仮面ライダーPIRATES epV 『呪縛』 part2 |
「ゥゥゥゥゥ・・・!!!!!」キィン!! ヴヴウヴヴヴヴヴウヴヴヴンンンンッッッ!!!!!! 「っ、ぐ・・!?」 甲高い金属音が響き渡り、近くの湖から飛び出しそこへ急行する紫色の重型機海馬。 それはレイヴァンを弾き飛ばすと、ぐるりと回ってスクィーレの元へ戻って来た。 スクィーレがそれに飛び乗ると首や腕の鎖が伸び、魔犬と機海馬が繋がり一つとなる。 機海馬にスクィーレの武器が次々に転送、接続され、見る見るうちにそれは要塞と化していく。 どんな場所の獲物でも、どこまでもでも追ってその圧倒的な火力を持って仕留める。 地獄の魔狼、それがスクィーレ【KF-ケルベロスフォーム-】だ。 「おい・・・アレ、反則じゃないか?」 「ゥウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!!!!!」 レイヴァンに向けられる銃口、銃口、また銃口・・・ 機海馬に設置された拳銃やショットガン、ガトリングなど無数の銃器が一斉に火を噴きレイヴァンに襲い掛かる。 「ちっ・・・・!」キィン!! 広く展開されたその弾幕には逃げ場がない。 コインを裏返し【DF】にチェンジするとレイヴァンDFは、比較的弾の薄い所へ突っ込んだ。 (ここは強行突破かな・・・・悪く思わないでくれよ・・!) 加速空間に入って、一気に弾幕との距離を詰めたレイヴァンはそこから浮上するようにジャンプ、切りもみしながらのキックを放つ。 それは足先から小規模の時空間の歪みを引き起こし、竜巻のように弾丸を巻き込みながらその動きを完全に無効化していく。 加速したまま通常空間に飛び出したレイヴァンの先には、スクィーレの姿があった。 「ッ!!?」 「さぁ喰らな・・・!ダイバーメイルスト『覇邪剣翔!』」 『曼荼羅華刃‐ハーケンゴースト-!!』 ドガァアアアアアアアアアアン!!!!!!!!! 「ぐぁあっ!?!」 レイヴァンとスクィーレの間にエネルギーの塊が割り込んだと思えば、その瞬間爆発が起こり、激しい光と爆風が二人に降り掛かった。 ● 空中で支えるものもなく、吹き飛ばされたレイヴァン。 森の木の幹に身体を打ち付けたところで衝撃によってその変身が解ける。 「っぅ、何だいきなり・・・・?」 「無事か、キール」 立ち上る煙の中から少女を抱えた、眼帯の男が現れた。 「ミスター・・・・おいおい、シーユーアゲインつっても昨日の今日だぜ?副長の話じゃ、こっちの方には暫く来ないってことだったんだがな」 「あの後すぐに急ぎの仕事が入ったんだ」 「あぁ、なるほどな・・・」 一応聞いては見たが、何となくすぐ再会すると思っていたのでそう気にはならなかった。 結構キッドの勘は当たるのである。 「だけど、いきなり攻撃してくるなんて・・・まだ根に持ってんじゃないのか?」 「いや、今回は緊急で・・他に止める手も浮かばなかったんだ。怪我をしないくらいには加減したんだが・・・すまなかったな」 「やれやれ・・・まぁ、おあいこって事にしとくか。で・・?」 問題は濠が抱えている少女のことだ。 今は爆発のショックで意識を失っているようだが・・・ 「そのガンスリンガーガール、どうするつもりだい?」 「とりあえず家まで運ぶ」 「ほぅ、そりゃまた手が早い。連れ込んでナニするつもりなんだか」 「・・・この子の家に、だ。妙な言い回しは止めろ。この子の保護が俺の受けた依頼だ」 「ほぅ、そうかい」 濠がじと目で睨むがキッドに気にした様子はない。 「しかし、保護ねぇ・・・じゃあ、まぁ今回は被らなかったのかな」 「お前はどういう経緯でここに居るんだ?」 「オレはこの先の村でウィッチハント、魔女退治を頼まれたのさ」 「・・・・・・・・・」 「村の人間が言うにはその娘が魔女ってことらしいが」 「この子は・・・違う」 「だろうな、何かワケありっぽさそうだが・・・銃弾じゃ、蜂の巣は出来ても干物には出来そうにないし」 魔女狩りの依頼を聞いて濠が少し警戒したようなので、キッドは肩を竦めておどけて見せた。 キッドとしても少女との戦闘はイレギュラーなもので、これ以上何もするつもりはない。 「そうか・・・」 「でもまぁ、男を骨抜きにするスィートボムをお持ちのようだな。あと数年でもすりゃ、立派なセクシーウィッチに・・・」 ギロリ 「オゥ・・・ジョークだって」 少女の膨よかな部分をじっと見ながらセクハラい発言をするキッド。 本人これは濠に対しての冗談だったり、少女への誉め言葉だったりするのだが・・・ 真面目な濠はお気に召さなかったのか、キッドを睨みつけて背を向けその視線から少女をブロックした。 