仮面ライダーヘブン 第41話 |
第41話 ガギィンガギィンガギィィン!! 鉤爪と触手の鞭が激しくぶつかり合い火花と轟音を散らせ、朝焼けが静かに射す団地内は響き合う不協和音は皮肉にも「闘い」という舞台と化している。ファルコンプレデターとスライムプレデターの激戦がお互い手を休める間もなく行われていた。 しかし、ふと何かに気づいたのか、攻撃を防ぎ、そのまま武器と武器をせめぎ合う状態でスライムプレデターが口元を釣り上げる。 ベリル「・・・・あーあ、お楽しみはこれからだったのに、撤退みたい。フレア、この勝負はちょっとお預けにさせてもらうよ」 フレア「ざっけんじゃねえ!!テメェから仕掛けたケンカ、ケツまくって逃げる気かよっ!!それにテメェには聞きたいことが山ほどあるんだっ!!逃がすわけねぇだろっ!!」 ベリル「君もしつこいねえ、また今度やろうって言ってるの。それとも、いいの?君のお仲間さんたち、もしかしたらやられてるかもよ?イングリッドのヤツが撤退命令出すってことはよほどこっちがヤバくなったか、それとも、皆殺しちゃったから、その二つだからね」 フレア「・・・・・ケッ、バカにしてんのか。あいつら、ホンットしぶといからよ。それより、テメェらに何かあったってことのほうを心配した方がいいんじゃねえか?」 これは強がりだ。ベリルの言っている言葉に動揺しなかったわけではない。 しかし、自分は・・・信じているから。 あいつらが簡単にやられない。 そう、一緒に戦ってきた仲間だからこそ強い絆と信頼があるから。 不安だろうと、自分は自分に出来ることを精いっぱいやり抜く。そう、こいつを捕まえて情報を洗いざらい引き出す。それを遂行してこそ、自分が仲間たちに対して唯一出来ることであると確信している。決して揺らがない誇りと仲間を信じる強い心、それをここ数カ月の間、色々な仲間達に会い、新しい仲間たちや家族が出来、一緒に笑い、泣き、バカをやり、戦ってきたから、その中で培ってきた、誰かを守るために、自分も強くあろうと心にきめ、全力で前へと進む強き心。過去の後悔、何も出来なかった自分自身を責めることを辞め、大切なものを守るために戦うと誓った彼女の顔には不敵な笑みさえ浮かべている。 ベリル「・・・・そうか、大切なものが、出来たんだ。そして、それは、もう、ボクじゃないんだな・・・・」 フレア「・・・・そうじゃねえよ。出来ればアタシは、お前だって、助けたい。お前を死なせちまったこと、ずっと後悔してきた。あの時、もっと力があれば、お前をあんな形で死なせるようなことだってなかったんだ。何が聖女だ、何が司祭長だ、お前一人助けられない、どうしようもねぇ、クズじゃねえか・・・・」 その時、ベリルは驚いてフレアの顔を見た。 フレアの瞳から涙がポロポロと流れ落ちていた。赤い瞳から涙を流し、悲しく切ない瞳でベリルを見据えて、これまでの強がりは全く見られなかった。 フレア「・・・でもよ、お前が生き返って、もしアタシを恨んでいるなら、アタシを殺せばいい。むしろよ、お前にはその権利はあらぁな。お前を助けられなかった、アタシが余計なことをしちまったばかりに、聖につけこまれて、お前の大事な家族を殺される原因になっちまったようなもんだしな。聖があの時、教会のシスターの中に紛れ込んでいたなんて、戦争の火種を窺っていたなんて、知らなかった。アタシが招いたことだ。だからよ・・・アタシを殺して気が済むなら・・・それでいい。でも、もう、これ以上、悪いこと、しないで、くれ、よ。世界を滅ぼすとか、誰かを殺すとか、もう、やめてくれよ・・・・・・」 もう言葉が出ない。鉤爪を力なく下ろし、膝をつく。 涙があふれんばかりに流れる。 ベリルはその姿に驚き、茫然と立ち尽くしていた。 ベリル「・・・・・・・・・・・・フレア」 フレア「・・・・・もう、これ以上、お前があいつに利用されて、堕ちていくなんて、どうしても嫌なんだよ・・・・・・・!!」 涙がアスファルトに数滴零れおちる。 ベリルはそのフレアの姿に、言葉を失うが、ふうっと一息つくと、背を向ける。 ベリル「・・・・・・・・バッカじゃないの、今さら君の命奪ったって仕方ないじゃん。それにさ、あんな奴の言うことなんか、聞きたくって聞いているわけねえじゃんよ。あのバカシスターがこんなもんくれやがったからな・・・」 そういって、胸元をはだけると、そこには、胸に食いつくように1枚のお札が赤黒い毒々しい色をした根を血管のように張っている。ドクンドクンと脈を打つお札がまるで、心臓のようで禍々しいものだ。 ベリル「・・・・これが今のボクの命さ。聖が一瞬でも握りつぶそうと思えば、あっけなく死んじゃう。そして、これがボクの頭の中に色々と命令すると、ボクの意思を無理矢理押しのけてしまうんだ。