堕ちる、熔ける、嗤う。 2-4


 茫洋とした瞳を彷徨わせる少年の口から紡がれた、卑猥で幼稚な言葉選びに、兵士達は呆気に取られたように目を丸くする。
その後で、複数の低い笑い声が響いた。


「はははは!聞いたか?おちんちんだってよ!」
「まさか指揮官様からそんな言葉が聞けるとはなぁ!」
「ひっ…ひぐっ…う、……」
「淫乱指揮官様の精一杯のおねだりだぜ。可愛いモンじゃないか」


 しゃくり上げ、堪え切れなくなった涙を零すスコールの頭を、将校がぐしゃぐしゃと掻き撫ぜた。
子供をあやすような手付きなのに、彼等から突き刺さる言葉は、スコールを容赦なく奈落へ落として行く。

 そんな状態でも、スコールの躯の熱は止まらなかった。
笑い声に包まれた中で、どくん、どくん、と反り返った雄が脈を打っている。
背中で腕を縛る鎖がちゃりちゃりと音を立てて、スコールは甘く呻く声を上げて、ゆらゆらと腰を揺らして身悶えていた。


「あ、つい…熱いぃ……っ!おちんちんがぁ…あついぃい……っ


 爪先を丸め、頭を振って喘ぐスコール。
反り返ったペニスの先端から、とぷり、とぷり、と蜜液が溢れ出していた。

 出したい。
躯の中で蠢いている沢山の虫を、早く吐き出したい。
その一心で、虚ろな瞳を彷徨わせるスコールの陰茎に、将校の手が伸びる。
つぅ…───と、将校の指がペニスの裏筋をなぞった。


「はぅうううんんっっ


 ビクッ、ビクッ、とスコールの躯が大きく跳ねて、嬌声が上がる。
その反応に気を良くして、将校はペニスを握ると、上下に扱いて手淫を始めた。


「あっあっあぁぁんっだめっ、ひっ触るなっさわっあっあっあっあっ!」


 亀頭の裏から根本まで激しく刺激を与えられ、スコールはあられもない声を上げて身悶えする。
指の、掌の触れた場所から、雷撃魔法でも食らったような強い電流が走って、スコールの躯を内側から揺さぶった。

 指先一つで触れられただけで、スコールの躯は強い反応を示す程、敏感になっていた。
それは陰部だけではなく、体中の全て、皮膚と言う皮膚が丸ごと性感帯になったかのように。
男達はそんなスコールに次々に手を伸ばし、耳朶を舐め、乳首を食み、腹を太腿を撫でてスコールの反応を楽しむ。


「はっ、あっ…あぁんっ!ひ、ふぅん…っだ、めぇ……あぁあっ
「ほら、おちんちんビクビクしてるぜ。まだ熱いか?」
「あっ、あつっ、あついぃ…っ!はっ、あっ、あっ!だめ、やっ、熱いのっ、熱いの来てるぅうううっ…!」


 将校だけでなく、兵士達もこぞってスコールのペニスを虐めにかかった。
竿をごしごしと擦りながら、根本に余った包皮を引っ張って遊ぶ。
精液袋を押し出すように、陰嚢を揉まれると、躯の奥から熱の塊が外に向かって流れようとしているのが判る。

 はくはくと唇を戦慄かせ、天井を仰いで体を揺らすスコールに、耳朶をしゃぶっていた男が囁いた。


「出しちまえ」
「…っは…あ……あぁあっ……!」
「そうすりゃ治まる。楽になる」


 そう言って、男はスコールの雄の先端をくりゅっ!と指で抉った。


「───〜〜〜っっぁぁああああああぁぁぁんっ


 ビクンッ!ビクンッ!びゅるるるるるっっ!

 四肢を激しく痙攣させ、恥も外部もなく甘い悲鳴を上げて、スコールは絶頂した。
その直前、最中、直後────尿道口をそぞり上げて行く精液が、スコールに更なる快感を及ぼすのが判った。

 目を見開いたまま、スコールは停止していた。
あ、あ、と意味のない声が零れて、ゆっくりとスコールの躯が弛緩して行く。
そんなスコールの下肢は、何度目か知れない絶頂を終えたにも関わらず、天を突いたまま緩まない。
───それだけではない。


「あ…つい……まだ…おちんちん、熱い、よぉ……」


 最奥を突き上げてくる熱が、まだ治まらない。
吐き出せば終わる、楽になると言っていたのに。

 スコールを椅子に縛り付けていた鎖が解かれ、支える力を失った躯が傾いた。
スコールは椅子から転げ落ち、地面に四つ這いになって、腰をひくひくと戦慄かせていた。
中心部の頭が地面に擦り付いて、スコールはそれだけで悩ましげな声を漏らす。


