仮面ライダーヘブン 第32話
第32話 「Lonely diver」
「ギャアアアアアアアアアア・・・!」
「ギシャアアアアアアアア・・・・!」

ジーク「show timeはこれで終わりだっ!!」

ジークが大剣にフリーエネルギーを充填させて周囲をとりかこんでいる敵を、円を描くように回転しながら振り回すと巨大な光の剣で切り刻み、消滅していく。

敵を一掃すると、大剣を肩に担いでジークがふうっと一呼吸ついた。

ジーク「何だかここ最近、多くなってきたんじゃないか?敵さん」
フェザー(その理由は、やはりこの辺りを調査し始めたことが、敵にとって都合がよくないからでしょうか?)
ジーク(That’s right。明らかにここから先は通さないと言わんばかりだしな)

そう、ジークとフェザーがいるのは、星見山の麓にひろがる森の最深部・・・。
その最深部にある洞窟・・・・。巨大な地下水脈が流れる自殺の名所であるここが、この町を覆っている不気味な結界の中心地、円を描くように広がる魔法陣の中心地、つまり、この結界を町中に張り巡らせた術者がいるのだ。
森の奥へ進むたびに、星の目に「見える」、黒く重苦しい靄のようなものが色濃くなっていき、次第に現れる敵の数や強さも強大かつ大勢になっていく。

ジーク「Hum・・・・ここは・・・・いったん引くか。正直装備も体力もgive up寸前ってところだしな。引き際を見極めるのもプロのライダーってヤツだろうし。ここから先はこいつらに頼まれてもらうか」

そういって、黄緑色のメダルと藍色のメダルを取りだす。放り投げると、それらがカメレオン、ワシの姿に変わり、ジークの周りに寄ってくる。

ジーク「この森の奥の偵察を頼む。OK?」

鳴き声を上げてカメレオンが木々に溶け込み、ワシが森の中へと、翼を広げて飛んでいった。それを見送り、星の姿に戻ると大型3輪バイク(トライク)「マシン・ドラグバニッシャー」へと乗り込み、エンジンを入れると、悪路をもものともしない高速で走りだした。

星「日に日に濃くなってきてやがる。この黒い靄で世界中が覆い尽くされちまったら・・・どうなっちまうんだ?」
フェザー「おそらくとんでもないことになるでしょうね・・・・。そうならないうちに、一刻も早くこの結界を張っている能力者を止めないと・・・」
星「・・・・・・・Ah?おい、あれ、ちょっと、待て」

ふと、星がバイクを止めて、森の奥に開けた神社の境内を見る。
すると、そこには無数の群がる・・・全身を頑強な装甲で覆っているワタリガニの化身・クラブプレデターの大群がいたのだ!!!そして、その怪物の大群に取り囲まれるようにして一人の少女がいた。囲まれているせいで逃げられないのか!?星が危機を察知しベルトを構えて、バイクのエンジンを一気に吹かせる!!

星「Shit!!!」

バイクのタイヤが坂を勢いよく転げ落ち、境内の石畳の上に派手な音を立てて降りたった時だ。

「グアアアアアアアアアッ!!」

絶叫を上げてクラブプレデターの一体が吹き飛び、ちょうど飛び込んできたトライクの前輪に吹き飛ばされ、爆発した!突然なぜ敵が吹き飛んできたのか、星も目をぱちくりさせて呆気にとられている。

星「・・・・・・Why?」

見ると・・・それは・・・その囲まれていた少女が手に持っている青龍刀で切りつけると同時に打ちこまれた打撃で吹き飛んできたのだ。その鋭い切り口は一太刀で骨をもブチ折り、肉を切り裂き、確実に絶命させる。超重量級の斬撃をあんな目にも止まらない速さで・・・スピードによる加速で破壊力を倍増させて体重をかけて叩き斬る技だ。

「・・・・・・・そんなに死にたいですか」

それを合図にクラブプレデターの集団が一斉に中心の少女に、怒りで顔を真っ赤にして耳障りなうめき声を上げながら襲いかかる!

「・・・・・・・・・・死にたがりが集まってやってきた」

しかし、少女は、眼鏡ごしに鋭い光を放つ三白眼を怯ませもせず、まずは一体が大きく振りかぶってきた右腕の鋏を避けると回り込み、振りかぶるように横なぎに大きく腕を回すように襲いかかる鋏の攻撃をしゃがんで避け、足を思い切り踏みつける!激痛でひるんだすきに飛び上がり、後ろから襲いかかってきていた敵の鋏が、ひるんでいた敵を切り裂き、次々と集まってきた敵同士鋏をぶつけ合い、切り裂き合う。大勢で一人を襲撃を仕掛ける際、味方同士の攻撃が集中し過ぎたゆえに起きる討ち合いを展開させ、混乱し、陣形が崩れるのを彼女は見逃さない。

「・・・・・・・・・死ね」

敵が繰り出す攻撃を間一髪で見極めてかわし、反撃の隙さえ与えず、腕を素早く交差させていく。すると、敵の急所を確実に切り裂き、瞬く間に肉を裂き、骨を断ち、振りかかる血しぶきをぬぐいもせず、鋭く研ぎ澄まされた青い瞳は触れたら凍りついてしまいそうな絶対零度を宿しているようにも見える。その証拠に、逃げまどう敵をも容赦なく切り刻むし、泣こうがわめこうが表情を一切変えずに、躊躇することなく敵の首を打ちはね、完全的に一方的な大量虐殺、BASARAフィーバータイムと化している。

「・・・・・・貴方達ごときで、元とは言え四天王に勝てるとでも思いましたか」

星「・・・・・・・・・強っ、というか、怖っ・・・・」
フェザー「・・・・・見ているだけで体中が凍りついてしまいそうな、あの、冷酷な瞳、それでいて熱き阿修羅のような覇気、ただものではありません」

フェザーの表情に驚きと、恐怖を抱かずにはいられないといった表情になり、冷汗が噴き出ている。百戦錬磨の戦士であるフェザーでさえ、あんな見目麗しい少女なのに、どれほどの修行を積んだらあれほどの見事な剣術を修得出来るのか、容赦なく敵を切り刻み、討ち倒していく。そして、あの氷のように冷え切った冷酷な青い光を宿した瞳は見ているだけで心臓をわしづかみにされそうな・・・恐ろしいものを感じる。

ふと、その少女の背後から気配を消して一体のクラブプレデターが鋭いハサミの刃を今にも突き出そうと構えている!

