湯けむり温泉獅子の受難 5


 右手でレオンの豊かな乳房を揉みながら、左手でスコールの控えめな乳房を撫でてやる。
ピンク色のスコールの乳首を摘まむと、ぴくん、とスコールが肩を震わせ、眉根を寄せて嫌々するように頭を振った。


「大人しくしてろ、スコール。マッサージなんだから」
「や、んっ……!」
「レオンは嫌がってないだろ?」
「あっ、あ…ん、ぁ……はっ……」


 レオンはアルコールの所為で思考が回らず、体の力もぬけて、抵抗すら忘れているだけだ。
けれど、今のスコールがそんな姉に気付ける筈もなく。
耐えるように体を強張らせ、口を真一文字に噤むスコールに、クラウドは口元に笑みを浮かべて、耳朶に舌を這わせた。


「ひゃっ……!」
「ほら、続けるぞ。レオンも」
「ん、ぅ……」
「……あっ…くぅ、ん……」


 スコールの体を抱き寄せて、ツンと尖った乳首を口に食む。
ちゅ……と少し強く吸いついてやれば、スコールの背をぞくぞくとしたものが駆け上がり、それはじわじわと全身に広がって行く。
たっぷりと唾をつけて、舌先でくすぐるように嬲ってやる。


「や、あっ…!ふぁ、ん、ん……」


 上がりかけた高い声を、スコールは両手で口を塞いで殺す。
それを咎めるように乳首に歯を立てた。


「ひうっ」
「ん……クラ、ウド……」


 ぴくぴくと身を震わせるスコールにクラウドが気を良くしていると、豊かな乳房を揉む右手を、レオンの手が掴んだ。
見ると、熱を孕んだ蒼色の瞳がクラウドを見詰めている。


「なんだ?」
「ん、ぁ……ふ……っ」


 問うたクラウドの唇を、レオンのそれが塞ぐ。
クラウドの咥内にレオンの舌が滑り込み、先程スコールの蕾を堪能した舌を貪るように絡み付いて来る。

 レオンとのキスを続けながら、クラウドはスコールの乳首を摘まんで、コリコリと爪先を当てて弄る。
ちゅ、ちゅく、と水の淫音が聞こえる中で、スコールの高く甘い声が響く。


「あっ…ん、あっ、や…ふ、ぁっ…!」
「んん…んっ、ふ……んぁ……」
「もっと?」
「あっ……!」
「ああっ!」


 きゅう、と二人の乳首を同時に抓み、捏ねてやれば、二人一緒に体をビクビクと跳ねさせる。


「は、や……クラウドっ…!」
「ん?」
「ふあ、う…痛…ん、ん……」
「もう…あっ…!」


 小さな痛みに眉根を寄せるスコールと、クラウドの浴衣の端を握って声を震わせるレオンと。
クラウドは口元にすぅと笑みを梳いて、レオンの首に唇を寄せた。


「もう、なんだ?」
「う、んん……」


 するり、とクラウドの右手が下へ降りて行く。
解けて緩んだ帯の下に手が滑り込み、ヘソの窪みを指の腹で押すと、もぞりとレオンが下肢を身じろがせた。
クラウドがちらりと其方へ視線を落とせば、レオンの横に倒していた膝が擦り合わせられていたのが見えた。

 肌蹴た浴衣の袷の隙間に手を入れて、太腿の内側を撫でる。


「や……クラウド、ぉ…」
「嫌?本当にか?」


 クラウドの手が更に奥まで潜り込み、レオンの下着のサイドをなぞり、中心へと辿って行く。
薄布一枚に隠された秘められた場所に指を這わせれば、其処はしっとりと湿っていて、


「濡れてるぞ、レオン」
「………っ」


 指先でその形を確かめるように撫でてやると、はぁっ、とレオンの戦慄く唇から吐息が漏れた。

 クラウドは頭を屈めて、レオンの胸に顔を埋めると、ツンと立った乳首を口に含んだ。
左手は、相変わらずスコールの胸に悪戯を働いており、全体を揉んだり、乳首を摘まんだり捏ねたり、それを宥めるようにくすぐったりを続けていた。
左腕の中で耐えず甘い声を上げ続けるスコールの声を聞きながら、クラウドはレオンの下着の中へと手を入れた。