「はっ…あっ…あぁっ…おちんちん…おちんちんがぁ…っ」
「ちんぽがどうしたって?」


 将校が俯せになったスコールの髪を掴み、力任せに持ち上げる。
スコールは縋る瞳で眼前の男を見上げ、


「おちんちん…おちんちん、熱くて……っ、早く…っ、早くぅっ……!」
「なんとかして、って?」
「あ、ふ……ふぅっ…!あぅうん…っ!」


 将校の言葉に、スコールは小さく頷いた。


「はぁっ…あ…早く……早くぅう……」


 地面を這っていた手が、震えながら持ち上がり、将校の服端を握る。
縋る相手が誰であるのかも忘れているスコールの姿に、兵士達は顔を見合わせ、にやりと嗤った。


「そんなに早く楽になりたいなら、自分でやれば良い」
「……え……?」
「オナニーだ。オナれって言ってるんだよ。そんで自分でイって、楽になるまで好きなだけザーメンぶちまけろ」


 笑みを含んだ男の言葉を、スコールは虚ろな意識の中で聞いていた。
その言葉にどれ程の信憑性があろうか、それすらも今のスコールには考える事も出来ない。

 兵士の一人が、徐に自分の下肢を緩め、グロテスクな色をした一物を取り出した。
スコールと違い、黒ずんだ色をしたそれを、スコールは熱の篭った瞳で見詰めていた。
兵士はペニスを見せ付けるようにスコールの眼前に付き出すと、


「初心な指揮官様は、オナニーの仕方も知らないらしい。手本を見せてやるから、真似しろよ」


 そう言って、兵士は自分のペニスに手淫を施し始めた。
掌で雄全体を扱いて擦り、エラの張った首の凹みを指の先でクニクニと押すと、耐えるようにペニスに血管筋が浮き上がる。

 髪を掴んでいた将校の手が離れると、スコールはまた地面に俯せになった。
のろのろと起き上がり、ぺたりと坐り込んだスコールの視線は、自慰をしている兵士に釘付けになっている。
むくむくと膨らみを増していく男の欲望を見て、スコールの呼気が上がって行く。
誘発されるように、一人、また一人と自分の一物を取り出すと、スコールを囲んだまま、自慰を始める。

 むわ、とまとわりつくような熱気が、スコールを包む。
鼻につくような饐えた匂いが、決して広くはないテントの中に充満していた。
その匂いを望むようにスコールはゆっくりと息を吸い込み、吐き出すと、スコールの手が自分の熱の塊へと触れた。


「……あっ……


 指先が触れただけなのに、ビリッと微弱な電流が走って、スコールは声を漏らす。
そのまま震える手で、自分の雄を包み込む。
掌全体に、とくん、とくん、と肉棒の脈が伝わって、スコールの呼気が逸って行く。

 ペニスを包んだ手を動かすと、擦れた皮膚から激しい快感が走って、スコールは背を丸めて蹲った。


「あっ、あっ…!あぁっ…!はぁああんっ…


 立てた膝を擦り合せ、悩ましい声を上げて喘ぐスコール。
しゅっ、しゅっ、と自分の指が竿の裏筋を摩る感覚に、スコールは腰全体に甘い痺れが伝わって、膝ががくがくと震えるのが判った。

 将校がスコールの肩を押すと、スコールは抵抗を忘れて背中から地面へ倒れ込む。
仰向けになったまま、スコールは自慰を続けていた。
将校はびくん、びくん、と跳ねるスコールの膝を割って、オナニーに夢中になるスコールの雄を衆目に晒す。


「あ、あ、あ…や…見るな……見るなぁあ…っはぁ…あぁあっ…!」


 ゆるゆると首を横に振って嫌がるスコールだが、太腿を内側から押さえつけられ、陰部を隠す事が出来ない。
恥ずかしさに顔を真っ赤にするスコールだが、その心に反し、彼の手は自身への愛撫を止められない。


「はひっ、ひっ…!あぁんっ…や、あ……
「そんなにオナニーを見られるのが嫌なら、止めりゃ良い」
「はっ、あっ、あぁっ!そ、そんな、…むりぃっ……!はっ、あつ、熱いのぉっ…!」


