仮面ライダーヘブン 第31話 |
第31話 ヘブンGフォーム「ウオオオオオオオオオオオッ!!!」 空気を震わせる雄たけびを、全身をのけぞり震わせながら叫び、ビリビリとその場にいたものたちの肌を震わせ、もはや衝撃波と化した雄たけびは建物の壁にひびを入れ、窓ガラスは割れ、地面さえもえぐりとられ、剝されたコンクリートのかけらが宙に浮かび上がる! シルヴァン「おいおいおいおい・・・とんでもねぇパワーだな・・・!」 ヘブンGフォーム「グアアアアアアアアアッ!!!」 前かがみになり一気に走りだすと銀色の翼が背中から広がり、地面すれすれに目にも止まらない速さで飛び出し、相手の前脚の前に飛び込み・・・! ヘブンGフォーム「ウガアアアアアアアアアアッ!!!」 思い切り拳を叩きこむと、前脚の肉がえぐれ、骨をもブチ折り、ファランクスが激痛のあまりに絶叫を上げる。そしてすかさずもう片方の前足にも蹴りを叩きこむと、骨を粉砕しその巨体を支え切れずにファランクスが前のめりに地面に倒れこむ。 ファランクス「グオオオオ・・!!」 ヘブンGフォーム「ウオオオオオオオオオオオオッ!!!グアアアアアアアアアアアッ!!」 もはやファランクスですらも完全に追い詰められている。そしてそれを追いつめたグリフォンフォームが激情のままに叫び狂う姿、その驚異的な怪力で敵を粉砕し、蹂躙する姿は野獣そのものだ。 クロキバ「確かにすごいパワーだ・・・!しかし、これ以上は暁とアリスの身体がもたない!!」 クリス「暁!アリス!!」 ヘブンGフォーム「グルルルル・・・・はぁはぁ・・・一気に・・・・決めるぜぇえええええええええええええええええええええっ!!!!」 パスをヘブンボイスターに通すと、金色の光が放たれ、電子音が奏でられる! 勝利を告げる凱歌が高らかに鳴り響く! 暁「アリスッ!!命は惜しいかッ!?これ以上やったらぶっ倒れるかもしれねぇぜ?!」 アリス「生きたいよっ!!あんたと本気でファイトするまでは何が何でも生き延びる!でも、ここで引いたら夢どころじゃなくなるんだっ!!あんたを何が何でもアタシのものにするんだっ!!だから、こいつ、ぶっ潰す!!!」 暁「・・・・やるぜ!アリス!!」 アリス「おうっ!!!」 その時だった。 暁の右手に・・・・浮かび上がった紋章。 それは・・・「キング」の紋章・・・!! ファンガイアの王たる資格を持ちうるものにのみ与えられる、ファンガイアを統べる高貴なる王の紋章が・・・ヘブンの右腕に浮かび上がる!!! クロキバ「おおおおおおおっ!!あ、あれこそは、まさしく、キングの紋章!!!!ついに、ついに、王の力を目覚めさせることが出来たのかっ!!!暁、お前は、自力で目覚めさせたのだな、ファンガイアを統べる全ての希望と未来を司る王の力を・・・!!」 クリス「暁・・・・!」 クロキバが興奮のあまりに涙を流しながら感動で全身を震わせている。そしてクリスも驚きを隠しきれず、王の紋章を宿した相棒の成長した姿に心を奪われている。 フレア「あ・・・あいつ・・・ファンガイアの王だったっての・・?」 セレス「う・・・嘘でしょ・・・?私たちプレデターでも、ファンガイア一族のことは耳にしているけど、まさか、坊やが王だったなんて・・・!」 二人が茫然唖然として、目の前の光景に言葉を失う。まさか、あの驚異的な強さと絶対的な支配力、カリスマ性を司るものにのみにしか与えられないファンガイアの王たる資格者が、まさか暁だったのだから。 ヘブンGフォーム「グアアア・・・・ウオオオオオオッ!!!」 ヘブンが白色のデモンズバレットを取り出し、ヘブンボイスターの側面のソケットに差し込んだ!! 「トーライハンマーッ!!!アルティメットブレイク!!」 そして銀色の稲光とともに、天を裂いて轟き輝く雷光の中から巨大なハンマー、トーライハンマーを取り出し、両手で持つと、静かに構える・・・! しかしファランクスが反撃をしようと、口を大きく開き迸る火炎が立ち上り出す。しかし、口を大きく開いたとき、後方から無数の銃弾が発射され、阻まれた!見ると、ロッドフォームに一気に飛び込んだモモタロス、キンタロス、リュウタロス、そしてジークがまとめて憑依した「超クライマックスフォーム」と化した電王たんがいた。 モモタロス「あいつにばかりいいとこ持っていかれてたまるか!!俺たちも全力でクライマックスだぜぇ!!」 ウラタロス「大物を釣り上げますか」 キンタロス「おっしゃ!」 リュウタロス「えへへ―♪いっくよ―!!」 ジーク「我らの高貴なる裁き、うけるがよいわ」 良「皆、行くよ!!」 「「「「おう!!」」」」「うむ」 ヘブンGフォーム「アルティメット・・・プレッシャー・・・・!!」 足もとにキングの紋章が浮かび上がり、ハンマーを構えて一気に飛びあがる!! そして、背中から銀色の翼が広がり、それが縦に広がると同時に、ボルダーのジャガーの力であるフットパーツのエキゾーストが背中に現れ、火を噴き出すと同時に急降下する! さらにソードモードのデンガッシャーを構えてパスを通すと、刃に赤色、青色、金色、紫色、そして銀色の光が宿り、巨大な剣となり光輝く!! 