仮面ライダー珀羅 『少女の涙と地神の玉《後編》』 |
【仮面ライダー珀羅〜少女の涙と地神の玉〜】 ● 『力ずくで連れていく』 何処からともなく白と黒の霞のようなものが発生し澪示を包む。 いつの間にか先ほどの無彩色の鎧、“伏義”の姿へと変わっていた。 「っ・・・・・・・」 『必要なことなんだ。兄さんは決めなければいけない』 「・・・俺は・・・・・・」 「濠!しっかりしなさい!」 「濠さん!!」 立ち尽くす濠の前に月華と嵐羽が割って入る。 「澪示くん、大人しくしてもらうわ・・・!『雹霰堅氷陣(アイシクルフォース)!!』」 「私も納得出来かねます!『風魔縛糸束(ウインドスレッド)!!』」 伏義は既に二体の魔人を沈めている・・・その力は危険極まりない。 戦うつもりはなくても話を続けるには全力で動きを封じる必要があった。 月華の敷いた陣からそれを捕らえる為の冷気と氷が飛び出し、嵐羽の団扇からは以前土の魔人の動きを止めたこともある風の糸が放たれる。 だが 『邪魔をしないでください』カッ 伏義が手をかざすと灰色のオーロラが現れ、二つの攻撃は弾かれるように向きを変えた。 跳ね返りがら交差して嵐羽を氷の檻が、月華を風の糸が束縛する。 「うっ・・・何で攻撃が・・!?」 『五行に通じた術は僕には無意味です』 「何ですって?」 『“四不象(スープーシャン)”をご存じですか・・・?四象の理を外れた異端の獣は五行をも跳ね退け、あるいは打ち消す・・・僕に与えられた鎧の力はそれです』 「そ、そんなこと・・・・・・っ!?」 霧の結界をいとも簡単に壊し暴風や雷を音もなく消し去ったのを鴉美は思い出した。 「あるはずがない」と言えなくなり、それと同時に背中に寒いものを感じる。 『僕は燭陰の後を継ぐべく修行してきました・・・・たとえこの場にいるあなた方全員、全ての器の力を以てしても恐らくは届かないでしょう・・・・』 『でも』 身動きの取れない月華と嵐羽へ向かって伏義は片手を掲げる。 『邪魔をされると困りますから』 先ほど魔人達へ向けられたのと同じ構えだ。 この場にいる全員の頭にその次の瞬間の光景が浮かび上がる。 「澪示ぃいいっ!!!!!」 いつの間にか濠、珀羅は『金剛』へと転神し伏義に向かって叫んでいた。 『・・・・・・・・・・』 伏義がゆっくりと手を降ろす。 『・・・決まったの?』 「っ、どうしていいのか・・・・俺にはまだ分からない・・・・・」 『・・・・・・・』 「・・・・だが、今ここで退けば・・・きっと後悔する!!」 拐を武器にしたまま『金剛』が地を蹴り大きく跳ぶ。 増幅された霊力を刃に込め伏義へ向かい突進していくが、その攻撃が達する前に伏義の姿が消えた。 『そんな動きで・・・・・っ!?』 伏義が珀羅の死角から現れ、後方からその拳から迫る。 だが、その拳も珀羅を捉えることはない。 「爆ぜろ!!」 一瞬眼を刺す様な眩い黄金の閃光が走り、続いてやって来る衝撃波に伏義の動きが止まった。 過剰に流されとどまり切れなくなった霊力が大きな爆発を起こしたのだ。 『っ!』 「はぁっ!!」 爆光の中で態勢を立て直した珀羅はそのまま拐を突き立てる。 その強襲は伏義に反応する暇を与えず、それを捉えるかに見えた・・・ 「何っ・・・・!?」 『戦術や技量なら兄さんの方が一枚も二枚も上だよ・・・でも・・・』 刃は伏義に届くことはなく、珀羅の身体はぴたりと止まっていた。 止めたのではない・・・・磁石の同極同士のようにそれ以上どうやっても進もうとしないのだ。 あと少し、だがその空間が絶対の差だった。 『金気反象』 「ぐぁぁっ!?」 灰色の波動が伏義から放たれ『金剛』の身体が大きく弾き飛ばされる。 激しく地面を転がり木々をなぎ倒し、土煙を上げる。 煙が晴れるとそこには変神が解けた濠が横たわっていた・・・・ 「濠さん!?・・・こ、これどうして解けないんですか!?私達の術なのに!」 「・・・術式と構成要素をねじ曲げられているのよ。逆を辿って解除するのは無理だわ・・・!」 「・・・なん・・・・で・・こんな・・・っ・・・・・!」 嵐羽と月華はお互いの術で拘束されたまま動くことが出来ず、燎子は顔を伏せたまま今の状況に向きあうことが出来ずにいた。 ● 「っ・・・・・ぐ・・・ぅ・・・・・」 『生半可では駄目なんだ』 朦朧とする意識の中で濠は立ちあがる。 「・・分かって・・・いる・・・・そのくらい!」 足りないのは力、だが今それより遥かに足りないのは・・・・覚悟の方だった。 濠自身、こうやって澪示と対峙していてもまだ心に迷いがあった。 凶星の手が力なき人々へと及ばないよう濠はずっと戦ってきた。 それこそ何に代えてでも守り通す覚悟はあったはずだ。 自分一人が消えれば世界が滅びる危険性は減るかもしれない。 だが・・・・・ 『・・・・・・』 「それでも・・・!」 身体が動くことを、戦おうと立ちあがるのを止めようとしない。 恐れているのだ。何か大事なものを失うことを・・・・ (俺は・・・・) 浮かんで来るのは仲間達の顔、この高天原で過ごした思い出・・・・ いつも騒がしくて調子が良い人一倍優しい少年と出会い一緒に暮らした一年・・・ どこか抜けているが一途でまっすぐな天狗の少女や故郷の盟友達と共に駆けた数週間・・・ 「俺は・・・・・!」 “世界”が積み上げて来た歴史に比べればほんの一瞬の出来事だ。 だが、それは人の為ではなく義務や使命でもなく・・・・ただ己が霧島濠という一人の人間として、自らのその手で守りたいものなのだ・・・・ 「俺はここに居たいんだ・・・!!」 『・・・・・・・・』 「ゴウ・・・さん・・・・・・・」 澪示は変神を解き何も言わず濠をまっすぐ見据える。 その様子に塞ぎ込んでいた燎子も僅かに顔を上げた。 「恭也や、鴉美達の居るこの場所を・・・この時を・・・俺の手で守りたい・・・!だから・・!」 「・・・・・僕がこうして来ている意味は分かっているよね・・・・?」 「あぁ・・・・!」 この強大な力を持った澪示でさえも、凶星を抑えることが出来るかどうかわからないということ・・・・だからこそ世界の維持のためにも澪示は退けないということ。 その重い現実を叩きつけられても濠は立ち止まらなかった。 「澪示、俺は皆を道連れにする気はない・・・!」 『うん・・・・・』 「だが・・・・まだ俺には戦うだけの力があるんだ!」 「目の前の・・・・自分のすべき戦いから!絶対に降りない!!」 ● 「それが兄さんの出した答えなんだね?」 「そうだ・・・!」 濠と澪示がお互いに視線を交差させる。 澪示は濠の蒼い眼、その奥に潜むものを探るように見つめた後静かに言った。 「・・・・後悔はしない?」 「あぁ・・・!」 「そうか・・・・・・それなら、もう話は終わりにしよう」 瞬間、辺りを取り巻く空気が変わり二人の身体は鎧をその身に纏う。 「はぁあああああああああ・・・・・・・!!!!!!」 次の一撃に全てを託す。 己と二つの器・・・それらの力が発現していくように珀羅の身体が白い霊気に包まれていく。 伏義はただその様子をじっと見ている。 (まだだ・・!!まだ!!!) 既に限界まで力を絞り出している・・・・だが、まだこれでは足りない。 力の枯渇した己の中、濠は力を求めた。 そして・・・・・・・辿りついた。 ○ 「『「『ぅぉおおおおおおおおおあああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!』」』」 珀羅から発せられる白かった霊気が瞬く間に猛々しい翠に染まり上がる。 右腕を掲げるとそれに沿って激しい覇気が天を衝くように迸った。 『・・・・・!』 『はぁあああああああああっ!!!!!!!!!!!!!』 円を描くように踏み出し、一気に拐を振り抜いた。 膨大な霊気を圧縮した刃が伏義に迫って行く。 『っ、ぐっ!!っ!?』 カァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッ!!!!!!!!! それは伏義を飲み込み、そこから伸び行く光の柱が夜空を貫いた。 ● 「・・・っ、はぁ・・・・はぁっ・・・・・」 『っ、今のは効いたよ・・・・・・』 「・・はぁっ・・・・ぐっ・・・・・」 伏義にもダメージはあった・・・・だが“あった”と分かる程度と言っていい。 