3人はまず中嶋と美幸以外の6人を改めて部屋の片隅に集め、福岡夫妻と大女将、
そして残り3人の男の2組に分けると、それぞれを背中合わせにしてロープと
ガムテープで縛り上げた。
「よし、それじゃあ主役にご登場願おうか」
大須賀が中嶋と美幸の前にしゃがみこんだ。
「さすが婦警さんだな。そうだよ、その通り、俺達は昼間あんたらに助けられた
男さ。こんなに早く正体がばれちまうとはホント困ったよ」
『困った』と言いつつも楽しげに続ける大須賀。
「ここに下見に来る途中でトラブってな。脱輪にエンストまでしちまって、
他の車は通らないわ、携帯電話は繋がらないわで正直途方にくれてたんだ。
だから本当にあの時は助かったぜ。まさに『地獄で仏』とはあのことさ。
おっと、助けてくれたのが婦警さんだから『地獄で女神』ってとこかな」
美幸がキッと大須賀を睨みつける。だが一向に気にせず大須賀が続けた。
「今こうして俺達がたんまりと現金をゲットできたのもあんたのおかげさ。
まあ言ってみりゃあ、あんたも俺達の共犯みたいなもんかもしれないな。
本当に感謝してるぜ、婦警さん」
「バカな事言わないでよっ!」
怒りで身を震わせる美幸だが、大須賀はそれを受け流し、さらに顔を近づけた。
「そこで3人で相談したんだよ。これはぜひとも婦警さんにはちゃんと
お礼してあげなくちゃいけないよなって」
「お、お礼って・・・・ 何のことよっ!」
それには答えず、大須賀は美幸の顎に手をかけてくいと上向かせた。
「汚い手で小早川に触るなっ!」
激昂する中嶋に大須賀はちらりと目をやり、すぐに美幸に向き直った。
「いいねえ・・・ 素のままでも美人だけど怒った顔もなかなか魅力的だぜ、婦警
さん。あんた本当にいい女だなよなあ・・・・ これはお礼のしがいもあるって
もんだ」
いかにも軽い口調とは裏腹に大須賀は残忍な笑み浮かべた。
そのぞっとするような表情と瞳の奥に宿る暗く淀んだ光に美幸の背筋に悪寒が走る。
その妖しげな光はさきほど山口の瞳の中に見たものと同じ、明らかに好色めいて
淫猥な期待に満ちたケダモノのそれだ。
「(ま・・・・ まさか・・・・)」
おぞましい想像が脳裏を駆け巡り、顔面蒼白になった美幸を楽しげに見て、
大須賀がニヤリといやらしく笑い、すかさず言った。
「さすがだな。婦警さん、あんたの想像はたぶん当たりだぜ」
後ろ手に手錠をかけられた美幸の両腕をぐっと掴んで引っ張り上げて立たせると、
突然乱暴な口調になった。
「こっちに来るんだっ!」
美幸を中嶋から引き離す。
「いやっ!」
「小早川っ!」
思わず腰を浮かせた中嶋の身体を鞘堂と諏訪が押さえつける。
「おっと、オマエはこっちだ。恋人の喉を掻っ切られたくなかったら
下手な真似するなよ」
美幸の喉元に突きつけられたナイフの刃が冷たく光る。
「くっ・・・・」
2人は中嶋を大広間中央の大黒柱のところまで連れて行くと、太い柱を背負うような
格好で座らせて手錠で拘束し、さらにロープで身体を何重にも巻いて身動き
できないようにしっかりとくくりつけた。
「き、きさまらっ、小早川に何をするつもりだっ!」
鞘堂が中嶋の顔を覗きこみ、口の端を歪めてこばかにした口調で言った。
「何をするつもりって・・・・ テメエはバカか?
