湯けむり温泉獅子の受難 11


 クラウドは足を曲げて、レオンの下肢を押し上げた。
ビクッ、と震えたレオンの反応に気を良くしながら、彼女の下から脚を引き抜く。
あ、と寂しそうな声が漏れたのは、恐らく、無意識だろう。

 胸に乗っていたスコールの臀部を撫でて、ヒクン、と震える彼女を腕に抱いて、起き上がる。


「スコール、よく頑張りました」
「んっ……」


 長い髪の隙間から覗く項にキスをすると、ぴくん、とスコールの躯が小さく震える。


「……クラウド……」


 呼ぶ声にクラウドが顔を上げると、レオンが火照った自身の躯を抱き締め、熱の篭った瞳で見つめている。
太腿を摺合せ、恥ずかしそうに視線を泳がせる彼女の胸の頂きで、乳首がツンと膨らんでいる。
常ならば、それが放つ色香に誘われるように、彼女を抱き寄せ、柔らかな乳房を存分に堪能するのだが、クラウドはレオンをただ見詰め返すだけ。

 腕の中で少女が身動ぎするのを感じて、クラウドは少女に視線を移す。
肉の薄い腹を撫でながら、ゆっくりと手を下肢へと下ろしていくと、スコールは恥ずかしそうに顔を赤らめて俯いた。
しっとりと水分を含んだ髪が流れ落ちて、覗いた耳にクラウドが舌を這わすと、ビクン!とスコールは背を仰け反らせた。


「ふ、あっ……!」
「スコールの方が頑張ったかな。だから、スコール、先に気持ち良くしてやる」
「……クラ、ウド……」


 は、と微かに悦を灯した声で、スコールは男の名を呼んだ。


「レオンは、もうちょっとお預け」
「…ん……ぅう、ん……」
「昨日はレオンからだったし。今日はスコールから。で、良いだろ?」


 これで御相子、と言うクラウドだが、レオンとスコールに昨晩の出来事の記憶はない。
それをこの場で指摘する程、理性の残っている人間はいなかった。

 クラウドは胡坐になって、膝の上にスコールを乗せた。
隠す物のないスコールの秘部にクラウドの反り返ったペニスが宛がわれる。
ぬる、ぬる、と双丘の狭間を擦る肉棒に、スコールは焦らされているような気分にされていた。


「やっ、あ…んっ…」
「腰、動いてるぞ、スコール」
「ふぁ…あっ、ん……ん…っ」


 ヒクヒクと物欲しげに伸縮する陰唇に、熱の塊が擦りつけられる。
それだけで、スコールは内側から更に熱が奔るのを感じてしまう。


「挿れるぞ……」


 耳元で囁かれて、スコールは熱に溺れた虚ろな瞳で、こく、と小さく頷いた。
良い子、と褒めるように胸を撫でられて、ふにふにと胼胝のある手が柔らかく乳房を揉む感触に浚われていると、


「────う、んっ…!」


 ぐぷ……と入口を押し広げて侵入してくる、まるで凶器のような肉棒。
挿入への痛みは殆どなく、男の指で散々解された陰部は、ようやく与えられた太く固いペニスを、悦ぶように締め付ける。


「あっ…ああっ……」
「息吐いて」
「ふ…ぁあっ…!ひ、うん…ん、うあ、くぅん…!」


 ゆっくりと埋められていくペニスの形をまざまざと感じながら、スコールは息を詰めて身を縮こまらせていた。
クラウドはそんなスコールの膝を掬い上げて、左右に大きく開かせた。


「ほら、スコール。レオンに見て貰うと良い」
「はっ……あ、やあぁんっ!」


 目の前の姉に全てを曝け出している事に気付いて、スコールは恥ずかしさで憤死してしまいそうだった。
しかし、羞恥心以上に躯は快楽に溺れ、膣内に埋められた男の欲望を強く締め付ける。

