仮面ライダーバルキリーたん&仮面ライダーイグナイト!!「エピローグ〜明日へと続く路線〜」 |
エピローグ 流れる空気が涼しく吹きゆく、草花の甘く優しい香りを運びながら鼻をくすぐり、身体中がリフレッシュしていく朝の天明市。 天明の町並みを一望できる小高い丘の上、爽やかな風が吹きゆく小さな墓場に晶と祥子が来ていた。 晶「晶も一緒でよかったの?」 祥子「・・・何て言うか・・・あんたには色々世話になったし・・・挨拶くらいはいいんじゃないかなって思って・・・・」 晶「ありがとう。それじゃ、ご焼香させてもらうね」 そういって、「武下家之墓」の前で線香を置き、手を合わせて、瞳を閉じる。 祥子「お姉ちゃん、今回の荒魔の侵略も無事阻止出来たよ。新しい仲間も出来たよ。もう一人は今春姫と一緒に用事があるから来てないけど、こいつには本当に助けられたの」 晶「初めまして・・・大友・・・晶です。祥子さんには本当にお世話になりました。貴方が祥子さんに教えてくれた勇気・・・優しさ・・・誰かを強く思う気持ちがどれだけ大切なものかを俺は教わりました。感謝します・・・伊織さん」 しばらく墓前で報告を済ますと、帰路についている時、祥子が晶に話しかける。どこか恥ずかしそうに顔を赤らめている。 祥子「・・・こうして、春姫以外とお墓参りする日が来るなんて思わなかった」 晶「そうなの?」 祥子「・・・うん・・・。・・・そういえばさ・・・あの時・・・黒棘にお姉ちゃんや私のことをバカにされた時・・何で・・・あんなに怒ってくれたの?あんなにボロボロなのに・・・他人のことなのに・・・あんただって傷つくこといっぱいあったのに・・・・」 晶「・・・単純に、許せなかっただけ。俺に色々なことあるとしても、それは俺自身が解決しなけりゃいけないことだし、だからといってそれに囚われたり憎しみにすがっていても、そこから動けなくなるなら、これからどうしようかなって考えている方が最近楽だなって思ってきたし、前に進んでいられるような気がするんだよ」 祥子「・・・・」 晶「でも、これだけは言える。あいつに祥子さんや伊織さんをバカにされた時、本気で頭に来たのは、俺が・・・・祥子さん好きだから」 祥子「え・・・?」 晶「だって、俺よりもずっと前向きだもん。色々大変なのに、彩乃さんたちを引っ張ってきたり、春姫さんのことを考えたり、町の人たちの笑顔を守るために懸命に頑張ってさ。伊織さんも嬉しいでしょう。こんな風に誰かを思いやれる優しく強い人が妹なんてさ」 晶が上を見ながらまるで伊織に話しかけるように話す。まるで祥子の上に伊織がいるように。 晶「俺は霊は信じないけど、あの世はあるって信じてる。伊織さんも祥子さんを見守っているはずだよ、ずっとそばで。祥子さんは最高の妹だよ。それを誇ってもいいし、俺がそれを信じてるから・・」 そういって、満面の笑顔でいう。見る者の心を癒し和ませ、心からの安心を生み出すような笑顔を。こうしていつも自分を支えてくれた、安心させてくれた優しさ、笑顔が祥子の胸に熱い何かが込み上がってきて、瞳がにじんでくる。 祥子「そんなこと・・・ないよ・・・・私・・・いつも思いつめちゃって・・・すぐ怒っちゃうし・・・冗談とか分からないからついつい眞子怒鳴っちゃうし・・・お姉ちゃんをあんな形で死なせちゃったから・・・自分がお姉ちゃんのように・・・春姫たちを見守らなきゃって勝手に思い込んでるだけだよ・・・・」 晶「それでいいんじゃない?」 祥子「え・・・?」 晶「別に彩乃さんたちも迷惑に思ってないよ。ずっと守ってあげればいい。お姉ちゃんぶっていてもいい。伊織さんがしてくれたように、自分もできることすればいいよ。というか、言いたいことがあれば言えばいいし、泣きたいときは思い切り泣けばいい、楽しい時は思い切り一緒に笑えばいいよ。祥子さんは・・・一人じゃないよ。そんな祥子さんだから、皆ついていくんだよ。祥子さんが・・・皆好きだから。もちろん・・晶もね」 もう限界だった。今まで溜めに溜まっていた何かが弾け飛んだような気がした。 晶に祥子が飛びつき、胸に顔を埋めて声を張り上げて思い切り全身を震わせて泣きだした。 それを優しく晶が頭をなでていた。死んでいった者を思うあまりに憎しみや悲しみに囚われて未来を見失うことは生きていく者としては陥りがちだが、それさえも乗り越えていこうとする心の強さがある限り、いくらでも人は前に進めるし、変われるのだ。 そしてきっと掴める、心から安心できる居場所を。 祥子「・・・・あったかい・・・晶ってあったかいね・・・」 晶「・・・祥子さんもね」 一方。 慧と春姫はというと・・・。 慧「・・・晶、祥子さんのこと心配してたんだね。でもよかった、もうあれなら大丈夫だよね」 春姫「慧ちゃんはいいんですか〜?だって、慧ちゃんも・・・」 慧「うん、あたしも晶のこと好きだよ?オンナとしてね。でもさ、その好きになった相手が・・・ああいった誰かを強く思いやれる優しさとその人が背負っている荷物を一緒に背負ってあげられることが出来る背中を持っているあいつなんだからさ、あたしは、あいつのいいところ見つけたからまあいいかって思ってる。祥子さんの苦しみや悲しみ、辛さを知っていながら突き放したり、あたしのことを思って他の女性を突き飛ばして苦しんでるのを見て見ぬふりするようなヤツなら、あたしも好きにはならないよ」 春姫「・・・慧ちゃん・・・大人なんですねぇ〜」 慧「そうかな?」 まっこと出来たというか・・・達観している16歳である。 慧「まあ、浮気とか言う中途半端な遊び感覚だったらブッ殺すけどね」 春姫「あはは・・・ああ・・・そうですか・・」 そしてシャレにならないから、そう言う言葉はやめてください。 