 体内に巣食う虫を追い出したくて堪らない───それだけに囚われてしまったスコールには、自慰行為を止める事は殆ど不可能だった。

 手淫の手は徐々に激しくなって行き、はぁ、はぁ、と乱れる行が逸り、スコールの瞳が熱に蕩けて行く。
両手でペニスを包み込み、竿を扱きながら亀頭の先端を指先でぐりぐりと擽れば、ビクッビクッビクッ、とスコールの腰が跳ねる。


「あふっ、あっあぁっ!ひ、んんんっ…!あぁ、来る、来るぅうっ…
「何が来る?」
「は、イ、イくのっ!イくの来るぅっ!やっあぁっ、あぁあああっ


 肩背を縮こまるように丸めながら、スコールはびくっびくっと白い脚を跳ねさせながら喘ぐ。

 精液袋で精製された蜜が、躯の奥底を循環するように巡り、尿道口を昇ってくるのが判る。
スコールは見上げた先の熱電球が真っ白に染まり、その白熱が脳の中まで焼き尽くしていくような気がした。
意識を離れた手は激しくペニスを扱き、先端の穴口に指を突き入れて、引き抜く。
スコールは、びくん、びくん、と内臓全体が大きく跳ねるのを感じ、


「────っっあぁぁぁああぁぁぁぁっっっ


 尿道口の壁を押し上げ、掻き分けるように上って来た精液が、びゅるるるるっ!と噴水のように噴き出した。
その瞬間、スコールの躯が激しく戦慄き、それは精液が全て吐き出された後にも続き、熱の奔流も燻ったまま、スコールの躯を掻き回す。

 スコールはビクッビクッビクッ、と四肢を震わせながら、緩み蕩け切った眼を彷徨わせ、何、と呟く。


「な、…に………今、のぉ……っ…」


 射精の瞬間、スコールを襲ったのは、つい先刻も彼を襲った激しい快感だった。
それは人生をひっくるめても初めてと思う程の強く激しい悦楽で、年若く性にも疎いスコールの寛容など、軽く越えていた。

 呆然と天井を仰いで喘ぐスコールを見下ろして、将校がくつくつと笑う。


「そりゃあそうだろう。あの薬、ちんこの中にも塗りたくってやったんだからな」
「は……く、すり……ひぃっ


 射精を終えたばかりのペニスの先端から、とろとろと蜜液が溢れ出し、ペニスの表面を撫でて行く。
それだけでスコールの腰は震え、躯の奥から劣情が上って来るのが判った。
その上り這い上がってくる劣情が、スコールの雄を更に膨脹させる。


「な、に、これ……へん…へん、になって、るぅ……


 押し出された精液が雄の皮膚を撫でる度、陰奥で疼くものが蠢く度、スコールの躯の疼きは増して行く。
最早、空気が触れている事さえ、スコールには官能の刺激となっていた。

 兵士が自分の肉棒をスコールの雄に擦りつける。
びくん、とスコールの足が跳ねたのを見て、兵士は鼻息を荒くしながら、ペニスの先端でスコールの雄の裏筋を擦る。


「あひっはひっひぃっや、だめっ!触らなぁっ
「だったらほら、自分で頑張らないと。一杯出さないと、熱いのも治らないみたいだぜ?」
「はっ、はっ…あ……あぁあっ


 スコールの手がもう一度自分のペニスを握り、しゅこしゅこと上下に扱く。
劣情の波は直ぐに復活し、大きなうねりとなって、スコールの躯を浚って行く。


「ひんっ、あんっ、あぁっ…!あふっ、はぅううんっ…!あ、来る、来るっ……また来るよぉっ


 最奥の熱が高まって来るのを感じて、スコールは背を撓らせて喘いだ。
前髪が落ちて傷の走った額が露わになり、珠の汗が髪の生え際まで伝い落ちて来る。

 スコールが両手でペニスを握り、根本から上に向かって押し上げるように扱くと、ぴゅっ、ぴゅくっ、と白い飛沫が天辺から噴き出す。
その度に、スコールの腹が跳ね上がり、淫らなダンスを踊っていた。


「イくっ、イくぅっまたっ、またイくの、来るぅううんっ!」


 びゅるるるっ、と精液が吐き出され、スコールの腹に降り注ぐ。

 これでやっと────スコールには、そう思う暇すら与えられなかった。
射精している間、精液が尿道口を掻き分けて行く感覚が、激しい快感になってスコールを襲う。
そのまま、立て続けにスコールは絶頂した。


「はっ、あぁあっ!ひぃいいんっやっ、らめ、らめぇええっ!イくっ、またイくっ!イくのぉっ!イってるのぉおおっ


 短い間隔で訪れる激しい快感の連続は、スコールに絶頂による絶頂を齎していた。
射精する瞬間の快感が余りにも強過ぎて、スコールの若い躯はその衝動に流されるまま、成す術もなく新たな絶頂を迎える。