 きゅう、と窄まって男を悦ばせる妹の陰部を、レオンはじっと見詰めていた。
大人と子供の境目にいる少女の肢体は、火照りでピンク色に色付いている。
解されていた事と、泡の滑りのお陰なのか、挿入は酷くスムーズなものだった。
スコールの表情が苦悶に歪む事はなく、寧ろ、挿入が深くなる事に、スコールは光悦とした表情を浮かべていた。
それを見詰めていると、レオンは尚更、自身の躯が火照って来るのを感じてしまう。


「レオン。見えるだろ。一番奥まで入った」
「…あ、あぁ……」
「やっ、やぁ…!レオン、れお、見、なっ……あぁあっ…!」


 ずるり、とペニスがゆっくりと引き抜かれて行く様を、姉にじっと見詰められている。
恥ずかしい。
恥ずかしくて堪らないのに、心臓が煩い位高鳴っている自分がいる。

 ふらり、とレオンは四つ這いで繋がり合う二人の下に近付いた。
近付いて来るレオンに気付いて、スコールはいや、と目を逸らすが、それは拒絶と言うには弱々しい。


「スコー、ル……」
「う、ふ……ひぅんっ!」


 ぐちゅっ、と淫部を強く突き上げられて、スコールの躯が跳ねる。
レオンの手が伸びて、スコールの細い肩を抱いた。


「ふあ、あ…レオ、レオン…っ…!や、あ…!」
「はっ…スコール…気持ち良い……?」
「ん、んあっ、あっ、あっ、」


 ぐちゅっ、ぐちゅっ、ずちゅっ。
ぐりゅっ、ぐぷっ、ぐちっ。

 膣内を何度もカリで擦られ、亀頭で突き上げられ、抉られて。
意志とは関係なく跳ねる躯を、背後から男に、正面から姉に抱き締められて、スコールは逃げ場を失う。
縋るように腕を伸ばして、姉の躯に抱き着けば、優しく宥めるように抱き締め返される。
鼓膜に届く淫音が、目の前の姉にも聞かれているのかと思うと、恥ずかしくて堪らないのに、離れて欲しくないと思う。

 レオンの唇がスコールの唇と重なる。
スコールの唇を貪るレオンの瞳には、情欲の色が濃く映し出されていた。
まるで、口付ける事で少しでも妹に与えられる快感を分けて貰おうとしているかのようだ。


「んっ、んんっ…ふ、ふぁっ…んんっ!」
「ん、ふ…スコール…ん、ん……」
「んぐ、うっ、ふぁっ、ああっ…!んっ、んっ、んくぅ…っ!」


 ずちゅっ、ぐちゅっ、と突き上げられる快感と、息を吸う暇さえも与えられない激しいキスに、スコールは苦しげに眉根を寄せる。
息苦しさを訴えるようにレオンに縋るスコールだが、レオンは夢中で妹の唇を吸うばかりだ。


「レオン。スコール、窒息するぞ」
「ん…あ……」
「ぷ、あ……はっ、あっ、ああ…っ!」


 クラウドの言葉に、レオンがようやく妹の様子に気付いて顔を離す。
しかし、自由になった呼吸にスコールが安堵する暇はなく、膣の深い場所を突き上げられて、甘い悲鳴を上げる。


「や、あ、ああっ!レオ、ン、レオンっ…!ひ、ぁあんっ!」
「スコール…スコー、ル…ぅ……」


 縋る妹を抱き締めながら、レオンは悩ましい声で妹の名を呼ぶ。
クラウドがスコールの肩越しにレオンと目を合わせれば、彼女もまた、縋る瞳でクラウドを見詰めた。


「疼くんなら、自分で弄ってていいぞ」
「……」
「先、解しててくれると、直ぐ気持ち良くしてやれる」


 スコールの耳元で、レオンへと語りかけるクラウド。
かかる吐息にスコールの躯がビクビクと震え、クラウドのペニスを咥えた淫部が蠢いて、内壁が肉棒をなぞるように形を変える。
ぎち、と雄を咥えた妹の双丘を見て、レオンが小さく喉を鳴らした。