超CXフォーム「俺たちの必殺技!!!!ヘブンヴァージョンッッ!!!!!」 そしてハンマーを振り上げると、フランケンのイメージに重なって銀色の荒鷲、金色の獅子が浮かび上がり、黄金の電流がほとばしり、ハンマーがまぶしい光を放つ・・! さらに翼が広がり超クライマックスフォームが舞い上がり、大きく剣を振りかぶり構えだす!! ヘブンGフォーム「ウオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!」 超CXフォーム「オラァアアアアアアアアアアアァアアアアアアッ!!」 そしてそれを振りかぶり、ファランクスの脳天に思い切り振りおろした!!!! ドッガアアアアアアアアアアアアアアンッ!!!! グオオオオオオオオオオオオッ・・・・・!! 黄金の稲光、まさしく天の制裁ともいえる超高圧電流のオーラの拳と斬撃を思い切り叩きつけ、ファランクスが最後の断末魔の絶叫を上げて・・・身体が結晶化すると、砕け散った・・!! ヘブンGフォーム「ウオオオオオオオオオオオオ・・・・・ッ!!!!」 超CXフォーム「やったぜ、チクショォオオオオオオオオオオオオッ!!」 グリフォンフォームと超クライマックスフォームが勝利の雄たけびを、野太く、高々と絶叫し、その場に響き渡った。 そのあまりにもケタ違いのパワー、そして嵐の如く絶えることなく暴れまくった蹂躙ぶりに一同が言葉を失い、グリフォンフォームを見ていた。 やがて、グリフォンフォームが光り出すと、ヘブンボイスターが外れ、宙に浮かびあがって来たときと同じように空に溶け込むようにして消えていった。 そして、そこに現れた暁とアリスが現れた・・・! しかし・・・。 暁「・・・・・・・」 暁の膝が力なく崩れ落ち・・・。 その場に倒れこんだ!! 暁「・・・・・・・」 クロキバ「さ、暁!」 クリス「暁!!!!」 全員が駆け寄り、暁をクリスが抱き起こす。暁の顔色が青白く、呼吸も弱弱しく、体力の異常な消耗がうかがえる。目をゆっくりと開くが、うつろな瞳のままで、弱弱しく呟く。 暁「・・・・・・・すまねぇな。なんか・・・・立てないみたいだ・・・」 クリス「暁・・・!しっかりしてください・・・・・!」 クロキバ「体力の消費が激しすぎるのか・・・!暁、しっかりしろ!」 暁「・・・・あと・・・・・さ・・・・」 クリス「暁!?」 アリス「・・・・アタシも相当きてるな、こりゃ。全身がメチャクチャ痛ぇ・・・・!!」 セレス「あれだけ魔力を消費しながら激しい運動をすればそうなるわよ、自己回復能力も間に合わないなんて・・・・」 フレア「それすらもねぇジャリガキにはもっと負担かかってるんじゃねえのか・・・!?」 しかし次の瞬間。 ギュルルルルルルルル・・・・・・・(暁のお腹の中のゴジラが雄たけびを上げた音) ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・(アリスのお腹の中のガメラが絶叫を上げた音) 「「腹、減った・・・・・」」 二人同時に言うと、静かにその場にぶっ倒れた。極度の運動による、体力と精神力の激しい消耗、そして空腹、全身を駆け抜ける倦怠感、眠気、フィードバックによる痛みが入り混じり、もう限界だった。 クリス「暁!アリス!!しっかりしてください!!」 凛「こりゃもうダメだな」 セレス「近くに私のマンションがあるわ。そこまで運びましょう」 穏「・・・・・・・・・・・・・了解」 昴「あーっ、もう、世話焼けるなあ・・・・」 その時だった。 フレアが物陰にあるものに気づき、立ち止まる。 それは瞬時に気配を消し、その場を去ったが、フレアの超動体視力はそれを見逃さない。 フレア(あれは・・・メダルアニマル?何であんなところに?) セレス「フレア?どうしたの?」 フレア「・・・・誰かに見られてるみたいだ。ちょっくら、追跡してみるぜ」 セレス「ちょっと、一人じゃ危険よ!」 フレア「大丈夫だよ。様子見るだけだ。すぐ戻る!」 そういって、フレアが飛び出していった。 そして、フレアが物陰に隠れているメダルアニマルを素早く捕まえる。見るとそれは紺色のワシを模したメダルアニマルと黄緑色のカメレオンを模したメダルアニマルだ。まだ見た事のないものだった。 フレア「確かこれを・・・こういじれば・・・持ち主のところに自動的に戻るんだったよな・・・よっしゃ、これで」 メダルアニマルをいじると、自動帰還により、これを放ったものの場所に向かって飛び出した。それをフレアが慎重に追いかける。 フレア「どこのどいつだか知らねえが、覗き見たぁいい根性じゃねえか。どういうつもりか鉄拳尋問してやんぜ」 この娘にとって「平和的解決」とは「問答無用」で「ゲンコツ一発」で片づけることと認識しているようだ。腕をボキボキ鳴らしながらフレアが凶暴な笑みを浮かべていた。血気盛んというか、少しはこの攻撃的な性格を抑えればなかなかの美少女だというのに、おしい話である。 