そんな分かりきったこと聞くんじゃねえよ。あんないい女を前にして男が
やることっていったら一つしかないだろうが」
「なっ・・・・ 何だと」
「だいだいテメエだって、さっきまでお楽しみだったんだろうが。
なーに、それと同じことを俺達もあの婦警さんにやらせてもらうだけさ」
鞘堂の顔に浮かぶどす黒い笑み。
その卑猥な口調と歪んだ笑みが彼らの目的が何であるかをはっきりと中嶋に悟らせ、
背筋が凍りついた。
「き、きさまら、まさか・・・・」
今度は大須賀が中嶋をせせら笑った。
「ビンゴ。あんたのご想像通りだよ、色男。今からこの婦警さんはあんたのかわりに
俺達がたっぷりと可愛がってやるからな」
いったんそこで言葉が切るや、
「こうしてなっ!」
大須賀は美幸を立たせたまま、背後から首に左腕を回して抱え込み、
右手で浴衣の裾を大きくたくし上げた。
「いやぁぁぁぁっ!」
絹を引き裂くような美幸の悲鳴が轟いた。
白い太腿の付け根までもが一気に剥き出しとなり、美幸は反射的に両脚を縮めて
少しでも露出する表面積を減らそうとしたが、そこへ大須賀が無雑作に手を伸ばす。
「やっ・・・・ やめてっ! いやぁぁぁっ!」
大須賀の無骨な手が美幸の白磁の大腿部を滑って撫でまわす。
「クックックッ・・・・ むちむちしてやがる」
「やめろぉぉぉ! 小早川を放せっ、放すんだっ!」
あらん限りの力でもがき、絶叫する中嶋の鳩尾に鞘堂の強烈な蹴り足が食い込む。
「ぐうっ!」
低い呻き声を発してくの字に折れた中嶋の髪を掴んで顔を上げさせ、鞘堂はせせら
笑った。
「いくらもがいたって無駄なんだよ。それに野郎の情けない叫び声なんか聞きたく
もねえ。テメエはこれでも咥えてな」
日本手拭を丸めて中嶋の口に押し込み、その上からガムテープを貼り付けて
声を封じると、ちらりと美幸に視線をやった。
「もっともあっちの婦警さんのお口には・・・・」
そこで自らのズボンの中に手を突っ込み、すでにはちきれんばかりに怒張している
肉棒を握り締めて卑猥に笑った。
「後でこいつを咥え込ませてやっけどな。婦警さんのおしゃぶりプレイってわけだ」
「ううっ、ううっ、ううっ!」
呻きもがくことしかできない中嶋の耳元で鞘堂がさらに勝ち誇ったように囁いた。
「テメエはこの特等席であの婦警さんが輪姦(まわ)されるとこを黙って見てるん
だな。でも安心しな、ただ犯るだけじゃねえ。さっき武人が言ったろ。これはお礼
なんだよ、お礼。だからあの婦警さんもたっぷりと楽しませてやって、この世の
天国ってやつを味あわせてやるぜ」
大須賀は美幸の大腿部を撫で回しながら、耳もとにふっと生温かい息を吐きかけた。
「ひぃっ!」
「クックックッ・・・・ それにしても婦警にアンタみたいないい女がいるとはな。
最近の警察はなかなか気の利いたことをしてくれる」
後ろ手の手錠はそのままに背後から美幸の浴衣を一気に引きはいだ。
「いやぁぁぁっぁ!」
浴衣が腰周りまでずり下ろされて上半身が露わになり、ブラに包まれた
二つの隆起がぷるんと顔を出した。
大須賀は背後から美幸を抱きすくめるようにして左右の膨らみの下部に両手を回し、
掌をカップ状にして持ち上げ、ゆさゆさと揺さぶる。掌の上で揺れる乳肉の重さと
感触がこの上なく楽しい。
「いやっ、やめてっ!」
必死に身を捩りもがき暴れて、大須賀の魔手から逃れようとする美幸。
だが大須賀は美幸を両腕でがっちりとホールドしつつ、さらに双球を掬い上げて鷲掴み、
今度はブラの上から力任せに揉みしだく。