慧「それで・・・あたしに話って何ですか?Vライナーでは話せないって言っていましたけど・・・」 春姫「・・・ええ・・・・実は・・・・」 春姫が珍しく深刻な様子で、真剣な瞳を慧に向けて話しだす。 慧「・・・・最後の・・・・超荒魔・・・・?」 春姫「ええ・・・まだ・・覚醒には至っていないのですが・・・・」 慧「・・・・それって、どこにいる誰か見当ついているんですか?」 春姫「・・・・ええ・・・あの・・・・それが・・・すみません・・・・」 慧「・・・知っているんですか?それとも知らないんですか?」 春姫「・・・・知ってはいるんです。ですが・・・その人というのは・・・・というか・・・このような事態に慧ちゃんを巻きこんでしまうというのは・・・・本当に申し訳なくて・・・」 慧「何言ってるんですか。あれだけ散々な目にあったんですから、これ以上何があっても驚かないし、覚悟は出来てますよ」 春姫「・・・・では・・・・・その・・・・・6人目(この時ではまだ緑毒牙の存在は知られてない)候補というのが・・・・・」 慧「・・・・・・マジッスか」 春姫「え・・・・ええ・・・」 慧「マジなのかよぉおおおおおおおおおっ!!!マジでじまっ!?もう一度言うけど、マジでじまですか、このヤロォオオオオオオオオオオッ!!!!!」(春姫の胸倉掴んでヤンキーモード100%の殺気丸出しの瞳孔開ききった血走った瞳で凄みながらブンブン揺らしている) 春姫「ご、ご、ごめんなさい・・・・その・・・あの・・・事実です・・・・・」 慧「・・・・よし・・・とりあえず・・・春姫さん教えてくれてありがとうございます。要はまだ人間のままで留まる方法はあるってことですよね。その方法をするにあたって、うってつけのやり方があるんで、ちょっと手伝ってくれる相方探してきますわ」 ヨロヨロと慧が力のない足取りで歩いていく。その危なっかしい後ろ姿に春姫が心配そうに見守る。 春姫「慧ちゃん、頑張ってください・・・私たちも全力で儀式に取り組ませていただきますから〜!!今ならまだ、その力を封印すれば、人間でいられますから〜!!」 慧「・・・・一難去ってまた一難か、このヤロォオオオオオオオオオオオッ!!!」 数十分後・・・・。 いつもと変わらない天明の町並み、丘の上にある小さな公園の上から智とマモンが見下ろしていた。マモンは目の前ではしゃいでいる智の姿を見て、つくづくついていけないと思いため息をつく。 智「もうすぐだよ、もうすぐ時間が、この世界の歴史が変わるんだぜぇ」 マモン「あんたつくづく悪趣味過ぎだな。ただ、気に入らないとかちょっかい出しちゃおうかなとか言う理由だけで、天明そのものの「現在」を消しちまおうなんてさ。普通思わねぇぜ」 智「はん、ボクはボクのやりたいようにやるのだっ!!大体さあ、殲鬼姫や荒魔一族が今回引き起こした事件を見させてもらったんだけど、あのガキマジでムカつくじゃん?なーにが至高の存在だ、なーにが絶対の支配者だ、バカかっかつーの!!結局自分の弱さから逃げ続けている臆病者にしか見えないんだよ、自分の欠けている部分を認めたくないって言ってるようなもんじゃんよ。そういうやつに限って自分を誇示表示したがるもんさ」 はき捨てるように冷たく智が言い切る。マモンも静かに聴いていたが「テメェも似たようなもんじゃねーか」と言いかけてやめる。どうせ言っても聞きやしないのだ。 智「まあ、今回のことで、短期間の間に五荒星冥獄陣なんていう世界そのものをひっくり返しかねない影響をもたらす儀式を2回もやったとなると、その影響を与えた存在そのものを時の運行における障害として考えなくちゃいけないわけ。世界そのものが時間というものの調整をかけるわけよ。その代償として・・・殲鬼姫の存在が・・・もうすぐ時間そのものから消える」 「殲鬼姫の存在を時間そのものから消し去る」 それが智の仕掛けたゲームの真実だったのである。時間改変(タイムパラドックス)の影響によって、五人の部下を利用して、自分が尊敬し崇拝している唯一絶対の存在を消させて、絶望そのものを「荒魔一族」に与えて消し去ることが目的だったのである。 「楽しそうだから」というとんでもなく幼稚な理由で。 智「やーっぱ、楽しいよね、時間を消し去るってゲームはさっ!!自分がこの世界の支配者なんだって感じがするよ、キャハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」 マモンが高笑いして誇らしげにしている智に、ため息をつき、頭をかきながら立ち去ろうとする。 智「あれ、どこ行くの?」 マモン「こちとら、テメェと違ってそんな趣味はねぇ。タバコ切らしたから買ってくるんだよ、コンビニまで」 そういって、丘の上から階段で降りていくと、通りすがりに通った人物の姿を見て一言つぶやく。 マモン「勝算はあるのか?」 慧「勝ってみせるさ。もうあいつを野放しにしてなんかいられない」 マモン「30分後にオレはコンビニからタバコを買って帰る予定だ。それ以上は傭兵として雇われている以上、見逃すわけには行かないぜ」 慧「上等・・・!」 そういって立ち去っていく慧を見送り、懐からタバコを取り出し、マモンが口にくわえて火をつけ、煙をぷかりと吐き出す。 マモン「・・・あんなヤツに世界を壊されて、守りきれないヤツなんか相手にするまでもねえさ。オレたちが相手になるんだ、しっかりやれよ」 ルシファー「そういうこったな」 アスモデウス「慧ちゃん、頑張ってねん♪あんたが荒魔になろうと何だろうと、あたしたちの獲物に変わりはないんだからねん」 ルシファー「じゃあ行くか?」 