星「ちっ!!!」

星がジークガッシャー・ボウガンモードを構えて光の矢を発射する!その矢が少女の顔の横を通り過ぎてクラブプレデターの額に刺さり、倒れこむ。そして、その少女が驚きで目を見開くが、矢が飛んできた方向を見て、星の姿を確認し、目と目があった・・・!

星「あ」
フェザー「いったんここは引きましょう!」

またこの間のようにいらん誤解を招いて、カードを消費させては叶わない。ましてや、相手はあの子供っぽいフレアとは違い、あまりにも得体のしれない冷酷さと凶暴さを兼ね備えている、一見理知的な雰囲気だが全身から発する威圧感が見るものを恐れ戦かせるため、油断が出来ないのだ。

しかし、バイクを走らせようとした瞬間!

バスンッ!!!
ブルルルルル・・・・・(エンジンが切れた音)

エンストを起こしていた。エキゾーストから黒い煙が立ち上り、いくら鍵を廻しても全くエンジンがかからない。

星「・・・・・また、エンストか?」
フェザー「・・・・・ど、どうして!?なんでぇ!?ええっと、うんっと、ふえええええええええええ!?エンジンかからないです〜!!」
星「・・・・お前本当に車と相性悪いのな。お前が運転するたびに必ずと言っていいほどエンスト起こすなんてよ」
フェザー「あうううう〜!!こうなったら、ここは、気合いで!!ふんっ!!動いて!!」

バキッ!!!!!(メーター部分を叩いて思い切り拳がめり込んだ音)
バキッ!!!!(鍵を廻して折れた音)
シュウウウウウウ・・・・・・(煙が立ち上ってきた音)
バチバチバチッ!!!(火花を飛び散らす音)

フェザー「え・・・?」
星「Oh my god!?」

ドッガアアアアアアアアアアアアアン!!!!(メーターが爆発した音)

黒い煙が吹き出し、星とフェザーが吹き飛び、坂を転げ落ちた。
急な斜面に流れ込んで、ゴロゴロゴロゴロゴロと勢いがついて止まらずに、木々にぶつかり、石にぶつかり、斜面をすべりおちていく!!

星「もうお前に運転頼まねえ――――――――っ!!!!」
フェザー「申し訳ございません〜!!!!」

そして、二人揃って茂みに突っ込み、そこで止まったのであった。

一方・・・。
茂みに足だけ突っ込んで倒れている星と、目を回して頭だけ出して倒れているフェザーを見て少女が呆気にとられる・・が、すぐさま意識を取り戻す。

「大変です。この先は崖、落ちたら怪我じゃ済まない・・・・助けないと!」


1時間後。
彼女がロープを用意して坂を下り、二人を救出し、神社のお社の中に寝かされていた。

星「あいててて・・・・!」
フェザー「痛・・・・・!」

起き上がると全身には擦り傷や打撲で負ったダメージが起動する。
しかし、身体中を見ると、至る所に包帯が巻かれ、薬を塗った湿布が貼ってあった。その手当はまさしく本職のプロがやるような、素晴らしい出来栄えだった。

「目、覚めましたか?」
星「!?あ、あんた・・!?」

後ろに、水を入れた洗面器を持った少女、長身のスレンダーな体型をしている美人といえる整った顔立ち、白く繊細な肌、黒く端麗にそろえられた黒髪のロングヘアに編みこまれた青いメッシュ、青く光る鋭い三白眼ごしに眼鏡をかけている、クールな雰囲気がする美少女は一見仕事が出来るOLのような雰囲気を感じさせる。しかし、その少女を見て、先ほど、彼女が繰り広げていた大量虐殺を思い出し、星が驚きで飛び起きる。

星「・・・・・!?」
(な、何だ、この人?さっきまでは鬼みたいに恐ろしい形相で敵殺しまくっていたのに、今はそんな気配微塵も感じさせないなんて・・・?別人みたいじゃねえか・・・・?)

そして、フェザーも同じように驚きを隠せない様子で、警戒しているのか緊張の面持ちで彼女を見る。そして、星と目を合わせると、眼と眼で会話する。

星(おい、これ、どうするんだよ。けがの手当てしてくれたようだけど・・)
フェザー(様子を見ましょう。彼女は信頼するというには、危険すぎます)

「警戒されているようですね」

星・フェザー「「!?」」

あっさりと見抜かれ、二人が驚きで目を見開き、冷汗が伝う。
そんな二人を見て、相変わらずクールな表情を崩さないで、あの冷たく光る青い瞳を向けて少女が言う。

「まあ、あんなところを見られてしまっては、無理もありませんがね」
星「・・・・・すまねえ、結果覗き見ってことになっちまった・・・」
フェザー「・・・・・はい」

「ところで?この先には何か手掛かりは見つけられまして?天童 星さん、そして、フェザー・ブリュンさん?」

名前を言われ、二人の表情に危険信号が走り、緊張と警戒が入り混じった真剣なものに変わり、星が咄嗟にフェザーを背に隠して身構える。彼女だけは守る、そういう力強い姿勢を感じられる。

星「なぜ俺たちのことを知っている?お前、何者だ」
フェザー「失礼ですが、人間ではない気を感じられます。そう、これは、プレデター特有の気の匂い、そしてあの剣術の実力、ただの下級クラスではないとお見受けしますが」

「失礼。免許書が落ちていましたので、拝見させていただきました」

手渡された免許書を受け取り(フェザー名義のもの、星は未成年なのでまだない)二人が礼を言う。というか免許があるフェザーよりも運転が上手く、もっぱら任されている無免許の星って・・・・深くはツッコんではいけない。

「まあ、どうでもいいですがね。ああ、まだ名前を名乗っていませんでしたね。私はマリア・シャークエッジ。プレデター一族が元四天王です」

フェザー「四天王!?」
星「あの、嘘、でも、四天王って、俺たちが知る限りじゃ・・・・」
フェザー「暁様にいつも色仕掛けを仕掛けたり、夜這いを仕掛けたり、胸を押しつけては失神させてばかりいるライオンのプレデター(ほほう、ちょっとお話聞きたいものですねえ?byクリス)や、コウモリだかタヌキだか分らない未知の生命体(誰が未知の生命体であるかっ、誰がタヌキであるかっっ!!!byクロキバ)と恋仲になるような少々ズレているお水の方のようなケバいハチのプレデターとか・・・」
星「この間人の話全く聞かないで、いきなり自動販売機やベンチ、ボーリングボール投げつけてきたあの胸の大きいチビっ娘とかがいる・・・」

「「お笑い集団か!(ですか!?)」」

ブチンッ(マリアの何かがキレた音)

バキィイイイイイイイイイイイイッ!!!!!

