仮面ライダーヘブン 第44話
第44話

戦火が立ち上り、轟音と黒煙が立ち上る戦場の中、暁はこれまでにない呆けた顔で涙をぽろぽろと流す相棒の姿に言葉を失っていた。
頬を叩かれたことよりも、自分がクリスを泣かせてしまったことに、大きなショックを受けているようだ。赤くにじむ頬の痛みよりも、心が痛かった。

クリス「・・・・・・どうして、どうしてですか。どうして、そう、いつも・・・・苦しいことや痛いことを、全部、一人で抱え込んでしまうんですか・・・?私たち・・・そんなに・・・頼りないんですか?」

悲痛な叫び、静かに語られるがその言葉は暁の胸に深々と突き刺さってくる。
しかし、その問いに答えることができず、暁が顔を俯かせる。

その時だ。

聖「おやおや、戦いの途中だというのに、仲間割れですか?いいですよ、もっと、おやりなさい」

黒い風が吹き、暁とクリスの間に神代聖が現れた!!そして、クリスを薙ぎ払うと暁を抱きかかえ、首筋に鋭い爪をかざした。

ヘルズ「貴様ぁ!!」
クリス「暁!!」

聖「おっと、動かないでください。愛しの暁くんを・・・・殺されたくなければね」
聖の白く細い指は美しすぎる凶器、暁の首筋を優しく撫でるように這わせる。しかし一度力を入れると、喉笛を切り裂くといった仕草で、妖しい目つきで全員を見やる。

真夜「聖・・!!どこまでも外道の道を堕ち続けますか、この鬼畜が!」

いつもは大人しく朗らかな雰囲気の真夜が口汚く聖を罵る。その雰囲気は殺意がびしびしと突き刺すように放たれ、別人のようだった。

聖「・・・・あら、お久しぶりですね。いつまでも私のことを追いかけ続けて・・本当にご苦労なことです。ですが、もう、貴方の顔も見あきたを通り過ぎて目ざわりですね」

聖が眼鏡の奥の邪悪で冷たい瞳を鋭く尖らせて真夜を見下すように言う。

聖「ふふ、いいでしょう。ここで決着をつけて差し上げますよ。彼らを殺したあと、ゆっくりね」
真夜「聖・・・!」
聖「おっと、彼がどうなってもいいんですか?ああ、そうですねえ。神を愛し神の教えを大切にする貴方なら、その正義感と倫理観で悪を断罪する、その為なら何人もの犠牲すらも厭わないですか、あはははは、全く素晴らしい!貴方は果たせばいいじゃないですか。己の使命を全うするために、彼を私ごと殺し、彼らを慕う者達からは、彼を殺し命を奪ったという憎しみや悲しみを受け、罪深き十字架を背負って生き続けるといいわ!あはははははははは!!あーーーーっはっはっはっは・・・・」

聖が愉快でたまらないといったように、邪悪な笑い声を上げる。真夜の顔にもう耐えがたい怒りが浮かび、眼の瞳孔が細く引き締まり、血管が浮かび上がる。息も荒くなり、ぎりぎりと歯を食いしばり、見たものを失神させてしまうような憎悪をあらわにしていた。

真夜「・・・・・外道め・・・・!!」
聖「・・・・ああ、そうでした。クリスさんでしたね?どうして、彼がここまで一人で何もかも、全ての痛みを苦しみを背負おうとしているのか、興味がおありでしたね?」

そういって、舌なめずりをしながら暁の頬を舐め、扇情的にとろけた瞳でクリスを見る。
熱い吐息が、艶めかしい舌の感触が、なぜか恐怖を加速させる冷たい感覚がする。

聖「無理はないですよ。なぜなら、彼は6年前のクリスマスイブ、自分が心から愛した人を守ることが出来なかったのですから。いえ、この場合、その家族を、そしてその子の心を救うことが出来なかったとでもいうでしょうか?ねえ?心当たりはあるでしょう?・・・・・・新海凛さん?」

予想もつかない名指しに、シルヴァンが驚く。

シルヴァン「・・・・まさか!!お前、6年前のあの事を・・・・・!?」
ボルダー「・・・・6年前?」
セドナ「何があったんですか・・・!?」
クリス「・・・・私が憑依する前のこと?」

暁「言うな!!そんなの関係ねえっ!!はなっ、もごもご!!」

暁の口を乱暴に手でふさぎ、聖が優越感に浸りながら静かに話し出した。

聖「彼はとてもかわいそうな子でした。小さい時から親は仕事で常に家にはいなくて、いつもひとりぼっちでした。周りで世話してくれるイマジンたちがいても、彼の心の孤独は癒えることはなく、いつも一人で寂しさに負けないよう強がって、震えていました」

聖がおよよと、涙を流すふりをして、身振り手振りで話しだす、暁の忌まわしい「過去」。

聖「・・・ですが、6年前、彼は小学校で運命的な出会いをしたのです。それは・・・初恋でした。そこにいる、新海さんに、暁くんは恋をしたのです」

メルク「はあっ!?暁くん、凛が好きだったの!?」
ナパーム「・・・・・驚いた」

聖「彼は毎日毎日、凛さんにくっついて話しかけて、最初は追い払われていましたけど、いつしか、二人の間には友情が芽生え、やがていつも一緒に行動をするようになりました。ですがクリスマスイブの夜、あの事件が起きてしまった・・・」