そして、自分自身なのに、自分がやっている酷いことを、止められなくなる、何度も止めろと叫んでも、決して止まらないんだ。そして気づいたら、世界も、人の命も、みーんなこの手で・・・・・ふふふっ、あーあ、ホンット、なーんで死んだ後にまでこんなことになってるんだか・・・・ホンットこれなら地獄に落ちた方がマシだよ・・・・・」 死んでからも、その命をかりそめの命で拘束され、やりたくもないことを無理やりやらされて、その手を血に染めて、何度も自分自身を激しく責めて、落胆して、絶望して・・・。狂ってしまっているのかもしれない、いや、狂ってしまった方が楽なのかもしれない。廃人の方がまだ救われる。想像を絶する地獄の中に彼女はいる。それを知り、フレアの胸の中に激しいマグマのような怒りが込みあがり、今にも爆発しそうになる。歯を食いしばり、噛み切った唇から血が滴り落ちる。全身の血管がブチブチブチっと音を立てて切れていく。そして、頭が真っ白になっていき―。 フレア「・・・・・・・・・・!!!!!!」 言葉にならない怒りが、憎しみが、あふれ出て止まらない。全身が震えんばかりに、怒りのオーラを放っている。 ベリル「・・・・つまりだ、君が例え殺されようと、ボクはあいつの操り人形のままってこと。つまり、無駄死。止める方法はただ一つ―・・・・・・ボクを殺す・・・・・・―もうそれしかないよ、ボクを止める方法は。このお札をぶち抜けば、ボクは元の死体に戻り骨になる・・・・」 もうそれしか道はない。それが嫌なら、もう、諦めるしかない。 あまりにも絶望的すぎる状況に、フレアが言葉を失い、赤い瞳から光が失っていく。 ベリル「フレア、言っておく。もう、君とボクは、あの時のように、語り合えることは、もう、ない。お互い、道が分かれちまったのさ。もう、その事実を受け止めなよ。ボクを殺すか、君が死ぬか、もうそれだけさ」 残酷な洗礼を浴びせ、触手の鞭を構え、振りおろそうと構える。 フレア「・・・・・・そうかい、でも、もう一つ、方法があるぜ。お前言ったな。聖が握りつぶそうと思えば死ぬって。つまり、それって、聖が生きているってこと、だよなぁ?」 そういって、予想外の言葉、そして、不敵な笑みを浮かべてフレアが顔を上げる。そして、その言葉の意味に、ベリルが驚きで言葉を失う。 ベリル「!!!!・・・ま、まさか、君、その情報を引き出すために・・・・・!!」 フレア「さっきの言葉に嘘はねーよ・・・。でもな、テメェの悪い癖なんだよ。昔から自分が有利に立っていると思って、上から目線で雄弁になる、でも、その言葉を冷静に分析すると、元来隠しておかなきゃいけないことや、自分にとって不利になるであろうことをついつい洩らしちまってるんだよな」 フレアが手に入れた超重要な情報。 「神代聖がまだ、生き延びている」。 つまり、イングリッドと神代聖が同じ目的をもって行動している。つまり、神代聖の情報を引き出せば、そこからイングリッドや敵の動き、目的、隠れ家など、様々な情報の手がかりとなる! ベリル「くっ・・・!!やるね、バカのくせに、こういうことに関しては頭が働くんだから」 フレア「バカも必死なんだよ!!ナメてっとケガするぜ!!」 触手の鞭の攻撃をかわし、爪ではじくと、翼を広げてそのまま目にも止まらない速さで舞い上がり、一気に飛び去った・・! ベリル「・・・・ヤバいな」 敵につい漏らしてしまった手掛かりの一片、相手の策略にはまり、自分自身の甘さや未熟さを露呈され、ベリルが歯ぎしりする。しかし地面を見て、ふと、妙な血だまりが出来ていることに気づく。 ベリル「・・・・この血は?ボクは無傷だ。ここは、あいつがさっきまで話していたはず・・・」 その頃・・・・。 飛び去ったはずの、フレアが力なく、ゆっくりと滑空し、地面に転がるように突っ伏す。 苦しそうに歯を食いしばり、青白くなった顔からは冷汗が伝い、全身から脂汗がにじみ、得体の知れない倦怠感で全身の力が抜けていく。 そして、左腕からボッと火が噴き出て、彼女の腕を焼き尽くさんと激しく燃え上がる!! フレア「・・・くっそぉ!!!消えろ、バカ!!!!」 歯をくいしばって念じると、炎が弱まり、やがて消えていった・・・・・。 荒い呼吸、地面に突っ伏しながら、薄れゆく意識を必死で堪えて、フレアがゆっくりと立ち上がった。 フレア「・・・・・・まだだ、まだ、アタシは、死ぬわけにはいかねぇんだよ・・・!!」 自分自身に迫りくる「最期」、それを必死で振り払うように、歯をくいしばってフレアがゆらゆらとおぼつかない足取りで歩きだした・・・。 一方・・・。 レスキューライナーでは傷ついた穏、セレス、エリザベート、星、フェザーが担ぎ込まれて、病室が慌ただしく切羽詰った空気が張り詰めている。 