星「Ouch!!!(思い切り蹴り飛ばされ、壁に叩きつけられた)」
フェザー「せ、星っ!?」

一変し、無表情のままで近寄り、胸倉をつかむと星を乱暴に起こし、青龍刀を首に突き付ける。冷たい刃が喉に付きつけられ、さすがに星も顔を青くする。

マリア「・・・死にたいようですね?その首今すぐ胴から切り離して差し上げましょうか?」
瞬時にブチキレたらしく、すぐさま刀を星の首に押し当ててあの凍りつくような青い瞳で睨みつけて迫ってくる。問答無用の殺気にあてられ、二人はあわてる。

星「待って!いきなり武器は良くない!平和的に話し合おうじゃないか!」
マリア「あのバカ共の奇行ぶりはいまさらですし、真人間に立ち直るなど全く期待もしておりませんが、今日初めてお会いした方にお笑い集団などと侮辱されたり、ましてやあの連中と同類と思われるなど無礼極まりません。ですので、死んで詫びてください」
星「NO!というか、死んで詫びるなんて納得するのは死ぬ人間だけだぜ?!こういうのは生きて詫びるのが筋ってもんだ!」
マリア「ですから、私は死んでくれれば許しますし、損ねた気分も少しはすっきりすると申しているのですが?」
星「物騒極まりねぇぞ!?」
フェザー「申し訳ございません。気分を害したなら、謝ります。確かに、あのような連中と同類呼ばわりされるというのは大変失礼かもしれませんし、そこらへんは配慮が足りませんでした」

フェザーが説得し、幾分かは気分が和らいだのかマリアが不機嫌な表情のままで剣を引っ込めて隣の部屋へと消えていく。そして、星が体中の気が抜けたように頭を垂れる。

星「・・・・・は〜、マジで死ぬかと思った・・・・」
フェザー「今まで四天王の中で彼女だけのデータが確認できませんでしたが、かなりの危険人物ですね・・・」
星「・・・というか、何かものすごい張り詰めているって言うか、余裕がないっていうか、何であんなに追い詰められているような感じなんだ・・・・?」

フェザーは呆気にとられた。一瞬星が何を言っているのか分からなかったからだ。だが、星の考えている様子を見て、フェザーは星が言っている意味を感じ取り、驚く。

フェザー「・・・星は、あの方が何か訳があってあのような冷たい振る舞いを・・・?」
星「・・・・おそらくは、な。何て言うか、もう何かデカいもの抱え過ぎて、自分一人じゃどうしようもなくって、control出来ないって感じだ。頭がいっぱいいっぱい、容量overてところか・・・」

あのような目に遭っても、相手をよく見て、観察する彼の冷静さと洞察力にフェザーは感心する。常にクールかつ熱く、冷静に分析し、機をうかがい、好機が見えたら爆発的に行動する、その相反する二つの性質を併せ持つのが星のいいところである。少々自信過剰気味なのがタマにキズだが。

星「まあ、しばらくは動けないってことで・・・・」
そういって、メダルアニマルを一枚取り出し、それがカメレオンの形となって動き出す。
そして姿を景色と同化させると、消えていった。

星「調べてみようぜ。しばらくしたら戻ってくる、それまでは久々に寝るとしようか」

そういって、欠伸をすると横になり眠りにつきだす。さっきまで殺されかけていたのにつくづく切り替えの早いというか、こういった修羅場に慣れているようである。フェザーも星の豪胆さに頼りがいを感じてか、横になる。
けがの治療をしてくれた以上、命にかかわるような行為はしないと確信もあったからだ。

しかし、常に敵が襲って来てもすぐに迎え撃てるように、武器をすぐ取り出せる状態にして、星を守るように寄り添って横になった。

星の寝顔を見る。年相応のあどけない優しい寝顔。しかしその寝顔とは裏腹に彼が歩んできている人生があまりにも過酷な運命に満ちていることをだれよりも知っているフェザーは悲しみとやるせない気持ちで胸が締め付けられそうだった。

フェザー「・・・・星・・・・どうして・・・・星ばかりが・・・・こんな目に・・・。星・・・・・何があっても、私は貴方のそばにいます。貴方を守る。ずっと・・・一緒に・・・」

星「・・・・いてくれよ。俺のそばには、お前が必要なんだ」

星がうっすらと瞳を開けて、フェザーに優しく微笑んで話しかける。そして、フェザーの手を握りしめた。戦いで傷つき、豆だらけになった手。それを両手で優しく包み込む。
月明かりに照らされ、銀色の光を浴びたフェザーのことを、星は思わず見とれていた。
暖かく優しい、自分を守ってくれる心強い存在を・・・。

星「・・・・寝るまで・・・・こうしていてくれるか?」
フェザー「・・・・はい。星、仰せのままに・・・・そばにいます」
星「・・・・・・Thank you my sweetheart」
フェザー「・・・・・はい」

気障なセリフも、今日は優しく聞こえて、フェザーの胸も暖かくなっていった。


その様子を見てマリアが、ため息をついた。
そしてその表情には憂いと悲しみを帯びている。

マリア(いい二人です。あの人たちを出来る限り危ない目に遭わせるわけにはいかない。刀で脅しつければこの事件から引くかと思って一芝居打ちましたが・・・)