「あっ、あぅっ…!んぁ、あっ…!」
「スコール、凄いな。中の方、ヒクヒクしてて、絡み付いて来る」
「やあ……!ひ、あんっ!」


 囁く男の言葉に、スコールは顔を赤くしてふるふると首を横に振る。
初心な反応を返す少女に、クラウドが薄く笑みを梳いていると、


「……う、ん…っ……」


 くちゅ、と鳴った淫音に、クラウドが視線を上げれば、唇を噛んでいるレオンの姿。
彼女の手は、自身の下肢へと伸ばされていて、己の蜜園に指が這わされている。

 レオンの指が自身の膣口をゆったりとなぞると、じっとりと濡れたものが指先に絡み付く。
泡とは違う粘り気のあるそれが何であるのか、考えるだけでも、レオンは顔が熱くなるのが判った。
纏わりつく粘液と、泡の滑りを借りて、少しずつ指を挿入して行く。
ヒクッ、ヒクッ、と彼女の躯が小さく痙攣するように震えて、噤んでいた唇がしどけなく解け、甘い音が零れ始めていた。


「ふ、ぅんっ……あっ、あっ…!」
「れお、ん……?」
「んんっ…!」


 妹の呼ぶ声が聞こえて、レオンの膣口がきゅうと窄まり、指を締め付ける。
ぞくぞくとしたものが背中を走るのを感じて、レオンはなんとも言えない背徳心に包まれていたが、行為を止める事は出来なかった。

 凭れかかる姉の躯を抱き締めて、れおん、とスコールは舌足らずに名を呼ぶ。
ぎゅ、と片腕で抱き締められて安堵する傍ら、耳元から聞こえるレオンの甘い吐息に、体の奥からじゅくじゅくとした熱が生まれて来るのを感じていた。
スコールの体内に孕まれたその熱が、内壁を通してクラウドにも伝わる。


「スコール、熱いな。興奮してるか?」
「あっ、ひんっ…!だっ、て、え…!あっ、んあっ、ああっ!」


 ぐちゅっ、ずちゅっ、ぐちゅっ!
ちゅく、くぷ、くちゅっ、くちゅっ…


「ふ、あ…んっ、んっ…!」
「見ろ、スコール。レオンがオナニーしてる」


 ぐぷ……と最奥をペニスで抉りながら、クラウドはスコールの顎を捉えてレオンの下肢を見せつける。
青灰色の瞳に、姉の指が映る。
それはレオン自身の膣口を何度も出入りして、くちゅくちゅといやらしい音を立て、指の隙間から溢れ出した蜜が板張りの床に染みを作っていた。

 レオンの躯がスコールから離れ、たぷん、と揺れた乳房に白い手が添えられる。
やわやわと自身で乳房を揉みしだけば、張ったように乳首の先端が尖り、レオンは震える手でその先端を摘まんだ。
ビクビクと跳ねた腰が悩ましく揺らめいて、じん…と膣に埋められた指に熱が伝わる。


「あっ、ん…!ああっ…!」
「レオン、乳首コリコリして。スコールに見せてやれ」
「う…あっ、あっ、あぁ…!」
「あと、クリも。もう剥けてるんじゃないか?」


 クラウドの命令のまま、レオンは親指と人差し指で摘まんだ乳首を転がし、爪先を当てて刺激する。
同時に膨らんでいた陰核を摘まめば、電流のような快感がレオンの背を奔る。
引き締まったレオンの腰や太腿が、彼女が感じている快感の強さを物語るように、悶えるように捩られてはガクガクと震えていた。


「はひっ…!ひっ、あっ、あっ!や、だめ、ぇ…!」
「レ、オ…あ……ん、あぁっ!」


 姉の淫靡な姿に意識を浚われていたスコールだったが、ぐりゅっ!と淫部を強く抉られて、悲鳴を上げる。
そのままぐぽっ、ぬぼっ、と激しく突き上げられ、スコールは細い体を撓らせるが、抱えられた彼女に快感から逃げる術などある訳もなく。