「やれやれ、やっぱり堅いなミスt・・・」 「ぎゃぁあああああああああああああああ!??!?!」 「っ!?」 どこかからさきほど逃げたはずの村人の声が聞こえた。 そう・・・事件に少女が関係ないとすると、村人の言う“魔女”はまだこの森にいるのだ。 濠に後を任せ、キッドは急いでそこに駆けていった。 ● 声が聞こえた方へ、暫く走っていると干物のようになった若い村人が倒れているのを発見。 その横には大柄の人影が一つ、こちらに気付いたようでゆっくりと身体を向けた。 「あラぁん!!!イイオトコっ!!!」 「なっ!?ッ、ぅ・・・・・」 キッドの眼に飛び込んできたのはナイスバディ(筋肉的な意味で)のラプター。 問題なのは筋骨隆々の筋肉ダルマであるのにも関わらず色々際どいピチピチといかムチムチなゴシックドレスなんか着込んでいることで・・・・キッドも思わず、変身してもないのにリバースしそうになるほどの破壊力だった。 「アタシは名前はギヴルぅ、カワイイカワイイ漢女-ヲトメ-ラプターヨぉん、よろしくゥん」 「ぅ、な、なんてもんを・・・・・・・!!」 アリアを連れて来なくてよかったとキッドは心の底から思った。 遅くなったが、今回はアリアとフレッドは船で留守番している。 陸の依頼でも時々、アリアが着いて来ることもあるが山村部ならば見慣れているだろうからと今日はお休みである。 バリトンの利いた、腹に響く漢前な声を響かせ、その自称漢女はクネクネしながら言う。 ヤバイ・・・いや、人に擬態してるからそれなりに位の高い奴であるとか、そんなことはどうでもいいが、こいつは明らかにヤバイ。 女の子大好きなキッドにはソレが視界入っているだけで魂を吸われているような気分だった。 「うゥ〜ん、ホントにイイオトコ、ネぇん」 「そ、そいつはどうも・・・・そ、そう言うおたくも中々だぜ、マッチョマン」 「ウーマン!!・・・グフフ、いいわネぇん。あなたはどんな味がするのかしラん、楽しみイぃ〜〜!!」 「ォ、オゥ・・・」 ぺろっと長い舌で、舌舐めずりするギヴル、キッドの背中に悪寒が走る。 擬態を解いたギヴルは眼に痛いビビットピンク色の派手な鱗を持った怪人に姿を変える。 それで何とか持ち直し、キッドも色々守る為に即座に変身し鎧を着込んだ。 「か、海賊だったなんて・・・海賊でイケメンっ!!嫌いじゃないワぁ!!」 「ぐっ・・・ちょっと聞きたいんだが、ここに居るのはあんた一人だけかい?」 「ええ?・・あー、リザードちゃん達が何人か・・・そう言えばさっきから見ないわネん」 「・・やっぱり、さっきの石は・・・・」 「石ィ?」 「いや、何でも・・・それより、村人を襲った訳を聞こうか、マンゼンタマン?」 「ウーマン!!・・ええっと、お食事と楽しみ、かしラぁん?アタシはヒトの口からエネルギーを吸い出すことが出来るの・・・ンフッ、アタシってば若い子が好みなノぉ(はぁと」 「・・・・なんて、惨い話だ」 そうウインクするギヴルにいつの間にか、思わずキッドも半歩下がっていた。 「こんな仕事してるとストレスでお肌ガサガサになっちゃうから・・・やっぱり、若いエキスは必要よネぇん」 「仕事、ねぇ・・・」 「そうよ、いくら仕事でもあんな小娘と婆『グチャ』・・・ヘ?」 「な・・・!?」 ギヴルラプターの腹部から何かが突き出される。 それは、妖しく煌めく美しい黄金の剣。 「ぶ、ぶるぁあああああ!?!??!?な、ナニこれぇ、か、身体が固まっ―――――――−」 剣の周りから石化していく身体に、ギヴルが悲鳴をあげる。 そして数秒も置かずして先ほど森の中で見たような石の像が一体出来あがった。 ガリッという音を立て、その剣が引き抜かれる。 「これで全部、ようやく片付いたわね」 石像が蹴飛ばされ転がって行くと、そこには銀白髪のレザージャケットの女が立っていた。 手に持った黄金の剣からラプターのものと思われる固化仕掛けた液体を払い飛ばしている。 「あんた、何者だい?」 「・・・さぁ・・・何者かしらね」 女は腰に巻かれたベルトの銀色のドクロに銀貨を噛ませる。 「丁度いい、あんたを倒せば早く済みそうだわ・・・!」 ○ 「・・・・?」 少女が眼を開けると、眼帯の男がいた。 「眼を覚ましたか」 「っ・・・・」 ぼーっとしていた少女も意識がはっきりし始めたのか、驚いた様子を見せた。 「君のお祖母さんから、ガラティアさんから頼まれた者だ。安心していい」 「・・・・・・・」 家族の名前が出て来たことで少女も少しは落ち着いたようだが・・・ それでもまだ濠の顔をじっと見たままだ。 「む、これか・・・」 そこまで強面ではないと思うが、愛嬌があるかと聞かれれば答えに困るのは濠自身知っている。 