「ああっ、いやぁ、やめてぇぇぇ!」
「クックックッ・・・・ いい揉み心地だ」
そこへ鞘堂と諏訪も加わった。
「おい、早くひん剥いて犯っちまおうぜ!」
「分かってるって」
3人は美幸をいったんうつ伏せにして後ろ手の手錠を外すと再び仰向けに
ひっくり返し、帯紐を引きちぎるようにほどいてあっという間に浴衣を
剥ぎ取った。
瞬く間に上下の下着だけとされた美幸の半裸の肢体が淫獣と化した男達の前に
露わにる。
「おおっ! こりゃたまんねえな」
「マジ、いい身体してるやがる」
一斉に姦声を上げる男達。
「いやっ! やめてっ! 放して、放してっ、放してよっ!」
ようやく自由になった両手を振り回して必死に抵抗する美幸。
しかしすぐさま右手首を鞘堂が、左手首を諏訪が掴んで大きく広げながら床へ固定し、
ばたつく両脚も大須賀が身体全体で覆いかぶさるようにして押さえつけて、美幸は
半裸姿で床に十字に貼り付けられてしまう。
そこへ身を乗り出すようにして大須賀が美幸の顔を覗き込んだ。
「そうそう暴れるなよ婦警さん。俺達はあの色男の代わりにあんたを可愛がって
やるんだ、感謝してもらいたいくらいだぜ。それにあいつなんかより俺達のほうが
ずっとあんたを楽しませてやることができると思うぜ」
「ば、ばかなこと言わないでっ! だれがあなたたちなんかとっ!」
気丈にも大須賀ををきっと睨みつける美幸。
だが今度は大須賀の脇から鞘堂が美幸の身体の上から下まで舐めるような視線を送り、
生唾を呑み込みながら卑猥に笑う。
「もっともその代わり、あんたのこのエロい身体を俺達もたっぷりと楽しませてもらう
がな」
最初は腰の引けていた諏訪すらも美幸の半裸姿を前に興奮を押さえ切れないように叫ぶ。
「早く、早く、ひん剥いてとっと犯っちまおうぜっ!」
2人の視線が大須賀に向かい、大須賀が頷いた。
「わかってる、そんじゃあまずはストリップショーだ」
大須賀が美幸のブラに手を掛けたその時、
「やめるんだっ、この下衆どもが!」
意外な男が声を上げた。
「何だと?」
3人の男の視線が一斉にその声の方向に向けられた。
福岡老人は縛り上げられた状態でもピンと背筋を伸ばしてキッと3人を睨みつけ、
もう一度怒鳴った。
「男3人がかりで女性を手篭めにしようなんて恥ずかしいと思わないのかっ!
それでもおまえ達は男かっ! 恥を知れっ、恥をっ! この下衆がっ!」
「何だと、クソじじぃっ! もう一度言ってみろっ!」
鞘堂が猟銃を持って駆け寄った。
「ああ、何度でも言ってやるっ! オマエらは人間のくずだっ! 下衆だっ!
一人じゃ何にもできない腰抜けどもだっ!」
「クソじじい・・・・ これでもまだそんな口を利けるかっ!」
銃口が福岡の額にぴたりと突きつけられた。
福岡と背中合わせの夫人が首を捻って悲鳴をあげ、懇願した。
「お願いっ、やめてっ! こんなことをしても意味がないじゃないの!
ねえ、お金なら私達が持っているものを全部上げるからもうこれ以上乱暴しないで。
それにそのお嬢さんも放してあげて、お願いよっ。そのお嬢さんはまだ結婚前なの
よっ、そんなひどいことをしないでっ!」
大須賀がいったん身を起こして皮肉気に切り返した。
「じゃあ何か? ばあさん、あんたがこの女の代わりにそのしなびた身体で
俺達を楽しませてくれるっていうのかよ?」
「な、何を馬鹿なことを言ってるの! そ、そんなこと・・・・」
絶句する福岡夫人。大須賀は嘲り笑った。
「バカか、ばあさん、本気にするなよ。そんなことできるわけねえだろがっ!