「あっ、ひぃっ、ぁあんっ!んっ、んっ、や、あっ、深い、のぉっ…!」
「あぁ…あ、あっ…!スコール、んっ、くら、うどぉっ…!」
「あっ、あっ、あっ!あぁっ!ひぃいんっ!」


 膣の上部の壁を擦られて、スコールの喉から一際高い声が上がる。
ヒクヒクと全身を震わせて言葉を失う少女に、クラウドは意地の悪い笑みを浮かべ、同じ場所だけを狙って腰を突き上げた。


「ひっ、あひっ、ひぃんっ!そこ、だめ、あっあぁっ、はぅんっ!」
「ほら、レオン。スコールの中、ぐちゃぐちゃで、蕩けて、締め付けて来るぞ。見えるか?」
「んっ、あっ…あっ、は…うん……クラウドの、大きいのっ…はっ…あんな、一杯……」
「やだ、やっ…あぁあっ…!れお、いや、見るな、見ちゃ、や、あ、あ!」


 ぼんやりと、何処か夢現に、熱に浮かされた瞳で見つめるレオンに、スコールは体の奥が熱くなるのを感じた。
ぬるる…と膣に埋められたペニスが引き抜かれて行き、切なく甘い声が漏れる。
きゅう、と引き留めるように内壁が閉じて、ペニスに絡み付くのを感じて、クラウドは一気にスコールの最奥を突き上げる。
ぬぼっ、ぐぽっ、ぐぽっ、とスコールの陰唇を出入りし、根本まで埋められる膨らんだペニスを見て、レオンの陰部を弄る手が激しさを増していく。


「あっひっ、ひぃんっ!クラウド、も、だめ、だめえ…っ!」


 ビクッビクッ!とスコールの躯が強く痙攣し、膣口が肉棒を痛いほどに締め付ける。
頭を振って限界を訴えるスコールの腰を抱いて、クラウドは熱を叩きつけるように、スコールの秘奥を攻め立てる。


「やぁっ、深い、の、激しっ…!イ、く、イっちゃ、あぁあっ!」
「はっ、はっ…んんっ!クラウド、もう、んあっ、あっあぁっ、」


 妹の痴態に煽られたか、レオンもビクビクと躯を震わせながら、絶頂が近い事を訴える。
レオンは左手で左の乳首を弄りながら、右手で陰核を摘まめば、尿意に似た感覚が彼女の陰部を襲う。
レオンが身を捩る度、たわわな乳房が揺れ、クラウドにはツンと尖った色付いた右の乳首が切なげに求めているように見えてならない。

 ぬぷ、にゅぷっ、ぐぷっ、とクラウドの一物を受け入れさせられているスコールは、最早思考は完全に融解してしまったようで、欲に溺れた瞳が宙を彷徨う。
腰を掴むクラウドの腕に縋るように掴まって、スコールは与えられる快楽にただただ服従していた。


「ひっ、んぁっ、はぁんっ…!イく、イくっ、クラウドぉ…!」
「んく、う、う、く…んぁ、あっあっ、や、あ、クラ、クラウドっ、もう、もうだめ、あ、ひぃんっ!」


 我慢できない、と長い髪を振り乱して訴える姉妹の姿に、クラウドのペニスにどくどくと血が集まって行く。
スコールは、己の体内で更に体積を増したそれを感じて、ビクビクと強張った太腿を痙攣させた。

 ぬりゅぅう……と、膣から引き抜かれて行くペニス。
ミミズのようにうねる内壁が、ぴったりとその形をなぞるように閉じて、ひくひくと震えている。
スコールの細い腰が戦慄いて、与えられるであろう快感を待ち侘びているのが判ると、クラウドはスコールの腰を掴んで固定し、────ぐちゅんっ!と一気に根本までペニスを突き入れた。