マリア「・・・そんな、これは、まさか・・・!!」 アリス「姫さんやセレスまで返り討ちにあうなんて、まさか・・・・」 昴「憶測だけで物事を判断するのは危険だけど、こうなると、最悪の事態も範疇のうちかな」 クリス「昴様、それはどういうことです?」 昴「・・・・まあ、これから事務所に呼ばれていることを考えてそこで明らかになるだろうよ。現在の状況がさ」 いつになく厳しい表情で昴が全員をうながす。こういうときの彼女は常に冷静沈着で怜悧な頭脳を回転させて物事を柔軟にかつ的確に対応する、天才的な頭脳の良さを発揮する。 そして、事務所に入ると・・・・。 晶「皆、お疲れ様」 慧「・・・・・・満身創痍でお疲れのところ、呼び出して申し訳ない」 そこには、暁の父親であり、仮面ライダーワイバーン、そしてファンガイア一族の「キング」であり最強の「ティラノファンガイア」として王の座に位置する青年「大友晶」と、仮面ライダーバルキリーであり、人間の身でありながらファンガイア一族を統制する「ビショップ」に位置する長身で艶やかな黒髪を腰まで垂らした美しい女性、「大友慧」の姿があった。 クリス「キング、ビショップ!!」 晶「クリス、皆、話は聞きました。皆には、本当に迷惑をかけて、申し訳ないと思っている。こんな事態になるまで、動けなかったこと、何てお詫びすればいいか・・・」 慧「・・・・・さらに息子のことで、皆には本当に迷惑をかけた。駆けつけるのが遅くなって、本当に申し訳ない。こんな事態になったにもかかわらず、今日まで皆良く持ちこたえてくれた。心から感謝している」 昴「そんなのもういいよ、それよか、早速僕らを呼び出した理由話してもらおうじゃない」 マリア「す、昴ちゃん、そんな不躾な・・・」 昴「謝罪なんていくら聞いたって腹の足しにもなりゃしないじゃん。それよか、一刻も早く情報を入手して、今後の作戦を展開した方がいいよ」 凛「・・・・そうかもしれねぇな。正直、今、何が起きているのか、そもそも、この事件、一体何が目的で、誰が首謀者で動いているのか、そして、現在、どうなっているのか、俺たちは知らないことだらけだ。一つでも多くの情報を知りたい。それで暁を、俺たちの町を、救える方法があるなら」 アリス「・・・・うん」 晶「・・・・そうだね、それじゃ、話に入る前に君たちに紹介したい人がいる」 慧「・・・・先に言っておくけど、落ち着いて、話を聞いてね?」 そういって、二人が呼ぶと、奥の部屋から一人の女性が出てきた。 腰まで伸ばした艶やかな銀髪、右目が光によって虹色に見える、柔らかな雰囲気の中に強靭な意志を感じる、気品さと優雅さに満ちた雰囲気の淑女―・・・。 純白の修道服を着こみ、首には十字架のネックレスを身につけている。 美しい女性のシスターがそこにいた。 あまりにも美しく、神々しいまでの端正な美貌に一同が言葉を失う。 そして―・・・・。 ガッ(ブーツが敷居にぶつかった音) ドンガラガッシャン!!!!(そのまま派手に転んだ音) 「にゃうっ!?うううううう〜〜〜〜!!!痛いですぅ〜〜〜〜」 涙をにじませて痛そうにぶつけた膝を抑えている。いきなりの展開に全員がついていけず、そして、慧が「あーあ」と言わんばかりに頭を抱える。 晶「真夜さん、大丈夫?」 真夜「くすん・・・・・はい・・・・大丈夫です〜〜〜」 穏「・・・・・・・・・・・・・・・!!(パシャパシャパシャパシャ)」 晶「て、空条さん!?君、さっきまで意識不明の重傷だったはずじゃない!?」 全身包帯まみれ、深い傷を受けて、先ほどまで寝込んでいたはずの穏が病人とは思えない俊敏な動きでカメラのシャッターを高速で押し、倒れた女性を撮っている。 穏「・・・・・・・・・・・穏死すとも、エロスは死せず(ぐっ)」 昴「穏、君は素晴らしい、世界最高のムッツリスケベだよ」 穏「・・・・・・・・・・・・任せておけ」 慧「・・・・・暁から聞いてはいたけど、サファイアさんよりひどいね・・・」 晶「・・・・・暁くん、相当辛かっただろうね。ここまで問題児だらけのチームのリーダーだなんて・・・俺・・・・暁くんが戻ってきたらもうちょっと優しくしてあげよう・・・」 慧「・・・あたしも・・・・・」 暁の血のにじむような、胃に穴があきそうな、苦労がしのばれる。 協調性のなさにかけては、もはや誇れるレベルにまで達しているダメ人間の寄せ集めなのだから。 そして、彼女を起き上がらせ、穏と昴をさるぐつわをさせ、柱に縛り上げてカメラを没収し、データを削除すると、再び会議を始める。(傍から見たら異端審問会の面々から拘束、処刑を宣告する一方的な裁判のような光景だったらしい) 真夜「魔狩 真夜(まがり・まや)と申します。