マリアが机にある資料を取り出し、見やる。
そこには、星とフェザーの写真やデータが打ちこまれた調査書がある。すると欄間の間から桃色の蜂を模したメダルアニマルと銀色の鮫を模したメダルアニマルが飛び込んできた。
そのメダルをメダルスキャナーに通し、記録されているデータをパソコンに映し出す。
するとそこに映っていた資料の内容を見て、苦々しげに舌打ちする。

それは、あの森の奥にある洞窟の入口にかかっている網状のような金色に光る光の結界が映し出される。寄るものをすべて阻むように張られた結界、これはここから先に通じるであろう何かを隠すため、守るために作られたものであると分析している。

マリア「・・・この結界・・・ちょっとやそっとじゃ外れそうにない。高位魔術の類か・・・結界を解除する魔法の中でも特別なもの・・・もしくはオリジナルのもの・・・?この先にイングリッドたちがあれを隠しているのは間違いないのに、ここで足止めなんて・・・」
パソコンを操作して、結界に含まれている「魔力」を分析し、それを無効化する魔力を分析する。すると、その結界に反する魔力の片鱗たるものが見えた。

マリア「・・・これは・・・・いくつもの紋章?」

その結界を崩すことが出来るであろう、紋章らしきものが結界の中に浮かびあがったのを確認し、その画像を解析する。

円形の中にオレンジ色の紋章が浮かび上がり、ライオンとトラ、ジャガーを組み合わせたものが浮かび上がったのだ。

マリア「ライオン、トラ、ジャガー・・・?この紋章、確かボルダーの・・・!?なるほど、本来は時の運行を守るために作られたパス、でも、それが変身だけじゃなくって、こういった時の運行に災いを及ぼす脅威に対する結界を払うこともできるのだとしたら、これまでに見つかってきた結界が施された場所も・・・!」

そうしてこれまで、同じように結界が施されていた場所の映像を探し出し、照らし合わせる。

ビンゴだ。

この町を走りまわって、「あの装置」にまつわる情報をクロノポリスのデータベースにハッキングを仕掛けて取り出した(昴の師匠だけあって、ハッキングの腕前は神業ともいえる実力を持つ)資料と情報を合わせ、今回得た情報を頼りに分析する。

フォルダを開くと・・・何とそこには「ルシファーズハンマー」から引き出した情報がすべて詰まったデータベースが出てくる。もしマリアが敵だったらルシファーズハンマーは完全に丸裸という状態だ。想像するだに恐ろしい。エメラルドや昴が渾身で作り出したいかなるコンピューターウイルスの干渉を防ぎ消し去ってしまう強力な防護壁であろうと、マリアの頭脳を駆使して生み出すハッキング技術は食い止められないのだ。

そして、地図を取り出し、何か所で見つけた結界から浮かび上がる紋章をスキャナーでその紋章のみを取り出す。全部で5か所あった。先ほどのボルダーのを合わせて・・・。

展望台の頂上にあったお社には・・・【カブトムシ・クワガタムシ・クモ】
海岸線近くにあった洞窟には・・・【カメレオン・コブラ・ワニ】
遺跡が立ち並ぶ山間部の中腹の洞窟には・・・【ゾウ・サイ・バイソン】
そして防空壕跡にある壕の奥深くにあった地下壕には【サメ・エイ・ウナギ】

この近くにある地下壕跡地・・・。
マリア「この辺りは・・・さっきのように敵が潜んでいる可能性が高い・・・でも・・・調べてみないことには何も分からないわね」

マリアが緊張した面持ちで呟く。それをフェザーが物陰から聞いていた・・。

フェザー(・・・・あの子、相当思いつめている。何か危険なことに乗り込もうとしている・・・・)

そして、決意をしたように、眠りについている星を見て呟く。

フェザー「すみません、星。ちょっと、寄り道します」


翌日、早朝・・。
かつて戦争で使用された防空壕がいくつも岩壁に掘られて現存されている山間部。そこにスーツではなく、サファリジャケットを羽織ったミリタリーファッションだった。

マリア「どうして貴方までついてくるんですか」
フェザー「一人では昨日みたいに襲われては大変でしょう。ボディーガードってヤツですよ」
マリア「私より、契約者の方を心配された方がよろしいのでは?」
フェザー「大丈夫ですよ。それに、これは星が、命の恩人をお礼もしてないうちに危険な目にあわせないようにと、指示を受けておりますので」
マリア「ご心配なく。けが人、ましてやイマジンの助けなど必要としていません。とっとと引き返して契約者の元に戻りなさい。こうしている間にもし敵が来たら・・・」
フェザー「そうならないように、あのお社の周りに結界を張って、お社の存在を外から見えなくして下さったのでしょう?そこまで色々とお世話になったというのに、貴方が命の危機にさらされるのを黙って見過ごすことなどできません」

マリア「・・・・勝手になさい。何があっても知りませんからね」

そういって、マリアがズンズンと防空壕の中へと入り、慎重に突き進んでいく。

フェザー(とっつきにくい方ですね・・・。まあ、星の子育てで慣れてはいますが)
あの子もあの子で世話が焼けるからなあ、と、フェザーは苦笑する。

暗い壕の中はむせ返る土の匂いであふれており、息をするのも重苦しい。
フェザー「・・・呼吸が、苦しい・・・」

すると前からハンカチを差し出される。
マリア「こんな壕の中をハンカチなしで歩くのは危険です。ガスが噴き出ている可能性もありますからね。引き返した方がよろしいのでは?」
フェザー「・・・お気遣いどうも。ですが、私も任務ですので」
マリア「・・・・勝手にすれば」

どうにも冷たく突き放すような言い方だが、心配しているようだった。
やがて大きな空洞につながり、古びた木製のドアが確認出来た。

「時空転送装置研究開発営舎」

フェザー「・・・これは?」
マリア「防空壕でカムフラージュしていたようですね。ここで、あの装置を開発、研究していたのでしょう」
フェザー「あの装置・・・とは?」

マリアが恐る恐るドアノブを握り、警戒しながら開こうとするが、動きを止める。

マリア「・・・昨日、どうして貴方たちのことを知っているか、聞かれましたね?」
フェザー「・・・ええ、でも、あれは」
マリア「あれは、嘘です。ああでも言わないと、彼があんな状態でもこの穴の探索に来ると思ったので、黙っていました」
フェザー「・・どういうことです」