凛「荒事をわざわざ引き起こすなっつの」 フレア「にゃっ!?り、凛!?どうしてお前ここにいるんだよ!?」 凛「単独行動は控えた方がいいだろ?それに、腕っ節なら少しは役に立つとは思うぜ?最も、出来ればそうならないように事を運びたいがな」 どうやらフレアが心配のようでついてきてくれたようだ。本当にこいつは暁の幼なじみの中でも頼りにされている存在だ。学校の成績は壊滅的だが、こういったトラブルを上手く切り抜ける方法や咄嗟に物事を分析し、判断して行動に移すことに長けている。それは、暁のフォロー役を5年間も務めてきた実力があるのだ。さすがは暁の女房役である。 凛「偵察用にはオオカミとワシ、ゴリラってところか」 凛がメダルアニマルを解き放ち、ワシ型のメダルアニマルが空を飛び出し、ゴリラ型とオオカミ型のメダルアニマルが追跡を開始する。 凛「行くぜ。時間は1時間、それ以上のタイムロスは敵に感づかれかねない。おおよそでいいから、あのメダルアニマルがどこから来たのか、それだけでも分かればいい。そのエリアを中心に活動しているのなら、後でも捜索出来るからね」 フレア「お、オメー・・・アタシについてきてくれるんか」 凛「手のかかる可愛い妹分や旦那の世話を焼くのは好きなもんでね」 暁(だから、誰がお前の旦那か!?そういう冗談はやめれ!) どこからか空気の読めない抗議の声が聞こえて来たけど、気にしな〜い。 フレア「・・・へへへ、何だか、こういうのって、いいな。アタシ、家族とか姉妹とかいなかったから、なんだかいい感じ。そうか、アタシの姉ちゃんか・・・・。ふふっ、何だか・・・嬉しいな」 フレアが初めて年相応の少女らしい笑顔を見せる。凛もフレアを実の妹を見守るように暖かい目になり、フレアの金髪をなでる。柔らかい感触がして、シャンプーのいい匂いがする。 凛「・・・・だから、一人で勝手に飛び出すなよ。お前に何かあったら、姉ちゃん、安心できないだろ」 フレア「・・あ、ああ、分かったよ」 凛「OK。それなら、行くとするか。イーズ、メダルアニマルを放った区域を中心に探索活動を続けてくれ。そっちのモニターで何か発見したら連絡がほしい」 携帯で連絡を繋げて、本部にいるイーズに指示を送る。 イーズ「はい!かしこまりました!!」 そういって、モニターを見ていると左上の画面で目がとまる。 そこに映し出されている画面を見る。 テニスコートに面しているお洒落な作りの白い建物。見るとそこには「更衣室」や「ロッカールーム」と書かれた看板が掲げてある。そして、楽しそうな声が聞こえてくる女子更衣室、その付近を陰からこっそりとカメラで盗撮している・・・・凛と一緒について来ていたはずの穏(ムッツリスケベ)の姿があった。 穏「・・・・・・気になってきてみたら、まさか女子大のテニス部の練習があったとは。思わぬ幸運・・・・眼福・・・眼福・・・・・・(パシャパシャパシャ)」 女子大生の着替えの盗撮>凛、フレアの命。 ただいま二人の命、出血覚悟の大セール中。 イーズ「・・・・・穏さんのバカ〜!!!!!」 思い切りズッコけ、モニターから穏のインカムに怒鳴りつける。 すると画面では大声にびっくりしつつもカメラの撮影を止めることなく犯罪行為を続行する筋金入りのムッツリスケベの姿があった。 穏「・・・・・・どうかしたの?」 イーズ「穏さん、それやめてください。犯罪ですからね!?」 穏「・・・・・・・これは犯罪じゃない(ぶんぶん)」 イーズ「女子更衣室の中で着替えている女性の姿をカメラで盗撮することが、犯罪以外何物でもないと思われますが!?」 穏「・・・・・・・・・昆虫観察。夏休みの自由研究」 イーズ「小学生でも引っかからないような大ウソつかないでくださいっ!!」 凛「・・・・お前のありがたい友情を感じるよ・・・・」 フレア「つっかえねぇゴミですねぇ、おい!」 二人が友人の犯罪行為に頭を痛めた。というか、暁が寝ていてよかった。 しかし、次の瞬間穏から驚きの言葉が出た。 穏「・・・・・・この近くに誰かが見ている」 凛「あ・・・?」 穏「・・・・・若い女性、さっきうちらの戦いを見ていた。あのタイガープレデターとは別人、大学生くらいの若い女、そして、以前資料で調べた殺人クラブのリーダー、レッドアイこと『緋ノ眼 憐(ひのめ・れん)』と同じだった・・・」 フレア「殺人クラブのリーダーだとっ!?」 凛「確かにあいつらは5人でグループ組んでたな。俺たちが倒したのは、イエロースレッジハンマーと、ブルーラグーン、エバーグリーン・・・だったな」 穏「イエロースレッジハンマー…こと『黄槌 土萌』、ブルーラグーンこと『犬吠崎 蒼海』、エバーグリーンこと『薬師寺 碧』、そして調べてみた、「ホワイトレディ」こと『白金 鏡子』、そして最後の緋ノ眼・・・・・この5人で成立している。でも、妙なことがある」 凛「妙なこと・・・だと?」 穏「・・・・・・・・・・彼女たちがどうして蘇ったのかってこと。つまり彼女たちを蘇らせて今回の暁の殺害の依頼をした依頼者がいる。