よろしくお願いします・・・」 マリア「魔狩さん、あの、そんなに怯えないでください・・・・て、無理かもしれませんけど、もうこういったことは、この組織ではいつものことなので、どうか、上手く流していただけませんか・・・?」 真夜「いつものことなんですかっ!?」 フォローにならないフォロー、というよりも、この組織に常識を求めるのは無理だと遠まわしに伝えるマリアの言葉に、真夜はもう泣きそうになって、目に涙を溜めながら突っ込みを入れる。 晶「・・・・・・ま、真夜さんは、ドイツで歴史神学の研究をされている有名な学者さんでね、ファンガイア一族とも交流が深い、古代の神器や呪術、魔術における研究の世界的権威でもあるの」 エリザベート「ふむ、その様子であると、この者を呼び寄せるために、ドイツへと赴かれていたのじゃな」 慧「ええ」 マリア「目的は、神学や神器、魔術に関するエキスパートであるなら、ナイアルラトホテップや敵の組織が何をおこなっているのか、その調査のためですね」 真夜「はい、その通りです。私は慧様と晶様のご依頼を受け、この町で起きている異常事態の原因の追求、そして、神代聖が所持している呪術用神器ナイアルラトホテップがいかなるものであるか、どのような能力を発動させるのか、調査いたしておりました。私の下で学問の研究をしていたイーズを日本に向かわせ、貴方がたに関する情報、逐一報告を受けております」 そう言われて、イーズが頭を下げる。 凛「それで、何かつかんだ情報があるから、ここに来たってことか?」 アリス「うー・・・難しくて分からないぞ」 昴「そうだね、ここは状況を整理して、簡潔に話すとしようか。慧さん、晶さん、真夜さんを呼び出してボクたちの前に連れてきた理由、それは、今回の一連の事件の真実を告白するつもりだったんでしょう?」 凛「昴、お前、どういうこと?」 ここで、頭脳明晰にして策略・謀略を考え付くことに関しては類まれなる才能を持ち、鋭い洞察力と推察力を持つ天才少女の瞳が鋭く光った。 昴「単刀直入にいうと、ボクが調べてきた情報をまとめると、今度の事件、そもそも仕組んだのは、他ならない慧さん、そして晶さん、そして、敵側のボス、つまり、イングリッドとかいうヤツが影の黒幕だったってこと・・・」 ―!!!? その言葉はとても信じられないものだった。 部屋の空気が凍りつき、全員が呆気にとられ、あまりにも荒唐無稽ともとれる一言に言葉を失う。 今回の事件の黒幕が、晶と慧、そしてイングリッド・・・・? セレス「・・・・な、何言っているのよ・・・・・・・?」 クロキバ「す・・・・昴殿・・・・!!その言葉はいくらお主でも無礼がすぎるぞ!!」 昴「無礼だろうと何だろうと、あくまで推察だって言ってるだろ、爺さん。でもね、根拠はあるんだよ?それこそ、こっちだって、この町の異変に気付かないわけないじゃない。伊達にアンデッドやってるわけじゃないから、周囲の状況の変化に常に気をつけて監視しているんだしさ。こっちはこっちで、色々と調べさせてもらってたってわけ」 クロキバの激昂にも冷たい言葉で流し、昴がノートパソコンを開き、フォルダをクリックすると、そこにはいくつもの画像や動画が保管されていた。それを見て、全員が驚きの声を上げる。 クリス「これは・・・私たちの戦っているところ!!」 クロキバ「お主がメルクに選ばれる前のものも・・・・!!お主、まさかずっと我らを監視し続けていたのか!!」 昴「そうだね、実際に君たちの存在を確認し、追跡して情報を収集し始めたのは、暁くんがアリスちゃんと・・・・ファーストキッチュしたところから、かなあ?」 そして、フォルダを開くと、そこには画面いっぱいに、暁にアリスが唇を重ね激しい接吻を交わしている扇情的な光景だった。 昴「あ、ちなみに、これ、WEB配信で全国ネットに送りつけておいた♪百合系美少女二人の愛の営みってことでかなり反響があったんだよね」 マリア「はわ・・・はわわわわわ・・・こ・・・・こんなに・・・・・えっちぃことを・・・もうこの時点で・・・・・すでに・・・・・・されていた・・・なんて・・・・」 クリス「・・・・・・・・・・うふ、うふふふふふふふふ、昴さん、これを全国ネットで配信した、ですってぇ・・・・?つまり、暁とアリスさんが、ラブラブカップルですって虚偽の報道を行い、全国の人々にとんでもない誤情報を流したってことですかぁ・・・?」 マーキングされたところを盗撮され、画像を全国ネットでばら撒かれ、世界中の人々から百合系美少女のカップルと認識され、その再生回数はもうサーバーが悲鳴を上げるほど注目されてしまっているという暁とアリス。もうこれは暁にとっては最悪極まりない状況だ。 凛「クリス落ち着けぇっ!!!!