「あ、やめ…!」
「今更何言ってるんだ。こんなにヒクヒクさせといて」
「────あんっ!」


 くちゅん、とクラウドの人差し指が、レオンの蜜園に埋められる。
ビクッビクッ、とレオンの太腿が震えて痙攣し、クラウドの指を締め付ける。


「は、あ……んあっ、あ…!」
「此処、弄って欲しかったんだろ?こういう風に────」
「ひあっ、あ…!や、かきまわす、な、ぁ…っ」


 埋めた指でレオンの膣壁を押し広げ、擦り、掻き回してやれば、くちゅっくちゅっ、ぐちゅっ、と卑猥な音が聞こえる。


「あっ、あっ、んぁっ…!は、ぁん…っ」


 濡れそぼった内壁が、クラウドの指に纏わりつき、ねっとりと絡み付いて来る。
姉が全身を震わせながら、悶えるように喘いでいる声を聞いて、スコールの体が感染したように熱を帯びたのを、クラウドは感じ取った。


「は、ん…れ、おん……」
「あ、ふ……ああっ!クラウ、ド…んんっ、」
「ほら、奥の方。俺の事欲しがってる。だからこうやって、擦ってやったら────」


 クラウドの人差し指が更に奥へと埋められ、行き止まりの壁を爪先で擦ると、レオンの声が一層高くなった。


「ひっあはっ、あっ、ああっ!や、め、だめぇ…!」


 膝を擦り合わせていたレオンの足が、浴衣の裾を踏んで、爪先までピンと伸ばされる。
レオンの太腿がビクッビクッと震え、彼女が拾う官能の強さを物語っている。


「だめ、やめ…!あ、ん、あぁっ……!」
「もう一本」
「んぁあっ……!」


 つぷん、と二本目の指を挿入させると、レオンは長い髪を振り乱して頭を振った。
整った眉根を寄せているのがクラウドにも確認できたが、それが苦痛から来ているのではない事は直ぐに判った。

 二本の指を左右に広げて、膣穴を広げてやる。
そのまま指をバラバラに動かして壁を広げ、擦り、突いてやると、レオンは背を仰け反らせて声を上げた。


「や、は、広げな、あ……!そんな、したら…っ」
「そんなにしたら、なんだ?」
「んあっ、あっ!ひ、はう……其処、だめ…ん、足りなく…ぅっ」
「何?足りなくなる?」
「ふぁ、あぁ……!」


 ぴちゃ、とレオンの乳首に舌を這わせながら言えば、膣壁がクラウドの指を強く締め付ける。
それをレオンの答えと受け取って、クラウドは埋めた指を前後に激しく抜き差しし始めた。


「あっ、あっ、あっ!クラ、ひっ、はうっ、はぁあんっ!」
「れ、お……」
「ん?どうした、スコール」


 甲高い悲鳴を上げ始めたレオンに、スコールが震える声で姉の名を呼ぶ。
答えられないレオンの代わりとばかりに、クラウドが顔を上げてスコールを見れば、何処か光悦とした、うっとりとした眼差しがレオンへと向けられていた。

 衣擦れの音が聞こえて、クラウドが視線を落とすと、もぞもぞとスコールの立てた膝が擦り合わされている。
クラウドはスコールの乳首をきゅっと強く摘まみ上げた。


「ひんっ!」
「スコールも欲しくなったか?」
「ん、ん……あぅっ!」


 ふるふると首を横に振ったスコールに、嘘吐け、と摘まんだ乳首を強く潰す。
痛みに身を縮めるスコールの耳を舐めて慰めながら、クラウドはスコールの下肢へと手を滑らせた。