そこに厳つい眼帯などあっては普通の人なら怖がって当然である。 ひとまず濠は抱えていた少女をゆっくり降ろした。 「これ取る訳にはいかないんだ。すまないな」 「・・・・・・」 「その代わり・・・貰い物だが、これをやろう」 濠がポケットから取り出したのは幾つかアメ玉だった。 「・・・・・・・」 掌に置かれたアメ玉を少女はじっと見た。 「飴は嫌いか?」 「・・・・・・・」 ふるふると少女は首を横に振るが、やはり手を付けようとしなかった。 (む、そうか・・・) 生い立ちから、本能的に他人から貰うものに警戒しているのだろう。 配慮が足りなかったと濠は反省し、行動に移した。 「・・・では、一つ」 濠はその包みを取って、緑色のアメ玉を口に入れた。 むっつりしていたその顔にも不思議な愛嬌が出て来る。 「っ・・・・・・」 「君も、どうだ?」 その様子を不思議そうに見ていた少女だが・・・・ 差し出されるアメ玉と濠を交互に見て、ようやくそれを口にする。 「美味しいか・・・?」 「・・・・・・・・・」 「そうか・・・・・・」 「・・・・・・・・・」 周りが静かな分、コロコロと転がる飴の音がどこか可笑しい。 特別な会話などはなかったが、それだけのことで少女の不安も和らいだ。 「飴を舐めると幸せな気持ちになる、怖いのも無くなるだろう?」 「っ・・・・・・」 何故か目を丸くする少女はコクコクと頷く。そして・・・少しだけ笑った。 それを見て濠も満足が行ったようで、家に帰ろうと今度は並んで歩きだした。 「・・・む、結局・・・約束を破ってしまったか」 「・・・・?」 「いや・・・友達と少し、な」 (仕方がないか・・・恭護には後で、っっ!!?) 突然の衝撃に濠は立ち止まった。 「・・この感じは・・・・・」 幽霊船内で起こった右目の痛み。 その時ほど強烈なものではなかったが、それと同じものだと濠には分かった。 そして、やはりあの時と同じように何かの気配を感じ取ることが出来た。 先ほどキッドが向かって行った先からだ。 「家はもうすぐそこだ。帰れるな・・・?」 「・・・・・?」 「すまない。少し用が出来た・・・また、後で会おう」 「・・・・・・・・・」 間を置いてこくりと頷く少女を後に、濠は林の方へ逆戻りして行った。 ● 「ぐっ!?」 剣をかわした先に待っていたのは、鞭のようにしなる白騎士の蹴り。 とっさに両腕を固めてガード、自分から下がることでレイヴァンはダメージを最小限に抑えようとするが・・・ 瞬間的に威力を増したその蹴りに衝撃を殺し切ることが出来ず、レイヴァンは大きく転がっていく。 「海賊も・・・っ、案外、大したことないわね・・・」 「こりゃ、手厳しいねぇ・・・」 間髪入れずに追随しようとする白騎士に、レイヴァンは転がったままライフルを乱射。 一瞬怯んだ隙に、レイヴァンは木々の密集する林に逃げ込んだ。 「ったく、肖像権やなんかかんやで訴えられても可笑しかないぜ・・・?」 「知らないわよ・・・!」 レイヴァンと対峙している白騎士はさっきの女が変身した姿。 何故かフォルムはレイヴァンのそれに近く、そしてよりシャープで女性的な流線型だ。 黄金の剣と白銀の鎧のコントラストは美しく、神々しいながらも妖しい煌めきを纏っている。 「ちょこ、まかと・・・!!」 「オレは追い掛けられるより追い掛けたい派なんだが・・・っと!?」 青白い光を放った白騎士は再び急加速して詰め寄り、貫いた物体を石化する黄金の剣-クリュサオル-をレイヴァンへと突き立てて来る。 レイヴァンは林の木々を盾に何とか、逃げ切っていた。 この白騎士には先日の戦いでゴーストが見せたような、性能を向上させるシステムが備わっているようだった。 しかもゴーストと違い暴走しているわけではなく、動きが読みづらい分断然タチが悪い。 ただシステム使用が相当堪えるのか、息はだいぶ上がっているようだが・・・期待も虚しく肝心の動きはほとんど鈍っていない。 どこまででも身体を酷使し続けられるよう、よく鍛錬されているのだろう。 対するこちらの状況はあまりよろしくない。 (さぁて、どうするかね・・・・) サーベレイバーがないレイヴァンにあれとの接近戦は辛い。 隠れながら攻撃するにしても白騎士の装甲は細身の外見からは想像出来ないほど強固なもので、レイバスターの通常弾も威嚇程度にしか作用しなかった。 セカンドモードならなんとかなりそうだが、問題はチャージの間を与えてくれるかどうか・・・ 「キール!」 ちょうどその時、奥から走って来る濠の声が聞こえた。 ● 「よぉ、ミスター。相変わらずのナイスタイミングだな」 出迎えるように少し下がって、キッドはやって来た濠と合流する。 