 がくがくと体を揺さぶり、オナニーを続け乍ら、悶え喘ぐスコール。
下半身は馬鹿になったように力が入らず、だらしなく左右に広げられたまま、吐き出される精液の雨を被ってドロドロに汚れていた。
その様子を、男達は自分の一物を扱きながら、興奮した様子で声を上げて笑う。


「おいおい、天下のSeeD指揮官様がオナニーで連続イキかよ」
「へへっ……やらしいな、おい。やっぱ写真のアレ、あんたの趣味でヤってたんだろ」
「はひっ、ひがっ…ひがうぅっあんなっ、あっ、あぁあああっ!やっ、だめ、イくぅっ!またイくぅううっ!」
「さもなきゃ、こんなにやらしい躯してねえよ」
「してな、してなひぃい…っあぁあっ!はっ、らめ、とめっ、止めてえへぇ…!イく、イくの、もう、いやぁ……はひぃいいっ


 地面に転がって、腰を突き出してゆらゆらと淫靡なダンスを踊りながら、スコールは何度目か判らない射精を放った。
スコールの躯は完全に自身のコントロールを離れ、襲う快感に逆らう事も出来ない。
とろとろと溢れる蜜も止まらず、最奥から競り上がってくる快感は、快感が快感を呼んで、終わりも見えない。

 スコールは足を広げたまま、躯を丸め、夢中になって雄を扱く。
止めて、と懇願しながら、彼の手は止まらなかった。
スコールは虚ろな瞳を彷徨わせながら、腹を空かした犬のように舌を伸ばし、止めて、と繰り返しながらオナニーを続けている。


「はっ、あっあぁっあひっ、ひぃんイくっ、イくぅううっ!嫌ぁああっ…!あっ、あっ、あっ、あっ!来るっ、来てるぅ…!来ちゃうぅぅぅっ
「おお、出た出た。すげーな、噴水みてーになってやがる」
「はぅっ、はっ……はぅううんっああっ、なんで、なんでぇえっ…!こんな、イってるのにぃすごいのっ、すごいの来てるのにぃ…っまだっ、まだ止まんにゃいぃぃ…っ!」
「凄いのって何よ。ちゃんと教えろよ。オナりながらで良いからさ」


 兵士の一人が膝をついて、スコールの顔に自身の先端を擦りつける。
むわぁ、と篭った匂いが鼻を突く。

 スコールは自分の雄を扱き、ぞくぞくと背筋を這い上って来る快感に良いながら、喘ぎ声を上げながら唇を動かす。


「はっ、はっんふっ…、イ、イくの…きもちいいの、すごいのぉ…っイって、はっイってるので、またっ、またイくぅう…っ
「何が気持ち良いんだ?オナニーか?」
「んっ、うんっお、オナニー、きもちいぃっオナニーで、おちんちんっ、あひっ、おちんちん、きもちいいのぉっおちんちんイくのきもちいいこんなっ、イくのこんなきもちいいの、知らないよぉお……っ!」


 射精する度に体感する、この世のものとは思えない程の激しい快感。
オナニーは愚か、指先がほんの少し触れただけで、甘い痺れに襲われる躯。
脳髄まで進行したそれは、スコールの思考を絡め取り、覚えたての快感に溺れる動物のように意思を退化させて行く。
そんな自分を嫌だと思わない自分の事を、嫌悪する事さえしない。

 熱くて熱くて堪らなかった躯は、今もまだ、熱の塊を腹で成長させている。
それを追い出したくて、言われるがままに始めた自慰が、スコールを更に快楽の奈落へと引き摺り落として行く。
スコールは既に、何の為に自慰を始めたのかすら、忘れつつあった。


「ちんこばっかり弄ってないで、乳首も触ってみたらどうだ。触って欲しそうに勃起してるじゃないか」
「はっ、あっ…ち、ちくびぃっ……


 スコールが頭を起こして胸を見ると、ぷっくりと膨らんだ赤い実が二つ。
じん……としたものが其処に滲み始め、兵士に言われるがまま、スコールの左手がペニスから自分の胸へと伸びる。

 恐る恐る指先が乳輪に触れて、ビクン、とスコールの背が跳ねる。
それだけでは足りなくて、スコールは乳首の根本を親指と人差し指で摘まんだ。


「────ひあぁんっ!」


 スコールは摘まんだ胸を突き出すように体を撓らせ、びりびりと走る甘い電流に声を上げた。


「捏ねると気持ち良くなるぜ」
「はっ…はうんっ!あっ、あっ、あっあぁあんっやっ、乳首っ、ちくびぃいっきもちぃい…っ!」
「こっちの乳首は、俺のちんこで弄ってやるよ」


