨ(満面の笑顔)」 「「「「それでいいのか、アンタはあああああああああああああああっ!!?」」」」 イマジン、智、アスモデウス全員が同じツッコミを入れる。 しかし、もう慧は完全に・・・ブチ切れていた。ブッツリキレた。 ケラケラと笑みを浮かべながら腕をバキボキ鳴らして、ズンズンとガンフォームに近寄る。 その異様な姿は、背中からドス黒いオーラを放っており、それが鬼のように見える。 Gバルキリー「ひ・・・ひいいいい!!」 ガンフォームが銃弾を発射するが、それを慧は華麗に避けながら、完全マジギレモードのまさしく狩人のごとく、獲物を狙う鋭い瞳で敵を定め、一気に飛びかかった! 慧「ほうら、どうしたのぉ?そんなにぶれてちゃ、当たらないじゃない・・・クスクスクス・・・・何?怯えているの?何に怯えているのかなぁ・・・・うふふふふふ・・・!!」 Gバルキリー「や・・・嘘・・・・こいつ・・・本当に愛の娘かよぉおおおおおお!!凶暴すぎるっていうか、愛の教育だったら、もっと頭のゆるい、ちょっとお馬鹿でアキバ系な電波系の子に育つはずなのに!!」 どういう風に思われていたんだ、愛よ・・・。 慧「さっさと正気に戻りなさあああああああああああああああいっ!!!!!」 バキィッッ!!!!グエッ!!!!ミシミシミシッ・・・・バキボキドカグシャッ!! 拳を振り上げ、容赦なくガンフォームの顔面に叩きつけ、ミシミシっという音とともに回転しながら空中に舞い上がるガンフォーム・・・しかしそのガンフォームを地面に叩きつけ、その上に馬乗りになり、動けなくすると・・・・慧の拳が目に止まらない速さで舞い上がる・・・・そして、慧の怒涛の猛ラッシュは容赦がなかった。 数分後。 智「・・・・あんた、最悪・・・・・信じられない・・・・つーか・・・仲間をよくここまで容赦なくボコボコに出来るよね・・・?」 慧「教育的指導ダヨ」 傍らでは血の海に沈み、さらに呪いの物質までもが巻き添え食らって殴られ消滅し、正気に戻ったにも関わらず、正気をなくした慧の教育的指導というかリンチを受けてけいれん起こして地面に倒れているショウカの姿があった・・・。 ショウカ「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」 慧「さーあてと、次は智ちゃんの番だねぇ?あんたには散々振り回されたからさぁ・・・徹底的に教育的指導してあげるわ・・・・覚悟はいい?六文銭もったぁ?遺言は思い浮かんだぁ?辞世の句でもOKだけど?」 智「それ、ボク死ぬこと決定じゃん!教育なんて概念完全に放棄してるよねっ!?」 慧「よく言うでしょう?バカは死ななきゃ治らないんだよぉおおおおおおおおおお!!!」 智「こいつ、頭おかしいよぉおおおおおおおっ!!!」 結論。 慧を精神的に追い詰めてはいけません。適度にケアして差し上げないと、暴走します。 慧の面倒を見て下さる方は十分にお気をつけください・・・命が惜しいなら・・・。 智(バカばかりだと思っていたけど・・・確信したよ、こいつが一番のバカだ!!) 慧「死にさらせやあああああああああああああっ!!!!!!」 智「あぎゃああああああああああああああああああああああああっっ!!!!!!!」 バキッ!!!!ドガッ!!!!グシャッ!!!!!バキボキブシャゴキバリバリボリ!!!!バキボキブシャゴキバリバリボリッ!!!!!! 慧の50コンボになる必殺技の猛ラッシュは、容赦なくスフィンクスレジェンドルガと化した智を殴り、蹴り、見ているだけでも痛みを感じるような壮絶な一方的攻撃だったという。 アスモデウス「慧ちゃん・・・・強いじゃん・・・・」 ムーン「さすがマスター・・・・惚れ直したぜぇ・・・うっとり・・・・」 パール「お姉ちゃん怖いよぉおおおおおおおお!!びえええええええええええええん(号泣)」 マラカイト「・・・・いいですわね、あの怒りと狂気に身を任せ暴れ狂う主・・・・妾もお仕置きされてみたい・・・お姉様あああああ・・・・じゅるり・・・」 ガーネット「もう泣くのもボケる気もおきないよ・・・・」 エメラルド「レベルアップしちゃってるし、お姉ちゃんのマジギレモード、あれ以上酷くなったら人間相手だったらヤバいよね・・・・」 マラカイト「そうなる前にサファイアさんをいけにえに奉げれば・・よろしいのでは?」 