銃剣なんて物騒なもの振り回すんじゃねえっ!!というか、こういう緊急事態だって言うのに仲間割れとか刃傷沙汰起こそうとするなあっ!」 クリス「離してください凛さん!!!このバカを打ち首獄門にして河原に生首さらして自分のやった罪がいかなるものか思い知らせなければならないんですっ!!!」 マリア「・・・・うふふ・・・・それなら私も手伝いますよ?ちょうどこの双剣も、許しがたきバカの血が吸いたいって疼いてるので・・・・・・ウフフフフフ!!!!」 昴「済まなかった・・・・・やれば暁くんを廃人寸前まで追い詰められるから・・・・面白いと思ったんだ・・・・・!!」 クリス「昴さん・・・・・て、シリアスに言えば許されると思わないで下さい!!!何でこんなことをしたんですか!!?暁が聞いたら大混乱に陥るじゃないですかっ!!!!」 昴「さらに・・・!」 画像をクリックすると、そこでは、病室。 ベットで寝ている暁の顔に顔を近付け、唇に唇を重ねて、我を忘れてその甘美なる味わいを味わっているマリアの姿があった。そうマリアのマーキングも盗撮されていたのだ。 アリス「あ、マリアも暁にチュッチュしてるじゃん!!アハハ、お前も大胆だなあ!」 マリア「――――――――――――!!!!!!?//////」 昴「・・・・・・・これも世界中で反響があったんだ。世界中に配信して暁くんに恥ずかしい思いしてもらおうって・・・・暁くんがいじくり回されるのが見ていて面白くて・・・・・・つい力を入れ過ぎて・・・・・!!」 マリアとのキスシーンも全国ネット配信済み。 もう、暁がこれを知ったらどこまで不幸のどん底に叩き落されるか、想像がつかない。 晶「ふおお・・・・さっちゃん、もうこんな大人のキスをしていたか・・・・!父親としては息子の成長が見られて嬉しいけど、俺だけのさっちゃんをほかの女に盗られたようで、複雑だねぇ〜」 慧「・・・・・・・・・・・複雑っていう話じゃねえだろ?というか、あんた、実の友達をこんな恥ずかしい目に合わせて、何とも思わなかったのか?」 昴「・・・・・・・・・・最っっっ高に、面白い。暁くんの不幸ほどこの世で面白いものはない」 泣きそうな顔をして、うつむき、涙を一筋流しながら申し訳なさそうに、それでいて、己の欲望ははっきりと告白する。外道極まりないな、こいつは。 凛「・・・・・ホント、綱渡りな友情だよな。よくこれまで付き合いが続いてきたか不思議に思うぜ」 穏「・・・・・・・・・・・・今さら何を」 悪友二人ももはや呆れずにいられない。 晶「・・・・・・大地さん」 晶が昴に近寄り、真剣な表情で迫る。いつにない真剣な姿と周囲を押し黙らせる重圧に一時全員が言葉を失う。 昴「・・・・な、なんスか?」 晶「・・・・さっちゃんのキチュシーン、画像全部、買いとる。いくら?」 そして見ると、鼻血を垂らして、顔を赤らめながら恍惚の笑みを浮かべて迫るバカ親父の姿があった。 晶「うふふふふふふふ・・・・さっちゃんの成長した姿、これは親としてはちゃんと手元に収めて、DVDに焼きつけて、クロノポリス中にばらまいて自慢したいよねっ♪あんなにちっちゃくて可愛かったさっちゃんが、今でもちっちゃくて可愛いけど、もっともっと可愛くなりましたって♪うふふふふ、俺これ家宝にするんだぁ♪それで部屋にホームシアター作って、大画面でさっちゃんのキチュシーン見て・・・・はふぅ」 もううっとりと頬笑みを浮かべている姿は恋する乙女そのものという姿。見た目が元々美少女にしか見えないほどの中性的な顔立ちに華奢で色白な体つき、どう見ても美少女のそれなのだが、それでもドン引きしかねないまでに晶の興奮は最高潮を迎えていた。 慧「・・・・・・・・・・・バカばっか」 真夜「・・・・・・あの〜、まだ、お話、終わってないんですけどぉ・・・・・・・くすん」 あまりにも話が進まないグダグダで、カオスな騒ぎとなってしまった集団を見て、もうため息と涙しか出ない慧と真夜だった。 暁「!!?」 一方、ここは、アイオーンが根城としている駅前のビジネスホテルの一室。アジトではなく、街中に潜むことで捜査の目を誤魔化しかく乱させるために、彼女はイングリッドたちとは別行動をしていた。格安の部屋だけあって固いベットの上でなかなか寝付けなかったアイオーンだが、彼女の体の中の暁が何か反応したようで、意識を目覚めさせる。 アイオーン「あら・・・どうかしましたか?寝付けなくって私を襲おうとでも?」 暁「自分自身に手を出すほど倒錯してねぇ!!というか、今、何かものすごく嫌な予感がしやがってな・・」 暁は蝋燭が無数灯された白い無機質な部屋の中でなぜか突如全身が震え得体のしれない寒さを感じていた。 アイオーン「ふぅ・・・・それにしても、こうして待機とは退屈ですね。