 兵士の一人がスコールの傍らに膝をつき、所在なさげにしていたもう片方の膨らみにペニスを押し付ける。
まるで焼き鏝でも押し当てられたかのような熱さを感じて、スコールは体を捩った。


「ああっだめっらめぇっ!乳首っ、おちんちんがあっ
「ほーらほら。ちんこで乳首犯される気分はどうだよ、指揮官様」
「あうっ、あぅっ、あぅうんっ乳首、乳首ぃコリコリしてっ、おちんちんぐりぐりされてぇっ、びりびりするっ、感じてるぅううっ!」


 自分の指で乳首を摘まみ、転がして感じる快感と、雄で乳頭を潰されるようにぐりぐりと抉られる快感。
ペニスへの自慰の手も止まらない。

 スコールは細く引き締まった腰を淫靡にくねらせ、無我夢中で乳首を捏ね回し、雄の裏筋を扱く。
スコールの膨らんだペニスがびくびくと震え、根本から先端へと握った手を動かす度、ぴゅくっ、ぴゅくっ、と蜜液が溢れ出す。
スコールは蜜液を尿道を昇ってくるのを感じて、急くように手淫を速めて行く。


「あっあっ、あっ、あっあっあぁっひっ、イぃっ!んぉっ、あふっ、はぉぉおおんっイくっ、イくぅっ!乳首っ、きもひよくてぇっおちんちんっ、ちくびでおちんちんイくぅううっ


 びゅくっ、びゅるっ、びゅるるっ!と精液が噴き出した。
スコールの貌は恍惚に染まり、彼の身体は快感を貪るだけの肉人形と化している。

 将校がスコールの足を抱え、持ち上げた。
逆らう事を忘れ、オナニーに従事しているスコールは、自分の秘孔───アナルに男達の視線が集まっている事に気付かない。

 ヒクッ、ヒクッ、と菊座が伸縮を繰り返していた。
もぐもぐと食べ物を欲しがるように蠢く其処に、将校が指を宛がう。
ペニスへの自慰に夢中になっていたスコールの躯は、不意打ちのように違う場所から感じた指の感触に、びくん、と頭を逸らした。


「あふっはっ…だ、め…そこっ、そこはぁ…そこ、だめなのぉっ」


 三ヶ月前、其処から感じた快感と言うものを、スコールは思い出していた。
今、射精をする度に感じる激しい快感と同等のものを、アナルを穿られ突き上げられながら感じていた自分。
自慰による快感だけでも頭が可笑しくなりそうなのに、この上に更に快感を上塗りされたら、正気を失ってしまう────その正気さえ、イマノスコールには幾らも残されていないのだが。

 駄目、と懇願するスコールの声は、穴口に指が埋められた瞬間、喘ぎ声に取って代わられた。


「───っひぃん


 ぐぷぅっ!と指の根本まで一気に付き入れられ、媚肉が押し広げられるのが判る。
凌辱の初めの頃、頑なに侵入者を拒んでいた筈のアナルは、いとも容易く将校の指を咥え込んだ。

 白目を剥いたスコールの意識が戻って来るのを待たず、将校は指を激しく抜き差しする。


「あぁっ!あっ、あひっ!ひぃん
「おっ、さっきと違ってどんどん入るな。ほれほれ」
「あっあっあぁっやっらめっ、らめぇっ!そこっ、かきまわしちゃああああっ


 ぐちゅっ、ぐちゅっ、と将校の指が内壁を抉り、穴道を押し広げながら奥へ奥へと侵入して行く。
悪戯に指の関節が曲がる度、スコールのアナルはビクビクと痙攣し、指をぎゅうぎゅうと締め付けた。
その締め付け方は悦びに満ちていて、指が少しでも抜かれようとすると、入り口から奥まで壁が閉じて、駄々を捏ねる子供のように引き留めようとする。

 指の肉壁の膨らみを掠めた瞬間、ビクンッ!とスコールの足が跳ね、びゅくっ、と蜜液が噴き出した。


「あひぃっ!」
「お、此処か」
「あっ、あぐっ、あぉおんっらめっ、はぐぅっ!ひんっ、ひんっ、ひぃんっ!」


 同じ場所をぐりぐりと指で押し潰されて、スコールは獣じみた嬌声を上げながら、断続的に射精する。


「やっ、あぁっ!だめ、アナルっ!けつまんこぉっずぽずぽだめぇええっ!」
「お?」


 自慰をしていた兵士が、その手を止めて、スコールの顔を覗き込む。
アナルの責めに、はひ、はひ、と情けない声を漏らすスコールは、自分が何を口走ったのか、殆ど意識していないようだった。