それに対して濠の方は力を出し尽くし、片膝を付いて肩で息をしている。 だが、それでも濠は立ち上がった。 「・・・・まだ、だ・・・!」 『・・・・・・・・』 無言のまま、伏義は濠に近づいていく。 『っ・・・・』 伏義の足が止まり、その間に入って来た影をじっと見た。 「もう・・やめ・・・・澪示は・・・こんな・・・・ちが・・っ・・・」 『っ・・・・・・・』 燎子だ。 雄々しさの欠片もない・・・俯き震える声で訴えかけるその姿。 立っているのも危うい様子で、やっとのことで声に出しているようだった。 『・・・・・・・・』 一瞬足を止めそうになるも伏義はゆっくりと進み、その距離は徐々に近くなって来る。 燎子は壊れてしまいそうにうるさく鳴る心臓の音に耐え、震える身体を何とか持たせていた。 もう人一人も入らないくらいまで来た。 だが・・・・・・・・・・ 「ぁ・・・・・・・」 伏義は燎子の横を通り抜けそのまま進んで行く。 すれ違う瞬間、燎子の身体から一気に力が抜けその場にぺたりと座り込んだ・・・ 「兄さん、これを・・・・・・」 澪示は変神を解いて白と黒の二つの勾玉がついた首飾りを取り出す。 そしてそれを濠の手に握らせた。 「これは・・・“爪”か?」 「それが通行手形、それを持っていればいつでも谷へは行けるよ。そこから先の道案内は僕がする」 「っ、澪示・・・・お前は・・・」 「知っておきたかったんだ、兄さんの覚悟を。でも兄さんが最後まで戦うと言うのなら・・・・」 『僕は・・・それでもいいと思う』 濠に背中を向け再び伏義は歩き出す。 その少し先には灰色の歪んだ空間が展開されていた。 「っ、ま、待っ・・・・っぁ・・・!?」 『・・・・・・・・』 腰が抜けて動けずに居るというのに立ちあがろうとし、燎子は突っ伏すように顔から倒れ込んだ。 『燎子ちゃん・・・・』 「っ・・・・」 『・・・・・・・・・ごめんね』 ・・・・・・・・ヴンッ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「・・・っ・・・・・・・・っ・・・・」 「ごめん・・って・・・なんだ・・・よ・・・・・・っ・・・・・」 「っ、ちが・・・・だろ・・・・っ・れ・・・ぃ・・・っ・・」 「ぅっ・・・・・ぅぅうあぁ・・っぁぁ・・ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ」 ● 「濠さん、ご無事ですかっ!?」 「あ、あぁ・・・・っ、強引に破ったのか?・・・まったく、無茶をする・・・・」 「あなたにだけは言われたくないわね・・・」 濠のところに駆け寄って来た二人には少しだけ火傷のようなものがあった。 跡が残る程に酷いものではないようだが・・・それでも相当の力を使ったはずだ。 だが濠の傷はそれらと比べ物にならない程ボロボロで、立っているのが実に不思議なくらいだった。 「・・・・・燎子は・・・・・・」 地べたに座り込んだままぴくりとも動かない燎子を見る。 放心状態になっているのか、まるで抜け殻のようだった・・・・ 「燎子さん・・・何があったんでしょうか・・・・濠さん達は何か知っているんですか?」 「・・・・・・・・・・・」 「少しだけ・・・ね。でも、とにかく今は・・・・っ!?」 ・・・・・・ヴヴンッ・・・・・・・・・ 「何だと・・・っ!?」 濠達は一斉に振り返り・・・そして最悪の光景を眼にする。 そこには深緑と紺碧の魔人の姿があった。 ● ≪要素の安定により吾等も還されたか≫ ≪彼奴は消えた。ならば・・・・≫ 魔人達の周りには薄い霧や弱い風などが発生していく。破壊されかけた自身の状態を確かめているのだろう。 やはりまだ完全な状態ではなかったが次第に勢いが強くなっている・・・・ まずい、とすぐさま雪乃は燎子の元へと駆け出した。 「燎子、立って・・・燎子っ!」 「・・・・・・・・・」 「燎子・・・!」 周りの状況が頭に入っていないのか、反応がない・・・ 心境を察すると慰めて上げたかったが、そんな時間はありはしない。 仕方がない、と月華に変神し引きずるように後退させる。 