暁「やめろっ、やめろっ、やめろぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!」


必死で叫ぶ暁を無理矢理抑えつけて、聖はまるでおとぎ話を話すように語り出す。
暁が全てを失った、6年前のあの出来事を。


「ハアハア・・・・・」
身体が熱い。あまりの高熱で目がかすみ、足ももつれて思うように動けない。
それでも、歯を食いしばり、わずかに残されている意識を呼び戻し、引きずるように歩く。
もう少しだ。もう少しで、全てが終わる。
どうせ終わるなら、最後まで自分がやり残したことがないよう、歩みを止めずに突き進む。

フレア「・・・・・待ってろ・・・・もう少しで・・・・・着くからよ・・・!」


聖が話した暁の6年前の“過去”。

―ずっと一人ぼっちだった。
―そばにいてほしい人はいつだっていなくて、一人暗くて寒い家の中に一人きりで何度眠れない夜を過ごしただろう。

―孤独なんていつかは慣れていくものだと思っていたけど、そんなことはなかった。
―それでも、いつか帰ってきてくれることを信じて。

―笑顔で迎えてあげることが唯一できることだと信じて。
―強くならなきゃダメだと思って。
―自分と同じようにさびしい思いをしている人がいたら、全力で守ってあげなきゃ。
―そう誓っていた。

―なのに、その日、知ってしまった。
―自分がどれだけ無力なのかを。
―そして、誰かに助けを求めても、誰も助けてくれない。
―あの時と同じように助けられなかったら。
―あの時と同じように裏切られたら。
―そして、失ったら。

―いつも平気な顔して強がっていたけど、本当は誰よりも、失うことを恐れていた。
―自分が全て守ろうと決め、相手が何を考えているのか問うことが怖くて、守り続けるという使命を自分自身に課して、助けを求めることをやめた。

聖「・・・・・結局、守りたかったのは、自分自身、だったんですよねえ?そんなちっぽけなプライドのために、皆さんを振り回し、傷つけ、その事で悩み苦しんだ。自業自得ですよ。滑稽ですよ。あははは」

暁「・・・・・!!!」

悔しい。悔しすぎる。暁の目からはもう涙があふれ、血が上り過ぎて顔が真っ赤になっていた。自分自身の矮小さ、未熟さを聖は優しい口調でじわじわと嬲るように暁に罵声の言葉を浴びせ続け、笑い続ける。こんな外道に、こんな外道なんかに、知られてしまい、全員にバラされてしまった。


自分の弱さを、彼女たちに軽蔑されるだろう。呆れられるだろう。そして築き上げてきた信頼が粉々に砕け散っていく・・・・そう思うと、もう全身の力までもが抜けていく。


メルク「・・・・・あのさあ、ちょっといい?まるで、全部知ってますって感じだけど、まさか、あんたがやったのか?」

メルクが低い口調で静かに尋ねると、聖がおやっと言いたげそうに驚き、すぐ笑う。

聖「おや、おしゃべりが過ぎましたか。まあ、いいでしょう。どのみち、皆さん全員ここで死ぬのでしょうし、お教えしましょう。そうですよ・・・・・・」

そして、その端正な顔立ちが邪悪な笑みで歪み、楽しそうに話しだした。


聖「あの日、突風を起こして、新海さんのお姉様と暁くんを大階段から吹き飛ばして転落させたのは、私ですよ。最も、あの時死んでしまえば、ここまで苦しむことはなかったのでしょうが。ああ、そうそう、新海さんのお姉さんを催眠術で操って、お母様を殺害させたのも私です。ふふふっ、よかったではないですか。ろくでなしの母親に虐げられて殺してやりたいという願いをかなえて差し上げたのですから。そして、今回のように暁くんを苦しめて苦しめて苦しめて苦しめて・・・・・壊してしまうことに成功したのですから。虫けらというのも利用一つでここまで面白く事を運んでしまうのですねぇ。そして、私はそう言った虫けらの運命を思う通りに決めることが出来る・・・選ばれし神・・・そう、この世界を、私が神に代わって聖なる裁きを下す・・!!愚かな人類を粛清し、世界を滅し、全てにひとしき罰を与えるのです!!!あははははははははははははは!!!」

神に代わって聖なる裁きを下す者。
故に自分を「神代 聖」と名乗り、己の欲望のままに世界を滅ぼし、大切な人たちの命を奪い、運命を狂わせていく。そんな行いを、彼女は「神の罰」と称し自分自身こそが失効する選ばれた存在だと言い切った。

目の前で狂ったように笑う狂人を前に、全員が言葉を失い、その底知れない狂気に言葉を失い、圧倒的な恐怖さえも感じる。


ボルダー「・・・・さっきから何ワケの分かんないこと、言ってんだ、このボケシスター!!」

そう、高らかに、恐怖さえも感じない雄々しい言葉が上がった。見ると、ボルダーが指をボキボキ鳴らしてこみ上げる怒りを隠そうともせず、牙をむいた!!