「「「「その手があったか!!」」」」 一致団結で、サファイア、生贄決定(ひでぇ)。 皆から期待されているよ、サファイア。さあ、いつものようにエロバカ全開脳天お花畑満開モードでバカなことを言って、慧の怒りを身を持って発散させるのだ!!! エメラルド「今、あたし、サファイアの存在がこれまでになく必要不可欠と感じた!!」 マラカイト「全く同感ですわ」 ムーン「確かに、あのバカじゃなきゃ誰もやりたくねぇ・・・!!」 パール「どういうこと?マリンちゃん」 アクアマリン「・・・パールちゃんは知らなくていいと思います」 ガーネット「慧のストレスをサファイア利用してボコボコにして発散させて、自分たちは逃げ通すつもりだな・・・こいつらは」 ダイヤ「つくづく外道な考えだね・・・」 「「「「こんなの見てれば、当然の考えじゃないの!!」」」」 まあ、そりゃそうだよね。 こうして、暴走し、破壊の鬼と化した慧がボコボコに殴られ、至る所が赤くはれ上がり、血だらけ傷だらけになったスフィンクスレジェンドルガを殴り飛ばし、息も荒く目が完全に血走っているヤンキーモード全開の表情で迫っていく。 スフィンクスレジェンドルガ「ぎ・・・ギザマァ・・・・よぐも・・・よぐもやってぐれたな・・・・!!ボク・・・・怒ったぞ・・・!!」 慧「殴られるのそんなに痛い?苦しい?でもね・・・・あんたがやってきた事のせいで・・何の罪もない人たちが味わってきた痛みや・・・苦しみは・・・・こんなもんじゃない」 スフィンクスレジェンドルガの杖の攻撃を避けて、軽くステップを踏みながら軽快な動きで踏み出すと、同時に相手の懐に入り込み、凶悪なフックを思い切り顔面にめり込ませる。 骨がきしむ音とともに、スフィンクスレジェンドルガの顔面の肉がめり込み、のけぞる。しかし、慧が胸倉を掴んで引き戻すと同時に、さらに引き寄せた勢いを利用してカウンターパンチを打ちこみ、その繰り返し、拳の猛打が止まることなくスフィンクスレジェンドルガを痛めつける。 どうやら肉弾戦は彼女にとっては不利らしい。 その時だった。 「はあああああああああああっ!!」 掛け声とともに、一つの影が二人の間に飛び込み、鋭い剣の一撃が慧を吹き飛ばす!! 慧が辛うじて攻撃を避け、片膝をついた状態で構えると、そこにはヘビをイメージしたような緑色の甲冑に電仮面を装着した剣士の姿があった。 緑色の光を放つその姿は歴戦をくぐりぬけてきた勇ましき戦士の雰囲気を漂わせている。 クシナダ「智様、一旦退却を!!」 うながされ、智が憎悪と怒りに満ちた目を慧に向け、鋭い眼光で睨みつけたかと思うと、そのまま後ろへと下がっていく。 それを確認すると、初代仮面ライダーバルキリーたん・ソードフォームが剣を構えて立ちはだかる。 Sバルキリー「あたいの荒ぶる魂の鼓動で震えてみなっ!!」 慧「くっ・・・!」 ダイヤ(姫・・・!ここは、私にお任せを・・・!) 慧(ダイヤさん・・・?うん、分かった!!) そういうと、ダイヤが慧に憑依し、ショートで切りそろえ白いメッシュを入れた麗しい男装の麗人をイメージしたかのような姿に変わる。そして、純白の手袋を着こんだ右手を上げ、指をパチリと鳴らすと、腰にベルトが装着される。 D慧「変身・・・」 「Knight Form」 電子音とともに、純白の光が全身を包みこみ、重厚かつ荘厳なる獅子の甲冑と仮面が装着され、手にはNEOバルキリーソード・クロイツパーツなる西洋剣が宿り、構えると、ソードフォームを真っすぐ見据えて告げる。 Kバルキリー「我が騎士道に・・・敵は無し」 誇り高き百獣の王の風貌を漂わせ、気高き純白の騎士が静かで、それでいて威厳に満ちた声で己の誇りに満ちた言葉を告げる。 Sバルキリー「はっ、調子に乗るなよっ!!」 Kバルキリー「悪に汚れし魂を、我が剣を持って・・・浄化する」 襲い来るソードフォームの剣の猛攻が繰り出される!!しかし、それをナイトフォームはクロイツパーツで華麗に剣を防ぎ、相手がのけぞったと同時に踏みこみ、相手の懐に飛び込むと剣の一撃を叩きこむ!! エメラルドのソードフォームとは異なり、どちらかというとアックスフォームのように一撃一撃が重みがあるパワータイプの戦法である。スピードは若干劣るが、その分、相手の急所を確実に一撃で破壊する斬撃を繰り出すのだ。 