アスモデウス「どこに?」 マモン「あん?コンビニだ」 ルシファー「だよなぁ」 アスモデウス「レジェンドルガがコンビニって・・・・」 ルシファー「何だよ、俺が行きたいんだよ。アイス食いてぇ、漫画読みてぇ、以上」 アスモデウス「・・・もう、ワガママな兄様」 智「さーてと・・・そろそろかなあ・・・」 そろそろ時間が変わる。この世界の歴史から「殲鬼姫」が消え去る。あの5人の絶望に叩き落されるときの姿が脳裏に浮かび、笑いが止まらない。 慧「・・・そううまくいくと思うなよ」 晶「あいにく、晶たちのこと、忘れてもらっちゃ困るのよね」 その声を聞いて、智が眉をしかめて忌々しそうに表情をゆがめる。 振り返ると、そこには憎憎しい敵が2人、まるで刀のように鋭く突き刺すような切れ味抜群の視線を、まっすぐこっちを見据えていた。 智「何でこうも邪魔するかな・・・この虫けらどもはよっ!!」 口汚くののしり、邪悪な本性をあらわにする。 その迫力に臆することなく慧と晶がベルトを構えて装着する。 慧「邪魔するさ、この時間はあんたのものなんかじゃない」 晶「勝手にゲーム盤にされたり、消されちゃかなわないんだよ」 智「・・・ほざきなよ、もうすぐ消えるんだよ、あの生意気なガキがさ!!この時間そのものから!!!」 彩乃「残念だけどそれはないわ!」 声のするほうを向くとそこにはこの町を守り抜いた5人の英雄が勇敢に立っていた。 奈々美「あたしたちはこの戦いを、絶対に忘れない!!」 眞子「失ったものも多いけど・・・戦って得られたものもあるから!!」 春姫「誰かを思いやる強い心、正義を信じることの難しさとそれを貫くために一人じゃ何もできない弱さも・・・」 祥子「それを互いに支えてくれる大切な仲間の存在も!!」 彩乃「この戦いがなければ、今の私たちはいないのよ!!悲しいことも辛いことも、どうしようもなく嫌で逃げ出したくなるような辛い過去であろうとも、向き合って生きていくんだから、そしてそれを乗り越えていく強さを人間は持っているんだってこと!!」 慧「何で・・・彩乃ちゃんたちが覚えているか分かる?あんたの計画はとっくに終わってるんだよ」 晶「あの5人が覚えている、その記憶さえあるなら特異点である慧が時間を繋ぎとめて修正する・・・つまり慧が生き残っちゃった時点で、お前の負けは確定なんだよ」 そして、慧は6枚のチケットを取り出す。 光と闇を支配する絶対的真理を司りし至高の巫女・殲鬼姫。 漆黒の棘の悪魔、ヘッジホッグスペクター。 深紅の薔薇の騎士、ローズスペクター。 蒼き快楽の切り裂き魔、シャークスペクター。 黄金の甲冑武将、ヘラクレスビートルスペクター。 白銀の舞姫、スワンスペクター。 慧「千年王国・・・絶対的支配・・・・どれもついていけないことばかりだけど・・・」 慧はとりだしたオーガのベルトを巻きつけて、パスを構える。 彩乃「始まるわ・・!」 祥子「いつでもいけるように準備はいい?」 「「「「OK!!」」」」 慧「快楽の赴くままに世界を滅ぼして・・・信念も守るものも持たないお前に・・・荒魔(こいつら)の存在は汚させない!!!変身!!」 晶「変身!!」 「Ouga form」 「King form」 慧が荒魔の甲冑を身にまとい、オーガフォームとなり、晶がキングフォームになると同時に智がスフィンクスレジェンドルガの姿に変わり、指をパチリと鳴らすと土が盛り上がり見る見る土が5体の異形の姿となって生み出される。それはかつて、自分たちが倒した5体の超荒魔。しかしそれは魂も信念も持たない泥人形。それを従えて操る。 スフィンクス「殺してやるよ・・・うざってぇからさ!!!」 Kワイバーン「倒されるのは・・・お前さ!!」 Oバルキリー「一気にケリつけてやる!!」 まず、パスを取り出し、ベルトに通すと黒い光がパスから放たれ、その姿を見る見る全身から棘を生やし、漆黒の光を帯びた悪魔の姿となる。 そして、偽者のヘッジホッグスペクターが鋭い棘の槍を振りかざすとそれを受け止める。 ヘッジホッグスペクター「この無意味、無益、無価値に満ちたゴミ屑がぁ・・・・!!私たちをよくも利用してくれたなああああああああああっ!!」 そして、棘を土くれの体に突き刺すと、紫色の渦が発生する!! 慧(キャノンボールスパイク!!!) ヘッジホッグスペクターが渦の中に飛び込むようにして体を丸めて回転させて突撃し、全身の棘で肉を刻み、骨を破壊し、土くれを破壊する!! すると、ハリネズミの甲冑から絵柄が消えて、黒い光が元の姿に戻ったオーガフォームから吹き出て消えていく。 そして、後ろから鉈を振りかざし襲い来るシャークスペクターの偽者の鉈を背中越しに受け止めて、パスを通し、青い光を全身に浴びて切り裂き魔の姿となる。 そして、そのまま上へ持ち上げて腕を払うと鉈を振り上げて一気に腕を切り落とす!! シャークスペクター「あんたたちは・・・確実に殺すよ・・・・ここまで・・・・ここまで・・・ナメられたとしてはさあ・・・・何万回でも殺してあげる。あはははははははははははははははははははははははははははは・・・・ぶっ殺す!!」 弾丸ごとく突っ込み、偽者のシャークスペクターの体をとにかく鉈を振り上げて切る、切る、切り刻みまくり、鮮血を浴びながらもその猛攻がとまらず、一気に大振りの一撃で吹き飛ばす!! 慧(スプラッシュブレイド!!) 水柱が立ち上がり、やがてそれが無数の三日月形の刃となって鉈にまとうと、一気に振り、空中を切り裂き、四方八方から土くれを切り刻みまくり、粉々に砕け散った!! そして蒼い光が消えていく。 