ボルダー「お前のことなんか知ったこっちゃねーけどよ、お前、暁を弱いってバカにしたな?分かってねぇな、何も分かってねぇよ」
聖「ほう?」

セドナ「そうですねぇ、あまりに稚拙な挑発に思わずどれだけバカなのか、言葉が出ませんでしたよ。ですが、暁くんを貴方ごときのクズにバカにされるのだけは我慢なりません」

クリス「・・・・・・・・・・そうですよ」

クリスが涙をぬぐい、毅然とした表情で聖に挑むように鋭き瞳を向けた。

ボルダー「暁は・・・・何度失敗してもどれだけ苦しんでも、それでも、一生懸命歯をくいしばって戦ってきたんじゃねえか」

セドナ「確かに私たちでは想像しがたい茨の道を歩み続けている。多くを犠牲にし、どれだけ自分の心が傷ついても、ここまで来た。決して逃げてなんかない。それが勇猛でなくてなんだというのですか」

ボルダー「それが強くなくってなんだっていうんだ。アタシが憧れた強さ、それを今も感じるんだよ、暁からはな」

クリス「・・・・これまでに確かに犠牲になった人たちもいたかもしれません」

それだけ苦しみ、自責の念に駆られただろう。
非業を嘆き苦しんだだろう。
多くの涙を人知れず流しただろう。
でも、それだけじゃない。

クリス「・・・・それでも、私たちは救われている」

犠牲と救済は表裏一体。犠牲だけのはずがない。救済がないわけじゃない。
その道に救いがなかったわけではない。
その道が悲劇だっただけではない。

クリス「・・・なぜなら、私たちがここにこうして“生きて戦うこと”を“選んで”己の使命を全うできる。それこそが、何よりの証です」

ボルダー「・・・暁!!!」
セドナ「暁くん!!」
クリス「暁!!!」

3人の顔が暁を見る。その顔には、軽蔑も嘆きもなく、いつも自分を信じてくれる熱く強い真剣な表情で。

クリス「・・・だから、尚のこと、私たちを頼ってよ――――――っ!!!!貴方を一人ぼっちになんか絶対にさせない!!そんなに私たち、弱くなんかないよ――――っ!!!暁を守りたいよっ!!!心から好きになった最高の相棒を、男の人が苦しんでいるのに、いつも笑顔だけ見せあうだけなんて嫌だっ!!!私たちを救ってくれたように、私たちだって暁が困っていたら、助けたいよっ!!!!!」

クリスが涙を爆発させたようにあふれだし、叫んだ!!!

ボルダー「アタシたちは、いつまでもお前の味方だ!!!お前にどこまでもついていくって決めたんだ!!!お前のそばにいたいからっ、好きだから、ずっとお日様のようにあったかくていい匂いがするお前と一緒にいたい!!!」

セドナ「何度も命を助けられた、何度も孤独から救ってくれた、私がここまで生きてこられて、生きるために戦い、未来を切り開くということに前向きになれたのは、暁くん、貴方がいつもいてくれたからです。私が一人で迷い苦しみ、行き場を失いかけていた時、私の手を差し伸べてくれたのは・・・・私を最後まで見捨てずに心配してくれていたのは・・・・信じてくれたのは、貴方だけ。だから、今度は私たちが貴方を助ける番です・・・!」


―救われた?
―未来を切り開くために、戦うことを選んだ?
自分自身が巻きこんでいたのではないのか。彼女たちは自分なんかを信じて、苛烈な戦いに身を投じて、傷つくことさえも厭わずに、戦うことを選んだというのか。

そして今度は・・・自分さえも助けようというのか。
そんな資格さえないはずなのに、彼女たちは守ろうというのか。
頼ることは恥ではないと、自分に言ってくれるのか。
自分が伸ばした手を、差し伸べてくれるというのか。

暁「・・・・・はっ、情けねぇ。結局、自分(テメェ)がビビってるだけじゃねぇかよ・・・」

ふつふつと心から湧きあがる、熱く凶暴な感情。
今はそれさえも心地よく感じる。
全身に生きる力を与え、あふれんばかりにいきわたる。

暁「・・・・だったら、もう、悩むのやめた。というか、もう、ヤケクソだ・・・・!!」

そして、暁の顔色に、生気が戻り、みるみるその表情に覇気が宿る!

聖「・・・え?」
暁「・・・・とりあえず、いつまでも、人抱きしめてるんじゃねえよ、このクソババア――――――ッ!!!!!!」

頭を後ろに向けて振り、頭突きで聖の顔面を吹き飛ばす!
一瞬の隙を突いて離れ、すぐさま左手をみぞおちの部分に押し当てる!!すると、左手に暴風が渦を巻いて集まり出す・・・!!

聖「あ・・・・あああ・・・!?」
暁「ゲイル・・・・・キャノォォオオオオオオオオオオン!!!!」

ズドォオオオオオオオオオオオン!!!!

聖が暴風に吹き飛ばされ、木々をなぎ倒しながら吹き飛び、やがて、ヒュプノスの前脚に叩きつけられる!!

暁の目から涙が零れおちていた。
恐怖に慄き仲間を信じられなかった自分自身を嘆き、命をかけてそんな自分自身を守ろうとする仲間達の強さに。

暁「・・・あいつら、本当、バカだよな。それでも必死こいてるのに、リーダーの俺がこんなんでどうするんだよ・・・!」

常に自らを責めさいなむ怨嗟の声も、自分が作り出したものだ。
失ったことばかりを悔み続けた。傷つけたものばかりを数えてきた。
数えきれないまでの犠牲。
でも、それ以上に。

クリス「暁!」

不意に自分を抱きしめてくれる相棒。そして、同じように自分を左から右から抱きしめてくれる親友たち。彼女たちは自分が「救った」と言った。

また同じように自分自身も救われたのだ。

暁「・・・・・・本当にごめん、悪かったよ、クロキバ、クリス、アリス、マリアさん・・・!」

子供のようにあふれた涙をぬぐいもせず、暁がクリスに顔をうずめて、泣きだした。
これまでの歯をくいしばって堪えてきた涙があふれんばかりに・・・。

クロキバ「・・・・・・バカモノ、何もかも抱え込みおって・・・・」
暁「・・・クリス」
クリス「・・・・さっき、叩いた。あれは、貴方が自分なんかどうなってもいい、放っておいてほしいと言ったから。何があっても私は貴方を放っておくことなんてできない、どうなってもいいなんて言わないで、貴方は・・・・私の相棒なんですから!!」