マリア「・・・私も詳しいことは調べてみないと何とも言えませんが、古代の時の運行を守護してきた一族が研究してきた、いかなる時代にも干渉できるだけでなく、時の運行から外れてしまった存在をももう一度取り戻すことも、消えてしまった時代をも、再生することが出来る・・・時間そのものを生み出すことが出来る・・・・装置・・・」

フェザー「・・・・・・もう一度・・・存在を・・・・取り戻せる・・・?」

マリア「・・・・ですがそれは、時間という絶対的な力を自由に操ることが出来る、いわば、悪用すれば、全ての世界の時間を滅ぼし、消し去ることも出来る、悪魔の兵器にもなりうる、封印されるべきもの・・・・」

振り返り、告げる。

マリア「“仮面ライダーアイオーン”になりうることが出来る、存在しない8番目の「時」を司る“白”の仮面ライダーシステム・・・アイオーンのパスとアイオーンベルト・・・“アイオーンシステム”です」

フェザー「アイオーン・・・?」

マリア「プレデター一族はそれを探し出すために、手がかりがこの町、星見市に集中してあるということだけが確認でき、それで、この町を侵略し、アイオーンシステムを手に入れることが目的だったんです」

フェザー「・・・・貴方がたはどういうつもりでそのシステムを・・・」

マリア「・・・・私たちは、時の運行なんてどうでもよかった。ただ、大きな力があれば、誰にも抗えない強大な力があれば、守れると思っていた。力が欲しかった。力があれば、目の前で死んでいく一族も、かつては同胞として親交を深めていたウルフェン、マーマン、フランケン、荒蛇族、そういった闇に生きる一族も、戦争で死に、その存在さえ、まるでなかったもののように存在さえ忘れられていくことなんてなくなると思っていた。それが私たちの夢だった。失わないために、奪われないために、守りたい。守ることが出来る力が・・・欲しい」

フェザー「それで・・・クロノポリスに襲撃を仕掛けて力を奪おうとした。ですが、そんな、誰かを傷つけてまで手に入れた力で何かを救えると本気で思っているのですか!?」

マリア「そんな綺麗事、言ったって、何も守れなくちゃ、意味無いんですよ!!」
フェザー「綺麗事って・・・・でも守るために何かを犠牲にするなんて間違ってます!」
マリア「貴方は何も分かってない!!それは、傍観者ならではの意見じゃないですか!自分以外の、他人の、自分にとって戦いじゃないから、他人事のように言えるのよ!」
フェザー「他人事・・・でも、それは!」

マリア「何かを守るってことはね、何もかも無傷で出来るほど甘いものじゃないのよ!!どんなに間違っていると正論を突き付けられても、綺麗な言葉並べ立てて否定されたって、それが何よっ!!自分たちが間違っていることも、恨まれることも、蔑まれることも、もう全部覚悟の上でやってきてるんだっ!!そうしなきゃ守れないから!!」

フェザー「・・・・あ・・・・・」

マリア「どれだけ汚い手を使っても、どんなに卑怯だと罵られても、後ろ指指されたって、恨まれたって、目の前で大切なものがなくなって、それを守ることも出来なくって消えていくことがどれだけ辛いか、知っているから・・・もうこれしか方法がないのよっ!」

マリアが激しい感情に任せてまくし立てる。その言葉をフェザーは頭を殴られたような感覚で聞いていた。


(回想)
フェザー「星、本当にこのまま戦い続けるおつもりですか?そのカードは変身と引き換えに貴方のこと・・・」
星「フェザー、野暮は言うな。今、俺が戦わないと、母さんや慧姉が危ないんだろ?なら、俺が父さんの代わりに守るさ。そう、約束したからな。亡くなった父さんと」
フェザー「亡くなった・・・?」
星「俺の父さん、刑事だったんだ。いつも口癖のように言ってた。俺は男の子なんだから、母さんと慧姉を守るんだぞって。だけど、母さんは相変わらずマイペースだしのほほんとしてて、どんなことにも動じないし、慧姉は鬼のように強いし喧嘩三昧で今じゃ中学生なのにヤーさんにまでビビられてるし。でも、一家の中で一番弱くてもさ、やっぱり男として大事な家族、守りたいんだ・・・」

星が悲しそうに目を伏せて言った。

星「俺の記憶、父さんの記憶を消さなかったら、あの二人悲しむことになる。父さんが死んだのも、俺と慧姉、母さんをかばって飲酒運転してきたトラックにはねられて・・・死んだ。あの時の母さんや慧姉、もう責任感じて死のうとまでしていた。これからずっとそんな思いを抱いたまま生きていくなら、死んでいるのと同じだ。なら、俺が守る。俺が全部背負ってやる。俺の存在と記憶、全部引き換えてでも、守りたい。何が正しいか間違ってるかじゃなくって、俺は、俺のやり方で守ってみせる」

星が・・家族を守るために自分の存在と記憶を犠牲にしてまで、戦いを選んだように・・。
何が正しくて何が間違っているじゃない。
それぞれが選んで戦う理由・・・それをとやかく言えるのは他人だから・・・。

星を傷つけてしまったのに、また、こうして・・・。
フェザーは言葉を失った。マリアも激しい感情に任せてか、爆発したように顔を真っ赤にして発した後で息を荒げている。

マリア「だから・・・暁くんを利用してまで・・・もう行きつくところまで来ちゃってるのよ!止まるわけにはいかないの!」
フェザー「・・・暁様を利用した、とは、どういうことですか」

マリア「・・・ここに潜入する前に、あの街に時の運行を守るために戦っている仮面ライダーがいるって聞いて、調べて、それがヘブン、暁くんであることを知った。あのおチビちゃんおめでたいですよっ!!私みたいな女を信用するなんて!!だから、クロノポリスの情報をハッキングされても気がついていない!!あの子に近づいたのは、ルシファーズハンマー並びにクロノポリスの情報を引き出すためだったのに!!」

マリアは知っていた・・・・。
暁がヘブンであることも、ルシファーズハンマーの隊長であることも・・・。
それを利用して・・・暁に近づいて・・・情報をひそかに盗み出していた・・・。