それに、あんなデカい化け物を生み出す能力、誰が与えたのかな?そいつを突き止めないと、またこういったことが起こる」 凛「・・・・・まさか、四天王とかイングリッドが?」 穏「・・・・考えられるとしては四天王。そのうちの一人が今回のことを起こした」 凛「・・・・・・そいつが動き出す前に突き止めた方がいいな。先手を考えておくべきだな」 フレア「ま、まさか、覗いている更衣室の中にいるのか・・・?」 まさか、一般市民に紛れているのか?だとしたら周囲への被害も考慮しなくてはならない。 穏「・・・・・・・・・そんな不埒な輩はいない」 凛「・・・・・じゃあ、お前は何で覗いているんだよ」 穏「・・・・・・そこに理想郷(パラダイス)があるから(パシャパシャパシャ)」 「「結局ただの覗きじゃねぇか、アホンダラ――――ッ!!」」 二人のツッコミが炸裂し、再び追跡は開始された。 同時刻・・・。 公園を出て、近くにあった港区区域内の廃工場。 部屋に入ると、かつての事務所だった部屋には無数の本が床や机に積まれており、いくつか崩れ落ちて散乱している。そして、机のモニターや周辺の怪しげな機械、パソコンからいくつものコードが伸びており、研究室のようになっている。 その部屋の主であるニクスは、戻ってきたレッド・アイを見かけても、挨拶も会釈もなく、まるでいようがいなかろうか気にしない感じで資料を読みふけっている。 ニクス「ああ、君か。何か用かね?」 レッドアイ「碧が死んだ」 ニクス「ああ、そうかね。これで3人。ふむ、巷を騒がした殺人鬼も大したことはなさそうだね。これは次の策を思いついた方がよさそうだ」 レッドアイ「・・・・・ああ?言ってくれるわね。それは、ケンカ売ってるのかしら?私たち殺人クラブに。所詮あいつらはゴミクズ、捨て駒、使い捨てにしても痛くもかゆくもない」 ニクス「そういって、3人も返り討ちか。残り二人で、あいつらがどうにかなるとでも?まあ、せいぜいあいつらの足止め程度にはなってくれたまえよ」 レッドアイ「・・・・ふん、お前はあくまで裏方のつもりか。マーマンの少年と随分仲良くなっていたようだが、お前も気を抜いている暇はないぞ。ジェダイトのように役立たずとみなされないようにな」 ニクス「!?・・・・ふん、覗き見かい?」 レッドアイ「まさか、敵の一人に情をかけられるとはな」 ニクス「敵・・・・?」 レッドアイ「マーマンの流水、本名はチューン。ルシファーズハンマーの一人だ」 ニクス「・・・・あの子が?」 レッドアイ「ふん、お笑い草だな。敵相手、それも化け物なんかに助けられるなどな。それに、マーマンといえば、かつて戦争で滅ぼされかけて、もうアイツ一人くらいしか生き残りがいない死に損ないのカス同然だ。カスに同情されるとは、四天王も堕ちたものだ」 そういって、流水をクズと嘲り笑う。 しかし、その時だ。 ガタンッッ!!!! 椅子を蹴りたてて、ニクスが立ち上がり、いつもの無表情には明らかな怒りと憎悪をにじませた凄んだ目つきで・・・レッドアイをとらえていた。三白眼から鋭い眼光がナイフのように見ただけで委縮してしまうような感情が高ぶった彼女にレッドアイは驚きを一瞬隠せなかったが、すぐさまそんなニクスをうすら笑いを浮かべながら睨み返す。 ニクス「・・・私にいちいち干渉している暇があるなら、さっさとターゲットを一人でも片付けてくることだな。目ざわりだ、消えろ」 レッドアイ「・・・ふん、お前も所詮はクズか」 険悪な空気が流れ、やがてレッドアイが部屋を出ていく。閉まったドアをにらみつけ、ニクスが椅子に座り、考え込む。 ニクス「・・・・・流水くんが・・・」 ニクス視点 気分が悪くなったので、私は気晴らしにいつものように港近くにある公園の展望台に来ていた。ここは、流水くんが教えてくれた、このあたりの海と港町を一望できる。ここで、昨日も、流水くんが連れてきてくれて、一緒にお昼食べたっけ。なぜだろう、いい思い出のはずだったのに・・・。 (過去) ニクス「流水くん、君は料理が上手だな。このおにぎり、美味しい・・・」 流水「今日市場でいい食材見つかってさ。せっかく作るんだから、気合い入れちゃった」 ニクス「ふふっ、それなら、あーん」 流水「・・・ふえ?ちょっ、ちょっと、いいよ、そんなの。恥ずかしいよ!」 ニクス「・・・一度してみたかったんだが、あーん」 流水「う・・・・そんな上目づかいで甘えられても・・・・ボ、ボク、そういうの、したことないから・・・・」 ニクス「・・ダメ?」 流水「・・・・・ううう・・・・あーん!」 ガボッ!!!(おにぎりを丸ごと4つ同時にツッコむ音) 流水「もが〜!!!!もがもがもが〜!!!!(あ、あんた、いきなり何やってくれてんのさ〜!?く、苦しい〜!!!)」 ニクス「いや、君のおにぎりがあまりに美味しくてだね?おかか、しゃけ、ツナ、梅干しどれにしようかと悩んだんだが・・・どうせなら一度に4つ同時に食べればまとめて味わえるかと・・・」 流水「もがもがもがっ!!!