アリス「そうだぞ!!そして、アタシのライバルだ!!決着つけるまで死ぬな!!」
マリア「私の生れてはじめての親友ですっ!!いなくなるなんて・・・嫌です!!」

こうして、気が付けばいるじゃないか。
自分にも手を差し伸べてくれる、かけがえのない存在が。

その時、自分が持っているアイオーンのパスが光りだした!!
純白の光はどこまでも美しく、見るものを魅了し心を奪うようなかつてない光を宿している。そして、アイオーンの姿が浮かび上がり、暁の前に現れた。

暁「なっ・・・・・・?アイオーン・・・?」

アイオーン「・・・・ようやく、目覚めたようね。あなた自身の持つ本当の心の輝きに」

暁「・・・俺の?」

フレア「・・・へへっ、どうやら、間に合ったみたいじゃねえか。手間とらせやがる」
アリス「フレア!」
マリア「どうしたのです、その怪我は!?」

フレアはもう全身がボロボロで、痛々しい怪我をそこらじゅうに作り、青白くなった顔でそれでも強気な笑みを崩さない。

フレア「・・・・とりあえず、あとでな」

アイオーン「・・・・貴方を試すようなことになってしまって、申し訳ない。ですが、あなたの心の奥にある本当の輝きを見つけ出すには、あなたの心はあまりにも孤独で閉ざされていた。だから、あなたに憑依し、あなたの心にある本当の輝きを取り戻す時を待っていた・・・!」

暁「・・・・・俺の本当の輝き」

アイオーン「結論をいうと、貴方はヘブンの適合者でもあり、アイオーンの適合者でもある。二つのパスに選ばれた少年、この世界における空間を支配する「時」とすべての自然属性に恩恵をもたらす「聖」の二つの力を持つの。でも、6年前の事件が、あなたの心の傷となって本来の輝き、パスの力を目覚めさせるための心の輝きを失ってしまった。私はあなたの力を解放するために憑依し、不完全ながらも能力を目覚めさせた・・・」

クリス「それなら、なぜ、私たちに本当のことを・・・・!」

そういうと、アイオーンの体がわずかに震え、身体の各所が粒子化した・・・!

フレア「寿命が近づいてたんだな」
アリス「寿命!?聖霊にそんなのあるのか!?」
クロキバ「・・・・不老不死というわけではないからな。この場合、新しい個体と呼ばれる肉体の器のみは残るが、魂は消滅し、次再び聖霊の形で蘇るときは、全く別の人格が宿る・・・」

暁「お前・・・・・!」
アイオーン「・・・ふふっ、今にも泣きそうな顔しないで下さいよ。神代聖に無理やり召喚させられ、かりそめの魔力を与えられ、あなたを支配し新しい命を得て、好き勝手に生きるつもりでいたんですから。ですが、なぜでしょうね。あなたの心に触れた時、あなたの悲しみや苦しみ、それらを抱えてでも大切な仲間のために自らがどんなに傷つこうとも戦い続けるあなたを見て、思ったんです。ああ、こういう人なら、最後の主として認め、私のちっぽけな魂の残骸を・・・・与えてもいいと・・・・」

そういって、暁(女体化)も姿に変わると、暁に微笑む。その笑顔は死を目前にしても、優しく心を温かくさせるような笑顔だ。

アイオーン「・・・本当に手がかかる王様ですわね。エッチなビデオやエロ本が大の苦手で、表紙やパッケージ見せただけでムキになって暴れるし、誘惑するたびに顔を真っ赤にして気絶してしまうし、女の子の扱いは下手だし、つくづくお子様なんだから・・・」

暁「なっ・・・・・!!!?」

顔を真っ赤にし、面食らうような顔になる。そんな暁を見て、アイオーンが静かに涙を一滴こぼした。

アイオーン「・・・あー、でも、私のことをいろいろと心配してくれたりして、こんなにお人好しで優しくてバカな人と一つになれて、最高に幸せでした」

そういうと、身体が白い光の粒子となってパスの中に、そして、暁に降り注いだ。

暁の本当の心の輝き。
それは「愛情」。

人や物を心から大切に思うあたたかい気持ち。いつくしみの心を意味する。
しかしそれは強く思いすぎるあまりに見失い、自らを追いつめてしまうもろ刃の剣。
それを気づかせてくれる大切な存在がいて、初めて理解できるもの。

暁「アイオーン・・!!」

暁が叫ぶと、アイオーンが笑いながら・・・・消えた。

「貴方の心にあふれる愛情、忘れないで・・・・ありがとう、暁」


言葉が出ない。しかし胸を締め付ける熱い何かが暁の心に宿った。
手に収まるパス、それを力強く握りしめて暁は決めた。

暁「・・・・ああ、分かった。俺はもう、一人で突っ走らねぇよ。約束する・・・!」

ゆっくりと立ち上がり、腰にアイオーンバックルが巻きつけられる。
パスをゆっくりと構え、スライドする・・・!