マリア「・・・でも、もう、疲れちゃった。もう、どうでもいいの。情報も、この通り、全て返すわ。それと、私のパソコン、あれにはこの町に起きている事件について、詳しく入っている。あれを、ルシファーズハンマーに渡して下さい。きっと何か手掛かりをつかめるはず・・・」

そういって、首に下げているUSBメモリをいくつか手渡すと、突然フェザーに詰め寄る。

マリア「これは懺悔だと思って聞いて下さい。そして、この情報を知られた以上、ここにいる連中は動きだす。そうすれば、この洞窟や隠されているアイオーンシステムについても、手がかりをつかめるでしょう。貴方はこれを持ってルシファーズハンマーに渡して下さい!」

フェザー「ここにいる・・・?え・・まさか、これは!?」
マリア「ええ・・・どうやら囲まれていたようですね。ですが、そこの地下水路を行けばまずは逃げられます。ある意味予定通りです。貴方みたいなタイプは突き放せばついてくるタイプでしょうし、こうして情報を引き継いでくれる人が必要でした。そして、貴方の人柄は・・・信頼できます」
フェザー「・・・!!貴方、まさか、最初から死ぬつもりで・・!?」
マリア「吸血鬼は・・・ちょっとやそっとじゃ死にませんよ。まあ、心臓に杭を打ちこまれたら最期ですがね。でも、その前にここを突き止められて良かった。先に策を打たれる前に早く!!」
フェザー「・・・ですが、そんなの、間違ってる・・!!貴方が死んだら暁様が悲しまれる・・!!」

マリア「・・・・それなら、もし会うことがあったら一言だけお願いします。こんなバカな友人を持った貴方に・・・心底同情すると」

そういって、寂しげに笑う。
それを見て、フェザーは確信した。この人は嘘をついていると。
青い瞳の奥に見える深い悲しみ、裏切ってしまっていたことに対する後悔、自分自身のことを一番許せない、罪悪感に満ちている・・・そう・・・あの時の星と同じような目をしていた!
自分自身さえも偽らなければ、いけないまでに追い詰められて・・・。
でも、あの時と違うのは・・・この人はもう終わりしか見えていないこと。未来へと続く道を、希望を、光をも閉ざした心で遮ってしまっている。

しかし・・。

ドンッ!!

フェザー「きゃあああああああ!」

フェザーが地下水路に落ち、流れの速い川に飲まれて、みるみるマリアの姿が遠ざかっていく。手を伸ばし、しかし虚しく空を切るばかり・・・。

フェザー「むぐ・・どうして・・・どうして・・・・手が・・・・届かないの・・・」

戦う理由が人それぞれ抱えている理由があるのに、それを否定したり非難したりする権利などない、分りきっているのに、どうしても、性分ゆえに言わずにいられない。
どんなに大切なものであろうと、守るために同じくらい大切なものを犠牲にするなんて、間違っていると。誰かが傷つくなら自分が傷ついてでも守り抜けばいい、それで守れるならどんなに傷ついても苦ではないと・・・。

しかしその理想は木っ端みじんに打ち砕かれた。
あんなに悲しい嘘をつかなければいられないまでに苦しんでいる人がいるのに。
一人でずっと苦しみ続けている、そして、もう今にもその命を自分から投げ出してしまいそうなのに。

河原へと流れつき、はいずりながら砂まみれになって息も絶え絶えになりながらも、フェザーはもう悔しくて涙が止まらない。救えないのか?自分は誰も助けられないのか?悔しくて悔しくて、諦めることなんてできないのに・・・!

フェザー「・・・・・助けて・・・・誰か・・・・助けてよ・・・・!このままじゃ・・・あの子・・・・死んじゃう・・・・!助けて・・・!!」

その時だった。

「フェザー!?どうしたっ、大丈夫か!?」

その声を聞いて、顔を上げる。そこには・・・自分が心から追い求めていた相手がいた。どんなに困ったことがあっても、必ず助けてくれる、心強い相棒。

星「・・・何かあったんだな?フェザー」
もう耐えられない、苦しくて悔しくて、気がついたら星に飛び込み、泣きだしていた。

フェザー「・・・星、せい、助けてっ、あの子を、助けて・・・!私、私じゃ、助けられない。守りたいのに、守れない・・・!う、ううう、うわああああああああああ〜!!」

星「・・・・・・・・・・・!」

星が泣きじゃくるフェザーを胸に、強く抱きしめる。
いつもクールで冷静沈着かつ、自分をサポートしてくれていた心強い相棒がこんなにも肩を震わせて泣いている・・。

泣きじゃくりながら、フェザーが、たどたどしく言葉をつなげて、星に話す。
それを聞いた星の顔に、いつになく真剣なものになる。

星「・・・・・・・そうか、お前はよく頑張ったな。何があっても、お前が誰かが誰かのために犠牲になることを良しとしないっていうのは、俺のこともあって、傷つく痛みを知っているから、助けたかったんだよな。それは綺麗事じゃない。お前がそう思い、そのために戦ってきていることを知っている。それもお前の正義だし信念なんだってことも知ってる。正しいか間違ってるじゃない、お前がそうしたいと思ったならそれを貫ければいい」

フェザー「・・・でも・・・・でも・・・」
星「・・・・まだ諦めるには早いぜ。俺がいるだろ?こういう時だからこそ、俺を頼れ」
フェザー「・・・・・・・星?」

フェザーが顔をあげると、星が涙を優しく指でぬぐい、優しく微笑む。
しかしその瞳には力強い決意の炎が燃え上がっていた。

星「・・・・俺が新しい事実を証明してやるよ」
フェザー「・・・証明?」
星「・・・・お前の正義、信念が綺麗事じゃない。必ず困っている人を救うことが出来るってことを、俺が証明してやる!このまま諦めたら綺麗事になっちまう。でもな、動けば奇跡は起こせる!」

そういって、星が立ち上がった。大剣を構えてベルトを巻きつけると、洞窟へと続く穴を見る。

星「フェザー、ここから防空壕の穴までどのくらいだ?」
フェザー「急いで20分・・・!」
星「やっべぇな。ちょっと急ぐか。フェザー、お前は今から甥っ子の家に行け。それで、あるものを持ってきてほしい」
フェザー「あるもの・・・?」
星「ああ、本当なら甥っ子の純愛ぶりを利用するようであれなんだが、これならあの人救えるかもしれない!詳しくはこのカメレオンのメダルを再生すれば分かる!」

そういって、星がメダルを投げ渡し、洞窟の入り口に立つ。
不安そうに星を見るフェザーを振り返り、星がにっと笑う。いつも、余裕綽綽といったように見せる陽気な少年のような笑顔。

星「じゃあ、ちょっくら行ってくるわ。大バカを助けに、な」
フェザー「・・・星、すぐに合流するから・・・」
星「ああ、待ってるぜ」

そういって、サムズアップをする。
これは星が自分に対して約束を必ず守るという証。フェザーも涙をぬぐってようやく笑みを浮かべてサムズアップを返す。

そして、星が洞窟へと入りこんだ・・!


