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2/21 一息

見る人WPF Version 1.10を公開しました。 動画再生時の再生位置の変更が少しだけマシになったり、透過PNG用に背景をいじってみたりと小粒な修正です。 外見上は小粒な修正ですが、中身は前回のひとりごちに書いたようにそこそこいじり倒しました。 透過GIFの背景は相変わらず黒ベタ塗りのままなのでなんとかしたい気もしますが…

以前書いたGOwのWPF版もそのうち公開しようかと考えています。 とりあえず「GOW」ではググラビリティが低すぎるので、WPF版になったという事で名前もGOWPFにします。 ドイツ人になったつもりで「ゴウプフ(フは短く)」と流暢に発音してください。 恥ずかしかったらPFはサイレンスにして「ごう」でいいです。

GOWPFは、名前だけではなく、機能面も一から書き直しただけあって色々変えました。 まず、現行のGOwは親ディレクトリ名を検索条件に入れるときの式がドロ臭いのでその辺りを変えました。 入力に対するレスポンスに非互換性を生じるので旧作を愛用してくださっている方には申し訳ないのですが、 例えば、「lib」から始まる名前の付いたディレクトリが山のようにあるHDDでは、「lib」とだけ指定すると山のように候補が出てしまいます。 そこで、「My Documents\Visual Studio 2015\extras\library」にマッチさせたい場合、「my\v\lib」のように 親・祖先にあたるディレクトリ名の先頭部分だけでいいので、出現順(上の階層から順)に\記号で区切って指定すれば欲しいディレクトリに見事にマッチします。 途中は飛ばしてもよいのでうろ覚えでもなんとなくマッチしてくれますから、きっと重宝します。

他に、GOWPFは起動が非常に早くなりました。 以前はタスクトレイアイコンのコンテキストメニューをラウンチャとしても使えるようにするため、 毎回の起動時に登録されている実行ファイルのアイコンを読んでいたのですが、 その処理になかなか時間がかかり、起動の遅いアプリケーションになってしまいました。 GOWPFからは、タスクトレイのコンテキスメニューには「設定」と「終了」とヘルプ関係しか残していませんから、起動が非常に速いです。 また、従来のメインウィンドウに当たる常時表示されるウィンドウによる動作モードも無くし、 すべての機能をホットキーで呼び出すように設計しなおしました。 要するに、自分の使う機能以外は全部削ぎ落したというわけです。

ただし、従来と比べると若干メモリを食うようになりやがりました。 .NET frameworkの配列やリストはパフォーマンスやセキュリティのためかメモリの使用効率が悪いようです。 この点については僕の勉強不足ですから.NET framework使用時のメモリコンパクションについて今後調べていきたいです。 一応、大きめのメモリブロックを占めるオブジェクトには使用直後にnullを代入する程度はしているのですが…。 また、コマンドラインオプションもあらかた削ったため、コマンドを一つ起動したら終了する非常駐モードはなくなりましたので、 常駐させて使ってください。起動→使用→終了までのフローが複数あると保守が面倒になるため復活させるつもりもないです。

同一LAN内の別のPCの共有フォルダをあたかもカレントドライブのように扱う機能も考えたのですが、 現在の僕の部屋は狭いためシングルマシン環境でして、使い道もないしテストもできないという事で作ってません。 これはそのうち気が向いたらという事で…。

そんな感じで新作を作る動機もないので焼き直しをぽつぽつやってる状態です。 GOwは作ってから今年で20周年だったりします。20年ほぼ毎日使い続けてきたソフトウェアです。 Macにメイン環境を移していた時期もありましたが、概ね職場にMac、自宅でWindowsという感じでしたので、 なんだかんだで毎日起動はしていたような気がします。 ともかく、GOwも継ぎはぎだらけのコードになってしまいましたし、Delphi自体もう使わないだろうという事で、 20年経とうする今、完全に一から書き直しました。 ソースとバイナリが完全に書き換わっても、歴史は引き継いでいきます。遷宮みたいなものです。 自分の身体も焼き直して若くできればなあ、なんて思わなくも無くなってきた昨今ですが、 仕事ものほほんとやってますから、なんだか長生きできそうです。




Hayase Taku(SANDMAN)

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