 浴衣の袷を開くと、スコールは背を丸めて下肢を隠そうとする。
しかし、そんな抵抗は傍らの男に大した意味を成さず、クラウドは強引にぴったりと寄せられた太腿の微かな隙間に手を差し込んだ。


「や……!」
「……ふぅん?」


 クラウドの指先がスコールのショーツのクロッチに触れた。
其処は、レオンの時と同様────いや、それ以上にぐっしょりと濡れそぼっていた。
溢れた蜜を布が吸い込み切れず、太腿にまで溢れ、雫が伝っている。

 双丘の溝の形をくっきりと浮かび上がらせている其処に、クラウドは指を埋めて、くにくにと入口の形を擦ってやる。


「ふあ、あっ……!や、あ!」
「お前だってこんなに濡らして。欲しくない訳ないだろ。なぁ、レオン?」
「ひ、あっ!んあ、あ、や、ああ…!」


 ぐちゅっぐちゅっじゅぷっ、とレオンの淫部から卑猥な音が鳴る。


「スコールも、レオンみたいにして欲しかったんだろ。こういう風に」
「違う、違、あっ、んぁあっ!」


 ショーツのクロッチをずらして、陰唇に指を埋めて突き上げれば、がくがくとスコールの体が激しく震える。
しとどに濡れそぼった膣の上壁を狙って突き上げ、擦るように激しく撫でてやると、スコールの顔は直ぐに熱に溺れて行く。


「あっ、あ…ひっ、あ…!」


 ひくっひくっ、とスコールの膣壁がクラウドの指を締め付ける傍ら、レオンの膣が更に奥への刺激を欲しがるように疼き出す。


「んあっ……あ、クラ、ウド…、くらうど、ひっ、ひんっ!」
「ん?レオン、もう欲しい?大きいの欲しい?」
「ん、ふ…ぅ、……んあっ、あ!クラウ、ド、ぉ……っああん!」


 掠めるように唇を重ねて、快感に溺れた眼差しで見詰めるレオンに、クラウドは埋めていた指を一気に引き抜いた。
レオンは甲高い声を上げ、ビクン、ビクン、と下肢を痙攣させる。

 クラウドは、スコールの蜜壷の壁を万遍なく撫で回しながら、自身の下肢を寛げた。
吐き出し口を求めて暴れる熱に支配されたレオンの背を押し、四つ這いにして浴衣の裾を捲り上げる。


「あ、は……クラウド……っ」


 肩越しに此方を振り返るレオンの悩ましい声が、クラウドの欲望を助長させる。
強請るような彼女の声は、滅多に聞けるものではない。
クラウドは、ぞくぞくと男の欲望が鎌首を擡げて行くのを感じていた。


「スコール、お前も」
「ふ……あっ!」


 スコールの膣からも指を抜き、レオンの隣に四つ這いにさせる。
浴衣の裾を捲り上げると、白いレースのショーツがすっかり濡れ、薄布に肌色が張り付いて透けているのが見えた。
陰唇の形を映し出すクロッチを横にずらしてやれば、とろりと蜜が糸を引いて落ちる。
それを人差し指と中指で塞いでやった。


「んあぁあっ!」
「スコールはこれで、な」
「う、んん……クラウド、ぉ…早く、……」


 甘い声を上げるスコールの隣で、レオンが腰を揺らしてクラウドに強請る。

 妹と同様に蜜を零し、薄布から溢れさせているレオン。
クラウドは形の良い尻をゆったりと撫でてから、下着のゴムを指に引っ掛け、時間をかけて下着を引き下ろしてやる。
肩越しに見詰める青灰色が、羞恥と、期待心を滲ませているのを、クラウドは見逃さない。

 引き下ろした下着に、つぅ、と引かれる糸がある。
それはレオンの蜜口から溢れ出しているもので、指先で掬って撫でてやれば、ひくひくと伸縮して男を誘う。

 完熟した果実のような色付きをした膣口に、クラウドは反り返った肉棒を宛がった。
ドクドクと鼓動を打つ、太く大きな男の欲望の塊の熱を感じて、レオンの躯がふるりと震える。
クラウドがゆっくりと腰を押し進めてやれば、ぬぢゅぅ……とペニスがレオンの膣口を押し広げ、