(ボク飲みこめないじゃないかぁあああああ!!アンタはバカか!!!)」 ニクス「う、うむ、そうか。それなら、お茶を!」 ガボガボガボッ!!(熱いお茶を一気に鼻の穴と口に流し込む音) 流水「ぎぃやああああああああああああああああああ!!!!!(おヴァカ――――――ッ!!!!熱いっ、熱いって、ああ、目に、鼻に、お茶がぁああああああああああああああああああああ!!!!)」 ニクス「お、そんなに美味しかったのかね?いや、これは照れるな。そんなに喜んでもらえるとは・・・またしていい?あーん」 流水「もがぁ・・(もう・・・・ツッコむ気力もない)」 流水轟沈。かたや天国、かたや地獄という非常に珍しい光景のお昼休みであった。 そんな沈んでいる流水を見て、ニクスが顔を赤らめて、幸せそうに微笑む。 ニクス(・・・・流水くん・・・・可愛い・・・) 一応これもこれである意味・・・・淡い恋心に近い感情であろう。どこかズレてはいるが。 (回想終了) 流水くんが・・・・ルシファーズハンマーの一人? それなら、私がやろうとしていることは・・・・君の友達を殺そうとしている? あんな殺人鬼の連中をけしかけて・・・・・・。 私は・・・・私のことをあんなに心配してくれている優しい子のことを・・・騙しているのか?私は、いつまで裏切り続ける気だ? 写真を取り出す。見るとそこには、私と二人、私を真ん中に挟むように笑っている男の子と女の子が笑顔で映っている。 私が昔、自分が研究ばかりにかまけて・・・・失ってしまった、取り返しのつかない宝物。 いなくなってから気づいて、それから日に日に彼らの存在が大きくなっていく。そして彼らを死なせてしまったことが、胸を締め付けてくる。 でも、決めたんだ。 私が今回のことに加担したのも、イングリッドの手下になったのも、全て・・・・。 ニクス「・・・・・・もう一度やり直したいって決めたんじゃないか。その為なら、悪魔に魂を売り渡したんだ・・・・・!!」 でも、自分が騙しているのは・・・。 流水「はにゃ?アンジェリカさん!」 後ろから声をかけられ、見るとそこには・・・・・。 私の命を助けてくれて、あれから寝床と食事を毎日甲斐甲斐しく面倒を見てくれている、あの子が・・・・・。私への警戒はもうないのか、笑顔で手を振って話しかけてきてくれた。 なぜだろう、彼が敵であることを知るまでは、この子に声をかけられること、この子と一緒にいること、それだけで、久しぶりに心が舞い上がるようなあの胸の高鳴りが蘇っていたのに。 今は、この子の笑顔が、とても辛い。 この子に抱いていた想いが強すぎる分・・・・余計に。 流水「どしたん?」 ニクス「あ、ああ、ちょっと息抜きに」 流水「そっか。今日はちょっと遅くなる。ごめんね、夕飯なんだけど、たまには外に食べにいこっか」 ニクス「・・・・え?あ、その」 流水「いいお店知ってるんだ♪楽しみにしててよね♪そんじゃ!」 ニクス「あ、ちょっと、その、流水くん・・!」 そういって、流水が笑顔で手を振り走り去っていく。 ニクス「・・・・・流水くん・・・・・私は・・・・君にそんなに優しくされるような・・・・相手じゃないのに・・・・!」 君の優しさが心から向けられているものだからこそ、辛い。 声をかけようとした時・・・。 ふと、自分の視界に入ってきた人物、自分のことを気にするわけでもなく走り去っていった一人の人物にニクスは目を見開き、言葉を失う。 ニクス「・・・・・・・・・・・・・・・え?」 青いメッシュを入れた肩まで伸ばしたロングヘア・・・。 眼鏡をかけ、青く光るクールな雰囲気のする三白眼。 スーツを着こなす、長身のスレンダーな美少女。 そして、耳につけている、サメのピアス・・・・! ニクス「・・・・・・・・マ・・・・・リ・・・・・ア・・・・?」 イーズ「!?凛さん、穏さん、フレアさん!!公園内に姉さん・・・いやマリア・シャークエッジさんが確認できました!!」 凛「ああっ!?マジかよ!?」 ニクス「・・・そんな・・・どうして・・・?私は・・・・私は貴方達を蘇らせるために・・・・戦ってきたのに・・・・」 その時だった。 レッドアイ「なるほど、やはりそういうことか」 ホワイトレディ「アンジェリカ・シャークエッジ。かつては魔法といわれているプレデターやファンガイアなど、闇の一族が用いる特殊な能力と機械工学を合わせて、独自の新しいシステムを完成させた天才科学者。しかし、ある時新しく完成した、特異点を器としてどんな時間にも干渉でき、さらに、消えてしまった時をも再生することが出来、時の運行から外れてしまった者の存在をもう一度復活させることが出来る「アイオーンシステム」の実験中・・・・実の息子であるアルト・シャークエッジも特異点として実験の対象となったが、システムの暴走により、実験は失敗。それにより、息子を失った」 ニクス「貴様たち、どうしてそこまで!!」 レッドアイ「えげつねぇ母親だよな?さらに、研究所に乗り込んできた実の娘まで見殺しにしちまったんだからな・・・」 ニクス「まさか、あの子が研究所までどうやって乗り込んできたのか、どうやって居場所を知ったかは知らない。