とっくに女として終わってるアンタに用はねえよ。チャド、そいつらはほっとけ、
どうせ何もできやしない」
「わかったよ」
鞘堂は銃口を福岡の額から外すと同時にその筒先で彼の頬を思いっきり薙ぎ払った。
「うおっ!」福岡が呻き倒れ込む。
「あなたっ!」
「これに懲りたらもう余計な口出しをするんじゃねえぞ、じじいっ!」
鞘堂が再び戻ってきて下卑た口調で急かした。
「ようし続きといこうぜ、タケト。さっさと全部ひん剥いて、婦警さんの
すっぽんぽんを拝ませてもらおうぜ」
「わかってる」
大須賀が美幸の膝頭にぐっと手を掛けた。美幸は大腿部に必死に力を込め、
両膝をぴちっと合わせて抗い、さらに身体を横向きにしようと懸命に腰を捩る。
「ほらほらあんまり手間かけさせるんじゃねえよ、婦警さん」
その抵抗に手を焼きながらも大須賀はいかにも楽しげだ。そこへ鞘堂が加わった。
「手伝うぜ」
2人は美幸の左右の膝頭を分け合って掴むと、同時に一気に引き開いた。
「あああっ!」
男2人の乱暴な力技の前にはいくら女の下半身のみで逆らっても無駄だ。
両脚はあっさり割られ、左右に分かれた大腿部が形作る三角空間の上から、
どす黒い欲望でぎらついた獰猛な4つの視線が美幸の股間を突き刺していた。
懸命に身を起こそうとする美幸だが両手がまとめて急に引っ張られ、
床に引き倒されてしまう。
「?!」
諏訪が美幸の両手を改めて日本手拭でひとくくりにして頭の上で押さえつけたのだ。
「よっしゃー、ストリップショーの開始だぜっ!」
美幸の身体の横に陣取った鞘堂がブラのカップを両手で鷲掴むや、
力任せに一気に引き裂いた。
ビリビリッ!
「いやぁぁっぁぁ!」
美幸の絶叫とともにいとも簡単に引きちぎられたブラジャーが宙を舞って
ふわりと床に落ち、そして締め付けのなくなった双球がぷるんと揺れ、
眩しいような光沢に弾む乳房が男達の眼前に剥き出しにされていた。
細身の美幸には十分大胆なボリュームのバストは仰向けの状態でも
少しも型崩れすることなく瑞々しく張り切ってつんと上を向き、
美しい半球形のフォルムを誇らしげに保ち、その頂点に小豆ほどの
可憐なピンクの蕾を咲かせている。
そんな豊かなバストとは対照的に一片の贅肉のない引き締まったウエストの
括れ具合は申し分なく、腰はグラマラスというほどではないがそれなりに豊かで、
大きすぎず小さすぎない美しいピーチ形のヒップを支えている。
さらにそこから適度に張った艶かしい白い大腿部と長い脚が伸び、
きゅっと引き締まった足首へとつながっている。
優美な曲線で描かれたそのボディラインはビーナスもかくやと思わんばかりだ。
「おおっ! すげぇ・・・・」
そのあまりの造形美に一瞬手を止め思わず歓喜の声を上げる鞘堂。
だがそれも一瞬だった。すぐさま節くれだった大きな掌で乳房をぐっと握り潰し、
力任せに揉み込む。
それはまるで引きちぎらんばかりの乱暴さだった。
「きゃぁぁっぁぁ!」
その痛みに悲鳴を上げた美幸に更なる恐怖が襲い掛かった。
割り裂かれた両脚の空間に身を躍らせた大須賀がショーツサイドの一番細いところに
指を引っ掛けたのだ。
「いやっ!」
美幸は本能的に懸命に腰を振り、身を捩って逃げようとするが所詮かなわぬ抵抗だ。
いや、逆にその無駄な抵抗こそが、彼の嗜虐心に火をつけてしまった。
大須賀は美幸に残された最後の一枚を性急に剥ぎ取ろうとはせず、