「あ、あ、あ……!」


 ビクッ、ビクッ、とレオンの躯が悦楽に震える。


「んあ、あ…は、いって……入って来るぅ……っ」
「レオ、ン……」
「ふぅ、んん、ぁ、あ……奥っ…奥にぃっ……届い、て…っ」


 畳床に縋り付き、腰を突き出す格好になって体を震わせるレオンを、スコールが赤らんだ頬で見詰める。
熱に犯され、虚ろな瞳を彷徨わせる姉を見て、スコールの淫部がひくりと疼いた。

 クラウドは、レオンの呼吸が落ち着くのを待たずに、律動を始めた。
牝貝の口が、抽出を繰り返すペニスの動きに連動するように、くぱっくぱっと開いては締まる。


「あんっ、あっ、あっ!ひ、はうっ、あうぅんっ!」


 膣の秘奥を突き上げられる度、レオンの桜色の唇から、あられもない声が漏れる。
背を仰け反らせたレオンの乳房が、突き上げに合わせてたぷたぷと踊る。


「クラ、ウドっ…だめ、激しい、の…っ、ああっ!」
「何言ってるんだ、これ位。いつもよりずっと優しいだろ?」
「んあっ、あっ!は、ぁん…!ひぅん…!」


 ぐぷっ、ぐちゅっ、ぬちゅっ、と卑猥な音が室内に木霊する。
クラウドは、妹に見つめられている事すら気付かず、夢中で快感を追うレオンの腰を掴んで強く引き寄せた。
ぐちゅん!と貫く深さが更に奥へと届き、レオンの視線が宙を彷徨い、はくはくと唇が無音のまま開閉する。


「あっ…んぁっ……!」
「此処からだぞ、レオン。スコール、お前もだ」
「え………」


 指を埋められたまま、じっと姉の痴態を見詰めるだけだったスコールが、どういう意味、とクラウドを見返す。
レオンは雄を深くまで食んだまま、ヒクヒクと全身を戦慄かせ、畳に突っ伏している。

 クラウドは、ゆっくりとレオンの膣からペニスを抜いて行った。
悩ましいレオンの声が零れ、膣壁が引き留めるように絡み付いて来る。
絡み付く甘い壁の味を堪能しつつ、クラウドはペニスを半分まで抜いて、スコールの膣に挿入していた指も、同様に浅い位置まで引き抜いた。

 奥深くまで咥え込んでいたものが、求めている所より随分遠くへ下がってしまった事に、物足りなくなってしまったのだろう。
レオンは畳に縋り、額を擦り付けながら、腰を前後左右に揺らめかせ、ペニスをもう一度奥へ咥え込もうとしている。
スコールもふるふると震える背中を丸めて、太腿を擦り合わせている。

 くすり、とクラウドは笑みを浮かべて、ペニスでレオンの膣の上部を突き上げた。
同時に、スコールの同じ場所を、二本の指で突き上げる。


「ひぁうっん!!」
「んあぁあっ!!」


 ビクンッ、ビクンッ!と二人の体が大きく跳ね上がる。
クラウドはその場所のみをピンポイントで狙って、攻め繰り返した。


「んぁ、あっ…ひ、ぅん!あうっ、あっ、」
「んぁっ、ひ、ひ、そこっ、やぁっ!あう、あっ、んひぃっ…!」


 ぐちゅっずちゅっ、ぐぽっぬぼっ。
ぬりゅっ、くちっ、くちゅっくちゅっ、ぬちっちゅぷっ。


「は、クラウド、クラウドぉっ……、あっ!あんっ!ふ、ぅうんっ…!」
「レオンのまんこ、俺のちんこ咥えて離さないぞ。上の方の、この辺…ぐりぐりしたら、凄く嬉しそうにヒクヒクして」
「や、ん、…あっ、ああっ!だめ、そこ……そこはぁあっ…!」