ねえ、どうしても、エッチなビデオ見ちゃダメなのぉ?お金払えばいいじゃない」 暁「ダメだ!!!ダ・メ・だ!!!そういうのは、大人になってからだ!!」 アイオーン「・・・うふふふ、本当に初心というか、可愛いんですねぇ・・・・。私、そういう可愛くて、意地っ張りな男の子って・・・・好きなんですよねぇ。それなら・・・ちょっとお話しませんこと?」 暁「・・・話すことなんてねぇ!」 アイオーン「つれないですねぇ・・・。それじゃあ、ちょっと質問はよろしいかしら?」 暁「・・・・何だよっ!?」 アイオーンの瞳が妖しく光り、口調が静かに変わる。 アイオーン「・・・・どうして、貴方は、わざと私に憑依されたのか」 暁「・・・・・!!?」 アイオーン「あの時の私にここまで憑依・・・する力なんてなかった。せいぜい、あの凛って子を催眠術で操る程度でしかなかったのに。なのに、貴方はキングの力を使って、自身の体の中に私を憑依させて閉じ込めただけでなく、こうして行動を共にしている。まるで、敵の中に自らを置いて、何かを手に入れようとしているような・・・・でもこれは相当危険な行為ですよ?なぜなら、このまま続けていれば、貴方は私に飲み込まれて、貴方の意識は消滅してしまうのに・・・」 暁「・・・・・・全部お見通しか」 アイオーン「同じ体なんですから、このくらいお見通しですよ。・・・貴方にメリットがあるとしたら、情報を収集するくらい。ですが、あまりこちらにとって不利な情報は調べる前に私が阻止しますよ?つまり、小型の情報偵察用メカくらいの役割でしかないわけです。それなのに、貴方はどうして自分の命をかけてまで、こんな危険なことを・・・?」 暁「・・・・・・・長い話になるが、な。懺悔と思って聞いてくれ」 アイオーン「・・・ふふっ、いいですよ。今宵は寝かせないつもりでしたから、坊や?」 アイオーンが瞳を閉じると、精神内の部屋の扉が開き、暁の前にアイオーンが現れ、妖艶な笑みを浮かべて暁の前に歩み寄り、階段に座り向かい合う。 数時間後・・・・。 会議室の中は静まり返り、全員が慧たちから告げられた「事件の真実」、それはあまりにも過酷で信じがたい、そして、残酷すぎる真実。 晶「・・・・・・これが、俺たちが今回の事件を仕組んだ理由、だ」 クリス「・・・・・・・・・・・・・・・・・」 マリア「・・・・・・・・・・・・・・・・・」 クロキバ「な・・・・・そんな・・・・・・」 その直後だった。 クリス「・・・・・・・・・・・・・・・・暁を利用したんですか」 マリア「クリスさん、やめてください!」 クリス「・・・・・・・・・・・暁の思いを、利用したんですか」 アリス「クリス!!」 クリス「・・・・・暁を何だと、思っているんですか」 クロキバ「クリス!!口を慎め!!」 クリス「・・・・・ふざけんなぁあああああああああああああああああっ!!!!」 クリスが叫び、慧の胸倉を思い切りつかみ、頬に強く握りしめた拳を叩き付けた!!! 鈍い音が響き、慧が宙を舞い、さらに横にいた晶をも殴りつけ、晶が壁に叩きつけられ、派手な音を立て慧が机を巻き込んで床に倒れこんだ。 クリスが・・・・誰かを殴った?! しかしそれだけ、彼女の怒りは凄まじかったのだ。 たとえ、それが彼の両親であっても許せなかった。 倒れた晶の胸倉をつかみ、乱暴に立たせると、晶に怒りと悲しみでゆがんだ、涙があふれ顔を真っ赤にしたクリスの顔が近づく。 クリス「・・・・・暁を利用して、一人ぼっちにさせて、追いつめて、ようやくつかんだ居場所や仲間や正義まで踏みにじって!!!!それが・・・・親のやることなんですか?貴方たちの正義とは、暁の命よりも、世界のほうが大事だと言うのですか・・・・・・?」 晶「・・・・・・・・・・・・・・結果的には、まさかこうなるとは思わなかったんだ」 慧「・・・・・・・・だとしても、私たちが選んだ正義は捻じ曲げることはないし、変えることはしない。私たちの正義は間違っていない。ずっと、こうして、やってきたんだ。それを、ただ、暁にくっついて甘えてばかりのイマジンごときに、言われる筋合いはねぇよ!!」 そして、慧が思い切りクリスを殴り飛ばした。壁に叩きつけられ、倒れたクリスをアリスとマリアが近寄って抱き起す。 慧「私たちはこの計画を成功させなくてはならないんだ!!じゃないと、時の運行や世界が完全に滅んでしまう!!街中に発生している闇、もうあれは、あれが復活する予兆なんだ!!時間がないんだ、最悪の事態だけはふさがなくてはならないんだ!!そのためには―」 クリス「・・・・・・暁を切り捨てた、ということですか。