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3/6 引きなおし

 お久しぶりです。

 時々寄せられるご報告をもとにコッソリと手直しをしていたQuadrupleDですが、バグフィクスもある程度纏まった数になったということでVersion3.02としてお届けする事にしました。

 今、見返すと「なんでこんな致命的なバグが放置されていたんだろう」と驚くばかりのバグが潜んでいたのですが、特殊ケースとして目をつぶれないことも無いバグだけに、発見も遅れたのかなぁと。ともかくSXLibやs_mathpackの関数などは結構ひどいバグの宝庫だなぁと改めて実感してしまった次第です。

 作ってもロクに検証してないのが丸分かりなのですが、多少複雑な関数になると、2つや3つのテストケースを通しただけではバグが顕在化してくれなかったり、単純な関数でもそれを呼び出す側が複雑なものだったりすると、複雑な関数の製作を頓挫するという形でバグが隠蔽されてしまう、と。そんなどうしようもない結果となるわけです。

 みんなはそんな風になっちゃダメだよう。

 と、言い訳交じりの托い挨拶はおいときまして。

 最近になってようやっと、東方永夜抄の完成版を購入したのですが、楽しいですね〜、これ。ゲームとかシューティングゲームとか、弾幕ゲーとか、そういうカテゴライズとは一線を画す楽しいおもちゃに出会えた感触です。

 作者ご本人の、それも結構長めのゲーム自体についてのコメントがインストールディレクトリにテキストファイルとして収録されているのですが、それによれば東方永夜抄という作品は弾幕型シューティングゲームなどではなく、弾幕そのものだったわけで、なるほどそれは道理で一風変わったアプリケーションになるわけだと感動しました。

 僕はジノーグ以上の弾幕というものがどうにも避けれなかったので、弾幕型シューティングゲームのクリアを目指すときは決めボムを撃つタイミングを覚えておいて、効率よくボムを活用することでなんとかやりすごすという後ろ向きなクリア法をとっていたもので、体験版ではこのゲームの魅力が1%も分からなかった気がします。なぜなら、このゲームにおいても普通のシューティングゲームの方法論で遊んでいたためです。

 一方で、完成版ではスペルプラクティスという、逃げの一切通用しない、ひたすら弾幕と格闘できるモードがあるため、逃げずにまともにやるとどうなるんだろう…という人間の怖いもの見たさを面倒抜きに充足させてくれます。このモードでは弾幕そのものと対峙する事が義務付けられてしまうので、否応無しに弾幕を味わわされるハメに陥るのですが、そのお蔭で弾幕の愉しみ方というものが多少は分かってきたと思います。これが無ければ、僕は普通のシューティングゲームの方法論で、この作品を浪費してしまったことと思います。

 弾幕の愉しみ方が分かればこっちのものといいますか、やってるうちにだんだんと複雑な弾幕もこなせるようになり、スペルカードコンプに向けて一進一退してる僕がいたりします。300回近く挑戦しても避けられないような弾幕が、最後の最後で解けた、というのはまさに快感です。

 いやまあ、最初のラストスペル(文字にするとヘンな感じ…)で300回もミスれるというのも絶望的な腕前かもしれませんが…。

 ともあれ、この一作品の、それもボス専用の物に限っても200種を超えた創意溢れる弾幕を作り出したZUN氏の拘り様にはただ脱帽するばかりです。しかも弾幕以外を削り落としたアブストラクトシューティングという形で昇華させるのではなく、魅力ある個性的なキャラクターや、聞き応えのあるBGMによって弾幕のパッケージングを行う事を考え付き、挙句にたった1人で実現してのけるというのがまた凄い。人間離れしすぎです!

 ホームページ更新してみました。

 何年ぶりだろう。

 あと、バナー使って欲しくないので隠したのだと良く勘違いされるので、バナーを貼りました。本当は二つあるんですが、大昔からお付き合いのある方々以外にはその存在すら知られてませんでしたね…。

 段々とやる気が戻ってきた…といいなぁという思いを込めて。

 あんまりいじってないし、むしろ退化してるわけですが、Webという媒体自体がとっくに陳腐化し、結晶化の方向に収束している感のある昨今、凝った作りというのも今更歓迎されない気もするので、自分の伝えたい事が伝わればいいや的な作りにしてみました。

 とりあえず今後しばらくの方針としては、以前に折角作ったMetasequoiaウォークスルーエンジンもあるので、それを活かしてちょっとした小物を作ってみたいと思っています。QuadrupleDヘルプにあるようにQuakeレベルエディタで作ったマップなんかが扱えるといいなぁという思いもありますが、Metasequoiaで作ったモデルが、そのままマップとして歩き回れるならそれよりラクな事はないじゃん、という考えで(・ω・)

Taku Hayase(SANDMAN)

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