 亀頭の先端でぐりぐりとレオンの膣壁を押し上げて刺激する。
するとレオンの膣壁が疼くように蠢き出し、蜜を分泌させながら、それをペニスに絡み付かせるように吸い付こうとする。

 そのレオンの傍らで、スコールが浴衣の前襟を握りしめて、下肢からの悦楽に身悶えていた。
男の指で、酷く敏感な箇所だけを、執拗に撫でられ、抓られ、擦られては、まだ発展途上の体が理性を保てる訳もなく、恥ずかしそうに閉じられていた膝からは力が抜けてしまっている。
クロッチをずらされて、露わになった陰唇は、指を咥えたままでいやらしくヒクついて、クラウドの目を楽しませる。


「スコールのまんこは、物足りないって感じだな」
「んぁっ、あっ…ひぅ…!ん、ふぅんっ…!」


 ふるふる、と首を横に振るスコールに、クラウドは意地悪く笑って、スコールの膣から指を抜いた。
「ふぇ、」と鼻にかかった声が漏れる。


「ふぁ、う……」


 ピク、ピクン、と細い体を震わせるスコールを、レオンが横眼に見た。


「ス、コー……ぅあんっ!」


 ぐちゅっ!とペニスに深くまで突き上げられて、妹の名を呼ぶ声が途切れる。


「スコール、もう良いみたいだから。これからはレオン、一杯気持ち良くしてやる」
「んぁっ、あっ、ひっ…はう、ぁうん…!クラ、ウド…っ!だめ、あ…!」
「ふ、あ……ん、……」


 レオンの腰を両手で掴み、律動を激しくするクラウドと、揺さぶられるままに声を上げるレオン。
それを、スコールはのろのろと起き上って見て、


「……う…んん……」


 ふるり、とスコールの体が震える。
体の火照りは、昂ぶりになって、スコールの内側でまだ暴れ回っている。
うずうずと震える躯を自分の腕で抱き締めながら、スコールは先程まで埋められていたものがなくなって、寂しさを覚えている自分を感じていた。

 そんな妹の前で、姉と男はより一層深くまで交わり合う。


「あっ、んぁっ!や、あ…!胸、やっ…!」
「おっぱい、寂しかった?レオン、まんことおっぱい、一緒に弄られるの好きだもんな」
「あん…!」


 背中からレオンを抱き寄せて、淫部を突き上げながら、豊かな乳房を両手で揉みしだく。
クラウドの指がレオンの蕾を摘まむ度、レオンの膣壁が痙攣したように閉じ、クラウドのペニスを締め付ける。


「あっ、…あっ…!や、あん!」
「ほら、もっとって言って?そしたら、もっとあげる。気持ちイイのあげる」
「や、あん…!んっ、あんっ…!ふ、んく、うぅん…!あ、あ…っ!」


 背中に散らばる髪の隙間から覗く、白い背中に舌を這わす。
ぞくぞくとしたものに支配されて、甘い吐息を漏らすレオン。

 クラウドは床に胡坐に座って、レオンの躯を抱き寄せ、膝上に下ろした。


「あぁぁああっ……!」


 ぬぷぅ……と深くなる挿入に、レオンが背を反らして宙を仰ぐ。

 震えるレオンの膝裏に手を入れて、クラウドはレオンの足を大きく左右に開かせた。
浴衣の袷も足に押されて割られ、彼女の下肢を隠してくれるものはない。
そんなレオンの目の前には、暴れる熱に飲まれて身動きが出来なくなった妹がいる。


「レオン、……ん、ぅうん……」
「はっ……あっ、あんっ、んぁ…は、ふぅ…あぁっ!」


 妹に己の恥部を見せつける格好で、レオンは激しい快感に身を捩る。
スコールは、姉の陰唇が男の形に歪んでいるのを見て、ぞくん、と背中を駆け抜けていくものに身を震わせた。