「──────っ…っ…!」


 ビクッ、ビクン、ビクン、とスコールの躯が打ち震える。
スコールは言葉すら失ったように、はくはくと涎を零しながら口を開閉させ、青灰色の瞳は虚空を彷徨っていた。

 妹が絶頂に達したと同じくして、


「あひっ、あっ、あぁああぁっ!」


 弓形に躯を撓らせて、レオンもまた、絶頂を迎える。
プシッ、と微かに潮が吹き出して、泡と蜜液に混じって床を汚した。

 絶頂した姿勢のまま、レオンはしばし硬直していたが、痙攣が収まった頃、彼女は力なく床に倒れ込んだ。
仰向けになったレオンの躯は、しどけなく捩られ、ひくひくと震えており、男と妹の前に露わにされた秘部からはとろりとしたものが溢れ出している。

 クラウドの腕の中で、スコールもまた、絶頂の余韻に強張っていた躯から力が抜けた。
くったりと寄り掛かったスコールは、意識こそ残っているものの、何も考えられなくなっているのだろう、青灰色の瞳はぼんやりと虚ろになっている。
ひくん、ひくん、と蠢く淫肉がクラウドのペニスを刺激し、クラウドの押し留められた熱を絞り出そうとしたが、クラウドは唇を噛んでそれを堪えた。

 クラウドはスコールを床に四つ這いにさせると、ゆっくりと肉棒を抜いた。
ずるり、と肉を擦られる感覚に、スコールの腰がヒクッヒクッ、と反応を示す。


「ふぁ…あっ、ん……っ」
「冷えると風邪を引くからな。風呂、入ってろ」


 クラウドは、桶で汲んだ湯でスコールの下肢を簡単に洗い流すと、彼女を湯船へと移動させた。


「逆上せるなよ」
「……ん…ぅ…」


 クラウドの言葉が聞こえているのかいないのか、スコールはぼんやりと返事をして、湯に身を沈める。
湯船の縁に腕枕をして寄り掛かる彼女の瞼は、もう半分まで落ちていた。

 ずる、と体を引き摺る微かな音。
クラウドが振り返ると、レオンがもぞもぞと身動ぎしていた。
体を丸めて太腿を擦り合わせ、下肢を隠すように手を伸ばす彼女は、未だ己の内に巣食う熱に弄ばれている。
クラウドはくつ、と喉で笑みを殺して、横たわるレオンの上に覆い被さった。


「レオン。お前の番だ」
「ん……クラウ、ド……」


 レオンの腕がクラウドの首へと回される。
甘えるように身を寄せる彼女を抱き締めて、クラウドはレオンの豊満な乳房に顔を寄せる。
ツンと膨らんだ乳首に息を吹きかければ、それだけでレオンの躯はビクビクと顕著な反応を見せた。

 閉じていた足を開かせ、体を割り込ませると、クラウドはレオンの膣口にペニスを宛がう。
妹の体内で欲望を蓄えたその熱と大きさを感じて、ひくん、とレオンの腰が逃げるように退く。


「どうした。欲しいんじゃないのか」
「ん…ちょっと、待て…んんっ!」


 逃げようとした腰を掴んで引き寄せられ、くぷ、と雄の先端が雌貝の口を広げる。


「あっあ…!」
「これだけで感じてるのか」
「は…待って……頼む、から、…イ、イった、ばっかり、で…っ」


 長く熱に犯され続け、自らの手で絶頂して間もない躯は、酷く敏感になっている。
このまま挿入されてしまったら────そう考えるだけで、レオンは秘部の奥底が疼き出してしまう。