湿気が濃くなり、不快な空気が立ち込める洞窟、前へ前へ走る!

星(フェザー、お前の理想や願いは、悪いものじゃない。でも、あまりにもデカ過ぎて周りが見えなくなっちまってる。理想や願いだけじゃ全てを救いたいっていうのは・・・無理だ。でもな、それなら見方を変えてみればいいのさ。俺が証明してやる、なぜならその間違いは俺自身もやってきたし、失って初めて気づいたからな)

「自分が出来ること」を。
そして、「すべてを救う正義の英雄」など、この世にはありはしないこと。
実力の伴わない理想ほど、無力なものはないということ。

洞窟内には、所狭しと無数のモールプレデターたちの大群が待ち構えていた。
ギヤ型のドリルを高速回転させて、不快な音が洞窟内に響き渡る。星がカードを取り出し、構える。

その中でもようやく見つけた。
自分が守ることが出来るもの、信念を貫くために裏付け出来る大切な存在を。

星「覚悟決めろよ。今日の俺は、かなり本気(マジ)だからなっ!!!変身!」

カードがバックルを通り、黄金色の光が風のように全身をまとい、流れゆくと竜を模した仮面と甲冑を身にまとった仮面ライダージーク・アインソフ・フォームとなる。

ジーク「言っておくが、俺はマジで強いぜっ!!後悔すんなよっ!?」

相棒の信じた正義を無碍にしないために・・。
悲しい嘘をつき続けて今にも消えてしまいそうな孤独な少女を・・・。

助けるために、心優しき竜騎士が戦場に舞い降りた!!!

続く
2011年09月07日(水) 16時35分10秒 公開
■この作品の著作権は鴎さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
遅くなりました・・・。
今回仕事が忙しくてなかなか更新が出来ず、二話連続投稿させていただきました。
前半がジーク誕生のエピソード、そして、星が歴史から消されてまで戦う理由、そして決意を新たに決めたお話、そして、後半ではマリアがついに仮面ライダーセドナとなって戦うことを決意したお話です。ストーリーが重苦しくなってしまいましたが、この二人が背負っている設定を考えると、笑い話で書いたら面白くなくなると思い、あえて慣れないシリアスを書きました。迷い、苦しみながら成長していく二人の姿を見て、今後どのような成長を遂げてくれるか期待してくださると嬉しいです。

ちなみに今回のお話は24話〜31話の間でおきた過去のお話です。グリフォンフォームに関しては次回明らかにいたします。すみませんでした。

レスをお返しいたします。
>烈様
>クリス「…それにしても、前回から続いた戦いの様子を見ていた人がいたらしいですけど、見たこともない『カメレオン』タイプの“メダルアニマル”の所有者とは、いったい誰なんでしょう?」

星「ごめんな、クリス。実は俺たちなんだわ。偵察ってことで使ったんだが、より多くの情報が欲しくてな。助けにいかなかったのは、今回のように、遺跡とか敵の本拠地の調査で戦っていたんだ」

>雪奈「…土屋君と仲良くなれそうだね;」
穏「・・・・アスレイのムッツリーニ君にメッセージ。私は貴方の写真の出来栄えを心から尊敬している。今度盗撮写真撮りに行くときは色々と教えてほしい。お礼にこっちの覗きスポット教えてあげる」
もしよろしかったらお返事いただけませんか?

>冷牙(アスレイ)「…少しぐらいは予測とかしなかったか? 特に近くに“力”を奪われたとはいえ、『キング』本人(昌さんのこと)が居ただろう…;」
確かに考えてみればそうでしたよね・・・。作者ながら痛恨のミス、教えていただきありがとうございます。まあ、暁が王というにはあまりにもフランク過ぎるし、普段の生活がバカばかりやらかしているので、いきなり王といわれても驚くといった感じで書いたのですが。

今回、バカテストはお休みします。
その代わり、今度烈様ならびに、読者の皆様に、「リクエスト小説」というのを書いてみようかと思いまして・・・。出していただきたいキャラクターとのクロスといった形で番外編を書いてみようと思うのですが、いかがでしょうか。もしアイディアがございましたら、ぜひ、ご意見お願いいたします。どんなものを書けるか分かりませんが、全力で楽しい作品を書けるよう努めます♪

それでは続く第33話も、よろしくお願いします!

この作品の感想をお寄せください。
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50 Daniel Frost ■2011-11-08 14:00:54 interesno.com
一日遅れですけど、小説感想です。

暁(アスレイ)
「まずは前回の話で出した感想の返信についてだな」

クリス(アスレイ)
「…なるほど〜。星様達だったんですね。確かに色々と調査するためには必要ですね。そちらも色々とご苦労様です。……ところで、何時頃に“メダルアニマル”を手に入れたんですか?」

暁(アスレイ)
「そこは俺も気になるな」

雪奈
「……ちなみに、うちの土屋君に穏ちゃんの話を聞かせた結果だけど……」

康太
「…………ぜひとも頼む……!」

明久(電王)
「……だってさ。ある意味、自分と話が合う穏ちゃんとムッツリーニって相性が抜群ってところだね…;」

冷牙(アスレイ)
「……確かに、【ヘブン】の暁はかなりバカ騒動に巻き込まれたりしているからな。“王”だって言われても信じられんわな…;」

暁(アスレイ)
「……恥ずかしながら同感……(T T);」

感想返信の返信は以上です。
続けて【ヘブン】《第32話》の感想です。

星(アスレイ)
「【ヘブン】のほうの俺とフェザーがどうしていたかってところと、マリアさんがどのような感じに、“水”の『ライダー』に選ばれたかの経緯が語られているな」