暁「・・・・アイオーン。行くぞ。変身!!」

暁の姿に翼竜が、三角鎧竜が、そして、暴君竜が重なり、やがてその姿を太古の支配者たる純白の竜帝、仮面ライダーアイオーンへと変身させる!!

フレア「へへっ、ようやく復活か。おらよっ、ついでにこれ使いな!!」

そういって、ヘブンボイスターを投げ渡す!!見ると、フレームの3つの牙が赤く、青く、黄色く光り輝いており、まぶしい光を放っている!!

フレア「お前がようやく目覚めたおかげで、こいつに隠されていた本当の力使うことができそうだぜ!エメラルドが解析して、さらなる能力を発見したんだと。それにアタシの力を少しばかり加えといた。これを使ってお前ら、全員合体しやがれ!!!」

アイオーン「・・・・不思議だな、いきなりだっていうのに、どうもできる気がする。クリス、アリス、マリアさん・・・・・今更だけど・・・・」

アイオーンが、マリア、クリス、アリスに向き合って、頭を下げた。

アイオーン「・・・・・こんな頼りない俺だけど、俺一人じゃ、もうどうにもならない・・・!だから・・・!!」


やっと言える。

自分がずっとため込んでいた孤独から抜け出し、勇気を出していう。


アイオーン「俺ともう一度、一緒に戦ってくれ・・・!!」


一瞬の沈黙。しかし、その直後、クリスの瞳から涙があふれ出した。そしてアイオーンの手を取り、両手で包み込む。いとおしいものを抱きしめるように、温かく柔らかい手で。

クリス「・・・・その言葉、ずっと待ってた!!本当に、バカなんですから!!」
アリス「あはははは!!暁も結構おバカさんだっ!!」
マリア「・・・・・本当手がかかるお馬鹿さんです」

アリスも、マリアも、そしてクロキバもアイオーンの手に手を置き、笑顔を浮かべる。
しかしすぐさま、後ろから近づいてくる気配に気づき、真剣な表情に変わると、そこにはよろよろと邪悪な笑みを浮かべて聖が近づいていた。

聖「ふん、大した三流喜劇ですね。ですが、いい加減見ていて胸糞悪くなりました。終わりにして差し上げますよ・・・!!」

真夜「聖・・・・!!」

アイオーン「・・・ここは俺たちに任せてくれ。誰だか知らないけど、あいつに、今までやられてきた分、倍にして返す!!」
クリス「よくも暁をずっと苦しめ続けましたね・・・!!絶対に許せない!!」
アリス「覚悟決めてもらうぜ!!」
マリア「今の私たちは、誰にも負ける気しませんよ?」

クロキバがアイオーンの右腕に止まり、すると、クロキバの体が光りだし、その身体が膨れ上がる・・!!

クロキバ「・・・力が湧いてくるである!!魔力解放!!」

やがてその姿が黄金の翼を広げ、竜を思わせるような雄々しき巨大な蝙蝠の姿へと変わり、盾のように変化する!!そのスロット部分にヘブンボイスターを差し込み、ENTERボタンを押す!!!

「ヘブン!!ボルダー!!セドナ!!アイオーン!!!!セットアップ!!!ファングフォーム!!!」

アイオーンの身体が光りだすと、アリスの身体が、マリアの身体が、そしてクリスの身体が光りだし、それぞれが橙色の獅子を、藍色の鮫を、そして、水色の鷲をイメージした光の壁となる!!そしてそれにアイオーンの身体へと重なり、まぶしい光を放つ!!!

聖「な、何だというのですか!!?」

まぶしい光、そして吹き荒れる風が包み込み、目を開けていられない。
その中で、アイオーンの下半身に、セドナのパーツが宿り、青色の光を放つ!

胸部にボルダーのパーツが宿り、左腕に鋭いカギ爪が宿り、黄金色の光を放つ!

そして、頭部にヘブンの紋章が宿り、額に黄金の鷲の紋章が宿る!!

そして、胸にアーマーのように純金のアーマー「ドラゴンブレスト」が宿り、その瞳に光が宿る!!!!

右手を広げて、黄金色の光とともに大剣「クロノカリバー」が宿り、それを振り上げると強風が吹き荒れ、光をも切り裂き、その荘厳な姿を見せる!!


黄金の光を放つ、牙の騎士王。大剣を構えて、野獣の鋭く凶暴な本能を宿した瞳を邪悪なる存在に向けて、あふれんばかりの闘気を発して周りのものを沈黙させるほどの圧倒感を与える!!

仮面ライダーヘブン・最終形態!!
ファングフォームが降臨した!!!!

暁(・・・・感じる、お前たちの力、温かくて強くなれる、これなら、勝てる!!)
クリス(暁、私はいつでもあなたの力になり、御許におりますゆえ、その身を・・・今一度ゆだねてくださいませ。精一杯期待に応えて見せます!!)

アリス(ガンガン行けるぜぇっ!!!力があふれてきたぁあああああああああっ!!)
マリア(暁くん!!全力で行きますよ!!)

ヘブンFフォーム「・・・限界を超えて、推して、参る!!」

限界なんかいらない!!何があってもぶち抜くためにあるんだ!!たとえ何が敵でも、こいつらが一緒にいる限り、何も怖くなんてない!!

大剣を構えて静かに構えだし、そして駆け出した!!

聖の姿もサーベルタイガーファンガイアに変わり、カギ爪を振りかざすが、それを大剣で防ぎ、そのまま一気にはじくと、左腕の爪に力が宿る!!

アリス(お前だけは、絶対に、許さねえ!!)