 きゅうう、とレオンの膣がクラウドのペニスを強く締め付けた。
限界を訴えるようなその締め付けを、クラウドは振り解き、入り口から最奥までを繰り返し、激しく突き上げる。


「ああっ!あっ!んあっ、だめ、だめ、くらうどっ!あっ、んひっ、あん!らめ、は、だめえ…!」


 ビクッ!ビクッ!と肩を跳ねさせながら、レオンが長い髪を振り乱して、頭を振る。
訴える声は、すっかり呂律が回らなくなっている。
筋肉の伸縮で閉じようとする足を、クラウドは抱えたまま、開かせたままで、レオンに逃げる事を赦さなかった。


「ひっ、クラウド、クラウドぉっ…!イく、もう……イっちゃ……!」
「うん、じゃあ、言って。気持ちイイの、欲しいだろ?」
「う、ん…んぁっ、あっ…!は、あ、あ…!」


 むにゅ、とクラウドの手がレオンの乳房を揉む。
ひくん、ひくん、と膣口が戦慄いて、


「は、あ、…ほし、ぃ…クラウド、もっと…、欲し、いぃっ…!」
「……っ!」
「────あぁあぁああんっっ!」


 ぐりゅぅっ!と秘奥を大きく突き上げられて、レオンの喉から甘く強張った悲鳴が上がった。
甲高いそれが、悦楽の絶頂に至ったものである事は明らかだ。

 ひくん、ひくん、と名残のように痙攣していたレオンの躯から、ふつり、と力が抜けた。
寄り掛かるように、クラウドに体重を預けて来た彼女の顔を覗き込むと、青灰色は瞼の裏側に隠れていた。


「レ、オ……?」


 不安げに姉を呼ぶ、スコールの声。
クラウドは小さく笑みを浮かべて、スコールを見た。


「失神してるだけだ。気持ち良過ぎたみたいだな」


 クラウドは、力の抜けたレオンの体を抱き上げて、畳の上に下ろしてやる。
ずる……と秘所に埋められていたペニスが抜けて行く際、太いカリに刺激された肉壁がひくりと疼いたのが判った。
意識を失って尚、男を喜ばせる体に、クラウドの熱がまた昂ってくる。


「それで────お前は、どうする?」
「……え……」


 クラウドの言葉に、スコールがぱちりと瞬き一つ。


「まだ体、熱いだろう?」
「……っ……」
「ほら、これ。欲しいんじゃないのか」


 クラウドは、自分の浴衣の裾を捲って、反り返ったペニスを見せた。
スコールの顔が真っ赤になるが、青灰色の瞳は突き付けられた肉剣に釘付けになっている。


「……あっ……ふ…」


 ぎゅ、とスコールの腕が自分の体を強く抱き締める。
姉同様、目の前の男によって────クラウドの手によって開かれ、暴かれ、染められた体だ。
何処をどうすれば、何をすれば、どうなるのか、クラウドは全て知っている。

 散々クラウドの手指で官能を与えられた体は、中途半端な所で投げ出された所為で、より一層の刺激を求め始めていた。
それなのにクラウドは、姉を貪る事に夢中で、スコールの事はすっかり放置。
しとどに濡れそぼったレオンの秘口を、太く逞しい欲望が出入りするのを見て、その悦楽に翻弄されるレオンの姿を見せ付けられて。


「いらないのか?スコール?」


 突き付けられた求める欲望と、その傍らにはとろとろと蜜を溢れさせる秘部を晒したままの姉。
知らず、スコールの唇から零れる吐息に、艶が篭る。


「んっ…あ…ふ……っ」
「欲しくないのか?……ついさっきまで、レオンの中に入ってたちんこだぞ?」
「……っ……」


 ぞくん、とスコールの背中に駆け抜ける、悦の欠片。


「欲しいんだったら、見せてみろ」


 何処に欲しいのか。
何処が“これ”を求めているのか。
自分で診せてみろと言うクラウドに、スコールの体が震えた。

 スコールは膝立ちになると、浴衣の下に手を忍ばせ、ショーツのサイドに指をかけた。
ゆっくりと下ろして行く最中、じっと見つめる視線があって、秘所からじっとりとしたものが競り上がってくる気がした。
浴衣は着たままだから、帯が緩んで肌蹴た状態であるとは言え、全てが曝け出されている訳ではない。
それでも、じっと見詰められていると思うと、頼りない布地一枚など、何の意味もないような────その内側すら見透かされているような気がする。