この事件が始まった直後から、あなた方は、自分の息子を捨てたんですか・・・・・」 慧「世界と息子たった一人の命、天秤にかけてどっちが重いかなんて、分かるだろうが」 クリス「・・・・分かりたくありません、その二つを天秤にかけて、どちらかを切り捨てるなんて、選ぶこと自体間違っている!!」 慧「・・・・・間違っているなんて、誰が決められる?そもそも私は仮面ライダーになって、これまで戦ってきて、これだけは確実なものを見つけた」 その時の慧の姿はあまりにも恐ろしく正体不明の「鬼」に見えた。 慧「この世界には正義も悪も確実なものなんてありはしない。灰色のあいまいな霧に包まれている虚構の世界、その中を生き続け、自分の主張を通すには、自分だけが貫き通せる信念のみでしかない。私が正しいと思えばそれがすべての正義なんだ。正しくないと思ったものが悪なんだ。だから、私は戦い続けられる。迷うことなく、それが世界のため、正義のためと信じているから」 そのためなら、息子の命一つ、犠牲に出来る―。 絶対的な正義、しかしそれは、あまりにも憎悪したくなる代物、慧の姿に神代聖の姿が被って思えるほどの純粋でどす黒い狂気と同じ、眩しすぎて直視できない光、されど近寄るだけで焼き尽くされてしまう孤高の光に見えた。 自分の信念、それのみに従って戦う絶対的な強さを持つ。そのためならすべて犠牲に出来る。 慧「・・・だからこそ、私は成し遂げてみせる。27年前の悪夢を再来させないために、そう、倒しそこなったヒュプノスの復活を阻止するために」 その時だった。 ズドォオオオオオオオオオオオン!!!!! 突如轟音が鳴り響き、建物全体が揺れだす。 通信を見ると、巨大な赤い光がもうクロノポリスに近づいてきている!! 慧「どうなっているの!?」 「司令官大変です!!!!クロノポリスより南西20`に未確認の巨大生命体の存在を確認!!!こちらに向かって接近してきております!!!!」 悲鳴に近い通信をとり、画面を映し出す。 そこには、あまりにも巨大で醜悪かつ強大な化け物がいた。 上半身が武装した西洋の騎士のようないでたちに、右手にランスを、そして、左手に楯を持ち、その下半身が無数の太い四肢をもつ巨大な人と獣が合体した巨大な怪物。 そして、その肩に、二人の人物がいた。 慧「・・・・神代・・聖・・・!!」 エリザベート「あ・・・・・・姉君様・・・・・!!!」 そこには邪悪な笑みを浮かべている神代聖と、エリザベートがいた。 慧「ついに動き出しちまったか・・・・!!ヒュプノスが!!!」 最強最悪の兵器が咆哮をあげ、戦争で敵陣に向かう騎士のように槍を構えて、邪悪な赤い瞳を光り輝かせた・・・!! 続く |
鴎
2012年02月10日(金) 19時01分45秒 公開 ■この作品の著作権は鴎さんにあります。無断転載は禁止です。 |
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oQVDzC I appreciate you sharing this article. Much obliged. | 50点 | Article Submission | ■2012-07-13 03:42:00 | 192.162.19.21 |
dedRjP Thanks so much for the blog. | -20点 | Bristol Airport Hotels | ■2012-04-19 14:34:58 | 192.162.19.21 |
文章訂正です。 × “そこには邪悪な笑みを浮かべている神代聖と、エリザベートがいた。” ○ “そこには邪悪な笑みを浮かべている神代聖と、イングリッドがいた。” ○のところが正しいと思う文章です。一応味方になって居る筈のエリザベートさんが敵のほうにいるのはおかしいでしょう! |
10点 | 烈 | ■2012-02-14 18:42:50 | i114-189-62-120.s10.a044.ap.plala.or.jp |
小説感想です。……それでは、おなじみの『バカテスト』の解答のコメントを明久(電王)と翠(アスレイ)よろしく♪ 明久(電王) 「了解っと〜。…っていうか、“カップル”って何!?///」 翠(アスレイ) 「//////」 ・第一問 *クリス(ヘブン)の解答に対してのコメント 翠(アスレイ) 「正解〜♪ さっすがクリスちゃん。よく分かっているね」 *星(ヘブン)の解答についてのコメント 明久(電王) 「似ているけど違うんだって」 *アリスの解答についてのコメント 翠(アスレイ) 「……なんとも言えないけど、全国にいる苦労性のお父さんとお爺さん達に謝りなさい!」 