大地の力を宿した超重量の打撃と鋭い切れ味の爪で、爪を切り裂かれ、吹き飛んだ!!

サーベルタイガーファンガイア「何っ!?」

マリア(さあ、覚悟しなさい!!)

両足に光が宿り、攻撃をよけながら、次々と前蹴り、回し蹴り、素早き蹴りの連打がサーベルタイガーファンガイアの全身を痛めつけ反撃のすきを一切与えない!!

マリア(よくも!よくも!!よくも!!暁君をここまで苦しめたな!!!苦しめたなぁあああああああああああああああ!!!)

渾身の蹴りを放ち、吹き飛ばすと、大剣にパスを装填し、刃の部分から黄金色の光を放ちだす!!!柄のボタンを静かに押していく!!

「ヘブンパワー!!ボルダーパワー!!セドナパワー!!アイオーンパワー!!」

そして大剣の形が光りだすと、刃に宿る真言が光で浮かび上がり、ファングフォームを中心に光の渦がほとばしり、やがてそれが剣に渦を巻いて宿る!!

クリス「・・・暁!!」
暁「行くぜ―――――っ!!!!!」

サーベルタイガーファンガイアに向かって獅子、鮫、鷲、そして暴君竜のイメージの結界が浮かび上がると、それに向かってものすごい速さで突き進み、イメージの壁を潜り抜けて、ファングフォームが大剣を振りかぶった!!!

サーベルタイガーファンガイア「あああ・・・!!」


ヘブンFフォーム「「「「森羅万象!!!滅閃光斬(めっせんこうざん)!!!!」」」」

獅子の、鮫の、鷲の、そして暴君竜の荒ぶる牙の一撃のごとく、大剣の刃に巨大な光を宿し、一気に切り裂いた!!!!そして、立ち上る光の柱がサーベルタイガーファンガイアの邪悪な思念をも、身体を、粉々に打ち砕いて灰にしていく!!!!

サーベルタイガーファンガイア「きゃあああああああああああああああ・・!!」

そして、断末魔を残して悪魔の使者は消滅した・・・。

そして、目の前にそびえたつ巨大な悪魔を見上げて、暁がつぶやいた。

暁(次はあのデカブツか!!みんな、大丈夫か!?)
クリス(はい!!4人でエネルギーを分け合っているから、大丈夫です!!)
アリス(よっしゃああ!!気合い入れていくぜ!)
マリア(気を付けて、さっきまでは前座、これからが本番ですよ!)

暁(ああ!そうだ、フレア、本当にありがと・・・・あれ?)

暁が振り返ると、そこには、フレアの姿がなかった・・・。

しかしそこにあるものを見て、4人が凍りついた。

クリス(・・・これ、血ですか!?)
そう、さっきまでフレアがいた場所には大量の血だまりがあったのだ。やがてそれは炎を噴き上げ、灰となって消えていた・・・!
アリス(・・・な、なあ、フレア、どうしちまったんだ?)
マリア(・・・この量はただ事ではありません・・・!!)
暁(フレア・・・お前、何があったんだ!?)


同じころ・・・!
セレスと戦っていたショールの様子がおかしくなった。頭を抱えてよろよろと足取りがおぼつかなくなった!

ホーネットプレデター「チャンスね!!」

そして必殺の一撃を突き出し、それが直撃した!!!ショールが吹き飛び、仮面が割れて、地面に転がり落ちた・・・!!

ホーネットプレデター「・・・はあはあ・・・しかし急にどうして・・・」
フレア「セレス――――――っ!!!」

そこへ、フレアがよろよろと木を伝っておぼつかない足取りでやってきていた。
ホーネットプレデターがセレスの姿に戻り、フレアに駆け寄る。その顔には生気がなく青白かった。息も荒く全身のいたるところにも怪我をしている。

セレス「どうして!?何があったの・・!?」
フレア「・・・・へへっ、どうやらこっちも間に合ったか。さっきよぉ、分身の中でも意識体に近い存在の聖が倒された。それで、大分ヒュプノスの力が解放されたみたいだぜ」
セレス「・・・ええ、邪悪な瘴気が薄れていくわね」

ショール「・・・うう・・・ううう・・・」

ゆっくりと起き上がり、ショールの顔があらわになる・・・。

セレス「・・・・え!?えええええ!?あ、貴方は・・・!?」
フレア「・・・ま、マジかよぉっ!?だってさっきまであそこにいたのに、どうして、お前が二人もいるんだよっ!?」

二人が驚きで目を見開き驚愕の声を上げる。

そこにいたのは・・・。

銀色の髪が金色に変わり、その端正で麗しい顔立ちを苦痛でゆがめているが、それは先ほどまで邪悪な表情を浮かべ狂気の限りを尽くしていたとは思えない、別人物のようであったが、しかし、その顔立ちに、二人は心当たりが一人しかなかった。

セレス「イングリッド様・・・!!」

そう、まぎれもなくその素顔は、エリザベートの姉であり、今回の事件の元凶であるはずのイングリッドであった・・・!!

続く
2012年03月23日(金) 19時15分50秒 公開
■この作品の著作権は鴎さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
ついに登場しました、最終形態、ファングフォーム!!「牙の王」をイメージし、サメ、ライオン、ワシ、そしてティラノサウルスの獣の王たる存在の力を集めて変身した仮面ライダーヘブン最強のライダーが今回登場しました。クロキバが魔力を解放してサモナーモードに変わり、パスを装填することで変身、ヘブン、アイオーン、セドナ、そしてボルダーの力を宿しており、大剣クロノカリバーを武器として、剣術を主とする白兵戦を展開します!!