 ショーツを膝まで下ろした所で、片足立ちになって右足を抜いた。
そのまま左足も抜いて、手を離せば、ぱさりと白いレースのショーツが畳の上に落ちた。
それは秘口から溢れ出した蜜液でぐっしょりと濡れてシミを作っている。


「……ふっ……く、うん…」


 浴衣よりもずっと頼りない、薄布一枚を脱いだだけで、酷く心許なくなった気がする。
浴衣の裾を握って震えるスコールに、クラウドは可愛いものだと思いながら、


「それで?」
「………っ…」


 促すクラウドに従い、スコールは畳の上に座ると、握っていた浴衣の裾の袷を広げた。
後ろ手に片手をついて上体を支えながら、震える足を左右に割り、秘め場所を男の前に曝け出す。

 ふるふると小さく震えているスコールの顔は、恥ずかしさで真っ赤に染まり、今にも泣き出しそうだ。
その顔を見ると、クラウドはこの少女を益々苛めてしまいたくなる。


「欲しいんだろ?じゃあ、欲しい所、自分で広げて見せてみろ」
「え……」
「いらないのか?」


 クラウドがペニスを指差して言うと、スコールは俯いて、震える手を下肢へと伸ばした。

 狭間の双丘に白い指が触れて、淫裂をなぞる。
ぷちゅ……と零れた蜜が小さな音を立てた気がして、スコールの肩が震えた。
じっと見つめる視線に、ぞくぞくとしたものを感じながら、スコールは両手の指で陰唇を開かせる。


「……う、んんっ……」
「其処に欲しいのか?」
「……くら、う、ど……もうっ……」


 これ以上の羞恥に耐えられそうになくて、スコールは濡れた瞳でクラウドを見上げた。

 自ら淫部を差し出しながら、小さく震えて先を求めるスコールに、クラウドのペニスに熱が集まって張り詰める。
これ以上はクラウドの方も辛い。
二人の傍らで、レオンが小さく呻くのが聞こえて、スコールがぎくっと身を固くしたのが判った。
クラウドはそんなスコールに近付くと、怒張した雄をスコールの膣口に擦り付けてやる。


「ふあっ、ん、あっ…!」
「広げたままで」
「……や、ぅう……」


 赤い顔のまま、クラウドに言われた通り、陰唇を開いているスコール。
クラウドは、悦楽を求めて従う少女の身体を抱き寄せて、膝上に乗せ、


「────んっ…ふ、ぁあああぁっ……!」


 焦らされて焦らされて、やっと与えられた充足感に、スコールが天井を仰いで甘い声を上げる。
歓喜の声と共にしがみ付いて来る少女を腕に囲い、クラウドは浴衣の襟合わせから覗く白い肌に舌を這わせた。
そのまま、下から突き上げるように律動を始めれば、あられもない声が淡色の唇から零れ出す。


「んあっ、あっ、ふあ…!あっ、ひ…んぅうううっ!」


 ペニスが膣内を擦る度、内壁が痙攣したように蠢いて、クラウドが痛みを覚える程に強く強く締め付ける。
微かに痛みに顔を顰めるクラウドだったが、スコールはそんな事には気付かず、自ら腰を揺らして快感を貪っている。

 ぐちゅっ、ずちゅっ、と淫水音が響き、スコールの声も官能の強さと比例するように大きくなって行く。
クラウドはスコールの浴衣の袷を半ば力任せに解き、肩口を掴んで引き下ろした。