「ちょいと、手を貸してくれよ」 「お前が苦戦する相手なのか・・?」 「あぁ、あのホワイトビューティーかなりのテクニシャンでなぁ・・・やり難いんだ、これが」 「さっき、から・・ヘラヘラと・・!ムカつくわね、あんた・・・」 「オレとしては闘り合うより抱き合う方がいいんだが。ラブ&ピース、平和的にそっちをどうだい?」 「はんっ・・・●貞が粋がってんじゃないわよ・・・!!」 「DOU!?!!?!?」ぴちゅーん かいしんのいちげき。 きっどは灰になった。 「む・・・おい、どうしたキール?」 「グラスハートがブロウクン・・・傷付きやすい、オトシゴロなんだぜ・・・?」 「もう、いい大人だろうが・・・しっかりしろ・・!」 「いや・・・今日はな、色々あったんだよ・・・色々、な・・・じゃ、後、頼んだぜ・・・」 「お、おい・・・・」 えらく沈んだ様子でトボトボと歩き出し、キッドは一人外野に避難していった。 「コントは済んだ・・・?そろそろ片付けたいんだけど」 「あぁ・・その前に一つ聞くが、お前はあの“幽霊船”に乗っていたか?」 「・・・・・さぁね、あんたなんかに教え・・・・・っ!?」 「む、何だ・・・」 ジャケットの袖をくいくいと引かれ、濠が後ろを振り返る。 「・・・・・・・・・」 そこには先ほど別れた少女がいた。 「なっ、ついて来たのか・・・ここは危ない。すぐ家に戻るんだ」 「・・・・・・・・」 その裾を握ったまま、少女はそれ離そうとしない。 少女の目線が白騎士の方に向かった。 「あんた・・・もしかして、お礼のつもり?」 「・・・・・・・・」 「邪魔よ、帰りなさい・・・あんたみたいに震えることしか出来ないのは、どっかに閉じ籠ってればいいのよ」 「・・・・・・・・」 「帰りなさいよ・・・!」 イラ立ちとはまた違う・・・強い語調で語る白騎士を、少女は怯えるわけでもなく、ただじっと見ていた。 「っ・・・・・ち」 キィン、と銀の済んだ音が響き、空から白い機海馬が飛来する。 「次は、こうはいかないわよ・・・・」 白騎士はそれに乗り込むと、逃げるようにその場を後にした。 「あいつは・・・・」 「恐ろしい相手だったなぁ、ミスター」 「・・・おい」 ● 「海賊さまー!!大丈夫ですだかー!?」 白騎士が去ってから間を置かず、キッド達の所に村人達がやって来た。 「ん・・・・おっと、面倒だな・・・」 無事に逃げ切れた者が、戦える者を引き連れて戻って来たのだ。 そのいずれもが鍬や熊手や、鎌など武器に成りそうな農具を抱えている。 恐らくアレに攫われたのは若いの一人だけ、後の者はまだ少女が魔女だと思い込んだままだ。 「っ・・・・」 驚いた少女は濠の背中に隠れた。 先ほどのように握られた裾は、今度は弱々しく震えている。 「ま、魔女・・・!」 「ウェイト、まぁ待ちなって。ホントの犯人なら、向こうに転がってるぜ?」 「・・・は?」 キッドは石像になって横倒しになっているギヴルの所に村人達を連れて行った。 「こ、この石の像がだか・・・?」 「とても信じられねぇだよ・・・」 「そ、そだ・・・この石になってるのだって魔女の呪いかも」 「っ・・・・・・」 「いい加減にしろ」 先ほどまでのざわつきが一転し静まり返る。 魔女と呼ばれる少女を庇う青年が村人に対して初めて口を開いた。 「魔女だと・・・・俺には今のお前達もまた、魔物に見える」 その一人一人を見まわして、濠は静かに言った。 「魔物が巣食うのはこの森ではない。暗鬼と言う名の魔物が・・・お前達の心の中に居るのではないか?」 「よ、余所者が口を挟まねぇでくれますだか、おら達は村の為に・・」 「確かにこれはただのお節介だ・・・だが、聞け。本当にこの子がしたのか?この子がお前達を襲っていたのだと、明言出来る者がいれば俺の前に出ろ」 長い沈黙・・・・ 誰一人として、はっきりした答えなど持ってはいなかった。 恐ろしいのは慣習、魔女という絶対の悪の偶像が村そのものに深く浸透していることだった。 森に住む魔女は村にとっての害。村人にとってはそれが普通のこと、当り前だと教えられ思い込み、それから先を考えることがない。 今彼らは少女を魔女と疑い切ることで心の均衡を保とうとしているに過ぎなかった。 「だ、だども・・・・」 「己の心細さを埋める為だけに・・・たった一人に、全て背負わせるつもりか」 静かな怒りの声に、皆黙るしかなかった。 「ただの誤解から取り返しのつかないことが、起こることもある・・・・言われの無い責苦を受け、大切な人達を失った者・・・居場所を失い、本当の魔物に成らざるを得なかった者もいる・・・・その苦しみや悲しみが、家族や友人、村を愛するお前達に分からないはずがないだろう」 いつの間にか、その髪はアオからアカ・・・血の紅に染まっていた。 