そして・・・今回暁たちにすべての力を託し消滅したアイオーン。本来なら復活して好き勝手に生きるつもりでしたが、自分の余命をすべてなげうってでも、誰かを守るために全力で戦おうとする暁たちの心意気に心を打たれ、力を与え、第2の生を全うし、消滅しました・・・。暁の心に宿り、暁を立ち直らせるきっかけとなり、荒療治でしたが心の扉を開かせることに成功した彼女の存在は、聖霊だったと思ってくださると幸いです。

アイオーン「・・・ここで皆さんとお別れすることになるのは少し心が痛むわね。でも、ここでアイオーンとして彼らと出会い、もう一度聖霊としての使命を目覚めさせてくれたことには感謝しているわ。皆さんもおつきあいいただき、ありがとう・・・。またどこかでお会いすることがあったら覚えていただけていると嬉しいわ。それでは・・・さようなら、また逢う日まで」

感想をお返しします。
>烈様
>冷牙(アスレイ)「…ニクスことアンジェリカさんのことを考えると、ショールの正体って……」

意外でしたか?実は彼女の正体は・・・イングリッド・アヴァロンでした。なぜ彼女がショールとして活動していたのか、次回で明らかに致します。

>流水(アスレイ)
「後、【ヘブン】の僕も!!? 確かに好きな人に口移しで薬を飲ませてもらうって言うのは男のロマンともいえるけど、もう少し周囲を考えて!!///っていうか、雷斗も拗ねないで! 戦いが終わってから、昴ちゃんに頼んでみたら?」

昴「えー、何だかもうちょっと遊んでいたいのに、キスとか何とか重いのイヤン。ボク、あっけらかんとさっぱりと自由気ままに生きたい自由人気質だしなぁ?でもまあ、今後もうちょっと積極的になったら考えてあげなくてもいいよーん・・・なんちって」

穏「・・・・・素直に恥ずかしいとかいえばいいのに」
暁「顔真っ赤にして言っても説得力ねぇのになぁ。このバカは」

>雪奈
「でも、回答的にはバレンタインデーの逆版だと考えている感じが強いですね。誰に手作りお菓子を贈るのかな?///」

暁「・・・・翠、ユキ、シャナツネ、カグヤ・・・。あいつら、バレンタインデーのパーティーとかで全員チョコレートボンボンで酔っ払って大トラ状態になってた・・・(涙)俺の手作りで悪いけど、もしよかったら・・・食べてくれるか?」

つっくづく残念極まりない展開です。でもそれがルシファーズハンマークォリティ!!
しかし、カグヤやシャナツネさんは暁のことをどのように思っているのでしょうか?少し興味があります。
ちなみに、暁は・・・。

暁「カグヤさんはいつも翠やユキの世話を焼いてくれる明るくて元気なムードメーカーって感じかな?シャナツネは、いつもきりっとしていて、もうちょっと肩の力抜いたほうがいいんじゃないかって思う。でもそれだけ何事にもまじめに取り組めるのはすごいと思う。二人とも、お姉さんのような存在だよな」


>暁(アスレイ)「…つうか、ここまで来ると《平行世界》の我が事ながら頭に来るぜ…# もう少し仲間のことを信頼しやがれ!!」

暁「・・・本当に済まねえ。何度謝っても許されることじゃない。でも、あいつらは一緒に戦ってくれると言ってくれた。こんなに嬉しかったことはない。もうこうなったら全力で期待に応えるしかないと思う。アスレイのみんなも本当にありがとう」

そして最後になりましたが、烈様がコメントの最後にいつも書いてくださっている「限界を超えて推して参る!」をファングフォームの掛けセリフとして書かせていただきました!!本当にありがとうございます!!

この作品の感想をお寄せください。
Erkr79 wow, awesome blog.Much thanks again. Will read on... 30 Social Bookmarking ■2012-07-14 19:51:05 192.162.19.21
訂正すべき文章があったので報告させてもらいます。


×

“彼女は「神の罰」と称し自分自身こそが失効する選ばれた存在だと言い切った。”

“胸部にボルダーのパーツが宿り、左腕に鋭いカギ爪が宿り、黄金色の光を放つ!”




“彼女は「神の罰」と称し自分自身こそが執行する選ばれた存在だと言い切った。”

“両腕にボルダーのパーツが宿り、左腕に鋭いカギ爪が宿り、燈色の光を放つ!”


○のところが正しい文章だと思うものです。他に見つけた場合、また報告します。
10 ■2012-03-24 00:51:19 i114-189-62-120.s10.a044.ap.plala.or.jp
感想返信の返信や、話の感想を書く前に少し言わせて貰いますけど……

シャナツネ
「…拙者は男だ!! どこをどう見れば女子と間違える!!#」

モモタロス(明)
「シャナ、落ち着けって!!」

明久(電王)
「気持ちは察するけど、落ち着いて!!」

こちらとしても、シャナツネの設定を書いていなかったですから勘違いされてもしょうがないですけど、シャナツネはれっきとした男です。勘違いされないように。

カグヤ
「ちなみに、明久と契約している“イマジン”達は五人(ジークを合わせても六人)全員男で、逆にあたしを含めて雪奈と契約している“イマジン”は六人全員女なんで、勘違いしないでね。ちなみにあたしは【ヘブン】の暁君のことは頑固者の弟って感じで見てるかな。嬉しい事を言ってくれたのはいいけど、シャナの奴の性別を勘違いしないで挙げてよ?」

シャナツネ
「拙者も同様だな。……なお、何度も言うが、拙者は男なので勘違いしないように!!」

それでは、改めて感想返信の返信です。

冷牙(アスレイ)
「……まさかあっちの俺やセレス(月華)さんのお袋かなって思ったけど、まさかショールの正体がイングリッドだったとは……ってあれ? そうなると暁達『ライダー』メンバーがヒュプノスと同時に相手にしていたほうのイングリッドは誰だ!?」

流水(アスレイ)
「その辺マジで気になるって! っていうか、どっちが本物で、どっちが偽者なの!?」

マジで気になりますよ、これは!?