立て続けにヘラクレスビートルスペクターの偽者の大剣が背後から振り下ろされる!! するとそれをキングフォームが槍で受け止め、華麗に弾き飛ばす。 Oバルキリー「まだまだぁっ!!」 金色の光を受けて、全身が倍以上に盛り上がり、甲冑を装着した武将が飛び出し盾で大剣を弾くと同時に、大剣をふりあげて一気に甲冑を切り裂く!! 慧(やっぱり偽者か、本物はもっと強いよね) 黄兜(・・・家畜よ。本当に殲鬼姫様は消えないのだな?この世界から・・・消えないのだな?) 慧(・・・約束する。消させない、この時間から姫様が消えるってことは、現在を否定することだから。悲しいことも・・嫌なことも・・・それだけ切り取ることなんてできないから時間なんだ。この時間に確かに姫様は存在している。その存在だけを切り取るなんてできない。私が特異点として戦う理由はそのためだから。どんなにひどいことをしても、どんなに悪いヤツであろうとも、それだけを切り離しはしない。全部まとめて・・・つなぎとめる!!) 黄兜(・・・そうか) 全身から発する黄金色の光が稲光のように光り輝き、巨大な光球となって一気に発射し、大地を焦がし削り、土くれを吹き飛ばし、消滅させていく!!! 慧(・・・テラブラスター・・・) 金色の光が消えていく。空中に溶けるように・・・・。 しかしもう慧の全身が限界を迎えていた。足腰が震えだし、まともに立っていることさえ辛そうだ。それはそうだ、いくらなんでも自身の体に3体連続で荒魔を召喚したのだから。 歯を食いしばり、震える足腰を精神で保とうとする。 それを誰かが支える。 晶だ。晶自身もボロボロになりながらも慧を支えている。 Kワイバーン「大丈夫?」 Oバルキリー「晶・・・」 Kワイバーン「晶も手伝いますよってね」 Oバルキリー「・・・サンキュ」 最後にパスを二回通すと、赤い光が飛び出し、それを晶が受け止めると、次に飛び出した白い光を慧が受け止める。 そして、一気に襲い掛かってきたスワンスペクターとローズスペクターの偽者を、棘の鞭がうなりを上げて振るわれ、鞭の鋭い刃で切り刻まれ、土くれが二体とも消滅する!! スフィンクス「嘘だ・・そんな・・・・お前らなんかに負けるわけねぇだろっ!!殲鬼姫にくっついていくだけしか出来ないカスのくせにっ!!!」 晶「お前よりはマシだろう・・・。少なくとも、俺はこいつらの姫様のために命をかけて戦う忠義、夢をかけて戦う信念、笑う気はない。否定する気もない。ただ、それ以上守りたいものがあっただけさ」 慧「・・・そういうことだ・・・・それに・・・別に荒魔になってもかまやしねぇんだ、あたしはな。そこに守りたいものがあるならな。でも、白羽根に会う前に・・・会っちまったんだ。どうしようもないバカたちに、あたしを全力で受け止めてくれる、あたしの不幸を・・・あたし自身が笑い話にしちまうくらいの・・・バカすぎてどうしようもない最高の仲間に会えたから!!だからあいつらと一緒に歩いていく、この先の道を、ずっと!!」 晶「・・・赤薔薇、君の言うとおりだ。俺は・・何も分かっちゃいない。守るということも、自分の命が自分だけのものだけじゃないってことも」 慧「・・・・白羽根・・・・ごめん・・・・あたしまだ人間やめたくないんだ。もっと生きてもっと会いたい、あんたたちみたいにすごいやつらと!!姫様のために命をかけて戦う、ゆれない強さも、夢を目指して突き進んでいく信念も、あたしがいまだに求めてやまないものだから」 「「だから、こいつらのこと・・・笑わせない!!」」 晶(ローズバインド!!) 鞭を振り上げて一気に放つと、鞭が縦横無尽に舞い、やがてそれはスフィンクスレジェンドルガの両腕、両足、いたるところに縛り付けて空中に張りつけにする! スフィンクス「くそっ、離せよ!!!痛い痛い痛い痛いっ!!!離せっ、離せっ、離せよぉおおおおおおおおおおっ!!」 ローズスペクター「・・・白羽根!!!この愚か者の舞台の幕、君が下ろしてくれ!!」 慧(あたしの体はこのくらいじゃ、まだまだいけるよっ!!) 爆風が舞い上がる、構えを取り、背中から美しい純銀色の翼が生えて、閉じていた瞳を開く!その先にいる敵を限りなく憎悪と殺意の光で見据えて・・・。 そして、静かに飛び上がると、その足に嵐が、雷が、吹雪が、そして摩擦によって生み出された青き炎が宿り、ミサイルのように照準を定める。 スフィンクス「やめろ、やめろやめろやめろやめろやめろーーーーーーーーーっ!!」 慧「そこでやめるバカは・・・・いねぇんだよっ!!」 スワンスペクター「・・・・すべてを・・・・振り切る・・・!」 「テンペストキック!!」 高速を超える速さで一気に飛び出し、渾身の右足がスフィンクスレジェンドルガの胸をうがち貫いた!!!!そこから大爆発を起こしてスフィンクスレジェンドルガが空中に舞う。 スフィンクス「きゃあああああああああああああああああっ!!!!」 Oバルキリー「とどめだぁあああああああああああああっ!!」 そして、生み出した巨大な剣、白き光と黒き闇が入り混じり、強力な力が衝撃波となって空気中を震わせ、眩しく光り輝く。 智はこのとき、全身が震えるような恐怖を感じた。 魔剣を構えて空中を舞い上がり、白き光と黒き闇を身にまといて目の前の敵を全て灰燼に変えてしまう、世界における全ての万物の頂点を極め、光と闇をつかさどる最強最悪の巫女の姿が慧に見たから。 智(ボク・・・ひょっとして・・・喧嘩売っちゃいけない相手に喧嘩売っちまったってのか・・・!?