 兵士達の目が将校へ向かい、将校は心得たと言うように口元を笑みに歪める。
アナルを攻める指が二本に増えて、肉壁のしこり───前立腺を挟む。
摘ままれた前立腺をぐりぐりと指先で揉むように転がすと、スコールは悲鳴同然の喘ぎ声を上げて啼いた。


「そこっ、そこぉおっらめ、ひっひきゅぅうっ
「其処って何処だ?ん?」
「あぐっ、あうっぐりぐりだめぇっイく、イっちゃうぅっ!」
「何処でイく?ちんぽの事はちゃんと言えたじゃねえか。此処はなんて言うんだ?」


 ぐちゅっじゅぽっ、ぐちゅっぐぽっ!

 将校の指がすっかり濡れそぼり、スコールのアナルはその形を覚えたように、ぱっくりと道を開いていた。
入口から根本まで、きゅうきゅうと指を締め付けながら、奥へと誘うように肉ヒダが蠢く。
閉じたヒダの上壁を引っ掻くように爪で擦られて、スコールははふ、はふ、と唾液塗れの舌を夢中で動かして言った。


「け、けつ、けつまんこぉっ……けつまんこがぁっ
「ケツマンコがどうなるって?」
「イ、イくっ、イくぅっ!けつまんこイくっ、来るぅうっ!」


 がくがくと全身を痙攣させ、卑猥な言葉を叫びながら、スコールは射精した。


「やっやぁあっ!あひっ、はぅんっ!あふぅっ


 ぐりぐりと前立腺を抉られ続け、スコールの脚がひきつけを起こしたように跳ねて震える。
涙と涎で汚れた貌を振り乱し、終わらない快感地獄に身悶えるスコールの姿に、兵士達は鼻息を荒げて行く。
彼らの雄はすっかり膨脹し、先端から先走りを溢れさせているものもいる。
肉棒をなぞって垂れた白濁が、スコールの顔を汚した。

 もう我慢できねえ、と誰かが呟いて、一人の兵士が将校を押し退ける。
にゅるるっ、とアナルに埋められていた指が一気に引き抜かれて、スコールの腰が反る。
舌打ちする将校を気にする事なく、兵士はひくひくと伸縮するスコールのアナルを覗き込み、指で穴口を引っ張り拡げる。


「あぁあっ……!」
「キレーな色してる癖に、物欲しそうにしやがって」


 ふーっ、ふーっ、と鼻息を荒くしながら、兵士は怒張した肉棒をスコールのアナルに宛がった。
ひくん、とスコールの躯が震える。

 ずにゅうううううっ!とペニスが一気に挿入される。
ぎちり、と肉壁がペニスに食い付くが、ペニスは自身の先走りを潤滑油にして、纏わりつくヒダを艶めかしく擦りながら、奥へ奥へと突き進む。


「っは…んぉっ、はくぅうううんっ


 スコールに痛みはなく、感じるのは圧迫感と、頭の全てを塗り潰す程の強い快感。
最奥の壁を突き上げられて、ビクンッ、とスコールの躯が跳ねた。

 無防備に開かれ、喘ぎ声を上げるだけだったスコールの唇に、グロテスクな肉棒が突き付けられる。
その持ち主の将校は、スコールの見開かれた眼の焦点が合うのを待たず、ぐぷっ、とスコールの口へとペニスを突き入れた。


「んごぉっ!」
「っあ〜、口ん中も中々」
「んっ、んぉっ!んぶぅうっ!」


 目を白黒させるスコールに構わず、将校は腰を降り始めた。
顎が外れるのではないかと思う程に大きく成長したペニスが、スコールの咥内を蹂躙する。

 陰部に挿入されたペニスも、前後に激しく動き始めた。
ぐちゅっぐちゅっぐちゅっ!と淫音が木霊して、スコールの太腿が強張り、ビクビクと震える。
反り返ったペニスの先端が、亀頭のエラと一緒にぐりぐりと前立腺の膨らみを抉り、スコールの腰から力が抜けて行く。
スコールはオナニーの手を止め、上下の口を犯す肉棒が齎す快感に翻弄されていた。


「んっ、んっんぶっおふぅっ!んごっ、おっ、おぉんっ…!」
「おいおい、何オナニー止めてんだよ。気持ちイイの欲しいんだろ?続けろよ」
「はっ、はぶっ……おぅううんっ