枯れてなお流れ続け、消えることのなく魂にまで深く刻まれたその紅の涙の痕は、一人の阿修羅を通して、その場に居る全ての人間の眼に焼きつけられた。 「支えを無くせば、不安にもなる・・・だが本当に必要なのはそんな支えじゃないだろう」 「まず信じろ・・・・全部、それからだ」 ○航海日誌 担当:キール・D・コースト 依頼を終えた後、日暮れ前には船に帰った。勿論礼金にも一切手は付けていない。 そんなオレを出迎えたのが、「熱でもあるのか?」との親友の一言。 寄り道せずに戻って来たのがそんなに珍しいか?信用ねぇな・・・色々会ったんだよ色々、な。 そして次に本命、アリアのスマイルと一緒にやってくる 「おかえりなさい」「ごはん出来ていますよ」「お風呂は今沸かしてますからね」三段コンボ。 教会は・・・・ここにあった。 ・・・・リフレッシュしたところで、振り返ってみるとだ。 あの子には泣かれそうになるわ、襲われるわ、・・・っ、アイツは、止めとくか・・・ 犯人達はビューティーに、シメはミスターに持ってかれるわ、散々だったなホントに。 まぁ、報酬はちゃんと貰ったからよしとするかね・・・ あの後だがミスターの説教がよっぽど堪えたのか、連中は大人しく帰って行った。 人間は成長するもんだ・・・多分、あそこもこれから変わって行くんだろうな。 そしてあのガールは、話を聞くにミスターの船に乗ることになったそうだ。 保護って言ってたしな・・・・・結局お持ち帰りか、羨ましいなおい。 あー、ミスターと一緒ならどっかで会うかもしれないし、そんときは仲良く出来ればいいんだがな・・・ あんなに怯えられるとは・・・お兄さん、傷付くぜ・・・・・ さて、ここらで少し真面目な話だ。 あの白いライダー、オレのレイヴァンによく似ていたな。 そしてミスター・ゴウのカトラスにそっくりだったゴーストの奴・・・・ 船内が暗かったから、ただの見間違いかとも思ったが・・・・どうやらそうでもなかったらしい。 伝説の海賊は七人、今日確認出来たものであの女とゴーストのを入れて八つ。 数が合わないとなると・・・・仕様からして、やっぱりあの白黒は偽物だろうな。 ・・・・やっぱり、面倒なことになってきたな、一回グレイス達とも話してみるか。 あ、サーベレイバー・・・早いとこ直して貰わないとな。 □ 「おばあちゃん・・・なんであの子を・・!!」 「『ただいま』が先じゃないのかい、この家出娘」 「・・・帰るつもりはないわ・・・今はね」 「あんたはいつまでつまらないこと・・・」 「あと少し・・・あと少ししたら、たくさんお金が入るの・・・今までよりずっと、それで・・」 「もう帰って来な。あんたは十分よくしてくれたよ・・・」 「あと少しなの!!それで・・・全部うまく行く・・・だから、あと少しだけ、待ってて・・・!!」 「っ、待ちな・・・・!!」 「本当にバカだね・・・・・親父そっくりだよ」 |
青嵐昇華
2010年11月25日(木) 00時53分45秒 公開 ■この作品の著作権は青嵐昇華さんにあります。無断転載は禁止です。 |
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T5ACPS Very informative blog.Much thanks again. Keep writing. | -20点 | Seo Services | ■2012-08-08 09:58:55 | 91.201.64.7 |
BpHFLY Thanks so much for the blog post.Much thanks again. Much obliged. | 30点 | oem software | ■2012-05-03 08:59:51 | 91.201.64.7 |