これだけ強いなんて・・・反則だろ・・・・殲鬼姫ぇえええええええええええええっ!!) Oバルキリー(殲鬼姫)「愚かな家畜風情がぁ・・・絶望的な死を持って己が罪を悔いるがよいわっ!!!聖魔殲光龍殺ーーーーーーーーっ!!!」 そして、剣を振り下ろすと白き光の竜と黒き闇の竜が同時に放たれ、お互いに体を絡めて回転しながら巨大な口を開いて、一気に襲い掛かった!! ルシファー「ちっ・・・これ以上はやべぇか。ゲイルキャノン!!!」 下で見ていたルシファーが槍を回転させて巨大な黄金色の嵐を発射すると、光と闇の竜がわずかだが勢いを失い、しかし力が半減したとはいえ、強力な光と闇の攻撃を受けて、スフィンクスレジェンドルガのボディが大爆発を起こした!! スフィンクス「きゃあああああああああああああああああああああっ!!!」 そして何度も大爆発を起こしてその姿が丘の上から落下していく・・・。 すると晶の体から赤い光が離れ晶の姿に戻ると、慧も白い光が離れようとしている。 しかし、赤い光の下に近寄ると、慧が白い光を放ち、慧の姿に戻る。 慧「・・・・連れて行って・・・もう二度と・・・・手放さないで・・・こいつを一人にしないで」 そしてそのまま倒れこむ。 そして手にあった白い薔薇が赤く染まっていき、やがて風に吹かれ、花びらが舞い上がり、白い光と赤い光を包み込む。 赤薔薇「・・・・白羽根、またこうして君と一緒に会えるとは実に行幸。この先、地獄でまた舞台を開こうと思うのだがどうだろう、再び私の手をとって共に演じてくれまいか」 白羽根「・・・・二度と、勝手に先に死なないでよ」 そして、慧を見る。 最後まで希望を信じ、未来や不幸、ありとあらゆる闇に突き進み、その中にある光をつかみとらんと必死で抗い続けるおろかな家畜。 しかし・・・。 殲鬼姫の存在を時間につなぎとめ、赤薔薇と再び出会えたこと。 どんな絶望的な暗闇であろうと、光を決して受け入れられない状態であっても、必ず救いは、安らぎがある。それを荒削りな方法でかなえて見せたのだ。 白羽根「・・・天童慧・・・・・名前は覚えておくわ。そしてこの先、一生忘れない。再びよみがえったとき、確実に殺すために」 慧「・・・・あたしは・・・5秒で忘れたる」 そして光が消えると同時だった。 祥子「今よ!!」 春姫「はい!!」 彩乃たちが宝珠を構えると、5つの光が放たれ、それが慧の体に宿る!! 祥子「かの者に巣食いし邪悪なる魂!!」 春姫「封魔師の宝珠の力をもって・・!」 彩乃「封印します!!」 眞子「いっけええええええええええええ!!」 奈々美「はああああああああああああ!!」 慧の体に魔方陣が浮かび上がり、慧の体から黒い闇が噴出し、五色の光が宿ると、やがてそれが静まる。そしてそこには、安らかな寝顔を浮かべて眠りについている慧がいる。 彩乃「成功した・・・?」 祥子「・・・成功よ!!」 眞子「やったああああああああああああっ!!」 奈々美「うん、よかった!!」 春姫「よかった・・・よかった・・・!」 ルシファー「さーてっと、引き上げるか」 そういって、ボロボロになった智を肩に担ぐと、ルシファーが歩き出す。 智「・・・あいつら・・・いつか・・・マジで殺してやる・・・・」 マモン「こりねぇやつだな」 アスモデウス「バカさ加減は半端じゃないから」 数時間後・・・。 夕方、服もボロボロになり、タンクトップ一枚にGパンというラフというか扇情的な姿で慧がVライナーに戻ってきた。それを見て、ルーベットたちが涙を流して飛び込んできた。 ルーベット「慧殿ぉおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!」 エメラルド「お姉ちゃああああああああああん!!」 二人が泣き叫びながら慧に抱きつき、おいおいと泣き出す。 ルーベット「慧殿がまさか荒魔になりかけていたなんて気づかなくて・・・・!!本当に申し訳ございませぬうううううううううう!!」 エメラルド「一時はどうなるのかなって思ったよ!!お姉ちゃんが・・・お姉ちゃんがいなくなっちゃうなんて・・・・嫌だよぉ・・・・」 サファイア「ふーっ、本当に心臓に悪いよ・・・」 トパーズ「散々暴れまわって、その憎しみや怒りを殲鬼姫に目をつけられるなどと・・・これに懲りたらしばらく暴れることは自重しろっ!!このバカっ!!どれだけ心配したと思っているんだ・・・・バカ慧!!!」 トパーズが飛びつき、子供のようにおいおいと泣き出す。 サファイアもやぁれやれといって、いたずらっぽく笑う。 琥珀「全く・・・ついていくのも命がけだぜ、こりゃ」 アメジスト「でも、だからついていくんでしょう?」 琥珀「・・・お前もだろ?」 アメジスト「・・・まーね」 つくづくイカレてるなぁ、うちらって。そういいながら笑みを向き合う。 彩乃「・・・・何だかいいなぁ、この人たち・・・」 眞子「どいつもこいつもバカだらけ、でも、お互いの足りない部分を埋めあえる最高の絆で結ばれているのよね」 奈々美「うん・・・何だかすごいよね」 祥子「闇の中を進んでもがき続けてきたこと、無駄じゃなかったね、慧」 春姫「・・・最高の仲間、ですね」 たとえどんな闇が未来に待ち受けていても・・・。 胸のうちに宿る光さえ見失わなければ・・・。 必ずつかめる、自身にしかつかめない光を。 最後まで信念を秘めた翼を失わない限り・・・。 夕方・・・。 Vライナーの汽笛が鳴り出す。出発の合図だ。 慧「・・・皆さんには本当にお世話になりました」 彩乃「もう、しばらくは喧嘩控えめにしてね?」 慧「・・・はい」 眞子「殲鬼姫に認められるってどれだけ暴れていたのよ・・・」 慧「・・・面目ありましぇん」 サファイア「奈々美ちゃあああああああああん!!