ショーツに指を引っ掛けたまま美幸を言葉で嬲り始めた。
「どうだい婦警さん、素っ裸にひん剥かれる気分は?」
美幸が顔を背けると、大須賀は顎を掴んで強引に向き直させ、わざと下卑た言葉で
残酷な現実を彼女に突きつけた。
「あんたは今から犯されるんだ。俺達全員に輪姦されるんだよ、り・ん・か・ん。
わかるだろ? 大股おっぴろげたあんたのお○○こに俺達が何度も繰り返しぶち込んで
犯りまくるんだよ。クックックッ・・・・ 自分が輪姦(まわ)されるってのは
どんな気分だい? 教えてくれよ、婦警さん」
さらに顔を近づけた大須賀の顔面に美幸の吐きかけた唾がべっとりと張り付いた。
「ふ、ふざけないでっ! だ、だれが、あなたたちなんかにっ!」
大須賀は一瞬顔色を変え、憤怒の表情を浮かべたがすぐに右手で顔を拭って言った。
「たっく・・・・ さすが婦警だけあって気の強い女だな。でもまあこれくらいで
抵抗をやめられたんじゃ返って面白くないし逆に萎えちまうってもんか。
だけど今の代償は高くつくぜ。覚悟しておくんだな婦警さんよ」
さらに言葉を続けようとした大須賀だが、鞘堂が焦れたように叫んだ。
「おいっ、いつまでもくっちゃべってねえでとっとひん剥いちまえよっ!
だいたいオマエはいちいちごたくが多いんだ。オマエがやらないんなら、
俺がひん剥くからとっとと場所を代わりな。俺は早くこの婦警さんに
ぶち込みてえんだよっ!」
いきり立つ鞘堂を大須賀が手で制した。
「焦るんじゃねえよ、チャド。さかりのついたチェリーじゃあるまいし、
そうキャンキャン騒ぐなって、みっともねえ」
そして美幸の顔を覗きこんだ。
「さあて、そんじゃ婦警さん、そろそろあんたの大事なところを拝ませてもらおうか」
大須賀が改めてショーツの両サイドをぐっと鷲掴んだ。
「ひっ!」
美幸が一瞬身を固くしたが、抵抗する暇もなく一気にショーツが引き下ろされた。
「あああっ!」
小さな布切れに丸まったショーツが臀部のまるみをするりと滑る。
だが本能的に美幸が腰をぐっと引きつけ脚を折り立てたため、
それは大腿部の途中で横に大きく伸びきり蟠った。
「ちっ!」
大須賀は舌打ちし、ポケットからナイフを取り出すと逆手に持って、
伸びきり細くなったショーツに刃を立て一気に引き上げた。
ビリリッ、と小気味いい音を立てて切り裂かれたショーツを片手で投げ捨てると
美幸の両足首を鷲掴み、まるでオムツを取り替える時の赤ん坊の脚のように
いとも簡単に彼女の両脚を左右に裂き開いた。
「いやぁぁぁっぁ! やだっ、やめてっ、やめてぇぇぇぇっ!」
「おおっ!」
男達は眼前に現れた光景にはっと息を呑み、そしどよめいた。
美幸はあけすけに大きく開かれた股間を少しでも隠そうと身体を捩り、
膝頭がねじれてわずかに内股が狭まる。だが所詮はむなしい抵抗だ。
八の字開かれた大腿の青白い肌には静脈が青い網のように透けて見える。
そして何も遮ることなく剥き出しにされ、男達の視姦にさらされた股間では
手入れの行き届いた若干薄めの若草がきれいな逆三角形に生い茂り、その下で
ふっくらと膨らんだ媚肉の花唇がひくひくと蠢き、縦長の亀裂がかすかに唇を
ほころばせて淫らに瞬いていた。
「こりゃあすげぇや・・・・」
男達はそのあまりに淫美な光景に一瞬美幸の身体を弄ぶのを忘れ、言葉を失った。
だが、すぐさま鞘堂が歓喜の雄叫びを上げた。
「すげぇ、すげぇ、すごすぎんぜっ! この女、こっちのお○○こも最高だぜっ!