すみません、道端で倒れていたおばあさんを介抱してたら感想が遅れました! ええと、まあ、うん。本当は普通にゲームしてました。12月は誘惑がいっぱいだね!とかクズ同然の言い訳は置いておいてですね、前に感想投稿されてる@PFさんが最後とか仰ってしまわれるほどに遅れてしまい申しましたが感想失礼しまっす。 >昔の話 こういった真面目な、悲しいお話に僕がコメントしていいかどうかは微妙ですけど、世の中上手くいかないもんだなあ、と。 (訳:僕も下品なギャグばかりでなく偶には真面目な話を書いてみたいです) >甘味の類は禁止 濠くんは何をやらかしたんだw いやまあ何らかのペナルティなんじゃないかってのはこっちの妄想ですけど。僕も去年は願掛けみたいな感じで大学受かるまで糖分断ちしてたなぁ。懐かしい。 >お兄さんは別に悪い人じゃ・・・ キッドさんはそう遠くない将来、小さなお子様に「おじさん」とか言われて「いや“お兄さん”だよ」と訂正しつつショックを受ける類の人だと思います。 >【スクィーレ】 重火器系ライダーの類は大好きです。しかもバイクと合体して一斉射撃、対するレイヴァンはダイバーフォームで銃弾の嵐を掻い潜るとか展開熱いですなもう。 >シーユーアゲインつっても昨日の今日だぜ? で、バッティングオチ。なんかこの二人、ものすごーく縁があるんじゃなかろうか。 >スイートボム キッドさんの表現というかセンスにはマジ度肝を抜かれます。 >ナイスバディ >筋骨隆々の筋肉ダルマ >ムチムチ >ゴシックドレス >漢女-ヲトメ- >ぶ、ぶるぁあああああ!?!??!? 若本ボイスで脳内再生余裕でした(ぇー 色々と酷ぇキャラだw美味しいとも言えるけれどもwww >村人 こういった集団心理ってのは恐ろしいですねー。結局のところって正義は数で決まるモンですし。まあ僕はこういうのこそが害悪なんだと思いますけど。 それにしても敢然と立ち向かって村人ズに説教かました濠くんにはGJとしか言いようがありません。そう、言うなれば…嫌いじゃないわ!(ぇぇー >●貞が粋がってんじゃないわよ >もう、いい大人だろうが 何この罵詈雑言サラウンド。背筋にゾクゾクってきた…じゃなくてキッドさんが可哀そうじゃん!(ぇー とまあ次回の短編集バラエティーパックや珍獣に期待しつつ今回はこの辺りで。 |
50点 | トレハ | ■2010-12-12 19:49:02 | softbank220026120007.bbtec.net |
ふははは、最後にやってきて美味しい所は持って行かれてる私、@PF剣山…じゃなくて見参! >魔女 ふぅむ、言い伝えと石化とアッーが重なって知らない人から見たら何ともややこしいことに… >村人 こう言う田舎っぽい喋りを見るとどうにも背筋が落ち着かないのは、「そういう」ホラーの見過ぎなのかも… 何と言うか、村という一種の閉鎖空間は最早異文化と言って良い程の独自の生活様式、信仰を生むことがあるんでしょうね 実際彼らは見た事無いと言うだけでエレナを魔女扱い 内側を身内扱いして、強い繋がりを持つ代わりに、「外側」への排斥意識が強い感じですねぇ それでエレナの逆鱗に触れてりゃ世話無いですけど ゴーくんの一喝で多少は考え直す余地が出来たとは思いますが、それでも今まで信じてきた考え方はやっぱり変え難いのかも 結局は元の木阿弥に成ってしまう確率も高いでしょうねぇ 人は忘れて楽な方に流れる生き物ですから 「痛くなければ覚えませぬ」は名言だと思う。 >い、いえ、結構です。甘味の類は禁止されていますので。 >「・・・む、結局・・・約束を破ってしまったか」 >(仕方がないか・・・恭護には後で、っっ!!?) 何だろう、何か盗聴器的なモノでも付けられてるんだろうか… >【スクィーレ】 動き難そうな腰回りだなぁ… しかし…犬っこ? いや、そんな可愛いモンじゃないのは承知してますが ルナティックじゃなくて良かったな、そうだったらキッド死んでたぞ >ギヴル …… (;-ω-)つ[T2ルナ] >キッドも思わず、変身してもないのにリバースしそうになるほどの破壊力だった。 喰らえッ!【ナイアガラリバースッ!!】 って言うと必殺技っぽくなるかも いえ、意味はないですけど(キリッ) >「ウーマン!!・・ええっと、お食事と楽しみ、かしラぁん?アタシはヒトの口からエネルギーを吸い出すことが出来るの・・・ンフッ、アタシってば若い子が好みなノぉ(はぁと」 >「・・・・なんて、惨い話だ」 イヤな…事件だったね… >白騎士 レイヴァンの強化コピーってところですか ゴーストも含めて龍騎で言う所のオルタナティブっぽいポジション感じが もしかして7人の海賊全員にコピーが居るんでしょうか だとすると単純計算でライダーは全部で14人 なんともはや… っていうか刺した相手を石化させる剣とは…どこからそんな能力持ってきたんだ、恐ろしい… >教会は・・・・ここにあった。 アリアさんマジ天使 ふーむ、話を適度な長さに纏めるスキルは見習いたいモノです なんかこっちはどんどん一話辺りの長さが伸びて伸びて… まぁいいか私は見て学ぶタイプ(多分)だからせーらんさんのを読んでいれば少しずつでも改善していく筈(願望) という個人的な打算も含めて次回もチェックさせて貰いますぜ では、この辺で 所でキッドさん、□貞すごいですね(確信) |