「濠さん、雪乃さん達と退いて下さい!出来るだけ逃げる時間を・・・」 「・・・いや、お前も下がっていてくれ」 「えっ・・・!?」 「あとは俺がやる」 魔人の方へと歩いて行く濠は先ほど澪示から託された首飾りを取り出す。 辛うじて珀羅に変身した濠の両側に幾分か大きくなった白と黒の勾玉が浮いている。 「っ!?やめなさい!あなた・・・!!」 「これが・・・俺の戦いだ!」 珀羅は『燭陰の爪』に手をかざす。 そのまま胸に引き寄せると二つの勾玉は一つの円を形創った。 『転神!!』 カァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッ!!!!!!!!! ≪この光はっ・・・・!?≫ ≪ぬぅぅぁっ!?≫ ● 夜を昼に変えるような眩しい光が辺りを包みこむ。 珀羅『宵暁(しょうぎょう)』、歳月を経て大地の色に染まった老鬼龍を思わせる荘厳な姿。 胸の装甲板に“両義”が埋め込まれ、額の角も展開している ≪“爪”を手にしたか。それでこそケイトゥ様が望むに値する者・・・≫ ≪・・・だが依り代となるその肉体には幾分の力も残されていないようだな≫ 「御託はいい・・・掛って来い」 ≪フン、ケイトゥ様の望むままにその存在は間もなく彼奴に引き渡される≫ ≪鍵は揃った。この戦で目覚めを迎えるがいい・・・スサノオよ!≫ 動き出した二体の魔人、その力は完全に回復している。 水気の魔人、ブダが水流を作り出しそれが滝の真下に居るかのような怒涛の勢いで押し迫れば 木気の魔人、ブリハスバティが起こした竜巻が縦横無尽に駆け廻る稲妻と共に襲いかかった。 「俺ではなく常に別の者を見ていたのか・・・・」 両腕を大きく広げると瞬時にバリアのような膜が展開される。 ガガガガガガガガンッッッッ!!!!!! 「俺を・・・・・!」 激流や風雷は絶えることなく押し寄せて来るが珀羅はそれを真正面から受け止めていた。 その身体は大地に後押しされているように、決して沈むことはない。 「“霧島濠”を・・・侮るな!!!!」 スゥッ・・・!! ≪何っ!?≫ 停滞していた力の塊は珀羅の中に吸い込まれるように消え、珀羅の霊力が一瞬にして跳ね上がった。 すべてのものはいずれ大地へと還り、新たに生まれ変わる。 地に深く繋がる創世の龍の力を得た珀羅は魔人達の攻撃を吸収、己の霊力へと還元したのだ。 地を蹴り、瞬時に珀羅は紺碧の魔人へ肉薄する。 魔人の肩を掴みかかり・・・ 「全て・・・奪い取る!!大氣満醒『地霊吸萃球(グランドブリンガー)!!』」 ≪ッ、ガァァァァアアッ?!?!?!?!!≫ ブダの体から力という力が根こそぎ吸い出されていく。 それを構成する全ての要素、存在する力を奪われた紺碧の魔人は跡かたも無く消失した。 残された深緑の魔人はその光景に息を呑んだ。 ≪現創世神の器、これほどとは・・・・・っ!?≫ 「転神!!」 珀羅が金輪を腕に嵌めると、褐色の装甲が一瞬で染まり黄金の鬼・・・・金色夜叉が現れた。 それは鬼神、荒々しくも神々しく降臨した鬼の皇の姿だった。 通常の『金剛』の角飾りの4本から6本へと大きく展開し、装甲もより強固なものへと進化・・・いや神化を遂げている。 「はぁぁぁぁぁああああああああああ!!!!!!!!!」 珀羅の両足には金色に煌めく光が集まって行く。 そして、深緑の魔人に向かって稲妻のように駆け出した。 「鬼面嚇星・・・!!」 一筋の閃光が夜を切り裂き、金色の風が巻き起こる。 『覇皇神朧脚(アルティメットグレイブ)!!!!!!!!!』 『ッ――――――――――――― ● 「っ・・・・・・」 「濠・・っ!?」 崩れるように倒れ込む濠。雪乃と鴉美が駆け寄るが濠の状態に絶句する。 僅かに開かれたその眼は焦点が定まっておらず、しきりに蒼と翠に点滅を繰り返していた。 『―――――――――−・・・・・・・――――――・・・・』 「濠さん!?濠さん!!・・・ご スゥ ・・・・・・っ、濠さん!!!!??」 点滅が止まり・・・その眼からは完全に光が消えていた。 |
青嵐昇華
2010年07月11日(日) 02時09分52秒 公開 ■この作品の著作権は青嵐昇華さんにあります。無断転載は禁止です。 |