未来に帰っても、あたしのこと忘れないでね!!あたしの小鳥、可愛い子犬ちゃん、美しきマイラバーッ!!!!」 奈々美「あ・・・あの・・・その・・・」 眞子「・・・あ、こいつ、仕留めるの忘れてた。とりあえず、殺っておしまいとしましょっと」 サファイア「え、何、満面の笑顔で、そぉんなボウガンを向けて・・・物騒なこと言わないで・・て・・・ぎゃああああああああああああああああ!!お願い、撃たないで、勘弁しちくりいいいいいいいいい!!」 琥珀「だったら抱きかかえて、頬ずりしてる奈々美おろせばいいだろ!!」 サファイア「嫌だい、嫌だい、まだチュッチュッイチャイチャラブラブしたりないんだい」 琥珀「生粋のバカだなっ!!」 眞子「・・・怒りのサイクロンスナイプ・・・フルパワアアアアアアアアアアッ!!!」 サファイア「琥珀、あとはまかせた!!奈々美ちゃん、愛の逃避行といこうかっ!!」 琥珀「ぎゃあああああああああああああああああああっ!!」 奈々美「本当にいいんですか、全くもう・・・」 サファイアが琥珀を突き出すと、桃色の暴風が見事琥珀を吹き飛ばし、哀れ琥珀はそのまま岩山に吹き飛び、激突、瓦礫の下敷きになった・・・。 琥珀「・・・もうイヤ、イヤすぎる、こんな展開」 アメジスト「・・・世話になったわね、春姫」 エメラルド「ありがとう!!」 春姫「・・・これは〜?」 アメジストが取り出したのは、胡桃の木で作られたかなり凝った作りのオルゴールだ。開くと優しい音色が響きだし、その中に手紙があった。 アメジスト「・・・用はそれだけよ・・・じゃあね・・・」 クールに言い放ち、振り返る。しかしその手紙を見て、春姫は優しい微笑を浮かべる。 「あたしのこと、忘れないで。春姫お姉ちゃん、大好き アメジスト」 春姫「・・・ええ、忘れないですよ、アメジストちゃん」 そして、ラボからエメラルドが出てきて、首にかけていたゴーグルを眞子に手渡す。 眞子「これ・・・!」 エメラルド「カッコいいっしょ?ヒーローみたいでさっ!!これ、あげるっ!あたしと眞子の友情、ずっと変わらないよねっ!!また会えるときの・・・約束!!」 眞子「・・・バカ・・・バカバカバカ・・・!!最後は笑って見送りたかったのに、どうして泣かせるかなあ!!」 エメラルド「・・・あたしだけ泣いたら不公平だからだろっ、バカァアアアアアッ!!」 おいおい泣き出しながら二人で抱き合う。 トパーズ「君には世話になったな」 祥子「・・・あんたさ・・・もうちょっと笑ったほうがいいわよ?」 トパーズ「君がそういうことを言うのは意外だな」 祥子「なんていうのか・・・いつも張り詰めてたら・・・もたないわよ」 トパーズ「もともとこういう顔だ。別に張り詰めちゃいない」 祥子「・・・なんていうのかな・・・」 トパーズ「・・・・ふふっ、私を言葉で負かすにはまだまだ知識が足りないようだね」 祥子「・・・イヤなヤツ・・・ふふっ」 トパーズ「ふっ、ほめ言葉だ」 ルーベット「彩乃殿には・・・本当にお世話になった!!」 彩乃「・・・そんな頭下げないでくださいよ・・・!」 ルーベット「彩乃殿たちのご協力がなければ慧殿は・・・まさか慧殿の体質が荒魔の邪気を吸い込んで、あのようなバカ力を発動させる要因となっていたなんて・・・それが荒魔の力の目覚めの前触れだったなんて・・・!」 彩乃「・・・でも慧さんをつなぎとめていたのは、ルーベットさんたちなんですよ。あなたたちがいたからこそ、慧さんは荒魔にならずに、慧さんのままでいられたんですよ」 慧「彩乃・・・」 ルーベット「・・・・ありがたきお言葉・・・・!!彩乃殿、ありがとうごじゃいますううううううううううううううっ!!」 バキボキバキボキメキッ!!!!! 彩乃「タンマ・・・・た・・・タンマ・・・」 慧「ルーベット!!!!彩乃をベアハッグで昇天させる気かぁああああああああっ!?」 彩乃「・・・・・ガクッ」 ルーベット「ああああ、彩乃殿ぉおおおおおおおおおおお!?」 慧「バカァアアアアアアアアアアッ!!!!」 絶叫が響き渡る。しかし全員が笑顔を浮かべていた。そして守り抜いた夕焼けの光に包まれていく町並みを静かに見下ろす。 慧「・・・それじゃ、いくわ」 晶「・・・いつかまた、未来で!!」 祥子「・・・うん・・・会えるよね、未来で」 晶「うん、晶は会いたいよ」 祥子「・・・バカッ」 サファイア「あたしも会いたいよ!!奈々美ちゃん、フォーエヴァアアアアアアアアッ!!」 エメラルド「うっせえ、バカ!!」 トパーズ「会せん、奈々美をこれ以上怯えさせるな」 奈々美「あ・・あははは・・・」 眞子「大丈夫、あったら今度確実にしとめるから」 琥珀「あいたたた・・・春姫も元気でな」 アメジスト「・・・まあ、元気でやりなさいよ」 春姫「はい!アメジストちゃん、琥珀さんもお元気で〜!!」 ルーベット「それでは、未来で!!」 慧「本当にありがとう!!また、会おうね!!」 晶「いつかまた、未来で!!」 Vライナーが夕焼けの光の中へと消えていくように走り出し、やがてその姿を消していった・・・。 彩乃「行っちゃいましたね・・・」 眞子「うん・・・」 奈々美「・・・不思議な出来事ですね・・・」 春姫「ええ・・・」 祥子「さーてっと、3日間も店あけたんだから、明日からこき使いまくるから覚悟しなさいよ!!」 彩乃「マジですか・・・」 眞子「やっぱりこうなるのね・・・・」 奈々美「あははは・・・はあ・・・」 春姫「まあまあ〜」 祥子「それじゃ・・・帰りましょうか」 そういって、振り返った祥子は満面の笑顔だった。明るく快活だったころを思い出させるように。 祥子「今の自分を・・・誇っていいのよね?晶」 終わり |