Sバルキリー「オラアアアアアアアアアアアアッ!!」 Kバルキリー「付け入るスキなど、与えんよ・・・」 まるで美しいワルツを踊っているかのように攻撃を華麗にかわし、剣の一撃を与え、徐々にソードフォームを翻弄する。次第にソードフォームに焦りが生まれつつあり、剣の動きにも影響しだし、その攻撃のリズムが乱れてきた。それを好機とみなし、ナイトフォームが剣を繰り出す!! Kバルキリー「貴方様とて、かつては己の信義を貫き、互いに信じあえる仲間とともに歩んできた道があるはずだ・・・それを自らで汚してはけしてならない」 Sバルキリー「ああっ!?ワケ分からないこと抜かすんじゃねぇぞ!!」 Kバルキリー「己の信念なき剣など・・・剣士たる者が振るうことなど・・・恥と知れ。邪念に惑わされるな、己を見失うな、己の心に宿る騎士道を・・・今一度思い出せ!!」 ナイトフォームの重みがある厳格な言葉にソードフォームが戸惑うような表情を浮かべたと同時に、隙が生まれ、そこへ斬撃が繰り出され、ソードフォームが吹き飛ぶ。 Kバルキリー「フィナーレだ・・・!」 「Full Charge」 白い光が剣に宿り、やがてそれが彼女の周りで渦巻く風と化し、やがて剣の刃に纏い上げ、巨大な光り輝く長剣と化す!!そして、彼女の周りで渦巻いていた風がソードフォームを取り巻き、それがソードフォームを取り囲み動きを封じる。 Sバルキリー「な、何だよ、何だよこれは・・・」 Kバルキリー「・・・・行くぞ」 ゆっくりと剣を頭上に持ち上げ、両手で持ち、呼吸とともに目を見開く!! Kバルキリー「アストレア・フォトンブレイク・・・!」 一気に剣を振り下ろすと、純白の暴風が巨大な刃となってソードフォーム目がけて解き放たれ、地面を削り、天井や床を吹き飛ばし、渦巻く刃がソードフォームを縦横無尽に切り裂き、無慈悲な暴風がアーマーを、仮面を撃ち貫き、破壊する!! Sバルキリー「ぐあああああああああああああっ!!」 それは宿っていた呪いをも吹き消し、邪悪な力に支配された魂を浄化するような光景。やがて風が収まり、倒れたクシナダが荒い息遣いとともに、倒れこんだ。 慧(・・・・ダイヤさん・・・・・ごめん・・・・またあたし・・・・) ダイヤ(姫、貴女は気高く強い心を持っている。いかなる悪にも勇敢と立ち向かう気丈で真っ直ぐな心がある。しかし、己の意思一つでそれは相手のみならず己の尊厳をも傷つける諸刃の剣、怒りや憎しみにかられて振るう拳など、今、貴女が振るうべき剣では、拳ではないはずだ。一時の感情で己を見失うな・・・失礼、おこがましいかと思われるようですが、私からの姫を思ってこその諫言と受け取ってくだされ) ダイヤの厳しくも慧を諌める言葉は、慧の心に鋭く突き刺さる。 慧(・・・ごめんなさい・・・それと・・・・ありがとう) ダイヤ(・・・・口が過ぎましたね) すると、倒れていたクシナダが、わずかながら言葉を絞り出す。 クシナダ「・・・あたいは・・・?どうして・・・こんなところに・・・・?あれ・・・?確か・・・ヒルデやショウカ、レイクと一緒に・・・・ヒュプノスについて調査していたはずなのに・・・」 Kバルキリー「どうやら、元に戻ったようだね」 クシナダ「・・・お前は・・・?あれ・・・・ショウカ・・・・?いったいこれは・・・」 ショウカ「あはは・・・あはは・・・おじさん渡し賃が6万なんてふざけないでよぅ。昔から三途の川の渡し賃は6文と相場が決まってるんだよぅ・・・」 満面の笑顔で今にもあの世に旅立ちそうな仲間を見て、クシナダが血相を変える。 クシナダ「しょ、ショウカッッ!!?どうしたっ、誰にやられたんだ!?こんなにひどい怪我して・・・!!」 答えは後ろにいる白騎士(本体)です。 Kバルキリー「・・・・・姫・・・・・・みだりに暴力を振るうとこうなるのですからな」 慧(・・・ものすごく反省してます・・・うう・・・・病院送りなんて中学時代で卒業したはずだったのに・・・) エメラルド「つか、中学生のときは不良たちを病院送りにしたことあるんだ」 慧(・・・・・そんなたいした数じゃないけど・・・・50人から先は覚えてない・・・) どんだけ問題児だったんだ。 ダイヤ(姫、今後私目が貴女を一人前のレディに育てて差し上げますゆえ、厳しく指導させていただきます) 慧(・・・・お願いいたします(涙)) 数分後。 