「あっ、あっ…!や、ぁん!」


 露わになった乳首に吸い付くと、スコールは高い声を上げ、吸い付いたクラウドの頭を抱えるようにしがみ付く。
そんな彼女の反応に気を良くし、クラウドはちゅうう…!とスコールの乳首を強く吸い上げた。


「ひ、ん、ぁあっ…!」
「レオンと一緒だな。おっぱい苛めたら、まんこが嬉しそうにしてる」
「はんっ、あんっ、あっ…!や、あう、あ!ん、くら、うど、あぁっ!」


 ずんっと下肢を強く突き上げられて、スコールの体がビクン、と跳ねた。
強張った少女の身体を押して、畳床に押し付けると、クラウドは円を描くように腰を回し、スコールの膣内を掻き回す。
同時にまだ幼い左右の乳房を両手で包み、こねるように揉んでやる。


「あっ、んぁぅ…!は、あっ、やん…だめ、ぇ……!」
「駄目じゃない。気持ち良いだろ?」
「んあっ、あっ、やん…!あ、ひ、は…あぁん!」
「でも、あんまり大きい声出すと、レオンが起きるぞ」


 傍らで気を失ったままの姉の名を出すと、スコールの瞳が零れんばかりに見開かれて、頬が沸騰しそうな程に赤くなる。
しかし、ペニスで膣の上部の壁を丹念に擦られれば、また直ぐにその面立ちは蕩けてしまう。


「別にいいか。スコール、レオンに見られるの好きだろ?」
「や、やぅ、はぁん!んあっ、あっ…ひ、う、だめ、やぁあ……!」
「嘘だな。今、まんこ嬉しそうだったぞ?」
「んぁああっ!」


 ぐちゅぅっ!と先端から根本までを一息に埋められて、スコールが悲鳴を上げる。


「ふあ、あ、やっ!んあ、ひ、やぁん…!」
「ま、今日はレオン、起きないと思うけど。酒入ってるし。…ちょっと残念?」
「んんっ……!」


 きゅう、とスコールの膣が締まる。
姉に関しては酷く素直な反応を見せる少女に、クラウドは小さく笑って、耳元に唇を寄せて舌を這わせ、


「次のセックス、レオンが起きてる時に、一緒に……な?」
「ふぁ、んっ…あっ、あう……」
「よしよし」


 スコールから、返事らしい返事はない。
だからクラウドは、嫌がってないし、と都合良く解釈して、スコールの頬を撫でてやる。

 解れた膣壁から、溢れ出した蜜が潤滑油になって、クラウドの律動の助けをする。


「あっ、んあっ、あっひ、はう…!あう、んんっ!」
「イきたい?」
「んっ、あっ、あうっ…!んぐ、ふ、うぅん……!」


 耳元で囁かれて、スコールはこくこくと頷く。
それを言葉代わりに照明するように、スコールの太腿が膣の疼きに連動するようにヒクヒクと痙攣し、クラウドを更に奥へと招き入れようとする。
クラウドはそれに応え、膣奥の行き止まりの壁を、亀頭の先端でごりごりと押し擦ってやった。


「あ、あ、や、あ!くらうど、くら、う、ひっ、んぁっあっ!」
「イく?」
「う、ん、イくっ、イくぅっ!ふあ、ぅ、んぁぁああっ!!」


 がくがくと全身を戦慄かせて、スコールが絶頂を迎える。
膣が強く締まり、クラウドのペニスから熱を搾り取ろうとするように絡み付いて来た。
クラウドはそれを振り切るように、一気にペニスを引き抜く。
太いカリが肉壁を擦って行く感覚に、スコールが更に甘い声を上げる。


「はっ、あっ、あぁあぁん!」
「ふっ……く!」


 スコールの膣からペニスを抜いて、クラウドはいやらしくヒクつく陰唇に己の白濁液を吐き出した。
どろりとした熱いものが蜜壷の口を伝う感覚と、咥えるものを失って尚、熱の名残に疼く下肢を震わせながら、スコールは目を閉じた。





攻め×受け二人って難しい。しかし楽しかった。