 だから少しだけ待って、と訴えるレオンだったが、


「これ以上は辛いだろ?一杯待たせたからな」
「あっ、や…!」
「待たせた分、一杯気持ち良くしてやる」
「────んぁあぁああ……っ!!」


 ずりゅんっ!と一息に根本まで挿入された男根の太さに、レオンは甘美な悲鳴を上げる。
それが落ち着くのを待たず、クラウドはレオンの膣奥の壁を何度も突き上げる。


「あっ、あっ!やっ、あぁっ…!クラ、ウド、ぉっ…!ひぃんっ!」


 ぐちゅっ、ぐちゅっ、と響く淫音に、レオンの足が濡れた床を蹴る。
クラウドはじたばたと暴れる彼女の太腿を抱いて捕まえると、肩に担ぐように乗せて、レオンの躯をくの字に折り曲げた。
上から押し潰すように腰を叩き付ければ、レオンは喉を逸らして啼き喘ぐ。

 レオンは、突き上げる熱の塊の大きさに、すっかり翻弄されていた。
腰から下が痺れたように言う事を利かない。
その癖、膣内は待ち侘びていた太く逞しい雄を悦んで、肉壁がペニスの形をなぞっているのが判る。

 突き上げられる度、たぷたぷと跳ねる乳房に、クラウドの手が重ねられる。
凹凸のある男の手に撫でられて、ひくん、とレオンの陰部が疼きを示す。


「感じるか」
「あっ…う…んんっ……」
「ああ、そう言えば────ここ、」
「ひあんっ!」


 弄って欲しそうにしてたな、と言ってクラウドは、レオンのツンと尖った右の乳首を摘む。
自慰の最中、自身でさえ弄られず終いだった其処を攻められて、レオンの躯は大袈裟な程に跳ねてしまう。


「やん、あっ、ああっ!擦っちゃ…あぅ、んっ!」
「乳首、コリコリ気持ちいいだろ?」
「はっ、あっ…ん、いい…っ…、きもち、いぃ…ぁあっ…!」


 頬を赤らめ、眉根を寄せて、しどけなく開いた唇から零れた素直な言葉に、クラウドは笑みを浮かべる。
ぐぷっ、と膣の上壁を擦りながら攻め立てれば、レオンの薄い腹がひくひくと痙攣する。


「だめ、だめっ、そこっ!あはっ、あっ、んくっ、うぅんっ!」


 ぐちゅっ、ぐぷっ、ぬぷっ、ぐちゅっ!
ずちゅっ、ぐちゅっ、ぐりゅ、ぐぷっ、ぐちゅっ…!


「ひ、あ、くらう、ど…っ!…あっ、んっ、ああっ、あっ…!」
「こっちも」
「うぅんっ!」


 きゅう、ともう片方の乳首も摘まんでやれば、レオンはクラウドの背中に爪を立てて悶える。
自分で触れるのとは全く違う感覚に、レオンの躯は完全に支配され、乳首を刺激される度、脾肉が喜んでクラウドの雄を締め付ける。


「レオンのまんこの中、トロトロだな。スコールと同じだ」
「んっ、あっ、ああっ…!や、奥っ…そん、な…あぁんっ!」
「好きな癖に。乳首もまんこも。ずっと欲しかったんだろ?」
「あはっ…あっ、ん、ひぅ…!んぁっ、あっ、あぁあっ!」


 クラウドの言葉に弱々しく首を横に振るレオンだが、言葉に反し、彼女の躯は男の愛撫と言葉に悦んでいる。
その証拠に、クラウドに囁かれる度、レオンの内壁がクラウドのペニスを締め付け、ヒクヒクと伸縮して男を誘おうとしている。

 クラウドはレオンの頭に手を添えて、唇を重ねた。
ちゅく、と咥内で小さな音が鳴って、ぴくっ、とレオンの肩が震える。


「んっ、んっ…ふ、あぁっ!」


 唇を解放すると同時に、ぐりゅっ!と秘部を貫く。
クラウドはレオンの腰を捕まえると、自身の律動に合わせて彼女の躯を引き寄せた。


「ああっ、あっ、んっ!はっ、深い…ぃっ!」
「レオン、イきそうか?」
「んっ、んっ…!は…イくっ、イくぅうっ…!」


 きゅうきゅうとペニスを締め付ける淫肉に、クラウドが問えば、レオンはこくこくと夢中になって頷く。
そんなレオンの耳元に顔を寄せ、じゅる、と舌を這わせば、また痛いほどにペニスが締め付けられた。