鴎
2010年07月16日(金) 13時25分22秒 公開 ■この作品の著作権は鴎さんにあります。無断転載は禁止です。 |
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U8fA3P A round of applause for your blog post.Much thanks again. | 30点 | Seo Services | ■2012-08-06 23:36:35 | 91.201.64.7 |
今回でとうとう終わりになってしまったミッドナイトカーニバル。 まさか私なんかの作品とコラボしてくれる人がいらっしゃるとは未だに信じられません。 泣いても笑ってもこれが最後なんでキバって感想行きます! 今回春姫以外で伊織の墓参りに行くことが許された晶君。慧ちゃんがいなかったら 本当に彼氏の紹介にしか見えないシーンでした。本当に、勿体無い。 そして今回明らかになった智の目的。それは殲鬼姫を時間の流れから消すこと。 それも気に入らないという子供じみた理由で。慧ちゃんや彩乃達の言葉の一つ一つに 何処までも深い時間の大切さや美しさがあります。綺麗で楽しい時間、汚くて辛くて 消してしまいたい時間。それら全てひっくるめて、それら全て受け入れて今がある。 そう考えさせられる名言です。慧ちゃんも晶君も辛い事のほうが沢山在るけれど それらを受け入れられるだけの強さがあったからルーベット達に信頼されているんでしょうね。 同時に白羽根達のような過ちを犯すこともなかったんだと思います。けどそれは 逆に言えば慧ちゃんも荒魔として選ばれていた事でもあるんですよね。実際慧ちゃんも 白羽根に対してかなり好意的な様子でしたし。 それに比べて智、少しは懲りたらどうなんだ?これが本当の、馬鹿は死ななきゃ直らないってか? >ルーベット達との別れ 出会いがあれば別れはあるもの其々気の合うイマジン達と思い思いの別れを済ませ、 最後の言葉はさよならではなくまた会いましょう。実に気持ちのいい終わり方です。 彩乃「ルーベット、貴方の慧さんのために命を賭けて戦う気持ち凄く分かるよ。 私も自分の大切な人の為に戦ってきたから。」 眞子「まぁエメラルドとは気が会いそうだkら、あいつとは上手い仮面サイダーが 飲めそうだけど、あのサファイアってていう変態アヒルとは絶対相容れそうもないわ。 次会う時は必ずしとめるわ。」 奈々美「サファイアさんだっけ。悪い人じゃないんだけど、ああいう積極的な 人ってちょっと苦手かな。」 祥子「琥珀も随分濃い奴等にもまれているわね。私の苦労なんか可愛く見えちゃうわ。 それとトパーズ、あんたも嬉しい時に笑えるよう努力しなさい。嬉しい時に 笑えない事ほど人として辛い事はないわ。」 春姫「私って一人っ子でしたし祥子ちゃんや伊織お姉さんっていうお姉さん分が いましたから、アメジストちゃんみたいな妹が欲しかったんです。ですから、 私出来るならアメジストちゃんのお姉さんになりたいんです。駄目ですか〜?」 ですがここで最後上げ足を取る事になりますが、スペクターとの同化は肉体を抜けた魂との 融合から始まるのが基本です。ですから、慧ちゃんのように生きたままだと肉体まで スペクターが乗っ取ってしまうので単なる戦闘能力の低い下級スペクターで終わってしまうんです。 実際黒棘達や近山譲二のときも生きたままではなく魂の時に行なっていたでしょう? それと選民思想の集まりである黒棘達が、死んでいるとはいえ慧ちゃんに大人しく従っているのも どことなく違和感を感じます。そして殲鬼姫が智を倒しただけであのまま大人しく引き下がるのも 妙です。殲鬼姫なら力づくで慧ちゃんの肉体を奪うくらいやってのけそうです。 最後の最後でこんな子失礼な事言っちゃってすいません。 |
50点 | イタリアーノリク | ■2010-07-11 13:57:31 | i118-16-179-58.s10.a022.ap.plala.or.jp |
いやっふー!!鴎さん、久しぶりにお邪魔します この掲示板の穀潰しこと@PF、恥ずかしながら参上致しました ええと、個人的な都合からちょいと感想というか意見書き込むのを自重していたのですが…ええ、ぶっちゃけるとイグナイト読破してないというかまだ読み始めというかそこんとこの事情から イタリアーノリクさん!お許し下sウボアー! しかし遂にクロス完走と言うことで、賛辞も込めて書ける範囲で書かせて戴きますね 今回のクロス企画通しての評価はちょっとご勘弁下さい^^; と言うか知識が足りない自分では、この話の感想だけでも変な地雷踏みそうで恐いです… うい、それじゃ今回心に残った遣り取りをつらつらと >晶「でも、これだ(中略)俺が・・・・祥子さん好きだから」 oi misu ミス おい、いきなり好きとかビビッただろ紀伊店のか というかもうちょい言い方考えてwww 思わずプロポーズとか思っちゃったザマスwwwwwww ……あぶねぇ、動揺してキャラがぶれてしまった。 >智(ボク・・・ひょっとして・・・喧嘩売っちゃいけない相手に喧嘩売っちまったってのか・・・!?これだけ強いなんて・・・反則だろ・・・・殲鬼姫ぇえええええええええええええっ!!) ええまぁ、ボスキャラとしての格が違うよね…(苦笑) 智はやることも持ってる力も色々でかいけど、発想の起点がアレだものw もういっそロケッ○団とかド■ンボー一味とか位にやることがセコけりゃ愛すべき悪役になりそうなんだけどねぇ(笑) しかし別作品とは言え、ラスボスと協力とか…燃える! そしてスペクター達の波状攻撃も燃える! バイオレンス&燃え、自分がバルキリーたんに持ってるイメージを、クロスの〆でもしっかり魅せて戴きました。 >ルシファー「ちっ・・・これ以上はやべぇか。ゲイルキャノン!!!」 もーう、最後には助けるなんてぇ、つんでれ☆ルシファーくん ……言ってみたかっただけだよこんちkやめてやめてゲイルキャノンはかんべんして;; いやまぁ、始める前に普通に雇い主が死んで貰っちゃ色々不都合かも何でしょうけどね >白羽根「・・・天童慧・・・・・名前は覚えておくわ。そしてこの先、一生忘れない。再びよみがえったとき、確実に殺すために」 >慧「・・・・あたしは・・・5秒で忘れたる」 何ともナイスな言い回しですね。 白羽根のセリフも味がありますが、それに対する切り返しも鋭いw 今回、慧ちゃんの不幸体質とヤンキー気質がアレしてこうなって色々大変でしたねぇ。 列さんの突っ込みに関して、自分が思うに、慧ちゃんはとても優しいけど基本は普通の子なのかなって思いました それは慧ちゃんが大したことが無いって意味じゃなくて、同じ不幸体質の良太郎(電王)は、どうにも歪んでいる様に感じるんですよね。 彼はどうにも心の闇が欠如しているというか、先天的に光方向に歪んで居ると言った感じ。 悪に対する怒りはあっても個人的な怒りは持たない(侑斗に関しては微妙でしたが) ソレと比べると慧ちゃんはちゃんと怒るし憎みもする、だから自分の不幸体質に理不尽さを感じる事もあるし、ストレスだって溜まる ソレを変な所で爆発させない精神力はあってもどっかには溜まっていたのが今回の件で引き出された…自分勝手ですがそんな解釈 ……気に入らなかった無視してね、ハズカシー さて今回、色々酷い目にもあったけど、この出会いはきっとそれだけじゃない。 生まれるはずの無かったこの絆は彼女らに素敵な何かを残してくれた、そう信じられます 最後まで騒がしかったけど、きっとその方がコイツららしい、しんみり厳かな別れは似合わない 笑ってバカ言いながら「また会おう」 素晴らしい出会いにはこんな締めくくりが相応しい様に思えます もー自分でも何が言いたいか分からなくなってきた…とにかく完走おめでとうございます、楽しい話をありがとうございました、そしてこれからも頑張って! うん、最初から1行でおkでしたね 地雷踏んでない?踏んでないよね!? |
50点 | @PF | ■2010-07-11 00:29:46 | i60-46-206-162.s11.a021.ap.plala.or.jp |
そんなこんなで、【仮面ライダーバルキリーたん&仮面ライダーイグナイト!!「エピローグ〜明日へと続く路線〜」】に関しての感想を出させてもらいます。 まず最初に思ったことは、冒頭部分は優しい感じでまとめられているのに、その後の慧ちゃんの身に残った問題と智の奴がやろうとしている下らない“計画”など、本当に問題が山盛りで未だに終わっていないというのには呆れるものがありました。そりゃあ、これで全部終わったのかなという僅かな疑問はありましたが、ある意味、智のバカがやろうとしたことに関しては本当に我が儘長き棚とつくづく思いました…;…そりゃあ、マモンさん達《セブンへブン》のメンバーも呆れますわ; 智がむかつくといった理由で行なおうとした殲鬼姫の存在を時間そのものから消し去る』計画。結果的に慧と晶、そして封魔師五人の強い“意思”と“絆”によって阻まれました。…しかし、いくら慧の心の闇”が深いものであったとはいえ、“荒魔”化しかけていたというのには納得がいきますが、どれ程強いものなのですか!?同じ不幸体質の良太郎さんでもそこまで“心の闇”は強くなかったし、何でこういった設定になっているんですか!?……実にツッコミどころが多いと思いました…; 自らの意思で『バルキリー・オーガフォーム』に変身し、五体の“超荒魔”達の力を振るう慧。そしてその手伝いをする晶。ある意味この二人は本当にお似合いカップルですね。んでもって自業自得にボロボロにされて吹き飛ばされる智こと『スフィンクスファンガイア』。まさに「身から出た錆」といった状況でやられましたね。慧の精神力の強さと想いの大きさには感服するものがあります。そして、彩乃さん達五人の封魔師の力によって無事に“荒魔”化せずにすんだ慧。ある意味当然の結果であり、意思の勝利だと私は思います。 ……それにしても、本当に懲りてませんな、智のバカは;ルシファー達に助けられたのはいいですけど、慧達に対する恨み言を言いながら連れて帰ってもらっている時点で君は慧達以上の救いようのないバカであると認めざるに得ません……; “荒魔”化せずにすみ、仲間達の下に戻った慧を待っていたのは仲間達からの抱擁や文句など。しかし、それは何よりも大事なものだと私も思います。 ……そして、訪れる別れの中、彼女達はそれぞれの思いと紡いだ絆の様子を実感し、別れの挨拶をそれぞれ済ませる。いつかまた“未来”で会えることを信じ分かれる7人と6体。彼女達の出会いが、今後どのような感じで影響していくのかが楽しみな気がします♪ つくづく良い話だったと思います。特に最後辺りの別れの場面などには強い思いが込められていると感じました。本当に良い話であったと思います。 次回作も期待しています。それではっ!! |
50点 | 烈 | ■2010-07-10 11:30:49 | i125-203-253-9.s10.a044.ap.plala.or.jp |
合計 | 180点 |