明久(電王) 「星(ヘブン)の解答の方がマジでまともだね……;」 ・第二問目 *クリス(ヘブン)の解答についてのコメント 翠(アスレイ) 「正解〜♪ 流石によ〜く分かっているね♪ うん、優秀、優秀♪」 *暁(ヘブン)&昴&穏の解答についてのコメント…… 明久(電王) 「………………」 翠(アスレイ) 「………………」 明久(電王)&翠(アスレイ) 「「君達の友達感覚って、どれだけ歪んでいるの!!? 外道にも程があるでしょう!!」」 こんな感じでどうでしょう? それでは続いて、新しい連載小説として書かれるらしい【仮面ライダーワルキューレ】についてのことですけど……どんな話が展開されるのかが楽しみです♪ では、改めて小説本編の感想です。 シャナツネ 「フレア殿とベリルこと智殿の戦いだが……お互いに複雑なものを抱えているようだな……」 カグヤ 「智さんの方は方で、未だに聖のオバンの言いなり人形状況……何気に生きていたらしいし、本当にしつこいバカ虎だね…!#」 モモタロス(明) 「火の鳥姉ちゃん(フレアのこと)も必死で頑張っているみたいだな。……しっかし、何か火の鳥姉ちゃん自身、やばい状況みたいだぞ…(冷や汗)」 ……どうも、“最期”の時が迫っているらしいですが、それが吸血鬼達にとっての“寿命”か、炎を操るが故のデメリットなのか……本当に複雑な感じですな……。 真夜(アスレイ) 「それはそうと、【ヘブン】側の私が登場していますけど……登場早々ドジっ娘成分丸出しって酷くないですか!?(涙)」 イーズ(アスレイ) 「しかし、あちらの私が真夜(ヘブン)さんの助手をやっているとは、正直驚きですね…」 ……兄と共に考えた設定が、こんな風に出てくるとは……流石に設定者冥利に尽きます……! ところで、【ヘブン】の真夜さんがどんな感じの人物であるのかなど、気になってますのでその辺りを詳しく教えてくださいm(_ _)m 星(アスレイ) 「ンでもって、一方の《クロノスポリス》側でも、複雑な状況が出てきているな……っていう、慧姉と晶の奴、一体あっちの暁に何したんだ?!」 フェザー(アスレイ) 「あっちのクリスさんがかなり激怒した以上、かなりの“真実”だったみたいですけど……慧さんも自分を“鬼”にしないと《世界》を守れないからだって言いますけど、クリス(ヘブン)さんのような甘っちょろさこそが、《世界》を救う為の“鍵”のように思えてきます」 そういった甘っちょろい幻想を抱いた人間の方が《世界》を救っているって方が多いですもんね。その辺りのことを理解していない感じですな……。っていうか、あの外道バカシスターにかぶってしまうほど、やばい感じだというのがなんともいえません……。 暁(アスレイ) 「……それはそうと…………あのバカ犀女(昴のこと)! 何【ヘブン】の俺の恥ずかしい写真を全国ネットに出してんだ!!!?# ドンだけあっちの俺の不幸をもてあそべば気が済むんじゃあ〜〜〜〜〜〜!!!? ついでに【ヘブン】の方の親父もキスシーンの写真を買って《クロノスポリス》内で自慢しようとすんな!!!#」 雪奈 「……よし! 少しOHANASIをしないといけないみたいですね………説教10時間&玲姉さん特製料理のフルコースを昴さんにプレゼントすることにしましょう……あ、【ヘブン】の暁君に無理やり押し付けるって言うのは無しですから、その辺りのことをよ〜く理解しておいてくださいね、昴さん(笑顔)♪」 ……昴さん…………君は一番怒らせてはいけない人物の“逆鱗”に触れてしまったみたいだね。ご愁傷様……。 クリス(アスレイ) 「……それにしても、アイオーンに肉体を奪われていた【ヘブン】の暁のほうですけど、正確には“奪われたのではなく、自らの意思でアイオーンを肉体に封じ込めた”というのが本当のこと。そこまでする必要とがあり、【ヘブン】の暁が懺悔しなければならないこととは一体……」 クロキバT世 「……親子揃って“業”を背負わずにはいられないのか、あちらの《大友家》は……;」 暁(アスレイ) 「……色々と複雑だ……;」 翠(アスレイ) 「……右に同じ……;」 敵側も本気で攻めてきたわけですけど、現状でどうなっていくのかがすっごく不安です…(冷や汗) 複雑な現状の中で、クリス(ヘブン)さんが今後の“鍵”となってくるんでしょうが……次回辺りでどんなことが起きるのやら…… 冷牙(アスレイ) 「そんな感じで、」 流水(アスレイ) 「今回の感想は、」 電 「…以、上、だ…」 一同 『今後も頑張って書いていてください♪ 楽しみにしています!』 〜……時と次元を越え、限界を超えて……推して参る!!〜 |
30点 | 烈 | ■2012-02-11 01:41:29 | i114-189-62-120.s10.a044.ap.plala.or.jp |
合計 | 70点 |