ようやく正気を取り戻した慧とあの世から復活したショウカをつれて、相変わらず船内を爆走している。船内の最深部に突入することに成功した慧たちが船内のドッグにようやくたどり着いた。 慧「ついた・・・・でも・・・・鍵かかってるじゃん!!」 アスモデウス「でもぉ、鍵探すっていったって皆殺しちゃったし、どこにあるのか分からないよねぇ」 慧「あたしをあんたの仲間みたいに言うなっ!!!」 エメラルド(参ったなあ・・・こういう鍵開けとかIDとかは専門外なんだよね) アメジスト「IDのコピーならここにあるわよ」 琥珀「あと、中にある防護用兵器の電源は落としてあるけど、この緊急事態だ、いつ非常電源がついて作動してもおかしくないから急ぐぜ」 聞き覚えのある声に慧が振り返る。 そこには、アメジストと琥珀の姿があった!! そう、彼女たちもようやく追いついたのだ、この時間に。 慧「・・・琥珀さん!アメジスト!!」 エメラルド「待ってたよ、琥珀、アメジスト!!」 琥珀「遅くなって悪かったな。まあ、あたしたちだけじゃねぇぜ?今、この船を智が呼び寄せたファンガイアたちの援軍が取り囲んでいる。晶たちが今応戦しているが長くは持たない。急いで脱出しようぜ!!」 アメジスト「それと、慧。この潜水艦がつながっている研究所には、ヒュプノスとかいう智の最終兵器の要とも言えるエネルギー転換装置があるわ。それも破壊しちゃいましょう」 慧「ううっ、本当に琥珀さんとアメジストだぁ・・・・。もう、最高!!」 本当にこういう危機的状況では頼れる二人である。 しかし。 クシナダ「く、く、クモぉおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!嫌だ、嫌だ、あたいはクモだけはダメなんだぁあああああああああああああああ!!!」 琥珀「は?ぎゃああああああああああああああああっ!!!」 ショウカ「ひっ、ひぃいいいい!!トカゲェエエエェエエエエエ!!?ボク、爬虫類の類大嫌いぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!クシナダは慣れたからいいけどっ、やっぱり大嫌いだああああああああああああああああああ!!!」 アメジスト「あらあら・・・あ、琥珀、盾になって(サッ)」 琥珀「あんぎゃあああああああああああああああああああああああっ!!!」 クシナダの剣の猛攻を食らい、さらにショウカがぶっ放してきた銃弾の雨あられを容赦なく琥珀を差し出し、アメジストが難を逃れ、琥珀がボロボロになって吹き飛ぶ。 アメジスト「IDを通して・・・・さて、いくわよ」 あっさり扉を開いて、アメジストが駆け出し、アスモデウスも続く。そして、慧が琥珀を抱きかかえて一気に走り出し、後ろからパニック状態となったショウカとクシナダが追いかける。こうして、船内ドッグまでの通路に入り込んだ慧たちは潜水艦目指して爆走する!! 慧「琥珀さん・・・琥珀さん・・・生きてる!?」 琥珀「・・・何で毎度毎度こうなるんだ・・・?ヘヴィだぜ・・・・・」 全身ズタボロ、血をダクダク大量出血しながら琥珀が息も絶え絶えになってつぶやく。 マラカイト「こんなこともあろうかと、輸血パックです。お使いください」 琥珀「・・・世話になるぜ・・・・」 こうして、輸血パックで血液を補充しながら慧に負ぶさった格好で再び走り出す。 手馴れているのが痛々しい。 アメジスト「・・・浮気は許せない」 琥珀「待て、出血多量で死に掛けているのに、医者から輸血パックを提供されて然るべき延命処置を行っている行程のどこに浮気する要素など」 アメジスト「・・・マラカイトの胸、あたしよりおっきい。だから、琥珀見とれた」 琥珀「見とれるか、バカ!!つか、もう血が足りなさ過ぎて看取られそうなのはこっちだ!!」 アメジスト「やっぱり見とれてた・・・・!!」 バキボキグシャゴキバリバリボリー♪バキボキグシャゴキバリバリボリー♪ 琥珀の絶叫が船内に響き渡ったという。 続く |
鴎
2010年03月13日(土) 16時43分17秒 公開 ■この作品の著作権は鴎さんにあります。無断転載は禁止です。 |
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