おい、タケト、とっととぶち込んで犯っちまえよっ!」
鞘堂は再び美幸の乳房に手を伸ばして乱暴に揉みしだきながら、身体だけを
捩るようにして彼女の股間を覗き込んでいた。
急かす鞘堂とは対照的に、ここでようやく大須賀は上半身裸になると落ち着いて
言い返した。
「焦るなって言ったろ、チャド。さっきじゃんけんで勝ったのは誰だっけな?
この婦警さんをまず最初に犯るのは俺、オマエはその次だろ。
ここからはしばらく時間をもらうぜ。こんないい身体、すぐに犯っちまうのは
もったいないからな」
「ちっ!」
鞘堂は悔しそうに舌打ちし、天井を見上げた。
この極上の女体を前にしてすでに下半身がギンギンに張り詰め痛いほどだ。
その状態でのお預けは到底我慢ならないが、じゃんけんで順番を決めると言ったのは
ほかならぬ彼自身なのだ。
「そんじゃタケト、とっとと済ませてくれよ。俺も早く・・・・」
その時、鈍い音とともにわずかに部屋全体が揺れた。
「えっ?」
3人が顔を見合わせ、その震源の方向に目を向けた。
中嶋がくくりつけられた大黒柱に自らの身をぶつけるようにしてもがき暴れていた
のだ。
「うぐっ、うぐっ、うぐっ!」
小早川美幸――この世で最も愛しく一生をかけて守り抜くと誓った大切な女性
(ひと)。
その最愛の女性が淫虐非道なケダモノ達によって全裸に剥かれ、そして今まさに
目の前で
蹂躙・陵辱されようとしている。
「(くそっ、くそっ、くそっ!)」
身体中の力を振り絞ってもがき暴れる中嶋。
「な、中嶋くんっ! た、助けてっ、中嶋くんっ! 中嶋くんっ、中嶋くんっ!」
中嶋の耳に美幸の悲痛な叫びが届く。
「(小早川ぁぁぁぁ!)」
さらに渾身の力を振り絞ってもがき暴れる中嶋。
だが大須賀はそんな中嶋の足掻きを残酷な笑みを浮かべて言葉で嬲った。
「ほらほら、愛しい恋人が助けてくれって言ってるぜ。さっきあんた言ってたよ
なあ、『必ずきみの事は守ってみせる』って。それならさっさと助けてやったら
どうなんだ?
それともあれは口先だけかい、色男?」
「ううっ、ううっ!」
今この拘束を解けるならば、このあと腕が使えなくなっていい。
美幸をあのケダモノ達から救い出せるなら、自分の命を懸けてもかまわない。
だがどんなに力を振り絞ってもがき暴れようが、無情なほど頑健な柱はかすかに
揺れるだけだ。そして嵌められた手錠はびくともせず、逆にもがけばもがくほど
手首に鉄輪が食い込み、血が滲んで滴り落ちる。
息が上がり、動きが鈍った中嶋に大須賀が追い討ちをかける。
「どうしたい、色男。もう諦めたのかよ? ほらほら、早くしねえと大切な恋人が
大変な目にあっちまうぜ。こんな風にな」
大須賀が美幸に覆いかぶさり、その細身の肢体をぐっと抱きしめた。
「いやぁぁぁぁ! 中嶋くん、中嶋くん、中嶋くんっ!」
抱きすくめられた腕の中で必死に身を捩り、逃げ惑う美幸だが、
逆に大須賀に強く抱きしめられ一層身動きが取れなくなっていく。
2人の肌がぴったりと密着し、美幸の鼓動が胸の隆起を通して自らのそれと
重なり合う。
首筋に顔を埋めればえもいわれぬ糜爛な匂いが立ち上って鼻腔をくすぐり、
男の征服欲をとことん掻き立てる。
「いい匂いだ、たまんねえな」
「(やめろぉぉぉ!)」
中嶋は再びもがき暴れ、殺意すらこもった視線で大須賀を睨みつけるが、
大須賀は一向に意に介することなく、さらに行動をエスカレートさせる。