でもあんなことになるなんて思わなかった。だから、私はあの子たちを蘇らせたい!そのために、悪魔に魂だって売り渡したんだ!!」 レッドアイ「悪いが、もうそれもここでおしまいだ」 ホワイトレディ「貴方の研究データはすべていただきました。もう用済みです。最後にもう一働きしてもらいましょうか」 ニクス「何を・・・するつもりだ!」 そういって、メダルを投げるとそれがアンジェリカの中に入り・・・! 黒い炎をあげて、彼女が苦しそうにうめきだす・・! ニクス「があっ・・・・あああ・・・・・!!!ああああああああああああああ!!」 そして、うずくまり、やがてその姿が竜のようなねじ曲がった角を持ち、左側面に白い角をもった顔、そしてもう右側面に黒い頭蓋骨のような目に穴のあいた黒い顔を持つヤギのような怪物、パーンプレデター!!! レッドアイ「どうせもう何もかも消えてなくなるんだ。つまらねぇ心なんか捨てちまえ」 ホワイトレディ「ふふっ・・・」 その時だ。 凛「向こうからも声かよ」 穏「・・・・・プレデター!!」 レッドアイ「ちょうどいい、まずはあいつら二人からぶっ殺す。暁、たっぷりと復讐してやるぜぇ!!ひゃはははははは!!」 ホワイトレディ「ふふっ・・・」 二人が駆け付けるとそこにいたパーンプレデターが口から紫色の炎を噴き出し、一気に発射してくる!!!二人がよけると同時にパスをソウルトリガーに装着させて、魔法陣を潜り抜ける!! 「「変身!!」」 シルヴァン、ナパームに変身し身構えるが素早い脚力で駆け付け、手に装着している二門のドリルを回転させてシルヴァンのボディに突き立てて大きな火花がはじけ飛ぶ!! パーンプレデター「ウガアアアアアアアアアアアッ!!!」 シルヴァン「ぐわあっ!!」 ナパーム「こいつ!!」 ナパームがナパームランチャーを構えて銃弾を発射するが、それを右腕の二門の盾がついたバズーカ砲で防ぎ、さらに巨大な火炎弾を発射する! パーンプレデター「ウオオオオオオオオオオオオオッ!!!」 ナパーム「きゃああああああああああ!」 そしてシルヴァンを放り投げてナパームに投げつけると二人が地面を転げ落ち、遊歩道まで滑り込むようになだれ込む。 シルヴァン「ちくしょう、なんてパワーだよ・・・!」 ナパーム「ヤバいかも・・・逃げよう、このままじゃ不利だ!!」 シルヴァン「・・・・くそっ!!」 その時だ。 フレア「オラアアアアアアアアアアアッ!!!」 天空から巨大な炎の爪をはやして両足蹴りを繰り出し、ファルコンプレデターがパーンプレデターを蹴り飛ばした!!パーンプレデターが転がり、そこへすかさず、ファルコンプレデターが背中から火の羽を無数発射してパーンプレデターを攻撃する! シルヴァン「フレア!」 フレア「ここは任せろ!二人はアタシが守るぜ!!」 そういって、飛び出しカギ爪で殴りつけ、軽快なフットワークでパーンプレデターの攻撃をよけながら、パンチを、キックを繰り出していく! ファルコンプレデター「オラオラオラオラオラオラアアアアッ!!!」 パーンプレデター「グアアアアアアアアアッ!!」 シルヴァン「・・・へっ、フレア、ナイスアシスト!」 凛が言うと、パーンプレデターを蹴り飛ばし、後ろを振り返ってにっと笑う。 フレア「任せろよ、あんたの背中は守るぜ、“姉ちゃん”!!」 シルヴァン「・・・・・・・・・頑張っちゃうかねえ。可愛い“妹”のためにもよ!!」 ナパーム「・・・・・・・・・うむ!」 パーンプレデター「グオオオオオオオオオオオオッ!!」 パーンプレデターが口から炎を吐きだして襲いかかってきた。しかしナパームがランチャーを発射して銃弾を撃って相殺し、さらに足止めをした。両側から挟みこむようにしてファルコンプレデターとシルヴァンが蹴りを繰り出し、パーンプレデターを攻撃する!! しかしその時だ。 レッドアイ「あんまり調子コイてんじゃねえぞ」 そういって、レッドアイが赤い炎に包まれて、全身から炎の刺のように吹き出した怪物、ヘッジホッグプレデターの姿に代わり、全身から炎の刺を飛び出し、発射する・・・! そう、シルヴァンたちだけでなく、パーンプレデターをも巻き込むのも覚悟の上で!! ヘッジホッグプレデター「くたばりやがれぇええええええええええ!!!ひゃああああああああ〜はっはっはっはっはっはっはっはっは!!!」 そして無数の炎の刺が4人のもとに着弾し・・・!! シルヴァン「!?ふ、フレア、危ない――――――っ!!!」 フレア「うわあああああああああああああ!!」 「「「「きゃああああああああああああああああああ!!!」」」」 公園の遊歩道を地響きが轟き、赤き火炎の渦が噴き出し、大爆発を起こした・・・・!!! 同時刻・・・。 公園近くの通り・・・。 公園から噴き出した炎の渦を見て、大勢の人々が驚いて振り返る。 爆弾テロか、花火かと、行き交う人々が立ち止り大騒ぎとなる。 その様子を一人、見ていた人物が胸ポケットから「藍色」のライダーパスを取り出した。 「・・・・・マリン、行きますよ」 「ああ、仮面ライダーセドナ、出動だ!」 「はい!」 この日、最後の7人目のライダー・・・。 「水」を司る「仮面ライダーセドナ」となる人物が動き出していた・・・! 続く |