50点 | @PF | ■2010-11-30 00:07:31 | i125-202-119-254.s11.a021.ap.plala.or.jp |
oh……久しぶりすぎて点数弄るの忘れてました。 見逃してくだしあorz |
30点 | YP(北斗七星の横に輝く星、それがあたいよ) | ■2010-11-28 10:09:34 | i114-190-82-238.s11.a028.ap.plala.or.jp |
ヒーローは遅れてやってくるものさ!(キリッ しっかし相変わらず反応鈍いなここの投稿……。 >昔の話 よくある典型的な悲劇だけど、これ今からじゃ解決策ないよねっていう……。 >「海賊さま!わしらを助けてくだせぇませ!!」 田舎の人は普段親切なんだけどたまにすごく怖い。 土地独特の風習とかを大事にしなさるんですが、それをよそ者が破ったらもう大変いなかこわい。 ていうか海賊世界にも訛りがあるのかそうなのかー。 >「・・やべ、修理中だった・・」 「折れたぁ!?」思い出した、お前は龍騎かw >『曼荼羅華刃‐ハーケンゴースト-!!』 そういえば年上マニアの濠やんは強くてニューゲームみたいなもんだっけ。 色々デチューンされた状態とはいえややチート臭いな、本編でも「もうあいつつひとりでいいんじゃないかな?」っぽかったし。 どの辺までパワーダウンしてるんだろう。 >「あラぁん!!!イイオトコっ!!!」 ぎぃゃぁぁぁぁぁぁあああああああ変態だ―――――――――っっっ!!!!??? こんな、酷い……あまりにもっ……酷すぎるっ……! とか、キッドくんは思ったのだろうか。 オリなんとか「漢女(おとめ)と聞いて」わぴたん「お前じゃねえ座ってろ」 >(仕方がないか・・・恭護には後で、っっ!!?) うn? 連絡手段があるのか、それともこっちに来てるのか。 そういえばパンチラ天狗とはどうなったんだろうかのう婆さんや。 >「魔女だと・・・・俺には今のお前達もまた、魔物に見える」 ホントに怖いのは化け物よりもニンゲンってことですかねぇいなかこわい。 >そっくりさん's こいつは臭ぇー! 事件の匂いがぷんぷんしやがるぜっ! ではーこんかいはーこのへんでー。 |
10点 | YP(とりあえず内科、つぎ外科、医局は探すさ〜♪) | ■2010-11-28 10:08:16 | i114-190-82-238.s11.a028.ap.plala.or.jp |
村を襲った恐怖。魔女の正体、それは…漢女… >変身してもないのにリバース 的確すぎる表現に泣いた。キッドに同情します。 さておき、今回登場したパイレーツライダー【スクィーレ】と、謎の白騎士。変身前から、この二人には浅からぬ関係があるようですね。 銃の乱射と低い唸り声が獣の様な戦い方のスクィーレ。資格者の感情に呼応するコインとドライバー、例え手元に無くとも空間を跳躍する能力は、彼女との特別な繋がりなのか、ライダーシステムの謎のひとつなのか。 石化の魔剣を持つ白騎士はキッドのレイヴァンと似ているようで、前回の濠くんのカトラスに似ていたスレイヤ同様、姿形の類似は何かしらの意味を含んでいるみたいですね。レイヴァンを押す戦闘力のシステムは勿論、今回は銀貨で変身したというのも興味深いです。 ガラティアさんの孫が現在のスクィーレで間違いないようですが、同時に“レン”、“エトナ”という名前が出ていることが一番気になりますね。【設定】のキルシェさんの姓がクエーバーな事からも、なんとなく予想してみたりもしてますが、真相は今後の展開待ちということで、“昔の話”も気になるので。 『ハーケンゴースト』……御子息は立派にやってますよ羅刹さん(ぉ >「恐ろしい相手だったなぁ、ミスター」 さすがはキッド白々しい。嫌いじゃないワ!!(マテ 次回も期待なAヨスケでした。 |
50点 | Aヨスケ | ■2010-11-27 23:49:56 | pv02proxy07.ezweb.ne.jp |