「今度はこうだ、色男」
大須賀は美幸の花のような美唇に己のそれを重ねて押し付けた。
「ううっ!」
一瞬、美幸の瞳が大きく見開かれ、すぐにぶんぶんと首を捻って逃れる。
だがすぐさま大須賀は両手で美幸の両頬を挟んで正面を向き直させ、
再び美幸の唇を貪り始めた。
「ううっ・・・・ うぐっぅぅ・・・・」
押し付けられた唇のざらついた感触が気色悪い。
舌が口唇を割って歯列を舐め回し、さらにその奥への侵入を図ろうとする。
美幸は吐き気を催すその嫌悪感を堪え、懸命に歯を食いしばってそれ以上の侵入を
拒んだ。
だが大須賀は慌てることなく、唇を貪ったままその手を乳房に伸ばして鷲掴み、
ゆっくりと揉みほぐしながら指先を頂点の蕾へと滑らせ摘んでくりくりとこね回す。
「ああっ!」
ピリッと走った刺激に美幸が声をあげ、その瞬間を逃さずに大須賀の舌が歯列を
割ってやすやすと侵入を果たし、口腔内の粘膜を舐めるようにぬめぬめと這い回る。
中嶋と交わしたキス、そして侵入した舌の動きは美幸の口内を熱くさせ、
軽い陶酔感にも似た心地よい感覚を味あわせたが、今口内を蹂躙して舐めつくす
大須賀のそれは、ただただ嘔吐を催すほど気持ち悪く、まるで蛆虫が這い回って
いるようだ。
さらにその蛆虫が逃げ惑っていた美幸の舌を絡め取った。
「うううっ・・・・」
絡まりあった舌を伝って大須賀のねっとりと粘つく生温かい唾液が喉へと滴り落ち、
それが喉奥を濡らすたびにその部分が溶けて腐っていくような錯覚に襲われる。
美幸がそのおぞましい感覚に戦慄し、肩を震わせ懸命に耐えていたその時、
逆に大須賀は美幸とのキスに惑溺し、夢中になって美唇を貪り味わっていた。
白い歯並びが覗く口唇は蕩けるように柔らかく、絡め取った舌の甘い舌触りは
いままで味わったことのない極上の感触、その唾液すらも甘露のようだ。
1分近くはそうして貪っていただろうか、ようやく満足したように大須賀が顔を上げ、
口の周りの唾液をふき取った。
「ふう・・・・ なんて甘い舌触りなんだよ。いい女は口の中までモノが違うな」
唇が離れてもなお口中に広がるとめどない不潔感に眉根を寄せて耐える美幸の
透き通るように白い首筋から胸元にかけての柔肌を大須賀がその指でなぞる。
「いやっ、触らないでっ!」
「きれいな肌だ。今度はこっちをたっぷりと味あわせてもらおうか」
大須賀は身体を下方にずらすと同時に、乳房を両手で下から掬い上げるようにして
持ち上げて揉みしだいた。
「あああっ! いやっ、やめてっ、いやぁっぁあ!」
力任せのかなり激しく乱暴な愛撫だった。乳房をぎゅっと絞り上げるように
強く揉み上げ、掌から飛び出したその頂点にいきなりむしゃぶりつく。
「あああっ、だ、だめっ!」
大きく口を開いて乳房丸ごとかっぽりと口に含み、舌をべたっと密着させて
舌腹全体を押し付け、べろんべろんと舐め回す。
そのあまりの羞恥と汚辱に美幸の端正な顔が歪んだ。
「いやっ・・・・ やめてっ・・・・ いやぁぁぁっぁ!」
「柔らけぇ・・・・ いい揉み心地だ。味も絶品モンだぜ、婦警さんよ」
大須賀は諏訪に合図して美幸の上半身を起こさせると自らは背後に回った。
「今度はバックから可愛がってやる」
万歳をしたような格好の美幸の身体に左右の脚を巻きつけるようにして挟み込み、
背後から抱きかかえてその手を前方に回して手ブラの格好で乳房を鷲掴んだ。