 兵士達がスコールの手を取り、無理やり乳首を摘ませ、ペニスを手淫させる。
スコールはそれを振り払う事も出来ず、嬌声されるまま、自分の手で自分自身を攻め続けた。


「舌、ちゃんと動かせよ。今まで気持ち良くしてやったんだから、ちゃんとお返ししないと駄目だろ?」
「はっ、はんっん、ぷ…おふっ、ふ、んぢゅっ…ちゅ、ふ、んふぅうっ
「おおっ、ケツ穴が締まった。フェラが好きなのか?」
「おちんちん好きでけつまんこ好き。乳首も好きで、フェラも好き。ほんっと淫乱だな、こいつ」
「んぉっ、んっぷぅあふっ、はぉんっひっ、はふっ、あぁおっ
「結局どれが一番好きなんだ?」


 ぐりぐりと肉壁の奥を抉られ、乳首にペニスを押し当てられながら、スコールは将校に促されるまま、咥内のペニスに舌を這わせていた。
ちゅぷっ、ちゅぷ、と唾液を絡めながら、ぬらぬらと肉棒の裏筋を撫でる舌に、将校が鼻の穴を膨らませる。

 乳首は左右の両方をペニスで押し潰されていた。
右の乳首は精液を零す先端に、先走りを擦りつけるように擦られ、左の乳首は自分で摘まみながら、乳頭でペニスの裏筋を擦られる。

 四本のペニスに囲まれて、スコールは涙を零しながら、うっとりと恍惚の笑みを浮かべていた。
口の中で暴れるペニスを、必死で舌で追い駆けていると、不意打ちのように下肢を強く突き上げられる。
自分の雄は自分の手で、男達に掴んまれたまま、無理やり手淫を続けられていたのだが、次第にスコールの手は自らの意思で自慰行為を再開させるようになった。


「んっ、んぶっ、うふぅっひふっ、ひふぅんっ
「お?イくか?」
「ひふっ、イふっんほぅうううっ!」


 ぎゅうっ、と自分のペニスを握った瞬間、スコールは絶頂した。
びゅるるっ、と蜜液が噴き出し、全身が強張り、アナルの肉壁が強く閉じて咥え込んだペニスを締め付ける。


「うっほ……!出るっ!」
「────っうぅぅうううんっ


 スコールの体内に吐き出された精液が、直腸を逆流するように昇って行く。
内臓まで犯される感覚に、スコールはペニスを咥えたまま、強過ぎる快感に頭を振って身悶えた。
咥内で振り回されたペニスに八重歯が当たり、びくんっ、と咥内のペニスが大きく怒張したかと思うと、押し広げられた喉へと精液が吐き出される。


「んぉおおおっ!おふっ、はぅううんっ


 白目を剥いて、ビクビクと激しく痙攣するスコールのペニスから、また精液が噴き出した。
もう何度目の絶頂になるのか判らなかったが、瞬間の快感は相変わらず何よりも強く激しく、スコールの思考を溶かして行く。

 咥え込んだペニスは、いつまでも続くかに思える程に長い射精を行った。
自分の躯の中が、男達の生暖かい欲望で満たされて行くのを感じながら、スコールは咳き込んだ。
飲み込めなかった精液が、唇とペニスの隙間からごぽっと溢れ出し、スコールの口の周りを汚す。

 ようやく射精が終わると、将校と兵士のペニスがそれぞれ抜かれる。
蓋を失ったアナルから、ごぽり、と白濁液が溢れ出して、スコールの尻をしとどに濡らした。


「ひっ、あひっ……は…んぉおっ…出て、るぅ……けつまんこぉ…せーえき出てるよぉ……
「良いケツマンコだったぜ」
「じゃあ次、俺な」
「ちっ、俺が最後か……」
「───あひぃいいっ!」


 アナルを犯していた兵士が交代し、息つく暇もなく再びペニスが挿入された。
繰り返し絶頂を迎えた躯は過敏になり、挿入されただけでスコールは絶頂に近い感覚に襲われる。
精液の滑りを借りた肉棒は、広げられたスコールの穴道を一気に突き進み、最奥の壁に到達した。
直ぐに律動が始まり、ぷちゅっ、ぶちゅっ、と隙間から精液を溢れさせながら、ペニスが激しく出入りする。