 クラウドはレオンを抱き起こすと、膝の上に乗せた。
ずりゅぅうう…と深くなる繋がりに、レオンは腰を戦慄かせ、甘い吐息を漏らす。


「あ、あ……っ」
「イかせてやる」


 吐息がかかる程近付いて囁いたクラウドの言葉に、レオンの背がぞくん、と仰け反る。
待ち侘びるようにヒクつく内壁の熱を堪能しながら、クラウドはゆっくりとペニスを引き抜いて行く。
切なげに空を仰いで意味のない音を漏らすレオンを見詰めながら、クラウドは先端から根本まで、一気に突き入れた。


「あぁあぁあんっ!」


 ビクッ!とレオンの躯が跳ね、たわわな胸が跳ねる。

 ぐちゅっ、ずちゅっ、ぐちゅっ!と息をする暇もない程に激しい突き上げに、レオンも自ら腰を揺らす。
己の感じる場所へ誘うその動きに倣って、クラウドも彼女の秘奥を目指して、ずんずんと雄を突き立てた。


「あはっ、あっ、あっ!は、ひんっ!クラ、クラウド、クラウドぉっ!」
「レオンのまんこ、ぐちょぐちょで気持ち良いな…」
「はっ、んっ、ああ…!も、だめっ、もうっ!イく、イっちゃ、あ、ひうっ、あぁあ…っ!」


 ぐりゅぐりゅと秘奥の壁を押し抉られて、レオンの脚がピンと強張り詰め────ぐりゅぅっ!と固く膨らんだペニスを穿たれた瞬間、レオンの意識は白熱した。


「あっあぁああああ……っっ…!!」


 ビクン、ビクン、とレオンの全身が痙攣し、同じように男根を咥えた膣壁が歓喜に打ち震える。
食いちぎらんばかりの締め付けに、クラウドは僅かに眉根を寄せ、


「くっ…出るっ…!!」
「んぁ、あ、あ…熱…あぁあっ……!」


 びゅくっ、びゅくっ、と体内へと叩き付けられる劣情に、レオンが身を震わせる。
どくどくと自身を犯されて行く感覚すら、今のレオンにとっては悦びであった。

 ずる……とペニスが引き抜かれると、ぱっくりと開いたレオンの蜜口から、男のものと自身のものと入り交じった蜜液が溢れ出した。
糸を引いて床を汚すそれを、湯船の縁でぼんやりと見詰めていたスコールが、湯の中でもぞりと腰を揺らす。
クラウドはそれを視界の端で捉えて、くつりと笑みを浮かべ、レオンの躯を向き直らせる。
スコールによく見えるように。


「────レオン。中の、出さないと」
「んっ……」


 つぷ、とクラウドの指がレオンの膣に挿入される。
どろどろに蕩けた其処は、侵入を拒む事なく、すんなりと奥へと辿り着いた。

 二本目を挿入して、くぱぁ…と指を開いて壷を開かせる。
指を曲げて壁を柔らかく擦っていくと、注ぎ込まれたクラウドの精液が溢れ出して、クラウドの手を濡らす。
スコールはその光景に釘付けになっており、腕枕で口元を隠しながら、甘い吐息を漏らす。

 内壁をなぞる指の動きに合わせて、レオンの躯がヒクヒクと跳ねていた。


「んっ、あっ…クラ、ウド…も、もう……」
「判ってる、もうしない。今日は、な」


 十分楽しんだし、良い思いもした。
だから王様ごっこはこれで終わり、と囁くクラウドに、レオンはほっと息を吐く。


「…ちょっと残念?」


 まだ続けても良いけど───と、揶揄うように囁いた男に、馬鹿、とレオンは呟いた。




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なんだかんだ言ってラブラブな三人な訳ですが。
書いてて無性にクラウドが妬ましい。