鴎
2011年08月17日(水) 14時28分10秒 公開 ■この作品の著作権は鴎さんにあります。無断転載は禁止です。 |
|
この作品の感想をお寄せください。 | ||||
---|---|---|---|---|
……感想の中に入れるべきことがあったのを忘れていましたので、ここに追加させていただきます。 明久(電王) 「…それで、忘れていたことって言うのは?」 暁(ヘブン)に“ファンガイア”の『キング』の証である紋章が右手が浮かび上がったことに対しての感想です!! ここに来て、父である昌氏から受け継ぐべきものが受け継がれたって感じですからね。 翠 「確かにそのとおりだわ!」 クロキバT世 「新たなフォームに変身している上に、ここに来て“『キング』の紋章”が浮かび上がったのだからな。驚かずにはいられるはずがない。…このことを【ヘブン】の昌殿や慧殿が知ったら相当祝うはずだろうからな」 星(アスレイ) 「…しっかし、ここで“覚醒”するとは、本当に驚かされるぜ」 フェザー(アスレイ) 「ですね。……それにしても、セレスさんやフレアさんは暁(ヘブン)君が“ファンガイア”の『キング』の血を引くものだということを知らなかったんですか!?」 冷牙(アスレイ) 「…少しぐらいは予測とかしなかったか? 特に近くに“力”を奪われたとはいえ、『キング』本人(昌さんのこと)が居ただろう…;」 流水(アスレイ) 「話的に、セレスさんもフレアさんも昌さんには会ったことがないようだから、仕方ないんじゃない?」 電 「…ある、意味、色々と、タイミング、考え、られて、いる……」 この“覚醒”が、今後彼をどのような状況を生み出すのかが、楽しみですね♪ クリス(アスレイ) 「……私としては、大事のないように祈りたいです……」 今後の戦いの状況を予測すると、やばいことがおきまくるのは確実だろうけどね…; 暁(アスレイ) 「そんな感じで、追加感想は以上だ。【ヘブン】の俺。今後も頑張れよ!!」 |
30点 | 烈 | ■2011-08-18 22:12:45 | i125-205-43-158.s10.a044.ap.plala.or.jp |
……それでは、改めて今回の話の感想です。 明久(電王) 「前回の話のラストに登場した『ヘブン・グリフォンフォーム』だけど、かなりすごいね」 暁(ヘブン) 「『ヘブン』の機動性と『ボルダー』の攻撃力などが加わっている感じだからな。……とは言っても、【ヘブン】の俺とアリスはまだその力を完全に使いこなせていないようだ…」 雪奈 「その結果が変身解除と同時に起きたかなりのフィールドバックのオンパレードだもんね…; 最終的に二人とも気絶しちゃったわけだけど、起きたら間違いなくバカ食いするでしょうね」 翠 「そのくらい疲れていると考えても、間違いないだろうしね; …それにしても最終的に今回の決め技が雷斗君こと『トーライ』の力を借りた技だったって言うのが随分だね」 状況的に、それが一番だと判断したのではないですか? …しかし、やっぱりそう簡単に状況を静観するわけがない《電王たんチーム》の皆さん。最強フォームへと変身し、『ヘブンGF』と共に決めましたね。 モモタロス 「めっちゃかっこよかったぞ、お前ら!!」 シャナツネ 「だな」 カグヤ 「お疲れ様」 クリス 「…それにしても、前回から続いた戦いの様子を見ていた人がいたらしいですけど、見たこともない『カメレオン』タイプの“メダルアニマル”の所有者とは、いったい誰なんでしょう?」 イーズ(アスレイ) 「もしかしてマリア姉さん!?」 その可能性が高いですな。もしくは二クスさんか、【ヘブン】の星達でしょうかね? 星(アスレイ) 「……んでもって、今回もあっちの俺とフェザーの出番がないんだな……(T T)」 フェザー(アスレイ) 「……ですね……(T T)」 隠密行動中だから、仕方ないでしょう。 クロキバT世 「…しかし、何気に穏が考えたように、《殺人クラブ》の連中を蘇らせたニクス殿の存在に勘付いたあたりが中々だな。……しかし、覗きという犯罪行為をしながら解説するのはどうかと思うぞ…;」 明久(電王) 「……まさに、女ムッツリーニ…! ある意味すごい!!」 雪奈 「…土屋君と仲良くなれそうだね;」 翠 「…同感;」 暁(アスレイ) 「…それはそうと、今回の話で《殺人クラブ》のメンバー全員の本名が判ったってわけだ」 ですね。そして残り二人と相成った《殺人クラブ》ですけど、そんな彼女らも、自分達を蘇らせて利用したニクスさんを許せるはずもなく、お返しとばかりに彼女が知りたくもない流水(ヘブン)の情報を教え、最終的には彼女が使う術式を奪い、彼女を暴走状態にしてしまうといった暴挙に走ったことが、まさに誇りもくそもない悪党のやり方だなと思いました……。 