「ひっ、あひっ!らめっ、もうっけつまんこぉっおちんちんだめぇえっ
「そう言うなって、気持ち良いんだろ?」
「あっあひっ、ひっ、んんっいいっ、きもちぃいの、おちんちん、きもちいいからぁっらめなのぉっ
「気持ち良いのが駄目って事はないだろ。お前だっておちんちん勃起させて喜んでんじゃねえか」
「はぅっ、はひっ、あぁっ!触ら、なっさわっちゃだめぇええっ!」
「ちんこオナも乳首オナも、すっかり気に入ったみたいだしな。素直になれよ。そうすりゃ、もっと気持ち良くなるからさ」
「あっ、あっあふっ、ひぃっちく、ちくびぃっちくびコリコリぃっおちんちんんんっ


 きゅっきゅっ、と乳首を摘まみ、捏ね回す度、胸から襲ってくる甘い痺れ。
ペニスを上下に激しく扱けば、呼吸の間すら与えられずに上って来る、体内の熱の膿。
嫌なら手を離せば良いだけの事なのに、スコールの手は夢中で快感を貪り、もっと、もっとと欲しがるように激しさを増して行く。

 どうして自慰行為を始めたのか、スコールの頭には残っていなかった。
今はただ、全てを塗り潰す快感に身を委ねていたい。
煩わしい事も何もかも忘れて、快感だけを追い続けていたかった。


「乳首っ、コリコリきもちぃいおちんちんも、ゴシゴシしてぇっイってるのぉっずっと、ずっとイってるのおっ!」
「ケツマンコは?気持ち良いか?」
「んっ、うんっきもひぃ、けつまんこきもちぃのぉおちんちんで、けつまんこじゅぽじゅぽされてっ、イってる、イってるよぉイくのとまんにゃひぃぃぃいっ
「イきっぱなしだな。ほーら、気持ち良いとこグリグリってな」
「はきゅぅううっらめっ、けつまんこぉそこだめ、だめぇえっあぁああああっ!」
「じゃ、口マンコでもイけるようにしてやろうかなっ」
「───ふぐぅんっ


 兵士のペニスがスコールの口に捻じ込まれ、じゅぽっじゅぽっと激しく出入りする。
スコールは一瞬息苦しさに目を剥いたが、自ら舌を動かして、ペニスの裏筋をしゃぶり始めた。


「流石は指揮官様、覚えが早いね」
「そんな淫乱指揮官様には、ちんぽのご褒美っと!」
「んぐっ、んっ、ふぐぅんっ!あぶっ、んっ、おふぅっ


 ずんずんと壁の奥を抉られて、スコールの躯が跳ねる。
突き上げられる度、逃げるように上に滑る腰を捕まえて、兵士は固定したスコールの腰に、自分の腰を叩きつけた。
逃げ場を失ったスコールは、肉棒に突き上げられるまま、くぐもった声を上げて、快楽に意識を失っていく。


「おふっ、んっんっんぶぅっひふっ、はぅんっ
「乳首腫れてるみてぇ」
「んんんっ!んきゅっ、んふぅっはふ、あふぅんっ
「このまま元に戻らなくなるかもな。乳首もちんこも」
「ちんこイきっぱなしだもんなぁ。明日もこのままだったらどうするよ?」
「んっ、あんっあんっ、あふっ!ほぐっ、ふぐぅっ!んんっ!あっあっ、おっ、あひんっはぉうっ
「ちんこ立たせたまま作戦説明するんじゃないか。淫乱指揮官様は、皆に見られながらイくのが好きなマゾだからな」


 兵士の手がスコールのペニスの頭を持ち、カリ首を捏ねるように擽られて、スコールの背がビクビクと仰け反り、先端から蜜液が溢れ出す。


「らめ、ひふ、ひふぅっまひゃイっひゃイっひゃぅうううっ


 ぞりゅぞりゅと尿道口を精液が弄り、スコールの腰が戦慄いた。
淫口に咥え込んだペニスが強く締め付けられる。
ぎゅうぎゅうと食い千切らんばかりの強さで絡み付く壁を抉りながら、兵士はずんっ!と強く腰を叩きつけた。
尿道口とアナルを同時に襲う快感に、スコールの躯が激しく痙攣し、精液が勢いよく噴き出す。


「はぅううんっあふっ、ほぐぅっイっ、イっ、ひぃいいっ


 びゅくっ、びゅるっ、どぷっ!びゅるっ、びゅるるるっ!

 ビクビクと腹筋を震わせ、弛緩し切った下半身を戦慄かせながら、スコールは果て続けた。
兵士達が入れ代わり立ち代わり、尻穴と口を犯し、乳首を摘まみ、反り返ったペニスを弄んでいる間、彼の理性が戻って来る事はなかった。