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tZDTxi Great, thanks for sharing this article post.Thanks Again. Great. | 30点 | Social Bookmarking Service | ■2012-08-09 03:06:11 | 91.201.64.7 |
人には過去があるもので、燎子ちゃんと澪示くんの昔が出てきた今回。 澪示くんは自分自身が普通とは違うという事を幼いころから分かっていた様で、遅かれ早かれ別れなければいけない立場だったのでしょうが、その別れがあんな形になるとは、澪示くんも相当傷ついたのではと思います。 去り際に言った「ごめんね」は、澪示くんがあの日からずっと抱えていた気持ちや、他の色々な思いがこもっているように感じます。 燎子ちゃんは澪示くんが居なくなった理由を、自分のせいだと思うことで自分を納得させ、自分が強くなれば澪示くんが戻ってきてくれるという、殆ど願掛けに近い思いで喧嘩を教わり、今に至る訳ですが、今の燎子ちゃんの性格も無理矢理成ったものだと考えると、少し切ないものがあります。 そして恐らく、「鈴音」にならなければ、澪示くんとは二度と会えていなかったと思うと、今回の再会は突然すぎたのでしょう。また何らかの形で二人が顔を合わせる時があって欲しいです。 そして澪示くんは湊ちゃんと顛吼さんのお子さんというのもはっきりしましたが、霧島家の事情だけに、確固たる理由のうえで、前から決まっていた事だったのでしょうか?それ以前に二人の仲は良かったですが。 伏義の力の片鱗、驚愕の五行キャンセラー。敵に回すと恐ろしいほどの脅威ですが、味方になると…と思いたいですが、神界が濠くんを異端と捉えている限り、望み薄ですね。 しかし、その伏義から託されたのは「燭陰の爪」。 伏義が「爪」を使わなかったあたり、濠くんの意志をしっかり確認しておきたかった事が分かります。 図らずも計都らの思惑に沿ってしまった訳ですが、その力は絶大。 が、同時に代償も大きく、満身創痍の濠は…… クライマックスな展開が続く『珀羅』、次回も振り切るぜAヨスケでした。 (↑使い方微妙) |
50点 | Aヨスケ | ■2010-07-17 20:47:32 | pv02proxy01.ezweb.ne.jp |
まあ 健康=体力がある ということではなく、ただ単に風邪を引かないだけでして。 何を弁明してんだって感じですがとにかく、感想失礼しまっす。 いやしかし物語も終盤ということで今回はシリアス尽くし、恭也くんが本編に登場しない辺りそのマジっぷりが窺えるというものですが、こちらとしても真面目にコメントさせていただこうと思います。 >澪示きゅん 燎子ちゃんとは幼馴染ポジションの関係だった衝撃の事実。 しかしながら燎子ちゃんが喧嘩キャラになる原因だったとは思いもせなんだ。 それにしても懐かしい単語がちらほらとw >伏義 五行の力が効かぬとはなんたるチート仕様。 強化アイテム渡してくれる辺り、完全な敵ってわけじゃあなさそうですが。 >濠君 さり気に過酷な運命背負ってらっしゃるようで。 でも現実問題、世界滅亡させない為に犠牲になってネ☆とか言われても了承とかできませんヨネー >宵暁(しょうぎょう) 相変わらず凄まじくネーミングがかっこいいなあもう! 水木コンビは新フォームの噛ませでしたか。 >完全に光が消えていた。 ぎゃー、濠君ピーンチ!せっかく澪示きゅんも引き下がってくれて新フォームもお披露目したところでどうなってしまうねんってな感じで次回に期待!させていただきます。 >やっぱり乳はお前くらいがべス・・・バストだと思う! ちなみに僕は貧乳が好――愛してます(聞いてねえ |
50点 | トレハ | ■2010-07-17 10:57:00 | softbank220026120007.bbtec.net |