続いて《part2》の感想を書かせてもらいます。 《part1》のラスト辺りの続きである『レイヴァン』vs『スクィーレ』の様子ですけど、これについては中々のものだった気がします。っていいますか、どうして湖の中からやってきたんでしょうね。ガラティアさんが昔使用していたらしき“紫色の重型機海馬”は…; ンでもって戦いを終わらす切欠を作ったのがその場に駆け付けた濠こと『カトラス』だったことは、僥倖だった気がします。……それにしても、濠との話し合いの際にエロいことを加えて言うのもどうかと思いますよ、キッドさん……; …まあ、キッドさんは退治してほしいという“魔女”が彼女じゃないってことは戦闘などの様子から理解していたようですし、もしそのようなことをしたら間違いなく、濠にボコボコにされるでしょうね。 突如聞こえてきた村人の悲鳴、真の“魔女”ともいえる存在が何かを行っているのではと濠にエレナさんのことは任して、悲鳴が聞こえた場所に向かうキッドさん。そこで彼が見たのものは、事件の真犯人である“オカマ”な“ラプター”、『ギヴル』の姿だった…! ……それにしても、なんで“オカマ”な奴なんですか? 正直、私も頭を抱える気持ちになりました…; “エネルギー”を吸われた若い男の村人さん方…、哀れすぎる…(涙) そこでキッドさんが知るのは、どうやら『ギヴル』と名乗った“ラプター”が(キッドさんは知らないけど…)ガラティアさんとエレナちゃんを見張っているということらしい。…しかし、そのことを全て話そうとした時、後ろから何者かに剣を刺され、石化してしまうことになったというのがなんとも情けない……; っていうか、何のために現われたんですか、彼は…!? ……そして、“ラプター”達を石化させた張本人ともいえるキルシェさんらしき女性と戦うことになってしまったキッドさん。…それにしても、話の中で語られていますけど、どうしてキッドさんの変身する『レイヴァン』と似ているんですか? おそらく、『アイギス』と思われる白騎士は? 武器などの状態から、防戦一方の『レイヴァン』の元に助けに訪れた濠。 …それにしても、いくら助けが来て、軽口いった結果ひどいことを女性とはいえ敵対している相手から言われたからって、濠に後を任せても仕方ないでしょ、あんた!? ……本当に、ツッコミどころが今回も満載ですね…; そして、ぶつかり合うかと思いきや、濠の後を追ってきたらしきエレナちゃんが濠の傍によっていた。その様子を見て、キルシェさんらしき人はエレナちゃんにひどい感じのことを言いつつも、彼女のことを案じているようにこの場から離れるように言っているところがなんとも印象に残りました。最終的に『アイギス』というべき“白騎士”はその場を離れましたけど、…あんたはろくなことしてねえだろうが、馬鹿船長!!# ンでもって、村人の人たちが“白騎士”が去った後の場に現れ、真犯人は石化してしまっているとはいえ“ラプター”だったということを話したが、エレナちゃんが“魔女”ではないかと疑っている辺り、どこまで疑心暗鬼が強すぎるんだとしみじみ感じました……。そんな彼らの様子に耐えきれず、彼らに説教を言った濠の様子などがとてもかっこよく、男らしいものを感じさせてくれたと、つくづく思いました。…村人の“魔女”は害悪という考えは、一体何時頃から伝わっていたのでしょう。結果的にそのことが濠の逆鱗に触れ、彼らの考えが間違っているということを伝えられたというところが、今回の一番の場面である気がします。 今回の話で、確認されたのは8つの“コイン”。それぞれが“仮面の海賊”に変身するためのものですけど、その“仮面の海賊”達の人数は“7人”。確認されている“コイン”は8つですけど、『ゴースト』と呼ばれる人物とキルシェさんらしき人が所有しているものは偽物であるとキッドさんは考えているようですけど、それってつまり、人工的に作られたものだって考えていいんですよね? 今後、キッドさんや濠はどのようにしていくのかが、物語の重要なことだと思います。……それにしても、今回の話で、本当にいいところなしですね、キッドさん…; 良いことがあったとすれば、アリアさんのお出迎えでしょうかね? 濠の方は濠の方で、色々としたことを背負っているようなのが、今回の話で感じられました。片目を覆っている眼帯や何かを感じるとその眼帯の下にある傷が反応するところ、また、友人と何らかの約束として「甘いものは食べない」というところなど、本当に気になるところ満載ですね。そして、なんだかんだでエレナちゃんに懐かれ、保護すると同時に《世界》を見せてくれというガラティアさんからの依頼から、彼女を船に乗せて行くことになりましたけど、今後エレナちゃんにとって、良い感じの影響があればいいなとしみじみ思います……。 それにしても、最後あたりで行われているガラティアさんとキルシェさんらしき女性のものと思われる話し合いから、キルシェさんがガラティアさんの身内(もう一人の孫)であり、エレナちゃんのお姉さんであることを感じさせますね。 次回の展開を気にしつつ、今回の感想は以上とさせていただきます。 それでは、次回の更新を楽しみにしています。 |
50点 | 烈 | ■2010-11-25 14:05:23 | 202.242.7.42 |
合計 | 250点 |