「…昴嬢…、恥ず、かし、がり、過ぎ……」

翠(アスレイ)
「意外と純情だね」

雪奈
「チョコレートボンボン、ありがたくいただきますね♪」

カグヤ
「っていうか、どれだけアルコールをたくさん取ったのよ、女性陣…;」

翠(アスレイ)
「その辺りが確かに気になるよね〜(呆れ)」

まったくですね。

暁(アスレイ)
「【ヘブン】の俺。アイオーンの気持ちや心配してくれた皆の為にも、しっかりと反省して頑張れよな」

一同
『アイオーン(さん)、お疲れ様(お疲れさん)…』

……それにしても、私が良く感想の最後に書くヤツを『ヘブン』の最強フォームの掛け台詞にしていただけるとは……正直、驚き嬉しいです!

それでは続いて今回の話の感想です。

雪奈
「…前回の話のラストで、【ヘブン】のクリスさんがあっちの暁君の言動などを怒ったわけで、その理由をあのクソ外道シスターが今回の話で言いふらしましたけど、これが周囲の人に逆効果を生む可能性があると言う考えに行き着かないのでしょうか、あのシスターもどきは…#」

外道版“相手の不幸は蜜の味”という考えを地で行くような人ですからね。そういう考えに行き着くよりも、自分が相手の不幸で絶望に陥る姿を見るほうに集中しちゃったからじゃないですか?

真夜(アスレイ)
「…あの外道だったら、それは言えていますね。肝心なところで詰めが甘いようですから……」

蒼真(アスレイ)
「これが本当の自業自得ってやつだな。っていうか、あの馬鹿シスターが『神代 聖』なんて名前を名乗っている理由って、なんとも自己中な理由だったんだな…(呆れ) …つうか、【仮面ライダーヘブン】物語大方の出来事の発端を作りまくっていたのもこいつってオチ、ドンだけやってきたんだか…#」

数え切れない位でしょう。自分が居た《世界》ですら、自身の快楽の為に滅ぼしたような女ですからね。まさか鏡子さんとのことまで仕組まれていたことだったとは……!? これは“過去”に暁君が変身した『ヘブン』によって片目を潰された上にボロボロにされたお返しという報復なのでしょうか? どれだけ用意周到にやってきたのだか…#

星(アスレイ)
「…つうことは、父さんの死に関してもこのイカレ外道シスターが関係しているのか!? もしそうだとすると、本当に物語の黒幕だな、オイ!!#」

フェザー(アスレイ)
「…本当に……許せない外道ですね!!#」


「……まあ、この外道イカレシスターの計算外は、【ヘブン】の暁のことを想う女の子達の“愛情”ともいえる心の“強さ”だったんだろうな。“時”に司っている『アイオーン』の“心の象徴”って言うのが“愛情”って言うのは、中々イカシテンジャン♪」

…誰かのことを心配し、護ろうとし、傷つこうとも大切に想う気持ち“愛情”……。それが暁(ヘブン)にとっての“優しさ”に繋がっていくんですね…。

暁(アスレイ)
「…《平行世界》の自分のこととはいえ……何気に恥ずかしいもんだな…///」

クロキバT世
「それだけあっちのお前が愛されているということだ。あの三人の“想い”のおかげであちらのお前は吹っ切れて真の『ヘブン』の“力”の本質に辿り着いたようだからな」

クリス(アスレイ)
「……《平行世界》の自分が言ったこととはいえ……やはり恥ずかしいです……(ポソ)」

ありとあらゆる獣の“頂点”の“力”をその身に宿す“牙の王”『仮面ライダーヘブン・ファングフォーム』…! V世も入れて五身一体ですが、その“力”の凄まじさには度肝を抜かされますな、本当に!!

明久(電王)
「まさに“牙の騎士王”だね♪」

モモタロス(明)
「どうにかしてあのクソシスターをぶっ倒したわけだけど、置き土産ともいえるデカ物をどうにかしねぇといけないって言うのがなんともいえねぇな(苦笑)」

シャナツネ
「…しかし、『ファングフォーム』誕生の最後の“鍵”を持ってきたフレア殿の様子だが、本当に彼女の身に何が起こっているのだ? ショール殿の正体といい、何がどうなっているのやら……」

雪奈
「最終局面で現れた新たな謎…! 次回辺りでそれが明かされるらしいですけど……一体どうなるのやら……」

カグヤ
「そんなわけで、色々と楽しみにさせてもらいますね♪」

翠(アスレイ)
「今後も頑張ってください!」

一同
『続きを待っていま〜〜〜す♪』



〜……時も次元も……己の限界すらも超えて……推して参る!!〜



50 ■2012-03-24 00:36:29 i114-189-62-120.s10.a044.ap.plala.or.jp
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