フェザー(アスレイ)
「……それにしても、【ヘブン】の私ですが、何気にドジっ娘ってことになっていますけど、バイクに乗った瞬間にエンストや壊れたりするってどうなったらこうなるんですか?! 状況とか見ても納得がいきません!! ッていいますか、私はここまでドジじゃありません!!」

クリス(アスレイ)
「落ち着いてください、フェザー! ……それにしても、マリアさんがここまで精神的に追い詰められた感じになっていた様子が、なんともいえない感じです……」

暁(アスレイ)
「その理由が次の《第33話》のほうで語られているけど、その所為で色々とマイナス面にことを考えちまう感じだっていうんだから、放っておけるわけねえだろう、普通…」

雪奈
「……それと、【ヘブン】の星さん達から見て、マリアさん以外の《プレデター四天王》はお笑い集団に見えてしまいますよね…; アリスさんとフレアさんはともかく、セレナさんもそう見られている感じだとは、正直ひどくないですか?」

クロキバT世
「……っていうか、誰が未知の生命体だ!# 誰が狸だ!!# 己らは相手を外見で判断するのかッ!!!#」

流水
「これには普通、怒らないほうがおかしいよね〜…;」

星(アスレイ)
「…っていうか、【ヘブン】の俺よ、マイペース過ぎだ…; 性格的に多少は母さんに似たのか? …それにしても、恥ずかしいことを簡単に言いやがって……///」

フェザー(アスレイ)
「…ど、同感です…///」

モモタロス
「…こっちの当人達も恥ずかしいみたいだな…;」

シャナツネ
「その一方では、マリア殿がイングリッド達が張った結界をどうにか解除しようとしていたわけだが、そこで彼女は今まで調べたデータから解析した結果、時の運行を守る『ライダー』達の“紋章”が刻まれていることに気づいた」

カグヤ
「その過程で《ルシファーズハンマー》のところのコンピューターからデータを奪っている辺り、本当に恐ろしい人ね…;」


「本当だね。……それにしても、《時空転送装置研究開発営舎》か……。一体どんな一族が“時間という絶対的な力を自由に操ることが出来る”装置である第8番目の『ライダー』『アイオーン』なんて物を作ったんだろう? ……まさかと思うけど、母さん(《天童家》)の家系ってことはないよね?」

冷牙(アスレイ)
「……その可能性があるのが怖いところだがな。……“時”に司っているからその属性の色は“白”というのは何気に納得だな…」

……しっかし、まさかここで私が考えたオリジナル魔族である“荒蛇族”の名前が出てくるとは思いませんでした。イヤマジで。 

イーズ(アスレイ)
「…そして、お互いの意見の違いから色々と口論してしまったマリア姉さんと【ヘブン】のフェザーさん。……確かにフェザー(ヘブン)さんの言っていることは綺麗事で、綺麗事だけじゃあ守れる物も守れないってことも事実だ。……でも、そんな理想を持って自分の“意思”を貫くほどの“意地”がないと、本当に守りたい人とかの気持ちも台無しにしてしまう可能性だってあると思う…」


「……確、かに、マリア、さん、の、言って、いる、ことは、正、論、だ。でも、それが、どう、した、と、いう、ほど、の、意地、が、ない、と、本、当、に、守り、たい、もの、も、守、れ、ない」

“全てを救える正義の味方”なんて、確かに存在しない物かもしれませんけど、それでも自分に出来る範囲をやっていきながら、“理想”を貫く“意志”を持ってこそ、強く慣れるんだと思います。

星(アスレイ)
「……それにしても、前作【仮面ライダーバルキリーたん】の話に父さんが出てこなかった理由がここで語られているけど、交通事故死とはね……。しかも飲酒運転をしていたトラックから家族を護る為に自分から犠牲になったって言うんだからな。……しかし、何で『ジーク』に変身者の特性が何気に増えてねえ?!」

……確かに、私が設定した『ジーク』は《世界》から忘れられることによって、かなりの力を手にするというもので、変身に使う“カード”は一枚であり、何度使っても無くならないという風だったんですがね。《第33話》のほうにも語られていましたが、使用者が消したい“時間の記憶”を消すなんて機能をどこで思いついたんですか?


「……それにしても、母さんとお婆ちゃん、どれだけ辛い気持ちだったんだろう……」

自殺しようとしてあいたらしいですから、相当でしょうね……。

イーズ(アスレイ)
「……それと、今回の話で姉さんのほうもかなり精神的に参っている感じですね…。原因があのバカシスターの残していた物の所為とは言え、本当は好きな人に対しての気持ちまで誤魔化そうとする辺り、すごい感じのようですね……」

暁(アスレイ)
「…例え、利用するために近づいていたとしても、その人の本質が悪いとは限らないと思うぜ。…っていうか、このときのマリアさんって、星叔父貴以上に自分を偽らないといけないくらい、絶望に沈んでいたのか!?」

星(アスレイ)
「様子から見ても、間違いない感じだな。……って言うか、何気に今回の話だと、あっちのフェザーが色々と辛い目に遭いまくってない?」

フェザー(アスレイ)
「……はう……///」

明久(電王)
「……ところで、どの辺りであっちの暁がマリアさんの為に、かなり高いプレゼントを買っていたことを知ったの?」

……おそらくは“メダルアニマル”で、色々と調べていた時にでしょうね…;
何気にお人が悪い…;


「なんだかんだで、【ヘブン】の星叔父さんが『ジーク』となって戦うに至った理由と、新たにその誓いを固めた感じの話だったね」

ですね。そんな感じで感想は以上です。他にも更新された作品の感想もきちんと書きますね。





〜…限界を超えて……参る!!〜 〜……時と次元を超え、俺、参上!!〜

30 ■2011-09-08 22:50:06 i125-205-43-158.s10.a044.ap.plala.or.jp
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