「いやっ、いやぁぁっぁ、やっ、やめっ・・・・ あうっ!」
鷲掴んだ双球をゆっくりと揉み込み始め、その掌に吸い付くような滑らかで
瑞々しい柔肌の感触、シコシコとした抜群の張り、揉めば揉むほど5本の指を
弾き返す心地よい抵抗感を存分に楽しむ。
「ああっ! やっ・・・・ やめって!」
「クックックッ・・・・ ほんといいオッパイしてるな、婦警さん」
さらに指先で乳首を捉え、摘み上げて左右同時にくりくりとこね回す。
「ひぃっ! だ・・・・ だめっ・・・・ あああっ、いやぁっぁぁぁ!」
一段と高い悲鳴が轟いた。
「おっ・・・・ 結構感じやすいんだな。あの色男もこんな風に可愛がって
くれるのかよ」
「そ・・・・ そんなっ・・・・ そんなことアナタに・・・・
あああっ! だめぇぇっぇぇぇ!」
大須賀は様々な体位をとりながら、もう10分以上は乳房・乳首にかかりきりで
嬲り続けているが、それでも一向に飽きさせない。
その形・大きさ・手触り・弾力、そのすべてにおいていままで大須賀が貪り味わった
なかでも最上級クラス、とことんいたぶり、弄びがいのあるバストだった。
そして・・・・
「(おっ、こりゃあ・・・・)」
大須賀の顔に浮かぶ淫蕩で残虐な笑み。
彼の荒々しくも乱暴で執拗な愛撫を受け、美幸のバストは明らかに赤みを増して
熱を持ち、その頂点に咲く可憐な蕾がこりこりと固さを増していくのがまさしく
手に取るように分かったのだ。
「クックックッ・・・・ 婦警さん、アンタどうやら感じてるようだな」
「ば・・・・ ばかなこと言わないでっ!」
ぜいぜいと息を荒げながら否定する美幸。
「じゃあ、なんでこんなに乳首が固くなってんだよ」
大須賀が大げさにバストを揉み立て、乳首をきゅっと捻った。
「うっ!」
苦痛に顔をゆがめる美幸。
だがバスト全体がぼうっと熱を持ってぷっくりと膨らみ、乳首が固く立ち上がって、
隆起の頂点に影を落し始めているのは否定しがたい事実だった。
乱暴に乳房を繰り返し揉み解され、乳首を指先で何度も弾かれ、転がされ、
つまみまわされているうちに、抗いがたい体感が身体の奥底から波のように
繰り返し繰り返し押し寄せてくる。
「(ど・・・・ どうして・・・・ こんな男に・・・・ そ、そんなこと絶対に
ありえないっ!)」
それが先ほど中嶋の手によって覚醒させられたたばかりの淫蕩な快楽――めくるめく
性の喜びの序章――であることを懸命に否定する美幸だが身体は正直だ。
中嶋によって初めて「女」にされたばかりの彼女の身体は男の責めにそれほど
免疫がない。その上、まさに彼に抱かれる寸前、いわば官能にとろ火が点いた状態で
監禁されたのだ。
そして中嶋の心底慈しむような優しく丁寧で愛情に満ち溢れた愛撫とは真反対の
荒々しく大胆で乱暴な愛撫によって愛すべき乳房がひしゃげ、潰され、揉みくちゃに
される。逃れようともがけばもがくほど、大須賀の手は乳房にぐいぐいと食い込み、
弄ばれる。
女の象徴たるそれに執拗に加えられる激しい責めに、美幸自身の意思に関係なく、
いや逆にその意に反して、女の身体は敏感に反応してとろ火だった官能の炎は燃え
上がり、美幸の身をじりじりと焦がし始めていたのだ。
そしてそれは美幸にとってはまさに淫惨な地獄の業火に灼かれるに等しいものと
なった。
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