すみません!追加でちょっと思った事を書かせてもらいます! 澪示君が《神界》に戻っていくと考えられる様子ですが、何か【ディケイド】である“《世界》の壁”というものを思い浮かべてしまいました……。“灰色の歪んだ空間”とは【ディケイド】のネタをベースにしたのですか?それをどうか教えてください。 以上です。 |
10点 | 烈 | ■2010-07-14 13:36:57 | 202.242.7.42 |
では、【仮面ライダー珀羅 『少女の涙と地神の玉《後編》』 】の方の感想を書かせてもらいます。 こちらの方は、前回の話の最後辺りにおける所から始まっていますが、何と言いますか澪示君こと新たな“仮面道士”『伏義』の“力”はチートじみているとしみじみ思いました……。だって『月華』と『嵐羽』の捕縛攻撃を逆に打ち返して動きを封じるし、《七曜》の二体を一時的に屠ってしまうほどの“力”…その上、『珀羅・金剛』となった濠ですらも力を奪い取ってしまうという…まさに恐るべきものがあります!!…しかし、かの『太公望』を背に乗せていたという“四不象(スープーシャン)”の“力”が込められた“鎧”……随分なものを『燭陰』なども渡したものですね…。そこまでしないと後を継げないという意味合いからなんですかね〜? んでもって、おそらく濠の“覚悟”を確かめるためにワザと『月華』と『嵐羽』の二人を屠ろうとする動きを見せましたけど、彼も本当は濠自身の“意思”を尊重したい思いが強かったと、最後辺りにおける『燭陰の爪』という名の二つの“勾玉”を濠に渡している辺りでつくづくそう思います。 ……それにしても、“前編”の方にも書きましたが、澪示君と燎子さん、二人の関係はこのままどうなっていくのかが気になってきます。いくら“龍神の血”を持つからといって、本当に大切に想う人の傍から離れ、その想う人を悲しませてしまったら本末転倒だと感じますし、お互いの気持ちを理解し合えない状況がこのまま続くのもどうかと思います。っていうか、今回の話は本当に燎子さんが可哀そすぎます!後『青嵐昇華』さん。いくらなんでも他のキャラクターの人に責任転嫁するのもどうかと思いますよ……; どんなに“世界”を危機に招く危険性を背を負うと、自分にとっての大切な仲間達と一緒に居たい、自分のなすべき戦いから逃げない、そういった思いから更なる“力”を手にした濠。…なお、その“力”って、濠の内に眠っていたと考えられる“『スサノオ』の力”と見ていいのですか?この場合、『計都』の望んだとおりのことが起きてしまうのかが気になってしまいます…。 澪示との戦いが終わり、燎子の心にかなりの傷が出来てしまい、ようやく終わったと思った時、『伏義』の“術”が解け、何気に復活している『木』と『水』の魔人達…。危機的状況に陥るが大切な仲間達を護る為に、『燭陰の爪』の“力”を使い、新たな“転神”を果たす濠!『珀羅・宵暁(しょうぎょう)』という新たな姿を見て、魔人二体は主が求める存在へと濠がなりはじめていることに喜び濠を攻撃するが、濠は自分をなめるなと強い“意思”を込めて相手に言う!そこに強い“思い”が込められていると感じました。…そして、それぞれの弱点属性ともいえる攻撃によって打ち滅ぼされて魔人二体…。その倒され方が見事に“五行の理”に乗った倒され方というのもつくづく宿命づけられたものだなと思いました。本当に“噛ませ犬”って感じの終わり方ですね…; 敵を倒すために“力”を出し切った結果、倒れてしまった濠…。しかも“瞳の色”がなくなってしまうという状態になってしまいこのままでは本当に『スサノオ』が目覚めてしまうのではないかと思ってしまいます。本当にどうなるんですか?……できれば私としては、どんなに三流な感じでも、結果としては“ハッピーエンド”となって欲しいと思います。たとえどんな風に思われようと私はそれを望みます!! そんな感じで、“後編”の方の感想は以上です。できれば本当にいい感じの“ハッピーエンド”を迎えてくれることを私は望んでいますのでお願いしますm(_ _)m それでは『烈』でした。 |
30点 | 烈 | ■2010-07-14 13:16:17 | 202.242.7.42 |
合計 | 170点 |