冷牙(アスレイ) 「…本当に碌でもないぜ…#」 電 「…まったく、だ…!#」 流水(アスレイ) 「……それにしても、暴走状態にされる前のニクスさんことアンジェリカさんだけど、結構ドジっ娘なところがある人みたいだね。【ヘブン】の僕が何気に大変な目にあっているし……;」 イーズ(アスレイ) 「……【ヘブン】の母さん。何をしているんでか?(T T) ……まあ、楽しそうならそれでいいんですけどね」 流水(アスレイ) 「今回の話で暴走態にされてしまったアンジェリカさんだけど、彼女を救うことはできるのかな? いくらなんでも、これじゃあ彼女が可哀相だよ!!」 確かに、自業自得とも取れますけど、彼女だってある意味被害者ですもんね。…そ、れ、に、ここで彼女を救わないとバットルート間違いないでしょう!! 暁(アスレイ) 「…しっかし、レッドアイの奴だけど、こいつって爆発が相当好きらしいな。『ヘッジホッグプレデター』の姿になった際に、かなりの破壊力を宿した炎の棘を飛ばして全てを破壊しようとしているあたり、本当にとんでもない狂人だぜ……;」 翠 「『レッドアイ』の所為でかなりピンチの状況になってしまった凛、穏、フレアの三人。そんな彼女達の危機を救うために、“水のライダー”『セドナ』が向かうようだけど……変身する人って、今回の話の流れから察すると、マリアさんって可能性が高いんだよね」 クリス(アスレイ) 「そうですね。一応マリアさんの姿が確認されたようですし、彼女が『セドナ』である可能性は大ですね」 イーズ(アスレイ) 「……それはそうと、何気に【ヘブン】の私がマリア姉さんのことをしっかりと“姉さん”と言ってしまい、それを言い換えているあたり、なんだかな〜と思いました。凛さんにそのことを話してしまっているようですし、致し方ないといえるのでしょうか……」 クロキバT世 「次回の話では、『セドナ』となる人物のことが中心として語られるらしいが、どのような話になるのだろう。そこが気になるな」 そんな感じで、今回の感想は以上です。お仕事や引越しのことなどお疲れ様です。今後もどうか頑張って面白い小説を書いていってください。 …それでは、 一同 『次回も楽しみにしています♪』 〜…限界を超えて……参る!!〜 〜……時と次元を超え、俺、参上!!〜 |
30点 | 烈 | ■2011-08-17 22:06:19 | i125-205-43-158.s10.a044.ap.plala.or.jp |
……ま〜〜〜〜〜ってましたよ、【ヘブン】の新しい話の更新! そんなわけで今回の話の感想ですけど、その前に今回の【ヘブン】式“バカテスト”についてのコメントです。そんなわけでイーズ(アスレイ)、よろしくね。 イーズ(アスレイ) 「了解です」 ・第一問の解答について *セレスさんの解答について イーズ 「正解です。流石によく理解していますね」 *アリス&フレアの解答について イーズ 「…不正解です。確かに何かを“繋ぎとめる”という意味では必要なものではありますけど、両方ともは紙やダンボールを繋ぎとめるのに必要なものです。人は繋ぎとめられませんし、どう考えても緩んですぐに切れますよ…;」 *暁(ヘブン)&凛の解答について イーズ 「…確かにおっしゃるとおりなのは理解しますけど、これは“ことわざ”の意味を示すものであり、実際のことではありません」 ・第二問の解答について *暁(ヘブン)の解答について イーズ 「正解です」 *アンジェリカ&マリアの解答について イーズ 「……【ヘブン】の母さんに姉さん。自分の好きな人の名前を書いてどうするの!?」 *冷牙(ヘブン)の解答について イーズ 「…思い浮かんだ理屈は察しますけど、もう少し考えましょうね;」 そんなわけで、“バカテスト”についてのコメントは以上です。 それでは続いて前回出した感想への返信についてのコメントです。 暁(アスレイ) 「……まずは最初の感想返信に対してのやつだけど、ちょっとまてや、オイ!? 【ヘブン】の俺は、今後も恋愛関係の被害やトラブルに見舞われるんかい!?」 ……それは、主人公という立場の男の子として、仕方ないのではないですか? 暁(アスレイ) 「…う!? …ひ、否定できない……(T T)」 モモタロス 「俺の出した疑問についての回答だが、トンでもねぇ機能があるな〜オイ。あの『グリフォンフォーム』ってやつの経緯が出てくるのはいつになるんだかな……」 クリス(アスレイ) 「…しかし、【ヘブン】の私には、あちらの暁が『ヘブン』に変身しているときに中々すごい理由があったんですね。『ヘブン』の“最終形態”にも必要だという私の存在ですけど、いったいどういう感じなのでしょう……」 以上が感想返信に対しての返信です。 |
10点 | 烈 | ■2011-08-17 20:53:08 | i125-205-43-158.s10.a044.ap.plala.or.jp |
合計 | 70点 |